スイレン「真実はいつもひとつ!」 (49)

ポケモンスクール

ワイワイ ガヤガヤ

サトシ「う~ん、おっかしーなぁ」ゴソゴソ

ピカチュウ「ピッカー」ゴソゴソ

カキ「どうしたんだサトシ?」

サトシ「それがさぁ……」

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カキ「なに?ポケモンの笛が無い?」

サトシ「そうなんだよ…今日笛のテストなのに参ったなぁ」

マーマネ「サトシの事だからどうせ家に忘れてきたんじゃないの?」

サトシ「……いや、確かずっとスクールに置きっぱなしにしてたハズなんだけど…」

マオ「えぇ…ずっと置きっぱなしって……」

リーリエ「と、とにかくみんなで探しましょう!」

サトシ「悪い…」

ロトム図鑑「これは事件の臭いがするロト…こんな時こそアローラ探偵のボクが…」

マオ「いや、事件って……」

リーリエ「ただ単にサトシがだらしがないだけではないですか?」

サトシ「うっ」グサッ

「待って!」

全員「!!」

スイレン「………………」

マオ「スイレン!」

マーマネ「待てってどういう事?」

スイレン「…………ロトムの言うとおり…」スクッ

スイレン「これは……事件だよ…」

全員「!!!」

リーリエ「じ、事件……?」

スイレン「…………私、昨日サトシのポケモンの笛がロッカーの中にあるのを確認してる…」

サトシ「マジかよスイレン!」

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「ならスイレンはサトシの笛がどこにあるのか知ってるのか?」

スイレン「……………」

スイレン「…………この中に…サトシの笛を盗んだ人がいる…」ボソッ

マオ「えぇ!?」

カキ「いや、サトシの笛を盗んでどうするんだ?」

リーリエ「もしや……サトシの笛を盗む事で今日の笛のテストの妨害を……」フーム

サトシ「……え?俺って嫌われてんの?」ガクッ

リーリエ「あぁ…ご、ごめんなさい!じょ、冗談ですよ!」

マーマネ「そ、そうだよ!みんなサトシの事大好きだから!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「リーリエ……マーマネ…」ウルウル

マオ「あのさスイレン?この中にそんな事する人はいないよ」

カキ「そうだぞ、くだらない事言ってないで早く笛探しを……」

スイレン「…………マオちゃんとカキ、怪しい…」ジドー

カキ「は?」

マオ「ど、どういう意味?」

アママイコ「アマー!」プンプン

スイレン「………………」

スイレン「みんな、昨日の放課後何をやってたか教えて」

アシマリ「アウ!」

カキ「おいスイレン!それはどういう意味だ?」

マオ「まさか私達を疑ってるの?」

スイレン「……………」

リーリエ「み、みなさん!落ち着いてください!」

マーマネ「そ、そうだよ!盗んだとかじゃなくて…サトシの笛がどこにいったかの参考にもなるし!ね?」

マオ、カキ「……………」

サトシ「マオ、カキ……その……悪いんだけどさ…?」

カキ「……俺は昨日の放課後はホシとマオと一緒にアイスを食べにいってた」

マオ「そうだよ!家に帰ってからすぐ!疑うんならホシちゃんに聞いてみて!」

スイレン「………リーリエとマーマネは?」

リーリエ「わ、私は昨日…ジェイムズさんに車で迎えにきてもらってそのまま帰りました…」

マーマネ「僕も乗せてもらったから間違いないよ!」

マオ「………そういうスイレンは昨日の放課後なにやってたの?」

スイレン「私は昨日、教室に残って今日の笛のテストの練習」

サトシ「練習熱心なんだな!スイレン!」

ピカチュウ「ピッカー!」

ロトム図鑑「サトシも少しは見習うロト!」

スイレン「………なるほど、みんなアリバイは完璧…」フーム

ロトム図鑑「これは難事件ロト…」

マオ「アリバイって…もういいでしょ、スイレン?」

リーリエ「ですね、どうせサトシがどこかに置きっぱなしにして忘れてるだけです」

カキ「くだらない事やってないで笛探しを再開するぞー」

サトシ「悪いみんな……」

マーマネ「気にしないでよサトシ!」

スイレン「………………」

スイレン「………謎は全て解けた…」ボソッ

全員「!!?」

マーマネ「えぇ!?今ので?」

スイレン「うん」ニッコリ

リーリエ「と、いう事はやはり私達の中にサトシの笛を盗んだ犯人が…」ゴクリ

マオ「そんな……」

カキ「だいたいなんでサトシの笛を盗む必要があるんだ?」

サトシ「……やっぱ俺…嫌われてんのかな?」ガックリ

ピカチュウ「ぴ、ピカピー!」ポンッ

スイレン「その前にみんなに謝らせて」

全員「?」

スイレン「サトシの笛は盗まれたんじゃない、みんなを疑ってごめんなさい」ペコリ

アシマリ「アウ」ペコリ

カキ「お、おいスイレン……」アセアセ

マオ「あ、謝んないでよ!気にしてないからさ?」アセアセ

サトシ(俺嫌われてた訳じゃないのか、良かった)ホッ

ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ

ロトム図鑑「スイレンー!サトシの笛が盗まれたんじゃないとすると、何がわかったロトー?」

スイレン「………正確に言うと、わかったのは……」

スイレン「サトシの笛のある場所!」ニッ

全員「!!!!」

サトシ「マジかよスイレン!」

スイレン「うん!」ニコッ

マオ「笛がある場所って……今までの会話でなんかヒントあった?」

カキ「いや、まったく思いあたらん」

リーリエ「……まさか……今までの会話の中にスイレンしかわからないヒントが…」ゴクリ

マーマネ「で、サトシの笛はどこにあるの?」

スイレン「………それは…」クルッ


ゴソゴソ


カキ「!」

マオ「そ、そこって!」


ゴソゴソ


スイレン「………ほら…」スッ

スイレン「あった」ニッ

全員「!!!」

サトシ「あーっ!そ、それ!俺の笛だ!」

ピカチュウ「ピカー!」

リーリエ「ほ、本当です…笛に"サトシ"って書いてありますね!」

スイレン「どうぞ、サトシ」スッ

サトシ「サンキュー!スイレン!」ヒョイッ

スイレン「ううん、気にしないで」ニコッ

カキ「ま、まさか本当に笛を見つけるとは…」ウーム

マーマネ「すごいよスイレン!」キラキラ

ロトム図鑑「ロロー!スイレンはまさに名探偵ロトー!」

スイレン「えへへ///」テレッ

マオ「いやいや、何でスイレンのカバンの中からサトシの笛が出てくるの?」

スイレン「マオちゃん、それは……」

リーリエ「わ、私………わかってしまいました…」

スイレン「リーリエ……」

リーリエ「………サトシは……ポケモンの笛を自分の机にしまったと思い込んでいたけれど、実はうっかり間違ってスイレンのカバンにしまっていた……」

リーリエ「つまり、そういう事ではないですか?スイレン」

スイレン「うん、そういう事。説明ありがとうリーリエ」ニッコリ

マオ「え?」

マーマネ「な、なるほど……」

カキ「たくっ、お前は何やってんだ?」

サトシ「へへへ」

ロトム図鑑「サトシはおっちょこちょいロト!」

ピカチュウ「ピッカー」

マオ「でもスイレン、昨日サトシのロッカーでサトシのポケモンの笛を見たって…」

スイレン「そんな事言ってない」

マオ「う、うん…そうだね」

リーリエ「サトシ!笛を見つけてくれたスイレンに感謝してくださいよ?」

サトシ「そ、そうだな」

サトシ「スイレン、笛を見つけてくれて本当にありがとな?」

スイレン「気にしないで!私達、友達でしょ?」ニコッ

サトシ「おう!」ニッ

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「へへへ!よーし!笛も見つかった事だし、テストに向けて練習だ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「サトシ!頑張って!」

マーマネ「それにしても……まさかあれだけのヒントでサトシの笛を見つけちゃうなんて…」

カキ「ああ、まったくたいした奴だよスイレンは」

リーリエ「スイレンの名推理……私、尊敬してしまいます!」キラキラ

シロン「コーン!」

マオ「………………」

ロトム図鑑「アローラ探偵スイレンの誕生ロトー!」

スイレン「た、探偵って…大袈裟!////」テレッ

アシマリ「アウー////」テレッ

ワイワイ

サトシ「……………」ピュロロロロー♪

サトシ(なんかくっせーなこの笛……)ピュロロロロー♪

ピカチュウ「ピー……」オエッ

翌日

ワイワイ ガヤガヤ

カキ「次はプールの授業かー」

マーマネ「サトシー!早く着替えにいこうよー」

サトシ「おーう」ゴソゴソ

ピカチュウ「ピー」

サトシ「……ん?」ゴソ


アー!!!

カキ、マーマネ、マオ、リーリエ「」ビクッ

マオ「ちょ、ちょっとサトシ!いきなり大声でどうしたの!?」

リーリエ「びっくリーリエです…」キーン

カキ「なにかあったのか!?サトシ!」ダッ

サトシ「そ、それが……無いんだよ……」

マーマネ「無い?何が?」

サトシ「お、俺の海パンが無いんだ……」

ピカチュウ「アッチャー」

カキ、マーマネ、マオ、リーリエ「!?」

カキ「なんだサトシ…またか…」ハァ

マオ「どうせ忘れてきたんでしょ?」

リーリエ「どれだけ物を無くせば気が済むんですかサトシ…もう少し物の管理をですね……」クドクド

サトシ「ち、違うよ!昨日は帰ってからスイレンに一緒に海で泳ごうって誘われて…」

マーマネ「そうなのスイレン?」

スイレン「うん、なんか泳ぎたい気分だったから」

アシマリ「アウ」

サトシ「んで、泳いだ後、バッグの中にそのまま海パンを入れてたから忘れたなんて事ないよ!」

マオ「え!?海パンを入れてそのままって……」

カキ「サトシ……お前、昨日海で濡れてそのままの海パンを今日も使うつもりだったのか?」

サトシ「え?だってどうせ濡れるんだし同じだろ?」

マオ「げぇ……」

リーリエ「サトシ、私達に近づかないでくださいね」

サトシ「え!?」ガーン

ピカチュウ「ピッカー」

マーマネ「………えーと、て事は昨日海で泳ぎ終わった時点では海パンはあったんだよね?」

サトシ「ああ!な?スイレン?」

スイレン「うん、私、サトシが海パンをバッグにしまってるの見てた」

サトシ「ほらな?」

マーマネ「………じゃあどっかに落としたんじゃないの?」

サトシ「そっかなぁ?」

カキ「おいおい、そんなもんをどうやって落とすんだよ…」

ロトム図鑑「………これは……事件の臭いがするロト…」ゴクリ

マーマネ「とにかくサトシ、海パンが無いなら今日のプールの授業休む?」

サトシ「えー?楽しみにしてたのにー」ブーブー

ピカチュウ「ピーカー」

カキ「だったら博士に事情を話して海パンを借りるか?」

サトシ「んー……」

マオ「えぇ……男子って誰が使ったかもわからない水着を使えるの?」

リーリエ「私は嫌ですね」

カキ「い、いや!俺の話じゃなくてサトシがだな?」アセアセ

サトシ「ま、いっか!」

サトシ「海パンが無いなら裸で泳ぐかな!な?ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカ!」

スイレン「!」

マーマネ「はぁ?」

マオ「ちょ、ちょっとやめてよ!」

カキ「サトシ!お前正気か!?」

リーリエ「サトシ、今日はもうお家に帰って安静にしてた方がいいですよ?」ニコッ

シロン「コーン!」

サトシ「じょ、冗談だよ冗談……そんなに怒んなよ~」ハハハ

ピカチュウ「ピッカー」

ロトム図鑑「スイレン、スイレンは確か昨日サトシと一緒に海で泳いでたロトね?」

スイレン「………………」

ロトム図鑑「………名探偵のキミなら……この"サトシの海パン紛失事件"をどう見るロト…?」

スイレン「…………………」

サトシ「そういやそうだったな!スイレン!なんか昨日の事で思い当たる事はないか?」

スイレン「………………」

アシマリ「アウー」

カキ「? どうしたんだスイレン?」

マオ「スイレン!少しでもいいから思い出してあげて!このままだとサトシが全裸で泳ぐ事になっちゃうよ!」

アママイコ「アマー」

スイレン「……………」

マオ「………スイレン?」

マーマネ「ど、どうしたの?黙っちゃって……」

リーリエ「……待ってくださいみなさん……」

全員「?」

リーリエ「論理的結論から言いますとスイレンは……」

リーリエ「この"サトシの海パン紛失事件"を推理しているのでは……?」ゴクリ

全員「!?」

スイレン「…………………」スッ

スイレン「謎は………」ボソッ

スイレン「全て解けた!!!」キッ

全員「!!!!」

アシマリ「アウー」

マーマネ「えぇ!?」

サトシ「本当か!?スイレン!」

スイレン「うん!」

リーリエ「さすがスイレンです!」キラキラ

マオ「え?謎?どういう事??」

スイレン「サトシの海パンが何処にあるかわかったって事だよマオちゃん!」

アシマリ「アウ!」

マオ「え……で、でも…」

カキ「まぁ、ここはスイレンの推理を聞いてみようぜ?マオ」ポン

マオ(いや、推理って………)

サトシ「なぁスイレン!スイレンの推理によると俺の海パンは何処にあるんだ?」

ピカチュウ「ピーカー」

スイレン「サトシ、慌てない慌てない」ドードー

スイレン「……私の推理によるとサトシの海パンは……」クルッ

サトシ「」ワクワク


ゴソゴソ


マーマネ「え!?」

リーリエ「そ、そこは……」


ゴソゴソ


スイレン「ほら……」スッ

サトシの海パン「」ベチャッ

スイレン「あった!」ニッ

サトシ「あーっ!俺の海パンだ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシの海パン「」ベチョッ

リーリエ「本当です……海パンに"サトシ"って書いてありますね…オエッキッタネ」

マーマネ「普通物をなくさないように名前を書くのになんでなくすかなサトシは」

サトシ「サンキュー!スイレン!これでプールの授業に出られるぜ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「ううん、気にしないでサトシ!」ニコッ

カキ「サトシの海パンを本当に見つけるとは…まったく、たいした奴だよスイレンは」フッ

マオ「いやいやいや、なんでサトシの海パンがスイレンのカバンの中から出てくるの?」

スイレン「それはね、マオちゃん……」

リーリエ「わ、私……わかってしまいました……」

スイレン「リーリエ………」

リーリエ「論理的結論から言いますと……サトシは昨日、海で泳ぎ終わった後に自分のバッグと間違ってスイレンのバッグに海パンを入れてしまった…」

リーリエ「つまり、こういう事ですよね?スイレン」

スイレン「うん、そういう事!」ニッ

カキ「なるほどな…」

マーマネ「サトシ……何やってるのさ?」ヤレヤレ

サトシ「へへへ、疲れてたのかな?」

ピカチュウ「ピッカー」

マオ「あのさスイレン…」

スイレン「なに?マオちゃん」

マオ「その……スイレンはさ?サトシが海パンを間違ってスイレンのバッグに入れた事に気づかなかったの?」

スイレン「うん、昨日の出来事から推理するまで気づかなかったよ」ニコッ

マオ「で、でも……スイレンさっき、サトシが自分のバッグに海パンを入れるとこ見てたって…」

スイレン「そんな事言ってない」

マオ「そ、そう…ならいいよ…」

ロトム図鑑「またまたスイレンの名推理が炸裂したロトー!」

マーマネ「スイレンすごいよ!」

カキ「ああ!たいしたもんだ!」

リーリエ「私……スイレンの事を心から尊敬しています!」キラキラ

スイレン「そ、そんな!た、たいした事ないよ////」テレッ

アシマリ「アウ!」

サトシ「本当にすげーよスイレン!サンキューな!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「サトシ……」

サトシ「よーし!んじゃ、早速着替えてプールで遊ぼうぜー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

カキ「やれやれ、サトシは」フッ

スイレン「ふふっ、サトシらしい」クスッ

マーマネ「僕達も早く着替えてプールに行こうよ!」

スイレン「ねぇ、サトシ!アシマリのバルーン、プールの中で二人ぐらいなら割れないようになったよ!」

アシマリ「アウ!」グッ

サトシ「マジ?後で入れてくれよスイレン!アシマリ!」

スイレン「う、うん!一緒に入ろ!///」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「……にしても、さすがに海で濡れたままの海パンはベチャベチャだな~ツメテッ」

スイレン「ふふっ」クスッ


ワイワイ


マオ、リーリエ「……………」

リーリエ「私……今日のプール授業休みますね……」

マオ「私も………」

一週間後

ワイワイ ガヤガヤ

女の子「スイレンちゃーん!パパから誕生日に貰ったラブラブボールが行方不明なの!」エーン

スイレン「ふむふむ…」

リーリエ「スイレン先生がその時の状況を教えてくださいと仰ってますよ?」ニコッ

女の子「えーっとね?」

ワイワイ

サトシ「へぇ?スイレン大人気だなぁ」

ピカチュウ「ピッカー」

ロトム図鑑「スイレンは今やスクールに名が轟く名探偵ロトー!」

ロトム図鑑「毎日毎日依頼者が後を経たない状況ロト!」

サトシ「すっげー……」

マーマネ「そういえば、昨日も"サトシの帽子紛失事件"をスイレンの名推理で解決しちゃったもんねー?」

カキ「ああ、あれは名推理だった!」

マオ「サトシの帽子がスイレンのロッカーから出てきた時はびっくりしたよね」

カキ「だな!スイレンの推理がズバリ当たったからな!」

マオ「あーうん、そうだね」

マーマネ「てゆーかさ、物をなくしすぎだよサトシー」ジドー

サトシ「面目ない…」ヘヘッ

ピカチュウ「ピッカー」

女の子「………って状況でね?」クズッ

スイレン「うんうん、なるほど」フムフム

アシマリ「アウ」フムフム

スイレン「リーリエ」チラッ

リーリエ「はい!僭越ながらスイレン先生に代わり、私がお答え致します」コホン

リーリエ「論理的結論から言いますと…………」



カキ「おっ!スイレンの推理が始まったみたいだぞ!」

サトシ「スイレンすっげー……カッコいいなぁ……」

ピカチュウ「ピッカー」

マーマネ「サトシィ、それスイレンに直接言ってあげなよぉ?喜ぶよきっと」ニヤニヤ

サトシ「え?」

マオ「てか、推理してるのスイレンじゃなくてリーリエだよね?」

アママイコ「アマー」

女の子「そこ探してみるね!ありがとうスイレンちゃん!」

スイレン「いえいえ」ニコッ

アシマリ「アウ!」ニコッ

ワイワイ

スイレン「ふぅ、今日の依頼はこれで終わりかな?」

リーリエ「お疲れ様です、スイレン先生」

スイレン「うん、リーリエも!ありがと!」

スイレーン

スイレン「!」

サトシ「スイレン!今日も推理が冴えてたな!カッコよかったぜ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「サトシ///」キュン

カキ「スイレン!見事な推理だったぞ!」

マーマネ「僕、スイレンの事尊敬しちゃうよ!」

スイレン「そ、そんな大した事じゃない」テレッ

アシマリ「アウ」テレッ

マオ「リーリエもお疲れ!大変でしょ?毎回毎回スイレンの代わりに推理するの?」

リーリエ「いえ、そんな事ありませんよ?私はスイレンの事を尊敬して好きで助手をやっているだけですから」ニコッ

リーリエ「それに……私のは推理ではなく、スイレンが言いたい事を目で見て理解し、それを代弁しているにすぎません!」フンス

マオ「そ、そう…凄いね……」

リーリエ「ふぅ、それにしても少し疲れましたね?汗でも拭……」ゴソゴソ

リーリエ「…………え…?」ゴソゴソ

シロン「コン?」


アーッ!!!


全員「!!!!」

スイレン「!」

サトシ「どうしたリーリエ!」ダッ

カキ「なにがあったんだ!」ダッ

リーリエ「そ、それが無いんです…」

マオ「無いって…なにが?」

リーリエ「ハンカチです……今汗を拭こうと思ったら見当たらなくて……」

カキ「なんだ、そんな事か…」ホッ

サトシ「リーリエー、物をなくしそうな時はさ?名前を……」

カキ「お前はそれでもなくしてるだろ」

サトシ「へへへ…」

リーリエ「"そんな事"ではありませんよ!あれはお母様から誕生日プレゼントに頂いた大切なハンカチなんです!」

カキ「え?そ、その……すまん……」

リーリエ「それに……私はちゃんといつも大切にバッグの中にしまってあります!サトシと一緒にしないでください!」

シロン「コン!」

サトシ「えーと……ごめん…」

リーリエ「うぅ……!!」フーフー

マオ「り、リーリエ!落ち着いて!」

リーリエ「す、すみません……」

マオ「ねぇリーリエ?よーく思い出して?何処かに置き忘れたって事はない?」

リーリエ「………先程、スイレンの助手をする前には確かにハンカチはありましたから………」

スイレン「………リーリエ、それってどんなハンカチ?」

リーリエ「!」

マオ「スイレン……」

スイレン「………事件の臭いがする…」ゴクリ

スイレン「マオちゃん!みんなを集めて!」キッ

全員「!!!!」

マオ「もうみんな集まってるよ」

スイレン「まず状況を整理……」

スイレン「なくなったのはリーリエのハンカチ……そして、それは私とリーリエが依頼者の対応をする前、つまり休み時間が始まった頃にはあったって事」

リーリエ「は、はい……」

スイレン「………これは…疑いたくはないけど、誰かが盗った可能性が高い…」

マオ「盗るって……私達そんな事しないよ!」

サトシ「そうだぜスイレン!だいたい盗る理由がないだろ!」

マーマネ「そ、そうだよ!サトシの言う通りだよ!」

スイレン「……そうかな?」

全員「?」

サトシ「……だいたい、リーリエに嫌がらせする奴なんかいないよ」

カキ「……他に考えられる理由としては…リーリエのハンカチだし高そうだったからとかか……?」

スイレン「カキ、サイテーだね」ジドー

カキ「なんでだよ!」

マーマネ「み、みんなの言う通りだよ!リーリエのハンカチを盗るなんて誰もしないよ!理由がないもん!」

スイレン「………………」

スイレン「まだ一つ……考えられる理由がある……」

全員「?」

スイレン「犯人は、リーリエの事が好きで……ハンカチを通してリーリエを感じたかったから……」ボソッ

全員「!!!!」

カキ「アホか」

リーリエ「……気持ちわリーリエ…」ブルブル

スイレン「え!?」

サトシ「うわぁ…変態じゃん…俺だったら絶対に嫌だな……」ブルブル

ピカチュウ「ピッカー…」

スイレン「サトシィ」

マオ(スイレン……)グスッ

マオ「え!?持ち物検査!?」

マーマネ「な、なんでそんな事するの!?」

スイレン「リーリエのハンカチ捜索のため。協力して!」

アシマリ「アウ!」

マオ「い、いや……」

マーマネ「でも……」

スイレン「………マオちゃんとマーマネ、怪しい……」ジドー

マオ、マーマネ「」ビクッ

スイレン「別に疚しい事がないなら協力できるよね?それとも……」

スイレン「何か持ち物を見せたくない理由でもあるの?」ジトッ

マーマネ「そ、そんな訳ないでしょ!」アセアセ

マオ「そ、そうだよ!スイレンじゃあるまいし!」

スイレン「どういう意味?」

カキ「マオ、マーマネ、少しくらい付き合ってやろうぜ?」

サトシ「そうだよ、ひょっとしたらスイレンの推理の役に立つかもしんないしさ?」

ピカチュウ「ピッカー」

リーリエ「マオ、マーマネ、お願いします」ペコリ

マーマネ「う、うん……」

マオ「わかったよ…」ハァ

スイレン「まずはカキから」

カキ「ああ、存分に見てくれ」

ズラッ

スイレン「ふむふむ」ジーッ

カキ「どうだ?別に変な物なんて無いだろ?」

スイレン「……ん?これ……」ヒョイ

カキ「ん?ああ、それか」

サトシ「ホシちゃんの写真か?」

カキ「そうだ!いつもお守り代わりに持ち歩いてるんだ!」

リーリエ「肌身離さずにホシちゃんの写真を持ち歩くなんてカキ……シスコ……とても妹思いなんですね?」ニコッ

カキ「ま、まぁな?」テレッ

カキ「さ、スイレン!もういいだろ?早く可愛いホシの写真を返してくれ」

スイレン「カキ!」

カキ「?」

スイレン「ホシちゃんの写真をオカ……お守りにしてるなんて……」

サトシ「オカ?」

マーマネ「サトシは知らなくてもいいよ」

スイレン「気持ちわるっ(とっても優しいんだね)!」ニコッ

カキ「」ガーン

マオ(心の声漏れてるよスイレン…)

スイレン「次はマオちゃんだね」

ズラッ

マオ「ほ、ほら!私も怪しいものはないよ!」ササッ

スイレン「………ん?」

マオ「な、なに?」アセアセ

スイレン「マオちゃん、今なにか隠した」ジドー

マオ「な、何も隠してないよ!」ビクッ

アママイコ「アマアマ!」

スイレン「怪しい……リーリエ」

リーリエ「はい先生」ガシッ

マオ「ちょ、ちょっと!何するのよリーリエ!離して!」ジタバタ

アママイコ「アマアマ!」

リーリエ「マオ!暴れないでください!これも捜索ですから!先生!今の内に!」ググ

スイレン「リーリエ、ご苦労」フフフ

マオ「や~め~て~!!」ジタバタ

サトシ、カキ、マーマネ(あいつら…何か楽しんでないか?)

スイレン「さてさて、マオちゃんは何を隠してるのかな?」ヒョイ

スイレン「!」

スイレン「こ、これは……!?」

アシマリ「アウ!」

リーリエ「ど、どうしたんですか先生!」グググ

マオ「いやーー!!」ジタバタ

>>25 訂正
リーリエ「マオ!暴れないでください!これも捜索ですから!先生!今の内に!」ググ

捜索→捜査

スイレン「プ……」

リーリエ「プ?」グググ

スイレン「プリクラ!!」

リーリエ「!」

マオ「うぅぅ……」ガクッ

アママイコ「アマ」ポンッ

ザワザワ

サトシ「ん?どうしたんだろ?」

マーマネ「なにかみつけたのかな?」


リーリエ「せ、先生!プリクラとはどういう事ですか!?いったいマオは誰とプリクラを!?」フンスフンス

スイレン「どうやらカキとホシちゃんと一緒に撮ったみたい!これは何かあるねリーリエ?」ニヤニヤ

リーリエ「ですね!これは事情聴取が必要ですね?」ニヤニヤ

マオ「ほ、ほら!この間カキとホシちゃんとアイス食べに行ったって言ったでしょ!」

マオ「その時に……カキがホシちゃんとどうしてもプリクラを撮りたいって言うから仕方なく……」モジモジ

スイレン「ふーん?」ニヤニヤ

リーリエ「へぇー?」ニヤニヤ

マオ「な、なにその顔!ムカつくんだけど!?」



マーマネ「カキ、ホシちゃんとプリクラ撮りたいって言ったの?」

カキ「ああ!言った!」

マーマネ「そ、そう…」

サトシ「カキ、ホシちゃん大好きだなぁ」

ピカチュウ「ピッカー」

リーリエ「ですが……仕方なく撮ったプリクラを持ち歩くなんておかしいですよね?先生?」

スイレン「うん、私もそれ思った!」

マオ「だ、出すの忘れてただけだもん!////」

スイレン「これは、捜査が必要だよマオちゃん!」

マオ「はぁ?」

スイレン「さ、教えて!そのプリクラ何処で撮ったの?捜査の為に」メモメモ

マオ「な、何でメモとってるの!?」

リーリエ「マオ!カキとの関係は?あ、当然捜査の為です」キラキラ

マオ「だ、だからぁ////」プシュー

アママイコ「アマアマ」ヤレヤレ


キャッキャッ

サトシ「どうしたんだろ?やっぱ何かあったのかな?」

ピカチュウ「ピッカー?」

カキ「見てくれよこのプリクラ~?ホシ可愛いだろ?」デレー

マーマネ「う、うん……」

スイレン「実に有力な捜査ができたね!リーリエ!」

アシマリ「アウ!」

リーリエ「ですね!先生!」

シロン「コーン!」

マオ「うぅ……」ガクッ

アママイコ「アマ」ポンッ

サトシ「スイレーン!何かリーリエのハンカチの手がかり見つかったのか?」

スイレン「サトシ!」

サトシ「ん?」

スイレン「今度、一緒に新しくできたアイス屋いこっ!」キラキラ

サトシ「え?い、いいけど……」

スイレン(やった!)グッ

カキ「……マオは何で落ち込んでるんだ?」

マオ「…………別に…」

カキ「?」

スイレン「さ、気を取り直して次!マーマネ!」

マーマネ「う、うん……」ガサガサ

ズラッ

スイレン「………これは……」ゴクリ

アシマリ「アウ」ゴクリ

マーマネ「別に怪しい物なんてないでしょ?」

サトシ「マーマネ!これなんだ?」ヒョイ

マーマネ「あ、あーっ!サトシ!あんまりベタベタ触らないでよ!」

サトシ「え!?わ、悪い……」ビクッ

マーマネ「も、もう…壊れたらどうする……」

スイレン「ふーむ……」ジーッ

マーマネ「な、なに?」

スイレン「うん、なんかつまんない物しかないから次いこ」

アシマリ「アウ」

マーマネ「えぇ……」

トゲデマル「マル」ポンッ

スイレン「次!サトシ!」

サトシ「おっ、いよいよ俺の番かぁ!」

ピカチュウ「ピッカー」

サトシ「えーと、俺は……」ジィィィ

モクロー「」ZZZ

マオ「モクローと……」

マーマネ「お弁当箱だ」

カキ「いったい何しにスクールに来てるんだサトシ…」

サトシ「へへへ」

ピカチュウ「ピッカー」

サトシ「どうだスイレン?なんもな……」

スイレン「!」

スイレン「サトシ!これ!」スッ

サトシ「え?」

リーリエ「ど、どうしたんですか先生!?」

スイレン「……………」ヒョイッ

スイレン「……………」ジーッ

カキ「す、スイレンの奴……いったいどうしたんだ……?」タラッ

マーマネ「ま、まさか何かリーリエのハンカチの手がかりが…」ゴクリ

リーリエ「サトシ…まさか……!!」キッ

サトシ「え!?俺なんも知らないよ!」ビクッ

ピカチュウ「ピッカー」

マオ「いやいやいやいや、サトシの箸からリーリエのハンカチの手がかりなんて出てくる訳ないじゃん」

スイレン「……………………」

パクッ

全員「!!!?」

カキ「な、なんだと!?」

マーマネ「す、スイレンがサトシの箸を咥えた!?」

サトシ「お、おい!何やってんだよスイレン!」

リーリエ「サトシ!落ち着いてください!これも捜査の為です!」

サトシ「はぁ?」

マオ「ハァ……」

スイレン「……………」チュッパチュッパ

キュポン

スイレン「ふぅ…」テカテカ

アシマリ「アウ」

サトシ「」

ピカチュウ「ピカピ………」

リーリエ「せ、先生!何かわかりましたか?」ゴクリ

スイレン「………サトシィ…」

サトシ「………なんだよ……」

スイレン「今日のお弁当、卵焼きが入ってたでしょ?」ニコッ

サトシ「…………一緒に弁当食べてたじゃん……」

ピカチュウ「ピカァ…」

スイレン「あっ、このお箸は証拠品として押収するから」キィー

サトシ「はぁ?」

カキ「ジップ○ック持参とは……やるなスイレン」

マーマネ「名探偵の鏡だね!」

マオ「………………」

サトシ「俺の箸返せよスイレン!」

リーリエ「サトシ!スイレンの捜査に協力してください!」

シロン「ゴァン!!」グルル

サトシ「だ、だから何で俺の箸が捜査の証拠品に……」

スイレン「……わかったよサトシ…」ハァ

サトシ「! 返してくれるのか?」

スイレン「はい、これ」スッ

サトシ「…………何これ?」

スイレン「代わりに私のお箸あげる!これでいいよね?」ニコッ

サトシ「いらないよ!」

ピカチュウ「ピカピィ……」ハァ

スイレン「うーん……どうやらリーリエのハンカチの手がかりになる物は無かったみたいだね、アシマリ?」

アシマリ「アウ」

サトシ「え?じゃあ何で俺の箸取ったの?」

リーリエ「先生……」

スイレン「………リーリエ、悪いけどこの事件は迷宮……」

マオ「待って!」

全員「!」

マオ「まだ、スイレンの持ち物検査が終わってないよ!」

スイレン「……………」

リーリエ「マオ!何を言っているんですか……スイレンが私のハンカチを盗るわけ…」

マオ「………疚しい事がないなら……見せられるよね?スイレン」

スイレン「…………………」

アシマリ「アウ」

ズラッ

スイレン「はい、私の持ち物」

マーマネ「これと言って怪しい物はなさそうだね?」

マオ「……………」

カキ「ん?これは……」

サトシ「写真だ……」

リーリエ「みんなでスクールの前で撮った時の写真ですね?」フフフ

カキ「スイレン……こんなものをいつも持ち歩いてるのか?」

スイレン「うん、カキと一緒!私のお守り!」ニコッ

カキ「スイレン……」ジーン

マーマネ「お守り……スイレンは僕達の事をそんなに大切に思って…」

リーリエ「わ、私……感激で涙でが……」ゴソゴソ

リーリエ「あ、ハンカチ無いんでした」

サトシ「スイレン……箸ぐらいで怒鳴っちゃってごめんな?」

スイレン「ううん、気にしてないよサトシ」ニコッ

サトシ「スイレン……」ジーン

マオ「ねぇ…この集合写真、サトシとスイレンのとこだけ切り抜いてあるの気のせい?」

スイレン「気のせい気のせい」

アシマリ「アウ」

マーマネ「後は……」

カキ「ん?歯ブラシ?」

スイレン「カキ!お昼ご飯を食べた後は歯磨き!」

リーリエ「レディにとっては当然の嗜みです!」

スイレン、リーリエ「ねー?」

カキ「そ、そうか……」

ロトム図鑑「ロロー?スイレンの歯ブラシ、前にサトシがなくした歯ブラシに似てるロトねー?」

サトシ「あ、本当だ!偶然だな!」

ピカチュウ「ピカピカ」

マーマネ「サトシィ、家でも物をなくしてるの?」

サトシ「歯ブラシには名前書いてなかったからな」

リーリエ「そういう問題ではないのでは?」

カキ「しかし……これと言って怪しい物は無かったみたいだな」ウーム

サトシ「事件は振り出しかぁ……」ハァ

リーリエ「ですね……」ハァ

マオ「どうやら別の事件は発生してたみたいだけどね」

ピカチュウ「ピカピィ…」

リーリエ「うぅ……私のハンカチ…」グスッ

スイレン「リーリエ……」

スイレン「リーリエ、ごめん……悪いんだけどこの事件は迷宮い……」

マーマネ「ふぅ……それにしても…何処にいったんだろうね?リーリエのハンカチ」フキフキ

トゲデマル「マルゥ」

リーリエ「ぁ…」

スイレン「? どうしたのリーリエ?」

リーリエ「ま、マーマネの使っているハンカチ……私がなくしたハンカチに似ているような……?」

スイレン「え?」

リーリエ「あ、あの雪の結晶の模様が入ったハンカチ…間違いないかと……」

マーマネ「あ、しまった…」バッ

スイレン「………………」

スイレン「犯人はマーマネ!お前だぁ!!」ビシッ

アシマリ「アウ!!」ビシッ

マーマネ「!」

全員「!!!?」

サトシ「な、なんだってー!?」

マオ「ど、どういう事なの!?」

カキ「マーマネお前……」

マーマネ「うぅ……」ガクッ

マーマネ「ご、ごめんリーリエ……僕……」

リーリエ「マーマネ……」

ロトム図鑑「ま、またスイレンの推理が当たったロト…」ゴクリ

サトシ「……なぁ、スイレン…いったいどういう事なんだ?何でマーマネがリーリエのハンカチを……」

スイレン「……サトシ、それは恐らくマーマネがリーリエのハンカチをオカ……」

リーリエ「………顔を上げてくださいマーマネ」ポンッ

マーマネ「リーリエ……」

リーリエ「………私にはわかってしまいました…」フッ

リーリエ「論理的結論から言いますと……マーマネは私がハンカチを使った後に落としたのを気づいた…そして……」

リーリエ「それを拾って私に返そうとしたけれど、事件になったので返しにくかった……そうですよね?」ニコッ

マーマネ「え?」

スイレン「え?」

カキ「そうなのか!?マーマネ!」

マーマネ「え?う、うん!そうなんだよ!」

サトシ「そうなの?スイレン?」

スイレン「え?う、うん!そう!私もそれが言いたかった!」

サトシ「そうか……スイレンは全部お見通しか…やっぱすげーやスイレン!」

スイレン「そ、そんな事ない////」テレッ

リーリエ「マーマネ……ありがとうございます、私…マーマネの優しさに心がうたれました…」

マーマネ「リーリエ……」

カキ「お、俺もだ……マーマネ!事件を気にしてリーリエにハンカチを渡せなかったお前の気持ち…わかってやれなくてすまない!」

サトシ「マーマネ、本当に優しいんだな?俺、マーマネみたいな友達を持って誇らしいよ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

マーマネ「サトシ……カキ……ピカチュウ……」

マーマネ「あっ!そうだ!」ゴソゴソ

マーマネ「はい!リーリエ!ハンカチ返すよ!」スッ

リーリエ「はい、ありがとうございますマーマネ」ニコッ

マーマネ「うん!」

シロン「ゴァンゴァン!!」グルル

スイレン「うん、一件落着!よかったよかった!」ニコッ

アシマリ「アウ!」ニコッ

マオ「で、でも確か……リーリエはハンカチをちゃんとバッグにしまってたし、休み時間開始直前まであるのを確認してたって……」

スイレン「マオちゃん、それは野暮ってもんだよ」

マオ「う、うん…そうだね……よかったよかった」

リーリエ「スイレン、事件を解決していただいてありがとうございます」ペコリ

マーマネ「僕も…スイレンが解決してくれなかったらリーリエにハンカチを渡す機会を永久に失うとこだったよ」

マーマネ「スイレン、本当にありがとう!」ペコリ

スイレン「うん、気にしないで?」ニコッ

スイレン「罪を憎んで人を憎まず!」ビシッ

アシマリ「アウ!」ビシッ

サトシ「すっげー!カッコいいぜスイレン!」

ピカチュウ「ピッカピッカー!」

スイレン「/////」

カキ「フッ、スイレンには敵わないな?」

ロトム図鑑「スイレン……彼女はやはりアローラ1の探偵ロト!」

リーリエ「私、スイレン先生に一生ついていきます!」キラキラ

スイレン「そんな、大袈裟!///」テレッ

マオ「探偵っていったいなんだっけ?」

ワイワイ


サトシ「あ!そうだスイレン!」

スイレン「なに?サトシ」

サトシ「事件も解決した事だしさ?俺の箸返してくんない?」

スイレン「それ、今関係ないよね?」

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピカピィ…」

リーリエのハンカチ事件から数日がすぎた……


ポケモンスクール

マオ「ふぅ、今日もあっついね?」

リーリエ「こんな日には海で思いっきり泳ぎたいですね?」

アママイコ「アマ!」

シロン「コーン」

ガラッ

スイレン「あ、マオちゃん、リーリエ、アローラ!」

アシマリ「アウ!」

リーリエ「アローラですスイレン、今日は早いですね?」

スイレン「うん、今日暑いから早起きしてアシマリと海で泳いできた!」

マオ「え!?朝から海で泳いできたの?いつも中に着てる水着ビショビショなんじゃない?」

スイレン「大丈夫!その為に早く着て干してあるから!」

マオ「干してあるって……」

リーリエ「す、スイレン………では今その服とズボンの下は……」

スイレン「裸」

マオ、リーリエ「!?」

スイレン「なーんて、嘘です♪ちゃんとシャツ着てるよ♪」ペラッ

アシマリ「アウ!」

リーリエ「そ、そうですか…」ホッ

マオ(下は??)

スイレン「よし、そろそろ水着乾いたかな?」スッ

アシマリ「アウ!」

リーリエ「スイレン!なるべく男子達が来る前に早く着替えてくださいよ~」

マオ「やれやれ……」



アーッ!!!


リーリエ、マオ「!?」

マオ「スイレン!」ダッ

リーリエ「なにかあったんですか!」ダッ

アママイコ「アマ!」ダッ

シロン「ゴァン!」ダッ

スイレン「な、ない……」ガタガタ

リーリエ「………え?」

マオ「な、無いって何が?」

スイレン「ここに干してた…私の水着が無いの!」

アシマリ「アウー……」

マオ、リーリエ「!?」

アローラー

スイレン、マオ、リーリエ「!」

カキ「アローラ!」

マーマネ「あれ?何かあったの?」

マオ、リーリエ「………………」

リーリエ「カキ、マーマネ……あなたたち、今教室へ来たばかりですか?」ジトッ

カキ、マーマネ「?」

カキ「そ、そうだけど?」

マーマネ「それがどうしたの?」

リーリエ「………………」

マオ「………スイレンの水着が無くなったの……」

カキ、マーマネ「は!?」

スイレン「……………」

アシマリ「アウ……」ポンッ

スイレン「………ここに干してたハズなんだけど…無いの…」

カキ「何でお前はスクールで水着を干してるんだ…」

マーマネ「風に飛ばされたとか、ポケモンに持ってかれたとかじゃないの?」

スイレン「……わかんない……」

アシマリ「アウ…」ショボン

カキ「……やれやれ、ならとりあえず水着探しを……」

リーリエ「今から持ち物検査をします」

カキ、マーマネ「は!?」

リーリエ「疚しい事がなければできますよね?カキ、マーマネ?」ニコッ

マーマネ「ちょ、ちょっと待ってよ!」

カキ「まさか俺達を疑ってるのか!?」

リーリエ「いえ、疑っている訳ではありませんよ?ただ…私のハンカチの時のようにスイレンの水着を見つける糸口になればと…」

カキ「やっぱり疑ってるじゃないか!」

マーマネ「だいたいなんでスイレンの水着なんか…」

スイレン「………私の水着……なんか?」ピクッ

マーマネ「あ、いや……」

マオ「ちょっと!今の言い方は酷いよマーマネ!」

リーリエ「スイレンに謝ってください!」

マーマネ「え、えー……」

カキ「おい!だったらお前らだって俺やマーマネを疑った事を謝るのが筋だろ!」

マオ「普段から疑われるような事してるのが悪いんでしょ!ね?マーマネ?」

マーマネ「な………!?だ、だったらリーリエやマオだってスイレンの水着を取ってオークションにでも出したんじゃないの!」

マオ「はぁ?」カチン

マーマネ「J○の使用済み水着なら高く売れそうだもんねー?」

リーリエ「ひ、酷いです!酷すぎです!」カチン

マオ「もう許さない!」

カキ「それはこっちのセリフだ!」

ギャー ギャー

スイレン「み、みんな!ケンカはやめて!」

アシマリ「アウ!」オロオロ

サトシ「アローラー」ガラッ

ピカチュウ「ピッカー!」

ロトム図鑑「ロトー!」

スイレン「!」

ギャー ギャー

サトシ「………ん?なんだなんだ?」

スイレン「サトシ!」ダッ

アシマリ「アウ!」ダッ

サトシ「え?」

ギュッ

スイレン「サトシィ……」ギュウ

アシマリ「アウゥ……」ギュウ

サトシ「え?スイレン?アシマリ?」アタフタ

ピカチュウ「ピカー?」

ロトム図鑑「…………これは……事件の臭いがするロト……」ゴクリ

サトシ「え?干してたスイレンの水着がなくなった?」

ピカチュウ「ピッカー」

スイレン「う、うん……そうなの…」

アシマリ「アウ……」

サトシ「…………スイレン……」

サトシ「水着に名前は書いてたのか?」

スイレン「う、うん……」

リーリエ「絶対に男子が盗ったに決まってます!」

マオ「早くスイレンの水着出しなさいよ!」

カキ「なんだと?まだ言うか!」

マーマネ「マオとリーリエだって怪しいよ!早くスイレンに水着返しなよ!」

リーリエ「な!?」

スイレン「み、みんな!ケンカはやめ……」

サトシ「………あのさ?」ポリポリ

全員「!」

サトシ「なんて言うか……ほらっ、今まで色々あったし、みんな少し疑心暗鬼になるのもわかるけどさ?」

サトシ「……ここにいるみんなは……人の物を盗ったりしない!みんなとまだ少ししか付き合ってない俺がわかるんだ」

サトシ「だからさ?本当はみんなお互いにそんな事しないって…それはみんながみんなわかってんだろ?」ニッ

ピカチュウ「ピッカー」

スイレン「サトシ……」

カキ「………………」

マオ「…………………」

リーリエ「…………………」

マーマネ「…………………」

マオ「………疑ってごめん…」ボソッ

カキ「! あ、いや…俺の方こそ少し言いすぎた……すまん!」

マオ「………うん…」ニコッ

マーマネ「……リーリエ、ごめん…僕……」

リーリエ「いえ、私の方こそ…」クスッ

マーマネ「リーリエ………」

サトシ「……へへっ」ニッ

ピカチュウ「ピカピカ」ニコニコ

ロトム図鑑「雨降って地固まる…解決ロト!」

サトシ「よっしゃ!んじゃ、スイレンの水着をみんなで探そうぜ!」

カキ、マーマネ、リーリエ、マオ「おーっ!」

スイレン「あっ」

全員「?」

スイレン「……謎は全て解けた」ボソッ

アシマリ「アウ」

サトシ「え?」

カキ「え?」

マオ「え?」

リーリエ「え?」

マーマネ「え?」

ピカチュウ「ピカ?」

ロトム図鑑「ロ?」

スイレン「………………」クルッ

スタスタ

サトシ「す、スイレン?どこ行くんだ?それは俺の……」

ゴソゴソ

スイレン「! あ、やっぱり…」ゴソゴソ

ベチャッ

スイレンの水着「」ビショビショ

スイレン「あった」ニコッ

全員「!!!?」

サトシ「え?え?」

サトシ「えぇぇぇぇーー!?」

ピカチュウ「ピッカー!?」

マーマネ「ほ、本当だ……水着に"スイレン"って書いてある…」

サトシ「え?え?」

マオ「で、でも何でサトシの机の中からスイレンの水着が……?」

カキ「サトシ……お前まさか……」

サトシ「ちょ、ちょっと待って!俺、本当に知らな……」

リーリエ「………わ、私……わかってしまい……」

スイレン「あっ」

全員「!」

スイレン「………みんなごめん!私…水着を干したつもりで間違ってサトシの机に入れちゃったみたい!」

全員「…………………」

サトシ「え?す、スイレン?」

スイレン「みんな、騒がせちゃってごめんなさい」ペコリ

アシマリ「アウ」ペコリ

全員「………………」

カキ「たくっ、人騒がせだな?」ヤレヤレ

マオ「もぅー!心配しちゃったじゃないスイレン!」

スイレン「えへへ?ごめん」テヘッ

リーリエ「私はてっきりサトシがスイレンの水着を盗……」

マーマネ「わわわ!ぼ、僕達誰もサトシを疑ってなかったからね?」アセアセ

サトシ「え?あ、いや……」

ロトム図鑑「ふぅ、てっきり事件かと思ったロト」

スイレン「本当にごめんね?」


ワイワイ


サトシ「………………」

サトシ「な、なんだよスイレンー?水着干すのと俺の机間違えんなよー?びっくりしちゃったぜー?」

ピカチュウ「ピッカー」

スイレン「サトシ」チョイチョイ

サトシ「?」

スイレン「私の水着が欲しいんなら直接言ってくれればいいのに」ボソッ

アシマリ「アウ」ボソッ

サトシ「!?」

ピカチュウ「ピカ……」ゾクッ

スイレン「ふふっ」クスッ

サトシ「あ、あのさ!スイレン!俺本当に知らないんだよ!きっと誰かが間違って……」

スイレン「サトシになら……言ってくれれば何でもあげるのに……」ボソボソ

サトシ「だ、だからさぁ?」

スイレン「………………」

スイレン「大丈夫!サトシ!安心して!」

アシマリ「アウ!」

サトシ「え?」

スイレン「私、全部わかってるから!」ニコッ

サトシ「だ、だから……」

スイレン「……真実はいつもひとつ!」ビシッ

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピカ?」

スイレン「さ、いこっ?アシマリ!授業始まっちゃう!」

アシマリ「アウ!」

タッタッタ

サトシ「……………」

ピカチュウ「ピカピィ……」




おわり

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