二階
一松「……」ジー
トド松「あれ、一松兄さん。 何見てるの? 下に何かあるの?」
一松「……あれ」
トド松「『あれ』?」
栄太郎ママ「……」ソワソワ
栄太郎ママ「師匠……まだ来ないのかしら」
トド松「うわあ……またいるんだ」
一松「どういう考え持ってたらアイツのファンになるんだよ」
トド松「で、その十四松兄さん本人は?」
一松「まだ帰ってきてない」
トド松「……あ!! 帰ってきた!!」
一松「!!」
十四松「33-4!! 33-4!!」ブンブン!!
栄太郎ママ「!! 師匠ーーー!!! 会いたかったですーーーー!!!」
十四松「げっ!!!」
トド松「あの十四松兄さんが『げっ』って言うなんて……」
一松「よっぽど苦手なんだ」
栄太郎ママ「あの……師匠、今家に誰かいますか?」
十四松「家に……うーん……」
十四松「誰もいない!!」
栄太郎ママ「本当ですか!! じゃあ……その……」
栄太郎ママ「師匠の家にお邪魔してもいいですか!!?」
十四松「えっ!!?」
栄太郎ママ「お願いします!!」
十四松「う、うーん……」
栄太郎ママ「お願いしますホームラン王!!」
十四松「オッケーオッケーオッゲッツー!!」
栄太郎ママ「ありがとうございます!!」
一松「あいつ何誰もいないとか堂々嘘ついてるの」
トド松「いや、ただ忘れてるだけでしょ」
一松「数十分前まで俺らと家いたのに?」
トド松「でも十四松兄さんならあり得るよ」
一松「……確かに」
トド松「ていうか数十分で野球終わったんだ……」
一松「33-4で終わったから早く帰れたんでしょ」
トド松「ああ成る程、適当に言ってた訳じゃなかったんだ……」
一松「どうする? 俺ら家から出る?」
トド松「別にいいでしょ。 二人でやましいことする訳じゃないし」
栄太郎ママ「実は師匠と二人きりじゃないとできない事で……」ヒソヒソ
トド松「!!!?」
十四松「へーそーなんだー」
トド松「! やばいこの部屋にくる!」
十四松「はい!! ここが僕の部屋!!」
栄太郎ママ「まあ!! 素敵ですね師匠!!」
トド松「咄嗟に押入れに隠れちゃったけど……」
一松「二人きりでしかできない事って……」
トド松「い、いやあまさか……ねえ?」
一松「うん、あいつに限ってそれはない」
十四松「ねぇ、何するの!?」
栄太郎ママ「単刀直入に言いますね師匠」
十四松「うん!」
栄太郎ママ「師匠!! 私とセックスしてください!!!」
十四松「ええええええええええええ!!!?」
一松・トド松「はああああああああああああああ!!!?」
栄太郎ママ「!!? い、今の声は!?」
一松・トド松(やべ!!)
十四松「多分虫さんの声じゃない!?」
栄太郎ママ「成る程!! 師匠がそう言うんでしたら間違いないですね!!」
一松(馬鹿でよかった……)
十四松「ねえ本当にしちゃうの!? セクロス!!」
栄太郎ママ「はい!! こんな事を頼めるのは師匠しかいません!!!」
トド松「いやいやいやいや!! 嘘でしょ!? なんで!?」ヒソヒソ
一松「これは夢だ。 悪い夢だ」ヒソヒソ
栄太郎ママ「実は……最近セックスレスで悩んでまして……」
十四松「えっ!!?」
栄太郎ママ「夫は夜遅くまで仕事をしてて……帰った時にはもう疲れ果ててるか……私が寝てるか……」
栄太郎ママ「彼此数ヶ月……こういうすれ違いが続いてるんです」
十四松「ほうほう」
栄太郎ママ「それに家には……栄太郎もいるから……」
栄太郎ママ「だからこうして……師匠に会いにきたんです!!」
栄太郎ママ「お願いします師匠!! 私の欲求を満たしてください!!」
十四松「うーん……」
栄太郎ママ「師匠、返事は……?」
十四松「うーん……」
一松「いやあ……けどないでしょ、ないない」
トド松「そうだね、十四松兄さん以外とチキンな所もあるしきっと断って……」
十四松「いやー……やっぱ僕にはまだはや……」
栄太郎ママ「お願いしますホームラン王!!」
十四松「やろう!!」
一松・トド松「はあああああああああ!!!?」
栄太郎ママ「今の声は!?」
十四松「多分虫!!」
栄太郎ママ「師匠が言うなら間違いないですね!!」
トド松(馬鹿でよかった……)
栄太郎ママ「師匠!! 本当にいいんですか!?」
十四松「うん!!」
栄太郎ママ「ありがとうございます!!」
一松「てかマジ? あいつホームラン王って呼ばれるのに弱いの?」
トド松「いや待って。 もしかしたらセックスを野球関連の奴の単語と間違えてる可能性もある」
一松「! あり得る」
栄太郎ママ「じゃあ……脱いでくれますか? 私も脱ぎますので」
十四松「うん!! 服脱いでちんこを穴にぶっさせばいいんだね!」
栄太郎ママ「はい!///」
一松・トド松(知っとるーーーー!!?)
栄太郎ママ「師匠のテクニック……私に見せてくださいね///」ヌギヌギ
十四松「うん!! 僕ベテランだから!!」
トド松「何普通に嘘ついてんの!?」
一松「おいちょっと待て、このままだと栄太郎ママの裸見られるんじゃね」
トド松「!!」
一松「いや待て、俺みたいなクズが人妻の裸なんて見ていいのか? 後でバチが当たるんじゃ……」
トド松「一松兄さん!!自問自答してる場合じゃないって!!」
トド松「ほらこれ!!」ポイッ
一松「は? 何コレ?」
トド松「銃だよ!! 海外留学の時に貰ったの!! 僕はこれ使うから!」
一松「は? なんで急に」
トド松「十四松兄さんを殺す」
一松「は!?」
トド松「あんなアホに先越されて悔しくないの!? 嫌でしょ!?」
一松「た、確かに……」
トド松「ほら!! 押入れから出よう!!」
一松「そうだ、今すぐ出れば栄太郎ママの裸を見ずに済む……バチも当たらない!!」
一松「十四松殺すぞトッティゴラァ!!」
トド松「やってやろうぜゴラァ!!!」
一松「くぉら十四松ゴラァ!!!」バッ
トド松「テメエ何卒業しようとしてんだゴラァ!!」バッ
栄太郎ママ「!!?」
十四松「うわああああ!!!? なんで二人ともいるの!!?」
一松「テメエを殺す為にスタンバッてたんだよ!!」
トド松「天然のフリしやがって策士野郎!!」
栄太郎ママ「し、師匠!!」
十四松「下がってて!!」
栄太郎ママ「は、はい!!」
十四松「フンヌ!!」
ガン!!
一松「ぐはっ!!?」
トド松「ドバァ!!?」
十四松「イェーイ!! デッドボール!!」
栄太郎ママ「流石です師匠!!」
一松「」
トド松「」
栄太郎ママ「で、では早速……」
十四松「バッチコーイ!!」ヌギッ
栄太郎ママ「!! まぁ師匠!! 大きくて太い……」
栄太郎ママ「……」
栄太郎ママ「……」
栄太郎ママ「!!?」
十四松「?」
栄太郎ママ「い……いやああああああああ!!!」
栄太郎ママ「師匠……真性包茎だったんですかーーーーー!!!?」
十四松「!!!!」
栄太郎ママ「師匠……私が一番嫌いなのは……包茎なんです!!」
十四松「えっ!!?」
栄太郎ママ「私は……師匠を……信じてたのに!!」
十四松「え、えーと……」
栄太郎ママ「私もう……貴方とお話できません!!」
栄太郎ママ「ごめんなさい!!!」ダッ
十四松「あ!! 待って!!」
十四松「……」
十四松「あ、あはは……あはははは……」
十四松「」チーン
おそ松「いやー今日も負けた負けた」
チョロ松「なんで負けたのに嬉しそうなんだよ」
カラ松「どうやら今日も……台が恥ずかしがって俺に当たらせてくれなかったみたいだな……素直じゃないやつめ」
おそ松「それはない」
チョロ松「うん」
カラ松「ええっ!!?」
おそ松「ただいまー」ガラガラ
一松「」
トド松「」
十四松「」
チョロ松「ええっ!? どうしたのお前ら!!?」
カラ松「sorry.….賢者タイム中に帰ってしまったようだな」
おそ松「あー成る程な。 ごめんごめん」
一松「……はっ!!」
おそ松「おっ、一松っちゃん。 何でヌいたの?」
トド松「……!! 栄太郎ママは!!?」
チョロ松「は? 誰?」
十四松「……包茎」
カラ松「ん?」
十四松「包茎手術したーーーーーーーーい!!」
一同「は!!??」
終わり
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