えんぴつ削り (1)
憂鬱である。何を急に、と思うであろうが、とにかく憂鬱であるのだ。
昔からそんな人生であった。憂鬱そのものを具現化したような、なにかモニャッ!とした人生であった。
遡ること約4前?私、テルオくんはだいたい中3くらいだろうか、今日も死んだような顔で朝の道を歩く。
友達がいない訳ではないが、本当の友達が何人いたかは分からない。勉強は、まぁ出来ない。女は、無い。運動はといえば、やる気を出せばもう少し出来たかも知れない。でも、そのやる気を出さなかったから、全然ダメ…!
正にお先真っ暗というような、消しカスのような人生を送っていた。
それから1.2年後のテルオくんを考えてみると、これまた散々な人生を送っていた。最早、可哀想。
でも自業自得だから多少はね、と思う。
この頃は、まともに話せる人間すら、周りには居なくなっている。
中学に戻りたいとも思ったが、給食で牛乳を押し付けられたり、ムカデ競争の練習で全部自分のせいにされるのは嫌だ。
やっぱりこれで良い、と、妥協した。マイナスよりはプラマイだと、考えた。
それから、高校を卒業したが、彼が今どこで何をしているかは分からない。
テルオくんは、自分のことであるが、今、彼が何をしているのかは、分からない。
テルオくんは何がしたいのか、本当にしたいことが分かっちゃいない。
目標が曖昧。これでは自分の居る場所も分からない。まるで生きちゃいない。
テルオくんは将来、生きているだろうか。私は今まで生きてはいなかった。
僕たちの未来を確かめる手掛かりは、僕らの中に
自分の道が見つかったときには、また、
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