真美「おねーちゃん」 (56)
こんにちは、投下していきます
・765アイマスssです
・完全にif物となります。
・書き溜め済みです
・細心の注意を払いますが誤字脱字の場合脳内補完お願いします
以上の項目でお願いします
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真美「亜美、それ真美のだよ! やめてよー!」
亜美「えへ、早いもの勝ちだよー!」
真美「っ! やめてっての!」
亜美「もう食べちゃった」
真美「亜美~!」
「こら、二人とも、仲良くしなさい!」
真美「でもおかーさん、亜美が......」
「真美、あなたもお姉ちゃんなんだから我慢も覚えないとダメよ......」
真美「......亜美だってほとんど変わらないじゃん......」
亜美「そうだよー、真美はお姉ちゃんする気あるのー?」
真美「っ!!」
「ほら、はい仲直り......ね?」
亜美「はいはい大丈夫だよおかーさーん、真美だって分かってるよ~、ね、真美?」
真美「......うん、分かってるよ」
亜美「あれ? どこ行くの真美?」
真美「ちょっと......」
亜美「亜美も付いてっていい?」
真美「ごめん、ちょっと......」
亜美「真美......?」
真美「......」
真美「いつもはお姉ちゃんぶるなってゆーくせに......」
真美「おかーさんもなんでいつも亜美のこと......」
真美「......」
真美「うぅ......」
真美「なんで...... 真美ばっかり......」
真美「......」グスッ
「えっーと...... 大丈夫?」
真美「......え?」
「泣いてたから...... もしかして迷子?」
真美「......違うよ」
「そっか、ならよかった...... どうして泣いてるの......?」
真美「......なんで、その...... お、おねーちゃんはそんなこと聞くの?」
「泣いてるのもそうなんだけど...... すごく寂しそうな顔してたから......」
真美「別にそんなこと......」ゴシゴシ
「だめだよ袖で拭いちゃ!」
真美「う、うあ......」
「ほらじっとしてて......」
真美「ん......」
「......はい! 目なんだから気をつけなきゃだめだよ?」
真美「うん...... ありがとう......」
「どういたしまして!」
真美「......」
「なにか......あったんだよ...ね?」
真美「......」
真美「......亜美とおかーさんが......」
「......うん?」
「そっか......」
真美「......」
「......」
「私はね、一人っ子なんだ...... こんな性格だから妹とか弟が欲しいって思ったこともあるけど...... 大変なんだね......」
真美「......いーこともあるよ。亜美と遊ぶと楽しーし、いたずらだって二人でできるし......」
真美「でも......」
真美「いっつも我慢するのは真美の方だもん...... ずるいよ。真美だっておかーさんの子供なのに......」
「......ふふ」
真美「......なに?」
「真美ちゃんは妹さんとお母さんが大好きなんだね」
真美「!? べ、別にそんなんじゃ......」
「......」
真美「............ないこともないけど......」
「......きっと妹さんは甘えちゃうんだよ。真美ちゃんは優しいから」
真美「......」
「ここに来たのだって、妹さんやお母さんに心配かけないためでしょ?」
真美「っ......」
「みんなに気を遣うのって大変だよね。私もわかるよ」
真美「......」
「それにそういうことを相談できる人がいないと苦しいよね」
真美「......」
真美「............おねーちゃんは、そーゆー時どうするの......?」
「......」
「......私は......どうだろう。友達に相談するときとか、お母さんやお父さんに言う時もあるけど......」
「......えへへ、偉そうなこと言ってても分かんないや......ごめんね」
真美「......そっか」
「でもね
昔教えてもらったの
独りでとっても寂しい時でも
みんなと歌ったらそんなの吹き飛んじゃうんだって!」
真美「......」
真美「みんなって......?」
「えぇ!? えーっとそれは、その...... まだわかんないけど......」
真美「......」
「うぅ......」
真美「ぷふっ......」
真美「あははっ! おねーちゃんもわかんないんだっ」
「も、もう! いつかいっしょに楽しい歌を歌える友達ができるの~!」
真美「......真美もいつか、その歌聞きたいよ。ふふっ」
「......」
真美「......ありがとね、おねーちゃん。おねーちゃんのおかげで楽になったよ」
「......うん」
真美「それじゃまた帰っておねーちゃん頑張りますかなー!」
「......」
真美「またね、おねー
「ねぇ!」
真美「うん? どしたの?」
「......聞くだけじゃなくて、真美ちゃんも一緒に歌ってみない......?」
真美「......真美も......?」
「......ううん、歌わなくてもいい。時々でいいからいっしょにこうやって話さないかな?」
「お互いのことをあまり知らないから言えることもあると思うんだ......!」
「......どう、かな......?」
真美「......やめとく」
「......そっか」
真美「......一緒に歌うのはやめとく」
「......え?」
真美「だ、だからー......//」
真美「おねーちゃんとはまた話したいってこと!」
「......真美ちゃん......!」
真美「おねーちゃんと話してたら、ほんとに気持ちが軽くなったから......」
真美「また話したいなーって......」
「うん......うん! 私も!」
真美「おねーちゃんの家、この公園近いの?」
「ううん。私の家はここから2時間くらいかかるんだ......」
真美「え!? めっちゃ遠いじゃん!」
「そうなの...... 今日は高校見学で東京まで来たんだけど」
真美「おねーちゃんちゅーがくせい?」
「そうだよー。中学二年生!」
真美「おぉ...... ちゅーがくせい......」
「ふふ、尊敬したー?」
真美「これなら真美でもなれるかも......」
「ちょ、ちょっと!?」
真美「へへー、じょーだんだって!」
「......まぁだからこの公園は全然近くないんだ、残念だけど」
真美「真美の家も近くはないよ。どっちかってゆーと東京より神奈川県寄りだし......」
「え!? 私神奈川に住んでるんだ!」
真美「......ほんと......!? じゃ、じゃあ○○公園わかる!?」
「うん! 昔お父さんにつれってってもらったなぁ......」
真美「そこ真美の家からまあまあ近いんだけど」
「そうなの!? 私の家からは......ま、まあ近いよ!」
「今度はそこで会おうよ!」
真美「う、うん!」
「今日も一緒に帰りたいんだけど、この後一回友達たちと集まる予定なんだ」
真美「だいじょーぶ、真美は一人で帰れるよ! 四年生だもん!」
「そっか、なら気を付けてね!」
真美「うん。おねーちゃんもね!」
「じゃあ○○公園の池の横のベンチに来週の土曜日、お昼の一時でどうかな?」
真美「うんいーよ!」
「じゃあまたね!」
真美「......あ!」
真美「まっておねーちゃん!」
「どうしたの?」
真美「名前...... 名前なんてゆーの?」
「......」
「......春香」
春香「天海春香っていうの。よろしくね、真美ちゃん!」
真美「春香ちゃん...... 双海真美だよ。よろしく......!」
春香「じゃあね! 真美ちゃん♪」
真美「あ、うん...... ばいばい......」
真美「......」ボー
亜美「真美ってば!」
真美「うぁ! な、なに?」
亜美「だから...... 全然食べてないけど、どしたの?」
真美「え、いや別に......」
亜美「......なんか帰ってきてから変だけど...... 何かあった?」
真美「な、なんもないってば!」
亜美「ならいーけど...... ま、まっさかおやつのプリン食べただけを怒ってるんじゃないよね~......?」
真美「別に怒ってないよ......」
亜美「だ、だよねー。そんなことで怒ったりしないよね?」
真美「......だからそういってんじゃん......」
亜美「......」
亜美「......なんでうそつくの?」
真美「......は?」
亜美「そんくらい分かるんだかんね! 亜美がどんだけ真美といっしょに......じゃなくて!」
亜美「そんなことでずっと怒ってるとか、真美小さすぎだよっ...... ぁ......」
真美「......」
亜美「あ、え、えとその今のは......」
真美「もう真美お風呂入ってくるね......」
亜美「え、まだ残って......」
真美「......いらない」
亜美「ま、待ってよ! お風呂亜美もいっしょにっ!」
真美「......なんで?」
亜美「......え? だっていっつもいっしょに......」
真美「亜美、真美に怒ってるんでしょ? じゃ、いいじゃん......」
亜美「そ、そうだけど別に......」
真美「亜美はご飯食べてなよ...... ごちそうさま」
亜美「な、なにそのいーかた!」
真美「ごめんって......」ガチャ
亜美「あっ......」
真美「......はぁ」チャプン
ガチャ
亜美「......あ」
真美「......」
亜美「な、なんだまだ入ってたのー!?」
真美「......」
真美「ごめん、もう出るから......」
亜美「いやだからさー、なんでそうやってあやまんの?」
真美「......っ」
亜美「なに、亜美間違ってる?」
真美「......別に」
バタン
亜美「......」ペタ
亜美「......なんで......あんないーかたしか......」ジャー
ガチャ
亜美「......暗っ......」
真美「......」
亜美「もー寝るの?」
真美「うん......」
亜美「......」
真美「......」
亜美「......」
真美「......」スー
亜美「......あのさ」
真美「......」スー
亜美「......真美?」
真美「......」スースー
亜美「寝てる......んだよね?」
真美「......」スースー
亜美「......おやすみ」
「じゃあねー! 亜美、真美!」
「また月曜日ね!」
亜美「またねー!」
真美「ばいばーい!!」
亜美「なんか今日機嫌よくない?」
真美「いや別にそんなことないけど......」
亜美「そーいえば、明日ゆーかが遊ぼうって。行く?」
真美「ごめん明日は予定あるんだ」
亜美「え、どこ行くの? おかーさんにお小遣いもらおっか?」
真美「ごめん、明日は真美だけで行くから」
亜美「......え?」
真美「......」
亜美「だ、誰と?」
真美「え? いやちょっと知り合いと......」
亜美「だから誰だってば! 亜美が知らない友達なんていないっしょ!!」
真美「......別に誰だっていいじゃん」
亜美「......なにそれ!」
真美「......とにかく、明日はいけないから」
亜美「じゃあいーよ! 亜美だけで行くから!」
真美「うん......」
亜美「......っ」
真美「えっと...... ここらへんかな......」
真美「この公園に池なんて一個しかなかったと思うんだけど......」
真美「あっつ......」
真美「......座って待っとこ......」
「だれだっ!」
真美「うわわっ!」
春香「えへへ、おまたせ真美ちゃん!」
真美「ううん、別に待ってないよ」
春香「でも15分も遅れちゃって......暑かったよね、ごめんね。お茶飲む?」
真美「大丈夫だって! それより話そーよ!」
春香「ふふ、わかった。そうしよっか!」
真美「それで友達がプールに飛び込んでね!」
春香「えぇ~! 危ないよー!」
真美「大丈夫だったよ! その後先生に......」
春香「ふふっ」
真美「さいこーっしょ!」
春香「それで更衣室を覗いてた男子たちがいたんだけど......」
真美「えぇ~、最悪じゃん......」
春香「でもね、冗談で私の友達が男子更衣室にも覗きがいたっていったの」
真美「なにそれ、いるわけないじゃん。男子の裸なんて見たくないよー」
春香「男子たちも最初はそうやって馬鹿にしてたんだけど......」
春香「その覗きは女子じゃなくて、体育の先生がしてたって」
真美「え......?」
春香「それから男子たちは真っ青になって覗きどころじゃなくなったの」
真美「あはっ! 頭いーね春香ちゃんの友達!」
春香「しかもしまいには男子たちがその話を作ったことになってて......」
春香「最初の覗きをしてたグループがその先生にものすっごく怒られて......」
真美「あはは! じごくじごくだね!」
春香「......うん?」
春香「ちょっとかわいそうだったんだけど、まぁそうだよね」
真美「はー笑いつかれた! ちょっとタンマ!」
春香「ふふ、そうだね~」
春香「あ、そうだ! お腹すかない? 私クッキー焼いてきたんだ!」
真美「え、クッキー!? 食べたい!」
春香「ふふ、どうぞ!」
真美「ありがとー春香ちゃん!」モグ
春香「どうかなぁ?」
真美「うんん!?」
真美(こ、これ全然甘くない...... てかおいしくない......)
春香「......えっ? もしかして私......」
真美「うんん? あんまりおいしくてしゃべるの忘れちゃったよ!」
春香「ほんと!? 真美ちゃん全部食べていいからね!」
真美「え!? で、でも......」
真美(......いや、ここで春香ちゃんに食べさせちゃったら気づいちゃう......)
真美「じゃ、じゃーもらっちゃおーかなぁ......」
春香「うんうん! いっぱい食べてね!」
真美「あはは...... ありがとね......」
真美「ふう......」
春香「真美ちゃんいっぱい食べたねー!」
真美「お腹減ってて......」
春香「また作ってくるね!」
真美「う、うん......」
春香「......」
春香「妹さんとは、どう?」
真美「......まぁまぁかな......」
春香「......」
真美「でもちょっと冷たくしちゃうんだ...... そんなつもりないんだけど......」
春香「......いつからそんな感じなのかな?」
真美「最近だと思う......」
春香「最近......」
真美「......」
真美「ほんとは真美も一緒にいろいろしたいんだけど、なんか......」
春香「......そういう時にとっても近くに人がいると、ちょっとしんどいのかもね......」
真美「......うん」
春香「......」
春香「......ね! もっと真美ちゃんの学校の話聞かせてよ!」
真美「え? 学校?」
春香「うん! 小学校のこと懐かしくなってきてさ~!」
真美「いーよ! えーっとね、この前友達と花火見に行ってきたんだけど......
真美「それでね! 真美と亜美が一番うまかったんだよ!」
春香「クラスで一番!? それは凄いね!」
春香「私は運動神経あんまりだから羨ましいよ~......」
真美「春香ちゃん、運動できないの?」
春香「できないことはないんだけど、出来るほうではないかな......」
春香「一緒にスポーツするのは好きなんだけどね」
真美「そーなんだ......」
春香「それより私は歌うほうが好きだよ!」
真美「歌?」
春香「うん! よく友達とカラオケに行くんだ~! 近くに夜までだったらすっごく安いところがあってね......
春香「そういえば真美ちゃん、お洋服可愛いね!」
真美「え......そ、そーかなぁ?」
春香「うん! 黄色のワンピース似合ってるよ!」
真美「えへ、ありがと......」
春香「ワンピース最近着てないなー、真美ちゃんみたいに可愛く似合ってくれればいいんだけど......」
真美「春香ちゃんぜったい似合うと思うけど......」
春香「えへへありがとう......」
春香「そうだ、写真撮ろっか!」
真美「写真?」
春香「うん! ほら携帯で!」
真美「え! 春香ちゃん携帯持ってるの!?」
春香「そうだよ! この前買ってもらったんだー、いいでしょー!」
真美「いいないいなー! 真美もほしーよ!」
春香「ふっふそうでしょう...... これで夜も友達とメールいっぱいできるんだよ!」
真美「う、羨ましい! 早くちゅーがくせいになりたいよー!」
春香「ふふ...... だから、ね? 写真とろ?」
真美「うん! えっと......」
春香「もっとこっち来て、こっち」
真美「う、うん......」
春香「えへへ、自撮りだよ!」
真美「ぴーす!」
春香「いえーい!」
パシャ!
春香「うーん......」
真美「撮れた? みせてみせてー!」
春香「真美ちゃんが半分しか写ってないよ......」
真美「あ、ほんとだ......」
春香「ちょっとごめんね、えいっ」ギュッ
真美「わわっ!?」
春香「ごめんね、もっと近くじゃないと写らなそうだから......」
真美「う、ううん! 真美は全然だいじょーぶだよ!」
春香「ありがとう、じゃあ......ピース!」
真美「ぴーす!」
春香「......うん! 今度はちゃんと撮れてる!」
真美「ほんと!? ......ほんとだ!」
春香「えへへ、待ち受けにしちゃおー!」
真美「え!? ま、待ち受け!?」
春香「うん、待っててね...... えっと......あれ?」
真美「春香ちゃん...... もしかしてできないの?」
春香「か、買ったばっかだから!」
真美「......ふふふ」
春香「うぅ~、せっかく真美ちゃんにかっこいいところ見せられると思ったのに......」
真美(春香ちゃんは最初からかっこいいけど......)
真美「やっぱり真美でもちゅーがくせいになれるかも......?」
春香「なぁっ!?」
真美「あはは、じょーだんだよー!」
春香「も、も~!」
春香「そろそろ帰らなきゃね......」
真美「え、まだだいじょーぶじゃない......?」
春香「4時だし......完全に暗くなってきちゃう前に帰ったほうがお母さんたちも心配しないでしょ?」
真美「......うん......」
春香「それに私も真美ちゃんも、ここから近いわけじゃないんだし」
真美「......」
春香「......」
春香「......あと十分だけお話しする......?」
真美「......! うんっ!」
春香「ふふ......」
真美「それでね、それで......」
春香「あのね、真美ちゃん」
真美「そのとき、えーっと真美の友達が......」
春香「......真美ちゃん」
真美「......」
春香「もう帰ろう? あれから二十分も経っちゃったよ」
真美「......だってもっと春香ちゃんと話したいんだもん......」
春香「......また会えるよ!」
真美「......うん......」
春香「......あ、そうだ!」カキカキ
真美「......?」
春香「はいこれ!」
真美「これって......」
春香「私の携帯の電話番号! 次にお話しするときのこととかまた決めなきゃね!」
真美「......春香ちゃん......」
春香「それと...... もし真美ちゃんがどうしても待てない時は、いつでも電話してきていいからね......」
真美「ありがと春香ちゃん......!」
春香「じゃあ、帰ろっか!」
真美「うん......」
春香「この駅だよね?」
真美「うん、そーだよ......」
春香「元気出してよ、真美ちゃん......」
真美「......次いつ会えるかな?」
春香「うーん、来週は私土日どっちも予定あるんだ......」
真美「......そーなんだ......」
春香「再来週とか......かなぁ」
真美「......」
春香「真美ちゃんそんな顔しないで......」
真美「......電話してもいーい?」
春香「あ、うん! いいよいいよ!」
真美「......ありがと」
春香「真美ちゃん...... 辛いかもしれないけど、妹さんとは......」
真美「うん、わかってるよ......」
春香「......ごめんね、具体的なアドバイスもできなくて......」
真美「んーん! 春香ちゃんと話せてすっごく楽になったよ! ありがとー!」
春香「だったらいいんだけど......」
真美「うん!」
春香「......ふふ」ナデナデ
真美「う、うあ......」
春香「またね、真美ちゃん!」
真美「う、うん。また......!」
真美「ただいまー」
「あら、今日はいつもより早いのね、おかえり真美」
真美「うん、暗くなる前にって......」
「偉いわ...... あれ、亜美は?」
真美「知らない...... 今日はいっしょにいなかったから......」
「あなたたちがいっしょに遊んでこないなんて...... 喧嘩でもしたの?」
真美「......そんなことないよ」
「仲良くしなきゃだめよ。真美、あなたはお姉ちゃんなんだから亜美のことよろしくね」
真美「......うん、わかってるよ......」
「じゃあお母さんはご飯作るから、七時くらいに来てね」
真美「うん......」
真美「......春香ちゃんもう着いてるかな?」
真美「......おねーちゃんって春香ちゃんみたいな人なのかな......」
真美「......」
真美「真美にはできないよ......」
真美「真美はあんな風に亜美の......」
真美「......おねーちゃんなんて......」
真美「......」
真美「......そろそろご飯かな......」
ガチャ
真美「......帰ってたんだ」
亜美「......うん。ちょっと前に」
真美「......もう暗くなってるんだからもうちょっと前に帰らないと......」
亜美「......なにそれ? 真美おかーさんみたいなこと言うんだね」
亜美「そーゆー真美はいつ帰ってきたの?」
真美「真美は五時半くらいに......」
亜美「ふーん......」
真美「......」
亜美「とにかく...... 真美にそんなこと言われるすじあいないよ!」
真美「な、なん
亜美「真美だってこの前までいっしょに遅くまで遊んでたのにねー!」
真美「そ、そうだけど......」
亜美「どうせ今日だってたまたま早く帰ってきたんでしょ?」
真美「......それは......」
亜美「......だれと遊んでたの?」
真美「......亜美は知らないよ......」
亜美「......だから誰だっての!」
真美「......この前公園で知り合って......」
亜美「公園......? だいじょーぶなの、それ?」
真美「......だいじょうぶだよ......」
亜美「......へー......」
真美「......なに?」
亜美「別に......」
亜美「......」
「真美、亜美ご飯よー!」
真美「......」
亜美「......ご飯だって」
真美「......うん......」
「亜美、今日は何をしてたの?」
亜美「今日はゆーかたちと遊んでたよ」
「ゆーかちゃんね...... 楽しかった?」
亜美「うん! みんなでゲームしてね、楽しかった!」
「そうなの、よかったわね...... 真美はどうだった?」
真美「真美は...... 楽しかったよ。いっぱいお話しして......」
「そうなの...... だれと遊んでもらったの?」
真美「そ、それは......」
亜美「公園で知り合ったしらないひとだってー」
真美「ちょ、ちょっと亜美!」
「......知らない人......?」
真美「ち、ちがうよ! えっと、えと...... 友達のおねーちゃんで......」
亜美「亜美たち、仲いい友達のおねーちゃんなんていないっしょー」
真美「だ、だから公園で仲良くなって......!」
「真美、あなたのことだから危ないことはしないと信じてるけど...... 大丈夫なのよね?」
真美「だいじょうぶだってば...... 優しくて、いい人なんだよ」
亜美「......ふん」
「それならいいんだけど...... お姉ちゃんなのは真美もそうなんだからね?」
真美「......うん」
亜美「ちょ、ちょっと待ってよ。真美がおねーちゃんなんて......」
「そうでしょう? 亜美も真美の言うことをよく聞くのよ」
亜美「たしかにそーだけど...... 真美はそんなんじゃ......」
真美「ごちそうさま」
「はい、お粗末様。 ......仲良く、助け合うのよ? あなたたちは姉妹なんだから」
真美「......うん」
亜美「......んー」
真美「......今日電話してもいいのかな......」
真美「......もう話したくなっちゃった......」
真美「......」
真美「再来週かー......」
真美「......はぁ」
ガチャ
亜美「......」
真美「......」
亜美「......あのさ」
真美「ん?」
亜美「お風呂わいたって」
真美「......そう」
亜美「えと...... きょーはどーする?」
真美「え? なにが?」
亜美「......いや、なんでも......」
真美「......?」
亜美「......そーいえばさ......」
亜美「......おかーさんが言ってたこと、やめてよね」
真美「......え?」
亜美「真美がおねーちゃんとか......なんか......」
真美「で、でも......」
亜美「そんな感じでもなかったじゃん。なんか......気持ち悪いし」
真美「な、なにそれ!? こっちだって必死にやってるのに!!」
亜美「だからやんなきゃいーじゃん」
真美「っ!! 亜美はいいよね、おかーさんからいろいろ言われなくていいんだから!」
亜美「はぁ? かってに真美がえらそーにしてるだけじゃん!!」
真美「......ちがう」
真美「そうじゃなくて、真美は、真美は......」
亜美「ちょ、ちょっと......」
真美「......真美先にお風呂入ってくる」
亜美「......うん、わかった......」
ガチャ
亜美「......今日もかー......」
真美「......」ジャー
真美「う、ううぅ......」ポロ
真美「うっ、うっうぅ......」グスッ
真美「真美、偉そうにしてたのかな......」
真美「......どうすればおねーちゃんなのかな......」
真美「......あはは......わかんないや......」
真美「なんか...... さむい......」
真美「......」キュッ
ザプン
真美「......」
真美「上がったら電話してもいいのかな......?」
真美「迷惑じゃないかな......?」
真美「......」
真美「......泣いてちゃだめだよね......」ゴシゴシ
亜美「あー、いー湯だなー」チャプン
亜美「......」
亜美「......広いなぁ、おふろ......」
亜美「こんな広かったっけ......」
亜美「......」
亜美「なんであのまま聞けなかったんだろう......」
亜美「......はぁ」
亜美「なんか...... どんどん遠くなってる......」
亜美「こんなもんなのかな......」
亜美「......」
亜美「出たら...... 聞いてみよっかな......」
亜美「......うん!」
亜美「えっとー、コーヒーぎゅーにゅーっと......」
亜美「......あれ?」
亜美「おかーさん、真美のコーヒーぎゅーにゅーは?」
「さっきお風呂から上がって持ってったわよ」
亜美「そっか......」
「もういっしょに入らなくなったの?」
亜美「......」
「まあそういう時期なのかもね、もう小学生高学年だし......」
亜美「そーゆーもんなのかな......?」
「え?」
亜美「......ううん、何でもない......」
「......少し前だから今もきっと飲んでるわよ。早く行ってきなさい......」
亜美「......うん! ありがとうおかーさん!」
「......体冷やさないように気をつけなさいよ」
亜美「......どこかなー」
「......うん! それで......」
亜美「......真美のこえ......?」
真美「あはは! 春香ちゃんもお風呂上りなんだー!」
亜美「......え?」
真美「うん、うん。え? だいじょーぶだよ、ちゃんとあったかくしてるし......」
亜美「......」
真美「うん! え? あーうん、コーヒーぎゅーにゅー飲んでるんだ~。えへ、いーでしょ!」
亜美「......っ!」
真美「......うん、うん。 ......あははは、そんなわけないじゃーん!」
亜美「......」
真美「それでね......
亜美「真美うるさい!」
真美「えっ!? あ、亜美......」
亜美「亜美、今日疲れてもー寝たいの! 電話うるさいよ!」
真美「あぅ、ご、ごめん......」
亜美「そのくらい気を付けてよね! ......おねーちゃんなんでしょっ!!」
真美「っ!!」
亜美「あっ......」
真美「......ごめんね......」
亜美「そ、そうじゃなく、て......」
真美「声、抑えるから......」
亜美「......っっ!」ダッ
真美「ごめんね、春香ちゃん。......え? 今の? うん、そう、亜美......
亜美「......」
亜美「......なんで......あんなこと言っちゃったんだろー......」
亜美「ほんとは......」
亜美「......あんなこと......」
亜美「......」
亜美「......」スー
真美「......ふぅ」
亜美「......」スースー
真美「亜美、寝てる......?」
亜美「......」スースー
真美「よかった......」
真美「さっきはごめんね。真美、気づかなくて......」
真美「おねーちゃんじゃなかったよね......」
真美「......おやすみ」
真美「あ、春香ちゃん!」
春香「真美ちゃん、久しぶり!」
真美「うん久しぶり! 誘ってくれてありがとう!」
春香「ううん、真美ちゃんとお洋服見たかったし」
真美「真美も楽しみー!」
春香「じゃあいこっか!」
真美「うん!」
春香「これも、これも! 真美ちゃん全部似合ってるよ!」
真美「えぇ、そーかなー......?」
春香「うん! かわいいなぁー、羨ましいよ~......」
真美「春香ちゃんのも...... 真美、みてみたいなー」
春香「え、わ、私の?」
真美「うん、だめかなー?」
春香「えーっと......」
真美「......」
春香「......じゃあ見てくれるかな?」
真美「ほんと......!? ありがと!!」
春香「これとかどうかな!?」
真美「え、えっとぉ......」
真美(このクール系なのは春香ちゃんにはあんまり......)
春香「私こういうの着たことなくて...... ど、どーかな......?」
真美「に、似合ってるよ!」
春香「ほ、ほんとに!? ......こ、これ買っちゃおうかな?」
真美「っ!? ま、真美お腹減ってきちゃった!! 春香ちゃんはやくでよう!」
春香「え、ちょっとまってこれとどっちのほうが......」
真美「はやくでよ! ね!」
春香「ま、まって、わかったから脱ぐの待ってて~!」
真美「はぁ~、うそついっちゃったらいーことないなぁ......」
真美「......あ」
真美(この服かわいい......)
真美(こんなにかわいいのは真美的には微妙だけど、亜美は好きだろーな......)
真美(あ、こっちのは控えめでちょっとかっこいい...... こっちのは欲しいかも......)
真美「うーん......」
春香「おまたせ! 真美ちゃ......あれ?」
真美「んー......」
春香「真美ちゃん? なんで二つお洋服もって唸ってるの?」
真美「あっ、春香ちゃん!」
春香「それ欲しいの?」
真美「ううん。ちょっと真美たちに合うかなぁーって......」
春香「え、真美ちゃんたちにって...... ふふっ、そっか!」
真美「うん...... あっ、お昼食べたい!」
春香「お昼過ぎちゃってるもんね~、私もお腹ペコペコだよー!」
真美「ハンバーガー食べたいなー!」
春香「よいしょ、真美ちゃんなににしたの?」
真美「真美はてりやきのやつ! 春香ちゃんは?」
春香「私はチキンのやつ!」
真美「おーおいしそう! ......いただきまーす!」
春香「ふふ......いただきます!」
春香「そういえばさ」
真美「ふん?」
春香「もうすぐ夏休みだね」
真美「ングング......ふん、ふぉー...ゴクン...だね」
春香「......ふふふ、ごめんね。まず食べよっか」
真美「あうう、ごめん//」
春香「んーん、急がず食べていいからね」
真美「う、うん......」
春香「......」モグ
真美「......」モグモグ
春香「ふふ、ソースついてるよ......」フキフキ
真美「んぇ!? あ、ありあと......」
春香「うん♪」
真美「......」ジー
春香「......?」モグ
真美「ご、ごめん。なんでもない......」
春香「......そう?」
真美「......」ヒョイパク
春香「......それでさ」
真美「うん」
春香「もうすぐ夏休みだね」
真美「うん! 楽しみー!」
春香「真美ちゃんはどこか行ったりするの?」
真美「うーん、まだわかんないかなぁ。毎年おばーちゃんのとこは行くんだけど、おとーさん忙しーし......」
春香「そうなんだ...... 私もおばあちゃんのところはいくよ! 楽しみだなー......!」
真美「そっか...... 夏休み中も会えるかな......?」
春香「......会えるよ。だって一か月もおやすみなんだよ?」
真美「そ、そーだよね!!」
春香「この後どうしよっか?」
真美「んー、真美はなんでも......」
春香「じゃあちょっとここらへんブラブラして、真美ちゃんのお家の近くで話そっか!」
真美「え? で、でも......」
春香「そうしたらいっぱい喋れるでしょ? ほら、いこうよ!」
真美「......ありがと、春香ちゃん」
春香「だから今はあそぼー!」
真美「......うんっ! 実は真美、あのお店行ってみたくて......」
春香「うんうん、いこいこ!」
真美「今日はほんとーにありがと、春香ちゃん」
春香「や、やめてよ~。私もすっごく楽しかったんだし」
真美「久しぶりにいっぱい笑えたよー!」
春香「......そっか」
真美「春香ちゃんがいっしょの学校だったらいいのにな~」
春香「ふふ......そうだね......」
真美「......」
春香「......学校、楽しくないの?」
真美「んーん、そういうわけじゃないんだけど」
真美「いまちょっと亜美と...... びみょーだから......」
春香「亜美ちゃんとは......」
真美「......真美もおねーちゃんっぽくしよーとしたりするんだけど......」
真美「むずかしーね...... あはは......」
春香「......真美ちゃん、あのね
真美「これだったら春香ちゃんのほーがよっぽどおねーちゃんぽいよ......」
春香「......そ、そんな......」
真美「......」
春香「や、やっぱりちゃんと亜美ちゃんと話せてないんじゃない......?」
真美「......亜美も話したくないっぽいから......」
春香「......で、でも......」
真美「......」
春香「このまえ電話、ごめんね。もうちょっと気にしてあげられてたら......」
真美「え? いや、あれは真美が声大きくしちゃって...... えへへごめんね......」
春香「亜美ちゃん怒ってた......かな?」
真美「うん...... 怒られちゃった。いつもはあんなことじゃ怒ったりしないんだけど......」
春香「......」
真美「でもあれは真美が悪いから...... おねーちゃんにならなきゃダメなのに......」
春香「......っ! 真美ちゃん、あのね......何もぜったいに......
真美「だ、だいじょーぶだから! ご、ごめんね春香ちゃんに心配ばっかりかけちゃって......」
春香「私は大丈夫だから...... 真美ちゃん、本当に真美ちゃんは......
春香「本当に......」
真美「......っっ!」
真美「あっ! も、もーこんなに暗くなっちゃってる!」
春香「え......? あ、ほんとだ......」
真美「ま、真美もー帰らなきゃ! 春香ちゃん今日は......
春香「真美ちゃん」
真美「......な、なに?」
春香「どうしたらいいかわからなくなったり、辛くなっちゃたら私のところに電話してね......」
春香「絶対だよ......」
真美「......うん。ありがと、春香ちゃん......」
春香「約束だからね......?」
真美「......うん、わかった。やくそく......」
春香「......はい!」スッ
真美「......あ......」
春香「ゆびきり!」
真美「うん......」
春香「ゆびきりげーんまーん、うそついたら...... えっと、えーっと......」
真美「......」
春香「......もう電話出てあげないから......」
真美「......ぜったいやくそくする......!」
春香「......うん! じゃあまた今度ね!」
真美「またね、春香ちゃん......」
真美「ふぅ...... あ、亜美......」
亜美「......おかえり......」
真美「う、うんただいま。今日は早いんだね」
亜美「別に......」
真美「......そっか」
亜美「......」
真美「......チャンネルかえていい?」
亜美「......うん」
真美「......」ピッピッ
亜美「......」
真美「......」
亜美「ねぇ......」
真美「な、なに?」
亜美「今日も......その......」
真美「......?」
亜美「そのおねーちゃんと遊んでたの?」
真美「あ、うん......」
亜美「......あっそ」
真美「あ、亜美は......」
亜美「あやことゆうな」
真美「な、なにしてたの......?」
亜美「別になんでもいいっしょ......」
真美「えっ...... あぅ、ごめん......」
亜美「......はぁ......」
真美「......」
亜美「......おかーさんさっき仕事行ったから......」スッ
真美「......あっ、うん......」
亜美「......」モグ
亜美「......」モグ
亜美「......おかーさん、なんか今日失敗したのかな......?」
亜美「......」モグ
亜美「......あんまりおいしくない......」
亜美「......」モグ
真美「......食べてたんだ」
亜美「......うん」
真美「......いただきます」
亜美「......」モグ
真美「......」モグモグ
亜美「......」
亜美「......」モグモグ
真美「......今日のスパゲッティいつもよりおいしくない?」
亜美「え、そーかな......」
真美「んー、ちがうかな......?」モグモグ
亜美「......おいしー、かも......」モグモグ
真美「......?」モグモグ
真美「......あ」
亜美「......?」モグモグ
真美「......」
亜美「......」モグモグ
真美「......えっと......」
亜美「......なに?」
真美「ソ、ソース......」
亜美「......?」
真美「ついてるから......」フキフキ
亜美「んぇ!?///」
真美「......はい!」
亜美「な、ななな、なにっ!?」
真美「え、だ、だからソースが......」
亜美「や、やめてよもー! い、いきなり......///」
真美「で、でもきれいに......」
亜美「じゃ、じゃあ言ってくれればいーでしょ!? わ、わけわかんない!!」
真美「あうぅ......」
亜美「も、もーっ!! いー加減にしてよね......//」
真美「ご、ごめん......」
亜美「ご、ごちそーさま!」
真美「......うん」
真美「......」モグ
真美「ごちそうさま......」
真美「上手くできたと思うんだけどなぁ......」
真美「春香ちゃん、どんな感じでやってたっけ...... はぁ......」
亜美「......はー、もう。なんなのいきなり......//」
亜美「......」
亜美「......今日はお風呂どーするんだろ......」
亜美「......」
亜美「......き、きいてみよっかな......?」
亜美「えっと......真美は......」
真美「え!? ほんと!?」
亜美「......また電話してる......」
真美「うんうん! 真美もやりたい! ありがとー、春香ちゃん!!」
亜美「......はるか...ちゃん......」
亜美「......」
亜美「......っ」
真美「真美もすっごい楽しみ! じゃー、来週の......
真美「あ...... 亜美......」
亜美「......」
真美「ご、ごめん。またうるさかったかな...... 気を付けるね......?」
亜美「......」
亜美「別に...... 気にしなくていーよ」
真美「え?」
亜美「亜美、先にお風呂入るから」
真美「う、うん」
亜美「......ふん」
真美「......?」
真美「あ、ごめん春香ちゃん。うん、だいじょーぶ。花火、来週の土曜日でいい......?」
真美「おかーさん、お小遣いちょーだい」
「真美、何に使うの?」
真美「明日友達と花火するんだ」
「あなたの友達だけ? 花火なんて危ないでしょ」
真美「だいじょうぶ。その友達はちゅーがくせいだもん!」
「中学生? 前に言ってたお姉ちゃん?」
真美「うん!」
「そう...... なら大丈夫かしらね。でもあなたも気を付けるのよ」
真美「うん、わかった!」
「ふふ、あ、お母さんお皿洗わないとだから」
真美「うん、ありがとうおかーさん!」
亜美「......また......」
亜美「......真美なんでお金もらったの?」
真美「あ、亜美......」
真美「明日花火するから......」
亜美「へー......」
真美「......うん」
亜美「......」
真美「な、なに?」
亜美「それ危なくないの?」
真美「え、で、でもだいじょうぶだよ...... 真美も気を付けるし、友達も...... その、ちゅーがくせいだし......」
亜美「......どーだかね」
真美「......え?」
亜美「真美はぬけてるとこあるし、心配だな~」
真美「......あははそうかも...... だ、だから気を付けるよ」
亜美「その友達のおねーちゃん? だって怪しいもんだよね!」
真美「ま、待ってよ春香ちゃんは
亜美「またはるかちゃん......」ボソッ
真美「......え、亜美、今なんて......」
亜美「そのはるかちゃんってのも誰なのかわかんないし...... 真美ほんとに楽しーの?」
真美「......やめてよ」
亜美「ほんとは...... ほんとはむりやり連れて行かされてたりしてるんじゃ」
真美「やめてってば!!」
亜美「な、なに、いきなり大声出して......」
真美「......いい加減にしてよ! 真美のちゃんとした友達なんだから!!」
亜美「亜美が知らないのに......」
真美「だからそれはこの前知り合って......」
亜美「ふん...... そんなの、へ、変な人なんじゃないのっ!?」
真美「っ!!!」バシン
亜美「った!」
真美「......真美に文句言うんならいいよ...... 我慢できるから......」
真美「でも......」
真美「春香ちゃんは真美の大切な友達だから......!!」
真美「馬鹿にしたらぜったいに許さないよっ!!」
亜美「また春香ちゃん...... なんでその人ばっかり......」
「真美......?」
真美「お、おかーさん......」
「今、亜美を叩いたの......?」
亜美「い、いやそれは......」
「......さっきのお金を返して。明日は反省しなさいっ!!」
真美「......なんでまた真美ばっかり......」ボソッ
「亜美に謝りなさいっ!!」
真美「......やだ」
「......え?」
真美「いやだっ!」
真美「真美、間違ってないもん......!」ポロッ
亜美「真美......」
真美「亜美もおかーさんも...... 大っ嫌いっ!」ダッ
「叩いたんだから謝りなさい! 真美! 待ちなさい、どこに行くの!? 外は危ないからっ!!」
亜美「真美......」
「 真美! 待ちなさい!」
「真美っ! 待って、真美っ!!!」
真美「っ...... ぐすっ......」タッタッタッタッ
続きます
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