斉木楠雄「僕の名前は斉木楠雄、元サイキックスである」 (41)


楠雄(あらためて言うが僕の名前は斉木楠雄、元超能力者で現在は普通の高校生である)

楠雄(過去には超能力者として色々あったが今はその力を捨て静かに暮らしている)

海藤瞬「よお斉木、くっくっくっ…遅かったな 待ちくたびれちまったじゃねえか。せっかく俺が昨夜のダークリユニオンとの戦いで覚醒した13番目の新技を特別に見せて…」

楠雄(訂正、静かに暮ら〝そうと努力〟している)スタスタスタスタ

海藤瞬「あ、斉木!待ってくれよ~」

楠雄(断る。どうせ下らないに決まってる)スタスタスタスタ

海藤瞬「だから、待てって!」シュン!

海藤瞬「言ってるだろ!」シュン!

楠雄(なっ! どういうことだ?後ろにいた海藤が一瞬で前に?)

海藤瞬「ふっ、驚いたようだな。これこそ俺の超能力…」

海藤瞬「瞬間移動だ!!」
 

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530194944


楠雄(そう、今のは間違いなく瞬間移動だった)

楠雄(僕と比べたらとても短い距離だったが)

海藤瞬「ふっ、驚いて声も出ないようだな」

海藤瞬「俺の超能力【エターナルテレポーター】は目で見える範囲内であれば自在にワープすることが出来るのだ!!」

楠雄(ほ~~~~ん、で?)

海藤瞬「さ、斉木?」

楠雄(はっきり言って全然たいしたことない)

楠雄(先ほど視認した範囲内と言っていたが以前の僕なら地球の反対側はもとより、大気圏外さらには木星の衛星にだって瞬間移動の範囲内だった)

楠雄(だが考えようによっては〝瞬間移動だけ〟しか持たない海藤が宇宙空間に飛んだら命にかかわるからそれくらい控え目がちょうど良いのかもしれないな…)フッ

海藤瞬「な、なんだよ、瞬間移動だぞ! 瞬間移動! もっと驚いてもいいんだぞ!!」

楠雄(煩い、だいたい何時までフルネーム表記にしてるんだ?)

瞬海藤「なんだよ…もっとびっくりすると思ってずっと待ってたんだぞ…」

楠雄(すねるな、あと名前逆になってるぞ?)

燃堂力「おーーい、相棒ーー!」
 


燃堂力「朝起きたらすっげえことが出来てよ、ちょっくら見てくれよ」

海藤「すげえって、言っとくが今の俺はちょっとやそっとの事じゃ驚かせないぜ?」

楠雄(わかりやすい前フリだな)

燃堂力「へっへ、そんなん言って腰抜かすなよチビ」

海藤「ふっ、俺のエターナルテレポーターに比べれば…

燃堂力「よ!」

電柱ズボー

海藤「ぬっぴょーーー!!??」

楠雄(腰抜かすなよ)

海藤「ね、燃堂…おまえ、それ…」ヘタッ

燃堂力「おうよ、俺っちもいままで気づかなかったんだけどよ。電柱ってすっげー簡単にひっこ抜けるんだな」

海藤「わっ、馬鹿、電線切れる前にはやく戻せ」

燃堂力「んぁ?」

楠雄(やれやれ、念動力に瞬間移動)

楠雄(どうやら名前に関連した能力を使えるようになったようだな…)

楠雄(そうなると問題は彼女か…)
 


照橋心美「みんな、おはよう♪」

モブA「ああ、照橋さん…」
モブB「照橋さんだ!」

心の声(((おっふ!!)))

照橋心美(ふふ、私の名前は照橋心美。この世界…いいえ、この宇宙のメインヒロインよ♪)

照橋心美(神に愛された私は今朝、目を覚ましたら心の声を読めるようになっていたの)

モブC(ああ、今日も照橋さんは美しい…)
モブD(女神だ…)

照橋心美(ふふ、当たり前よね)

照橋心美(そして、この能力でわかった事は私の可愛さは生物としての種すら越えるってこと)

猫「うにゃん?」

照橋心美「いやぁん、猫ちゃん可愛い♪」キラキラキラキラ

猫(おっふ!)

モブ(((おっふ!)))

照橋心美(ふふふ、こんなステキなプレゼントを贈ってくれるなんて、やるじゃない神さま)

照橋心美(でも心を読めるって良いことばかりとは限らないのよね…)


六神通「待ってくれーー! 心美ーーー!!!」
 


照橋「あ、お兄ちゃん……、もうちょっと離れてくれる?」

六神「なんでだい!? なんで朝から俺のことを避けてるんだい!?」

照橋「なんでって…」チラッ

六神(ああ、心美! 心美が俺のことを見てる!!愛してるぞ、心美ーーー!!!)

照橋(うわぁ……)

六神「はぁ…はぁ…こ、こ、みぃ~~」

照橋「あ、ほら見てみて、スズメがいるよ♪」

スズメ(おっふ!照橋さんがこっちを見てる!)

照橋「可愛いね~、なるべく無心で、他のことは考えないようにしよっか?」

六神「あきらかに他に意図があるよね!?」

六神(愛してるんだ!兄としてではなく、男として愛してるんだ!!)

六神(KO・KO・MIーー!!!)

照橋「うわぁ……」

六神「そんな、俺が何をしたっていうんだい?」ガク

照橋「あ、お兄ちゃん。そんな、お兄ちゃんが何かしたってわけじゃないのよ?」

六神「うへっ、うへへ… もしかしてバレちゃったのかな~~?」

六神「俺の能力」
 


※用語解説
六神通とは本来(ろくじんつう)という仏教用語
ざっくり言うと6種類の神通力のこと

その性能は
①どこでも行ける
②なんでも聞こえる③なんでも見える
④心も覗ければ
⑤過去すら覗け
⑥煩悩を消滅させて悟りの境地に行けるの6つである
 


六神「つまり心美のいる場所ならどこでも行けて」

シュン

ガシッ!

照橋「ひぃ」

六神「心美の心臓の鼓動から血液の流れる音まで聞けるし」ピトッ

照橋「ちょっと、お兄ちゃん放して! 放してって聞こえないの?」

六神「心美のことならなんでも見透せて…」ハァハァ

照橋「誰かー!変質者!変質者がいます!」

六神「心美の心の中を視ることだって出来る…」

六神「ふふふ、心美も心を読むことが出来るのか…」

六神「それじゃあ俺たち今、本当の意味で気持ちが通じあってるんだね」

照橋(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い)

六神「ああ、可愛いよ心美! 世界一可愛い!」

照橋「いや…」

六神「今、過去を覗いて前世まで遡っているけど前世でも可愛いよ!」

照橋「いや…」

六神「そのまた前世! 前前前前世のさらに先! 輪廻転生の始まりから愛してるよ心美!!」

照橋「いやー! 助けてー斉木くーん!!」

楠雄(煩悩退散)ドゴッ

六神「ぐはっ!」ドサッ
 


楠雄(やれやれ、こんな変態に6つも神通力を渡すなんていい加減過ぎるだろ、神)

照橋「うえ~ん、怖かったよ~斉木く~ん」ダキッ

楠雄(幸い、照橋さんの悲鳴を聞きつけた市民の通報により 駆けつけた警察官がほどなく不審者を連行するだろう)

楠雄(その結果、六神メンバーと呼ばれてテレビを騒がせようと僕には関係のないことだ)

照橋「あのね、斉木くん……」

楠雄「」ン?

照橋「助けてくれてありがとう…。知らない人に襲われて、ほんとに怖かったの……」

楠雄「・・・・」

照橋(ふふ、助けてもらった拍子に抱きついてあげたわ!)バーーン!

照橋(さあ斉木、年貢の納め時よ! この国民的美少女である私が抱きついてあげてるのよ? 今ごろ心の中じゃ〝おっふ〟してるんでしょ?)

照橋(ふふ、残念でした。 いつもは無口で無愛想でクールをよそおってるけど今の私には心を読めるテレパシーがあるの)

照橋(さあ、心の奥底に隠したおっふを私に聞かせるのよ、斉木楠雄!!)
 



楠雄( 無 )


照橋(無ーー!!??)

 


照橋(無? どういうこと? ほら、私に抱きついてもらえて嬉しいでしょ?)ギュー

楠雄()ボー

照橋(どうして? まるで過去にテレパシー能力を日常的に使っていたから対処法を熟知しているみたいに斉木の心が読めない…)

楠雄()ボー-

照橋(あ! そうか、そうよね! 私ったら自分が普通の美少女の28倍可愛い超絶美少女だってことを失念してたわ!)

照橋(かわいそうな斉木…、そりゃあ私みたいな超絶美少女にいきなり抱きつかれたら放心して頭が真っ白になってもおかしくないもの…)

照橋(そうとは知らず悪いことしちゃったわね。でも安心して、可愛いだけじゃなく親切でもある私が現実に引き戻してあげる♪)

照橋「あ、やだ、私ったら急に抱きついてごめんなさい…」

照橋「斉木くんに助けてもらえたら安心して思わず…」カアァァ

照橋「迷惑だったよね?」チラッ

照橋(ふふ、さあ斉木。 このままだと私が離れて行っちゃうわよ?)

照橋(それがイヤな斉木は、慌てて我にかえると首を横にふって否定してくるの♪)

楠雄()コクン グイッ!

照橋(肯定して引き剥がされたぁ~!!?)ガーーン!!
 


楠雄()スタスタスタ

照橋「あ、斉木くん、待って…」

照橋(なによ…私に抱きつかれておっふしないっていうの?)

楠雄()スタスタスタ

照橋(私は…)ポロッ

照橋(私は、口からおっふしそうなぐらいドキドキしたわ…)グスッ

楠雄(・・・・やれやれ)ハァ

楠雄「照橋さん」

照橋「今の声、斉木くん?」
 



楠雄(指輪を受け取ってほしい)


照橋「おっふ!」
 


照橋(指輪? 指輪って結婚指輪や婚約指輪?)

照橋(まったく、いくら私が美少女だからって話が飛躍しすぎじゃない?)

楠雄()スッ

照橋(って、持ってるんかい!?)

照橋「あのね、斉木くん、確かに助けてもらって嬉しかったけれど物事には順番が…

楠雄(おい!)

照橋()ビクッ

楠雄(聞こえているなら指輪をはめてやるから手を出せ)

照橋(やだ、強引…)キュン

照橋「…幸せにしてね」スッ

照橋(やだ、私ったらどうして手なんて出しちゃったのよ!)ドキドキ

楠雄「・・・・」スッ

照橋(嘘、このまま斉木と結ばれてしまうの?)ドキドキドキドキ

照橋(学生結婚からの妊娠発覚で高校退学、3人の子供の母親になって将来子供にプロポーズのセリフを聞かれたら脳に直接って答えちゃうの?)ドッドッドッドッドッ

照橋(もうだめ、胸の鼓動が激しくって心の声なんて聴こえないよ!!)
 


楠雄(やれやれ、これでよしっと)

っゲルマニウムリング

楠雄(このゲルマニウムリングは原理はわからないが周囲の心の声を遮断する効果がある)

楠雄(照橋さんの能力が僕より上回っていなければ、これで心の中を読まれることもないだろう)

照橋「斉木くん…」

楠雄()ン?

照橋「斉木くんの気持ち、ちゃんと伝わったから」////

楠雄(なん……だと!!)

照橋「えへへ、斉木から指輪もらっちゃた~」フラフラフラ

楠雄(行ってしまった? 結局、照橋さんの心はテレパシーがあってもなくてもよく分からんな)
 


燃堂「おう、待たせちまったな相棒」

楠雄(ずいぶんと都合のいい登場だな、そういえばいなかったが何をしてた)

燃堂「へへ、チビがうるせえからよ、引っこ抜いた電柱みんな埋め直してきたぜ」

海藤「考えなしに抜いてまわるからだ、バカが!」

楠雄(やれやれ、あまり事を荒立てるなよ、今の僕には超能力を使ってフォローするようなことは出来ないんだからな)

海藤「ん? なんだか校門前が騒がしいな?」

??「お願いします!緊急事態なんです!!」

教師「そうは言っても学校を封鎖しろなんて無理だぞ」

楠雄(やれやれ、どうやら心配していたことが現実に起きたようだな…)

楠雄(実は、先ほど問題だと言っていた人物とは照橋さんではなく、彼女のことだ)

夢原知予「じゃないと、これから大変なことが起きるんです!!」

楠雄(夢原知予、彼女が得た能力はおそらく)

楠雄(〝予知能力〟だ)
 

書き貯めつきたんで寝ます

ところで六神通なんですが、サイトで適当に調べただけのにわか知識ですので間違っていてもご容赦ください


夢原知予「ねえちょっと、私の出番!」

夢原知予「現在絶賛発売中の少年ジャンプGIGA vol1に掲載された斉木楠雄のψ難に最新話に私が登場してないんですけど!!」

楠雄(可哀想に、少し錯乱しているようだ)

夢原知予「なんで!? みこちんや千里っちはともかく、登場回数の少なかった才虎君が1コマ使って人物紹介までされてるのに、連載初期から登場していた私の出番がないってどういうことなのよ!!」

楠雄(安心しろ、高橋も出てない)

夢原知予「ううう、ひどいよ…これじゃあ連載5年目でようやく3年生に進級できたっていうのに、海藤君と同じクラスになれたのか分かんないじゃない……」

海藤「夢原?何かあったのか?」

夢原知予「海藤君…、ぐすっ、次に斉木楠雄のψ難が掲載される7月26日発売予定の少年ジャンプGIGA vol3には私の出番もちゃんとあるよね?」

楠雄(落ち着け!7月26日発売予定の少年ジャンプGIGA vol3に掲載される斉木楠雄のψ難 最終回に登場するかは知らないが、とりあえず落ち着け!!)
 


海藤「ば、爆弾魔?!」

夢原「うん、といってもあやふやな夢の中での話なんだけど」

夢原「分かっているのはHRのチャイムが鳴る時に3年〇組の私たちの教室の窓から体に爆弾を巻き付けた男の人が身を乗り出して叫んでいるってことだけで…」

楠雄(むちゃくちゃ具体的じゃないか)

楠雄(もし不確定な点をあげるとすれば、それは原作では夢原さんが3年〇組に在籍していない可能性があり、私たちになり得ないぐらいだろう)

夢原「ワタシタチノ、キョウシツダヨー」ニッゴリ

楠雄(あ、はい)

夢原「でもこんなこと言われても信じてもらえないよね?」

海藤「夢原これを見てくれ」シュン

夢原「わっ、海藤君が一瞬で近くに?!うわ、これどうゆうこと? げへへ」ペタペタ

楠雄(どさくさに紛れてさわるな)

海藤「俺も夢原と同じだ、朝起きたら超能力を獲得していたんだ」

楠雄(おまえは昨夜のダークリユニオンとの死闘でだろう)

夢原「すごいすごい!! きっと私たち、この爆弾魔を止めるために超能力に目覚めたんだよ!」

海藤「ふっ、まったく神の気まぐれにも困ったものだぜ」

夢原「それじゃあ私たちは仲間…うんう、盟友よね♪」

海藤「ああ、だが俺に任せておけ。 ダークリユニオンに比べたら爆弾魔など雑作もない」

夢原「いいえ、盟友なんかとは比べ物にならないくらい深い絆で結ばれた永遠のパートナー」●REC

海藤「お、おう? そう、かな?」

楠雄(注意しろ海藤、夢原さんは言質をとる気だ)
 


燃堂「へへへ、しょうがねえな。おまえもダチってことにしてやるぜ」

夢原「そ、それより爆弾魔だよ! 爆弾魔をどうにかしないと!」

楠雄(ナイスだ燃堂)

海藤「だがこの面子だと少し心配だな…せめて亜連がいてくれたら心強いんだが」

楠雄(確かに、元ヤンの窪谷須がいれば戦闘力ははね上がるだろう)

夢原「そういえば窪谷須くんは?」

楠雄(ただし、それは来ればの話だ)

海藤「ん? なにか知ってるのか斉木?」

楠雄(なにを隠そう、今回もっとも割りを食ったのは窪谷須なのだ)

楠雄(窪谷須亜連、この名前から予想される能力は〝クリアボヤンス〟)

楠雄(つまり〝透視〟だ)

楠雄(言っておくが僕が超能力者だった時に使えた透視能力は服がすけるなどという漫画でよくある安易なラッキースケベ用能力ではない)

楠雄(透けるのは皮膚だ)

楠雄(長時間凝視すれば筋肉すら透けて骨がむき出しになってしまう)

楠雄(正直、産まれた時から透視能力を持っていた僕ですらつらいと感じていたのに、寝起きに全人類が骨格標本に変わってしまった窪谷須には同情すらしてしまう)

窪谷須亜連「ん? 俺のことよんだか?」

楠雄(なっ!? それでも来たのか!?)
 


海藤「おお亜連! いいところに!って目を閉じてどうした?」

窪谷須「おお、これか? いや、朝起きたら周りの奴ら全員骨まで丸見えになっちまってな、めんどくせえから目を閉じて登校してきたってワケよ」

楠雄(おまえすごいな)

海藤「なっ、おまえそれ大丈夫なのかよ!?」

窪谷須「へっ、なあに心配すんな」

窪谷須「俺がヤンキーだったころはメンチ切ったヤンキーの筋肉の張りから弱点、次の打撃の軌道すら見えてたから骨ぐらい今さらよ」

楠雄(おまえすごいな)

窪谷須「そりゃ俺だって最初は驚いたさ。でもよ、ヤンキー辞めてパンピーになろうって決めちまった以上 学校行かなきゃって思ってよ…」

楠雄(パンピーを自称するなら学校じゃなく眼科にでも行ってろ)

窪谷須「それによ、骨が見えるって言ったら斉木も驚くと思ってよ」

楠雄(なんでだよ)

海藤「おお、亜連もか! 俺も斉木に瞬間移動を見せて驚かせてやろうと思って学校前で待ってたんだよ!」

楠雄(なんでだよ)

燃堂「へへ、俺っちも電柱抜けるの相棒に見せてやろうって思ったぜ」

楠雄(なんでだよ)

楠雄(ほんと、何でおまえ達はそろいもそろって僕にすり寄ってくるんだ?)

夢原「私は、爆弾魔の夢を見て今回は自分の出番があるって知って走って来たわ♪」

楠雄(君は必死か)
 


窪谷須「ところでおい、爆弾魔ってなんだよ? 瞬間移動に電柱抜ける?」

海藤「ああ、実は俺たちも超能力が使えるようになっていてな」

海藤「夢原の予知によるとHRが始まる時間、俺たちの教室に爆弾魔がやってくるらしいんだ」

窪谷須「マジかよ! HRっていったらあと数分じゃねえか」

海藤「そうだ! 亜連の透視で爆弾魔を探せないか!」

窪谷須「いや、探せっかもしんねえけどよ。 追い詰めて逆上されでもしたら面倒だぜ?」チラッ

夢原「そうよね、もっとこう… 爆弾魔を確実に捕まえられるような超能力ってないのかしら?」チラッ

楠雄(そこでなんで僕のほうを見る?)
 


海藤「なあ、そろそろ斉木の超能力を教えてくれよ」

楠雄(いや、ないが?)

夢原「またまた~、私たちが使えて サイキックスオが超能力使えないはずないじゃない」

楠雄(いやいや、確かにコミック換算すると25刊分くらいは超能力を使えていたが現在は超能力を持ち合わせていない)

楠雄(ちなみに、関係ないことだが最新刊は8月に発売するらしい)

窪谷須「おい斉木、緊急事態だってわかってんだろ? 隠してないで出せよ」

燃堂「そうだぜ相棒、跳んでみろよ跳んで」

楠雄(おまえら2人が言うとカツアゲみたいになるから止めろ)

海藤「物体を1日前に戻せる修復能力があるんだよな?」

楠雄(ない。 おかげでだましだまし使っていたテレビがついに壊れた)

夢原「ほんとは服が透ける透視能力があるんでしょ?」

楠雄(ない。 それがあるのは読み切りの僕だけだ)

窪谷須「裸眼で見たやつを石にできんだろ?」

楠雄(それが出来たら今頃全員まとめて石になっているがよろしいか?)

楠雄(僕は生まれてからの17年間を超能力者として生き、超能力を隠しながら生活してきた。それは長く忍耐をようする日々だった…)

楠雄(超能力を失った現在、僕は清々しい気分で毎日を生活している)

楠雄(だから、そのなんだ…)

楠雄(あまり気を使うな)

海藤「瞬間移動見せびらかして斉木に悪いことしたかな?」ヒソヒソ

窪谷須「俺だって当然、斉木も超能力の1つ2つあると思ってたぜ」ヒソヒソ

夢原「私も」ヒソヒソ
 


燃堂「なあ、そろそろ教室行こうぜ? HRはじまっちまう」

夢原「どうしよう! 予知したHRまで1分もないよ」

海藤「くっ、まさか燃堂に指摘されるなんて…」

楠雄(燃堂は本当にHRがはじまると思っただけで爆弾魔のことなんて理解すらしていないから安心しろ)

窪谷須「こうなったら仕方ねえ、俺が爆弾魔を見つける。そしたら瞬が燃堂を連れて瞬間移動で挟み撃ちにして捕まえるってえのはどうだ?」

海藤「よし、それでいこう!」

窪谷須「それから斉木」

楠雄(今度はなんだ? ぶっちゃけ厄介事に関わるのは不本意なんだが?)

窪谷須「斉木は危ねえからそこで俺らが爆弾魔を捕まえるまで待っててくれよ」

海藤「ああ、すぐ終わるから大船に乗った気でいてくれよな」

夢原「私は海藤の側から離れないから一緒に行くね」

燃堂「んじゃ、先行くぜ相棒」

楠雄(・・・・)

海藤「よーし、サイキッカーズ出動だぁ!!」

一同「おーーー!」
 


楠雄(やれやれ、ようやく行ったか。言われずとも僕はここから一歩も動くつもりはない)

楠雄(冒頭でも言ったが僕は静かに暮らしたいんだ)

楠雄(そんな平穏な毎日をかき乱すあいつらには本当に迷惑している)


窪谷須「見つけたー! あいつが爆弾魔だ!!」

爆弾魔「ひぃ、何故バレた?!」

楠雄(窪谷須が爆弾魔を見つけたか…)



楠雄(さて、それでは今回も僕の能力であいつらを助けてやるとするか)
 


楠雄(結論から言おう、海藤たちがどう頑張ろうが予知は覆らないだろう)

海藤「行くぞ燃堂!」シュン

燃堂「んあ、あいつ何処だ?」

海藤「ばっ!後ろだ後ろ!!」

楠雄(それぐらい確定された予知を覆すことは困難なのだ)

楠雄(かつて、火山の噴火を予知した僕は制御装置を外したフルパワーで解決しようとするも何年も失敗を繰り返した)

楠雄(海藤たちの付け焼き刃な超能力では爆弾魔ですら手に余るだろう)

爆弾魔「おらぁ、どけどけ!!」

海藤「ひいぃ、ごめんなさい」サッ

夢原「いやぁん、私怖い…」ダキッ!

楠雄(HRのチャイムが鳴るまであと10秒か…)

楠雄(ところで、唐突だが僕は今テニスラケットとボールを持っている)

窪谷須「なにやってんだ! おい、誰かそいつ捕まえろ! 爆弾魔だ!!」

爆弾魔「くそ、どうしてバレた?せっかく才虎という金持ちを人質に身代金を要求しようと思ったのに…」

楠雄(そう、もうお気づきだろう。 僕のいう能力とは超能力ではなく…)

ドタドタドタドタ

ガラッ!

爆弾魔「おらぁ!それ以上近づいたら爆発させっぞ!!」


楠雄(〝身体能力〟だ!!)

スパッコーーーン!!!
 


シュゴオォォォ!!!

爆弾魔「へ?」

ドゴッ!

爆弾魔「ぐぼっ」

窪谷須「おうら、観念しろや!」ドゴッ

楠雄(やれやれ、やり過ぎるなよ。だが、ご覧いただけただろうか?このように超能力など無くても爆弾魔ぐらい僕の前では朝前ならぬHR前だ)

楠雄(もっとも、人に注目されたくないので本当に見られたら困るわけだが)

楠雄(今回も事前に千里眼で周囲の人影を…)

楠雄(って、いかんいかん千里眼は使えなかったんだった)

楠雄(通りで何も見えなかったわけだ、まあ時間も時間だし誰かに見られる心配は……

ガッシャァン!!

楠雄(ない…)

灰呂杵志「・・・・」

楠雄(あった)
 


灰呂杵志「うおおぉぉぉぉ!!!!見せてもらったよ!斉木君のサーブ!!!」

楠雄(よりによって灰呂か、不味いのに見られたな)

灰呂杵志「そして今こそ確信した!君こそ未来のテニス界を背負って立つ男だ!!」

楠雄(勝手に背負わすな)

灰呂杵志「さあ、斉木君テニス部に入ろう!」

楠雄(断る)

灰呂杵志「そしてテニス部を全国に導いてくれ、部長!!」

楠雄(断る、部長はおまえだろ)

灰呂杵志「さあ、東京オリンピックまであと2年だよ、斉木部長!!」

楠雄(断ると言っているだろ!話を聞け!)

楠雄(おかしい、確かに灰呂は暑苦しい奴だが今日は段違いだ)

楠雄(まさか超能力か? 灰呂杵志から連想される超能力はパイロキネシス)

楠雄(すなわち〝発火能力〟による相乗効果がいつもの性格を文字通り燃え上がらせた熱血漢にさせているのか?)

灰呂杵志「残りの高校生活を燃え上がらせればウィンブルドンだって夢じゃないよ、斉木プロ!!」

楠雄(やれやれ、やはり超能力はこりごりだ)


ナレーション「翌日、海藤たちは超能力を失っていたが 灰呂の勧誘は1週間続いた」

灰呂杵志「4 大 大 会 制 覇!!」


 終わり


【おまけ】

目良千里「はむはむ、もぎゅもきゅ、ふふふ…」

照橋「あ、目良さんおはよう♪」

目良千里「おはよう、照橋さん」ジュルジュル

照橋「その…手なんか食べてるけど、どうかしたの?」

目良千里「ああ、これ? いや~それが目が覚めたら目の前に見たこともないご馳走が見えるようになってね」

照橋「ふ~ん、昔TVで見た千里眼みたいね?」

目良千里「もうすっごいの♪ 私、それから目の前のご馳走を見ながら手をなめてるんだけど、それをおかずにすれば何杯だって御飯が食べれるよ♪」ベロベロベロ

照橋「そ、そっか、よかったね…」

目良千里「ふわあぁぁ、こんな分厚いステーキはじめて見た…」

照橋「って、目良さんストーープ! それ自分のうち履き!」

目良千里「しあわせ♪」ムシャムシャ

 


これで終わりです

今回の名前と関連する超能力を使えるようになったらもっとも得する人物は誰か考えたら【おまけ】の理由から目良さんという結論になりました

それでは依頼出して来ます

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