ザアァァ……

穂乃果「イヤァァァ～～！雨が降って来た～～！」

海未「私としたことが油断をしました！」

穂乃果「濡れちゃうよ～～！」

海未「このままでは家に着く前に、風邪をひいてしまいます！」

海未「む！穂乃果！」

穂乃果「へ？」

海未「この先に神社が有ります！そこで雨宿りをしましょう！」

穂乃果「う、うん！」

穂乃果「ふぅ……、神社の屋根の下ならしばらくは大丈夫だよね？」

海未「しばらくは、ここで雨宿りをさせて下さい……」(仏に拝む)

ザアァァ……

穂乃果「なかなか雨が止まないね……」

海未「そうですね……」

穂乃果「ねぇ、海未ちゃん！」

海未「？何です？」

穂乃果「雨が止むまで《しりとり》をやろうよ！」

海未「……そうですね、時間潰しにやりますか！」

穂乃果「それじゃあ海未ちゃんから最初で！」

海未「わかりました」

海未「しりとりの《り》から始まる言葉……」

海未「《栗鼠(りす)》！」

穂乃果「《栗鼠(りす)》だね？じゃあ穂乃果は……」

穂乃果「《寿司(すし)》！」

海未「《し》……、《鹿(しか)》！」

穂乃果「《か》だね？ならば……」

穂乃果「《蟹(かに)》！」

海未「《に》ですか……」

海未「《日本刀(にほんとう)》！」

穂乃果「《う》……」

穂乃果「あ！《鰻重(うなじゅう)》!!」(よだれ)

海未「《う》……」

海未「よし！これにしましょう！」

海未「《ウインク》！」

穂乃果「《く》だね……、え～～と……」

穂乃果「あ！《クリスマスケーキ》！」

海未「……何だか食べ物ばかりですね……」

穂乃果「エヘヘ♪気のせいだよ♪」

海未「まあ、良いでしょう……。《き》ですね？」

海未「《機械(きかい)》！」

穂乃果「《い》……」

穂乃果「《苺(いちご)》♪」

海未「《ご》……」

海未「《ゴミ箱》！」

穂乃果「《こ》……、《こ》……」

穂乃果「あ！《コロッケ》！」(よだれ)

海未「……《け》ですか……」

海未「では……、《消しゴム》！」

穂乃果「《む》だね？じゃあ……」

穂乃果「《麦飯(むぎめし)》！」

海未「……やっぱり、食べ物ばかりじゃないですか……」

穂乃果「えへへ……、いや～～さっきからお腹がすいて……」

海未「……ちょっと待って下さい」

穂乃果「？」

海未「確か……、まだ残ってたはず……」

海未「有りました！」

穂乃果「！」

海未「お菓子を残してたんですよ！一緒に食べましょう！」

穂乃果「うん！」

穂乃果「……って、このお菓子……」

穂乃果「穂乃果のお店で売ってるお菓子じゃん！」

穂乃果「いつも食べてるから飽きた～～！」

海未「そうですか、ならば私一人で全部食べます！」

穂乃果「わわ……、待ってよ～～！わがまま言ったのを謝るから！お菓子全部食べないで～～！ごめんね海未ちゃ～～ん！」

海未「……ふふ、よろしい。許しましょう」

海未「……それでは、いただきましょうか？」

穂乃果「うん♪」

海未「やはり、《ほむまん》は美味しいです♪」(もぐもぐ)

穂乃果「……何でだろ？今日のほむまんは、いつも家で食べている時よりも美味しい……」(もぐもぐ)

海未「？そうなんですか？いつもと同じ美味しさだと思いますが……」(もぐもぐ)

穂乃果「！もしかして……」

海未「？」

穂乃果「海未ちゃんの《愛情》がつまっているからかな？」

海未「なっ……///」(真っ赤)

海未「何を恥ずかしい事を言っているのですか!?」(真っ赤)

穂乃果「あはは、海未ちゃん照れてる～～♪」

海未「穂乃果！」(怒)

穂乃果「あっ！雨がいつの間にか止んでるよ！」

海未「本当ですね……、いつの間に……」

穂乃果「隙あり！」(逃走)

海未「あっ！しまった！待ちなさい！穂乃果!!私をからかった事はまだ許してませんよ!!?」(怒)

穂乃果「や～～だよ～～♪あはは、ここまでおいで～～♪」(逃走)

海未「穂乃果～～!!!」(怒)