上条「あいつらだって、必至こいて、努力して、なのに、なんでお前みたいな奴に食いもんにされなきゃなんねぇんだよ」
一方「」イライラッ
一方「なぁ、お前、なんなんだ?」
上条「あ?」
一方「おい御坂ァ!お前もだ!出て来いィ!」
御坂「・・・」
一方「ちょマジでェ。今俺が能力使ったら殴って良いから出てきてくんない?お願い。ちょ話するだけださァ」
御坂「・・・何よ」
一方「今よォ、この三下なんて言ったと思うゥ?」
一方「いやそれ以前になんで俺説教されてんの?」
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上条「それはお前が私利私欲のために妹達を殺すからだよ!」
一方「あのさァ」イライライラッ
一方「まず根本的なこと言うけどよォ、実験始めたの俺じゃねェしィ?」
御坂「でも実際妹達を一万人以上殺してるじゃない!」
一方「」イライライライラッ
一方「だからァ!俺は毎日毎日能力者何十人にも襲われてそれを一々殺さない程度に殺ってやってんのに飽きずに毎日毎日襲ってくるからレベル5の域に留まらずレベル6になればもう誰も襲って来ねェんじゃねェかと思ったの!そしたら誰も怪我せずに済むしこれ以上妹達みたいな実験が起こらねェと思ったの!それをなんだァ?なんなんなんですかァ?あいつら・・・・・」ゼェゼェハァハァ
上条「だ、大丈夫か?」アセアセ
一方「問題ねェ」ハァハァハァハァ
一方「・・・とりあえず、俺にも考えがあるって事はわかったか?」
上条「・・・でも、それでも妹達達を殺して良いことにはならない」
一方「だァかァらァ・・・」イラッ
一方「俺だって殺したくて殺してる訳じゃねェの分かんね?俺が好戦的に見えんのはァ、技とラリってる奴に見せて相手を畏怖させるのが目的なのわかる?それでもお前も妹達も逃げ出さねェしよォ・・・」
御坂「・・・どう言う意味?」
一方「だからァ、お前ら妹達見て分かんね?感情がねェのな?あいつら、でも、あいつらには心がある。生きてくうちに感情が芽生え、やがて実験動物として生まれたあいつらは生きたいと思い始める。でもよォ、あいつらの辿る運命は死のみだ」
御坂「・・・」
上条「なんで死ぬんだよ、逃げれば良いじゃねえか」
一方「あいつらは実験のために急速に成長させられた。だからあいつらの寿命は無いに等しい。あいつらの寿命は仮定の実験終了予定時までだ」
一方「それ以前に考えても見ろ。もし三下が俺に殺される為に生まれたとして、でも殺されたくないと思う。そして見事、お前は生き延びる訳だが、自分は何の為に生まれてきたんだァ?」
上条「何の為だ?」
一方「」イライライラッ
御坂「」イライライラッ
一方「お前は俺に殺されるモルモットとして生まれてきたってことだァ」
上条「俺はお前に殺される為に生まれてきた訳じゃねえ」
御坂「だから仮定の話だァ!汲め汲めェ!意図を汲めェ!」ブツン
一方「お、オリジナル?」
御坂「わ、悪いわね・・・。あまりにもこいつが馬鹿だからムカついてきちゃって」
一方「わかる」
上条「俺は馬鹿じゃねえ!」キッパリ
御坂「・・・こいつ殺して良い?」
一方「お前がそれ言っちゃダメだろォが・・・」
一方「つゥまァりィ、感情のある妹達が俺に殺される為に生まれてきたって改めて自覚すれば、絶望するって事だァ!わかったかァ!三下ァ!」
上条「あぁ、そゆこと」ポン
御坂「」イラッ
一方「それを見ず知らずの能力効かねェ奴にこの特殊状況に対して世間一般的正論を述べるお前に俺は説教してるって事だァ!」ドヤァ
御坂「そうゆう事よ!」ドヤァ
上条「」イラッ
御坂「いやあんたがイラッとくるのは間違ってるから」
一方「俺が妹達を殺すのは、生きたいって感情が芽生える前に一思いに殺ってやろうっつってんの!」
一方「だって、だってよォ、可哀想じゃねェかよォ」ウルウル
一方「そォ思わねェかァ?」オトコナキ
御坂「(なにこいつ可愛い)」
一方「あ、俺が泣いてンのは三下が馬鹿すぎて話が進まねェのが悔しくて泣いてンのな!」アセアセ
御坂「」ドキッ
上条「俺は馬鹿じゃねえ!」キッパリ
御坂「」イラッ
一方「」イラッ
一方「とりあえず、俺の話は終わりだァ。これでもまだ突っかかって来るかァ?」
上条「妹達だって生きてんだぞ!」
一方「こいつの幻想ぶち殺していィ?」ブチッ
御坂「加勢するわ」ブチッ
終わり
終わりです。この間タイトル間違えてしまって改めて書きました。後日談のようなものを書こうと思います。
後日談
こうして、一方通行の介入により、実験は中止になった。そして数ヶ月が経とうとしていた頃ーー
一方「しっかしよォ、妹達にも個性が出てんだって?」
御坂「そうなのよ。特にあんたに超ゴージャスゲコ太ネックレスを買ってもらった検体番号20000があんたへの愛で手がつけられなくて・・・」トホホナミサカサンデスコトヨ-
一方「そ、そォか・・・」
一方「・・・絶望した奴とか、いねェのか?」
御坂「・・・寧ろあんたの踏み台になりたいとかいい始める奴までいるわ」トオイメ
一方「こんな中途半端に実験が終わっちまった以上、俺にできる事は、出来るだけ妹達を普通の、どこにでもいる女の子にしてやるって事だけだァ」
御坂「結局あいつ、『誰を殴れば良いんだ?俺は一体、誰をそげぶすれば良いんだ?解らねえ、解らねえよ一方通行!まずはその幻想を、この右手でぶt』ブチッって感じでした噛み切っちゃって死んじゃったからねぇ。不思議と涙すら出ないの」
「ソノゲンソウブチコロス!」バコッ
「グハァッ!?」
「トウマ!?ナンデアリサヲミギウデデサワッチャッタノ!?」
一方「なァオリジナル、いや御坂」
御坂「?どうしたの?」
一方「妹達って・・・生きてんだよな」
御坂「そうね・・・」
ミサカ10032「おや?お姉さまと一方通行ではないですか。何をしているのですか?と、ミサカは懇切丁寧に疑問を投げかけます」
打ち止め「むむ!お姉さまったら抜け駆けしてずるいかもって!ミサカはミサカは鋭い視点で責めてみる!」
ミサカ・打ち止め「」ワイワイガヤガヤ
一方「俺は俺の考えがあった。でもよォ、やっぱりあの三下の言う事も正しいンだよ」
御坂「そうよね・・・」
一方「俺は間違ったやり方で、せめて妹達を楽にさせてやろうと、それで俺の苦悩が晴れるなら一石二鳥だと慢心してた」
御坂「・・・」
一方「でも、これから俺はどんな事情があっても、人を殺しはしねェ事をここに誓う!てめェのその捻じ曲がった幻想を、この一方通行でぶち殺す!」
御坂「・・・」
一方「・・・」
打ち止め「・・・」
ミサカ「・・・」
「・・・」
一方「」ウルウル
御坂「」ズキュ-ン!
打ち止め「お姉さま!?」
終わり
このSSまとめへのコメント
作者はガイジかな?
一方厨の気持ち悪さを的確に表現した素晴らしいssですね
感動した!今日は興奮して眠れないわ