これはキノの旅風のモバマスSS?です
独自解釈が半端ないので注意!
雑談スレの悪ノリの産物です
主役は森久保乃々のような何かです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518369374
~~~~~世界はこの机の下よりも狭いかもしれない~~~~~~~
第1話「きのこの国」
周辺に緑が少ないこの場所で茶色の道が一本、
そこに1台のモトラド(二輪車・空を飛ばないものを指す)が排気音を上げながら走っている
舗装が甘い道を走るたびに左右がぐらつき、そのたびにバランスをとる
運転手の体は細く小柄で、緑のワンピーススカートの下に茶の長いズボンを履き、茶色のロングブーツ。
緑のヘルメットに黄色のマントを羽織っていた。ゴーグルとヘルメットををつけており、顔はよく見えない。
腰には自動型のパースエイダー【注:銃器・この場合は拳銃】とモトラドの後部には二つ折りにされた
レバーアクション式のソードオフされたライフル型パースエイダーもついているようだった。
手入れはよくされているようだ・・・運転手が口を開いた
「・・・もう少しで着くはずなんですけど」
それを聞いてモトラドがこう返した
「ノノは情報がずさんすぎるね。いつものことだけどさ。旅人なんだからもう少ししっかりしてくれないかな」
ノノと呼ばれた旅人が答える
ノノ「・・・いいんですよアスカ。旅はこれくらいのほうが楽しいものです」
アスカ「・・・いつもそうやってあとで後悔するじゃないか」
ノノ「そ、そんなことはないんですけど。いつも万全なんですけど」
アスカ「・・・この前餓死しかけたばっかりなのによくそんなこと言えるね君は」
ノノ「・・・・結局今生きているので問題ないです」
アスカ「そうかい?ならもう何も言わないさ」
そんな会話をしながら旅人とモトラドは茶色い道をほのぼのいく
ノノ「・・・お腹すきました」
アスカ「・・・携帯食料を食べればいいじゃないか」
ノノ「国が近くにあるのにおいしくない携帯食料なんて食べてられないです。私は美味しいものが食べたいです」
アスカ「・・・餓死しないでね。あ、きのこだ、しかもいっぱい」
ノノ「きのこですか・・・さすがに躊躇しますね」
・・・きのこというのは毒性が強いものが多く、下手に素人が手を出せば命にかかわる。
食べられるのは知っていても地域によって毒があったりする。だから本当に死ぬ寸前にしか食べないのだ。
それはノノも十分わかっていることだった。
ノノ「しかし風景が変わったということはそろそろ国が見えてくるのではないですか・・・ね?」
・・・おおきなきのこのような屋根と周りには城壁が見えた
アスカ「ついたみたいだね。・・・食料と燃料があるといいけど」
門番「いらっしゃいませ・・・ふひ。きのこの国へようこそ、・・・入国希望ですか?」
自分よりも小さい体の門番にそう問われる
ノノ「・・・・はい、3日でお願いします、私はノノ。こちらは相棒のアスカです」
アスカ「よろしく」
門番「・・・念のためこちらではパースエイダーをお預かりすることになりますが、よろしいですか?」
ノノ「・・・・・・・あ、そうなんですか。どうぞ」
門番「ふひ・・・銃だ・・・すっごい・・・ようこそ・・・旅人さん・・・歓迎しますよ」
国の中に入ってまず目に映る物。それはきのこだった、道端にそこらじゅうに色んな種類のきのこが生えている。
家の形も基本1階しかなく殆どがきのこに穴が空いたような形をしていた
ノノ「・・・・これは。・・・・すごいですね」
アスカ「キノコワールドってやつかな?少し狂気さえ感じるよ」
右も見ても左を見てもキノコキノコキノコキノコ、全てがきのこで成り立っているようだった。住民は全員きのこのような帽子をかぶっている
ノノ「とりあえず見て回ってみますか」
アスカ「そうだね。そうしよう」
モトラドを押しながら歩くことにした
「フヒ・・・旅人さん、ようこそ・・・きのこ食べる?」
「フヒ・・・携帯食料?干し椎茸も干しえのきもほしまいたけもあるよ」
「フヒ・・・弾薬?ご、ごめん。この国には銃器はないんだ」
「フヒ・・・モトラドの燃料?ご、ごめんきのこを使ったバイオ燃料しかなくて。そ、そのモトラドに混ぜるのは危ないと思う・・・・よ?」
アスカ「きのこだ」
ノノ「きのこですね」
そう。きのこしかないのだ、動物もいるが基本的にはきのこが寄生していた。普通に動いていたけど・
・・・ここは危険なんじゃないのだろうか?そう思い始めていた頃
村長「や、やあ旅人さん。よくいらっしゃったね」
ノノ「・・・・・・あ、どうも」
アスカ「こんにちは」
初めてフヒって言わない人がでたなあとノノが思っていると
村長「・・・旅人さん今日はどこに泊まるんだい?や、宿屋はうちの国にはないんだ」
村長「よ、よろしかったらでいいんだけど・・・・ウチにとまらないかい?ご飯も出すから」
ノノ「・・・そうですね。お話も聞いてみたいです」
村長「ほ、ほんと?フヒ・・・旅人さんを招く。これはリア充・・・・」
ノノ「・・・できればこの国の成り立ちもお聞きしてもいいでしょうか・・・・・・?」
村長「う、うん。いいよ。わ、私も人とはなすの久しぶりなんだ・・・ついてきて」
アスカ「やっぱりきのこだ」
村長の家も例に漏れずきのこの家だった。他のより少し大きいかもしれない。
村長「な、中にはいって・・・あ、モトラド君もどうぞ」
アスカ「本当に?ありがとう」
ノノ「・・・お、お邪魔します」
村長「い、いま食事を用意するね?ちょっとまってて」
ノノ「ありがとうございます」
~~食事中~~
ノノ「うまっ!これうまいんですけどぉ!フルコースなんですけどぉ!」
出てきたものは舞茸と椎茸の天ぷら、きのこの炊き込みご飯、えのきの味噌和え
しめじとえのきのスープ、きのこソースのステーキ。きのこのマリネだった。
村長「き、気に入ってくれて何より・・・フヒヒ」
アスカ「・・・行儀が悪いよ。ノノ」
ノノ「いや、これほんとに美味しいんですよ、すごいですよこれ」
村長「わ、私はあまり食べれないんだけど。す、すごいね。旅人さんは」
ノノ「・・・ノノは今この国に来てよかったと心から思っています」
アスカ「・・・そうかい。それはよかったね」
村長「い、いまお茶淹れるね?そしたらこの国について話そうか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
村長「・・・こ、この国はね、昔は何もなかったんだ。本当に何もなかった。資源も人も」
村長の話によるとここはかつて何もないただの小国だった。
日光が出ることが少ないため農業も安定せず餓死するものもいたそうだ。
・・・だが、もともと湿気が強かったのもあるがなぜかきのこだけは常に隣にあったらしい。
そこで、きのこを活用し、食用し、運用し、この国はきのこの王国へと生まれ変わった
きのこのバイオ燃料、巨大なきのこの家などもその産物だという。
村長「実は城壁もきのこなんだ。カワラタケっていう固いやつだけど石に比べれば柔らかいんだ」
アスカ「だから火気厳禁なんだね?旅人に銃を持ってこられても引火してもこまるから」
村長「そ、そうなんだ。万が一火事になったらこの国がどうなるかわからない、この国では石も鉄も貴重なんだ」
だから調理場は度の家も地下にあるらしい。そこで暑い思いをしながら料理するのだという
ノノ「・・・そうですか。すいません。面倒な思いをさせて」
村長「き、きにしないで。久しぶりに料理ができて楽しかったよ」
ノノ「・・・でも大変だったでしょうね。毒キノコとかも混ざってるでしょうし」
村長「え?あ、ああ、それは心配いらないんだ。これがあるから」
・・・村長は頭についているきのこの帽子を指差した。
アスカ「その帽子がどうかしたのかい?」
ノノ「国民のみんなつけてましたね。そういえば」
村長「こ、これは帽子じゃないんだ。正式名称アタマタケ、これは私達に寄生しているきのこなんだ」
※架空のきのこです
アスカ・ノノ「・・・え?」
村長「これは人の頭に寄生し、全てのきのこの毒物を無効化してくれるんだ、しかも何の毒かわかるんだよ」
触ってみるかい?と言われてノノが触ってみた・・・きのこだった。・・・これは生きている
村長「毒を無効化すると言っても旅人さんにはそれはできないからね。安全なものだけ使っているよ」
ホントはベニテングタケの料理もあるそうだ。国民の定番らしいが旅人さんには無理とのこと。
ノノ「・・・これはどうやって寄生させるんですか?」
村長「私達が生まれた時に頭に母親の胞子をつける、そして、ともに成長していくんだ」
村長「毒物が完全体制がつくまで約10年くらい、それまでは毒キノコの料理は食べられない」
死んでしまっても困るからね。と軽く言う。
アスカ「面白いね。じゃあノノは子供向けの料理を食べてるわけか。まあ子供だしね」
村長「いや。普段も食べるよ?私たちはきのこと共に生きる。今までも。そしてこれからもね」
ノノ「・・・とても興味深いお話でした。ありがとうございました」
そうしてノノはそんなに広くないこの国をアスカとうろうろしたりきのこを食べたり
きのこを食べたり、きのこを食べたりしながらすごしました。そして3日目の朝
ノノ「・・・お世話になりました」
アスカ「どうもね」
村長「あ、ああ私も楽しかったよ。いつでも来ていいからね?また歓迎するよ」
ノノ「ありがとうございます。行きましょう。アスカ」
アスカ「うん。燃料もったいないからずっと押されてたからね、いい加減走りたい」
村長「ふ、ふふ・・・いいコンビだね、君たちは・・・ん?救難信号?」
アスカ「あ、そのきのこそんな能力もあるんだ」
村長「門の方か!すまない!私は行くよ!」
ノノ「・・・アスカ」
アスカ「わかってる」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
門番「ヒャアーはっはっはっはっは!この銃があれば!俺はここの支配者になるんだああ!」
村長「考え直せ!こんなところで銃を撃ってもなんにもならないぞ!」
門番「うるせえ!俺は支配者になったんだああああああ!」
アスカ「・・・あれさ」
ノノ「・・・ヤマト【拳銃のパースエイダーのこと】ですね」
アスカ「・・・どうする?」
ノノ「・・・行ってきます」
門番「お!旅人さんじゃねえか!あんたのお陰で支配者になれそうだぜ!ヒャッハーーーー!」
ノノ「・・・それを返してくれませんか?背負ってるセーラ【ライフル型のパースエイダーのこと】も一緒に」
話しかけつつ距離を詰める・・・もう少し
門番「嫌だね!あんましちょーしくれてっとぉ!撃っちまうぜええええええ!」
ノノ「・・・セーフティかかりっぱなしなんですけど・・・、外し方もしらないでしょうあなた」
門番「・・・え?」
彼が銃を確認した瞬間、ノノの左手に仕込んであるスローイングナイフが門番の足にささっていた。
アスカ「お見事」
門番「ぎぁあああ!・・・い、いたい」
ノノ「・・・そうでしょうね」
・・・ノノが門番に近づく。2つの銃をとりあげて、弾も回収してからナイフを抜く。
門番「いってええええええええ!」
ノノ「・・・あとはおまかせします」
村長「う、うん。ありがとう。門番!君は反省しろ!しばらく土に還ってもらうからな!」
門番「ご、ごめんなさい。ゆ、ゆるして・・・」
その喧騒を尻目にアスカの元へ歩くノノ
アスカ「お疲れ様。ノノ」
ノノ「・・・・ええ、行きましょう。アスカ」
国を出て茶色い道を一人の旅人とモトラドが走る
アスカ「よかったねえ。いっぱいお土産もらって」
ノノ「全部きのこですけどね。干しきのこは保存食になりそうです、携帯食料より美味しそうですね」
アスカ「お茶まで気のことはおそれいったね。・・・・どうしたのさ?」
ノノ「・・・最後の言葉が気になって」
アスカ「最後?」
ノノ「しばらく土に還ってもらうって・・・それ死刑じゃないんですかね・・・?」
アスカ「・・・きのこなんだしある意味正しいんじゃない?」
ノノ「そうですか」
アスカ「そうだよ」
ノノ「・・・・・・・・次はどんな国ですかね、ふかふかのベッドと燃料がある国だといいんですけど」
アスカ「あてはあるのかい?」
ノノ「・・・・・さて、どうでしょう?」
そう言ってノノはアクセルをさらに開けた。
お わ り
終わりです 雑談スレで話に出てアイデアが湧いたので作ってみました。
どうもありがとうございました。多分続きはありません 依頼出してきます
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