【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に!!!」その2 (80)

【閲覧注意】

無断転載禁止
下記の過去作品も転載禁止とします

このSSは残酷な描写があります
けものフレンズが好きな方、中でもアライさんが好きな方や
残酷、エログロ、汚物がでてくる描写が苦手な方は閲覧をしないようにお願いします
また、このSSに登場するアライさんは結構うざいのでアライさん嫌いな人も不快に感じるかもしれません

適当に設定も作ってますので、そのあたりもご了承ください


このSSは下記のSSの続きになります
【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に」
【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に!」
【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に!!」
【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に!!!」


~41日目


ピンポーン

警察1「俺さーん、いらっしゃいますかー」

警察1「・・・・」

警察1「でてこないな・・・・車もないし留守か?」

警察1「しかたない、出直すか」



ノダァ・・・・


警察1「?」

警察1「俺さん?」

警察1「・・・・気の所為か」


--------------------------

~地下室


俺「・・・」


ドガッ

アライさん「お・・・ぼ・・・・ぼぉ」

アライさん「ぼぉ・・・・やべで・・・・」

アライさん「ひ・・・・ひだ・・・い」

アライさん「ひだい・・・・・のあ・・・・」

激しく顔面を殴打されたアライさんはまともにしゃべれないくらいに顔を腫らし、何かをつぶやいている

アライさん「ひ・・・ひや・・・だ・・・」

アライさん「い・・・・・び・・・・」


ガッ

アライさん「えぶっ・・・・・」

アライさん「ぼぉ・・・・・びやだ・・・・・」ボタボタ

鼻血を大量に流しながらかろうじて拒絶の言葉を吐き続けている
アライさんはすでに助かる望みなど持っていなかった

アライさん「あ・・・あら・・・・さ・・・・・・びや・・・だ」

俺「・・・・」

アライさん「もぶ・・・・・ひや・・・・だ・・・」


アライさんは偉大だからなんとかなる、どんなことがあっても生き延びることが出来る
いつもならばそう思っていた


アライさん「び・・・び・・・・だ・・・い」


もうそんな余裕はない


アライさん「や・・・・だ・・・・」

ピンポーン

アライさん「や・・・なの・・・・・だ」

俺「・・・・・?」


来客だろうか?インターホンの音が聞こえる
すばやく手を洗い、着替えて地下室を出る

俺「誰だろ?」

玄関にたどり着きドアののぞき窓から外を見るが誰もいなかった
庭に車が無いことで留守を悟って帰ってしまったようだ

俺「しまったな、出れなかった。 まあ、また来るだろう」

仕方ないので本日のアライさん資料を作成しようと居間に戻った

俺「ん? あれは・・・・」

窓の外に見えたのは警察の姿だった

俺「何故警察? 俺に用事?」


この仕事をしていれば珍しいことはない
発砲事件など犯罪が起きた場合、猟銃を所持している猟師や業者にはしょっちゅう警察が聞き込みに来るからだ

俺「まあいい、レポートを・・・」

俺「・・・・まさか感づかれた? いや、そんなはずはない」

俺「もしそうだったとしたら会わなくてよかった。 なんの準備もなしに家宅捜索されたらまずいしな」

俺「・・・可能性は低いが一応準備しとくか」

インターホンが鳴ってすぐに出なかったことと、車がなかったことは幸運だった
しかし車の件は素直に喜べない、なぜなら

俺「害獣共め」

先日車に害獣が入り込みめちゃくちゃにしていったからだ
だから今は修理屋に車を預けてある


俺「思い出すだけでも腹立たしい・・・」


そう思っても思い出してしまうのが嫌な記憶というものだ
事件が起きたのは昨日の夕方のことだった・・・

とりあえずここまで
もうそろそろこのSSも終わりです

(俺さん完全敗北になるのか?後、この話が終わるというのは、俺さん編だけ?後のツライさんや生き残りの子供の話をすると言うことですが?

>>8
それは見てのお楽しみ
ツライさんと生き残りはそのうち回収します

作者さんに聞きたいことがあるのですがよろしいでしょうか?

本編は転載禁止、という話を >>1 でされています。
本編とは別で作者さんが作成していた前スレの >>447 から始まるMMDのシリーズなんですが、まとめwikiに載せていただくように提案してもよろしいでしょうか?
こちらもダメなんでしょうか?

前スレで1000に到達してしまったため、改めてお尋ねしました。

まず「スレ建てた」って言っただけで次スレの案内もまだなのに返レスできない>>1000で聞いて埋めるってアホじゃねーの

>>13
MMDに関してはどうぞ

>>14
配慮していただいてありがとうございます
スレ建て申告はしましたが、スレの案内はするつもり無かったのでそのあたりでどうか・・・


--------------------------

~昨日


俺「仕事も終わったしさっさと帰るか」

仕事が終わりいつものように車に乗り込み家に帰ろうとした時だった

俺「ドアが開いてる、 鍵を掛け忘れたか。 まさか泥棒が・・・」

車のドアが空いている
恐る恐る中を見るとそこには一匹の害獣がいた


野アライさん「あれ? ヒトがいるのだ」

俺「貴様、こんな所で何をしている」

野アライさん「ここはかいてきなのだアライさんはここに住むのだ」

野アライさん「ちび達もいるしみんなでお引越しなのだ」

車のドアを開けた犯人はどうやらアライさんのようだった
図々しくも家族連れで引っ越ししてきたというわけだ

俺「おい、ここに俺以外の匂いはついているか?」

野アライさん「くんくん、おまえだけなのだ」

俺(アライさん以外に侵入者はなしっと)

アライさんに遭遇した際はすぐ駆除するのが原則だが、情報を聞き出したり利用することも可能である

俺「そうか、お前にはもう用はない。 死ね」

野アライさん「ま、待つのだ。 アライさんは何も悪い事してないのだ」

俺「俺の車でさんざんやらかしてくれたな」

車の中を見ると助手席のシートが穴だらけになって、常備している食料が食い荒らされている
よく見るアライさんによる獣害だ


野アライさん「アライさんはヒトが好きなだけなのだ・・・」

野アライさん「今までもアライさんはヒトのおうちにすんでたのだ」

野アライさん「ご飯もあるしおうちの中にとんねるをいっぱいつくってたんけんしたのだ」

野アライさん「ヒトのおうちはたのしかったのだ」

悪びれもなくヒトへの迷惑行為をペラペラと喋りだす


野アライさん「でもいつもアライさんにごはんをくれるヒトがしんじゃったのだ・・・・」

野アライさん「アライさんが来たときには元気だったのに、だんだん元気じゃなくなってしまったのだ」

恐らくアライさんに自宅を荒らされたストレスと健康被害で体調を崩したのだろう
人によってはアライさんを駆除するお金が無かったり、駆除するのが可哀想といった理由で放置する場合がある

そういった人々の健康被害がニュースでも取り上げられ、社会問題にもなっている

俺「言いたいことはそれだけか、あの世へ送ってやる」

俺はそう言ってアライさんの耳を乱暴につかみ、車から引きずり出した

野アライさん「いたい、いたいのだ。 お耳とれちゃうのだ」


ドシャ
野アライさん「うぅ」

地面に叩きつけられたアライさんは苦悶の表情を浮かべる

ゴソゴソ

俺「?」

車から音がしたので振り向くと、ボロボロになったシートの穴からアライちゃんが這い出てきた


アライちゃん1「なのだー」ヨジヨジ
アライちゃん2「なのだー」ヒョコ

野アライさん「ちび!」

アライちゃん1「のだー」ボテッ
アライちゃん2「のだー」ボテッ

シートから落ちたアライちゃん達はヨチヨチと地面を這い回った

アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ

俺「許さんぞ害獣共」

アライちゃん達を鷲掴みにして持ち上げる

アライちゃん1「ナノダ・・・・」

突如持ち上げられて高い所に連れて行かれたアライちゃんは不安そうな鳴き声を上げる
害獣に遭遇したら全滅させなければならない、まずは幼獣からだ。アライちゃんを握っている手に握力を一気に込める

アライちゃん1「ぐげっ」ブチュッ

芋虫を潰したかのような感触とともにアライちゃんは口から血を吹き出した

アライちゃん1「・・・!! ・・・っ ・・・・っ!」

アライちゃん1「」プルプル ピクピク

野アライさん「ちび!」

まずは一匹、こいつはくたばった
もう一匹も駆除してやる

アライちゃん2「な・・・なのだ」

アライちゃん2「なのだー!!」

もう一匹を握っている手にも徐々に握力を込めていく

ぐぐぐぐ
アライちゃん2「なのだー!! なのだあーーーー!!!」バタバタ

アライちゃん2「うっ・・・うううぐぅ」

涙を流し顔を真赤にしながら苦しそうな表情を浮かべるアライちゃん

アライちゃん2「かひゅー・・・かひゅー」

めきめきめき
アライちゃん2「な・・・・なの・・・・」

アライちゃん2「ぶふっ・・・・・」ブシャッ

握力を加え続けるとついには口から血を吹き出した

アライちゃん2「の・・・・・のあ・・・・・」

めきめきめきめき

アライちゃん2「のあ・・・・・・」ピクピク

べきべきべき
アライちゃん2「ぶ・・・・・・」ブリュッ

徐々に力を加えることでアライちゃんの内容物が口と肛門から漏れ出していく

アライちゃん2「・・・・」ブリュブリュブリュボタボタボタ

内容物を吐き続けると、アライちゃんは抵抗する力もなくなり

アライちゃん2「・・・・」ピクピク

アライちゃん2「」

アライちゃんは動かなくなった

野アライさん「ちび!」


野アライさん「アライさんは生き延びるのだ!」

俺「逃さねぇよ」ガシッ

野アライさん「うっ」

逃走しようとするアライさんの耳を掴み引きちぎる


ブチッ
野アライさん「いたいのだあああああああああああああああ!!」

野アライさん「うぅ・・・・いたいのだ・・・・アライさんのお耳がとれちゃったのだ」

俺「駆除してやる」

野アライさん「うぬぬーアライさんは何も悪くないのだ!」

俺「だまれ俺の車を壊しやがって」

野アライさん「これはアライさんが見つけたのだ、アライさんが取られたのだ」

いつもどおりにアライさんはヒトのものを自分のものと主張し、悪びれる様子もなく俺に敵意を向ける

俺「何を言っても無駄なようだな」

野アライさん「アライさんが可愛そうなのだ!」

俺「もういい、死ね」

野アライさん「うぬぬー・・・・たぁ~~!!」


お約束どおりアライさんは体当たりをしてきた


ガッ

野アライさん「べぶっ!」

そしてカウンターを顔面に喰らい地面に沈んだ

野アライさん「いたいのだ・・・・・酷いのだ。 アライさんは何も悪くないのだ」

野アライさん「おかしいのだ、いつもヒトはアライさんが何をやっても怒らなかったのに」

野アライさん「きっとこいつは悪いヒトなのだ・・・・」

俺「言いたいことはそれだけか? そろそろ逝け、害獣」ガシッ

倒れているアライさんの残っている方の耳を乱暴につかみ、首を足で踏みつける

野アライさん「いたいのだ・・・・離すのだ。 アライさんのお耳がまたとれちゃうのだ」

そして全体重をかけて一気に首を踏み潰した


ゴキッ

野アライさん「ぎゃっ!」

さらにもう一度踏みつける

ぐちゃっ

野アライさん「!! !! !!」

野アライさん「」ピクピク


ほとんど頭と胴体が別れた状態になったアライさんは頭だけがピクピクと動いている

最後に木の棒でアライさんの頭を強く殴打し、完全に息の根を止める


ゴキンッ

野アライさん「」ビクンビクン バタッ

野アライさん「」


いつもの気持ち悪い痙攣をせずに速やかにアライさんは息を引き取っった

駆除完了だ

とりあえずここまで


----------------


ブロロロロー

俺「クソ害獣共め」


駆除完了後、車を走らせ急いで家に向かう
家で荷物をおろした後、修理屋で運転席を直してもらわないとならないからだ


??「なのだー」

俺「!!」

運転中に突如あの聞き慣れた不愉快な鳴き声が響き渡った


ゴソゴソゴソ

俺「まだいるのか」

声がする助手席の方向へ目を向けるとボロボロのシートを食い破ってアライちゃんが顔を出していた

アライちゃん3「なのだー♪」

俺「」

害獣が顔を出した瞬間、糞の匂いが車内に充満し、鳴き声をあげるとその匂いは更に強くなった
そして害獣は満面の笑みで俺の方を見ている

アライちゃん3「なのだー」

シートの穴から這い出すと俺の足元に寄ってくる

アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ

俺「クソ! こっちへ来るな」

運転中にこいつに好き勝手されてはたまったものではない
どこかで停車してすぐに駆除しないと

俺「来るな!」

アライちゃん3「な~のだ~」

まずいことに停車できるところがない
このまま害獣に運転の邪魔をされ続けては事故を起こすかもしれない

俺「クソッ!」

まさかこんな形でこいつらに追い詰められるとは考えもしなかった
害獣の幼体はのんきに俺の足元にすり寄ってくる

アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ

俺「運転に集中できない」

これ以上は危険と判断しブレーキペダルを踏み、車のスピードを落とすことにした
しかし・・・・

俺「!!」

アライちゃん3「ぴぎぃ!」ボキッ

ブレーキペダルの下にアライちゃんが侵入してしまいペダルを踏み切れない

俺「やばい!!」

アライちゃん3「のあーん」ピィィィィィィィ

ペダルを踏もうとするがアライちゃんが引っかかってブレーキがかからない

俺「どけっ!!」

アライちゃん3「のだぁ! のだぁ!!」

いつもならすぐにヨチヨチ逃げ出すアライちゃんだが、この時に限ってこの場に留まり続けている
実は最初にブレーキを踏んだ時、ペダル越しにアライちゃんの骨盤を砕いてしまっていた
それが原因でアライちゃんは歩行できない状態にいた

俺「まずい、この先は信号で止まっている車がいる!」

危機を察知しブレーキを踏み続ける

ぐっぐっぐっ
アライちゃん3「のあっ! のあっ! のあっ!!」

前の車との距離はみるみるうちに縮まっていく

俺「ヤバイ!!」

ぐぐぐぐぐ
アライちゃん3「ぴぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!」


ぐぃっ
アライちゃん3「ぴぎっ!!!」


ブシャァ
アライちゃん3「の・・・ばっ・・・・」グシャッ

一層強くペダルを踏みつけると、腹から臓物が飛び出し、アライちゃんの胴体はぺちゃんこになった


キキーーーーーーー!!!


俺「はぁ・・・・はぁ・・・・」

アライちゃん3「」


急ブレーキという形になったがアライちゃんを踏み潰すことでブレーキをかけることが出来た
どうにか前の車に激突することなく停車することができ、俺は安堵のため息を漏らした



俺「やはりこいつらは・・・・」


俺「害獣だ」

今日はここまで

久々にライオンが見られてまんぞくーです
ちょっとだけ更新します


--------------

--------------------

--------------------------


俺「思い出しただけでも吐き気がする。 まさか車にまで住み着かれるとは」

俺「早くレポートを作成しないとな」


プルルルルルルル

俺「電話か」

ガチャ
俺「はい」

駆除屋1「お世話になります。 駆除屋1です」

俺「お世話になります」

駆除屋1「今度の一斉駆除の件ですが」

俺「ああ、はい・・・」

駆除屋1「駆除区域の関係で当初の予定より一月遅れるとのことだそうで」

俺「・・・・」


駆除屋1「?・・・・・なんかあったか?」

俺「ああ、ちょっとアライさんにひどい目に会わされてな」

駆除屋1「駆除業者やってるのに被害者になるなんて面白いこと言うな」

俺「冗談じゃない、アライさん共のせいで車が使えなくなった」

駆除屋1「それは大変だ、クソでもされた?」

俺「運転席をボロボロにされたんだよ。 あと運転の邪魔をされて危うく事故るところだった」

駆除屋1「やはり害獣だなアライさんたちは」

駆除屋1「ああ、それで一斉駆除の件だけど」

俺「・・・・」

駆除屋1「いいのか?」

俺「何がだ?」

駆除屋1「このままで本当にいいのか?」

俺「・・・・」

駆除屋1「逃げていないか?」

俺「いや」

駆除屋1「わかっているのか?」

俺「話はそれだけか?」

駆除屋1「・・・・そうだよ、駆除の件は追って連絡するとのことだ」

俺「わかった、じゃあな」

駆除屋1「・・・・お前は」

俺「害獣は一匹残らず駆除する、それだけだ」


ガチャ
俺「・・・・・」






アライさん『なのだー!』

僕『アライさんまってよー』

アライさん『ふははははー』






俺「・・・・・・」







僕『アライさん、ごはんおいしい?』

アライさん『いっしょにたべるごはんはおいしいのだ』





俺「・・・・・・・」






僕『アライさん、僕たちはずっと---------------------------------』






俺「・・・・・・・」



俺「害獣は必ず駆除する」




俺「例外は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ない!!」

とりあえずここまで


--------------------------


~とある研究所


俺「すみません」

守衛1「はい、ああいつもの人ね」

俺「いつもお世話になっております。本日研究者1様と打ち合わせの予約をしているのですが」

守衛1「じゃあここに会社名とお名前をお願いします」


ここは様々なフレンズの生態などを研究しているフレンズ専門の研究機関
フレンズは一部を除き主にジャパリパークのみで生活をしているが、ここの研究機関にもある程度のフレンズは存在している

ここではフレンズを対象にした実験が繰り返されており、フレンズという存在を解き明かそうと研究者は必死になっている
もちろんアライさんもここで飼育されていて研究もされている


俺「さて今日の仕事を済ますとしよう」

研究室の扉を叩き中の人物に来訪を告げる

??「どうぞ」

俺「失礼する」

扉を開けると本日面会の予約をした人物が立っていた

研究者1「お、来たね」

俺「資料を持ってきた」

研究者1「助かるよ、ここではこういうデータは取れないからね」

フレンズはその性質上人間に近い扱いを受けるケースが多い
研究所とは言え非人道的実験である痛みに対する反応や治癒能力などの実験はもっての外だ

そこで外注という形で研究所内でできないフレンズの実験や、生態調査、業務中の発見事項などの報告を
一部の駆除屋などが行っている。

研究者1「早速資料を見せてもらうよ」

俺「じゃあ、これを」

研究者1「40日間のデータをまとめたんだね。 なるほどこういうことをしてたのか、鬼畜だね」

俺「相手はアライさんだ、畜生にも劣る存在」


興味深そうに研究者1は資料に目を通していく
今まで解き明かされなかったフレンズの精神状態や特殊能力についてのデータがそこにはあるからだ


研究者1「!! 野生解放だって!?」

俺「あれは厄介だった」

研究者1「本当にあったんだ!! 野生解放だなんて!! どんな感じだった!? どんな!?」


普段平和に過ごしているフレンズ達には野生解放を行うものは少なかった
たまにパーク内で発生するセルリアン?なるものを討伐するために行うものも居るようだが、データが少ない


俺「資料に書いてある通りだよ」

研究者1「それだけじゃわかんないから、一から状況を説明してね」

よっぽど貴重なデータだったのか興奮気味に当時の状況を聞いてくる
ヒグマのようなフレンズならともかくアライさんの野生解放など見たことある人間ははたして居るのだろうか

研究者1「おお、そこまでやってアライさんは野生解放を」

俺「今話したことが全てで、他に特別なことはなかったな」

研究者1「大変参考になったよ、ありがとう」

俺「じゃあ、俺はこれで」

研究者1「まった、せっかくだからウチのアライさん見てかない?」

俺「えー・・・・」


研究室で飼っている自慢のアライさんを見せたいようだ
以前も飼育しているアライさんに会わされたことがあったが、反抗的な態度でそのときは不快な思いをした


研究者1「いいからいいから」

気が進まなかったが、研究者1に促されるまま俺はアライさんの飼育スペースへ足を踏み入れた


飼アライさん1「はぐはぐ」クッチャクッチャ


目の前に現れたのはいつも見慣れている害獣の姿だった
自動車のショールームのようにガラス張りの部屋の中でアライさんは食事をとっていた

飼アライさん1「?」

どうやらアライさんがこちらに気づいたようだ
口から食べ物をこぼしながら、釣りあがった目でこちらを見つめてくる

飼アライさん1「研究者1なのだ」

研究者1「やあ、アライさん」

慣れた様子でアライさんは研究者1を迎える
食後で気分がいいのか襲い掛かってくる様子はない

飼アライさん1「げふー、おいしかったのだ」

研究者1「それはよかった」

マナーもへったくれもない。害獣はげっぷをして満足そうな顔をこちらに向ける

飼アライさん1「ちょっと運動したいのだ。 おそとにだしてほしいのだ」

研究者1「だめだよ、アライさん。 お外に出すことはできないんだ」

飼アライさん1「いやなのだ! アライさんはやせいであそびたいのだ!」

研究者1「前も言ったけどここから出たらアライさんは死んじゃうんだよ?」

飼アライさん「うぬぬー・・・・そんなのうそなのだ!」

研究者1「本当だよ、ここからでたら怖い怖いヒトや獣がいるからね。 私もアライさんも殺されちゃうんだよ」

研究者1(外に出たら殺処分しなきゃいけないからね・・・・)

飼アライさん「うぬぬー・・・・・・わかったのだ」

研究者1「ありがとうアライさん。」

飼アライさん1「しかたないからいつものぐるぐるであそぶのだ」

アライさんの言うぐるぐるとは部屋の隅に設置してある巨大ハムスターボールのようなものだ
ハムスターボールの外側には発電設備と思われる装置が設置してある

研究者1「いい子だ、あとでお菓子をあげるね」

飼アライさん1「やったのだー」

慣れたようにアライさんを扱う研究者はさすがはフレンズのスペシャリストといったところだろう

俺「よくもまあアライさんと接することができるな」

研究者1「アライさんは嫌いじゃないからね」

そう、彼は特にアライさんを嫌っているということはない。普通のフレンズと接するようにアライさんに対応している

俺「嫌いじゃないのによくこんな実験を・・・・・ん?」

俺「なんか前会ったアライさんと違くないか?」

研究者1「違う個体だよ」

俺「前のはどこに?」

研究者1「前のは死んじゃったよ。 なんか実験中にね、耐えられなくて殺しちゃった」

俺「・・・」

研究者1「ああ、君が前にあったアライさんは正確には3代前のアライさんだね」

研究者1「君が見たアライさんは実験で死んだけど、次のアライさんは発電機のケーブルに触って死んじゃった」

研究者1「その次はしっぽちぎったり色んなところを切断してったらしんじゃった」

研究者1「『アライさんの・・・アライさんのしっぽが・・・とれちゃったのだ』ってとっても残念そうだったよ」

俺「お前はアライさんが好きなんじゃないのか?」

研究者1「まあ研究対象としては興味を持ってるけど、保護したいとかそういうのはないかな」

研究者1「ああ、そうそう。 さっきの野生解放のレポートは本当に助かったよ」

研究者1「今やってる実験のヒントになりそうだ」

俺「実験?」

研究者1「お? 興味ある?」

俺「いや」

研究者1「実はこういうことを行っているんだ」

俺「・・・・」

俺の話など全く聞かずに研究者1は自分の実験を見せびらかす

研究者1「これは何か分かるかい?」

俺「・・・・」

研究者1が机の上に置かれている物体を指差す

俺「これは・・・・」

机の上には全身の体毛、皮が剥がされた状態の生物が固定されていた

??「かひゅー・・・・かひゅー・・・・」

弱々しく呼吸をする生物は腹部をメスで開かれ、内臓の動きがよく見えるようになっている

俺「これは害獣の幼体だ」

今日はここまで

研究者1「そのとおり!」

研究者1「これはね、アライさんの子供でサンドスターを取り出す実験をしているんだよ」

俺「サンドスターを?」

研究者1「そうそう、成功すればフレンズについても、サンドスターについてももっとよく知ることができるかもしれない」

研究者1「フレンズの体内から取り出されたサンドスターは自然界で発生したものとどのように違うのかとか」

研究者1「フレンズはどのようにサンドスターを体内に蓄積しているかとかね」

俺「だが、サンドスターは物理的干渉では取り出せないのでは?」

研究者1「そうだね、だけどサンドスターを使用して起きる現象があるだろ? それがヒントになるかもしれないんだ」

俺「それが野生解放だと?」

研究者1「そのとおり!」

俺「ならばサンドスターの保有量が多そうな成体のアライさんをなぜ使わない?」

研究者1「成体だと管理が大変だし、スペースもだいぶ取るしね」

研究者1「幼体だと維持するコストとか調達とかが楽だし」

俺「なるほど」

研究者1「それに幼体のほうがやってて色んな反応があるし、楽しい」

俺「・・・・」

飼アライちゃん1「はぁ・・・はぁ・・・・」キュー

研究者が楽しそうに話している間、害獣の幼体は弱々しく息を吐き続けた。

研究者1「面白いでしょう? こんなになってまで生きているんだよ?」

飼アライちゃん1「ノ・・・・ノダ」

研究者1「普通の生き物だったらもう生きていないよね、だけど細々と生きているんだ」

研究者1「治癒能力が高いんだろうね、やっぱりアライさんの特性なのかな?」

確かに普通の生物ならば、全身の皮を剥がされていれば死んでしまうだろう
しかし、この害獣共はその程度では死なないようだ

飼アライちゃん1「ノダァ・・・・ナ・・・・ノダ」

アライさんとはいえ、幼体ならば弱いので少しのダメージでも死んでしまうはずだ
だがそれは過度な出血や臓器の損傷が起きていればの話だ

重症ではあるが生命活動に支障がなければ、この害獣は生き続けるのだ

研究者1「でも以外に簡単だったね、皮を剥がすときの止血とか処置とか」

研究者1「アライさんという生物がしぶといからこそ皮を剥ぎながら死なないような処置ができたんだと思う」

俺「楽しそうだな」

研究者1「そうさ、でもこれからもっと楽しいよ」

そう言うと研究者はメスを取り出し、アライちゃんの腕を切り落とした

飼アライちゃん1「!!」

ざくっざくっ

研究者1「さあ、お仕事しましょうねぇ」

飼アライちゃん1「のだっ! のだっ! なのだー!!!」バタバタ

腕を切り刻まれたアライちゃんは大きな声を上げてのたうち回る

研究者1「まだこんなに元気があったんだね! さすがアライちゃんだ」

飼アライちゃん1「なのだー! なのだー!! なのだー!!!!」バタバタバタ

心底愉快そうに研究者はアライちゃんを切り刻んでいく

研究者1「どこかなどこかなどこかなー?」

サンドスターという未知の物質を確認するには様々な方法を試す必要がある
研究者はフレンズの生命維持活動にそれを見出したのだ

飼アライちゃん1「ぴいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」ビェェェェン

特に回復能力を保持しているアライさんは、フレンズとしての生命維持活動が観測しやすいと考えたのだ

俺「おい、そいつは死んでしまうぞ? いいのか?」

研究者1「そうだね、じゃあそろそろサンドスターを使ってもらおうかな?」

そう言うと研究者は次の段階の準備を始める

とりあえずここまで

飼アライちゃん1「ぴぎー! ぴぎー! ひぎいいいいい!!」

研究者1「はいはーい、アライちゃんこれをつけましょうねー」

苦しみ続ける害獣の叫びを無視し、研究者は電流を送る装置を取り出しアライちゃんの頭にパットを取り付け始めた

飼アライちゃん1「のあああああああああああ!! ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

研究者は泣き叫ぶアライちゃんを楽しそうに見つめながらアライちゃんの頭にパットを取り付けていく

研究者1「じゃあスイッチを入れるねぇ」

飼アライちゃん1「ぴぃぃぃぃ!! ぴぎー!ぴぎー! ぴぃぃい・・・・い・・・・・」

電流を送るスイッチを押した途端、アライちゃんの反応が変わった

飼アライちゃん1「びっ!・・・ぴ・・・ぴ・・・の・・・」

飼アライちゃん1「あうぉえ・・・ああ・・・・えおうえええええ」

研究者1「アライちゃん?」

飼アライちゃん1「おぶっ!! おあぁぁ! のあっ! のあっ」ビクッビクビクンビクンビクン

アライちゃんは痙攣を始め、今まで発しなかった声を上げる

研究者1「アライちゃん! アライちゃん! しっかりしてね!!」

飼アライちゃん1「のののののののののあああああああああああああああああああ!!」ビックンビックンビックンバッタンバッタン

痙攣が強まり、いつも駆除する時によく見られるアライさんの死に際の動きになっていった

研究者1「アライちゃん! しっかりして!」

飼アライちゃん1「のっのあっ! べぶっ! げぶっ!!」ベシャッ

血を吐きながら害獣の幼体は地獄の苦しみの中、痙攣を続けていく

飼アライちゃん1「おぶっ!! のっ・・・・のああああああああ!」ビクンビクンビクンバタバタバタバタ

研究者1「アライちゃん! アライちゃん!」

飼アライちゃん1「のあっ!! のあっ! のああ!!」バタンバタンビクッビクビクビクビク

俺「気持ちが悪い・・・」

暫くの間苦しんだあと、害獣の幼体は息を引き取った

飼アライちゃん1「」

研究者1「アライちゃん・・・・・・」

俺「・・・・」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom