ジャンクショップ兼喫茶店「絢」
内海「ちはー」ガラガラ
裕太「こんちはー……」ガラガラ
六花「いらっしゃ……何だ響くんか」
ボラー「よー」
内海「こんちはっす……皆さんホントいつもここにいますね。他にどっか行ったりとかしないんすか?」
マックス「いつでも有事に備えなければならないからな」
サムライキャリバー「こ、ここは敵を待つのに最適だ」
ヴィット「ついでにコーヒーもわりとうまいし」
ボラー「ま、そういうこったな」
六花「……別にいいですけど。たまには来ないでくださいよ。おかげで店番メンドいし」
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裕太「あ、あはは……えっと、ホット一つ」
六花「えー……」
裕太「……ダメ?」
六花「や、仕事だからやるけどさー。……ちょっと待ってて」
裕太「ありがとう。……えっと」ガサゴソ
ジャンクPC「」パッ!
グリッドマン『裕太、よく来たな』
裕太「あ、グリッドマン」
グリッドマン『む? 裕太、それは何だ?』
裕太「何って、宿題だよ、宿題。明日出さないとダメなんだって、このプリント」
内海「さっさと終わらそうぜ、面倒だし」
裕太「うん。……えっと」カリカリ
ボラー「ひゃ-、宿題だってよ宿題。うわ、メンドくさそー。ほら見ろよ、ヴィット」ガタッ
ヴィット「ふぅん。うわ、数学かぁ。ダルそうだな。やりたくなくならないか、それ?」
裕太「……今おかげでやる気がなくなりそうです」ハァ
マックス「結局、勉強することにしたのか」
裕太「や、だって、グリッドマンのせいにするなってマックスさんが言うから」
グリッドマン『む、私の?』
ボラー「あれ、そっか、グリッドマン聞いてなかったか。こいつ、成績やべーんだってよ」
グリッドマン『そうなのか』
裕太「あ、あはは……記憶なくなってるもんだから、今やってることとか、よく分かんなくて」
内海「ま、俺が多少教えてやってるから、何とかなるけどな」
ボラー「うわ、うぜー。勉強できるからっておめー調子乗んなよ?」
内海「いやいや、調子乗ってないですから。それただの僻みじゃないっすか」
ボラー「うるせぇ中卒」
内海「いやだからあんたら無職でしょ……ったー!」ガンッ
裕太「……はぁ」
グリッドマン『すまない裕太。私と共に戦っているせいで、大変なんだな』
裕太「あ、いや! グリッドマンは悪くないから! ホント、気にしないで」
グリッドマン『何か私にできることはないか、裕太?』
裕太「え? ええっと……」ウーン
グリッドマン『……』ジー
裕太「俺の宿題手伝う……のは無理だよね」
グリッドマン『すまない。ここからでは手が届かない。私はこの中でしか動けないからな』
裕太「だよねー……ごめん、特にないよ」
グリッドマン『そうか……』
裕太「あ、いや! ほら、気持ちだけでも嬉しいから、うんうん!」
マックス「……それに、宿題は自力でやるべきだ。多少分からないことを教えてもらうとしても」
裕太「う……ですよねー」
六花「はい、ホットお待ちー」
裕太「あ、ありがとう」
六花「ん。……ま、頑張ってね、応援はしてるから」
裕太「あ……うん、ありがとう」ニコリ
グリッドマン『……』
裕太「……ふぅ、何とか終わったー」
内海「うわ、もうこんな時間か。俺帰るわ」
裕太「あ、ありがとう、内海。また明日」
内海「おう」
ガラガラ
裕太「……俺も、そろそろ帰るかな。グリッドマン、それじゃあ」
グリッドマン『ああ』
六花「それじゃ、響くん」
裕太「うん。ご馳走様。えっと……また明日」チャリン
ガラガラ
ヴィット「さて。俺もそろそろ帰ろうかな。怪獣来る気配ないし」
ボラー「おーれもー」
サムライキャリバー「お、俺も帰る」
マックス「ふむ……では今日は解散とするか」
六花「あ、じゃあお代お願いしまーす」
ヴィット「うん。……あ、足りない。ボラー貸してくれ」
ボラー「んだよまたかよ! ……あ、俺もねーわ。キャリバー」
サムライキャリバー「わ、悪いが、貸す分はない」
マックス「……いくらだったかな?」
六花「えっと、ヴィットさんとボラーさんの分が……千九百二十五円です」
マックス「レシートは結構だ」ビッ
六花「はーい、じゃあこれお釣りですですー」
ボラー「さすがマックス、頼りになるぜ」
マックス「……明日返すんだぞ二人とも。では、我々はこれで」
グリッドマン『少し待ってくれ』
ボラー「お? どした、グリッドマン」
マックス「何かあるのか?」
グリッドマン『ああ……手を貸してほしい』
翌日
内海「ちはー」ガラガラ
裕太「えっと、こんちはー……」ガラガラ
六花「いらっしゃ……またぁ?」
裕太「あ、あはは、追加の課題もらっちゃって……」
六花「あ、今日の小テスト一人だけ赤点って響くんだったんだ」
内海「ったく、こないだ教えたってのに」
裕太「う……面目ないです」
六花「で? 今日もホット?」
裕太「あ、うん」
ボラー「まーた宿題かよ、んなとこでやるなよなー」
裕太「や、いつ怪獣が来るか分かんないし」
ヴィット「怪獣が来たらどっちみち宿題どころじゃないし、やっぱやらなくてもいいんじゃないか?」
内海「聞くな裕太、あの人たちの言うこと聞いてたら人生お先真っ暗だ……ったー! やっぱ脛はいてーっすねー!」ピョンピョン
裕太「あ、あはは……」
ジャンクPC「」パッ
グリッドマン『裕太』
裕太「あ、グリッドマン」
グリッドマン『今日も宿題か?』
裕太「へ? あ、ああ。うん、まぁね」
グリッドマン『よし、任せておけ』
裕太「え?」
グリッドマン『昨日のうちに学習しておいたぞ。何でも聞いてくれ』
裕太「え、え?」
マックス「……昨日、グリッドマンに頼まれてな。いろいろと必要な知識をデータで送ったんだ」
グリッドマン『いつも裕太には共に戦ってもらっているからな。私も裕太の戦う場で共に戦うぞ!』
裕太「グリッドマン……」パァ
グリッドマン『』ウンウン
裕太「そ、それじゃあ! えっと、まずこの例文にある As soon as possible Tom goes to there and……ってトコの意味からなんだけど」
グリッドマン『……ん? 何だろうか、それは』
裕太「……? え、あれ」
グリッドマン『待ってくれ。……確か数学、というのをやっていたのではないのか?』
裕太「えっと。今日は英語なんだけど」
グリッドマン『……』
裕太「……」
グリッドマン『……すまない裕太。どうやら私は、役に立てないようだ』
裕太「…………。あ、えっと! いや、いやいや、その、気持ちは嬉しいから! その、今度数学の宿題出たらグリッドマンに聞くから! ほら、ね!」ワタワタ
ボラー「ほらなー、どうせこうなると思ったんだよ!」
ヴィット「かわいそうになぁ」
サムライキャリバー「ぜ、善意というのはいつも返ってくるわけじゃないからな」
マックス「……裕太、グリッドマンはあくまでも君のために昨日から勉強していたということを忘れないでくれ」
裕太「や、それは嬉しい話なんですけど……」
内海「裕太、謝っとけ」
裕太「え、俺のせい!?」
六花「元はといえば響くんがここで宿題してたからでしょー」
裕太「や、そうかもしれないけどさー、え、俺?」
グリッドマン『いや、悪いのは私だ。……すまない、裕太』
裕太「あ、いや! そんなことないよ、あの、ええっと、だから……」
裕太「――グリッドマンは悪くない!」
何となくやりたかっただけ。特に意味もない話ですみません。
世代じゃないけどグリリバマンすごくかっこいいと思います。
敵側の女子あきは怖い子だと思いますが魅力的だし、裕太くんはいいヒーローって感じで好きです。
このSSまとめへのコメント
タグに別アニメの中二病でも恋がしたい!入ってるけどクロスしてるわけでもないぞ
管理人さん、別アニメタグ消して
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