【モバマスSS】ありす「文香さんがアシュラマンみたいになってしまいました…」 (22)

クロスというほどじゃないですが、キン肉マン要素の有るモバマスSSです。

多分、ゆで時空。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1524358886


ありす「プロデューサーさん!!大変です!!」

モバP「どうした、ありす。 ファンのキモオタに催眠術でも掛けられて、口では言えない事でもされたのか??」

ありす「橘です!! そんな訳無いじゃないですか! 私じゃなくて文香さんです!
文香さんが大変なんですよ!!」

モバP「えっ、文香がキモオタ催眠ックスの餌食にっ!?」

ありす「催眠術から離れて下さいっ!!」

ありす「もう!!とりあえず付いてきて下さい!一目見れば分かりますから!!亅グイグイ

モバP「お、おい!! スーツが伸びるだろ!引っ張るなって!!亅


アイドル待機所


ありす「プロデューサーさんを連れて来ましたよ!!亅

モバP「何なんだよ一体…亅

文香「ありすちゃん…わざわざありがとうございます…。お手数かけます…亅
(ペコリと頭下げる文香が、顔3つ、腕六本になってる)

モバP「うわっ!キモッ!!亅

ありす「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!!もっと言葉を選んでくださいよ!!亅

文香「正直ショックです…」

モバP「だ、だってお前…、文香、アシュラマンみたいになってるじゃねーか…。
お世辞にもアイドルに許される造形じゃねーだろ…亅

ありす「アシュラマンだってアイドル超人の一員だったじゃないですか!!亅

モバP「文香、超人じゃねーだろ…。
なんか蜘蛛みたいで正直キモいわ…亅

文香(シャカシャカ蜘蛛みたいに手を動かす)

モバP「やめい!!マジでキモいわ!!見てるとゾワゾワする!!亅

文香「ショックです…亅

ありす「そこまで言う事ないじゃないですか!?顔は全部文香さんだから美人だし、
腕も細くて綺麗じゃないですか!?亅

モバP「じゃあお前、あの文香が腕シャカシャカ言わせながら、
前かがみでにじり寄って来ても何とも思わないんだな…??亅

ありす「と、当然じゃないですか。私と文香さんの絆はそんな事では、揺るぎも…亅

モバP「文香、やれ亅

文香(腕をシャカシャカ忙しなく動かしながら、前傾姿勢でありすに躙り寄る)

ありす「ヒッ、化け物ッ亅ズサッ

モバP「ほれみろ亅

ありす「ち!違うんです!!今のは急に来られたから!!亅

文香「正直、ショックです…亅

ありす「ち、違うんですよ!?文香さん!!亅

モバP「論破です亅フンス

モバP「…んで、どうしてそんな事になっちまったんだ…?? 心当たりあるのか??」

ありす「あったら凄いですよね」

文香「特に心当たりは…。 先日、仏像の本を読んだので、それに阿修羅像も載っていたくらいでしょうか・・・」

ありす「それが原因でしょうか・・・??」

モバP「どうなんだろうなぁ・・・、その程度でアシュラマンになってたら、
俺はキン肉マン読み返す度に魔界のプリンスに成り果ててるぞ??」

ありす「うーん・・・、そうですよね・・・」

モバP「とにかくこのままじゃ、アイドルをやってく上でメリットが無さ過ぎる・・・。
長期休養も視野に入れて活動せにゃならんぞ・・・、頭が痛い・・・」

ありす「やはりそうなりますか・・・」

文香「普段の生活送るだけなら、メリットも有るんですけどね・・・、この身体も・・・」

モバP「マジでか。メリットあんの??そんな有様で」

ありす「正直、文香バスターが脱出困難になるくらいしか思いつきませんけど・・・」

文香「読書が三冊同時に出来るんですよ・・・。それぞれ個性があるから読みたい本の傾向が違うんですけど・・・」

モバP「えっ、人格違うの?? 情報量多過ぎて満腹気味なんだけど」

ありす「やっぱり冷血、怒り、笑いなんですか??」

文香「いえ・・・、クール、キュート、パッションです・・・」

モバP「なんか一気にこっちの世界に寄ってきたな・・・」

ありす「でも、他の属性の文香さんってどんな感じなんですか??純粋に知的好奇心が・・・」

モバP「確かにちょっと知りたいな・・・」

文香「・・・そうですか?? ・・・それなら少し見てみますか・・・??」

モバP「いいのか??」

文香「はい・・・、それじゃあ紹介しますね・・・、文香面!パッション!!」クワッ

モバP「ノリノリじゃねーか。ずいぶん余裕あるな・・・」

ありす「文香さん、何気に土壇場メンタル強いですよね」

文香「どうも!!はじめましてっ!!パッション文香ですっ!!」

モバP「芸人みたいな名前になったな・・・」

ありす「なんか元気に眉上げて大声で挨拶する文香さん、新鮮過ぎるんですが・・・」

文香「そうですか!?なんか照れますね!アハハッ!!」

ありす「なんか茜さんっぽいですよね、やっぱり仲が良いから影響されるんでしょうか」

モバP「あー、なんか既視感あったのはそれかー」

文香「そうかも知れませんね!!好きな本のジャンルは熱血スポ根物が多いですし!!」

モバP「こうなるとキュートが気になるな。どんな感じなんだ??」

文香「分かりました!それじゃ変わりますね!!文香面!!キュート!!!」

モバP「それ、毎回やるんだな・・・」

ありす「気に入ってるぽいですね」

文香「どうも初めましてぇ・・・、キュート文香です、うふふ♪」

文香「好きな本は詩集とか・・・、恋愛小説です♪」

ありす「かわいい」

モバP「かわいい」

文香「そんな・・・、照れちゃいます♪♪」

ありす「んー、若干まゆさんっぽいですかね・・・??」

モバP「近いな。やっぱ最近一緒の仕事多かったから、それが影響してるのかな・・・」

ありす「別のアイドルと仕事させたら、性格変わるんですかねぇ・・・??」

モバP「マジか・・・。もしそうなら、菜々さんと仕事させたら・・・腰が悪くなる・・・??」

ありす「弱体化してるじゃないですか」

文香「・・・・・・・・・・」(ギュッとプロデューサーの背広の袖と肩と裾を掴む)

モバP「ん??どうした?文香??」

文香「・・・他の子と他のアイドルの話、楽しいですかぁ・・・??」ジロリ

ありす「うわ・・・、文香面・怒り、ですよ、プロデューサーさん」

モバP「そこは真似しなくても良いんだけどなぁ・・・・・・」



【そして後日】



未央「そんで、結局ふみふむはどうなったの?? 最近見ないけど・・・」

ありす「もう開き直って阿修羅系アイドルとして売り出す事になりました」

未央「マジでか。見世物小屋寸前じゃん・・・」

ありす「いえ、でも『ありがたや、ありがたや・・・』みたいにステージ拝んでる
お爺さんやお婆さんのファンも増えて、忙しいくらいみたいですよ??」

未央「マジでか」

ありす「プロデューサーさんも『世の中何がウケるかわかんねーな・・・』って言ってましたし・・・」

未央「見切り発車だったのかよ・・・。ウチの事務所のアイドルのファンも、懐深いなぁ・・・」

ありす「まあ、興福寺の阿修羅像は仏像界のアイドル、って言われてるみたいですから、
似た様なモノなんじゃないでしょうか」

未央「ソレは違うと思うなぁ・・・」


モバP「うぃー、おはよーっす」


ありす「あ、プロデューサーさん、来ましたね」

未央「あっ、おはよう、プロデューサー、ふみふみの事だけど・・・」


(モバPの腕が四本になって、お腹に顔があり、人の下半身が腰に付いている)


未央「サームソーンティーチャーッツ!!!!」

ありす「うわっ!!クッソキモい!!!」

モバP「正直ショックだぞ、ありす」

未央「せやかてプロデューサー、もうシルエットが人間と違うで・・・」

ありす「それどうなってるんですか?? てか、お腹の人誰なんですか??」

モバP「知らん。起きたらこうなってた」
  
ありす「冷静ですね・・・、私なら朝起きてそうなってたら発狂しますよ・・・」

未央「きっとふみふみの事、雑に扱うから罰が当たったんだよ・・・」

モバP「アイドルの事、雑に扱うと寄生虫サタンクロス埋め込まれるのかよ・・・、
アイドルのプロデューサーって過酷な仕事なんだな・・・、初めて知ったわ・・・」

ありす「てか、ぶっちゃけどうするんですか?? そんな有様でお仕事出来ます?? 
今日、プロデューサーさん、外回りの仕事有りますけど・・・」

未央「いやぁ、無理でしょ・・・。警官に見られたら即発砲されても文句言えなそうなシルエットじゃん・・・。
知性チームのスカウト来るまで、家で大人しくしてたら・・・??」

モバP「いや、普通に仕事行くけど??」

未央「いくんかーい」

ありす「大丈夫ですか・・・??いえ、既に見た目は大丈夫じゃありませんけど・・・」

モバP「文香がアシュラマンみたいになってるのに仕事してるのに俺がサボる訳にはいかないだろ・・・、なぁ??」

お腹の人「マカセロ」

未央「喋るの!?その人!?!?」

ありす「もうグッチャグッチャですね、世界観」

モバP「まあ、大丈夫だろ・・・。ほら、この通り用意したローブを頭からかぶれば・・・、
あっという間にミステリアスパートナーだ」

ありす「怪しい事には変わりは無い訳ですが・・・」

未央「SANチェックが必要な外見から、職質ホイホイになっただけじゃん・・・、
どちらにしても幸せなエンディングへのルートが見当たらない・・・」

モバP「大丈夫だって!!そんじゃ外回り行って来るな!!留守番よろしくッ!!」


ありす「あっ・・・」

未央「行っちゃった・・・」

ありす「未央さん、プロデューサーさんがどういう末路になるか賭けません??
私は通報されて駆け付けた警察官にローブ捲られて、
発狂した警察官の発砲されるのに総選挙の投票権50枚賭けます・・・」

未央「賭けにならないよ・・・。私はバカボンの本官さん並に発砲してくる警察官から逃れようとして、
川に落ちてそのまま流されて、しばらく帰って来ないに投票券100枚・・・」

ありす「ですよねぇ・・・」




【概ねその通りになった】



【終】

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