【ポケモン】アシリパ「見ろサトシ!野生のツツケラだ」 (51)

アローラ地方

サトシ「あっ、本当だ」

ツツケラ「ケラッケラッ」チョコチョコ

スッ

ツツケラ「ケラ~」スリスリ

アシリパ「!」

サトシ「ははっ、ツツケラの奴…アシリパが気に入ったみたいだな!」

ピカチュウ「ピカー」ニコニコ

アシリパ「………ふふっ」ナデナデ

ツツケラ「ケラ~」スリスリ

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アシリパ「ふふふ」ナデナデ

ツツケラ「ケラ~♪」

サトシ「へへっ」ニッ

この子の名前はアシリパ! 1ヶ月前に突然現れた変わった女の子!

シンオウ地方のなんとかっていう昔からいる伝統的な部族?の子らしい
歳は俺より少し上ぐらいかな?

アシリパ「レタラ!野生のツツケラだぞ!」チョイチョイ

ルガルガン「ガルッ♪」

こいつはアシリパの相棒、青い毛並みのルガルガン!

相棒って言ってもゲットはしてないみたいだけど……

アシリパがシンオウからアローラに来た理由もこいつ!

アシリパのパパがある日突然このルガルガンを置いていなくなったみたい

ルガルガンはアローラ地方にしか生息しないポケモンだからアローラ地方に何かアシリパのパパか消えた手がかりがあるかもしれない!

そう思ってアシリパはシンオウ地方からアローラに来たみたいなんだ

サトシ「アシリパは本当にポケモンに好かれてるよな?ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカァ」ニコッ

アシリパ「レタラ!とっしん!」

ルガルガン「ガルッ!!」ドッ

ツツケラ「キュー」バタリ

サトシ、ピカチュウ「!?」

アシリパ「よくやったレタラ」ナデナデ

ルガルガン「ガルッ」

サトシ「お、おいアシリパ!いきなり何やってんだよ!」

ピカチュウ「ピッカァ!」

アシリパ「サトシ、ピカチュウ!このツツケラ、食うぞ!」ジュルリ

サトシ「いっ!?」ビクッ

ピカチュウ「ピッカァ!?」ビクッ

サトシ「く、食うって……なに言ってんだよアシリパ!」

アシリパ「ツツケラは木の実ばかり食べてるから肉から木の実の味がして美味しいんだ!」キラキラ

ルガルガン「ガル」

サトシ「そういう事聞いてるんじゃないよ!」

ツツケラ「」

サトシ「食べるなんてやめろよアシリパ!ツツケラが可哀想だろ!」

アシリパ「サトシ、私たちの部族では野生のポケモンとの決闘はあくまで食うためだ」キッ

アシリパ「ここでこのツツケラを食べなければこのツツケラやアローラのチュプに対しても失礼に値する」

ルガルガン「ガル」

サトシ「ここはアシリパの村じゃなくてアローラなんだよ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

グツグツ

ツツケラ「」

アシリパ「煮えてきた……いい匂いがするな!」クンクン

ルガルガン「ガルッ!」

アシリパ「サトシ!余った肉のチタタプの様子はどうだ?」チラッ

サトシ「………………」トントントン

ピカチュウ「ピカピィ!」

ロトム図鑑「サトシー!チタタプする時はちゃんとチタタプと言いながらするのが決まりロトー!」

サトシ「わかってるよ…チタタプチタタプ」トントントン

アシリパ「サトシ…まだスネてるのか?ツツケラの脳ミソと目玉はサトシにやるから元気だせ!」ポンッ

サトシ「いらないよ!」

「あーっ!」

サトシ、アシリパ「!」

スイレン「サトシとアシリパさん、また朝からチタタプしてる」ジトー

アシマリ「アウ!」

サトシ「スイレン!」

スイレン「アローラ!サトシ、アシリパさん!遅れてごめん!」

アシリパ「アローラ、スイレン!丁度今朝捕った新鮮なツツケラの肉を使ったオハウができたところだ!」

アシリパ「スイレンも食べていけ!」

スイレン「ツツケラ!?」

サトシ「俺だって好きでツツケラの肉をチタタプしてるわけじゃないんだよ!」

スイレン「う、うん……」

アシリパ「サトシには後で目玉と脳ミソをやるって言ったのに……ワガママな奴だなぁ…サトシは」ハァ

サトシ「脳ミソも目玉もいらないよ!」

アシリパ「ほらっ、スイレンもチタタプしていけ」スッ

スイレン「は、はい……チタタプチタタプ」トントントン

アシマリ「アウ…」

ザザーン

スイレン「あっ!ツツケラのオハウ…意外と美味しい…」

スイレン「ヒンナヒンナ」モグモグ

アシリパ「だろ?スイレン!ヒンナヒンナ」モグモグ

ルガルガン「ガルッ」モグモグ

サトシ「……………」モグモグ

ピカチュウ「ピッカァ」モグモグ

アシリパ「おやぁ?サトシ。ヒンナヒンナはどうしたのかなぁ?」

サトシ「……………」モグモグ

アシリパ「あっちゃー!そっかー……サトシはもやしっ子だからオソマ(う○こ)を入れなきゃ食べられないんだっけー?」

サトシ「……………」モグモグ

アシリパ「サトシはオソマ(う○こ)を鍋に入れて食べるの大好きだもんなー!またオソマ(う○こ)を鍋に入れちゃうんだろうなー?」チラチラ

サトシ「……………」モグモグ

アシリパ「オソマ……」

サトシ「う○こう○こ言うなよ!味噌って言えよ!」バンッ

ピカチュウ「ピッカァ」

スイレン「サトシ、どうどう。抑えて」

アシリパ「あっ!オソマ!」キラキラ

ザザーン

サトシ「……………釣れないなぁ…」

ピカチュウ「ピッカァ」

ロトム図鑑「サトシー!釣りは根気が必要ロト!」

スイレン「サトシ、ロトムの言うとおり!」

サトシ「わ、わかってるよ…」

スイレン「…………!!」ピクッ

スイレン「あっ!」ピクピク

サトシ「スイレン!釣竿ひいてるよ!」

スイレン「……うん!てやー!」グイッ

ザパーン

ラブカス「ラブー」ピッチピッチ

ロトム図鑑「ら、ラブカスロトー!」

サトシ「すっげー!」キラキラ

ピカチュウ「ピッカァ!」

アシリパ「さすがスイレン!まさに釣りの申し子!」

スイレン「てへへ////」テレッ

アシリパ「それに比べてサトシはなぁ…」チラッ

サトシ「!」

アシリパ「本来狩りは男の仕事なのになぁ…」ハァ

ロトム図鑑「サトシは役立たずロトね」

サトシ「…………………」

スイレン「あ、あの……私、釣り得意だから!その……」

サトシ「スイレン……」ウルウル

スイレン「さ、ラブカスを海に戻してスクールいこ?」スッ

サトシ「ああ!」ニッ

ラブカス「ラブー」ピッチピッチ

アシリパ「よし、そのラブカスは刺身にしよう」ジャキン

サトシ、スイレン「!?」

ラブカス「ラブー」ビクッ

スイレン「さ、刺身!?」

アシリパ「ラブカスは刺身にして食べると美味いときく!早速捌いてたべよう!」ジュルリ

スイレン「さ、捌くってここで……?」

ラブカス「ラブー…」ビクビク

サトシ「あ、あのさアシリパ!俺達さっきのツツケラでもうお腹いっぱいだから…」

スイレン「う、うん!そうそう!」コクコク

アシリパ「…………スイレン」ボソッ

スイレン「?」

アシリパ「…………私たちのコタンでは…ラブカスはお前たちの言葉で言う"結びの神様"と言われているんだ」ヒソヒソ

スイレン「結び!?」

アシリパ「そう…愛する男女が二人でラブカスを食べればその二人は結ばれる…そんな言い伝えがある」

スイレン「……………」ドキドキ

アシリパ「昔は私のコタンでもそんな言い伝えを信じて男たちが命を賭けてラブカスを捕りに行ったとフチに聞いた事がある」

スイレン「……………」ドキドキ

アシリパ「………私はラブカスをあっちで一人で食べるから……」

スイレン「…………私…」

スイレン「ラブカス…食べる…」ドキドキ

サトシ「スイレン!?」

ラブカス「」ビクッ

アシリパ「よし!決まりだな」ジャキン

サトシ「お、おいちょっと待ってよ!俺は食べるなんて言ってな…」

アシリパ「ワガママだなぁサトシは…オソマかけて食べてもいいから…」ハァ

サトシ「味噌って言えよ!」

スイレン「サトシ!早くラブカス食べよ!」グイグイ

サトシ「ちょ……」

ラブカス「」ピッチピッチ

ポケモンスクール

マーマネ「えぇー!?サトシとスイレン朝からポケモン食べてきたの!?」

スイレン「うん!」

カキ「それで朝スクールに来るのが遅かったのか…」

サトシ「……お、俺は食べたくなかったんだけどアシリパが…」

アシリパ「サトシはまたそうやってすぐ人のせいにする…」

サトシ「いや、人のせいも何も……」

ロトム図鑑「サトシもチタタプしてたロトよ」

サトシ「おい!」

リーリエ「……ポケモン…オハウ…チタタプ…オソマ…」ビクビク

マーマネ「あっ……」

スイレン「リーリエ……」

サトシ「そういえばリーリエ……アシリパの歓迎会でみんなでアゴジムシを食べた時に……」

スイレン「あれは衝撃的だったもんね…」

カキ「なんせ生解体だったからな」

マーマネ「リーリエ、気絶しちゃったもんね…」

リーリエ「や、やめてください…なるべく思い出したくないです…」

シロン「コン!」

アシリパ「……歓迎会のアゴジムシか…あれは美味しかったなぁ…」

…………………

…………

……

ウラウラ島

ニョロトノ「ニョロー!」バキッ

ペルシアン「ニャー」バタリ

アセロラ「そこまで!勝者アシリパとニョロトノ!」

アシリパ「やった……!ニョロトノ!」

ニョロトノ「ニョロー!」

クチナシ「やれやれ、負けちまったか…」

クチナシ「このルガルガンZはお嬢ちゃんのものだ」スッ

アシリパ「ルガルガンZ……」

アシリパ「ありがとうございました!クチナシニシパ!」ペコッ

ニョロトノ「ニョロ!」ペコッ

クチナシ「へっ」

サトシ「やったな!アシリパ!」

アセロラ「うんうん!今日はサトシとアシリパさんの大試練突破を記念してお祝いだね!」ニコッ

サトシ「アセロラ…」

ピカチュウ「ピッカ」

クチナシ「勝手にやんな」スタスタ

アセロラ「もう!おじさんったら!」プクー

ミミたん「キュー」

アシリパ「……私だけの力じゃない……」スッ

アシリパ「私に力を貸してくれた…ニョロトノがいたから…」ギュッ

ニョロトノ「ニョロー♪」

サトシ「へへっ」ニッ

アセロラ「ふふっ」ニコッ

アシリパ「サトシ!アセロラ!今日のお祝いのご馳走は私がつくる!」

アセロラ「え!?本当?」

アシリパ「ああ!」ニコッ

サトシ(え!?アシリパのご馳走………?)

サトシ「あ、あの……」

アセロラ「わーい!楽しみだねー!」

ミミたん「キュー」

アシリパ「ああ!任せてくれ!」

ニョロトノ「ニョロー」

サトシ「………………」

アセロラの家

ゲコー

キャー

ニョロトノ「」

アシリパ「フーフー」

アセロラ「にょ、ニョロトノになにするの!」

アシリパ「なにって……今からこのニョロトノを使って料理をするんだ」ニコッ

アセロラ「ニョロトノを使って料理……?なに言ってるの!?」

アシリパ「ニョロトノの肉は鶏肉みたいで美味しいんだ。期待していてくれアセロラ!」

アセロラ「ニョロトノはアシリパさんと一緒に大試練を乗り越えたパートナーでしょ!?それを料理?」

アセロラ「そんなの……酷いよ!サトシもアシリパさんを止めて!」グスッ

サトシ「お、おいアシリパ!アセロラも泣いてるんだしやめろよ!」

アシリパ「サトシ、アセロラ。これは私たちの部族に伝わる最大級の感謝の気持ちなんだ」

アセロラ「感……謝?」

アシリパ「そうだ。共に闘いぬいたポケモンはパートナーの手で肉から皮まで余す事なく使い、そのポケモンを神の国へ送り届ける」

アシリパ「これが私たちからポケモンに対する最大級のイオマンテ」

アセロラ「い、イオマンテって何よ……」

アシリパ「安心しろアセロラ。剥いだニョロトノの皮はアセロラの家の前に飾っておく」

アセロラ「ふざけないでよ!」

アシリパ「落ち着けアセロラ。脳ミソはアセロラにやるから」

アセロラ「いらないよ!」

サトシ「……悪いけど力づくで止めるぜアシリパ!ピカチュ……」

アシリパ「儀式の邪魔をするなサトシ!レタラ!」

ルガルガン「ガルッ!」バキッ

サトシ「」バタッ

アセロラ「きゃー!サトシー!」

ピカチュウ「ピカピィ!」

アシリパ「………さてと」クルッ

ニョロトノ「」


チタタプ チタタプ

イヤー ヤメテー

ウラウラ港

ブォーン

サトシ「………………」

サトシ「アセロラ……見送りに来なかったな……」

ロトム図鑑「それはまぁ…あんな事があったら…」

ピカチュウ「ピカー……」

アシリパ「サトシ、船の用意ができたぞ」グイッ

サトシ「………やっぱりその手作りの木の船?でメレメレまで帰るの?」

アシリパ「当然だ!試練は帰るまでが試練だ!」

サトシ「…………ハァ……」チラッ

アセロラ「……………」コソッ

サトシ「!(アセロラ?)」

サトシ「おーい!アセ……」

アセロラ「……………」シーッ

サトシ「?」

アセロラ「………………」チョイチョイ

サトシ「!」

アシリパ「…………どうしたサトシ?」

サトシ「い、いや……悪いアシリパ!ちょっとトイレに行ってくるよ!」

サトシ「行こうぜピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカー!」

アシリパ「まったく……サトシは本当にオソマが好きだなぁ」ヤレヤレ

サトシ「おーい!」タッタッタ

ピカチュウ「ピカー!」タッタッタ

アセロラ「あっ、サトシ!ごめんね?呼び出しちゃって」

ミミたん「キュー」

サトシ「別にいいよ!それよりさ…さっきはその……」

アセロラ「………ごめんね…サトシ……」

サトシ「………え?」

ピカチュウ「ピ?」

アセロラ「サトシ…さっきはアセロラを助けてくれようとしたのに……ルガルガンに…」

サトシ「アセロラ……」

サトシ「気にしてないよ!それより…俺の方こそごめん!アシリパを止めれなくて…」

アセロラ「サトシ……」

アセロラ「………………」

アセロラ「またウラウラに(一人で)遊びに来てね!」ニコッ

サトシ「………え?」

アセロラ「………それだけ…言いたくて…」

サトシ「………アセロラ…」

サトシ「……へへっ、アセロラの方こそスクールに遊びに来てくれよ!」

サトシ「約束だ!」ニッ

アセロラ「うん!約束!」スッ

サトシ「へへっ」ニッ

サトシ、アセロラ「ゆーびきりげんまん、うーそついたら…」

ピカチュウ「ピカピカ」ニコニコ

ミミたん「キュー」


「おーい」

サトシ、アセロラ「!?」ビクッ

アシリパ「遅いぞサトシ!いつまでオソマをしているんだ」

サトシ「あ、アシリパ……」

アシリパ「…………ん?」チラッ

アセロラ「あ、アローラ~…アシリパさん」フリフリ

アシリパ「アセロラ……?何故ここに……」

アセロラ「え、えっと……」

サトシ「そ、その!俺がトイレ行った後にたまたま会ったんだよ!」

アセロラ「そ、そうなの!アセロラも丁度サトシとアシリパさんの見送りに向かう途中でー…」アセアセ

ピカチュウ「ピカピカ!」コクコク

アシリパ「そうか、わざわざすまないなアセロラ……」フッ

アセロラ「ぜ、全然だよーアシリパさーん」ニコニコ

アシリパ「私はてっきりサトシが私にオソマすると嘘ついてこっそりアセロラとウコチャヌプコロしているのかと思ったよ」ニコッ

サトシ「う、嘘なんてつくわけないだろアシリパ!」ハハハ

アセロラ「ウコ……ってなに?」

ロトム図鑑「説明しよう。ウコチャヌプコロとは……」

サトシ「よくわかんないけど説明しなくていいよロトム」

ロトム図鑑「ロー」

アシリパ「アセロラ。色々世話になったな」

アセロラ「そ、そんな事ないよー」ニコニコ

アシリパ「またウラウラに遊びに来るよ」ニコッ

アセロラ「…………え…(また来るの?)」

アシリパ「行くぞサトシ。もうオソマはいいだろ?」クルッ

サトシ「あ、ああ…」

アセロラ「ねぇ、オソマってなに?」

ロトム図鑑「アシリパたちの部族で言うところの"う○こ"ロト」

アセロラ「ウン………」

サトシ「お、おい!ロトム!」

アシリパ「ちなみにアセロラ。サトシはオソマが大好きでな」

アセロラ「え?」

サトシ「!?」

アシリパ「それはもう……料理と言えば必ずオソマを入れる程のオソマ好きだ」ニコッ

サトシ「ちょ……」

アセロラ「りょ、料理にウ○チ……」ガタガタ

サトシ「ち、違うんだアセロラ!それは誤解で……」

アセロラ「……………」クルッ

サトシ「あ、アセロラ………?」

アセロラ「バイバイ、元気でねサトシ」スタスタ

ミミたん「キュー」フワフワ

サトシ「え!?ちょ………アセ……」

アシリパ「サトシ」ポンッ

サトシ「?」

アシリパ「あまりオソマオソマ言ってると女の子に嫌われるぞ」プププ

サトシ「」

ピカチュウ「ピカピィ……」



ニャー ニャー

クチナシ「……せっかく見送りに来てやったのに……いねぇなあいつら…もうメレメレに帰ったのか?」

木の船「」プカプカ

クチナシ「………つーかなんだぁ?この木造船は?」

…………………

…………

……

アシリパ「…………………」

アシリパ「うん、アレは違う記憶だったな」ウンウン

マーマネ「どうしたのアシリパさん?」

アシリパ「いや、歓迎会のアゴジムシの事を思いだそうと思ったんだけど…」

リーリエ「やめてください!」

シロン「コン!」

アシリパ「間違ってサトシのオソマ好きが災いして女の子に嫌われた時の事を思い出してしまった」

カキ、マーマネ(そっちの方が気になる……)

サトシ「あ、あれはアシリパのせいで……」

ロトム図鑑「まーたサトシはそうやってすぐ人のせいにするロト」

アシリパ「ねー?」

サトシ「おい!」

ピカチュウ「ピカピィ!」

スイレン「サトシ。そんなノリの悪い女の子、縁を切って正解!」プンプン

サトシ「スイレン……」

スイレン「その点、私はそういうのにも理解ある!私もオソマ大好き!」グッ

アシマリ「アウ!」グッ

サトシ「味噌って言えよ」

ワイワイ

マオ「……アローラ…」

アママイコ「アマ」

サトシ「おっ!アローラ!マオ!アママイコ!」

ピカチュウ「ピッカ!」

マオ「うん、アローラサトシ、ピカチュウ」

サトシ「?」

スイレン「マオちゃんどうしたの?なんか元気ない」

リーリエ「マオ…何かあったんですか?」

カキ「相談ならのるぞ」

マーマネ「マオ!悩みがあるなら言ってよ!」

マオ「みんな……それがさぁ……」

アシリパ「マオ!オソマか?オソマが何か関係あるのか!?」フンスフンス

マオ「オソマは関係ないよアシリパさん」

アシリパ「そうか…」ガクッ

サトシ「アシリパ、いい加減オソマから離れてくれよ」

アシリパ「オソマが大好きで女の子から嫌われるサトシには言われたくないな」

サトシ「だ、だからそれは!」

リーリエ「サトシ、アシリパさん。論理的結論から言いますと、話が進まないのでオソマの件は後にしてください」

シロン「コン」

サトシ「え!?アイナ食堂の向かいに食べ放題の食堂が!?」

マオ「うん…そうなんだよ……」

マーマネ「あー!そのお店確か、先週オープンしたばっかりの……」

ロトム図鑑「たったの2000円で美味しい料理が食べ放題と好評のお店ロトね」

マーマネ「そうなんだよねー!僕も一度行ってみたいと思ってたんだ!」

サトシ「よっしゃー!じゃあ今日の放課後みんなで行こうぜ!」

マーマネ「うん!行こう行こう!」

マオ「……………………」

カキ「アホ」ゴツン

サトシ、マーマネ「いでっ!」

サトシ「な、何すんだよカキー!」

カキ「いや、話の流れでだいたいわかるだろ」

サトシ「え?」

マオ「…………………」

リーリエ「論理的結論から言いますと……そのお店のお陰でアイナ食堂の客足が減った……つまりそういう事ですよねマオ?」

マオ「…………うん、そうなんだよ…」ハァ

アママイコ「アマ」

サトシ、マーマネ「あ………」

サトシ「えと……その……」

マーマネ「ご、ごめんマオ……」

マオ「ううん、いいよ別に……」

サトシ、マーマネ「……………………」

アシリパ「サトシとマーマネは本当にアホだなぁ」ハァ

ロトム図鑑「言い返せないロトね」

サトシ「そうだな」

ピカチュウ「ピカピィ」

マーマネ「で、でも……わざわざアイナ食堂の前に店を出すなんて酷いよね!」

カキ「完全にケンカを売ってるな…」

スイレン「うん、許せない!」

ロトム図鑑「でも商売と言うものは食うか食われるか……その食堂は何も違法な事はやっていないロト」

ロトム図鑑「弱いものは強いものに淘汰され食われる……それが社会ロト」

アシリパ「…………………」

マオ「…………………」

リーリエ「ロトム!少し黙っててください!」

ロトム図鑑「ロー」

マオ「いや、いいんだよ…ロトムの言うとおりだよ……」

スイレン「マオちゃん……」

サトシ「………だったらさ」

全員「!」

サトシ「逆にこっちがその食堂を食ってやろうぜ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

マオ「サトシ………」

リーリエ「………それが難しいから悩んでいるのでは?」

カキ「………何か策でもあるのかサトシ?」

サトシ「え?いや…その………」

全員「…………………」

ピカチュウ「ピカピ………」

アシリパ「………サトシの言うとおりだマオ!」

マオ「アシリパさん……」

アシリパ「社会だけじゃない…私たちが暮らす自然界もそうだ」

アシリパ「弱肉強食……弱いものは強いものの養分となる…それが自然の掟……」

マオ「………………」

アシリパ「……マオ、私はアイナ食堂の料理が好きだ」

マオ「………え?」

アシリパ「アイナ食堂の料理を食べてると……なんて言うかとても温かい気持ちになれる」

マオ「アシリパさん……」

アシリパ「………私たちの部族は代々知恵を使い強力なポケモンや自然と渡り合ってきた」

アシリパ「そして、アイナ食堂の料理は大型の食堂に対抗しうる武器としては充分だ!」ニコッ

マオ「!」

アシリパ「私に任せておけマオ!私には策がある!」ニヤッ

マオ「本当!?」

アシリパ「ああ!」

マーマネ「さすがアシリパさん!」

カキ「頼もしいな!」

スイレン「オソマなだけじゃなかった!」

ロトム図鑑「サトシとは違うロトね!」

サトシ「一言多いよ」

リーリエ「店先で解体ショーとかはやめてくださいね」

アシリパ「よし!そうと決まったら早速準備をして行くぞサトシ!」

サトシ「え?行くって何処に?」

アシリパ「出発はそうだな…明日にしよう」

サトシ「いや、だから……」

アシリパ「サトシ!ピカチュウ!ロトム!帰って明日の準備だ!」グイッ

サトシ「え!?……ちょ……」

ロトム図鑑「待つロトー!サトシー!アシリパー!」

ピカチュウ「ピカー!」


ダダダダ


マーマネ「………サトシとアシリパさん…行っちゃった…」

スイレン「マオちゃん!私たちにもできる事があったらなんでも言って!」

リーリエ「そうです!ゼンリョクで協力しますよマオ!」

マオ「スイレン……リーリエ……」ウルッ

カキ「サトシとアシリパさんにだけいいカッコはさせれないからな」フッ

マーマネ「マオ!僕たちに任せてよ!」

マオ「カキ……マーマネ……」グスッ

アママイコ「アマ…」グスッ

翌日

ウラウラ島

アセロラ「んー……ついついサトシが居た時の癖でいっぱい食材買っちゃった…」トボトボ

アセロラ「………ミミたん、今日のご飯はご馳走だね?」クスッ

ミミたん「キュー♪」フワフワ

「おーい!」

アセロラ「!」

サトシ「アセロラー!」タッタッタ

ピカチュウ「ピッカー!」タッタッタ

アセロラ「サトシ!?」

サトシ「えーと……アローラ、アセロラ」

アセロラ「ど、どうしたの!?」

サトシ「えーと、その……ハハハ…」

アセロラ「…………?」

サトシ「あっ……買い物行ってたのか?」

アセロラ「………うん、今日のお夕飯の。ウン○は料理に入れないけどね」ジトー

サトシ「い、いや……その事なんだけどさ?」アセアセ

アセロラ「………………」ジトー

サトシ「………その、誤解で……」

アセロラ「………ふふっ」クスッ

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピ?」

アセロラ「冗談だよサトシ!」

アセロラ「それにしても……この間お別れしたばっかりなのにまたすぐに再会しちゃうなんてねー」ジトー

サトシ「ハハハ……」

アセロラ「サトシ!もし急ぐ用事がないなら家にに寄っていかない?」

サトシ「え!?いいのか?」

アセロラ「うん!今日のお夕飯のおかず…ちょっと買いすぎちゃったから丁度良かったよ」ニコッ

サトシ「サンキュー!アセロラ!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラ「いえいえ」ニコッ

ミミたん「キュー」

「サトシ!アセロラは見つかったのか?」

「ガルッ」

アセロラ「………………え?」

>>25 訂正
アセロラ「サトシ!もし急ぐ用事がないなら家にに寄っていかない?」

アセロラ「サトシ!もし急ぐ用事がないなら家に寄っていかない?」

サトシ「おう!見つかったぜアシリパ!」

アシリパ「アローラ、久しぶりだなアセロラ!」

ルガルガン「ガルッ」

アセロラ「…………アシリパさん……」

アセロラ「……………サトシ、これどういう事?」ギロッ

サトシ「アセロラ!実はさ!頼みがあるんだよ!」

アセロラ「頼みって……まさか食材用のポケモンを獲るの手伝ってくれとか?」

サトシ「えっと……まぁ…」

アセロラ「さようなら。帰ろうよミミたん」クルッ

ミミたん「キュー」フワフワ

サトシ「ま、待ってくれアセロラ!」

ピカチュウ「ピカー!」

アシリパ「ハァ…折角私がウラウラの珍味捕獲と合わせてサトシがアセロラと仲直りできる切欠を作ってやったというのに……」

ロトム図鑑「サトシはダメダメロトね」

ルガルガン「ガル」ヤレヤレ

ハイナ砂漠

ヒュオオ

パカパカ

バンバドロ「ドロー」パカパカ

ロトム図鑑「相変わらず凄い砂嵐ロトねー」

アセロラ「………………」ムスッ

サトシ(気まずい…)

ピカチュウ「ピカァ」

アシリパ「おいサトシ」ヒソッ

サトシ「!」

アシリパ「折角仲直りの切欠を作ってやったのに余計に関係を悪化させてどうするんだ」ヒソヒソ

サトシ「わ、わかってるよ」ヒソヒソ

アセロラ「……………………」

サトシ「なぁアセ……」

アセロラ「アセロラは……」

サトシ「!」

アセロラ「サトシのお友達が困ってるって言うから協力してあげてるの。本当はポケモンを獲ってその場で食べるのとか反対だから」

サトシ「あ、ああ……サンキューなアセロラ」

アセロラ「……………」プイッ

サトシ「……………」

アシリパ(やれやれ)ハァ

ルガルガン「ガルッ!」クイッ

アシリパ「ん?どうしたレタラ…………こ、これは!?」

アシリパ「サトシ!アセロラ!見ろ!」

サトシ、アセロラ「?」

サトシ「どうしたんだよアシリパ?」

アシリパ「オソマだ!」キラキラ

サトシ「なんだよ…またオソマかよ……」ハァ

ピカチュウ「ピッカァ」ハァ

アシリパ「………これはただのオソマじゃない。ヤツのオソマだ!」

サトシ「!」

アセロラ「え?どういう事?」

アシリパ「つまり………ヤツは近くにいる!」キッ

サトシ、アセロラ「!」

アシリパ「………私とレタラが奴を追う!サトシとアセロラはここにクチャを建てて待機しててくれ!」

アセロラ「クチャ?」

ロトム図鑑「アシリパたちの部族で言う狩猟時に建てる仮小屋みたいなものロト。」

アセロラ「なるほど…」

サトシ「ま、この場合は俺が持ってきたテントだけどな」ゴソゴソ

ピカチュウ「ピカー」

サトシ「アシリパ!俺も行くよ!狩りは男の仕事なんだろ?」

アシリパ「ポケモンは仕留め方によっては肉がマズくなるからな。馴れた私がやった方がいい」

アセロラ(やっぱり食べる気なんだ…)

アシリパ「それにハイナ砂漠は広い……最悪一人で仕留められないと思ったらこの小屋までヤツを追い込む。二人は万が一ヤツがこっちに逃げてきたら仕留めてくれ」

サトシ「アシリパ……」

アシリパ「安心しろサトシ。私にはレタラとロトムがついている……それに…」スッ

ロトム図鑑「え?ボクも行くロト?」

ボンッ

ジュナイパー「ジュナー!」

アシリパ「こいつもいる」ニヤッ

アセロラ「ジュナイパー!?」

サトシ「いつの間にゲットしたんだ!?」キラキラ

ピカチュウ「ピカァ!?」

ジュナイパー「ジュナー」スリスリ

アシリパ「ふふっ、くすぐったいぞジュナイパー」ナデナデ

サトシ(つーか………)

サトシ(ジュナイパーもイオマンテするのかな?)

アセロラ(あのコも食べるのかな?)

アシリパ「……あっ!そうだサトシ」

サトシ「?」

アシリパ「このオソマは食べれないオソマだから食べるなよ?」ニヤニヤ

サトシ「食べないよ!」

アセロラ「サトシ……やっぱりウン○を……」サーッ

サトシ「だ、だから誤解なんだよアセロラ!」アセアセ

ピカチュウ「ピカピカ」ヤレヤレ

クチャ(サトシのテント)

ピカチュウ「ピカー」ブンッ

ミミたん「キュー」スカッ

サトシ「…………アシリパ、あいつ倒せたかなぁ……」

アセロラ「………………」

アセロラ「ねぇサトシ…」

サトシ「ん?」

アセロラ「………アシリパさんは…何で野生のポケモンを捕まえて食べちゃうのかな?」

サトシ「……んー……アシリパが言うにはさ、アシリパたちにとっては野生のポケモンとのバトルは決闘で……」

サトシ「そのポケモンの皮も骨も肉も残さず使ってやる事がアシリパたちにとってそのポケモンたちに対するイオマンテ?って言う神の国にポケモンたちを送る最上級の感謝……だかららしいぜ?」

アセロラ「…………全然意味わかんないよ…」

サトシ「ハハハ…だよな?……でも……」

アセロラ「?」

サトシ「アシリパはちょっと変わってるけどさ?ポケモンにも好かれてるし、悪いヤツじゃないんだ」

アセロラ(全然ちょっとじゃないよ)

アセロラ「…………正直気は進まなかったよ…でも……」

アセロラ「サトシのお友達、そのポケモンが獲れなきゃ困るんだよね?」

サトシ「え…まぁ…(実は俺も何でそいつが必要なのか良くわかんないけど)」

アセロラ「……だったら協力するよ!サトシのお友達ならアセロラのお友達だから」ニコッ

サトシ「アセロラ………」

アセロラ「………サトシ」スッ

サトシ「!」

アセロラ「……………ねぇサトシ…」

サトシ「………ん?」

ピカチュウ「ピカァ////」ドキドキ

ミミたん「キュー/////」ドキドキ

アセロラ「サトシは何でウン○食べるの?」

サトシ「いや、ウン○は食べないよ」

サトシ「あのさアセロラ!アシリパが言うオソマって言うのは……」

ガサゴソ

サトシ、アセロラ「!」

ガサッ

ワルビアル「ワルー!」ヌッ

サトシ、アセロラ「ギャーー!!」ビクッ

「ジュナイパー!かげぬい!」

サトシ「!」

ワルビアル「ワル……」ヨロッ

ワルビアル「」ドサッ

アシリパ「ふぅー……しぶといヤツだった」

ルガルガン「ガルッ!」

ジュナイパー「ジュナー!」バサッ

サトシ「アシリパ!レタラ!ジュナイパー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

アシリパ「すまんサトシ、アセロラ。最後のトドメで油断してここまでコイツをつれて来てしまった」

アシリパ「だがもう仕留めたから安心しろ!私のジュナイパーのがけぬいは特別製でな」ハハハ

ロトム図鑑「サトシー!アセロラー!大丈夫ロトかー?」ヒュー

サトシ「な、なんとか……」

アセロラ(少しおしっこチビった……)

アシリパ「…………ん?」

サトシ「?」ギュッ

アセロラ「?」ギュッ

アシリパ「あっちゃー!」ウコチャヌプコロの最中だったかぁー!少し戻ってくるのが早かったなぁ」ニヤニヤ

サトシ「だからウコチャヌプコロってなんだよ」

ロトム図鑑「説明しよう。ウコチャヌプコロとは…」

サトシ「説明しなくていいよ」

アセロラ(早く家に帰ってパンツ替えたい…)

ミミたん「キュー」

グツグツ

アシリパ「できたぞ!新鮮なワルビアルの肉で作ったオハウだ」

アセロラ(……いい臭いがする……)

サトシ「チタタプチタタプ」トントン

ピカチュウ「ピカカピピカカピ」

アセロラ「………サトシは何やってるの?」

ロトム図鑑「チタタプロト」

アセロラ「チタタプ?」

アシリパ「あー……きっとサトシはこの鍋にもオソマ…」

サトシ「はいオソマ」スッ

アセロラ「え!?ウン○入れるの!?」ビクッ

アシリパ「オソマ!」キラキラ

アセロラ「あっ、オソマってお味噌の事だったんだ」

サトシ「だから言ったろアセロラ?誤解だって」

サトシ「まさかアセロラ……俺が本当にウン○好きだと思ってた?」ジトー

アセロラ「え!?そ、そんな訳ないよサトシ!アセロラはサトシを信じたよ!」アセアセ

ルガルガン「ガルッ♪」ガツガツ

アシリパ「さ、ジュナイパーも食え!お前が仕留めたワルビアルの肉だ」

ジュナイパー「ジュナー♪」モグモグ

サトシ「つーかアシリパ…まさかそのジュナイパーをイオマンテするとか言わないよな?」

アシリパ「……私たちの部族ではジュナイパーをイソサンケカムイ、ヨルノズクをクンネレクカムイと呼ぶ。これらは有難い神だ!食料にする事は決してない」

サトシ「そ、そっか…」ホッ

ピカチュウ「ピカァ」ホッ

アセロラ「良かった…」ホッ

アシリパ「さて、サトシ!アセロラ!ピカチュウ!早速ワルビアルのオハウ(オソマ入り)を頂こう!」

サトシ「おぉー!いい臭い!」

ピカチュウ「ピカァ!」

アセロラ「………………」

サトシ「んー!ワルビアルのオハウ…ヒンナヒンナ!」モグモグ

ピカチュウ「ピンカピンカ!」モグモグ

アセロラ「…………ヒンナヒンナ?」

アシリパ「食事に感謝する言葉!私たちの部族では食べながらそう言うんだ」ニコッ

アシリパ「ヒンナヒンナ♪」モグモグ

アセロラ「……………」スッ

アシリパ「!」

サトシ「お、おいアセロラ……無理して食べなくてもいいんだぞ?」

アセロラ「……………」モグモグ

アセロラ「……ヒンナヒンナ」ニコッ

サトシ、アシリパ「!」

ロトム図鑑「ロロー!アセロラがヒンナヒンナと言ったロト!」

アセロラ「ワルビアルのオハウ…意外と美味しいねサトシ!ヒンナヒンナ」モグモグ

サトシ「へへっ」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

アシリパ「アセロラ!脳ミソもあるぞ!」ニコッ

アセロラ「それはいらないよ」



ハハハハハ

3日後

アイナ食堂

ロトム図鑑「………と言う事がウラウラであったロト」

スイレン「チタタプチタタプ♪」ドンドン

サトシ「い、いだっ!やめてくれスイレン!」

ピカチュウ「ピカピィ…」

アシリパ「いやぁ…あのワルビアルの肉は絶品だったなぁ…」

マオ「そ、そうなんだ………」

マオ「で、アシリパさん」

アシリパ「?」

マオ「……その絶品だって言うワルビアルの肉は?」

アシリパ「ちゃんと骨も皮も残さず食べてきた」

マオ「は?」

リーリエ「いったい何しにウラウラまで行ったんですか」

アシリパ「安心しろマオ!こっからが作戦開始だ!」スクッ

マオ、リーリエ(不安だ……)

アシリパ「サトシ!作戦開始だ!向かいの食堂に乗り込むぞ!」

マオ「なんで向かいの食堂に乗り込むの!?」

スイレン「チタタプチタタプ♪」ドンドン

サトシ「痛いっ!痛いっ!」

ロトム図鑑「アシリパ。どうやらサトシはスイレンにチタタプされてて忙しいみたいロト」

アシリパ「ハァ…サトシは肝心な時に役立たずだな」

リーリエ「止めてあげてくださいよ」

ガチャッ

アシリパ「!」

カキ「悪い!遅れた!」

マーマネ「あっ!サトシとアシリパさん帰って来てるね!」

マオ「カキ!マーマネ!」

アシリパ「丁度いい、カキ!マーマネ!私についてこい!向かいの食堂に乗り込むぞ!」

カキ「は?乗り込む?」

マーマネ(てゆーか何でサトシはスイレンに棒で叩かれてるの?)

アイナ食堂の向かいの食堂

ザワザワ

マーマネ「うわぁ…混んでるねー…」

カキ「な、なぁアシリパさん。ここに来てどうするんだ?」

アシリパ「…………………」

店員「ご注文はお決まりですか?」ニコッ

アシリパ「…………ハンバーグライスのサラダセット1つ」

店員「かしこまりました」

マーマネ(普通に頼むんだ……)

カキ(まさか……この店の味を探るとかってやつか?)

アシリパ「カキ、マーマネ!お前たちも何か頼め」

マーマネ「え?」

カキ「あ、あぁ……」



ワイワイ ガヤガヤ

ハンバーグライスのサラダセット「」ホカホカ

マーマネ「うわぁ…美味しそう…」ジュルリ

カキ「たくっ、俺たちは普通に食事しに来たわけじゃないんだぞ?」

マーマネ「えへへ////」

アシリパ「そうだぞマーマネ」

マーマネ「!」

アシリパ「さて、作戦開始だ」スッ

マーマネ「それは……」

カキ「モンスターボール?」

アシリパ「出てこい」ボソッ

ボンッ

ニョロモ「ニョロ?」キョロキョロ

マーマネ「え?それは……」

アシリパ「私がウラウラで捕まえたニョロモだ」ナデ

ニョロモ「ニョロ~♪」

カキ「いや、そうじゃなくって」

マーマネ「そのニョロモをどうするの?」

アシリパ「………ハンバーグライスセットサラダイン……」スッ

ニョロモ「ニョロ?」

カキ「ニョロモを持ち上げた……?」

マーマネ「ま、まさか………」

アシリパ「ニョロモ!!」ズン

ニョロモ「ニョロ!?」

カキ、マーマネ「!?」

アシリパ「……………」スゥ

アシリパ「おいコラァ!!店員!!」

店員「な、なんでございましょうかお客様!」

アシリパ「お前んとこのハンバーグはニョロモを混入させてお客様に出してんのかオォ?」

店員「!?」

ハンバーグライスサラダセットインニョロモ「ニョロ?」

ザワザワ

店員「お、お客様……一先ずは奥でお話を……」

マーマネ「こ、これマズくない?」ヒソヒソ

カキ「あ、ああ…下手したら営業妨害で警察に……」

カキ「あの…アシリパさ…」

アシリパ「奥でお話?よくこんなもん出しておいてそんな事言えるなぁ、あぁん?お前じゃ話にならん!店長呼べや!」バンッ

店員「ヒィ」ビクッ

カキ、マーマネ「ヒィ」ビクッ

ハンバーグライスサラダセットインニョロモ「ニョロ」



店長「お、お待たせしましたお客様……」

アシリパ「お待たせしましたじゃねぇよどうしてくれんだコレ」スッ

ハンバーグライスサラダセットインニョロモ「ニョロ」

店長「……………」

ザワザワ

店長「………あの、お客様」

アシリパ「あ?」

店長「いくらなんでも料理にニョロモが紛れていたらわかります」

店長「もしかしてこのポケモン……お客様のポケモンでは?」

アシリパ「…………………」

マーマネ「あ、アシリパさん…もうやめようよ…」ヒソヒソ

カキ「ごめんなホシ……お兄ちゃんは明日からジュンサーさんのところにお泊まりだ…」シクシク

店長「お客様。これ以上騒ぐのならば私たちもそれなりの対応をさせて頂きますが?」ギロッ

アシリパ「……………」

ザワザワ

マーマネ「も、もうやめようよアシリパさぁん…」ヒソヒソ

アシリパ「……………話にならないな。行くぞ、カキ、マーマネ」スクッ

カキ「あ、ああ…」ホッ

マーマネ「う、うん…」ホッ

アシリパ「………あーあ…これじゃあ他の料理にもニョロモが紛れてるかもわからないなぁ」チラッ

店長「!?」

カキ、マーマネ(ちょ……)

ザワザワ

ネーキイタ?リョーリニニョロモデスッテ コワイナァ

店長「お、お客様方々!落ち着いてください!そのような事は決っして……」

アシリパ「とは言え…料理を食い損ねたせいで腹が減ったままだ…」グー

アシリパ「……そういえばこの向かいにアイナ食堂とか言う食堂があったな!そこに行ってみよう!カキ、マーマネ!」ポンッ

マーマネ「あ、うん…」

カキ「ハイ……」

スタスタ

バタン

店長「………………」

ザワザワ アイナショクドウ……


アシリパ「よし!」グッ

マーマネ「全然"よし!"じゃないよアシリパさん!」

カキ「完全に営業妨害だ!バレたら捕まるぞ絶対!」

アシリパ「安心しろ!ニョロモはすぐに逃がす!」

マーマネ「全然安心出来ないよ!」

アシリパ「よーし!早速アイナ食堂に戻って作戦の最後の仕上げをするぞ!」

カキ「もうこれ終わったな」ガクッ

アイナ食堂

ザワザワ

マオパパ「す、凄い!お客様がこんなにたくさん…」

マオ「凄いよアシリパさん!どんな作戦使ったの!?」

アシリパ「フッ」ニヤッ

カキ、マーマネ「………………」

アシリパ「これより作戦を行う!」

アシリパ「サトシとスイレン、リーリエとポケモンたちは客の注文と配膳を!」

サトシ「任せとけ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「うん!」

アシマリ「アウ!」

リーリエ「がんばリーリエです!」

シロン「コン!」

アシリパ「ロトム!サトシのサポートを頼む」

ロトム図鑑「任せロトー!」

アシリパ「マオとマオのアチャは厨房で私と料理!アママイコはそのサポートを!」

マオパパ「よしきた!」

マオ「燃えてきたー!」メラメラ

アママイコ「アマ!」

アシリパ「マーマネとカキ、ガラガラとトゲデマルはチタタプ係りだ。私たちは顔がわれるといけないからな」ハハハ

サトシ「なんで?」

カキ「まぁ…」

マーマネ「色々…」

サトシ「?」

アシリパ「……客を待たせる訳にはいかない……」スッ

アシリパ「全員持ち場につけ!ゼンリョクでいくぞー!」

全員「ウルトラジャー!!!」

厨房

リングマ「グロロロォ!!」ジャラッ

マオパパ「こ、これは!?」

マオ「リングマ!?」

アシリパ「昨日フチに頼んで送ってもらった若い♂の個体のリングマだ」

アシリパ「私たちの間でリングマは"キムンカムイ"と呼ばれている」

マオ「キムンカムイ…」ゴクリ

リングマ「グロロロォ!!」ジャラッ

アシリパ「気を付けろ……鎖に繋がれているとはいえ、フチが言うにはこいつはシロガネ山に住むとびきり狂暴なヤツらしい…」

カキ「シロガネ山…」ゴクリ

アシリパ「性格はヤンチャで暴れるのが大好き…幸いウェンカムイにはなってないらしいが…」

マオ「ウェンカムイ?」

リングマ「グロロロォ!!」ガッ

マーマネ「く、来る!」

アシリパ「レタラ!」

ルガルガン「ガルッ!」ダッ

リングマ「グロォ!」バキッ

マオパパ「す、すごい!あの巨大なリングマをぶっ飛ばした!」

リングマ「ググ…」ヨロッ

マオ「アママイコ!あまいかおり!」

アママイコ「アマーイ!」キラーン

リングマ「ォ……」ヨロヨロ

リングマ「ォー…」

カキ「あの狂暴なリングマが大人しくなった」

マオ「やったね!アママイコ!」グッ

アママイコ「アマ!」グッ

アシリパ「よし」スッ

アシリパ「後は私に任せろ!」ジャキン

マーマネ「リーリエには見せられないね」

アシリパ「肉を切り分けた!マオとマオのアチャはこの肉で料理を!」

マオ「任せて!アシリパさん!」

マオパパ「ふふっ!腕がなるなぁ!」グッ

アシリパ「カキとマーマネは残ったこの肉をチタタプしてくれ!」

カキ「チタタプチタタプ」トントン

マーマネ「チタタプチタタプ」トントン

アシリパ「………リングマの毛皮は……」ウーン

アシリパ「アイナ食堂の店先に飾ろう!」ヨシッ

ルガルガン「ガルッ!」

マオ、マオパパ「やめて!」

アママイコ「アマ!」

ワイワイ ザワザワ

ジョーイ「このお肉…木の実の味がしておいしー♪」モグモグ

ジュンサー「ヒンナヒンナ♪」モグモグ


サトシ「リングマのステーキお待たせー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

ククイ「おっ!サトシ、ピカチュウ!頑張ってるなー?」

サトシ「へへへっ」ニッ

ピカチュウ「ピッカ!」グッ

ロトム図鑑「リングマの肉はアシリパたちの間では最高級の肉ロトよー!」

バーネット「それは楽しみね」ニコッ

ククイ「うん!確かに美味い!ヒンナヒンナ」モグモグ

バーネット「ククイくん!このお肉、オソマをつけたら更に美味しいわ!ヒンナヒンナ!」モグモグ

ククイ「これは……!オソマとリングマ肉のダブルアタックだ!!ヒンナヒンナ」モグモグ

サトシ「味噌って言ってよ」

ピカチュウ「ピカピカ」


スイレン「お待たせしましたー」コト

アシマリ「アウ!」

ライチ「あらスイレン?可愛い格好してるじゃない?」

スイレン「えへへ////」テレッ

ライチ「このラブカスの刺身…美味しそうね?」スッ

スイレン「ライチさん!ラブカスは結びの神様……」

スイレン「愛し合う男女が一緒に食べればその二人は結ばれるって言い伝えがあります!」ビシッ

アシマリ「アウ!」ビシッ

ライチ「ふーん?ケンカ売ってる?」ニコニコ

ルザミーネ「いいわよリーリエ!そのメイド服姿!カワイー♪」パシャッパシャッ

グラジオ「フッ」パシャッパシャッ

リーリエ「あ、あの…お母様にお兄様…撮影もいいですが料理も食べてください」

シロン「コン」

ルザミーネ「そ、そうだったわね!頂くわ!」スッ

グラジオ「………ん?リーリエ…このハンバーグ…やけにあっさりした味だな?いったい何の肉を使ってるんだ?」モグモグ

リーリエ「はい、論理的結論から言いますとニョロトノの肉を使っています」ニコッ

シロン「コーン!」

グラジオ「ニョロ……トノ…」ポロッ

ルザミーネ「」ポロッ



アセロラ「サートシー!」フリフリ

サトシ「!」

クチナシ「よぉ兄ちゃん。久しぶりだなぁ」

サトシ「アセロラ!クチナシさん!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「来てくれたんだな!」

アセロラ「うん!とーぜんだよー♪」ニコッ

クチナシ「ま、アセロラがうるさいから仕方なくな」

アセロラ「まーたおじさんはそういう事言うー!」プクー

クチナシ「へいへい」

サトシ「へへへっ」ニッ

サトシ「アセロラ!クチナシさん!待っててよ!今すっげー美味しい料理を……」

スイレン「はいお待ち」ドンッ

アセロラ「!」

サトシ「スイレン!」

スイレン「リングマの脳ミソの各種ポケモン目玉添えです」ニコニコ

アセロラ「…………………」

クチナシ「おいおい…なんだぁ?このグロテスクなモンは」

スイレン「なんならサトシが大好きなオソマもつけるよ」ニコニコ

アセロラ「…………………」

サトシ「………味噌って言ってくれよ…」

ピカチュウ「ピカピィ」


ワイワイ

ロトム図鑑「みんなお疲れロトー!大繁盛だったロトねー」

サトシ「ああ!だな!」ニッ

スイレン「もうクタクタ…」ヘナッ

リーリエ「ですね…」

マーマネ「僕お腹減っちゃっちゃったよー」グー

カキ「まったくマーマネは……」グー

マーマネ「……………」

カキ「………俺もだ…」

リーリエ「ふふっ」クスッ

アシリパ「この程度でスタミナ切れとは…情けないぞお前たち」

ルガルガン「ガルッ!」

サトシ「何でアシリパはピンピンしてるんだよ」

ピカチュウ「ピカー!」

マオ「みんな!」

全員「!」

マオ「今日は本当にありがとう!」ペコッ

マオパパ「ああ、こんなにお客さんが来るとは思わなかった」

マオパパ「本当にありがとう!少ないけど……」ゴソゴソ

サトシ「いっ!?」

スイレン「ま、まさかお給料!?」

リーリエ「そんな…私たちは…」

マオパパ「遠慮しないで受け取ってくれ。これは私からの気持ちだ」

マオ「そうだよみんな!」ニコッ

アママイコ「アマー!」

マーマネ「でも……」

カキ「うーん……」

アシリパ「マオのアチャ。悪いがそれは受け取れない」スッ

マオパパ「え?」

サトシ「アシリパ…」

アシリパ「私たちはあくまでマオの…友のために勝手に手伝いをしただけだ」

アシリパ「それに…この店が客でいっぱいになったのも元々ここの料理が美味しいからだ。マズい料理を出す店ならば皆すぐに店を出るし客足も跡絶える」

マオ「アシリパさん…」

リーリエ「そうです!アシリパさんの言うとおりです!」

スイレン「うんうん!」

マオパパ「だが……」

アシリパ「だったら……」チラッ

全員「?」グー

アシリパ「金よりも私たちに料理を作ってくれ!私はアイナ食堂の料理が食べたい!」

マオ、マオパパ「!」

サトシ「おっ!いいなそれ!」

スイレン「お腹ペコペコ」グー

マーマネ「やったー!」

カキ「たくっ、喜びすぎだぞマーマネ」フッ

リーリエ「ふふっ」クスッ

ワイワイ

マオパパ「いい友達を持ったな」ポンッ

マオ「……うん」グスッ

アママイコ「アマ」ニコッ

マオパパ「よーしマオ!この子たちの為に最高のご馳走を作るぞ!」

マオ「おーっ!」


アシリパ「………………」

サトシ「どうしたアシリパ?」

アシリパ「……いや、ちょっとアチャの事を思い出した…」フッ

サトシ「アシリパ………」

サトシ「……へへっ、アシリパってやっぱオソマなだけじゃなかったんだな?」ニッ

ピカチュウ「ピカッ」ニコッ

アシリパ「サトシ……」

アシリパ「………………」

アシリパ「オソマはお前だろ」

>>45
訂正
マーマネ「僕お腹減っちゃっちゃったよー」グー


マーマネ「僕お腹減っちゃったよー」グー

一週間後

マオ、スイレン、リーリエ、カキ、マーマネ「えー!?アシリパさんがいないー?」

サトシ「そうなんだよ…朝起きたらいなくなってて…」

ピカチュウ「ピッカー!」

リーリエ「ちゃんと探したんですか?」

サトシ「心当たりのあるとこはだいたい探したよ」

スイレン「じゃあ…早出して他の島にポケモンを獲りに行ってるとか?」

サトシ「……ウラウラのアセロラのとことかかな?」ボソッ

スイレン「え?」

サトシ「いや、何でもない」

マーマネ「アシリパさん…まさかジュンサーさんに…」

カキ「!?」ビクッ

マオ「は?ジュンサーさん?なんで??」

マーマネ「い、いや……」

カキ「まぁ…色々とな…」

マオ「?」

ロトム図鑑「アシリパなら本格的に父親を探す旅に出ると言って今朝早くメレメレを出てったロト」ヒュー

サトシ「ロトム!」

リーリエ「父親探し……いったいどういう事ですか?」

マオ「そうだよ!何で私たちに一言もなく……」

カキ、マーマネ(良かった…警察じゃなかった…)ホッ

ロトム図鑑「………アシリパからみんなへのメッセージを預かっているロト」

サトシ「………メッセージ?」

ロトム図鑑「………メッセージスタートロト」ピッ

『みんな…何も言わず勝手にいなくなった事を許してほしい』ジジ…

スイレン「この声…」

サトシ「アシリパだ…」

『私はこれから本格的にアチャを探す旅に出る事にした。とは言ってもアローラを拠点に探すつもりだ。何れまたみんなと会う事もあるかもしれない』

サトシ「………………」

『カキ。お前の牧場のミルタンクは絶品だった。あれは私のコタンにも並ぶほどの無い味だ。私はあの味を一生忘れない』

カキ「モーモーミルクの事だよな。間違いない!」

『マーマネ。ニョロモはすぐに逃がしたから足はつかないハズだ。安心してくれ』

マーマネ「アシリパさん…」

『たぶん』ボソッ

マーマネ「今たぶんって言った?」

『マオ。アイナ食堂の料理はアローラ1だ!私が保証する。お前なら大丈夫。アチャを大切にな』

マオ「うぅ…アシリパさん…」グスッ

『あと、あの時のリングマの皮はアイナ食堂の店先に飾っておいてやった。礼はいらない』

マオ「あれやっぱりアシリパさんの仕業だったんだ!」

『スイレン。その棒はストゥと言って私たちの部族に伝わる制裁棒だ』

スイレン「!」ヒョイッ

『もしサトシがオソマな事したら私のかわりにそれでサトシをチタタプしてやってくれ』

スイレン「抜群のフィット感!」ブンッ

サトシ「ヒェッ」ビクッ

『サトシ。お前には本当に世話になったな。まるで本物の弟といるような日々だったよ』

サトシ「アシリパ……」

『オソマの食べすぎには注意してくれ』

サトシ「……へへっ、最後までオソマかよ…」

サトシ「………味噌って言えよ」ニッ

ピカチュウ「ピッカ」ニコッ

『リーリエ…お前には怖い思いをいっぱいさせた…きっとお前は私が苦手だっただろう…ごめん…』

リーリエ「アシリパさん…」

『…でも私はどんな事にもゼンリョクなリーリエが大好きだった!リーリエと一緒にチタタプしてヒンナヒンナできなかった事が唯一心残りかな?』

リーリエ「アシリパさんは少し変わった方でしたが……」

リーリエ「私も……アシリパさんが大好きでしたよ…!」グスッ

マオ「リーリエ…」ウルッ

シロン「コン…」

リーリエ「うぅ……」グスグス

マオ「リーリエ」ポンッ

スイレン「きっとまた会える」ニコッ

シロン「コン」

ロトム図鑑「みんな。これはアシリパから渡されたみんなへのプレゼントロト」スッ

サトシ「………ん?これは…」

カキ「肉団子?」

『それは私たちの間でチロンヌプと呼ばれるポケモンから作った料理だ。みんなで食べてくれ』

サトシ「アシリパ……」パクッ

サトシ「おっ!チロンヌプの肉団子ヒンナヒンナ」モグモグ

カキ「おぉ!確かに美味い!ヒンナヒンナ」モグモグ

スイレン「ヒエヒエだけどホカホカ!ヒンナヒンナ」モグモグ

マーマネ「マオ!オソマある?」モグモグ

マオ「もう!味噌って言いなよ!」モグモグ

リーリエ「………………」スッ

リーリエ「えいっ!」パクッ

全員「!」

サトシ「リーリエが…」

カキ「ポケモンの肉を……」

リーリエ「………………」モグモグ

マオ「リーリエ……」

リーリエ「………ヒンナヒンナ…です!」ニコッ

スイレン「リーリエがヒンナヒンナって言った!」

サトシ「へへっ」ニッ

ピカチュウ「ピッカ!」

リーリエ「意外と美味しいですね!」モグモグ

マーマネ「でしょー?」ニコッ

カキ「なんでマーマネが得意気なんだー?」ニヤニヤ

マオ「リーリエ、オソマ…味噌いる?」

リーリエ「はい!」ニコッ


ワイワイ

リーリエ(ところでチロンヌプってなんなんでしょう)モグモグ

シロン「コン!」

メレメレ島のはずれ

ザザーン

アシリパ「よし、船の準備はできた…」

ルガルガン「ガルッ!」

アシリパ「…………私が聞いた話では最近"のっぺらぼう"と呼ばれる人物をポニで見かけたという噂があるらしい」

アシリパ「まずはそこからあたってみよう」

ルガルガン「ガルッ!」

アシリパ「……………………」

アシリパ(メレメレ島……色んな事があったな…少し名残惜しい……)

アシリパ「…………そうだ!この辺の海ではハギギシリが獲れるらしい!ハギギシリはとても珍味だ」

アシリパ「ハギギシリを獲ってポニに行く前にウラウラのアセロラへの挨拶に行こう」

ルガルガン「ガルッ!」

アシリパ(サトシ…みんな!また会おう)クルッ

アシリパ「……待っていてくれアチャ!」

アシリパ「行こう!レタラ!ジュナイパー!」

ルガルガン「ガルッ!」

ジュナイパー「ジュナ!」バサッ






おわり

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