クリス&ワリンの海底支配者との大決戦 (23)

『雪音クリス(海賊ギア)!ワリン(パイレーツ)!ベストマッチ!Are You Ready? レッドとブルーのセクシー海賊!クリスワリン!イェーイ!』


『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』はこちら。→ http://symphogear.bushimo.jp/

『CRハイパー海物語INカリブ』はこちら。→ http://www.sanyobussan.co.jp/products/pk_hypersea/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1540838784

時系列は『戦姫海賊団 -海上大激戦-』から数ヶ月後。

とある港の付近でアルカ・ノイズを倒す事に成功したシンフォギア装者一行。

雪音クリス(海賊型ギア)
「へっ、ざっとこんなもんだな。」

立花 響(ガングニール着用)
「いや~、にしてもまさかクリスちゃんがその海賊ギアを出すとはさすがに私も思ってたよ。」

月読 調(シュルシャガナ着用)
「やっぱり、私もそのギアを着てみたかったです・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「お前らなぁ~・・・。」

そして装者一行はそれぞれのシンフォギアを解除する。

マリア・カデンツァヴナ・イヴ
「これで解決・・・とは限らないわね。」

風鳴 翼
「あぁ、何か嫌な予感がする・・・。」

翼とマリアが嫌な予感を感じてしまう所を響は気付いた。

立花 響
「どうしたんですか?」

風鳴 翼
「今回のこの港の付近にアルカ・ノイズが出現したのを見てから、ちょっと考えてしまってな。」

マリア・カデンツァヴナ・イヴ
「何か・・・とてつもない事をね。」

暁 切歌
「まさか、アルカ・ノイズを呼び出した黒幕とかがデスか?」

マリア・カデンツァヴナ・イヴ
「えぇ、その黒幕には、何か強いオーラを感じる。とても・・・邪悪なオーラをね。」

月読 調
「もしかすると、そいつは並行世界からアルカ・ノイズを呼び出したというのは考えられない?」

マリア・カデンツァヴナ・イヴ
「そうね。黒幕がいるのはこの世界ではなくおそらく並行世界・・・。」

雪音クリス
「その黒幕ってのをブッ倒せさえすればな・・・。」

立花 響
「うん、事件解決になるかもしれない・・・。」

風鳴 翼
「とりあえず、一旦本部に戻ろう。今は休んでおかないとな。」

マリア・カデンツァヴナ・イヴ
「そうね。」

雪音クリス
「あぁ。」

響&調&切歌
「「「はい(デス)!」」」

立花 響
「あぁ、何だかお腹減ったなー。」

暁 切歌
「アタシもお腹がペリンコファイヤーです!」

雪音クリス
「お前らなぁ~・・・ん?」

クリスが何かに気付き、後ろに振り向くと・・・。

雪音クリス
「何だ・・・あれ!?」

なんとそれはブラックホールのような黒い物体だったのだ・・・。

雪音クリス
「おいみんな、あれって・・・えっ!?」

クリスは響達を呼ぼうとしたが、他の装者一行は動きが止まっている。

雪音クリス
「お、おい、お前ら、何の冗談・・・・・・でもない。マジなのか・・・!?」

そう、動きが止まっているのではなく、この世界の時間が止まったとしか思えない。するとクリスの姿が・・・。

雪音クリス(海賊型ギア)
「うわっ!?・・・なっ!?」

歌が発してないのに、クリスの服装が海賊型ギアに変わった。

雪音クリス(海賊型ギア)
「何でだ?まだ歌ってないのにギアが・・・ん?」

黒い物体が海賊型ギアを纏ったクリスに向かって紫状の光を放射。

雪音クリス(海賊型ギア)
「何だ!?う・・・うわっ!」

クリスに放射した紫状の光は当てた瞬間、そのまま戻ったところで黒い物体は消えた。

しかし、この世界の時間はまだ停止したままで・・・・・・クリスの姿がどこにもなかった。

一方、もう1つの世界では、ワリン海賊団という青い海賊たちが乗っている船・ワリン号がとあるお宝を求めて進んでいる。

乗っているワリン海賊団の船長・ワリン。青い髪型をしており、その海賊風の衣装は真ん中にひも付きのブラジャー、ベルト付きのショートパンツのビキニ姿。

その子分である2人の女の子達は、ワリン同様に両方とも青い髪型や、派手なビキニ風の衣装をしている。

1人は頭に水色の鉢巻、胸元には首から胸元まで胸間を隠して付けている青いブラジャー、太ももまで履けるズボン。

もう1人は頭に青いバンダナ、胸だけ付けているブラジャー、ベルトと小さいケース箱付きのズボン。

ワリン子分B
「本当にその場所にそんなお宝があるのでしょうか?ワリン様。」

ワリン(パイレーツ)
「この黒い地図があるんだから、間違いないわよ。もしかしたら秘宝よりも超えるもっといいお宝が眠っているわ。」

ワリン子分A
「楽しみ~。秘宝よりも超えるなら、聖剣とか隕石とかあるかもしれない。」

ワリン子分B
「でも、そんなお宝があったら、ビート海賊団もきっとそれを狙ってくるかもしれません。」

ワリン(パイレーツ)
「だとしたら、戦うしかないわ。あいつらなんかにお宝を盗ませるもんですか!」

ワリンはそう言いながら、ワリン号は進んでいたが・・・。なぜか止まった。

ワリン子分A
「ワリン様?」

ワリン子分B
「どうしたんですか?」

ワリン(パイレーツ)
「なぜか分からないけど、この地図の場所が見当たらないのよ。」

ワリン子分B
「そう言われてみれば、そうですね・・・。」

ワリン子分A
「もしかしてこれって、偽者って事じゃないですか?」

ワリン(パイレーツ)
「確かに偽者だと思うのは私も同感よ。でもとても本物としか思えないわ。」

ワリン子分B
「それでは一体どこの辺りの・・・。」

ワリンと子分達がそう話して、この黒い地図を見て考え始めた。すると・・・。

ワリン(パイレーツ)
「ん?」

ワリンは何かに気付くと、後ろを振り向く。

ワリン(パイレーツ)
「何なの・・・あれ!?」

なんとそれはブラックホールのような黒い物体だったのだ・・・。

ワリン(パイレーツ)
「ねぇ2人とも、あれって・・・えっ!?」

ワリンは子分達を呼ぼうとしたが、子分達の動きが止まっている。

ワリン(パイレーツ)
「ね、ねぇ、2人とも、何の冗談・・・・・・でもない。ウソでしょ・・・!?」

そう、動きが止まっているのではなく、この世界の時間が止まったとしか思えない。船が揺れてもないし、海の流れも止まっている。すると・・・。

ワリン(パイレーツ)
「うわっ!?・・・えっ!?」

手に持ってる黒い地図がなぜか光り始めた。

ワリン(パイレーツ)
「どうして?今まで地図が光った事なんて一度もないのに・・・ん?」

黒い物体が黒い地図を持つワリンに向かって紫状の光を放射。

ワリン(パイレーツ)
「何っ!?何なのっ!?う・・・うわっ!」

ワリンに放射した紫状の光は当てた瞬間、そのまま戻ったところで黒い物体は消えた。

しかし、この世界の時間はまだ停止したままで・・・・・・ワリンの姿がどこにもなかった。

とある2つの世界で同じ紫状の光は放射された途端に消えてしまったクリスとワリン、2人が辿り着くその先には・・・・・・

いくつもの並行世界を破壊しようとし、海底の星に住む悪の海底支配者とその部下である『十億天王』との戦いであった。

OP

時空間の中に流れ込まれてるクリスとワリン。その身体は赤と青で光っている状態である。

そして2人はお互いに目が合うと、十字架のような形で背中合わせをし、両手を繋ぎ、合わせていた背中を離したことで輪っかのような状態が完成。

そのまま時空の真っ直ぐまで走り飛ぶかのように瞬間移動する。その後の光が消えて行った。そしてタイトルが登場。





クリス&ワリン
『『クリス&ワリンの海底支配者との大決戦!!』』

クリスSIDE

雪音クリス(海賊型ギア)
「んっ・・・んん・・・。」

クリスが目を覚ますと、その場所は何と無人島のような島だった・・・・・・。

雪音クリス(海賊型ギア)
「ここは・・・どこだ?」

クリスはそのまま起きて立ち上がり、歩き始める。

雪音クリス(海賊型ギア)
『確かあたしは、ブラックホールみたいなのに光を浴びせられて、気付いたらここに・・・。』

そう思いながらも、クリスはそのまま止まった。

雪音クリス(海賊型ギア)
「気付いてはいたが・・・目の前に誰かいる・・・。敵か!」

クリスはそのまま走り出し、最後にジャンプした。

雪音クリス(海賊型ギア)
「ハアアアアアッ!」

クリスは目の前の敵らしき人物に向かってキックを出す。





ワリンSIDE

ワリン(パイレーツ)
「んっ・・・んん・・・。」

ワリンが目を覚ますと、その場所は何と無人島のような島だった・・・・・・。

ワリン(パイレーツ)
「ここは・・・どこ?」

ワリンはそのまま起きて立ち上がり、歩き始める。

ワリン(パイレーツ)
『確か私は、ブラックホールみたいなのに光を浴びせられて、気付いたらここに・・・。』

そう思いながらも、ワリンはそのまま止まった。

ワリン(パイレーツ)
「気付いてはいたけど・・・目の前に誰かいる・・・。敵ね!」

ワリンはそのまま走り出し、最後にジャンプした。

ワリン(パイレーツ)
「ハアアアアアッ!」

ワリンは目の前の敵らしき人物に向かってキックを出す。

雪音クリス(海賊ギア)
「ハアアアアアッ!」

ワリン(パイレーツ)
「ハアアアアアッ!」

クリスとワリンはお互いにキックする事で、その衝撃は周りにも響いた。

クリス&ワリン
「「・・・!」」

雪音クリス(海賊ギア)
『その格好・・・まさかこいつも・・・』

ワリン(パイレーツ)
『その格好・・・まさかこの娘も・・・』

クリス&ワリン
『『海賊・・・!?』』

2人はそのままお互いに離れながら下りた。そしてお互いに相手の服装を確認する。

雪音クリス(海賊ギア)
『ビキニみたいな色気のある青い服装、頭にはコウモリの翼のような青い髪飾り、左目の下には泣きボクロ、そして胸のサイズは87・・・あたしより3つ下か・・・。』

ワリン(パイレーツ)
『本物の海賊の船長風な衣装、両耳には器械型の耳飾り、腰にはベルト付きのスカート、首元にはペンダント、そして胸のサイズは90・・・私より3つ上か・・・。』

雪音クリス(海賊ギア)
『だが予想だとこいつは、ノイズをあたしらの世界に送り込んだ黒幕に違いねェな・・・。』

ワリン(パイレーツ)
『でも予想だとこの娘は、ビート海賊団の新しく入り、強そうな女子分に違いないわ・・・。』

クリス&ワリン
『『だったら、やるしかない・・・!』』

そして2人はお互いにそれぞれの武器を出す。(クリスは2つのマスケット銃、ワリンは剣)

クリス&ワリン
「「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」」

2人はお互いに相手の所へと走り、そして戦う。

その時・・・。


『そこまでだ!』

クリス&ワリン
「「えっ!?」」

謎の声を聞いた途端、2人は互いに止まった。そして周りを確認する。

雪音クリス(海賊ギア)
「誰だ!」

ワリン(パイレーツ)
「この声・・・神殿の守り神?」

古代の神殿の守り神
『ワリン、そして雪音クリスよ、お前達をここへ呼んだのは2人がこの場で対決する為ではない。』

ワリン(パイレーツ)
「あなたが私達をここへ?」

雪音クリス(海賊ギア)
「てか、何であたしの名前を?」

古代の神殿の守り神
『お前の事はバーソロミュー・ロバーツから聞いている。』

雪音クリス(海賊ギア)
「バーソロミュー・ロバーツ・・・?ッ!ブラックバート・・・!あいつの事を知ってんのか?」

古代の神殿の守り神
『あぁ、奴もカリブの秘宝を手に入れるため、我が神殿に来たことがあった。もちろん、奴は罠をすり抜ける事ができ、秘宝を手に入れたのだ。』

雪音クリス(海賊ギア)
「あいつ、カリブの秘宝まで手に入れてたのか・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「それじゃあ、その人は私より前に秘宝を見つけた勇敢な海賊って事ね。」

古代の神殿の守り神
『その通りだ。』

ワリン(パイレーツ)
「後でその人に会ってみたいわね。それよりどういう事なの?私とこの娘をここへ呼んだのは対決する為じゃないなら、何のために・・・。」

雪音クリス(海賊ギア)
「それに、ここは一体どこだ?まるで無人島みてぇだ。」

古代の神殿の守り神
『この世界は無人島に似て無人島にあらず。』

クリス&ワリン
「「えっ?」」

古代の神殿の守り神
「ここは『TWOパイレーツアイランド』。無人島とは違い、より広い島。今日からここがお前達の秘密基地だ。」

クリス&ワリン
「「TWOパイレーツアイランド?」」

ワリン(パイレーツ)
「その名前から言うと、今ここにいる私達2人だけの島って意味ね。」」

古代の神殿の守り神
『そうだ。そして、お前達には倒してもらいたい敵がいる。それはより強い邪悪な敵だ。』

ワリン(パイレーツ)
「邪悪な敵ですって?」

雪音クリス(海賊ギア)
「何者なんだ、そいつは?」

古代の神殿の守り神
『そやつの名前は、ワーデルモー。海底の星に住む悪の海底支配者だ。』

クリス&ワリン
「「ワーデルモー?」」

古代の神殿の守り神
『その過去は今転送されている。それを見るといい。』

クリス&ワリン
「「えっ・・・?」」

そう言われて、2人は周りをどんどんその過去を探し始めた。

雪音クリス(海賊ギア)
「どこにあるんだ、そんなもん?」

ワリン(パイレーツ)
「どこにもないわよ。」

古代の神殿の守り神
『お互いに胸の乳首部分を押せ。』

クリス&ワリン
「「胸の・・・・・・乳首部分!?」」

2人はそのまま胸を隠す。

雪音クリス(海賊ギア)
「ちょっと待て!胸の乳首を押すとかおかしいだろ!?」

ワリン(パイレーツ)
「そうよ!逆に恥ずかしいじゃない!」

古代の神殿の守り神
『互いに胸の乳首部分を押さなければワーデルモーの過去を見ることは出来ない。お前達の胸に転送されているのだからな。』

ワリン(パイレーツ)
「私達の胸に!?」

雪音クリス(海賊ギア)
「冗談だろ・・・!?」

古代の神殿の守り神
『どうする?ワーデルモーの過去を見るか?見ないか?』

クリス&ワリン
「「・・・・・・。」」

クリスとワリンは悩んでしまう。だが・・・。

雪音クリス(海賊ギア)
「見たい!このままそいつの過去見ないとか、冗談じゃねぇ!」

ワリン(パイレーツ)
「私も!乳首部分をお互いに押すのは嫌だけど、そいつの過去を見るにはそれしかないじゃない!」

古代の神殿の守り神
『よくぞ決心してくれた。それでは、私の指示を従え。』

クリス&ワリン
「「わ・・・分かりました・・・。」」

2人は守り神の指示に従うことにした。

古代の神殿の守り神
『まずは互いに身体を相手に向かせろ。』

2人は身体をお互いに身体を相手に向く。

古代の神殿の守り神
『次に、互いに腕を前に伸ばし、両手をグーにし、親指を出せ。』

2人はお互いに腕を前に伸ばし、両手をグーにする事で親指を出す。

古代の神殿の守り神
『そしてそのまま互いに『スイッチオン!』と叫び、親指で乳首部分を押せ。』

クリス&ワリン
「「スイッチ、オン!」」

2人はそう叫び、お互いに親指でブラのまま乳首部分を押す。すると・・・。

クリス&ワリン
「「うっ・・・!?」」

2人の身体に異変が起きた。だが体が動けない・・・。

クリス&ワリン
「「ううっ・・・ああっ・・・うっ!?ウワッ!!」」

そして2人の身体の全体が光る。

すると2人は別の場所に着いた。そこには・・・。

雪音クリス(海賊型ギア)
「ここは・・・どこだ・・・!?」

ワリン(パイレーツ)
「人が全部・・・海底人だらけだわ・・・。」

ワリンの言う通り、人々が全て、海底人でいっぱいである。しかも平和ではあるが・・・。

古代の神殿の守り神
『ここは今より3000年前の世界。お前達が生まれる前の歴史だ。』

雪音クリス(海賊型ギア)
「あたし達、そこにタイムスリップしちまったって事か!」

古代の神殿の守り神
『もちろんだ、お前達の胸が互いに親指で乳首部分を押したことによってな。』

ワリン(パイレーツ)
「私達の胸にそんな力が・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「にしても、ここは一体どこなんだ?」

古代の神殿の守り神
『ここは『アクアスター』。海底人が平和に暮らしている海底の星だ。ここでは争いは起きず、戦争までもはすることはない。だが・・・。』

上空から雷が落ちた。

クリス&ワリン
「「うわっ!」」

ワリン(パイレーツ)
「何!?今の?」

雪音クリス(海賊型ギア)
「・・・あれは!?」

クリスが指を指した所をワリンは見る。

海底人の人々
「うわ~! 逃げろー!」


『我が名はワーデルモー。今日からこの星は我がものとなる。先にここに住むお前達を消してやる。ハアッ!』

ワーデルモーは右手から黒い物が放出し、それに撃たれた海底人は全て灰となって消えてしまった。

クリス&ワリン
「「ああっ!」」

ワリン(パイレーツ)
「人々が・・・!」

雪音クリス(海賊型ギア)
「消えた・・・!」

2人はそれを見て、体が震える程に驚いてしまう。

古代の神殿の守り神
『今見た通り、奴はこの星に住む人々を全て消し去り、この星の支配者となった。さらに・・・。』

ワーデルモー
『皆の者!時は満ちた!この星を我がものとなった。だがこれでは我は満足できない、これより全ての異世界を破壊する!我らの未来のために!』

部下達
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

雪音クリス(海賊型ギア)
「全ての・・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「異世界を・・・。」

クリス&ワリン
「「破壊する!?」」

ワーデルモーの目的を知るクリスとワリンは驚きを隠せない。すると・・・。

クリス&ワリン
「「うっ!?うわっ!?」」

2人の胸が光り、そのまま消えて行った。

気が付くと、そこは『TWOパイレーツアイランド』であった。

雪音クリス(海賊型ギア)
「ここって・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「元の場所に戻ったって事?」

古代の神殿の守り神
『そうだ。お前達が過去を知った事で元の場所に戻される。』

ワリン(パイレーツ)
「なるほど・・・。そういう能力ってわけね。」

古代の神殿の守り神
『その通りだ。』

そしてクリスはワーデルモーの過去を見てから何かに気付いた。

雪音クリス(海賊型ギア)
「なあ、あのワーデルモーって奴は全ての異世界を破壊しようとしてるんだよな?」

古代の神殿の守り神
『あぁ。』

雪音クリス(海賊型ギア)
「それってもしかして、あたしがいる世界を含めてって事か?」

クリスは自らがいた世界を破壊するのでないかと思い、敢えてそう聞いた。

古代の神殿の守り神
『・・・うむ。』

雪音クリス(海賊型ギア)
「マジか・・・!」

ワリン(パイレーツ)
「じゃあ、私がいた世界も?」

古代の神殿の守り神
『もちろんだ。』

ワリン(パイレーツ)
「ウソ~ッ!」

古代の神殿の守り神
『なぜなら、ワーデルモーは3000年間生きているため、世界滅亡は諦めずにいた。』

ワリン(パイレーツ)
「3000年間、生きていたの?」

雪音クリス(海賊型ギア)
「最悪だぜ・・・!」

そして、クリスとワリンは悩み始める・・・。自らの世界の事を・・・。

雪音クリス(海賊型ギア)
「(もし、先輩やあいつら、それに他のみんなに何かあったら・・・。)」

ワリン(パイレーツ)
「(もし、マリンにサムにウリン、それに子分であるあの子達に何かあったら・・・。)」

クリス&ワリン
「「(どうすることも・・・。)」」

古代の神殿の守り神
『悩むのも無理はない。そこで・・・。』

雪音クリス(海賊型ギア)
「分かってる。あたしら2人で、」

ワリン(パイレーツ)
「あのワーデルモーを倒して、」

クリス&ワリン
「「全ての異世界を破壊するのを阻止しろって事(だろ)(でしょ)?」」

古代の神殿の守り神
『その通りだ。お前達2人で、ワーデルモーを倒してほしい。出来るな?』

クリス&ワリン
「「ハイ!」」

守り神はどこからか声を発した宣言を聞いて2人は決心した。

雪音クリス(海賊型ギア)
「でも、何であたしらなんだ?ワーデルモーを倒せるなら、他にいたんじゃねェのか?」

ワリン(パイレーツ)
「そうよ、何であたしとこの娘の2人なの?」

2人の質問に守り神はこう答えた。

古代の神殿の守り神
『それは、お前達はよく知っているはずだ。1つのお宝を手に入れた・・・お前達ならな。』

クリス&ワリン
「「それって・・・あっ!」」

古代の神殿の守り神
『そうだ。まずはワリン、お前は我が神殿で秘宝を手に入れ、確変昇格をも手に入れた。』

ワリン(パイレーツ)
「そうよ、あの秘宝をゲットして、私は勇敢な海賊としてあなたに選ばれた。」

古代の神殿の守り神
『そして雪音クリス、お前はブラックバートに勝ち、奴から海賊の証として十字架のネックレスをもらった。』

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、あたしはあいつに勝って、あいつに変わって新しい船長になった。こいつはその証だって。でも、こいつはこの前起こった事件の哲学兵装だけどな。」

クリスはポケットからブラックバートからもらった十字架のネックレスを出した。それはブラックハートの事件を引き起こした哲学兵装だが・・・。

古代の神殿の守り神
『そのネックレスにはもう一つ意味がある。数年前、ブラックバートがもしワーデルモーを倒すための戦士がいたら、そいつを新しい船長としてそれを渡そうと考えていたのだ。』

雪音クリス(海賊型ギア)
「だから、あいつはあたしにこれを渡したのか・・・。」

古代の神殿の守り神
『そして、ブラックバートが成仏された今、奴の意志を受け継ぎ、新たに海賊の船長として選ばれた事によってお前をここへ迎え入れた。』

ワリン(パイレーツ)
「じゃあ、本当は私がそのブラックバートと一緒に戦うつもりだったの?ワーデルモーを倒すために。」

古代の神殿の守り神
『そのつもりだったのだ。だが、ブラックバートの意志を受け継いだ新たなる船長・雪音クリスと、秘宝を手に入れる事で確変昇格を手にした・ワリン。
この2つの力が合わさる事で、全ての異世界を守るため、ワーデルモーを倒せる。こうして私がお前達をここへ呼んだのだ。勇敢な海賊であるお前達をな。』

守り神の言葉を聞いて、クリスとワリンは・・・。

雪音クリス(海賊型ギア)
「あたし達が勇敢な海賊として・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「全ての異世界を守るために・・・・。」

クリス&ワリン
「「ワーデルモーを倒す・・・。」」

古代の神殿の守り神
『改めてお願いする。全ての異世界の破壊を阻止するために、ワーデルモーを倒してほしい。できるか?いや、できるな?』

守り神の言葉に2人は迷わず・・・。

クリス&ワリン
「「分かった(ぜ)(わ)。いや・・・。」」

2人はゆっくりとしゃがみ、左膝をつく。そして左腕を前に肘を曲げる。そして・・・。

クリス&ワリン
「「分かりました、守り神様。必ずワーデルモーを倒し、全ての異世界の破壊を阻止します。全ての異世界を守る事をここに誓います。」」

と、敬語で守り神にそう告げたクリスとワリン。

古代の神殿の守り神
『よくぞ言ってくれた、クリス、ワリン。それを聞いて安心した。そろそろ私との通信は途切れる時間だ。最後にもう一つ、その前に『十億天王』を倒す事だ。』

クリス&ワリン
「「十億天王?」」

古代の神殿の守り神
『ワーデルモーの部下であり、四天王をも超える10億をも力を持つ10つの天王だ。そいつらを先に倒してほしい。頼んだぞ。』

クリス&ワリン
「「ハッ!」」

クリスとワリンは守り神に首を下に曲げ『ハッ!』と叫んだ。

そして守り神の通信が途切れ、守り神の声が聞こえなくなった。

ワリン(パイレーツ)
「断るわけにはいかないわね、あんな事を言われると。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、たくさんの世界を壊すなんて、黙って見るもんじゃねェ!」

ワリン(パイレーツ)
「そうね・・・。あっ!」

ワリンは突然、黒い地図を出す。

ワリン(パイレーツ)
「この地図の場所・・・。そういうことだったのね。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「どうした?」

ワリン(パイレーツ)
「この地図、何ヶ月か前に私が住む世界である島から発見したの。当初、この地図の場所が見当たらなかったけど、今気付いたら、この世界がその場所だったってわけ。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「そうか・・・。それがあんたをこの場所に導いたって感じだな。」

ワリン(パイレーツ)
「そうかもしれないわ。この世界に来る時、私の世界にブラックホールみたいなのが現れて、時間が止まった時はびっくりしたわ。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「えっ・・・あんたもあれから来たのか?」

ワリン(パイレーツ)
「もしかして、あなたも?」

雪音クリス(海賊ギア)
「あぁ、あたしの世界にもあれが現れた時、仲間達の動きが止まっててな。そん時、この格好になっちまった後、紫色の光に撃たれたんだ。」

ワリン(パイレーツ)
「私もそれに撃たれたわ。その前にこの地図が光り出して・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「そうか、あのブラックホールも守り神様が・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「えぇ、私達2人をこの世界に、そしてこの島に呼ばれたのは守り神様だものね。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ・・・。」

クリス&ワリン
「「・・・・・・・・・・・。」」

そう話している内に、お互いに見つめ合うクリスとワリン。

雪音クリス(海賊型ギア)
「何か、あたしら、気が合うな。」

ワリン(パイレーツ)
「えぇ、私もそう思った。」

クリス&ワリン
「「フフッ・・・アハハハハハハハハハ!」」

2人はお互いに笑い出す。そして・・・。

雪音クリス(海賊型ギア)
「紹介がまだだったな。あたしは雪音クリスだ。」

ワリン(パイレーツ)
「私はワリンよ。一応、このビキニのような格好で海賊船の船長をしているわ。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、よろしくな、ワリン。」

ワリン(パイレーツ)
「こちらこそよろしくね、クリス。」

そう言ってクリスとワリンはお互いに握手をした。

ワリン(パイレーツ)
「そうだ!ねぇ、クリスがいた世界での出来事が知りたいわ、色々と聞かせてくれない?」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、あたしもワリンの世界での出来事が聞いてみたいしな。」

2人はお互いの事を話し始めた。色々と笑いながらである。

雪音クリス(海賊型ギア)
「沖縄に地中海、それにカリブにスキー場にお祭りか・・・。楽しそうだな。」

ワリン(パイレーツ)
「でしょ?色々と楽しかったわ。特に友人達とスキーとか盆踊りとかエイサー(沖縄の踊り)とかね」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あたしも仲間達と行ってみたいぜ。」

ワリン(パイレーツ)
「うん。シンフォギアか・・・。私も着てみたくなっちゃったな。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「だろ?だったら、戦いが終わったらいつかあたしの世界に来いよ。そっちの仲間も一緒にな。」

ワリン(パイレーツ)
「えぇ、行けたらそうするわ。行けたらね・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ・・・。」

クリスとワリンは楽しく話している内に自分の世界が破壊されるのを悩んでしまう。

雪音クリス(海賊型ギア)
「でも、悩んでたって仕方ねぇ。2人で力を合わせれば・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「そうね。ワーデルモーを倒すしかない。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、ブラックバートはそのためにこのネックレスを渡したからな。」

クリスは十字架のネックレスを出して、そう言った。

ワリン(パイレーツ)
「クリス、こうして一緒に戦うんだから、契約を結ばない?」

雪音クリス(海賊型ギア)
「契約?」

ワリン(パイレーツ)
「えぇ、共に闘う相棒として、2人の海賊が契約を結ぶ儀式よ。私もやったことは無いけど、一応やろうと思ったの。どうかな?」

雪音クリス(海賊型ギア)
「共に闘う相棒か・・・。いいぜ。それが海賊としての掟でもあるからな。」

ワリン(パイレーツ)
「決まりね!」

そしてクリスとワリンは契約を結ぶ儀式の準備をした。さらに準備完了後・・・。

雪音クリス(海賊型ギア)
「これでいいんだよな?」

ワリン(パイレーツ)
「えぇ、これで準備はバッチリよ。」

下の周りに円が広がっている。

雪音クリス(海賊型ギア)
「よし、それじゃ行くぞ。」

ワリン(パイレーツ)
「OK!」

そしてクリスとワリンは互いに両手を重ねる。

クリス&ワリン
「「幾多の世界の破壊を防ぐため、そしてワーデルモーを倒すため、」」

雪音クリス(海賊型ギア)
「我、ブラックハートを遺志を継ぐ第二の船長・雪音クリスと、」

ワリン(パイレーツ)
「我、ワリン号の船長・ワリンは、」

クリス&ワリン
「「共に戦う相棒となる事をここに誓います。ビブラ・カタモジス。」」

言葉と同時に重ねた両手を上に挙げる。すると・・・。

ドォグンッ!(2人の心臓に異変)

クリス&ワリン
「「ウッ!?」」

クリスとワリンの胸の心臓に異変が起きた。

雪音クリス(海賊型ギア)
「な・・・何だ・・・ッ!?」

ワリン(パイレーツ)
「急に胸が・・・ッ!」

2人もこの異変を感じ、苦しむが両手を上に挙げる状態のまま、またしても両方とも、体が動けなくなっている。

雪音クリス(海賊型ギア)
「体が・・・動かねェ・・・!」

ワリン(パイレーツ)
「何・・・何なのよ・・・!?あうっ・・・。」

さらに2人の身体の全身に電撃が浴びられている。

クリス&ワリン
「「くっ・・・!ああっ・・・!」」

どんどんと全身に電撃を浴び、ますます苦しみ、そして・・・。

クリス&ワリン
「「ぐがっ!?」」

ハハハハハハハハハハッ・・・!

ザクッ!ザクッ!ザクッ・・・!

雪音クリス(海賊ギア)
『何だ・・・今度は・・・何が・・・!?』

ワリン(パイレーツ)
『分からない・・・けど・・・これって・・・!?』

2人が今、目にしているのは、何者かに斬りつかれている2つの戦士。しかも2人と同じ服装・・・。

さらに、その2つの戦士が、顔に剣が突き刺された・・・。そして身体全体がバラバラとなり水に落とした・・・。

クリス&ワリン
『『まさか・・・これって・・・うっ、うわあっ!?』』

気が付くと元の場所にいる。だが2人はまだ互いに両手を重ねている状態のまま。しかも・・・。

雪音クリス(海賊ギア)
「・・・・・・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「・・・・・・・・。」

2人の目がなぜか操られているかのように暗くなっている。そして互いに重ねている両手を握ると・・・。

クリスの目が赤く光り、さらに胸も赤く光り、その平らに自分の顏の紋章が浮かび上がる。

ワリンの目も青く光り、さらに胸も青く光り、その平らに自分の顔の紋章が浮かび上がる。

さらに、2人の身体の色が赤(クリス)と青(ワリン)に変化し、両手を互いに離し、動けない状態でそのまま自動で離れ、互いに腕をクロス。そして・・・。

クリス&ワリン
「シュワッ!」

2人は両方とも、空へと両腕を挙げて飛んだ。そしてそれぞれ互いに自由に飛行している。

ワリンは真面目そうな表情で空を飛んでいる。クリスも同じ表情でワリンの後に飛んでいる。

さらに、違う方向へと互いに飛んでいくと、途中で互いに目が合った瞬間に、体当たりしてるかのように次々と速さでどんどん激突する。そして・・・。

ワリンは上の青空へと行き、見えなくなった。クリスは下の海へと行き、そのまま落っこちたかのように海へ入った。その瞬間・・・。

ワリンは上空から下へと戻り、クリスは海から上へと戻り、互いに相手の所へと行くと、挙げている両手を重ねて握り締める。そして・・・。

2人の目が青と赤に光り、そして2人は互いに両手を握った状態で両腕を広げ、口付け(キス)をするかのように閉じている状態で互いに口を重ねる。

さらに、その状態を上下から左右へと向きを変え、回転し始めた。そのまま回転しながら周囲の周りへと、あっちこっちまで行った。

そしてそのまま大回転している時、我々はとある瞬間を見てしまう。

(♪~ 『雫』歌:元ちとせ)

それは下から雲をたくさんすり抜け、とある七色の光とその真ん中にある丸い物へと着く。

その丸い物に大回転しているクリスとワリンと重ね合わせ、花火のように光った。その後、2人の身体は虹色に光るのであった。

その様子を・・・・・・海底支配者は見ていた。

~アクアスター~

ワーデルモー
「何だあれは・・・!?」

秘書
「確認が出来ました。あの未確認の物は、とある人間の2人が一つとなって合体したものです。」

ワーデルモー
「人間だと・・・?しかも2人も・・・。」

秘書
「さらにその2人の人物像が確認できました。」

そう言うと秘書が2人の人物像のデータをモニターに表示した。

『YUKINE CRIUS』『WARIN』

秘書
「1人は雪音クリス、シンフォギアと呼ばれる鎧を着て戦う戦士の1人、イチイバルという赤いシンフォギアの装者です。もう1人はワリン、ワリン海賊団と呼ばれる海賊団の船長です。」

そう聞いたら、何かを考え始めるワーデルモー。

ワーデルモー
「シンフォギア・・・・・・我々がノイズという奴らを送った世界の者か。」

秘書
「はい、しかし今では海賊のような鎧を着ております。詳細は不明ですが、今じゃ彼女も海賊でしょう。」

ワーデルモー
「だがなぜこの2人の海賊があの島に?」

秘書
「おそらく何者かが召喚をしたのかもしれません。しかも、あなた様を倒すために。」

ワーデルモー
「・・・・・・我の計画を潰そうとしていると?」

秘書
「間違いありません。」

そして、ワーデルモーは座っていた椅子から立ち・・・・・・。

ワーデルモー
「ちょうどいい機会だ。例のアレを呼び出せ。」

秘書
「しかし、アレはまだ実験中では・・・。」

ワーデルモー
「だからこそだ。アレを使えばさらなる実験が行われるのも悪い話では無かろう。いずれ我が下部、『十億大王』にとっては倒しがいがある。」

秘書
「なるほど、私もそれが同意でした。」

ワーデルモー
「そうであろう。」

秘書
「分かりました。では他の者達にアレを転送する様、お伝えします。」

ワーデルモー
「うむ。」

そして秘書は指令席から後にした。そしてワーデルモーは再びクリスとワリンの映像を見た。

ワーデルモー
「雪音クリス、ワリン・・・。2つの女海賊が我が計画を阻止するなど笑止。いずれこいつらは我の恐ろしさを知る事になる。恐怖と絶望を、味わうほどにな・・・。」





ワーデルモーのこの言葉、一体何を意味するのか・・・?この言葉の意味を我々が知れば、クリスとワリンは・・・・・・!?

~次の日~

TWOパイレーツアイランドではあれから数日が経ち、クリスとワリンは倒れていた。しかも目は開いたままで、目の色はまだ暗いまま。すると・・・。

クリス&ワリン
「はっ・・・!」

2人の目が明るくなり、起き上がった。

ワリン(パイレーツ)
「クリス・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「ワリン・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「私達、今まで何してたのかしら?」

雪音クリス(海賊型ギア)
「覚えてるのは確か、契約を結ぶ儀式をして、そんで急に・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「えぇ、急に身体がおかしくなって、そしたら・・・。」

クリス&ワリン
「あっ・・・!」

クリスとワリンはとある2つの戦士が何者かに殺されたというビジョンを見たのを思い出した・・・。

ワリン(パイレーツ)
「・・・・・・クリス、あなたも気付いたでしょ?」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、間違いなく、殺されたのはあの2人は・・・・・・『あたし達』だ。」

そう、2人が見たあの殺された2人の戦士は、クリスとワリン本人だった。

ワリン(パイレーツ)
「そして、私達を殺したアイツは・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、あたし達を殺したアイツは・・・。」

クリス&ワリン
「ワーデルモー・・・。」

その通り、クリスとワリン両名を殺したのは2人の標的であるワーデルモー。あのビジョンはもしや、未来のビジョンという事になる。

雪音クリス(海賊型ギア)
「もしもあれが本当に実現なんてしたら・・・・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「勝てないって可能性が十分高いのかも・・・・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、でも、一体どうしたらいいんだ?何とかワーデルモーを倒せるきっかけがあれば・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「そうね・・・。ッ!」

クリスとワリンはそう考え始めると何かに気付き始めた。

ワリン(パイレーツ)
「クリス、今誰か・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「あぁ、あたしもそう思った。誰かが潜んでやがる。」

そして2人は周りを見始めるとその瞬間・・・。

クリス&ワリン
「「そこか!」」

ワリン(パイレーツ)
「おっりゃあっ!」

2人は何かを発見し、ワリンはそれに向かって短剣を投げた。するとその短剣は一瞬で消えた。

クリス&ワリン
「「消えた!?ハッ!」」

そんな2人の前に現れたのは、ロボットのような兵士である。

雪音クリス(海賊型ギア)
「お前は誰だ!?」


『我ガ名ハ、ワーデルモー様二刃向カウ反乱分子ヲ排除スル一人ノ兵士、ザゴードル。雪音クリス、ワリン、貴様ラヲ排除シニ来タ。』

ワリン(パイレーツ)
「私達を排除しに・・・。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「なるほどなぁ、あたし達の最初の相手にはちょうどいいぜ。」

ザゴードル
『貴様ラヲワーデルモー様ノ所ヘハ行カセヌ、ココガ貴様ラノ墓場トナルノダ。』

雪音クリス(海賊型ギア)
「へッ!墓場になるのは、」

ワリン(パイレーツ)
「えぇ、あんたに決まってるでしょ!」

そう言ってクリスはマスケット銃、ワリンは長剣を出し、そのまま突進した。

ワリン(パイレーツ)
「ハアアアッ!」

まずワリンが長剣でザゴードルの頭を狙うが、ザゴードルが両腕をクロスした事で跳ね返される。

ワリン(パイレーツ)
「くっ・・・!」

雪音クリス(海賊型ギア)
「喰らいやがれ!」

次にクリスがマスケット銃でザゴードルに向かって十発連射するが、全く聞かない。

雪音クリス(海賊型ギア)
「マジかよ・・・!」

そしてザゴードルは両腕でクリスとワリンを下からパンチをし、2人はそれを自らの武器でガードする。

クリス&ワリン
「「うっ・・・!」」

ザゴードルの力に抑えきれなくなっているかのように押し倒されている2人。

雪音クリス(海賊型ギア)
「こいつ、強すぎるぜ・・・!」

ワリン(パイレーツ)
「えぇ、全く歯が立たないわ・・・!」

2人がそう言っていると、ザゴードルは2人がガードしている両腕の前腕部を発射する。

クリス&ワリン
「「うわっ!」」

ザゴードルの前腕部と一緒に発射された2人は木に衝突した。

クリス&ワリン
「「がっ・・・くっ・・・。」」

ザゴードル
『貴様ラニハ我ヲ倒セヌ。何故ナラ我ハ・・・・・・無敵ダ。』

雪音クリス(海賊型ギア)
「確かに、あたしのこれ(マスケット銃)の玉でも聞かなかったな・・・。」

ワリン(パイレーツ)
「って事は・・・私の長剣でも無理って事ね。」

雪音クリス(海賊型ギア)
「なら、武器じゃなく素手で戦うしかねぇ!」

ワリン(パイレーツ)
「そうね!」

こうして、クリスとワリンは自ら使う武器を捨てて、ザゴードルの所へと走る。

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