キュアハート「やったー!!!!!!」 (33)
ハート「ついに、ついについについに!!」
ハート「まこぴーの髪の毛ゲット!!!」
ハート「この姿だと一瞬で取ればばれないから便利だよー!」
ハート「でもいっぱい取っちゃった…いちにいさん」
ハート「うわ二十一本もある!」
ハート「ちょっと取りすぎちゃったかな?…ううんあたしは悪くない!悪いのはまこぴーよ!」
ハート「あんな顔して、髪の毛とって下さいって言ってるようなもんじゃない!」
ハート「つやつやして美味しそうな髪の毛…食べちゃおっかなー…あーダメダメ!!」
ハート「後のお楽しみ」
ハート「食後のデザートってきめたんだもんね!!」
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ハート「さ、早く家に帰って宿題しなきゃ」
ハート「まこぴーの机漁ったりリコーダー舐めたりしてすっかり遅くなっちゃった」
-マナ宅-
マナ「ただいまー!!」
健太郎「お帰りマナ。随分ご機嫌だね」
マナ「うん!」
宗吉「なんじゃ、悪い人とは付き合ってはいかんぞ」
マナ「わかってるってー!」タタタ
健太郎「…どうしたんでしょう?」
宗吉「…さぁ」
-マナ部屋-
マナ「あーんやっぱりご飯の前に一本だけ…」ゴソゴソ
マナ「すうぅ…はぁぁぁ…」
マナ「あぁああぁあん!!」ビクビク
マナ「あ…豊潤な…いいにおいれすぅ…」
マナ「も、もう我慢できない!!いっただっきまーす!!」
マナ「パクッ…モシャモシャ」
マナ「甘くて、とっても濃厚!」
マナ「あぁ、まこぴーの髪の毛があたしの体の一部になっていく…」
マナ「…あ、ほとんど食べちゃった…」
マナ「まぁいっか!明日またハートになって取ればいいんだし。全部食べちゃえ。ムシャムシャ」
シャルル「…」
あ、なんか改行おかしいところありますね
気にしないでください
翌日
マナ「まこぴー六花おはよー!」
六花「おはよう、マナ」
真琴「いたた…おはようマナ」
六花「まこぴーどうかしたの?」
真琴「えぇ、ちょっと。…最近髪の毛がよく抜けてるのよね」
マナ「髪の毛?もしかしてまこぴーハゲはじめたの?」
六花「マナ、少しは真面目にききなさいよ。…本当にそうじゃないわよね?」
真琴「多分違うと思うんだけど…頭が薄くなるとアイドル活動にも支障がでるから困るのよ」
六花「大変ね…いつ頃から抜けだしたの?」
真琴「そうね、マナ達が仲間になってくれてからすぐ…ぐらいかしら」
マナ「半年も前から…かわいそうなまこぴー」
六花「私達に力になれることがあるなら何でもいってね。悩み事も聞くわ」
真琴「ありがとう二人とも…」
-放課後-
ハート「よっしゃー!今日も張り切ってまこぴーの髪の毛取るぞー!」
シャルル「ハート、やっぱりダメシャル。真琴もつらそうだったシャル」
ハート「何言ってんの!むしろこれぐらいですんでんだからまこぴーには感謝して貰わないと」
シャルル「どういう意味シャル…?」
ハート「あ、そろそろまこぴーの撮影が終わる時間だ」
シャルル「き、きいてない…」
ハート「行こうシャルル」
ハート「ワン、トゥー、スリー、フォー」
ハート「ラーイ!!」
ハート「着いた。ここが撮影所ね」
ハート「まこぴーまだかなーふふんふーん」
ハート「きた!!!」
シャルル「マナ、声が大きいシャルよ」
ハート「しっ!しずかに!!」
シャルル「…」
ハート「撮影終わりで疲れた顔のまこぴーも可愛いなぁ」
ハート「食べちゃいたいくらい可愛い」
真琴「はぁ、疲れた…でも私の歌をきいて応援してくれる人がいる。王女様にも聞こえるように精一杯頑張らなくっちゃ」
ダビィ「真琴、そのいきよ。さ、車に乗りましょう」
真琴「うん…あ、あれ?いっ痛い!」ブチブチ
ダビィ「!どうしたの真琴、まさかまた…」
真琴「そ、そうみたい…」
ダビィ「何故かしら…ここのところ毎日よ」
真琴「しかも一回にむしる量も増えてきてる…」
ダビィ「一応警戒しておきましょう。でも今は仕事が忙しいから、つらくてもそっちに専念してね」
真琴「うん…わかったわ」
ハート「やった!!こんなに取れたよ!大量大量!」
ハート「みて!!シャルル!!ほら!こんないっぱい!!あはははははははは」
シャルル「ハート…」
ハート「あははははははははははは…あーあ、でも髪の毛ってさ」
ハート「死んだ細胞なんだよね」
ハート「…」
ハート「あ!!そーだ!」
ハート「商店街で調味料買ってかーえろ!」
ハート「生のままでもいいけど、ちょっとアクセントが欲しいよね」
ハート「なーにかけよっかなーあははは」
シャルル「怖いシャル…六花、真琴、ありす…」
マナ「七味、醤油、塩胡椒、マヨネーズ、オリーブオイル…これだけあれば充分ね」
調味料自体は家に沢山あったが、使ったことがばれたときの言い訳が面倒くさいと思ったのだ
彼女は会計を済ませ店をあとにした
マナ「あぁ、まこぴーの髪の毛の味を想像しただけでよだれが出てくる」
マナ「はやく食べたい!」
彼女は走った
その目はとても生き生きとして、すれ違う人々の心を幸福にした
しかし、彼女の考えていることがあの大人気アイドルまこぴーの髪の毛の調理方法などとは、誰も知らない
そんな彼女を一人の少女が見かけた
親友の菱川六花だ
六花「あれ?マナじゃない。おーい…」
六花はマナに声をかけようとして、一瞬躊躇った
マナの瞳が異様にぎらついていたからだ
いつもマナと一緒にいる六花は、そこから何か異常なことが起きていると感じ取った
六花「え…マナ…?」
結局声をかけることができなかった
-マナ部屋-
ムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャ
マナは夢中になってたべている
味付けされ皿に盛られた剣崎真琴の髪の毛を
その光景にシャルルは怯え耳を覆っている
マナ「ムシャ…」
マナ「食べたりない…」
マナ「もっと食べたい…もっとまこぴーと一つになりたいよ…」
そういうとマナは部屋を出て行ってしまった
シャルル「シャル…行っちゃったシャル…?」
不気味な静寂だけが残る
マナ「うう…お腹すいた…」
マナ「まこぴー…」
マナ「…」
マナ「…」
マナ「…」
マナ「あ…そっか」
マナ「ごめんねまこぴー」
マナ「本当の気持ちに、やっと気づいた」
マナ「お肉」
マナ「あたし、まこぴーのお肉が食べたいんだ」
うーん…ちょっと狂気が足りませんね
少し追加します
真琴「おつかれさまでしたー」
スタッフ「おつかれー」
真琴「はぁ…つかれた」
真琴「ダビィ、帰りましょ…あら?」
真琴「ダビィ?」
真琴「ダビィがいない…」
真琴「ダビィー!」
真琴「ど、どうしよう…探してもらうこともできないし」
真琴「ダビィー!どこにいるのー!」
マナ「ダビィー」
真琴「!ダビィの声がするわ!」
真琴「ダビィー!どこなのでてきてよー!」
マナ「ダビィー」
真琴「向こうから聞こえる!」
マナ「ビィー」
真琴「トイレの方だわ!」
真琴「ダビィ…」タタタ
真琴「この部屋ね!」バン
真琴「あれ、誰もいない…」
マナ「まこぴー!!」
フレッシュプリキュア面白いですね
来週で最終回か…
真琴「どうしてマナがここに…ううんそれどころじゃないの!ダビィがどこかに行っちゃったのよ!」
マナ「あー…多分大丈夫!ちょっと待ってね」ゴソゴソ
いそいそとマナがビニール袋から取り出したのは紫と赤の肉の塊だった
真琴は最初、それが何なのか解らなかった
しかしよく見ると目のようなものがある
真琴「…ダビィ?」
肉塊の正体が解ると、真琴は盛大に嘔吐した
真琴「うっ…おぇえ…ど、どうして…うっ…うぐぅっ…」
ビチャビチャと嘔吐物が床に広がる
マナはすかさずそれに手を伸ばす
そうして手のひらで器を作り飲み始めた
マナ「もう、まこぴー!駄目でしょ食べ物を粗末にしちゃ!」
マナ「あ、お昼ご飯炊き込み御飯だったでしょ。おいしいよねー炊き込み御飯!」
マナはにっこり笑ってそう言った
口の周りは真琴の胃に一度入ったものがついている
マナは幸せそうだ
真琴は恐怖で声も出せない
マナ「ごちそうさまー!」
どうやら、食べ終えたようだ
マナ「いやーダビィのミンチでハンバーグ作ってみようと思ったんだけど…ってのは嘘で」
マナ「本当は、最初はまこぴーをおびき寄せる為のおとりにしようと思ったの」
マナ「でも思いのほか騒いで…」
マナ「しょうがないから殴って黙らせようとしたら、こんなになっちゃった、って訳」
真琴は話を殆ど聞いていない
ただ大粒の涙を流すだけだ
真琴「ダビィ…ダビィ…」
思えばこちらの世界に来て、辛い仕事に耐えてこれたのはダビィのおかげだ
王女様の為と言いながらも心が何度も折れそうになっていた真琴を支えていたのはダビィの言葉だった
ダビィの優しさに今まで背中を押されていたのだ
やっとその事に気付けた真琴の小さな胸は、今はいない大好きなダビィへの思いでいっぱいだった
真琴「どうして…どうして…ダビィ…ごめんなさい…」
マナ「あー…まこぴー大丈夫?」
真琴は悲壮の中にも怒りを滲ませた瞳でマナを見る
真琴「マ、マナ…!あなたなんてことを…」
マナ「やっぱ怒るよねぇ」
真琴「どうして笑ってるの…?ねぇどうして!?」
真琴「どうしてダビィを…ッ」
真琴「ダビィを殺したの!?」
マナ「うるさいなぁ。人の話しは聞けって芸能界で言われなかった?さっき話したよねぇ?でも、怒ってるまこぴーも可愛い!」
戦士である真琴は本来ならすぐ起って反撃に出るところだ
が、ダビィを失った悲しみ、親友であり大事な仲間だったマナの不可解な行動など、多くの情報が短時間で入ってきた為自分のすべき行動がわからなくなっているのだ
真琴「くっ…絶対に許さない」
ようやく立ち上がった真琴だが、背後は既にとられている
マナ「ごめん!!まこぴー」
真琴は首筋を手刀をくらいそのまま気絶した
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真琴「う…ここは…?」
一寸先も見えないような暗闇
風はなく、不気味な程静かだ
体の感覚を取り戻していくうち、縛られてはりつけにされていることに気付いた
縄は…ほどけない
真琴「だ、誰かー!!いませんかー!?」
返ってくるのは、自分の焦燥した声のみ
反響だ
つまり真琴は今屋内にいる
真琴「誰かー!!」
返事はない
-数十分後-
真琴「誰か!誰かいませんか…っ!ごほっごほっ」
真琴「助けて…誰か…えほっ」
静寂による恐怖
細い体に食い込む縄の痛み
そして相田マナが今この場にいるかも知れないという――怯え
それら全てが真琴を着実に憔悴に導く
真琴「誰…かいませんか…?うっ…!かは…っ」
縄が一層強く食い込む
体の感覚が完全にもどったのはいいが同時に神経も正常に機能し始めたらしい
真琴「ぐっ、あ…何もこんなに強く縛ることないのに…ッ!」
相当きつく縄がしめられている
真琴の体が音を立てて、軋む
真琴「ぅあぁああ!!痛い!痛いよぉお!あぐぅ…ゃ、いやだ、苦しい、です…王女、様…ダビィ…」
真琴はまた、泣いた
もうどれだけ泣いただろう
ふいに、キリキリと微かだが耳に物音が入る
真琴「…?」
何かが…押されてくる?
車輪の音
それに伴って足音も聞こえるようだ
真琴「ぅ…」
目を凝らして音の発生源をたどる
暗闇に目は慣れたがいかんせん光量が少ない
床の模様を見て、どうやらここが体育館らしいことは解った
しかしそれだけだ
自分たちの学校の体育館かも知れないし、他の学校のそれかも知れない
キィキィと鳴る
先程より音が近い
足音
扉が開いて、閉じる
あ、違います
あんなに文章書くの上手くないですし
数分程たっただろうか
否、恐怖で長く感じただけで実際は数十秒もたっていないかも知れない
機械の電源を入れる様な無機的な音が響いた
ライトの光が真琴の姿を照らす
眩しい、というより強烈な閃光が視界を駆け巡るようだ
思わず目をつむる
マナ「まこぴーおっまたせーっ!」
いる。マナがいる
しかしその姿は確認できない
恐らく光源の傍に立っているのだろう
真琴「マナ、この縄をほどきなさい!」
マナ「ダメだよ。だってほどいたら逃げちゃうじゃん!」
真琴「あ、当たり前でしょ!?いいから早くほどいて!」ギシギシ
マナ「だからダーメ!今からお肉を柔らかくするんだから」
真琴「…?」
マナ「これでね」
先程の音の正体が解った
バレーボールを打ち出す機械がある
それに付属する台車が回るときの音だったのだ
薄く目を開いて確認する
しかしわからないのは゛お肉を柔らかくする゛の言葉の意味だ
真琴が考えを巡らせているのを横目にマナはマシンにボールをセットする
マナ「…よし!いっくよー!」
真琴「え…ちょっ、ぐふっ」ドゴッ
マシンから放たれたボールが腹にめり込む
真琴は意味がわからない
真琴「待って!何でこん、ぐぎっ…っなことするの?柔らかくするってうぐぅっ、なんなの!?」
ボールは次々放たれる
マナ「え!?何聞こえないよ!?」
真琴「お肉を柔らかくするって何!!?…うげぇ」メリッ
マナ「あぁそれね!まこぴーのお肉だよ!」
真琴「…っは?」バコ
マナ「知ってる?お肉って叩いた方が柔らかくなるんだよ!」
真琴「それ、ぅっとこれッとにいっなんのぇぉ関係が、ぎいっ」ダンダンダンダン
マナ「もー、まこぴーったら理解力無さ過ぎ。あたしがまこぴーを食べるからに決まってるじゃん!」
真琴「食べ、る…?ぐはぁ…んぅ…」バァン
マナ「よーし、ラストスパートいくよー!」
ボールの飛んでくる回数、速度いずれも増加した
真琴は自分の意識が遠のいていくのを感じる
痛い、痛い痛い痛い痛い痛い
マナ「おりゃおりゃおりゃー!!」
どうしてこうなったのだろう
マナ「オリャオリャオリャオリャオリャ…」
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