※キャラ崩壊してます。
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――花咲川女子学園 中庭――
戸山香澄「ふぅー今日も学校疲れた~! ねぇねぇ有咲、寄り道して何か食べてかない?」
市ヶ谷有咲「またかよ。最近毎日買い食いして帰ってねーか、お前。太るぞ」
香澄「えー大丈夫だよ~! その分しっかりギターの練習して、あと朝とかたまに走って学校に来てるし!」
有咲「それ寝坊して遅刻しかけてるだけだろ……」
香澄「あはは~、バレた? って、あれ……」
有咲「あん? どうしたんだよ」
湊友希那「…………」
香澄「やっぱり友希那先輩だ。おーい、友希那せんぱーい!」
有咲「ちょ、おまっ……」
友希那「……あら? 戸山さんに市ヶ谷さん」
香澄「こんにちはっ、友希那先輩」
有咲「ど、どうも~……」
友希那「ええ、こんにちは」
香澄「珍しいですね、友希那先輩が花女に来るなんて! 何かあったんですか?」
友希那「ええ、ちょっと燐子に用事があるのよ」
有咲「…………」
香澄「ん? 有咲、どうかしたの?」
有咲「べ、別に……」
有咲(……友希那先輩って苦手なんだよなぁ。ポピパの練習見てもらった時ほどじゃないけど、あの射抜いてくるような視線がなぁ……)
有咲(猫好きなとこがあるとか意外な一面は知ってるけど、やっぱ怖ぇんだよなぁ)
香澄「変な有咲。なんだか借りてきた猫みたいだね」
友希那「……猫」
香澄「あれ? どうかしましたか、友希那先輩?」
友希那「いえ……前から思っていたんだけど、戸山さんってどこか猫に似てるわよね」
香澄「え、そうですか?」
友希那「ええ。特にその髪型とか……猫耳みたいじゃない?」
香澄「あっちゃんと同じこと言われちゃった。これはですね~、星をイメージしてるんですよっ!」
友希那「そうだったの?」
香澄「はい!」
友希那「そう、なのね……」
有咲(……え、なんか目に見えて落胆してるけど、そんなにショックだったのか……?)
友希那「……でもやっぱりどう見ても猫耳よね。戸山さん、お願いがあるんだけど、いいかしら?」
香澄「はい、いいですよ!」
有咲「おまっ、せめて頼みごとを聞いてから答えろよ!」
香澄「えー、だって友希那先輩にはバンドのこととかでお世話になってるし、私に出来ることだったら手伝いたいもん」
有咲「いや、そりゃ気持ちは分かるけどさ……」
友希那「ふふ……ありがとう、戸山さん。それじゃあ、ちょっとその髪を触らせてくれないかしら」
有咲(なんだよその頼み……)
香澄「はい、了解ですっ! どうぞっ」
有咲(そしてお前は変わらず二つ返事かよ!)
友希那「ありがとう。じゃあ、失礼するわね」
香澄「はーい」
有咲(屈んで頭を低くした香澄。それを撫でる……いや、撫でるっていうかこねくり回してる友希那先輩)
有咲(ここ、学校の中庭だぞ。放課後で下校する生徒が大勢いるんだぞ。なんでこんなとこでそんなことするんだよ)
有咲(……友達付き合いってそういうもんなのか……?)
香澄「あはははっ、くすぐったいですよぅ、友希那先輩」
友希那「こらこら、そんなに暴れないの。……やっぱりこれ、星じゃなくて猫耳よね。触り心地もサラサラしてるし、何か私の手を押し返そうとする弾力が感じられるわ。ちょっと猫っぽく鳴いてみない、戸山さん?」ワシャワシャ
香澄「え? 猫? えーっと……にゃーん?」
友希那「にゃーんちゃん、にゃーん」ワシャワシャ
香澄「にゃーん、にゃーんっ!」
友希那「ふふ、可愛いわね。こことか撫でられると気持ちいいんじゃないかしら」ナデナデ
香澄「にゃぁ……ふにゃぁ~」
友希那「やっぱり猫ね。戸山さんのこれは猫耳に間違いないわ」ワシャワシャ
有咲「えぇ……」
有咲(すごくいい笑顔で後輩の頭を撫でくり回すクールだったはずの先輩と、撫でられて猫みたいな声を出す友達)
有咲(なんだよこれ。側にいる私の身にもなってくれよ。さっきから通るやつがみんなこっち見てんじゃねーかよ。校門の方まで行ってまたこっちに振り返って二度見するやつもいるし……ん?)
今井リサ「…………」ジー
有咲「あれ、リサさん……?」
有咲(校門から顔を覗かせてこっちを見てるのは……間違いなくリサさんだ。何やってんだろ、あんなところで)
友希那「そういえば、市ヶ谷さん」
有咲「は、はいっ!?」
友希那「あなた、猫みたいな衣装でライブをしたことがあるみたいね」
有咲「え? えーっと……」
友希那「それにさっき『借りてきた猫』って言われてたし……つまり市ヶ谷さんも猫ね」
有咲「は!?」
友希那「とりあえず撫でさせてくれないかしら?」
有咲「い、嫌ですよ!? 何考えてんだよアンタ!?」
友希那「…………」
有咲「あ、やべ、ついいつもの癖で……」
友希那「そのつれない態度……私に懐く前の公園の野良猫たちを思い出すわ」
有咲「えっ」
友希那「確かに懐いて簡単にお腹を見せてくれる姿も可愛い。でも……そうやってつっけんどんな子が段々と懐いてくれる過程もまた素晴らしいものだわ」ジリ...ジリ...
有咲(何言ってんのこの人!? そしてなんでジリジリ近付いて来てんの!?)
友希那「大丈夫、心配しないで。私に身を任せてくれればいいから。すぐに戸山さんと同じ世界に連れていけるから」ナデナデ
香澄「んにゃ~」ゴロゴロ
有咲「心配しかねーよ! 香澄はただのアホだけどアンタも大概だよ!!」
氷川紗夜「……何をやっているんですか、湊さん」
友希那「あら、紗夜。こんにちは」
紗夜「ええ、こんにちは。それより、中庭で何をやっているんですか、湊さん」
友希那「……? 見ての通りだけど」ナデナデ
香澄「ふにゃ~」
有咲「…………」
紗夜「……1人の後輩の頭を撫でまわしつつ、もう1人の後輩を襲おうとしている光景にしか見えませんが」
友希那「それは心外ね」
紗夜「詳しい話は生徒指導室で聞きます。他校の生徒と言えど、花咲川の風紀を乱すのは頂けません」
友希那「あ、それなら燐子も呼んできてくれないかしら? あの子に用があってここに来たのよ」
紗夜「……ご自身の立場を分かっていますか? お説教のあと、自分で呼び出してください。それと戸山さんを解放してください」
友希那「……仕方ないわね」
紗夜「すみません、市ヶ谷さん、戸山さん。湊さんがご迷惑をおかけしました」
有咲「い、いえ……」
有咲(助かった……よかった……)
有咲「ほ、ほら香澄、さっさと起きろ」
香澄「んにゃぁ、ふにゃ……あれ……?」
有咲「起きたな? まぁいい、起きてなくてもいいから行くぞ」
香澄「んん……? 私、いま何してたんだっけ……?」
有咲「思い出さなくていいから早く行くぞ」
香澄「んー、分かったぁ……」
―校門の陰―
リサ「猫……髪型……よし、それなら!」
――――――――――――
――後日 友希那の部屋――
リサ「ゆーきな☆」
友希那「いらっしゃい、リサ。突然遊びに来たいだなんて、珍しいわね」
リサ「うん、ちょっとね。友希那に見てもらいたいものがあって」
友希那「見てもらいたいもの?」
リサ「じゃーん。見て見て、コレ」
友希那「猫耳……ね」
リサ「そうそう。これを、アタシの頭に装着っ」
リサ「どう、友希那? 撫でくり回したくならない?」
友希那「…………」
リサ「あれ? 友希那?」
友希那「……リサ、あなたは何も分かっていないわ」
リサ「え?」
友希那「猫の魂というものは、そういった即物的なモノに宿るんじゃないの」
友希那「去年、みんなで私の誕生日を祝ってくれたでしょ? その時の紗夜の姿を思い出して」
友希那「あの出会い頭の『フシャーッ』。あれこそ猫よ。気高くあり、何人たりともを寄せつけぬ孤高の野良。それでも気まぐれに、例えば降りしきる痛みの雨の中、ただ雨宿りをするためだけの一過性の関係として身を寄せ合うことは許してくれるんだろうと思わされる姿そのものよ」
友希那「私が考えうる中で、あの子が一番の猫よ」
友希那「犬派でありながらもこうまで猫の心情を理解し、そしてロゼリアの中で最初にそれを実践する姿……。もちろん仲間として、そしてミュージシャンとして紗夜に対する尊敬の念はあった。でも、あれからはさらに紗夜に対して敬意を持つようになったわ」
友希那「あなたもそれを理解して私の誕生日を祝ってくれたんだと思っていたんだけど……どうやら私の思い違いだったようね」
リサ「う……ごめんね、友希那……」
リサ(こうすればもっと友希那に喜んでもらえると思ったけど……逆効果だったかな……)
友希那「……いいえ、謝る必要なんてないわ」
リサ「え……?」
友希那「今日、間違いに気付けた。それなら明日からは正しい道を歩める」
友希那「この前のSWEET MUSIC SHOWERと同じことよ。これもきっと、振り返れば私たちに必要なすれ違いだったと思えることだわ」
友希那「だから、今日からまた新しく猫の道を極めればいいだけの話よ」
リサ「友希那……」
友希那「大丈夫。私はいつでもリサの隣にいるから」
リサ「うん……うんっ……!」
友希那「さぁ、そうと決まればまずは簡単な部分からマスターしていきましょう。まずは……『甘えん坊な飼い猫』の気持ちね。こっちへいらっしゃい、リサ」
リサ「うん……じゃないよね。にゃー」トコトコ
友希那「流石リサね。飲み込みが早いわ」ナデナデ
リサ「にゃー、にゃーん♪」ゴロゴロ
友希那「ふふ……可愛いわよ、リサ」ナデナデ
リサ(思ってた流れと違うけど……まぁいっか♪)
この後めちゃくちゃにゃーにゃーした。
――――――――――
―――――――
――――
……
――CiRCLE スタジオ――
大和麻弥「……ふぅ、機材のメンテナンスはこんなものですかね」
麻弥「あんまりCiRCLEを使うことはないですけど……やっぱりいい機材を使ってるなぁ」
麻弥「特にこのアンプ……の裏側」
麻弥「パスパレのものとはまた違った挟まり心地がありそうだなぁ……フヘヘ……」
――ガチャ
麻弥「わっ!?」
友希那「……あら、大和さん?」
麻弥「あ、ど、どうも、湊さん……」
麻弥(今の独り言……聞かれてなかったですよね……?)
友希那「ええ、こんにちは。珍しいわね、CiRCLEのスタジオで顔を合わせるなんて。今日はパステルパレットもここで練習なの?」
麻弥「ああいえ、ジブン、機材イジリが趣味ですから……たまにここのメンテナンスもお手伝いさせてもらってるんですよ」
友希那「そうだったの。いつもありがとう、大和さん。あなたたちのおかげで私たちも最高の音を奏でることが出来るわ」
麻弥「い、いえいえ! そんな大層なことはしてませんから!」
友希那「いいえ、そんなに謙遜することはないわ。これは間違いのない事実なんだから」
麻弥「そ、そうですか? ちょっと照れくさいですけど、ありがとうございます……フヘヘ」
麻弥(普段はあんまり接点がないですけど、やっぱり湊さんは音楽に対する姿勢が真摯ですごいなぁ)
麻弥(こういう姿勢はジブンも見習わないと)
友希那「……ところで、大和さん」
麻弥「はい、なんでしょうか?」
友希那「聞いた話によると、なんでも狭いところが好きみたいね」
麻弥「えっ!? ど、どこからその話を……」
友希那「友人の妹からちょっと……ね」
麻弥(……絶対日菜さんだ……紗夜さん経由で情報が筒抜けなんだ……)
麻弥「その、お恥ずかしい趣向なんで……気にしないで頂けると助かります」
友希那「あら、そうかしら?」
麻弥「え?」
友希那「自分の好きなことを恥じる必要なんてないわ。控えめな性格は褒められるものだけど、謙虚も慎ましさも無暗に過剰なら卑屈よ」
麻弥「湊さん……」
友希那「それに可愛らしいじゃない。狭いところが好きだなんて……まるで猫みたいで」
麻弥「そ、そうですかね? そういう風に言ってもらえたのは初めてですね……ふへっ、ふへへ……」
麻弥(すごくストイックだって印象しかなかったけど……こうして一対一で話してみると、とても良い人なんですね、湊さん)
麻弥(変だと思われても仕方ないことなのに『可愛らしい』だなんて……ちょっと嬉しくなっちゃいますね……)
友希那「それで、大和さん」
麻弥「はい、なんでしょう?」
友希那「ちょっと頭を撫でさせてくれないかしら?」
麻弥「……はい?」
友希那「ありがとう、それじゃあちょっと失礼して――」
麻弥「え、いや、ちょ、ちょっと待ってください!」
友希那「あら、どうしたの?」
麻弥「い、いや、どうしていきなりジブンなんかの頭を撫でたいなんて言い出したんですか!?」
友希那「可愛いからだけど」
麻弥「かっ……!?」
友希那「狭いところにやたらと入りたがって、そして収まりのいい形を探してモゾモゾと身を動かす姿。いい塩梅の形を見つけ、丸くなって眠る姿。あなたを見ているとそんな猫の姿とダブるのよ」
麻弥「え、えぇ!?」
麻弥(言ってる意味がよく分からない! 湊さんってこんな人でしたっけ!?)
友希那「大丈夫、悪いようにはしないわ。さぁ、大人しく身を委ねて……」ジリ...ジリ...
麻弥(……怖い! 千聖さんとまた違った怖さがあります! だ、誰か助けに来て……!)チラ
リサ「……!」ササ
麻弥「え」
麻弥(スタジオの扉、丸い覗き窓の向こうに今井さんがいたような……)
リサ「…………」ジー
麻弥(やっぱりいる! 何故か身を隠しながらこっちの様子を窺ってる!!)
友希那「どうしたの? 明後日の方向ばかり見て」
麻弥「え、いや……えーっと……」
友希那「でも、猫ってそういうものよね」
麻弥「……はい?」
友希那「仲良くじゃれついて来ていたと思ったら、何もない空間をただジッと見つめたりして……ふふ、焦らすのが上手よね。大和さんもやっぱりそういう猫の魂を持っているのね」
麻弥「な、なんですか猫の魂って!? ジブン、犬っぽいとしか言われたことないですよ!?」
友希那「大丈夫、犬派でも猫の魂は持てるとロゼリアで既に証明しているわ。だから安心して」
麻弥「な、何も安心できないですよ! さっきから、その、こ、怖いですよ、湊さん!!」
友希那「……そう」
麻弥「あ……その、怖いは言いすぎましたかね……すみま――」
友希那「そうやって人を怖がっている子猫が段々と懐いてくれる姿、私の好みだわ。やっぱり大和さんは猫ね」
麻弥「――やっぱり謝りません! 誰か助けて下さぁい!!」
友希那「怖いのは最初だけよ。大丈夫、大丈夫だから……」ジリジリ...
紗夜「……何をしているんですか、湊さん」
友希那「あら、紗夜。こんにちは」
紗夜「ええ、こんにちは。それより、スタジオで何をしているんですか、湊さんは」
友希那「……? 見ての通りだけど」
麻弥「ひぇぇ……」
紗夜「……人気のない場所で、同じ学校の女生徒へ危害を加えようとしている光景にしか見えませんが」
友希那「それは心外ね」
紗夜「詳しい話は隣のスタジオで聞きます。こちらは今日予約した部屋ではありませんので」
友希那「あら、そうだったの?」
紗夜「……前回スタジオの予約をしたのは湊さんですよね? なのにどうして間違えるのかしら……」
友希那「大和さんを連れて行ってもいいかしら?」
麻弥「ひぇ」
紗夜「駄目です」
友希那「……仕方ないわね」
紗夜「すみません、大和さん。湊さん……と日菜がいつもご迷惑をおかけします」
麻弥「あ、い、いえ……」
麻弥(……助かったぁ)
紗夜「それと、いつも機材のメンテナンスをして頂いてありがとうございます。私たちが気持ちよく演奏できるのも大和さんのような方たちのおかげです」
麻弥「い、いえいえ、ジブンに出来ることをただやってるだけですから……」
紗夜「それでもありがとうございます。そして本当にごめんなさい」
麻弥「あ、はい……」
紗夜「さぁ行きますよ、湊さん」
友希那「分かったわ。あ、今日の練習する曲の順番なんだけど――」
紗夜「その前にお説教の時間です」
麻弥「…………」
麻弥「ロゼリアって……すごいなぁ……」
―スタジオの扉の陰―
リサ「猫……怯える姿……よし、それなら!」
――――――――――――
――後日 リサの部屋――
――ガチャ
友希那「こんにちは。来たわよ、リサ。……リサ?」
シーン...
友希那「……いない……いえ、いるわね」
友希那(やけにこんもりと盛り上がったベッドの布団。その中ね)
友希那「リサ、どうしたの? 体調でも――」
リサ「ふ、ふしゃーっ」ガバッ
友希那「え」
リサ「ふー、ふー……」
友希那「……なるほど、そういうことね」
リサ「にゃっ! にゃぁ!」ペシペシ
友希那「リサ」
リサ「……にゃ?」ペシペシ
友希那「自分で猫の在り方を考え、そしてそれを実践するという行動はとても素晴らしいものだわ。その猫パンチもそのつもりなんでしょう」
リサ「にゃーっ」
友希那「でも、その猫の在り方は間違っているわ」
リサ「にゃ!?」
友希那「いい? ここはリサの部屋よね?」
リサ「うにゃっ」コクン
友希那「自分の家の中にいる猫……それはつまり飼い猫ということよ。その猫にこうまで嫌われてしまっているというのは、野良猫を無理矢理家に連れて帰ってきたということよ」
リサ「にゃ……」
友希那「猫を語る上でまず必要なもの。それは猫に対する愛。むしろそれ以外は必要がないくらいなの」
友希那「好きこそものの上手なれ、という言葉もあるし、技術や理屈なんて後からいくらでも学べるわ。だからこそ、最初に必ず持っていなくてはいけないのが『猫に対する愛』なの」
リサ「うにゃぁ……」
友希那「例えば捨て猫や、明らかに親とはぐれて独りぼっちになってしまった子猫を保護することはとても立派な行いよ。でも、そうじゃないなら、猫と関わるのは最小限……おやつの時間を共に過ごすくらいにしないといけないの」
友希那「野良にだって野良の生活がある。確かに家の中でご飯に困ることなく生活することは幸せかもしれないけど、あの子たちにだって離れたくない家族や友人がきっといるわ」
友希那「それを無視してただ可愛がるためだけに猫を飼う……それは人間のエゴでしかない」
友希那「特に飼い猫にとってご主人様の布団は安らぎの場所。そこでそういう反応をされるのは猫が可哀想な境遇にいるということになってしまうの」
リサ「うにゃー……」シュン
友希那「……いいえ、謝る必要なんてないわ」
友希那「この前話した通りよ。今日の失敗に気付けたなら、明日の成功に一歩近づいたということ。あなたが躓くのなら、私は歩きだせるようになるまで傍に寄り添うわ」
友希那「それと……これは外しましょう」
リサ「にゃ――わっ」
友希那「私の趣味にいつも歩み寄ってきてくれるのは嬉しいけど、リサはリサよ」
友希那「私は猫が好き。だけど、リサのことはもっと好きだもの」
友希那「だから……猫耳は外して、あなたの声を私に聞かせて。あなただけの言葉を私に頂戴」
リサ「友希那……」
友希那「ね?」ニコ
リサ「……うんっ!」
友希那「ふふ……素直なリサ、私は大好きよ」
リサ(思ってた流れと違うけど……幸せだからいいや♪)
この後めちゃくちゃイチャイチャした。
おわり
なんだこれ
それ以外の言葉が出てこないです。
申し訳ありませんでした。
HTML化依頼出してきます。
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