[俺ガイル]「せんぱーい、デュオやりましょーよ!」 (19)

初投稿なので指摘などお願いします。

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「せんぱーい!デュオやりましょーよ、デュオ!」
「え?やだよ。俺シングル以外トップ10なれねーし」
「やりましょーよー!私やっとプラチナなったんですよ!」
「しらねーよ。まずなんでお前が俺の家にいる」

俺は今、一人暮らしをしている。なぜって?親に追い出されたからだ。最初は小町も俺を追い出そうとしてたがあと2日で引っ越しの日になると
「やっばやだぁぁーーー!お兄ぢゃん行がないでー!!(声真似)」
と言いながら泣きじゃくってくれた。
あの時の小町、可愛かったなー。
本当に心が痛んだが準備が終わってしまったことを親が必死に小町に説明した結果、毎月顔を出すことを条件に笑って送り出してくれた。小町一人で。
本当にパパンとママン、俺に興味無さすぎじゃないですかね?しかも帰ったら帰ったで
「えー?また帰ってきたのー?(声真似その2)」
と言われる始末。俺ってもしかして拾われた子なの?え?そうなの?悲しくなってきたよ。しかも先月なんか
「あ!お兄さん!お帰りっす!お邪魔してます!」
とか言って大志が小町とDVD見てたんだぞ。川崎大志許すまじ。とかいってたらブラコンの川なんとかさんに睨まれるんだろーなー。なんか背中がゾクゾクってきちゃった。いや本当は優しいオカンってわかってるんだけども見た目がね…


「ほらせんぱーい!招待したんで早くokしてくださいよ!」

一人想像に浸っているとあざとーい声が耳に届く。

「はぁー、わーったよ」

ふと見ると一色は俺のソファーに寝っ転がっていた。あ、今なんか里芋の煮っころがしとねっころがしを思い出したぞ?あれいつだったかなー?ちなみに雪ノ下と由比ヶ浜は卒業式の日に俺に告白してきた。一色もだ。悩んだ末に出した結論は全員を振ることだった。その事を後悔とかはしてないが、
他の方法もあったのではなかったのかとたまに思ってしまう。今、雪ノ下と由比ヶ浜がどんな風に過ごしているかは微塵も知らない。知ってるのはこいつだけ。振ったはずなのに俺のいる大学に入学して初日に俺をストーキングからの家に突撃してきやがった。それからこいつは俺の家に来るようになった。

「なにグダグダやってるんですか?早く準備押してくださいよ!」
「あ、あぁすまん」

準備のとこをポチッと押して島へ飛ぶ。今日も今日とて課金勢がフェラーリを見せびらかしている。あー欲しーなー。だが課金は絶対にしない。課金は麻薬だ。課金は…(割愛)
思考している内に画面はヘリコプターへ。いっつも思うけどこれにほんとに100人も入れんの?絶対無理でしょ。本当なら中超サウナじゃん。


「どこ降りますか?」
「んー?こことかどーだ?(ポイント:三軒)」
「はぁー、先輩いっつもチキンですよね。あ、ヘタレでしたね。ここ降りましょーよ(ポイント:oldtown)」
「えー?人絶対いんじゃん。別にいーけど遠かったりしたら助けねーからな」
「む、先輩こそダウンしたって知りませんよ?」
「あるわけないだろ。キルレート2舐めんな」
「それシングルだけのですよね?」
「いんだよ」






「2人いるなんて聞いてないぞ。一人倒したらまだいるなんて」
「当たり前じゃないですか!」

結果だけ言うと二人ともすぐに死んだ。一色なんか着陸即死だ。俺も80位代だったため人のこと言えんが。

「もう一回!もう一回やりましょうよ!」
「はぁー、じゃあ次はもっと人のいないとこ降りよーぜ。」
「むー、わかりましたよ」



「ここな(ポイント:四軒)」
「はいはい、わかりましたよ」

落ちながらぐるっと回りを見たが同じとこに降りて来る奴はなさそうだ。

「俺ここ入るわ」
「じゃあ私はここで」

それぞれで武器や防具を拾っていく。

「お、95式だ。ラッキー」
「えー?いーですね先輩。私なんて今UZIしかありませんよ」
「はは、日頃の行いが悪いせいだな!」
「むぅー!それは先輩じゃないですか…って先輩、これなんですか?」
「ん?あぁ、81式じゃねーか。昨日のアプデで追加されたんだよ」
「へー、どんな武器ですか?」
「M16と同じで3点バーストができる。連射撃よりも3点バーストのが早いぞ。早すぎてゲームバランスが崩壊してるって言われるくらいだ。あと弾は7ミリを使うぞ」
「結構強い武器なんですね。てか先輩、この81式の8って先輩の下の名前に有りますよね?」
「ん?あぁ、それがどーした?」
「んでー、81式の1式って私の名字に有るじゃないですかー?これって運命じゃないですか?やりましたね先輩!」

一色のニヤニヤした顔がうざい

「アホ、んなわけあるかよ」
「えー?はっ、今先輩「運命じゃなくて必然の事なんだぞ(声真似)」とか言って私のこと襲おうとしてませんか?ごめんなさい、私まだ経験ないんで優しくしながらちゃんと楽しさと気持ち良さを教えてください、ごめんなさい」
「なんかそれ久しぶりに聞いたな」

いつぶりかなー。そいや1回目からきちんと内容聞いたことないな。

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いつぶりかなー。そいや1回目からきちんと内容聞いたことないな。

「じゃああさり終わりましたし、次行きましょう次!」
「ん?あぁ」
「じゃートレイン行きましょうよ!」
「ん」

[装備]
八幡:レベル2ヘルメット
レベル2チョッキ
レベル2バッグ
95式 弾120 2スコ
88式 弾60
シャベル

一色:レベル1ヘルメット
レベル2チョッキ
レベル3バッグ
81式 弾90 ドットサイト
kar 弾30 4スコ
圧力鍋

「どうですか?いそーですか?」
「まだわからんな」

少し離れたとこから二人でスコープを覗いて索敵をする。

「あ、いました。鉄塔の上に一人です」
「じゃあそっち頼むわ。俺も見つけたからそっちやるわ」

そう言って照準を合わせる。俺が88式を愛用しているのは1回はずしても直ぐに打てるからだ。それに初めから4スコがついてるのも有難い。なぜだかスコープ運だけは本当にないからな。

「こっちやったぞ」
「私もです。2回外しちゃいましたけど見つからなかったんでヘッショできました」
「そうか」

クリアリングしながら倒した敵の物資をあさりに行く。

「先輩、ドリンク持ってませんか?」
「ん?6個あるな」
「少しくれませんか?」
「いいぞ、こっち来い」
「そこは待ってろって言うところでしょ」
「もらうのはお前なんだからお前が来るのが当たり前だ」
「それはそうですけど…」
「それと、ドリンク渡したら移動な。範囲縮小来てるから」
「了解でーす」

ここまで乗って来たセダンで範囲を目指す。

「撃たれてますね」
「南西だな」
「やります?」
「いや、先に範囲入ってからだな、適当に牽制しといてくれ」
「はーい」

加速ボタンを押して範囲にさっさと入り込む。

「俺やるからクリアリングしといてくれ」
「しましたよ。いなかったです」
「そうか」
「どこいます?」
「岩場の裏だな。手榴弾投げるわ」
「お、一人倒しましたね。私突っ込んで来ます」
「きーつけろ」
「わかってますよ」

一色がギリギリまで近づくと敵が一人出てきた。狙撃しようと思ったがその前に一色がやっていた

「これすごいですね。めっちゃ早いです」
「だろ」

物資を見ると救急セットがあった。

「これやるよ。結構くらってるだろ」
「ありがとうございます。最後のエリア山になりそうですね」
「だな、移動するか」
「はい」

索敵しながら進んでいく。


「撃たれた」
「どっちです?」
「南、一人倒したけどまだいるはずだ」
「あ、ちょっと東の方の木の裏にいます」
「そっちか、おら」
「ナイスです」
「おう」

少し安堵していると後ろからまた銃声が聞こえた。

「くっそまたか」
「まぁ、あと12人ですし仕方ないですよ」
「でもあれ一人しかいなくねーか?」
「ですねー、あ、倒しましたけどキル入ってません」
「じゃあどこに…あー六角にいるわ」
「なんか別のとこ見てますね」
「やるか」
「ですね」

一色が胴に1発入れた後俺が88式でキルを取る。

「あと6人だな」
「ここまで来たら勝ちたいですね」
「そうだな」

二人で屈みながら範囲を目指していく。

「!!撃たれてます!」
「だな、こら向こうにAWMあるぞ」
「ちょっと回復に専念します!」
「わかった」

88式で削っているが気になるのは最後の2人だ。どこかでこの対人を見られていたらドン勝は相当厳しい。

「おし、一人倒した」
「私回復包帯しかないんでまだ少しかかります」
「まじか」

敵は木の裏から顔を出してこない。つまり味方の救助をしているのだろう。このチャンスを逃すわけにはいかない。

「ちょっと行ってくる。索敵頼む」
「え?!ちょ?!待ってください!」

右から回って銃を撃つ。少しカクついてaimが乱れたがそれは向こうも同じのようで、2人分のキルが入る。

「よし…」
「先輩!車の反応があります!」
「なに?こんな狭い範囲で車を使うのかよ」
「撃ちますか?」
「いや、向こうは気づいてない。降りたとこを狙うぞ」

岩場に隠れて少し待っていると痺れを切らしたのか車から降りて来た。

「おりゃ!」

まさかの相打ち。こちらの方が先制したはずなのにキルされるとは。


「やられた、後はたのむ」
「え?うそ!?それやばいじゃないですかー!!」
「がんばれ」
「先輩ー!!」
「ほら、撃たれてんぞ」
「やば!体力もう無い。もう一か八か、うりゃ!」

飛び出してaimを合わせることなく放ったkarの球は見事に頭にクリーンヒット。画面は暗くなり、真ん中に1位の文字が浮かんでいた。

「やりましたよ!先輩!!!」
「おぉ、よくやった。だが暑い、離せ」

なぜか一色はリアルの俺に抱きついて来た。

「いいじゃないですかー」
「はぁ…」


まぁ、こんな日常も悪くなにのかもしれない。




「大志っす!終わりっす!あ、比企ヶ谷さん、どこに向かって話してるかっすか?えーと………」



最終戦績

八幡:8キル
一色:4キル

順位:1位

終わりです!
見てくれてありがとうございました。
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