【シャニマス】灯織「保育園で職業体験の仕事……!?」 (19)



別に灯織もこういう仕事はちゃんと出来る子だとは思っています。



Rって事はクソガキにめちゃくちゃにされるひおりんの話?

いや、全年齢のほうに立てたんですけど不具合があるらしくて専ブラ以外で向こうでスレ立てるとこっちでスレ立つようになってるらしいです

まあどこに投下しても気にしてないんでこっちで消化します。
>>2のことなので内容は全年齢でエッチな話は無いです。

――昼、事務所

灯織「……えっ」

P「ん? もう一度説明するぞ、エンザテレビで放送されているバラエティー番組『シャイニーからぁ~ず』は知ってるよな?」

灯織「はい」

P「その番組のコーナーの『アイドルうわさの職業体験!?』で保育園にお邪魔して保育士の職業体験をする企画がうちに来てな」

灯織「はい」

P「これはもう灯織にも声を掛けるしかないだろうと思って話をしたわけだ」

灯織「……」


灯織「…………」ガタガタガタガタガタ

灯織(む、無理……っ! ち、小さい子たちを相手に仕事なんて……どんな話をすればいいか分からないし、どう相手してあげればいいのか……!!)ガクガクブルブルブル

灯織(小さい子と一緒に元気に遊べそうなめぐるや、鳩で芸が出来る真乃みたいな特技なんて私にはない……不愛想で、怖がらせちゃうだけ……!)ハァーッ! ハァーッ! ハァーッ!

灯織(せめて、せめて……真乃やめぐるがいてくれたら……私も2人に合わせて同じことをすればなんとかなりそうなのに……!)ヒュッ―! ヒュッ―! ヒュッ―!

灯織(助けて……真乃……めぐる……!!)

P「ん、どうした灯織?」

灯織「……わ、私にっ、は……ほひっ、 保育園の……お仕事なんて、無理、で、す……」ハァーッ、ハァーッ

P「そんなことないさ。灯織はいつも笑顔は無敵だって俺に言ってくれているだろう? その笑顔で子どもたちと触れ合う仕事をしてほしいんだ」

灯織「それはオーディションのときに言ってるだけです」

P「まあ、確かに小さい子たちを相手にした仕事はこれが初めてだから少し緊張するかもしれないな」

P「でも今回は灯織以外にも真乃やめぐる、それに他ユニットのメンバーも数名参加する企画だからみんなで頑張っていけばいい」

灯織「え?」ピクッ!

灯織(なんだ……そうだよね、イルミネーションスターズで活動しているんだから私だけじゃなくて真乃もめぐるも一緒に決まっているよね)

灯織(それに、番組の1コーナーの定番企画だからそんなに難しいこともしないだろうし、それさえ分かれば私だって……!)

灯織「分かりました。そのお仕事に全力で取り組んでみます」

P「おっ、やる気になったか?」

灯織「これもアイドルとして必要な仕事ですから、何事も経験として挑戦していきます」

P「そうかそうか。それじゃあ資料渡すぞ。もう少し話すとだな……」

……
…………

――1週間後午前、埼玉県、春日部市、某保育園(3歳児のクラス)

保育士「はーい、今日1日、みんなとおともだちになってくれるお姉さんたちです! ごあいさつしましょうねー」


「「「こーんにちはー!!」」」


真乃「よろしくね」

めぐる「きょうはいっぱいあそぼうね!」

灯織「こんにちは」


保育士「別のクラスには他のお姉さんたちが遊びに来ていますから、後でみんなのところにも遊びくるかもしれないよ~?」

「「「わぁーい!!」」」


真乃「みんな、いまは何をやっていたのかな?」

「おうたのじかん!」

めぐる「そうなんだ! それじゃあみんなでいっしょにうたおうね!!」


……
…………

――職員室

「各クラスごとの挨拶は終わったみたいですね。一旦はカメラ回して、現場の保育士の方とスタッフで対応させますので」

P「分かりました。0歳クラスと1歳クラスのメンバーを入れ替えするときは予定通りこちらも作業の立ち合いに入ります」

「機材の移動も慎重にやりませんとね。時間もアレですし撮影回すのも気合入れていきましょう」

P「そうですね。それじゃあ入れ替えの時間までは様子を見て回ってきますので」

「ええ、お願いします」


……
…………

――4歳児のクラス

『ねんどこうさく』

「あーっ! おねえちゃんのジャスティスレッドのぶき!」

果穂「そうです! 何度もくり返してテレビを見たのでバッチリつくれますよ!」

「すげーこのまえのあたらしいぶきだぜ」

果穂「この武器を受け継ぐ回は死んだ兄がレッドに託して……うっ、う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!」ズズーッ!


「おねえちゃんたくさんつくってる。これなに?」

夏葉「ダンベルよ」

「だんべる?」

夏葉「体を鍛える為に必要な道具よ。こっちが2kg、こっちが4kg、5kg、6kg、8kgで……」

「こっちのしかくいのは?」

夏葉「そっちは君主論よ」



……
…………

――3歳児のクラス

「おねえちゃんなんかおもしろいことやって」

灯織「えっ」ビクッ!

灯織(ど、どうしよう……突然新入社員が上司に飲み会の席で無茶振りされるようなことを言われた……)ハァ、ハァ、ハァ……

灯織(面白いこと……3歳くらいの子が面白いと思うことって何……?)

灯織(だけど、ここで何かしないと……また、真乃やめぐるの足を引っ張って、1人じゃ何もできないままで……)ハァーッ! ハァーッ!


めぐる「わぁーっ! 真乃すごーい!」

灯織「えっ!?」ビクッ!


真乃「はい、ここにピーちゃんがいます」

<クルッポー

真乃「このピーちゃんを……むんっ!」グシャッ!

パァンッ!!

真乃「はい、叩き潰したらいなくなっちゃいましたー」

「すげー!」

「おねえちゃんすごーい!」

灯織(さすが真乃……!!)ハッ!

真乃「いなくなったピーちゃんはどこでしょうかー? ほわっ、お口の中がムズムズしてきて……」モゴモゴモゴ

<クルッポー

真乃「もごっ……ほわっ、私のお口の中からピーちゃんがでてきましたっ!」

「すげー!!」

「どうやってんのー?」

めぐる「すごーい! 手品みたーい!」

灯織(真乃……!?)


……
…………

――1歳児のクラス

恋鐘「ようけお散歩して疲れたね~?」

「んま……んま……」スヤスヤ

結華「みんなおやつの時間ってバラバラなんだ?」

保育士「まだ1歳の子たちだと、生活のリズムがバラバラなことが多いんですよ」

保育士「親御さんからはその日のお子さんの体調をお伺いしたり、ここでも随時様子を見ながら子どもに合わせた活動をさせるんです」

咲耶「へぇ、勉強になるね……」

ガラッ……

結華「あ、Pたん来た」

恋鐘「!」グルンッ!

P「すみません、時間なんで一旦カメラ止めてもらえますか……ええ、もうそろそろで来ますので」

咲耶「お疲れ様。そっちも大変そうだね」

P「まあ色々見て回ってるだけというか、気は使うというか。もうそろそろでクラスの交代時間だぞ。こっちはどうだ?」

恋鐘「みんないい子ばい。ほら、この子さっきまでお散歩しとったけん、寝てしもうたんばい」

「んあ……」

P「ん、起きたけど大丈夫か?」

「ぱ、ぱ……」ペチペチ

恋鐘「あはは、プロデューサーんことペシペシ叩いて、パパーパパーって言いよーごたね」

P「パパって……」

恋鐘「んふふふふっ」


……
…………

――廊下

甜花「プ、プロデューサーさん……まだかな?」

甘奈「アンティーカのみんなとまだ話してるみたいだけど……あ、小さい子抱っこしてる恋鐘ちゃんと一緒に並んで座ってる!」

甜花「どこ? ど、どこ……?」

甘奈「ほらあそこ、ああしてるとパパとママみたいに見えるね甜花ちゃん?」

甜花「う、うん……ね、千雪さんも……」チラッ

甜花「!?」ビクッ!


千雪「……ッ! ……ッ!」ガリガリガリガリガリガリガリガリガリ


甜花「びぎぃぅ……!!」ショワァ……

甘奈「ん? どしたの千雪さん?」

千雪「……え? ええ、なんでもないわ。ちょっと爪が割れちゃってたから……あ、もうみんな出るみたい」

甘奈「あ、ホントだ。それじゃ今度は甘奈たちが1歳児クラスにレッツゴー♪」


……
…………

――午後、職員室

恋鐘「つ、疲れたばい……」

結華「午前中は三峰たちは1歳と5歳児クラスだったけど、5歳児が元気過ぎてもうねぇ……」

咲耶「ふふっ、でも子どもにはあれくらい元気でわんぱくでいてくれたほうが、私たちも嬉しいんじゃないかい?」

恋鐘「大人しゅうされるよりはよかばいね……」

甘奈「他のメンバーは教室で子どもたちお昼ご飯かー。甘奈たちも食べたかったなーって思うけど、ちょっと疲れそう」

結華「うんうん、やっぱり保母さんたちは偉大な存在だったってことで」

甘奈「うー疲れたよー甜花ちゃー……あれ、甜花ちゃんどこ行ったんだろ?」キョロキョロ

結華「千雪さんもいないね?」

甘奈「千雪さんはお茶淹れてくるって言ってたけど……」


……
…………

甜花「疲れた……ちょっと、どこかで休憩しよ……」

甜花「大丈夫だよね、甜花、頑張ったもん……少しだけ、少しだけ……」


シャー……


甜花「?」キョロキョロ

甜花(給湯室……?)

カチャッ……


千雪「……」カチャッ、カチャッ

甜花(千雪さんだ……あ、もしかして、甜花にお茶淹れてくれて……)コソコソ

千雪「……」サッー!

『1週間分もたちまち治る強力なヤツ。しかも10倍の量』

甜花(ひっ……い、いま千雪さんが……すごく、邪悪な笑顔を……)ショワァ……

甜花(……見なかったことにしよ)コソコソ

……
…………

――2歳児のクラス

灯織「ゆびわをもったしょうじょは、かざんのようがんにあたまから……」ペラッ

「……」スヤスヤ

真乃「この子も寝ちゃったね」

灯織「うん、さっきまで園庭で追いかけっこもしてみんな疲れただろうし、まだ起きてた子は絵本読んであげたら寝ちゃうんだもんね」

真乃「お昼寝の時間だから、ぐっすりできるようなスケジュールなのかな?」

灯織「この後みんなで5歳児のクラスに集まって、最後に体育館でお遊戯しておしまいだよね? 他のクラスがお昼寝してる間にやるってことなのかな」

真乃「あっ、灯織ちゃん、膝の上に乗せてる子、そのままだと疲れちゃうから首のところはこうやって……」

灯織「ん……これで大丈夫?」

真乃「うん、たくさんお休みして、元気いっぱいになってね~」

灯織「……」モゾモゾ

「……」スヤスヤ


めぐる「ふわああああ……いいよ、いいよ2人とも……! ちょっと子どもに慣れてない灯織パパとそれを見守る真乃ママ! いいよいいよ!」カシャカシャカシャカシャカシャカシャ

スタッフ「あの、八宮さん、カメラのほうはスタッフが回してますから……」

めぐる「いま全力で行くところだから!」カシャカシャカシャカシャカシャカシャ

……
…………

――1歳児のクラス

恋鐘「ねんねー、ねんねー」

「……」スヤァ……

恋鐘「ふー、これでみんなお昼寝したばい」


結華「こがたんこがたん、三峰たちもそろそろ行こう」

咲耶「スタッフも体育館に向かったみたいだ。お遊戯の時間も楽しみだよ」

恋鐘「こん子ベッドに寝かせてからいくけん、先に行っといてー」

結華「はーい。それじゃいこっか」

咲耶「そうだね。私たちだけでも先にプロデューサーに連絡しておかないと」


ガラッ……


恋鐘「……みんな小さい子ばい、保育園の先生も大変なんやなぁ」

恋鐘「うちらも小さい頃は、こがんことしてもろうとったとやろか?」

「……」ギュッ

恋鐘「ん? あははっ、こん子寝ながらうちの指掴んで……」

恋鐘「……」



恋鐘『あはは、プロデューサーんことペシペシ叩いて、パパーパパーって言いよーごたね』

P『パパって……』

恋鐘『んふふふふっ』


恋鐘「……」ポケー……

恋鐘「……はっ、うちも行かんばね……それじゃこん子はベッドに――」

ギュッ!!

恋鐘「指掴んでる手が外れんたい」ギュッ、ギュッ

恋鐘「い、以外と1歳児も力強か……ばってん、無理やり外すと起きちゃうし……」


――グギュルルルルッ!! ギュルッ、ギュギュギュギュギュウウウウウウ!!!!


恋鐘「っ!?」ビクッ!

恋鐘「ば、ばりうんこ行きたか……」プルプル

――ギュルルルルッ!!

恋鐘「ふっ……!! ふっ、うっ、くくくく……」ギュッ!

――キュルルルル……

恋鐘「ふぅ……」ホッ

――ギュルルルッギュギュギュギュルルルルルル!!!!

恋鐘「ぬぁっ!? がっ、さっ、き、は……きょも、あめだっだ……!!」ギュウウウウウウッ!!

「んぁ……」チュバッ! チュプッ、チュパッ!

恋鐘「んはぁっんっ! そ、そげん指しゃぶって……テ、テクニシャ――」ユルッ




恋鐘「あ゛」




……
…………
………………
……………………

――夕方、保育園前

「「「さようならー!!」」」


めぐる「またねー!」

果穂「またジャスティスVごっこしましょうー!」




夏葉「子どもってスゴイのね! あんなに元気いっぱいでパワーがあるなんて!」

咲耶「他の仕事が入ってて来れなかったメンバーは残念だったね」

甘奈「うんうん、オンエアも楽しみだけど、結構貴重な体験したよね!」

灯織「そういえば……恋鐘、途中で別件の仕事のヘルプが急に入ってそっちに行かせたってプロデューサーが言ってたけど……」

結華「残念だったねぇ。こがたんも今回の仕事楽しんでたのに」

真乃「ほわっ、最後の体育館でのお遊戯も参加できなかったみたいですし……」

灯織「うん……いつものことでてっきり、うんこ行きたがっていなかっただけかと思ってたけど……」

結華「まあ今日はそんな変な物食べる日でもなかったし、いくらなんでもこがたんもそこまでじゃないかな~?」


甜花(……もしかして)

千雪「どうしたの甜花ちゃん?」

甜花「っ!? な、なんでもないでしゅ……」ショワァ……

千雪「ふふっ、ふふふふふふ……」


……
…………

おわり

前回の恋鐘はいい思いさせてしまったのでその分ばりうんこ言わせようかと思いました
今回の話は元ネタになった漫画があります

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