――事務所
智絵里「あは……あはは」
―彼女らの視線の先
杏「……どーすんのさ、これ」
―そこにあったのは
かな子「この部屋の半分以上がこれでいっぱいだね……」
「これじゃあ、バームクーヘンが置けないよ」
智絵里・杏「問題はそこ!?」
―それは
―大量に置かれた
―うさぎの縫いぐるみの山ではあった
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緒方智絵里、やったね結婚できる年齢だよ16歳誕生日おめでとう的SSになります
こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします
―事の発端はこうであった
――数日前、とあるファンシーショップ
店員「店長!間違えて、うさぎの縫いぐるみを200近くも大量発注してしまいました!」
店長「何?……まずいな。今の時期うさぎの縫いぐるなんか売れないぞ」
「とりあえず原価ギリギリまで落として売るしかないな……」
店員「申し訳ありません……」
…………
……
卯月「もうすぐ智絵里ちゃんの誕生日だけど、美穂ちゃんに響子ちゃんは何か決めました?」
響子「とりあえず当日のお料理をまゆさんと一緒に作ることは決まってますが……」
美穂「」パクパク
卯月「どうしたの?美穂ちゃん」
美穂「どーしよう?!私、ピンキーキュートで智絵里ちゃんと一緒にやってきたのに、誕生日のことすっかり忘れていたよ!!」
卯月「だ、大丈夫です。そういうときは……ほら、あそこにファンシーショップがありますから中を覗いてみましょう!」
「……私もついでにみたいし」ボソッ
美穂「ひゃ、ひゃい!」
響子「今何か不穏な一言が……」
ガーッ
イラッシャイマセー
美穂「わーっ、可愛い……」
卯月「智絵里ちゃんだからクローバーとかうさぎとか喜ぶかな?」
響子「あ、お二人共。あっちにおっきなうさぎのぬいぐるみが沢山ありますよ」
美穂「わぁ……すごい。私も欲しいな」
卯月「なら、美穂ちゃんのと智絵里ちゃんのとを買いましょうか。で、みんなで出したってことで」
響子「いいですねぇ」
マイドアリー
みく「智絵里ちゃんの誕生日……やっぱりうさぎのグッズがいいかにゃ?」
菜々「ちょっと短絡的なような……」
加奈「でも四つ葉のクローバーのグッズはちょっと見ませんからね」
みく「あ!ちょうどいいところにおっきなうさぎさんの縫いぐるみがあるにゃ!」
菜々「ちょっと高いですが……」
加奈「みんなで出し合えば大丈夫ですよ」
チャリーン
こずえ「ふぁー……うさぎ……?」
美玲(いいなぁ……ウチも欲しいぞ)
美由紀「ねぇねぇ、これをみんなで出し合わない?」
アリガサンキュー
瑛梨華「共同購入D・A・Y・O!」
あずき「負担分散大作戦!」
忍「単に、今月のおこづかいをあずきちゃんが使い過ぎなだけでしょ?」
さくら「さくらチャンもこれ、買ってこようかな?」
ネネ「しーちゃんのおみやげにもいいかな?」
卯月「とりあえず事務所の開いている部屋に置きましょうか」
トコトコ
加奈「たしか二階の第三芸能の部屋が開いているはずです」メモメモ
トコトコ
美由紀「美由紀の分も置かせてもらうよー」
トコトコ
ネネ「私が運びますね」
トコトコ
バッタリ
卯月・加奈・美由紀・ネネ「え?」
卯月「同じ箱……」
加奈「その梱包は……」メモメモ
美由紀「こっ、これは美由紀のウサちゃんだから……」
ネネ「い、妹へのプレゼントですっ!」
バタン
里奈「ちょりーっす……え?」
幸子「ぐぐぐ、偶然ですね。ボクはカワイイですから皆さ(ry
…………
……
智絵里「……そういうわけだったんだ」
卯月「……ごめんなさい」
杏「いやいや、誰かが悪いわけじゃないから」
加奈「メモしておけばよかったです……」
かな子「多分、それでも誰かは被るような……」
ほたる「私の不幸のせいで……」
ネネ「ほたるちゃんが悪いわけじゃないですよ」
智絵里「うん、みんなの気持ちは嬉しいから……」
卯月「智絵里ちゃん……」ウルウル
杏「で、とりあえずコレどうするの?」
美由紀「現実的だねー」
智絵里「あぅ……」
かな子「L.M.B.Gの子達なら欲しがらないかな?……ちゃんとわけも話して」
加奈「あと、知り合い等で欲しいって言う人がいるかもしれませんし」メモメモ
ネネ「それでも200近くありますから……」
杏「ん……いっそバザーでも開いたら?」
智絵里「あ!」
杏「え?まさか本当に売るの?」
智絵里「違うよ~。えっと…卯月ちゃん、コレを売っていたお店を教えてくれませんか?」
卯月「いいですけど……?」
智絵里「まだ売っていたらいいんですが……」
―誕生日当日
智絵里「み、皆さん。私の誕生日ライブに来ていただいて本当にありがとうございます」
ワーワー
智絵里「短い間ですが、一生懸命頑張りますので、お、応援してください」
ワーワー
チエリーン
智絵里「じゃあ、まずは『ちえちえり』で……ち、千枝ちゃーん!」
千枝「はいっ、悪い子千枝ちゃん参上ですっ!」
智絵里「いつもみんなに感謝の心を」
千枝「かわいいなら『ちえちえり』におまかせっ!」
智絵里・千枝「ちえりんちぇりりん、ちーえりん!」
カワイー
ウッ、バタン
メディーック
智絵里「♪ちぇりーめーりちぇりー」
千枝「♪千枝っめーりちぇりー」
智絵里「♪ちぇりーめーり智絵里」
カワイー
チエリンマジテンシー
…………
……
千枝「ありがとうございました」
智絵里「では最後に、皆さんに感謝の気持ちを込めてプレゼントがあります」
千枝「おねがいしまーす」
ハーイ
ガサゴソ
智絵里「私にちなんでうさぎの縫いぐるみです。こうやって一体ずつ」
ダキッ
「抱いていきますので整理番号の抽選で当たった方は終わったあと、スタッフの方が届けにいきますね」
ウォー
チエチャンモヤッテクレー
オレハコッヒヲー
チャママー
智絵里「えっ……」
千枝「あはは……」
―ライブ終了後
オツカレー
オツ
智絵里「ふぅ……」
ピトッ
「きゃっ!」
杏「お疲れ」
かな子「お疲れ様です」
智絵里「あ、杏ちゃん。かな子ちゃん」
杏「まさか、あんな形で放出するとはね」
かな子「ちょっと私にはよくわからないけどね……」
千枝「桃華ちゃん大丈夫?」
桃華「さ、さすがに80体以上縫いぐるみを抱くのは疲れましたわ……」ガクリ
「でも……」
優「アッキーに負けた、アッキーに負けた……」
小春「ヒョウくんの方が小春より……」
桃華「あれには同情しますわ」
千枝「あはは……」
杏「それじゃあ、時間も時間だし帰ろうか」
かな子「そうだね。今日は知り合いの声優さんの誕生日もあったから、バームクーヘンを沢山焼いたんだよ」
智絵里「わぁ……かな子ちゃんのバームクーヘン……」
クー
杏「おや?いまのお腹の音は誰かな?」
智絵里「私じゃないよ?」
桃華「(///)」プルプル
かな子「あははっ、慌てなくても沢山あるから大丈夫だよ」
千枝「じゃあ、事務所まで競争ですよ」
みんな「おーっ!」
杏「……」
智絵里ちゃん、誕生日おめでとう
(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー
はい、うちではいつも散々な扱いをしている緒方智絵里の誕生日でした。ありがとうございました
あと、大坪由佳さん(かな子の中の人)もおめでとう
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