サトシ「アローラ裏サイト掲示板?」 (67)
サトシ「なにそれ?」
ピカチュウ「ピカ?」
マーマネ「アローラの人たちが集まって、普段言えなかったりする愚痴を言いあったり」
マーマネ「趣味を共有したりするインターネット掲示板のことだよ」
サトシ「へぇー、そんなのがあったのかー」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1539774205
リーリエ「ですが、裏サイトだなんてちょっと怖そうですね」
スイレン「うん、変なこととか書き込まれてそう」
マーマネ「あー、大丈夫だよ!このサイトにはちゃんと管理人さんがいて、度のすぎた書き込みとかは対処してくれるからね」
カキ「対処?」
マーマネ「うん、例えば…簡単なのでアクセス禁止かな?」
マオ「アクセス禁止って…ようは書き込みが出来なくなるってこと?」
マーマネ「うん、そうだよ」
マーマネ「酷い時には警察沙汰になることもあるみたいなんだ」
リーリエ「け、警察沙汰ですか!?」
サトシ「ひぇ~」
ロトム図鑑「近頃はインターネットもマナーが守れなくなった人たちが多くなったロト」
スイレン「世知辛い世の中」ウンウン
サトシ「で、そのアローラ裏サイトがなんなんだよマーマネ?」
マーマネ「うん、僕もこの間たまたま見つけてね?なかなか面白いからみんなにも紹介しておこうと思ってさ?」
トゲデマル「マキュ」
リーリエ「アローラ裏サイトというくらいですし…やはりアローラの人たちしか見れない掲示板なんですか?」
マーマネ「うん、そうだよ!この掲示板はアローラに居る人たちしかアクセス出来ないようになってるんだ」
カキ「マーマネはその…書き込みとかやってるのか?」
マーマネ「まーね?そんな毎回張り付いてって程でもないけど」
マーマネ「ちなみに書き込みはアカウントを作ってログインしなきゃ出来ないけどね?」
サトシ「アカウント?」
ロトム図鑑「えー…アカウントとは…」
マーマネ「まぁ、とりあえずみんなにもサイトのアドレスを渡しておくよ」スッ スッ
マーマネ「サイトを覗くだけならアカウントもいらないしさ?書き込む場合も匿名だから案外楽しいよ?」
サトシ「へぇー、サンキューマーマネ」ピラッ
スイレン「アローラの深淵がここに」ムゥ
カキ「ま、気が向いたら覗いてみるか」ピラッ
マオ「ねー?どうする?」
リーリエ「いくら管理人さんがいるとはいえ、やはり私、少し怖いです…もし自分のことが書かれていたら…」
マオ「だよねー?」
シロン「コーン」
ワイワイ
夜
スイレンの家
スイレン「………んーっ!」ノビー
スイレン「お風呂も入った!明日のスクールの準備も完璧!」
アシマリ「アウ!」
スイレン「……あとは寝るだけ……」ガサッ
スイレン「………ん?」ピラッ
スイレン「…あっ、これ…スクールでマーマネからもらったアローラ裏サイトのアドレスの紙…」
アシマリ「アウ」
スイレン「………寝る前にちょっとだけ…」ゴクリ
スイレン「……………」カチカチ
スイレン「………これが掲示板。すごい、色んなスレッドがある」ヘー
アシマリ「アウー」
スイレン「………アローラの観光スポット議論スレ…アローラの出会い島コンスレ…」カチカチ
スイレン「………ん?」カチッ
アシマリ「アウ?」
【天使】リーリエちゃんファンスレ 21
スイレン「り、リーリエのファンスレ!?し、しかも21って…」
アシマリ「アウ!」
スイレン「すごい…さすがリーリエ…あっ、でも本人が知ったら恥ずかしさで倒れちゃいそう」クスッ
アシマリ「アウ」
スイレン「………ちなみに私のファンスレは……」カチカチ
スイレン「……………」カチカチ
スイレン「……ない。まぁでもマオちゃんのも無いしいいか」
アシマリ「アウ」
スイレン「………じゃあ、アローラの釣りスポットスレでも覗いてから………ん?」カチカチ
ポケモンスクールについて語るスレ
スイレン「……………」ゴクリ
ポチッ
スイレン(ポケモンスクール総合スレ…どんなこと書いてあるか気になる…)カチカチ
スイレン(ちょっとだけ覗いて…)カチカチ
名無しのトゲデマル『ねぇ?ポケモンスクール最強のトレーナーって誰だと思う?』
名無しのゴンべ『やっぱりククイくんじゃないかしら?』
名無しのアマージョ『卒業生込みならイリマさん』
名無しのミミたん『将来性を考えたら断然サトシかなー?』
名無しのバクガメス『ここまでカキくん無し』
スイレン「す、すごい……!サトシやみんなの名前も出てる!」
スイレン「わ、私の名前は……」カチカチ
スイレン「………ない…か…」ガクッ
アシマリ「アウ」
名無しのトゲデマル『じゃあスクールで一番可愛いのは?』
スイレン「!」
スイレン「………」ゴクリ
名無しのシルヴァディ『リーリエ』
名無しのマザービースト『リーリエ』
名無しのアマージョ『リーリエも可愛いけどやっぱりマオちゃん』
名無しのバクガメス『ホシちゃん』
名無しのトゲデマル『>名無しのバクガメス スクールでって言ってるでしょ』
名無しのバクガメス『将来的にスクールに入るし』
名無しのルガルガン『ライチさん』
名無しのミミたん『アホばっか』
スイレン「……………うぅ、リーリエ…やっぱりすごい人気…マオちゃんまで名前が出てる」カチカチ
スイレン「わ、私は……」カチカチ
スイレン「………ない、か……残念無念」ガクッ
アシマリ「アウ」ポンッ
名無しのアマージョ『じゃあスクールで一番のイケメンは?』
スイレン「!」
名無しのゴンべ『ククイくん』
名無しのトゲデマル『マーマネくん』
名無しのバクガメス『カキくん』
名無しのシルヴァディ『グラジオ』
名無しのマザービースト『>名無しのシルヴァディ
スクールでって言ってるわよね?』
名無しのシルヴァディ『じゃあ男装リーリエ』
名無しのマザービースト『上に同じ』
スイレン「……………」カチカチ
スイレン「!」
名無しのミミたん『やっぱりサトシかなー?』
スイレン「……………」
アシマリ「アウ」
名無しのミミたん『まぁ、サトシはカッコいいってより可愛い系?かもしれないけどね』
名無しのミミたん『でも、ゼンリョクで頑張ってる姿はやっぱりちょっとカッコいいかな?』
名無しのミミたん『なんてね?』
名無しのアマージョ『>名無しのミミたん へぇ?語るねー』
名無しのトゲデマル『サトシにファンがいるなんて意外だね』
名無しのゴンべ『サトシもやるわね』
名無しのミミたん『えへへ』
スイレン「……………」カチカチ
スイレン(なにこの名無しのミミたんってやつ…)カチカチ
スイレン(どうせ遠くから眺めてるだけの癖に、私はサトシのこと知ってますみたいなこと書き込んで…)カチカチ
スイレン「か、書き込み!私も!」カチカチ
アシマリ「アウー」
書き込む場合はアカウントを作ってログインしてください
スイレン「っ………!!」カチカチ
スイレン「アカウント作らなきゃ!」カチカチ
アシマリ「アウー……」
~30分後~
スイレン「よし!アカウント収得完了!ログインも成功!」
アシマリ「アウ!」
スイレン「………あとは…ポケモンスクール総合スレで…」カチカチ
名無しのアシマリ『さっきのイケメンの話なんだけど』
スイレン「………よし!書き込めた!」グッ
名無しのアマージョ『なになに?どうしたの?』
名無しのトゲデマル『新しい人?』
名無しのバクガメス『あの話はカキくんが一番で終わっただろ』
名無しのトゲデマル『>名無しのバクガメス マーマネくんが一番だったよね?』
名無しのアマージョ『あれ?私…どっか違うスレでも見てたのかな?』
スイレン「…………………」カチカチ
名無しのアシマリ『さっき話に出てたサトシくん』
名無しのアシマリ『あの子、同じクラスのスイレンちゃんって子と一緒にいること多いよね?』
名無しのアシマリ『登下校もだいたい一緒だし。朝もバルーンの練習を一緒にしてるみたいだし』
名無しのアシマリ『噂ではアーカラでデートもしたらしいよ。あの二人』
名無しのアシマリ『ひょっとしてサトシくんとスイレンちゃんって付き合ってるんじゃない?』
スイレン「/////」ドキドキドキ
アシマリ「アウ…」
名無しのルガルガン『え?あの二人ってやっぱりそういう関係?』
名無しのゴンべ『明日はお赤飯ね!』
スイレン「! 食いついた!」
名無しのアマージョ『そうだったんだ!おめでとうスイレン』
名無しのバクガメス『やるなぁサトシー!』
名無しのトゲデマル『そうなんじゃないかと思ってたよ僕は』
スイレン(や、やっぱり私とサトシってそう見えてたんだ////)ポッ
アシマリ「アウ」
名無しのミミたん『え?サトシの彼女ってウラウラの図書館で働いてる紫色の髪した女の子でしょ?』
スイレン「!」
名無しのミミたん『私、ウラウラでサトシがその子とずっと一緒にいるの見たんだよね』
名無しのミミたん『あれは間違いなく付き合ってるよ』
名無しのミミたん『よってそのスイレンって子はただのストーカー。はい論破』
スイレン「………こいつ…」イラッ
アシマリ「アウ…」ハラハラ
名無しのアマージョ『ちょっと!ストーカーなんて言い方は酷いんじゃ…』
名無しのアシマリ『ストーカーはその図書館の女!彼女はスイレン。はい論破』
名無しのミミたん『サトシと結構一緒にいたけどサトシの口から彼女の話なんて聞いたことないよ。よってスイレンはストーカー。はい論破』
名無しのアシマリ『サトシは照れてるだけ!噂じゃサトシは家族公認でスイレンのボーイフレンドらしい。はい論破』
名無しのミミたん『噂とか…馬鹿じゃないの?』
名無しのアシマリ『馬鹿はあんた。顔真っ赤か? >名無しのミミたん』
名無しのミミたん『顔真っ赤でマジレスしてるのはキミでしょ?余裕ない証拠だね >名無しのアシマリ』
名無しのアマージョ『もうやめなよ二人とも…仲良くいこうよ…』
スイレン「………名無しのミミたんんんん!!!」イライラ
アシマリ「アウー…」ハラハラ
名無しのアシマリ『>名無しのミミたん ネットで顔見えないからってイキがらないで!』
名無しのアシマリ『現実ならあんたなんてポケモンバトルでフルボッコ!』
名無しのバクガメス『ハァ…仲良くしろよ…』
名無しのトゲデマル『もうやめなよ。管理人さんくるよ?』
名無しのミミたん『>名無しのアシマリ そのセリフをそっくりリボンでもつけて返してあげるわよ!』
名無しのゴンべ『サトシ……10歳で二股って…』
名無しのゴンべ『あとでサトシに話を聞かなきゃいけないわね』
名無しのアシマリ『悪いのは私じゃない!名無しのミミたん!』
名無しのミミたん『>名無しのアシマリ アシマリの癖にホネブーメランが使えるんだね!すっごーい!』
名無しのアシマリ『は?馬鹿じゃね?』
名無しのミミたん『>名無しのアシマリ 顔真っ赤』
名無しのルガルガン『とりあえず一つ言えることは』
名無しのルガルガン『リア充だいばくはつしろ』
名無しのアシマリ『>名無しのルガルガン お前がだいばくはつしろ』
名無しのミミたん『>名無しのルガルガン お前がだいばくはつしろ』
スイレン「あぁぁあぁぁあ!!!」イライライライライライラ
アシマリ「アウゥ…」
スイレンママ「ちょっとスイレン!こんな夜になに騒いでるのよ!」ガチャッ
スイレン「」ビクッ
ホウ「おねーちゃんうるさ~い!」
スイ「うるさ~い!」
スイレン「ご、ごめん……」
スイレンママ「スイレン…こんな夜遅くにパソコンなんてやって……目が悪くなるわよ?」チラッ
スイレン「だって…」プクー
スイレンママ「だってじゃありません!明日もスクールなのよ?早く寝なさい!」
スイレン「は、はい…」シュン
ホウ「ねよねよ~!」
スイ「おやすみ~!アシマリ!」
アシマリ「アウ♪」
スイレン(まぁ、いいや…)
スイレン(私は明日の朝もリアルサトシとバルーンの特訓をする約束!)
スイレン(あんたは……せいぜいネットの中で負けイワンコのとおぼえでもしてろ!名無しのミミたん!)フンッ
スイレン「………おやすみ」
カチッ
翌日
スイレン「」ポケー
アシマリ「アウ!」
サトシ「スイレーン。バルーンの練習しないのか?」
スイレン「」ポケー
サトシ「スイレーン!」
スイレン「」ビクッ
スイレン「な、なに…?サトシ?」ドクンドクン
サトシ「……どうしたんだスイレン?なんか様子おかしいぜ?」
スイレン「そ、そうかな?」
サトシ「うーん、上手くは言えないけどさ?」
スイレン(うぅ……昨日のアローラ裏サイト掲示板のこと考えてたらボーッとしてた…)
スイレン(名無しのミミたん…思い出したら腹立ってきた)イライラ
ロトム図鑑「それにしてもサトシ。よくスイレンの様子がおかしいことに気付いたロトね」
スイレン「!」
サトシ「そりゃあ、あんだけ呼んでも上の空なら気付くよ」ハハハ
スイレン(サトシ……なんだかんだ私のこと、見てくれてるし心配もしてくれる…)チラッ
サトシ「ん?」
スイレン「////」プイッ
サトシ「?」
スイレン(サトシを見てたらなんだか、あの掲示板でのやり取りとかどうでもよくなってきちゃった)
スイレン「なんでもない」ニコッ
サトシ「へへっ、そっか?」ニッ
ロトム図鑑「サトシー!スイレン!早くスクールに行かないと遅刻ロトー!」
サトシ「やべっ!そうだな!行こうぜ!スイレン!」
ピカチュウ「ピカ!」
スイレン「うん!」ニコッ
スイレン(サトシ…やっぱり大好き)
アシマリ「アウ!」
ポケモンスクール
サトシ「アローラ!」
スイレン「アローラ!」
ピカチュウ「ピカ一!」
アシマリ「アウ!」
リーリエ「アローラです。サトシ、スイレン!今日も仲良く一緒に登校ですか?」ニコッ
スイレン「そ、そんなんじゃ////」モジモジ
リーリエ「ふふっ」クスッ
マーマネ「でさー?」
サトシ「! 何の話してるのー?」
マーマネ「アローラサトシ!アローラ裏サイト掲示板の話だよ!」
サトシ「あー、あれなー」
スイレン「」ビクッ
マーマネ「サトシは昨日掲示板覗いてみた?」
スイレン(! わ、忘れてた!サトシもあの掲示板、見てる可能性があるんだった…)ドクンドクン
スイレン(も、もしサトシがあのスレを見てたらどうしよう…)ドクンドクン
サトシ「それがさー!バーネット博士がずっとパソコン使ってて見れなかったんだよー」ハハハ
ロトム図鑑「バーネット博士、ずっとパソコンに張り付いてたロト」
マーマネ「そう…」
スイレン(セーフ…!!)ホッ
アシマリ「アウ」
サトシ「みんなは?」
スイレン、カキ、マオ「」ビクッ
リーリエ「私はやはり少し怖かったので昨日は見ていません」
リーリエ「もし覗くのであれば、マオたちの意見を聞いてからと…」
マオ「えぇ!?あ……」
マオ「そ、その……私は少し覗いてみたけど…掻き込みとかはしてないよ?」ハハハ
カキ「お、俺もだ!でも、なかなか楽しそうなとこだったぞ?」ハハハ
リーリエ「へぇ、そうなんですか?」
マオ、カキ「うん、そうそう」ニコニコ
スイレン(マオちゃんたち、昨日サイト見てたんだ…なら、あの名無しのミミたんと私のやりとりも…)ハラハラ
リーリエ「スイレンはどうですか?」
スイレン「うぇ!?」ビクッ
スイレン「えと……その……わ、私は忘れて寝ちゃったから…」ハハハ
リーリエ「そうですか」
マーマネ「そうだよ!結構ハマるし、楽しいからサトシとリーリエとスイレンも見てみなよ!」
マーマネ「それに…書き込みとかもしたら面白いよ?」
カキ、マオ、スイレン「か、考えておく」ハハハ
リーリエ「あの…掲示板ならば色々なスレッドとかを見れるんですよね?何か面白いスレッドとかはありましたか?」
サトシ「あっ!それ俺も気になる!」
スイレン「」ビクッ
スイレン(ど、どうしよう…マオちゃんたちがあのスレのやり取りを見ててサトシにバラされたら…)ハラハラ
マオ「え、えーと……チラッとしか見てないんだけど……」
マオ「た、確か…スクールで一番可愛い子って話題で私の名前が出てたっけー?参っちゃうよー」ハハハ
カキ「お、俺もチラッとしか見てないが、スクール最強トレーナー候補に俺の名前が上がってたな!た、たくぅ!」
マーマネ「あっ、カキとマオもあのスレ見てたんだ?実はさー、スクール1のイケメン候補に僕の名前があってー」
スイレン(や、やっぱりみんなあのスレ…見てたんだ…)ダラダラ
アシマリ「アウ…」ハラハラ
リーリエ「みんなの名前が上がってたんですか?すごいです!」キラキラ
カキ、マオ、マーマネ「ま、まぁね?」ハハハ
サトシ「なぁ!俺は?俺の名前は!?」キラキラ
スイレン「」ビクッ
カキ、マオ、マーマネ「……………」チラッ
スイレン「」ダラダラ
マオ「あー、えーと…サトシの名前は無かったね?」
カキ「え!?あ、ああ…」
マーマネ「そ、そうだね!ついでにスイレンの名前も出てなかったよ!」
サトシ「なんだ…」ガクッ
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
スイレン(え?みんな……あのやり取りみてなかったんだ?良かった)ホッ
サトシ「みんないーな!俺も最強とかイケメンとか言われたいぜ!」
ロトム図鑑「サトシはまだまだロト」
カキ、マオ、マーマネ(むしろサトシとスイレンは争いの中心になってたよ)
リーリエ「私は…自分の知らないところで名前が出るのは少し嫌ですね?」
シロン「コン」
カキ、マオ、マーマネ(リーリエは名前どころかファンスレ立ってるよ)
サトシ「俺も帰ったら見てみようかな?」
スイレン「さ、サトシにはまだ早い!」
サトシ「へ?」
カキ、マオ、マーマネ(てかサトシって確か…)
マオ「……サトシ、スイレン泣かしたら許さないからね!」
サトシ「え?」
カキ「おいサトシー!優柔不断は男らしくないぞー?」
サトシ「ん?」
マーマネ「サトシ!ガールフレンド作るコツ教えてよ!ネットの知識じゃアテにならなくてさー!」
サトシ「は?」
スイレン「」ダラダラ
リーリエ「? スイレン、何やら汗がすごい出てますが…」
夜
スイレンの家
スイレン「ふぅ、今日はドキドキしたぁ…」
アシマリ「アウ」
スイレン「……やっぱり、ネット掲示板は魔境…もう一人の私が出てくる」ムゥ
スイレン「……サトシやみんなにバレたらマズイし…しばらく書き込みは控えよう」
アシマリ「アウー」
スイレン(それに……ネットで自慢なんかしなくたって、私はサトシといつでも話できるし、いずれは恋人に……)
スイレン「/////」ボフン
アシマリ「アウー」
スイレン「……でも」チラッ
パソコン「」
スイレン「……これが本当に最後、あの名無しのミミたんに…」スッ
スイレン「……教えてあげなきゃ。私とサトシがいい感じって!そして、諦めさせてサトシのストーカーをやめてもらおう」
スイレン「サトシは私が守る!」
ピッ
スイレン「……えっと、スレ立ては…」カタカタ
スイレン「……うん、こんな感じかな?完璧!」グッ
【ピカチュウ】サトシくんファンスレ【スイレン】
スイレン「…………あとは…」
名無しのミミたん『へー、こんなスレあったんだ』シュバババ
スイレン「釣れた釣れた!フィーーーシュ!!」
アシマリ「アウ」
スイレン「こいつ、スレ立ててすぐシュバってきた!どんだけ暇なの?」ププ
スイレン「ま、いーや。とりあえず勝利宣言っと」カタカタ
名無しのアシマリ『>名無しのミミたん 待ってたよ』
名無しのミミたん『うわっ、このスレ立てたのやっぱりキミかぁ』
名無しのミミたん『サトシファンスレはいいけど、スレタイが絶望的にセンスないね』
スイレン「……虚しい負けイワンコのとおぼえがネットに響く、哀れ」プププ
名無しのアシマリ『あのさ?悪いけどスイレンちゃん、サトシと付き合うことになったから』
名無しのアシマリ『サトシのガールフレンドとして忠告!もうサトシにストーカー行為はやめて。キモい』
スイレン「っと、こんなとこかな?」フフッ
名無しのミミたん『あぁ?』
名無しのミミたん『>名無しのアシマリ ねごとはねむり状態で使えストーカー女』
スイレン「……は?」イラッ
スイレン「……往生際が悪い!これだからストーカーは…!」カタカタ
名無しのアシマリ『負けイワンコのとおぼえか?顔真っ赤 >名無しのミミたん』
名無しのミミたん『クチだけなら何とも言えるよね?』
名無しのミミたん『信じて欲しかったら証拠うp』
スイレン「しょ、証拠!?」
スイレン「……うぅ……証拠?ど、どうすれば……」オロオロ
スイレン「い、今からサトシを呼んで一緒に写真……ダメ!夜は遅いし……もしサトシにバレて嫌われたら…」アワワ
名無しのミミたん『オラッ!どうしたのよウソッキー女!早く証拠うp!!』
スイレン「名無しのミミたんんんんん!!!」イライライライラ
アシマリ「アウゥ…」
名無しのアマージョ『うわっ、もしやと思って覗いたらその通りだったよ』
名無しのバクガメス『サトシにファンスレとか羨ましいと思ったら全然羨ましくなかった件』
名無しのミミたん『>名無しのアシマリ ギャラリー集まってきたよ!うp早く!』
名無しのミミたん『それとも嘘がバレるから逃亡?ストーカー女?』
名無しのトゲデマル『君らも飽きないでよくレスバできるね』
名無しのトゲデマル『いい加減にしないと本当に管理人さん来るよ?』
スイレン「うぅ……く、くそっ!名無しのミミたん!!この性悪ストーカー女!!」ダンッ
アシマリ「アウ…」
スイレン「こ、こうなったら!」スッ
スイレン(名無しのミミたん……!アローラの海と私とサトシの怒り…思い知らせてやる!)カタカタカタカタ
【性悪】名無しのミミたんアンチスレ【ストーカー】
スイレン「スレ立て成功!ここであいつをフルボッコに……」
名無しのミミたん『通報した』
スイレン「………………は?」
不適切なスレッドが立ったので削除します
スイレン「わ、私が立てたスレが消えた……!?」
スイレン「……う、嘘でしょ!?書き込めない!?」カタカタ
あなたのアカウントは規制解除まで後5万年です
スイレン「……え?う、嘘……?規制…?わ、私が……?ご、5万年……?」カタカタ……
スイレン「うぇ…な、なんで…?サトシ…サトシ……!」カタカタカタカタ
名無しのミミたん『>名無しのアシマリ 見てるー?ザマァWW』
スイレン「うぅ……」グスッ
スイレン「うわぁぁぁぁぁん!!」ビエーン
スイレンママ「スイレン!うるさいわよ!」ガチャッ
スイレン「うわぁぁぁぁぁん!!」ビエーン
スイレンママ「え?な、なんで泣いてるの!?」ビクッ
アシマリ「アウ…」
スイレンはアローラ裏サイト掲示板をアク禁された
翌日
スイレン「」ショボーン
アシマリ「アウ」
リーリエ「スイレン……元気ないですね?何かあったのでしょうか?」
カキ、マオ、マーマネ(やっぱり昨日の名無しのアシマリってスイレンだったんだ…)
サトシ「アローラ!スイレン」
スイレン「あ、アローラサトシ……」
サトシ「ん?どうしたんだ?元気ないな?」
スイレン「ちょと…」ハァ
サトシ「……そっか…実はさ?俺も昨日、バーネット博士によくわかんないけど、二股?とかで怒られちゃって…」
ロトム図鑑「バーネット博士、すっげー真剣にお説教してたロト」
スイレン「」ビクッ
スイレン「サトシ、その……」
サトシ「そうだスイレン、放課後あいてる?」
スイレン「………え?」
サトシ「へへっ!こんな時はさ?釣りでもして気分転換しようぜ?」ニッ
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「サトシ……」
スイレン「うん!」ニコッ
アシマリ「アウ!」
ワイワイ
カキ、マオ、マーマネ(ま、あの二人はネットの海よりもアローラの海か)ヤレヤレ
リーリエ「よくわからないですが、スイレンが元気になって良かったですね?」ニコニコ
シロン「コン!」
夜
マオの家
マオ「スイレン…元気になったみたいで良かったね?やっぱり恋する乙女のチカラってすごいんだなぁ」
アマージョ「マッジョ」コクコク
マオ「………さぁて、私は…寝る前に」ピッ
アローラ裏サイト掲示板
マオ「へぇ?今日もなかなか面白そうなスレ立ってるねー」カタカタ
マオ「ふむふむ、アローラの食について語るスレ…アローラ草タイプポケモン議論スレ……なかなか興味深いスレがいっぱいある…どれを覗いて…」カタカタ
【女神】リーリエちゃんファンスレ 30【シロン】
マオ「えぇ!?リーリエのファンスレ、この間までは21だったのに、もう30!?」
マオ「しかも…天使から女神にランクアップしてるよ…」ヒエー
アマージョ「マッジョ…」ゴクリ
マオ「……………………」
マオ「リーリエのファンスレか…ちょっと興味あるし覗いてみよっかな?」ピッ
名無しのマザービースト『今日のリーリエのベストショットよ』
名無しのシルヴァディ『>名無しのマザービースト 相変わらずいい仕事してるな』
名無しのトゲデマル『保存した』
マオ「うわぁ…リーリエの写真がびっちり…」
名無しのモブ子『リーリエ様美しい』
名無しのモブ男『リーリエ様ハァハァ』
マオ「うわっ、もうこれ宗教だよ…」
名無しのマザービースト『これはリーリエが5歳の時の写真(水着)』
名無しのシルヴァディ『懐かしい』
名無しのトゲデマル『こんな写真をどこから…身内の犯行かな?保存した』
名無しのモブ子『リーリエ様は女神』
名無しのモブ男『ロリーリエ様ハァハァ』
マオ「うぇ!?これ、リーリエが知ったら倒れちゃうよ!」
マオ「てか、犯罪じゃないのこれ?通報した方がいいのかな?……とりあえず注意だけは…」カタカタ
名無しのアマージョ『あの…その写真ってリーリエちゃんに許可取ってるんですか?』
名無しのモブ子『黙れ異教徒』
名無しのモブ男『>名無しのアマージョ 空気嫁カス』
マオ「え!?」ビクッ
アマージョ「ジョ!?」
マオ「な、なんで私が悪いみたくなってるの!?」
名無しのマザービースト『ここはリーリエのスレよ。醜い争いはやめなさい』
名無しのモブ子『申し訳ありませんマザー』
マオ「……このマザービーストって人はまともなのかな?い、いや……でもリーリエが小さい頃の水着写真を持ってくるような人だし…」
マオ「……やっぱりここは黙って通報……」
名無しのモブ子『マザー。この一枚目の写真ですが』
マオ「!」
マオ(一枚目って………あっ、クラスのみんなで海に行った時の写真だ…)
マオ(私とリーリエのツーショット写真…)
名無しのマザービースト『それがなにかしら?フフッ、可愛く写ってるでしょ?自慢の一枚よ』
名無しのモブ子『はい。リーリエ様はお美しいのですが…』
名無しのモブ子『隣に写っているブスが邪魔です』
マオ「!?」
マオ「ぶ、ブス……!?」プルプル
アマージョ「マッジョ!」プンプン
マオ「な、なによブスって……」プルプル
名無しのマザービースト『そういう言い方はやめなさい。この子はリーリエの親友よ』
名無しのトゲデマル『そうだよ!マオに謝って!』
名無しのモブ子『なんですか?このブスを庇うのですか?あなたも信仰が足りないのですね』
名無しのトゲデマル『は?』
名無しのモブ男『マオたんハァハァ』
マオ「…………………」カチカチ
名無しのマザービースト『ケンカはやめなさい』
名無しのシルヴァディ『そうだ。ここはリーリエを愛でるファンスレであって、他の誰かを貶めるスレではない』
名無しのトゲデマル『そうだよ!そんな人、リーリエファン失格だよ!』
名無しのモブ子『何で私が悪いみたいに言われてるんですか?』
名無しのモブ子『私このマオってブス知ってます。確かいつもリーリエ様と一緒にいるリーリエ様のオマケですよね?』
名無しのモブ男『マオたんハァハァ』
マオ「……リーリエのオマケ……?」プルプル
アマージョ「マッジョ……」
名無しのトゲデマル『いい加減にしなよ!』
名無しのモブ子『リーリエ様の美しさに肖っておこぼれ頂戴ですか?』
名無しのモブ子『顔を心も醜い人』
マオ「……………もう見たくないよ……」
ブチッ
アマージョ「マッジョ…」オロオロ
マオ「……私、そんな風に見られてたんだね…?」
マオ「……私はリーリエのオマケで……」ウルッ
アマージョ「ジョ……」
マオ「……損得だけで……リーリエと一緒にいる…心も顔を醜い……」グスッ
マオ「……うぇっ………ひっぐ……!」グスッ
アマージョ「ジョ……」
翌日
スイレン「アローラ!マオちゃん!」
アシマリ「アウ!」
マオ「アローラスイレン…」
スイレン「………?どしたのマオちゃん?なんか元気ない」ジトー
マオ「え!?そ、そんなことないよー」ハハハ
スイレン「?」
アマージョ「……………………」
リーリエ「アローラです!マオ!スイレン!」ニコッ
シロン「コン!」
マオ「!」ビクッ
スイレン「アローラ!リーリエ!」
マオ(リーリエ……)
リーリエ「ふふっ、マオ!スイレン!今日も1日がんばリーリエです!」
マオ「…………………」
リーリエ「……マオ?」
マオ「え……?あ、うん……そーだね…アハハ…」
リーリエ、スイレン「?」
ポケモンスクール
ワイワイ
マオ「…………………」
マオ(昨日のはあんなの………ネットの中で一部の人が言ってるだけ!気にしちゃダメダメ!)ブンブン
マオ(一々あんなの気にしてたら切りないよ…リーリエやみんなにも迷惑かけちゃう…)
アマージョ「マッジョー…」
マオ(………でも…)チラッ
マーマネ「リーリエもアローラ裏サイト掲示板覗いてみなよー!面白いよー?」
リーリエ「ですが……イマイチ勇気が……」
マオ(………きっとマーマネは私よりもリーリエの方が可愛いと思ってるだろうし…)チラッ
スイレン「それでね!その時カイオーガが!」
サトシ「マジ!?」
スイレン「うーそでーす♪」テヘペロ
サトシ「なんだ、嘘か」ガクッ
ロトム図鑑「サトシは少し学習するロト」
ピカチュウ「ピカピィ」
マオ(サトシも私よりもスイレンの方が可愛いと思ってるね、きっと…)
マオ「…………………」
マオ「な、なに考えてるのよ私……!あんなネットの話題を鵜のみにして!」
マオ「誰が一番とか…そんなのどうでもいいよ!こんなこと考えてたら…リーリエやスイレンに悪い!」
マオ「それに…サトシやマーマネだってそんな友達に順位をつけるような人じゃ…」
カキ「おいマオ」
マオ「!」
カキ「……さっきから一人で何してんだ?悩み事か?」
マオ「カキ……」
カキ「悩み事なら相談に乗るぞ?」
マオ「……………あのさ、カキは…」
カキ「ん?」
マオ「……私と……」ハッ
カキ「?」
マオ(………い、今……カキに何を聞こうとしたの私…?)フルフル
マオ(………いったいどんな答えを期待して…)フルフル
カキ「お、おい……どうしたんだマオ?」
マオ「…………………」
マオ「なんでもないよ」
カキ「???」
マーマネ「………………」
リーリエ「マオ……今朝から少し様子がおかしいですね?からげんきと言いますか……」
マーマネ(マオ……まさか、昨日のリーリエをファンスレを…)
マーマネ「………リーリエ、ちょっと頼みがあるんだ」ヒソヒソ
リーリエ「……?なんですか?」
マーマネ「……その……放課後、マオにナイショでみんなを集めて…」ヒソヒソ
リーリエ「……え?」
>>33
訂正
マーマネ(マオ……まさか、昨日のリーリエをファンスレを…)
↓
マーマネ(マオ……まさか、昨日のリーリエのファンスレを…)
放課後
マラサダショップ
マーマネ「………ってことが昨日アローラ裏サイト掲示板のとあるスレであってね?」
カキ「………それで今日マオの様子がおかしかったのか…」
スイレン「………酷い…!いくら顔が見えない相手だからって…やっていいことと悪いことがある!」
マーマネ、カキ「……………」ジーッ
スイレン「………?なに?」
マーマネ、カキ「い、いや…(スイレンが言うなよ…)」
リーリエ「…そんなマオ……」
マーマネ「り、リーリエが責任感じることじゃないよ!」
カキ「そ、そうだ!リーリエ!気にするな!」
リーリエ「……もう私……どうしていいか…」ウルッ
スイレン「あわわわ……な、泣かないでリーリエ!」
サトシ「………」ガタッ
スイレン、カキ、マーマネ「!」
ピカチュウ「ピカピ?」
マーマネ「ど、どうしたのサトシ?」
サトシ「………俺、マオを傷つけたそいつを許せない」
カキ「き、気持ちはわかるがサトシ…いったいどうするつもりだ!」
スイレン「サトシ!相手は匿名掲示板で無責任な書き込みをしてる相手!特定は難しい!」
サトシ「そ、そうだけどさ!」
マーマネ「それに……もし特定に動いたとしても…ヘタしたらこっちが悪者にされて捕まっちゃうよ…」
サトシ「うぅ…」チラッ
リーリエ「……ごめんなさい…マオ…」グスッ
シロン「コン…」
サトシ「………だったら相手のフィールドで…」
ロトム図鑑「サトシー!ネット初心者のサトシがその名無しのモブ子にレスバを仕掛けたところで返り討ち、簡単にフルボッコロト」
ロトム図鑑「それに…仮にその名無しのモブ子をレスバでフルボッコしたところでマオの心の傷は癒えるロト?」
サトシ「で、でも……だったらどうしたら…」
外
マオ「………お店の買い出しで少し遅くなっちゃったね?アマージョ」トボトボ
アマージョ「マッジョ」トボトボ
おばさんA「でねー?」
おばさんB「うそー?」
ワイワイ
マオ「……………」
マオ(あーあ、嫌だなぁ……昨日の掲示板のせいで…みんな私の悪口言ってるんじゃないかって気分になるよ…)ハァ
アマージョ「マッジョ……」
ダカラサー
マオ「!」
マオ「………?サトシたちの声が聞こえる?」ソッ
マオ「……………!!」
サトシ「カキもマーマネもスイレンもリーリエも……マオだって…」
サトシ「みんな違って……みんないいところがあるんだ!だからさ…上手くは言えないけど……なんていうか……」
マーマネ「サトシ………」
カキ「………ああ、サトシの言うとおりだ!」ニッ
スイレン「………うん!みんな違ってみんないい!」
ロトム図鑑「スイレン。でも、実はサトシに一番って言って欲しい複雑な乙女ゴコロト?」
スイレン「そ、それはそれ!これはこれ!////」
リーリエ「……いつまでも泣いてられません!マオには私から……!」ゴシゴシ
マーマネ「………うん、それが一番いいかも…………え!?」ビクッ
サトシ「ん?どうしたマーマネ……」チラッ
サトシ「!?」ビクッ
マオ「……………」プルプル
スイレン「ま、マオちゃん……」
カキ「………最悪のタイミングだな…」ハァ
サトシ「あ、あの……マオ…?」
マオ「……………」プルプル
アマージョ「ジョ…」
マーマネ(ま、マズイ……最悪だ……今マオは、ネットであれだけ悪口を書かれた後だし、かなり疑心暗鬼になってるハズ…)タラッ
マーマネ(ここは何とか上手くフォローしないと……)
マーマネ「マオ……!これは……」
マオ「………うっ…ひっぐ…」グスッ
サトシ、カキ、マーマネ、スイレン「」ビクゥッ
サトシ「あわわわわ!な、泣くなマオー!」アセアセ
カキ「お、落ち着けマオ!」アセアセ
スイレン「ち、違うのマオちゃん!マオちゃんは何か誤解してる!」アセアセ
マーマネ「そ、そうだよマオ!これは……」
マオ「うぅ……私のごと……ながまはずれにじで……」グスッ
カキ「ち、ちが……」
マオ「………私ど一緒にいるのがはずがじいなら…はっぎりぞういえばいいでしょ!!」ズピー
スイレン「………マオちゃん?」
サトシ「な、何言ってるんだよマオ……」
リーリエ「マオ!私たちはマオと一緒にいるのが恥ずかしいなんて思ったことは……」
マオ「……………」グスッ
マーマネ(ま、マズイ!今リーリエが出てったら……!)
マーマネ「……マオ!僕の話を………」
マオ「………リーリエはそうやって……私を見下してるんでしょ?」グスッ
リーリエ「………え?」
サトシ、カキ、スイレン「?」
マーマネ(最悪だ……)ガクッ
マオ「………そうだよね?だってリーリエは私と違って可愛いもんね……?」グスグス
リーリエ「あ、あの………マオ?な、何を言って……」オロオロ
マオ「………私……昨日、裏サイトでリーリエのファンスレってのを覗いたんだ……」
リーリエ「………え?わ、私のファンスレ……?」
サトシ「リーリエにファンスレ?」
カキ、スイレン(リーリエのファンスレ……あのスレか……)
マーマネ(やっぱり……マオ………)
リーリエ「あ、あの……マオ……その、言っている意味が…」オロオロ
マオ「………そ、そごで……!ひっぐ……リーリエと私が写った写真が……」
リーリエ「写真………?」
マオ「………私のごど……邪魔だって…!私みたいなブスは…いらないっで…」グスッ
リーリエ「………な…!?」
カキ「お、おいマオ!もういいから!な?」
スイレン「ま、マオちゃん!一旦落ち着こ?は、話し合おう!」
マオ「うぅ………」グスッ
リーリエ「……………」
サトシ「な、なぁマオ……そんなネットの中で変なこと言うやつのことなんか気にすんなよ?」アセアセ
マーマネ「そ、そうだよ!僕ら誰もそんなこと思っちゃ…」
マオ「………あんたらにはそんなことでも……!直接言われた私はすっごくショックだったんだよ!!」グスッ
サトシ、マーマネ「ご、ごめん…」ビクッ
ピカチュウ「ピカピ…」
リーリエ「マオ!とにかく落ち着いて、私たちの話を…」グイッ
マオ「うるざいっ……!」バッ
リーリエ「」ビクッ
マオ「………私は………あんたのオマケじゃない!!」
リーリエ「お、オマケ………?」
マオ「離してよ!!」
ドンッ
リーリエ「キャッ!!」ズテン
マーマネ「リーリエ!」
サトシ「お、おい!大丈夫かリーリエ!」
シロン「コン!」
マオ「あ………ぁ……ご、ごめ……」
リーリエ「わ、私は大丈夫です!それよりマオ……」
マオ「………うぅ……」
クルッ
タッタッタ
カキ「お、おい!マオ!」
スイレン「待って!マオちゃん!」
サトシ「マオ………」
リーリエ「……………」
マーマネ「………リーリ…」チラッ
リーリエ「……うぇっ…!ひっぐ……」グスッ
マーマネ「…………エ…」
リーリエ「………ごめんなざい……!ごめんなざい………」グスッ
サトシ、スイレン、カキ、マーマネ「…………………」
シロン「コン……」
夜
サトシの家
サトシ「」ポケー
バーネット「どうしたのよサトシー?珍しく元気ないわねー」
サトシ「今日ちょっと色々あってさ…」ハァ
バーネット「……まさかあんた……二股がスイレンにバレて…」
サトシ「は?」
ロトム図鑑「バーネット博士、サトシに二股なんて器用なことができるハズないロト」
バーネット「それもそうね」クスッ
サトシ「よくわからないけど、バカにされてるのかな俺?」
ピカチュウ「ピカ」
バーネット「さてと、私は…」スッ
サトシ「バーネット博士、またパソコン?」
バーネット「そうよー?ていっても少しサイトを覗くだけだけどね?ま、ちょっとした息抜きよ?」ピッピッ
サトシ「……………………!」ハッ
サトシ「そうだ!」
バーネット、ピカチュウ、ロトム「?」
マオの家
マオ「…………………」
マオ(私……最悪だ……リーリエやみんなは悪くないのに八つ当たりして……)
マオ「………もう誰にも会いたくないよ…」ボソッ
アマージョ「マッジョ……」
コンコン
マオパパ『マオー!電話だ』
マオ「………?電話……?」ムクリ
マオパパ『カキくんからだ』
マオ「…………………」
ピッ
マオ「………なによ?」
カキ『あ……いや………その…大丈夫かなって心配になって…』
マオ「………なにが?」
カキ『その……色々だ!きょ、今日のことは誰も気にしてないからマオも気にするな!』ハハハ
マオ「………それだけ?だったらもう切るよ。私、今は誰とも話したくないの」
カキ『ま、待ってくれ!』
マオ「…………………」
マオ(せっかくカキが心配して電話かけてきてくれたのに……私…)
アマージョ「ジョ……」
カキ『その……マオ……』
カキ『アローラ裏サイト掲示板を見てくれ』
マオ「………は?な、何言ってるのよ!私があそこで何て書かれたか今日言ったよね!」
マオ「もうあんな所見たくも……」
カキ『頼むマオ』
マオ「…………………」
ピッ
マオ「……カキ…いったいなんのつもりよ?こんなところを私に見せて…」カチカチ
マオ「………え?」
【アイナ食堂】マオちゃんファンスレ【看板娘】
マオ「わ、私のファンスレ!?」カチカチ
マオ「な、なによこれ!?また私を笑い者にする気!?」カチカチ
名無しのピカチュウ『あ』
名無しのピカチュウ『書き込めてる?』
名無しのゴンベ『大丈夫よ!』
名無しのシロン『はい!バッチリーリエですよ!サトシ!』
名無しのピカチュウ『やったぜ!スレ立てサンキュー!バーネット博士!』
名無しのゴンベ『そんな可愛い名前の人知らない』
名無しのトゲデマル『匿名の意味無いね』
名無しのバクガメス『まったくだ』
マオ「え……?は?これって……」
マオ「サトシにリーリエ……バーネット博士?それに……」
マオ「まさかとは思ってたけど、バクガメスはカキでトゲデマルはマーマネ!?」
マオ「………いったいなんのつもりで……」
名無しのピカチュウ『とりあえず、ファンスレってなにすればいいんだ?』
名無しのゴンベ『マオのファンスレだし、マオの写真でも貼る?』
名無しのトゲデマル『だったら僕、いい写真あるよー!』
名無しのシロン『写真は本人の許可が無くてはマズイのでは…?』
名無しのシロン『やはりここはマオのファンスレですし、マオのことについて語りましょう!』
名無しのバクガメス『ならまずは俺から』
名無しのピカチュウ『あっ!ずるいぞカキー!』
名無しのバクガメス『だから本名で呼ぶな』
マオ「…………………」
アマージョ「マッジョ」
名無しのアブリボン『いい雰囲気のスレ発見』
名無しのミミたん『アローラ♪まぜてもらっていいかなー?』
名無しのモブ男『マオたんハァハァ』
マオ「!」
名無しのピカチュウ『おっ!楽しくなってきたな!』
名無しのシロン『ですね?』
名無しのトゲデマル『>名無しのモブ男 キミ、ここにも来たんだ』
名無しのバクガメス『>名無しのミミたん 頼むから問題起こさないでくれよ』
名無しのミミたん『>名無しのバクガメス 人聞きの悪いこと言わないでよー』
マオ「…………………なんなのよ…」グスッ
マオ「………ぜんっぜん、匿名の意味ないじゃん!馬鹿!」クスッ
アマージョ「マッジョ」ニコッ
マオ「…………………」カチカチ
名無しのアマージョ『みんなごめんなさい』
名無しのアマージョ『ありがとう』
マオ「………明日はリーリエやみんなに……」スッ
アマージョ「!」
マオ「ちゃんと自分の口から謝らなきゃね?」ニコッ
アマージョ「マッジョ!」ニコッ
その頃スイレンは……
スイレンの家
スイレン「うぅ……規制されてて肝心な時に書き込めない…」カチカチ
スイレン「ぐうぅ……名無しのミミたんめ…」ギリリ
アシマリ「アウ……」ハァ
まだ規制中だった
一週間後
ウラウラ島 アセロラの家
アセロラ「………っと、ブログの更新終わりっ♪」カタカタ
ミミたん「キュー」
アセロラ「………さてと…あとは…」カチ
アローラ裏サイト掲示板
【ピカチュウ】サトシくんファンスレ 2【アセロラ】
アセロラ「こっからは趣味の時間だねー?」カタカタ
ミミたん「キュー」
名無しのミミたん『アローラ♪』
名無しの園児♀『プリンセスさまだー!』
名無しのミニスカート『プリンセスちゃん!今日もサトシきゅんの写真を!』
名無しの大人のお姉さん『サトシきゅんハァハァ』
アセロラ「ふっふっふー♪」
名無しのミミたんことアセロラは
名無しのアシマリことスイレンをアローラ裏サイト掲示板から追放したことにより
実質サトシくんファンスレの支配件を握っていた
そして、アローラ掲示板で見つけた同好の士たちと共に
細々と平和にサトシファンスレでの時間を楽しんでいた
名無しのミミたん『今日もサトシの写真持ってきたよー』
名無しのミニスカート『こ、これは…サトシきゅんの泣き顔写真!?』
名無しのミニスカート『かわい~』
名無しの園児♀『サトシくんかっこいー!』
名無しの大人のお姉さん『ショタショタショタ』
名無しの園児♀『ありがとー!プリンセスさまー!』
また、アセロラはサトシの写真の提供元としてファンスレ住人から"プリンセス"と敬われていた
名無しのミミたん『お礼なら私じゃなくて、サトシのガールフレンドのアセロラちゃんにね♪』
名無しの園児♀『ありがとー!アセロラちゃん!』
名無しのミミたん『うんうん♪アセロラちゃんとサトシに伝えておくよ!』
名無しのミニスカート『さすがはアセロラちゃんの大親友プリンセスちゃんだね♪』
名無しの大人のお姉さん『ちょっとトイレ行ってくる』
アセロラ「…………………」ズズー
アセロラ「………エネココアを飲みながら優雅に同じ趣味を持つ仲間とネットで語り合う一時…」
アセロラ「これぞ至福の一時ってやつだね?ミミたん♪」
ミミたん「キュー」コクリ
名無しのミニスカート『プリンセスちゃん!お願いがあるんだけど…』
名無しのミミたん『>名無しのミニスカート なに?』
名無しのミニスカート『その…オフ会したいなって』
アセロラ「!」
アセロラ(オフ会……)ズズー
名無しのミニスカート『プリンセスちゃんってサトシきゅんのガールフレンドのアセロラちゃんの大親友なんでしょ?』
名無しのミニスカート『だったらアセロラちゃんに頼んで欲しいの!私…一度でいいからサトシきゅんに会いたい!』
名無しの園児♀『私もー!サトシくんに会いたい!』
名無しの大人のお姉さん『あぁあぁぁァァァア!!生サトシきゅん生サトシきゅん』
アセロラ「…………………」
アセロラ(サトシに会いたい…かぁ……)
アセロラ(うーん…まぁ、アセロラからサトシに頼めば大丈夫だろうけど…でもなぁ…)
アセロラ(相手は顔も見えないネット上の関係だし…もしこの人たちがこの間の名無しのアシマリみたいなストーカーだったらサトシの身に危険が…)
アセロラ「………」カタカタ
名無しのミミたん『ごめんね~?会わせたいのは山々だけど、サトシはアセロラちゃんのボーイフレンドだし、他の女の子と会わすのはちょっと…』
名無しのミミたん『アセロラちゃん…意外とヤキモチやきだし…』
名無しの大人のお姉さん『はぁ?まさかプリンセス!アンタ、サトシきゅんと知り合いとか嘘じゃないでしょうね!?』
アセロラ「!」
アセロラ(な、なんでアセロラが嘘つきみたいに言われてるの!?)
名無しのミニスカート『>名無しの大人のお姉さん 落ち着いて』
名無しの大人のお姉さん『チッ』
名無しのミニスカート『お願いプリンセスちゃん!私たちは純粋に生サトシきゅんに会いたいだけ!』
名無しのミニスカート『お触りとかはしないから。ね?』
名無しの園児♀『サトシくんにあいた~い!』
アセロラ「………」
ミミたん「キュー」
その頃
スイレンの家
スイレン「………」カタカタ
アシマリ「アウ」
【ピカチュウ】サトシくんファンスレ 2【アセロラ】
スイレン「……名無しのミミたん…私を追い出した上にスレまで乗っ取って…!かじばどろぼう!」カタカタ
スイレンは規制されて書き込めないものの、毎日の日課としてサトシファンスレの監視は怠らなかった
スイレン(こいつ…!サトシは私のボーイフレンドなのに、アセロラのボーイフレンドみたいなこと言って…)カタカタ
スイレン「気にくわない気にくわない」ブツブツ
アシマリ「アウ…(嫌なら見なきゃいいのに…)」
スイレン「何がプリンセス(笑)……!私が書き込めれば…こんなやつすぐに追い出すのに!」カタカタ
スイレン「あっ、このサトシ画像は保存保存っと」ピッ
アシマリ「アウ」
スイレン「……まぁ、いい。私はリアルサトシと恋人秒読みだし」
スイレン「……私がサトシと付き合ったら…このスレをたまたま見つけたことにして、名無しのミミたんやこの気持ち悪い人たちにサトシから一言キツく言ってもらおう」
アシマリ「アウ」
名無しのミニスカート『その…オフ会したいなって』
スイレン「……ん?」チラッ
スイレン「お、オフ会!?」ズイッ
アシマリ「アウ」
2日後
アセロラの家
サトシ「すっげー!なにこれ!」カチカチ
アセロラ「アセロラが作った図書館のブログだよー!図書館の宣伝にと思ってね~♪」
アセロラ「あっ、ちなみにTwitterやFacebookにも載せてるからね♪」
サトシ「これアセロラが作ったの!?よくわかんないけどすっげー!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」
アセロラ「えへへ、簡単なものだしそんなすごいものでもないよ////」テレッ
ロトム図鑑「ふむふむ、アセロラのオススメ本コーナー。本のことが詳しく解説されてるロト」
ロトム図鑑「アセロラ。マメロトねー」
アセロラ「えっへん!」
ミミたん「キュー」ドヤッ
アセロラ「ふっふっふー…ちなみにここをクリックすると……?」カチカチ
サトシ「あっ!クチナシさんの写真だ!」
アセロラ「そう!おじさんの写真も載せてみたの!」
ロトム図鑑「なかやか凝ってるロト」
サトシ「ん?コメント欄なんてあるの?」
アセロラ「うん!やっぱりこういうのは見てくれてる人とのコミュニケーションが大事だからね?」
サトシ「………!すごいよアセロラ!アセロラのこと可愛いとかってメチャメチャ書いてあるぜ!」カチカチ
アセロラ「もぅー!全然そんなことないのに!アセロラより、本の感想を書いてほしいよ!」プンプン
サトシ「はははっ」
ロトム図鑑「もうこれは図書館のブログというよりもアセロラのファンサイトロトね」
アセロラ「でも~?サトシ、ちょーっとヤキモチやいた?」
サトシ「なにが?」
アセロラ「だよねー」
ミミたん「キュー」
アセロラ「へっへー!さらにー?ここをクリックするとね?」ピッ
サトシ「あっ!俺の写真だ!」
アセロラ「えっへっへー!勝手に使わせて貰っちゃったけど良かったかな?」
サトシ「うん!いいよいいよ!どんどん使ってよ!」
アセロラ「えへへ」ニコッ
ミミたん「キュー」
アセロラ「……っと、飲み物とおやつの用意しなきゃ」
アセロラ「サトシ!エネココアとクッキーでいいかな?」
サトシ「うん!サンキュー!アセロラ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「アセロラはいいお嫁さんになるロト!」
アセロラ「うふふ、ロトムー?褒めてもエネココアとクッキーしか出ないよ~?」ニコニコ
ロトム図鑑「そのわりには嬉しそうロト」
ピカチュウ「ピッカー!」
アセロラ「うっ……」
アセロラ「……と、とにかく!アセロラはエネココアとクッキーの用意するから、サトシはブログ好きに見てていいよー」
ミミたん「キュー」
サトシ「わかったー!」
サトシ「えーと…」ポチポチ
ロトム図鑑「サトシー!そこは違うロト!」
サトシ「え?えっと……わ、わかってるよ!あー、パソコンの操作って難しい…」ピッ
サトシ「ん?」
ロトム図鑑「ロ?」
アローラ裏サイト掲示板
サトシ「ここは……アセロラもここ見てたのか」カチカチ
ピカチュウ「ピッカ」
ロトム図鑑「サトシ。あんまり勝手にいじるとアセロラに怒られ………ロ!?」
サトシ「どうしたロトム?」
ロトム図鑑「サトシー!このスレを見るロト!」
サトシ「え?」チラッ
サトシ「!」
【ピカチュウ】サトシくんファンスレ 2【アセロラ】
サトシ「……お、俺のファンスレ!?」ゴクリ
ピカチュウ「ピカァ…」
アセロラ「……うん!エネココアとクッキーの用意は完璧だねミミたん?」
ミミたん「キュー」グッ
アセロラ(……サトシの撮影の許可も降りたし…このあとは……ブログとファンスレ用の写真とアセロラ用の写真も撮影させてもらってー…)
アセロラ(あー…あとはオフ会の話もしなきゃ…オフ会は正直あんまり気がすすまないなー)
ミミたん「キュー」
アセロラ「……サトシー、エネココアとクッキーの用意でき…」
サトシ「…………」カチカチ
【ピカチュウ】サトシくんファンスレ 2【アセロラ】
アセロラ「!?」
ガシャン
サトシ、ピカチュウ、ロトム「」ビクッ
サトシ「お、おいアセロラ……クッキーとエネココア落として…」
アセロラ「な、なに勝手に他のサイト見てるのよ!!」
サトシ「いっ!?」ビクッ
サトシ「え……?あ、ご、ごめ…」ビクビク
アセロラ「………………」
アセロラ(ど、どうしよう……まさか……サトシにファンスレ見られた……?)
アセロラ(ま、まさか…………アセロラが名無しのミミたんってこともバレ……)タラッ
サトシ「あ、アセロラ……?」
アセロラ(……こ、こんな時こそ冷静になんなきゃダメ!)ブンブン
アセロラ(……確か何日か前にサトシっぽい書き込みを他スレで見たような……?…だとしたらサトシはファンスレの存在に気づいてる…?)チラッ
サトシ「?」
アセロラ(……そ、そうだよね…普通自分のファンスレなんてあったら気になって覗くハズだよね…でも、サトシは今日アセロラにその話をしてない)
アセロラ(てことは……サトシはファンスレの存在に気づかなかった…もしくは、アセロラがアローラ裏サイト掲示板を知らないと思ったからアセロラには話してこなかった)
アセロラ(……どのみち、ファンスレにはアセロラの名前も入ってる…うわぁ…調子に乗りすぎたよ…これは絶対に聞かれる…)
ミミたん「キュー」
アセロラ(アセロラが名無しのミミたんだってサトシが気づいてないならどうとでも言い訳できるよ…でも…)チラッ
サトシ「あ、あのさ……?」
アセロラ(もし気づいてたら……?言い逃れはできない。ガールフレンドどころか友達の縁まで切られる可能性も……)アワワ
サトシ「その……」
アセロラ(…………こんな時こそ、冷静に、冷静になるのよアセロラ……)フゥ
アセロラ「…………」
サトシ「アセロ……」
アセロラ(……この場を切り抜ける選択肢は3つ……!)クワッ
サトシ「」ビクッ
アセロラ(1,素直に謝る 2,言い訳する 3、開き直る)
アセロラ(さぁ………どうしよう!)
サトシ「…………?」
ピカチュウ「ピカァ」
アセロラ「………………」
サトシ「?」
アセロラ(やっぱりここは……)
アセロラ「そ、その………ごめんねサトシ?アセロラ、悪気はなくてその……」
サトシ「そ、そんなことよりもエネココアとクッキーどうにかしなきゃ」
アセロラ「え?」
サトシ「せっかくアセロラが持ってきてくれたのに…もったいないな?」ハハハ
サトシ「おっ、これまだ食べられそう!」ヒョイ
ピカチュウ「ピカァ」
アセロラ「サトシ……」
サトシ「ケガなかったか?服、濡れちゃってるけど大丈夫?」
アセロラ「あ、うん……」
ミミたん「キュー」
アセロラ「あのー……その、このスレのことなんだけどー…」
サトシ「あー、これな?」
サトシ「いやぁ、ビックリしたよ!俺にファンスレなんてあるんだもん!」
アセロラ「う、うん……そだねー」ハハハ
サトシ「……つーか、なんで俺のファンスレにアセロラの名前入ってるの?」
アセロラ「え!?さ、さぁ?」ギクッ
ロトム図鑑「サトシー!このファンスレ、サトシの写真がいっぱい添付されてるロト」
サトシ「マジ?」
アセロラ「」ビクッ
サトシ「どんなこと書いてあんの?」
ロトム図鑑「中身は見ない方がいいロト」
サトシ「……つーことはあんまいいこと書いてないのかー」ガクッ
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
アセロラ(ロトム……)チラッ
ロトム図鑑「…………」グッ
アセロラ(た、助かった……?)ホッ
サトシ「あー、それよりエネココアとクッキーどうする?」
アセロラ「………あっ、そうだったね…ごめん、今片付けてすぐにいれなおすよ」ヒョイ
サトシ「……手伝うよ」ヒョイ
ピカチュウ「ピカァ」ヒョイ
アセロラ「サトシ……ピカチュウ……」
ミミたん「キュー」
アセロラ「………うふふ」クスッ
サトシ「……なに?」
アセロラ「………うぅん、なんでもない…」
サトシ「?」
アセロラ「えっへっへー……じゃあ……お言葉に甘えて手伝ってもらっちゃおーかなー♪」ニコッ
サトシ「おう!」
ピカチュウ「ピカァ!」
アセロラ(ごめんね?ファンスレのみんな…)
ロトム図鑑「サトシ。サトシにエネココアなんていれられるロト?」
サトシ「ば、馬鹿にすんなよ!」
アセロラ「ふふっ」ニコッ
アセロラ(やっぱり…独り占めさせてもらうことにするよ)
ミミたん「キュー」
その後アセロラはアローラ裏サイト掲示板をやめて
オフ会も中止になった
翌日
スイレン(昨日のサトシファンスレ…なんで急にオフ会が中止になったんだろ)ウーン
アシマリ「アウ」
サトシ「アローラ!スイレン!」
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン「! アローラ、サトシ!」
サトシ「なぁスイレン!聞いてくれよー」
スイレン「? なに?」
サトシ「実はさー!ほらっ、アローラ裏サイト掲示板あるだろ?あそこでさ、何か俺のファンスレがあってさ!」
スイレン「!?」
スイレン(えっ!?さ、サトシ……あのスレに気づいた……?)
スイレン「ど、どうだった?」
サトシ「? え…どうって…」
スイレン「」ドキドキ
サトシ「んー…なんか俺の写真?がいっぱい貼ってあったみたいだけど……中身は覗いてないよ。ロトムが言うには俺の悪口?も書いてあるみたいだし」
ロトム図鑑「サトシにはまだ早いロトー」
スイレン「サトシ!そのスレに名無しのミミたんとかいうやついるんだけど…」
サトシ「名無しのミミたん?」
スイレン「うん!そう!私、実はそいつにハメられて、裏サイト規制されたの!」
サトシ「へー」
スイレン「だ、だから!今後裏サイト覗くならそいつに気をつけて!」
スイレン「あと、そいつの情報入ったら私に教えて!」
サトシ「お、おう?」
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン(名無しのミミたん……どこの誰だか知らないけど、必ず見つけて恨みはらさでおくべきか!)メラメラ
アシマリ「アウー」
サトシ(スイレン…よっぽどそいつと何かあったんだな…)
サトシ「あー、そういやー…アセロラも裏サイト見てたみたいだし、何かあったら聞いとくよ」ハハハ
スイレン「よろしく!」メラメラ
アシマリ「アウ」
サトシ「………つーかさ、スイレン?」
スイレン「なに?」メラメラ
サトシ「………スイレンは俺のファンスレ覗いてたってこと?」
スイレン「え!?」ギクッ
スイレン「い、いや…その…/////」
サトシ「?」
スイレン「た、たまたま///」ボフン
サトシ「そっか、たまたまか」
スイレン「う、うん/////」
ロトム図鑑「赤くなったり燃えたり大変ロトねスイレン」
ピカチュウ「ピカァ」
アシマリ「アウ」
土曜日の夜
マーマネの家
マーマネ「………ふぅ、土曜の夜にやるアローラ裏サイト掲示板は最高だね!」カタカタ
マーマネ「なんたって明日は休みだし、今日は心置きなく遅くまでやれるよ」カタカタ
トゲデマル「マキュキュ」コロコロ
【女神】リーリエちゃんファンスレ 55【シロン】
名無しのマザービースト『今日のリーリエの写真よ』
名無しのシルヴァディ『これは…リーリエが小さい頃の写真』
名無しのモブ男『ロリーリエ様ハァハァ』
マーマネ「……いっつも思うけど…このマザーって人…いったい何者なんだろ?」カタカタ
マーマネ「リーリエの小さい頃の写真や、何処で撮ったかわからないようなプライベート写真まで持ってるし…」ウーン
マーマネ「……これで気持ち悪いおじさんとかなら犯罪だよ!あっ、おじさんじゃなくても犯罪か」
マーマネ「ま、いーや。保存保存っと」カタカタ
トゲデマル「マキュキュ」
その頃
リーリエの家
リュックサックハ ジュンビオーケー ♪
リーリエ「……論理的結論からいいますと…土曜の夜に見るポケチューブは最高ですね、シロン」フゥ
シロン「コン」
リーリエ「……私も…今後"うたってみた"デビューしちゃおっかな?」
シロン「コォン……」
リーリエ「……なんだか今聞いてた曲でテンションがハイになってきました」ウズウズ
リーリエ「……よし!この勢いで…」カタカタ
アローラ裏サイト掲示板
リーリエ「ま、マオの時はみんなと一緒でしたが…今日は一人でアローラ裏サイト掲示板デビューしたいと思います…」ドキドキ
シロン「コン…」ゴクリ
リーリエ「……いざ!」エーイ
シロン「コン!」
ピッ
リーリエ「……アローラオススメの観光スポットスレ…最強のZ技議論スレ…」カタカタ
リーリエ「へぇー…もっと怖いところかと思いましたが…色々な面白そうなスレがあるんですね」カタカタ
シロン「コーン」
リーリエ「むむっ」
シロン「コン?」
【女神】リーリエちゃんファンスレ 55【シロン】
リーリエ「これは……確かマオが言っていた私のファンスレ…」
シロン「コン」
リーリエ「………………」ゴクリ
リーリエ「少し怖いけど…少し覗いて見よっかな?」ポチッ
ババッ
リーリエ、シロン「!?」
リーリエ「ヒッ!な、なんですかこれ………!?」ビクッ
シロン「コ……」
リーリエ「わ、私の小さい頃の写真や…何処で撮ったかもわからないプライベートの写真まで……!?」ガクガク
シロン「オ…」
リーリエ「うぅ……こ、怖いです…!えっと…た、確かこのような時に対応してくれるネットポリスは……」カタカタ
シロン「ン」
日曜日
アセロラの家
サトシ「アセロラー」コンコン
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「ロトー」
ガチャッ
アセロラ「へっへー♪待ってたよーサトシー?」ニコッ
ミミたん「キュー」
サトシ「悪い悪い!おじゃま……」スッ
スイレン「サトシ!アローラ」ニコッ
アシマリ「アウ!」
サトシ「! あれ?スイレン?スイレンも来てたのか?」
スイレン「うん」ニコッ
サトシ「なんだよスイレーン!スイレンもアセロラに呼ばれてたんなら言ってくれよー!一緒に……」
ガチャン
サトシ「ん?」
ピカチュウ「ピ?」
サトシ「アセロラ、なんで鍵閉めたの?」
アセロラ「えへへ」ニコニコ
スイレン「ふふっ」ニコニコ
アセロラ「やだな~サトシー?こ~んなに可愛いお姫さまが二人もいるんだよー?」
スイレン「何かあってからじゃ遅い!防犯するのは当然!」
アシマリ「アウ!」
サトシ「なるほどなー!」
サトシ「でもさ!悪いやつが来たら俺がやっつけてやるよ!」ニッ
アセロラ「うふふ、言うねー?サトシー」
スイレン「サトシ!こっち!座って」グイッ
サトシ「お、おい」
ロトム図鑑「今日のスイレンは積極的ロト」
ピカチュウ「ピカー」
アセロラ「さぁ、王子さまのお席はこちらでーす」ニコッ
サトシ「王子さまって////」テレッ
ロトム図鑑「サトシ、照れてるロト?」
サトシ「う、うるさいなー!」
スイレン「サトシ!エネココアとクッキーもある!」グイッ
サトシ「!」
アセロラ「好きに食べてね?なんたって今日の主役はサトシだからねー?」グイッ
サトシ「ぁ……うん…」
サトシ「…てか、主役って?つーか二人とも、くっつきすぎじゃ…」ハハハ
アセロラ「あー?まさかサトシ照れてるのー?可愛い♪」
サトシ「いっ!?そ、そんなんじゃ////」
スイレン「サトシもやっぱり男の子!両手に花は嬉しいんだ!」
サトシ「い、いや……そんなんじゃ…」
アセロラ「………じゃあそろそろ始めちゃう?///」ギュッ
スイレン「うん///」ギュッ
サトシ「だ、だからさ二人とも…くっつきすぎだよ…!離れてくれよ!」
スイレン「サトシ照れてる////」ギュウ
サトシ「うぅ……」
ロトム図鑑「ところでスイレン、アセロラ」
ロトム図鑑「"始める"とは、いったい何を始めるロト?」
スイレン、アセロラ「オフ会!!」
サトシ「へ?」
ロトム図鑑「ロ?」
ピカチュウ「ピ?」
アシマリ「アウ」
翌日
ポケモンスクール
ワイワイ ガヤガヤ
カキ「……………」チラッ
マオ「……………」チラッ
スイレン「サトシ!昨日のオフ会楽しかったね!」
アシマリ「アウ!」
サトシ「いっ!?あー……えっと……」ビクッ
スイレン「またやろ!あっ、今度は私と二人だけで!」ニコニコ
サトシ「えぇ……あ、いやその……」ハハハ
ピカチュウ「ピカピィ」
カキ「……………」チラッ
マオ「……………」チラッ
マーマネ「あ、あのさリーリエ……昨日のは誤解で……」アセアセ
リーリエ「…………………」
マーマネ「そ、その………あれはマザー…いや、リーリエのお母さんが勝手に貼ったもので、僕は無関係…」
リーリエ「……変態」ボソッ
シロン「コン!」グルル
マーマネ「へ、変態!?」ガーン
マーマネ「」ガクッ
トゲデマル「マキュ」ポンッ
カキ「……………」
マオ「……………」
カキ「な、なぁ…いったいどうなってるんだ?」ヒソヒソ
マオ「さぁ……?」
マオ「…………スイレンとサトシはいつも以上に仲いいし…逆にマーマネとリーリエはケンカ?してるみたいだし…」
マオ「なにがなんだかさっぱりだよ」ヤレヤレ
カキ「……………たくっ、仕方ないな」カチッ
マオ「? パソコン?」
カキ「ああ、アローラ裏サイト掲示板にお悩み相談スレがあったからちょっと相談してみる」カタカタ
カキ「えーと……友達の様子が変です。こういう時はどうすれば…」カタカタ
マオ「本人たちに直接聞きなよ!」
ロトム図鑑「ネット依存も程々にロト」
終わり
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