悟空「よぉし！そうと決まれば早速はじめっぞぉ！」ﾏﾄﾞｶﾞｼｬｰﾝ

チチ「悟空さ！窓を割って外に出てくのはやめてけれ！」

悟空「そうかてぇこと言うなよー！」ﾋﾞｭｰﾝ

悟天（これが父親と思うと授業参観に絶対に来て欲しくない）



悟空「んー……全然いねえなぁ……ん？なんかバンバンきこえっぞ……あれは……」

一般人A「強盗だー！」

一般人B「ああどうか命だけはー！」

強盗「騒ぐんじゃねえ！」

強盗２「へへ、上手く行きましたね兄貴ィ！」

悟空「強盗じゃねえか！よぉ～し……」

悟空「つわあああああありゃああああああああああっ！」

強盗「へ？」ｸﾞｷﾞｨ

強盗２「ひゃああああああっ！兄貴の腕がなんかちょうちょ結びになってるゥーッ！」

悟空「オメェら……わりいことやってねえで働け！」

強盗２「ひーーーーーー！」ｽﾀｺﾗｻｯｻｰ

監督「カットカットー！ちょっと君！」

悟空「げぇっ！まさかこれ映画だったんかぁ！？」

監督「中々いいじゃなーい！こんな凄いこと出来るって、スタントマンの才能あるよー！
ちょっと危険なスタントシーンあるんだけどさ、やってみない？高ーく払うからさ、ね？ね？」

悟空「高ーくってどれぐれぇだ？」

監督「命に係わることもあるから……一回につき30万ゼニーでも。」

悟空「ひぇぇぁ！？さ、三十万ゼニーッ！？そりゃあすげぇ額じゃねえか！ホントにいいんかぁ！？」

監督「でも、ホントのホントに危険だよ？下手したら死んじゃうんだよ？」

悟空「あぁ構わねえ！」

監督（半分頭イカレてるけどまぁ役立つしな……うん。本人が承諾してるし大丈夫か。）

強盗（俳優）「あの……ところでこの腕……」

悟空「ああわりいな！じゃあこの豆食えばなおっぞ！」

強盗（俳優）「……腕壊れてて食べれないんですけど」

悟空「ほらっ！」

強盗（俳優）「おお！？おおおおおおおおおおお！？うっ……腕が治ったァァァッ！」

悟空（怪我人治すための仙豆持ってきてよかった～……）

監督「君魔法使いかなんか？」

悟空「いやオラ孫悟空だ！」

監督「あっそうなの……」

監督「必要になったら端末で呼ぶから、それまでは好きにしててくれ。あ、愛パッド持ってる？」

悟空「愛フォンなら持ってっぞ！」

監督「じゃあそれでいいや、連絡先交換ね、っと。」

悟空「よし！サンキューな！」

監督「あ、あとこれ契約金の100万ゼニーね。」ｺｷﾞｯﾃﾎﾟﾝ

悟空「おう！サンキューな！」

監督「じゃあ改めてシーン撮りなおすから、しばらくはどっか行っててね。」

悟空「おう！」ﾋﾞｭｰﾝ

監督「……やっぱ魔法使いだよね、アレ」

主演俳優「……確かに」

悟空「結構いい仕事貰ったな～……チチに自慢しねえとな！」

悟空「帰ったぞ～！」ｶﾍﾞﾌﾞﾁﾇｷｨｯ

チチ「だから悟空さ！入ってくるときに壁をぶっ壊さねえでけれ！」

悟空「そうかてぇこと言うなよ～オラ、さっき仕事貰ってきたんだぞ。スタントマンっちゅー、映画に関しての仕事なんだってよ！
けぇやくきんの1000万ゼニーだってよ！ホラ！」ｺｷﾞｯﾃﾎﾟﾝ

チチ「えええええーっ！？あの悟空さが仕事ーッ！？」ﾄﾞｻｰｯ

悟空「チチィィィッ！」

翌日

悟空「ん……あ！監督からの呼び出し来たっぞぉ！」

悟空「うおっしゃあああああああああああああ！」ﾋﾞｭｰﾝ

悟飯「今日は天井ブチ抜いてったね……」ｶﾞﾚｷｱﾀﾏﾉｾ

悟天「我が父ながら恥ずかしい」



監督「はい、このシーンなんだけど、この主演の桐ヶ谷くんが剣で斬りかかるから、君はその剣を弾くように立ち回る武道家……なんだけど、この役はラストまではマスクをかぶって顔が見えないようになってるから、君が演じてもＯＫ。わかった？」

悟空「おう！ようは剣弾けばいいんだな！」

桐ヶ谷（大丈夫かこの人……）

悟空「武道家ってだけあって、道着も落ち着くなぁ……」ﾏｯｼﾛﾄﾞｳｷﾞｰｯ



監督「じゃ、本番行くよー！よーい！アクションッ！」


桐ヶ谷「うおおおおおおっ！」

悟空（うわはええっ！）ﾋﾞｼｨｯ

桐ヶ谷「ヴォーパルストライクが弾かれた……相当な手練れだ……」

悟空（結構はええなコイツ……相当気を引き締めねえと失敗しちまいそうだ……）

桐ヶ谷「つえええええええっ！」

悟空「ッ！」ｷﾞﾘｨｨﾝｯ

桐ヶ谷「せっ！ふっ！せええええええっ！」（剣振るのに合わせて声出すのっているのか！？）

悟空（無言で弾くってのも疲れんなぁ）ﾋﾞｼｯﾋﾞｼｯｶｰﾝｯｺﾝｯ



監督「カットー！いいよいいよ悟空くん！君スタントマンの才能あるよ！
桐ヶ谷くんも演技凄いねぇ。まだ経験浅いのにこんなに出来るのは君くらいだよ。」

桐ヶ谷「ありがとうございます、まぁ剣を振るのは色んな所で慣れてたんで……」

悟空「随分早かったぞ、オラもうちょいでムキになってスーパーサイヤ人になっちまうとこだったぞ！」

桐ヶ谷「スーパー……野菜人？」

悟空（やべっ）「いや、なんでもねえ！」

桐ヶ谷（なんだこの人……農家かなんかか？）

悟空「にしてもスタントマンってのは出番多いんだな！すっげぇ稼いだぞぉ！」

悟飯「まさかあの戦闘馬鹿でネットではガイジ扱いされてる父さんが家業以外で収入を家に入れるなんて思いもしなかった……」

悟天「偽物かと疑ったよ」

悟空「おめぇらひっでえこと言うな……」

チチ「まぁでも悟飯たちの言う通りだべ」

悟空「オラすっげえ傷ついたんだけど」

悟天「自業自得って四字熟語知ってるかなお倒産」

悟空「一年前の黒歴史を持ちだすな悟てーんッ」

※悟空は一年前に会社を立ち上げて数時間で倒産したと言う設定

翌日

悟空「最近呼び出し多いな……ってか、オラどれぐれぇ稼いだ？
えーっと、スタントで300万ゼニー、わりぃ奴らぶっ飛ばしたお礼で10万ゼニー、畑仕事で稼いだ金で50万ゼニー……
ベジータをハロワに連れてって仕事に付かせたお礼で30万ゼニー……
すげぇ稼いだけど、もっと稼げばチチのうんめぇ飯食い放題だ！おっしゃああ！」ﾋﾞｭﾝ

悟飯「今日は斜め35度の角度で壁ブチ抜きか……晴れるな。」



悟空「オッス！監督！今日はなんの役だ？って、監督いねえぞ？」

桐ヶ谷「今日は監督が別の撮影で少しの間いないんだ。だから、その間に別の撮影があるって、台本。」

悟空「どれどれー……」

桐ヶ谷「ヒロインの結城さんと戦う武道家で、止まらぬレイピア攻撃で腕を使えなくされる、ってワンシーン。」

悟空「おし！じゃあ衣装着替えて準備してっぞ！」

結城（この人前から思ってたけど随分とアレよね……）ｲｼｮｳｷｶﾞｴ

悟空「おし！準備出来たぞ！」

桐ヶ谷「じゃあよーい……アクション！」



結城「せええええっ！」

悟空（キリガヤよりはえええ！しかも腕が結構いてえぞ……これ！）

結城「フラッシング……ペネトレイターッ！」

悟空「っ！」

悟空（仙豆があるからって、映画でもホントに腕打ち抜くなんて、すっげぇエンシュツだな……）

桐ヶ谷「はいカット！結城さん、孫さん、いい動きだったよ。」

悟空「仙豆があるからよかったぞー……あれがなかったらオラ腕なくなってたぞ。」

桐ヶ谷「その豆のせいで監督が急激に異常なほど過激な演出に変えたから俺は驚いたけどね……」