千早「進撃の巨人?知らないわ。」 (23)

春香「えー?でも…」

千早「何か言いたいことがあるのかしら?」モグモグ

春香「千早ちゃんが食べてるものは何かなと思って」

千早「蒸かした芋よ」モグモグ

春香「なんで芋なんて食べてるの?」

千早「それは人は何故芋を食べるのかという質問かしら?」

春香「いや、絶対進撃の巨人知ってるよね?」

千早「知らないわ。」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1606483913

やよい「春香さん、ちょっといいですか?」

春香「ん?やよいどうかした?」

やよい「こっちに来てもらっていいですか?」

春香「えっ別にいいけど、どこに行くの?」

やよい「行けば分かります」

春香「あれ、こんな地下室みたいなところうちの事務所にあったっけ?」

やよい「連れてきましたよ」

千早「…」

春香「…千早ちゃん?」

千早「あら、4年ぶりね…春香」

春香「いや、今日の昼ぶりだよ!進撃の巨人知ってるよね?」

千早「知らないわ。」

P「春香、昨日の収録かなり評判良かったぞ」

春香「えっ本当ですか?」

P「あぁ、バラエティもできて最高のアイドルだって言われてたぞ」

春香「えー、そ、そんなことないですよ」

P「いやいや、この前も別の番組プロデューサーから春香は100年に1度の逸材だって言われたばかりだぞ」

春香「ひゃ、100年ですか?そんなことないですよー、私なんかより凄い子はいっぱいいますよ!」

千早「待って」

春香「えっどうしたの千早ちゃん?」

千早「これ以上私の前で建前を使うなら、あなたの両脚の骨を折るわ」

春香「こわ!!突然とんでもないこと言い出した!これ絶対進撃の巨人」

千早「知らないわ。」

ライブにて

やよい「うっうー!それじゃ皆さん行きますよ!」

やよい「ハイ、ターッチ いえい!」

響(神様…)

伊織(女神…)

千早(結婚したい…)

春香「進撃の巨人…いや、いつもの3人か…」

春香「おはようございます!」

ワーワーガヤガヤ

春香「あれ?今日何かやってるんですか?」

小鳥「春香ちゃんおはよう。今日は今年度余っている予算をどう使うかで高木社長と律子さんとプロデューサーさんで話し合っているのよ」

高木「ふむ、律子君の意見は分かった。ではプロデューサー君の意見はどうだね?」

P「はい、私たちはこの予算を使ってウォール・チハヤを奪還(豊胸)します。以上です。」

高木「ん?もういいのかね?」

P「はい。この予算を使えばウォール・チハヤを奪還(豊胸)できます。何を優先するべきかは明確だと思われます。」

春香「ウォール・チハヤを奪還したら豊胸じゃなくて貧胸なような…」

律子「待ってください!千早は今のスレンダーな体型が人気なんです!わざわざ変える必要はありません!」

真「律子の言う通り!千早は今のままで良いと思うよ!」

高木「うーむ、そうだねぇ…」

千早「いいから黙って、全部私に投資しろ!!」

春香「…進撃の巨人」

千早「知らないわ。」

P「春香」

春香「あっプロデューサーさん、どうかしましたか?」

P「千早からこれを春香にって預かってたんだ」

春香「これは…?あっこの前一緒に遊んだ時の写真だ」

P「千早は最近写真を良く撮ってるなそういえば、ん?後ろに何か書いてあるぞ?」

春香「えっ?あっ本当ですね…えーと…?」

千早『これは絵ではない』

千早『これは被写体の光の反射を特殊な紙に焼き付けたもの。写真という』

春香「いや知ってるわ!もうこれ完全に進撃の巨人知ってるよね?」

千早『PS. 知らないわ。』

ガチャ

春香「おはようございます!」

千早「名は、進撃の巨人…」

春香「今進撃の巨人って言ったよね?」

千早「知らないわ。」

春香「いや、今完全に言ってたよ!こんな風に」

ガチャ

貴音「おはようございます」
春香「名は…進撃の巨人」

春香「って貴音さん!?」

貴音「春香、今のセリフとポーズはいったい何でしょうか?」

千早「四条さん、春香は今そういう時期なんです、そっとしておいてあげてください」

貴音「はて、私には経験がないので良く分かりませんが…」

春香「違うんです貴音さん、これは千早ちゃんが始めた物語で…」

千早「知らないわ。」

千早「聞いたわ…」

真「えっ?どうしたの千早?」

千早「あなた、本当は女の子なんですって」

真「なっ!?当たり前だろ!」

千早「あなたのせいで私は…私は普通だったのに…」ハァ

真「えっ!?ちょっと、千早?なんかいつもと違くない?」

千早「あなたのせいで今大変なのよ」ハァハァ

真「うわぁぁぁぁ!!千早が変になったぁぁぁぁ!!」

春香「…進撃の」

千早「知らないわ。」

トイレの春香さん

春香「…」

ガチャ

春香「えっ!?えっ??ち、千早ちゃん!?」

千早「帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を…」

春香「あわわわ…」

千早「見せてあげるわ…」

春香「あわわわ…わわわ…」

千早「春香、私…」

春香「千早ちゃんのバカァァァァァ!!」

春香「お疲れさまでしたー」

ガチャ

千早「春香」

春香「うわっ!ビックリした!ドアの前に立ってどうしたの千早ちゃん」

千早「何か気がついたことはないかしら?」

春香「えっ?気づいたこと?えーと、特にないけど?」

千早「ヒントは私の目線の先よ」

春香「目線…?あっ!この花!朝来たとき置いてあって誰が置いたんだろうって思ってたけど千早ちゃんだったんだ。事務所に花があると華やかでいいよね、なんちゃって」

千早「そんなことはどうでもいいのよ、まだ気がつかないのかしら」

春香「気がつくって何に…?」

千早「春香は本当に観察力がないわね、朝来たときは花びらが8枚だったけど今は9枚になってるじゃない」

春香「そんなの気がつくわけないよね!というか千早ちゃんやっぱり進撃の巨人知ってるよね?」

千早「知らないわ。」

春香「今日は千早ちゃんのソロライブなのに仕事が押したせいで少し遅れちゃった」

春香「かなり遅れたからもう13曲目くらいかな?」

ガチャ

千早「何故なら私は始祖ユミルを信じている!私達は選ばれし神の子!!ユミルの民だ!!」

ファン「うおおおおおおおお!!」

春香「…帰ろう」

春香「それでね、その後のプロデューサーさんが面白くてね」

千早「ハルーカ、見て」

春香「え?ハルーカ?」

千早「あんなところにまだ親に食わせてもらってる身で一丁前に絶望してトボトボ歩く視野狭窄且つ愚かな高校生がいるわ」

ハルーカ「進撃の巨人知ってるよね!?」

千早「知らないわ。」

春香「それでね、その後の小鳥さんが面白くてね…って、あっ」

どんがらがっしゃん スッテンリボン

春香「痛っ!転んで階段に脛ぶつけた…」

千早「一瞬の油断」

千早「無限に続くかのような地獄の苦しみ」

千早「この悶絶の果てに何があるのか…」

春香「いや、オーバーだから、そんなに痛くないから。あと千早ちゃん、進撃の巨人…」

千早「知らないわ。」

千早「…」

千早「ここは…?私の部屋?」

千早「あら?なんで私泣いているのかしら…」

千早「なんだか、途方もない夢を見ていたような気がするのだけど…」

春香「千早ちゃん」

千早「春香!?なぜ春香が私の部屋に!?」

春香「昨日から泊まってるよ?忘れちゃったの?」

千早「そうね、そうだったわね…」

春香「それより千早ちゃん?」

千早「何かしら?」

春香「マブラヴ知ってるよね?」

千早「知らないわ。」

千早「春香」

春香「ち、千早ちゃん?」

千早「聞いて、伝えたいことがあるの」

春香「えっと、それは今じゃないとダメかな?私トイレに行きたいんだけど…」

千早「私と一緒にいてくれてありがとう」

春香「えっ全然人の話聞いてないよ…」

千早「私に…生き方を教えてくれてありがとう」

春香「そんな大層なことしたっけ私?」

千早「…私に、マフラーを巻いてくれてありがとう…」

春香「いや巻いてないから!進撃の巨…とにかくトイレ行くよ!」

千早「知らないわ。」

P「みんな聞いてくれ、どうもやよいがストーカー被害にあっているそうだなんだ…」

春香「えっ!?大丈夫なんですか!?」

P「今のところ直接接触をされたりはしていないそうなんだが…後ろから付けられたりしているようだ…」

春香「えぇ…それは危ないですよ…」

千早「駆逐してやる…この世から…一匹残らず」

春香「いや、やっぱり進撃の巨人知ってるよね!?」

千早「知らないわ。」

P「とりあえず今日から俺がやよいのことを見張って変な奴がいないかを確かめてくる」

千早「プロデューサー、私も行きます」

P「ダメだ!危険過ぎる!」

千早「大丈夫です。ミカサやアルミン、みんなを救いたいなら、やるしかないんです」

P「ミカサ?アルミン?誰のことだ?」

千早「さぁ?分かりません…誰の記憶でしょうか」

春香「進撃の巨人」

千早「知らないわ。」

春香「千早ちゃん達がやよいの見張りに行ってから今日で1週間経つけど、どうなったんだろ?」

響「プロデューサーたちが帰ってきたぞー」

ワイワイガヤガヤ

伊織「そ、それで、やよいを付けてる犯人は分かったんでしょうね!?」

響「分からないにしても、少しは手掛かりぐらい見つかったんだよね?」

P「あ、あぁ…もちろん…」

千早「…いえ、今回の調査で、我々は…なんの成果も!!得られませんでした!!」

春香「…」

春香「それにしても残念だったね、1週間も見張ってたのに」

千早「えぇそうね、でもそもそも私が普段見守っている時にも誰も怪しい人なんて見たことないのよね…」

春香「…ん?どういうこと?千早ちゃん?」

千早「だから普段から私が高槻さんのことを見守っている時には…」

春香「えっ!?千早ちゃん、毎日やよいのことつけてたの?」

千早「見守ってたのよ!女神様っていうのも悪くないわよね」

春香「あっもしもし?警察ですか?」

千早「春香何をしてるのよ!」

春香「仕方ないよ千早ちゃん…世界は残酷なんだから…」

千早「くっ…」

春香「まさかやよいのストーカーが千早ちゃんだったなんて…」

千早「失礼なこと言わないで!誰がストーカーよ!見守っていたって言ったじゃない」

春香「毎日後ろから見てるなんてどう考えてもストーカーだよ!まぁでも誤解が解けて良かったね。ほら見て、やよいの安心した顔を」

千早「これで私と離れずに済んだと思って安心してる…」

春香「…あやうく警察に連れていかれるところだったからね」

千早「くっ…」

春香「とにかく、今度からはもうあんなことしたらダメだからね」

千早「大丈夫よ春香、今回の件で今後は高槻さんと一緒に帰れることになったのよ」

春香「それは良かったね」

千早「えぇ、これで高槻さんの横からの写真を撮り放題…」

春香「千早ちゃん…どうしてそんなことばっかりしちゃうのかな?」

千早「どうしてですって?そんなの決まってるじゃない…」

千早「私がこの世に生まれたからよ!」

春香「ってもうさっきから絶対進撃の巨人知ってるよね!?」

千早「知らないわ。」

おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom