ゴブリンスレイヤー先輩 (10)

注意
ゴブリンスレイヤーの二次創作です
この作品はフィクションであり、実在する人物、団体は関係ありません。
オリジナル展開がほとんどです。
Z級映画展開でやりますので、細かいツッコミは不要です。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518358090

この世界では二種類の生き物がいる。
プレイヤー(祈るのもの)とノンプレイヤー(祈らないもの)。
概ね、この二種類だ。しかし。
何事にも例外はある。
そう。
ノンプレイヤーにも祈る事しかできないシュチュエーションものが、ある。
例えばノンプレイヤーの代表例な彼、ゴブリンAが現在見ているこの状況とか。
状況――ゴブリンAの前で仲間のゴブリンBの尻と裸人間男の腰が打ちつけあい、激しくピストン運動している。ゴブリンBは虚ろな目で力なく男のなすがままになっている。
ゴブリンAは、助けを求めるように周りを見渡す。
仲間のゴブリンCは洞窟の壁の側でうつ伏せに死んでいる。洞窟の壁には脳漿と血。
仲間のゴブリンDとゴブリンEは刃を欠けた剣でお互いの喉元を刺しあっている。
仲間のジャーマンゴブリンは毒を飲んで、泡を吹いて死んでいる。幸せそうに。
死因は様々なれど、共通するものがある。それは男の体液にまみれている事だ。
ゴブリンAはこの状況が終わるように祈ろうとしたが、洞窟の中で響くピストン音が響くたびに現実に引き戻された。
ゴブリンAは本能的に舌を思い切って出し、噛み切ろうした。
が、男の手がゴブリンAの口の中に突っ込まれる。男の手はしっかりとゴブリンAの舌掴んで。
「ごめんね。この子の相手ばっかりやって、寂しかったでしょう。今から貴方を愛してあげる」
男は笑顔でそう言った。
数時間後、ゴブリンAは投身自殺した。

男はゴブリンスレイヤーと周りからゴブリンスレイヤーと呼ばれていた。
しかし、彼は自らの名前をこう言った。田所、と。

続きは明日かけたかきます

田所は歩く。
ゴブリンの血に塗れた洞窟の中を。
不自然に静まり、啼き声ひとつしない森の中を。
彼の姿を見ると一目散に逃げる野盗たちがいる広野を。
田所は独り歩く。彼がホームにしている街中を。血に塗れた錆び銀の小板のネックレスを首からぶらさげながら。
勿論、街中は彼独り歩いている訳ではない。エルフ、レーア、ドワーフなどなど多種多様な歩く街中。
しかし。
「寂しいなあ」
自分にしか聞こえないように、田所は呟く。
このホームにしている街の名前は【下沢北】。
ここには彼には一晩中酒を飲んで騒げる友人も、背を預けうる戦友もいた。
しかし、寂しい夜にとも寝る恋人はいなかった。
彼が愛した者は平等にいなくなった。
田所は静かに心の中で涙を流した。
彼は彼なりにいなくなった理由は冷静に分析していた。
それは明確であった。足りないのだ、圧倒的に。
愛が。
彼らに対する愛が、である。
田所は無意識に膨張してきた股間部を意識しながら、内股気味に歩く。
次はもっと濃厚に、激烈にしなければ。
そう、思っていると、彼は街の目的地に着いた事に気づく。
田所の目の前に南国風の瓦と木造の平屋。入り口の看板には「冒険者組合」と書かれている。
彼はゆっくりとその敷居を跨いだ。

r板はなんか怖いので勘弁してください
臭くなくて、健全の方向性でいきたいです

やっぱr板行きます

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