【オリロンパ】ダンガンロンパ・フォーシーム【安価】 (376)

・基本的にオリキャラばかりです。また、キャラは既に作成済みです。

・原作とは関係ない世界の話です。

・更新ちょっと遅めかも。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514463467

『高橋三振、ゲームセット!2年生エース、戸叶、完封!清堂北高校、優勝です!○○年ぶりに公立高校が全国の頂点に立ちましたー!』

・・・

『よっしゃ、優勝だ!』
『戸叶、お前のおかげだぜ!』
『おいみんな、監督を胴上げだ!』


・・・

『球場の皆様、お待たせいたしました。優勝投手インタビューです!戸叶選手、ズバリ今の気持ちを聞かせてください!』

戸叶「清堂北を選んで、本当に良かったです!!」

ワアアァァァァァァァ!!!!!!!

…僕は、戸叶麗児。野球をやっている。中学時代からそこそこ名の知れた選手だったが、迷った末に強豪校の誘いを断り、地元の公立、清堂北高校へ進学した。わざわざ、そこを選んだ理由はただ一つ。強豪校のライバルたちと戦い、倒したいという思いからだった。





僕の素質の開花は早く、1年の秋には県の中で、有望株と評され、2年生でチームのエースとなった。その後も急成長を遂げ、2年生ながらドラフト候補となっていた。そして、その年の夏には早くも全国制覇を果たし、僕には『超高校級左腕』『空前の逸材』『新時代の怪物』幾多の称号が与えられた。何もかもが順調だった。






しかし…











あの日、僕は絶望のどん底に叩き落された。









僕は今、こうして私立希望ヶ峰学園の門の前に立っている。ここは日本全国から超高校級の才能を持つ高校生をスカウトする、少し変わった学校だ。僕はそこに『超高校級のサウスポー』として、招待された。僕はあれだけの思い出が詰まった清堂北をやめて、ここに入る決意をした。ここは、自分の夢をつなぐ、まさに希望の学園なのだ。

戸叶(必ず…必ず僕は…)

大きく息を吸って、僕は学園へ足を踏み入れた。




と、同時に周りの景色がぐにゃりと曲がった。

戸叶(な、なんだ…僕は一体どうしてしまったんだ…)



やがて、僕の意識は闇の中へ吸い込まれていった。








PROLOGUE【絶望のマウンド】



―体育館

???「おい、いつまで寝てやがるんだ。さっさと起きろ」

しばらくして目を覚ました僕の目に飛び込んできたのは肌の焼けたハンサムな少年だった。
この人、どこかで見たような…

???「目開けたならとっとと立て。もうお前以外自己紹介終わらせてるぞ」

戸叶「君は誰?ここは…」

能海「ああ?俺のこと知らねえのか。俺は日本の大スター、能海影高だよ!」

【超高校級のアクション俳優】能海 影高(のうみ かげたか)

戸叶「そっか、能海影高って…思い出したぞ、この前も映画に出てたよな?」

見たことあるはずだ。彼は今を時めく大人気二枚目俳優だったのだから。

能海「なんだ知ってるのかよ。それはそうとお前も早く自己紹介済ませてきた方がいいぜ、戸叶麗児」

戸叶「え、何で僕の名前を…」

能海「そこの機会が生徒手帳になってるみたいなんだ。見させてもらった。ま、お前ほどの有名人ならそんなの見なくても分かるけどな」

僕は能海の指した機会を開いてみた。確かに自分の才能と名前が表示された。

【超高校級のサウスポー】戸叶 麗児(とかの れいじ)

戸叶「なるほど…色々ありがとう!」

能海「礼にはおよばねえよ」

???「あら、あなた戸叶君じゃない」

戸叶「そういう君は…ああ、橋本か。久しぶりだね」

能海「なんだ、お前ら知り合いなのか?」

橋本「仕事柄、戸叶君には何度かお話を聞いたことがあってね。改めて自己紹介するわ。超高校級の記者、橋本昌子よ」

【超高校級の記者】橋本 昌子(はしもと しょうこ)

戸叶「君もここにスカウトされていたんだ。まあ当然か」

橋本「お世辞はやめてちょうだい。それより、ここにはあなた以外にもスポーツ選手が来てるわ」

戸叶「本当か?」

橋本「ええ、そこのやんちゃそうな男の子と向こうの明るそうな女の子。後で挨拶行くといいわ」

戸叶「もちろん、そのつもりさ」

戸叶「もしかして君が、橋本の言っていたスポーツ選手?」

沢村「あっ、昌子ちゃんから話は聞いてるよ。戸叶君だよね。私は沢村巽。ゴルフやってるんだ」

【超高校級のゴルファー】沢村 巽(さわむら たつみ)

戸叶「ゴルフは友達と行ったことあるけど散々だったなあ…」

沢村「私でよければ今度教えてあげるよ!その代わり…」

戸叶「その代わり?」

沢村「私にも野球を教えて欲しいなあ…なんて」

戸叶「御安い御用さ!お互い、頑張ろう」

沢村「うん、これからよろしくね」

???「あー、何でもいいけどフットサルしてえ。入学式でも何でもいいから早く終わってくれ!フットサルさせろおおおおおおおおおおお!」

彼が橋本の言っていたスポーツ選手のもう一人か。一体何のスポーツをやっているんだろう。いや、分かりやすすぎる。

戸叶「ねえ…」

牧野「あっ、お前戸叶だろ?俺は牧野圭拓郎、天才フットサル選手だ!気軽に圭って呼んでくれよな!」

【超高校級のフットサル選手】牧野 圭拓郎(まきの けいたくろう)

戸叶「う、うん」

牧野「ああ、何でもいいからフットサルがしたい。そうだ戸叶、入学式まで2人でやらねえか?」

戸叶「いや、多分時間ないよ…」

牧野「そうか…」

戸叶(そもそもフットサルって2人でできたっけ…?)

???「あれ、あんた戸叶麗児だよね?」

戸叶「そうだよ、もしかして知ってるの?」

細川「知ってるも何も大ファンよ!まさか同級生になるだなんて、これほど家柄に感謝した日はないわ!あっ、私は細川智恵、『細川コンツェルン』の一人娘よ!よろしくね!」

【超高校級の令嬢】細川 智恵(ほそかわ ともえ)

戸叶「あ、ああ…こちらこそ」

確かに、世界でもトップレベルの規模を誇る細川コンツェルンはそこらの金持ちとはちょいと格が違う。超高校級の令嬢としてスカウトされるのも納得だ。ただ…

細川「そうだ!サインちょうだいよ!それから握手も!」

戸叶「ははは、随分と活発なんだね…」

細川「そりゃそうよ。いつもパーティーだのなんだのでお高いドレス着せられて、お淑やかにさせられて…もう息苦しくてやってられないわ」

戸叶(だからってこんな性格に育つものなのか…?)

戸叶「まあ、よろしく。サインは後で書くよ」

細川「ホントに?やったー!!」

戸叶「やあ、自己紹介いいかな?」

大武「…大武相樂。…ドラムをたたいてる」

【超高校級のドラマー】大武 相樂(おおたけ さがら)

戸叶「そういや前テレビで見た様な…人気バンドのメンバーなんだっけ?」

大武「…そう」

戸叶(盛り上がらないなあ…)

戸叶「まあこれからよろしく頼むよ」

大武「…こちらこそ」

戸叶「…」

大武「…」

???「遂に来たんだ…ここが、ここが俺の夢の舞台だ…!」

戸叶「君も新入生かい?」

石山「ん?ああ、俺は石山達郎。超高校級の幸運としてここに来たんだ」

【超高校級の幸運】石山 達郎(いしやま たつろう)

戸叶「毎年全国から一人だけ選ばれるってやつか…」

石山「そうさ。やっぱり俺は持っていたんだよ!フハハ…ここに来たからには必ず成功してやる。必ずな…」

戸叶「石山?」

石山「あ、悪い悪い、ちょっと興奮しちゃってさ」

戸叶「そ、そう…まあよろしく」

石山「おう!」

???「おい、お前が戸叶か?」

戸叶「え、ああ、そうだけど」

???「ふうん…流石希望ヶ峰だな。スポーツ選手、学者、探偵…挙句は御令嬢までいやがる。ま、一番すごいのは俺だけどね」

戸叶「あの、君は一体…?」

加藤「俺は加藤秀悟。天才ハッカーとしてここにスカウトされたんだ。まあよろしく頼むよ」

【超高校級のハッカー】加藤 秀悟(かとう しゅうご)

戸叶「ハッカーってよく映画とかで出てくるネットを使う悪い奴のことか?」

加藤「ああ、違う違う。ハッカーは別に悪人とは限らないよ。…ま、俺に限った話ならそれも間違ってないけどね」

戸叶「どういうことだ?」

加藤「俺さ、今までこの素晴らしい才能を生かして色々やってるんだよね。大企業のHPにウイルス送り付けたり、ちょっとやばいメール日本中にばらまいたり…」

戸叶「…!いったいなんでそんなことを…」

加藤「暇つぶしだよ、暇つぶし。しかもそのお陰でここからスカウト貰ったし。一石二鳥ってやつ?」

戸叶(こいつヤバイかも…)

加藤「まあ、お互い楽しくやろうぜ?」

???「一体なんだ、この建物は…壁は普通木じゃないのかい、木じゃ!」

戸叶(何を言っているんだろう…あの子は)

戸叶「やあ、ちょっといいかい?」

川上「ん…アンタも新入生みたいだね。アタシは川上実巳。代々刀鍛冶の家系に生まれているんだ!」

【超高校級の刀鍛冶】川上 実巳(かわかみ さねみ)

戸叶(本当にこの学園は色んな才能を集めてるんだな)

戸叶「ところで、さっき木がどうのこうのって…」

川上「ん?ああ、アタシの一家、山奥で静かにくらしててさ、こんな建物見たことないんだ」

戸叶「なるほど…そういうことだったのか」

川上「都会は知らないものだらけで面白いね。アンタも色々教えてよ!」

戸叶「ああ、任せてくれ」

??「~~♪」ジャカジャカー

戸叶「一体、楽器ひいて何歌ってるんだ」

???「全く人が気持ちよく歌ってるところだっていうのにねえ」

戸叶「ご、ごめん…でも君も新入生だろ?ちょっと自己紹介したくてさ」

外原「ああ、全然構わないよ。あたしゃ外原稔。世界中をうろついて吟遊詩人をやっているのさ」

【超高校級の吟遊詩人】外原 稔(とのはら みのる)

戸叶「へえ、吟遊詩人か…そんな人初めて会ったよ」

外原「そりゃそうだろうねえ…さ、演奏を続けたいからそろそろいいかい?」

戸叶「ああ、ありがとう!」

???「はあ…全く、好きなだけ植物いじっていいって聞いたから来たのに…花壇も何もないじゃない」

戸叶「君も新入生だよね。名前聞かせてくれないかな」

森崎「おっ、私に話しかけるなんていいセンスしてるじゃない!私は森崎礼。超高校級の栽培委員としてここにきたのよ」

【超高校級の栽培委員】森崎 礼(もりさき れい)

戸叶「へえ…栽培委員ってどんなことしてるの?」

森崎「まあ、本来は学校の花壇や菜園の植物の世話…なんだけど…」

戸叶「なんだけど?」

森崎「私、それが暇すぎて勝手にいろんな品種掛け合わせて、新たな品種作っちゃったのよね」

戸叶「ええ、そりゃすごい」

森崎「まあ、失敗続きで先生から何度も怒られたけどね。でもここに来たからにはもう心配はいらない。心行くまで品種改良してみせるわ!」

戸叶「おお…」

戸叶(ん?何か本来の目的から外れてるような…)

戸叶「ちょっといいかい、自己紹介したいんだけど」

???「ん?ああ、君は戸叶君だね。この前の試合見てたよ」

戸叶「はは、何か照れくさいなあ…」

???「スポーツ観戦は結構好きだからね。参考になることもあるし」

戸叶「え、参考っていったいなんの…?」

山本「ああ、言い忘れていた、申し訳ない。俺は山本飛雄馬、脚本家をやっている」

【超高校級の脚本家】山本 飛雄馬(やまもと ひゅうま)

山本「スポーツは誰にも結末が分からない最高のシナリオだ。あれほど人をワクワクさせるものは中々ないよ」

戸叶「そういうことか…てっきり何かの選手かと…」

山本「それにしてもここは嫌な臭いがする。とても恐ろしい物語の臭いが」

戸叶「おいおい、縁起でもないこと言わないでくれよ…」

山本「単なる勘だ。そんなに気に病むことはない」

???「あなたも新入生ですか?」

戸叶「ああ、そうだよ。戸叶麗児、超高校級のサウスポーだ。君は?」

古坂「私は古坂快永。超高校級の考古学者としてスカウトされました」

【超高校級の考古学者】古坂 快永(ふるさか かいえい)

戸叶「へえ、考古学者か。高校生でそんなことやってるなんてね…」

古坂「別に大したことではないですよ。私の書いた論文が2、3本学会の方々から評価されまして。それだけです」

戸叶「何気に凄いこと言ってないか?」

古坂「戸叶さん達に比べればまだまだ未熟者です。未だに失敗ばかりですからね」

戸叶「失敗ばかりなのはこっちだって変わらないさ。これからよろしく」

古坂「ええ、こちらこそ」

???「クソッ、俺を一体誰だと思っているんだ!学園長だかなんだか知らないがこんなに待たせやがって…ん?お前も新入生か?」

戸叶「僕?そうだけど…」

江頭「何の才能でスカウトされたか知らないが間抜けそうな面をしてるな。いいか、よく聞け。俺は江頭崇光。ここにいる下らん才能を持つ連中とは一線を画す存在、超高校級の起業家だ」

【超高校級の起業家】江頭 崇光(えがしら たかみつ)

戸叶「君の名前はよく聞くよ。最近引っ張りだこだね」

江頭「当たり前だろ!俺みたいな天才、そうそういないぜ」

戸叶(なんか前テレビで見た時もこんな感じだったような…これでよく会社経営出来てるな…)

江頭「ん?お前、今…」

戸叶(やばい、顔に出たか…?)

江頭「俺の事を尊敬しただろ?まあ無理もねえな、ハハハ」

戸叶(ますます何でこんなのが超高校級か分からなくなってきたよ…)

???「どうも怪しいわねえ…」

戸叶「ねえ…」

梶矢「あらまあ、こんなところにもハンサムでカワイイコが。アタシは梶矢三次。超高校級の探偵よ」

【超高校級の探偵】梶矢 三次(かじや みつぐ)

戸叶(よくこの人の話聞くけど…まさかオネエだったなんて…)

梶矢「あらぁ、何強張っているのかしら?まあ考えていることは大体分かるけど、心配しないで。アタシの口調、今じゃ全然珍しくないから」

戸叶(そうなのか…?いや、違う。そういう問題じゃない。何かこの目線はまともに見ちゃいけないような…)

梶矢「まあ、緊張なんかしちゃって、見掛けによらす案外シャイね。これからよろしくね、戸叶ちゃん♡」

戸叶「は、ははは…」

今日はこんなところです。
最後に生徒一覧貼っておきます。

~男子~

【超高校級のサウスポー】
戸叶 麗児(とかの れいじ)
交友10 精神9 ※主人公


【超高校級のアクション俳優】
能海 影高(のうみ かげたか)
交友7 精神9


【超高校級の起業家】
江頭 崇光(えがしら たかみつ)
交友4 精神3


【超高校級のフットサル選手】
牧野 圭拓郎(まきの けいたくろう)
交友8 精神4


【超高校級のハッカー】
加藤 秀悟(かとう しゅうご)
交友2 精神10


【超高校級の探偵】
梶矢 三次(かじや みつぐ)
交友5 精神10


【超高校級の幸運】
石山 達郎(いしやま たつろう)
交友6 精神6



【超高校級の脚本家】
山本 飛雄馬(やまもと ひゅうま)
交友5 精神8

~女子~

【超高校級のゴルファー】
沢村 巽(さわむら たつみ)
交友10 精神3


【超高校級の栽培委員】
森崎 礼(もりさき れい)
交友9 精神7


【超高校級の考古学者】
古坂 快永(ふるさか かいえい)
交友6 精神6


【超高校級の吟遊詩人】
外原 稔(とのはら みのる)
交友4 精神9


【超高校級のドラマー】
大武 相樂(おおたけ さがら)
交友3 精神5


【超高校級の令嬢】
細川 智恵(ほそかわ ともえ)
交友8 精神8


【超高校級の刀鍛冶】
川上 実巳(かわかみ さねみ)
交友7 精神7


【超高校級の記者】
橋本 昌子(はしもと しょうこ)
交友10 精神8



眠れないので少し進めようと思います。
しばらく安価はないです。

戸叶「ふぅ…これで全員かな?しかし、心配になるなぁ…特に梶矢とか…」

ピンポンパンポーン

戸叶「いきなりなんだ?」

橋本「入学式が始まるんじゃないの?知らないけど」

牧野「マジ?よっしゃあ!やっとフットサルが出来るぜ!」

『ほらそこ!私語は慎むように!ていうか段階飛ばしてフットサル始めようとするな!まだ入学式始まってすらいねえよ!』

牧野「なっ…なんだよ今の声!誰が喋ってるんだ?」

圭が驚くのも無理はない。なぜならその声はどこか不気味さのあるアニメ声で、さらにどこを見渡してもその声の主がいなかったからだ。

森崎「い、一体何が…」

能海「おい、隠れてないで出てこい!一から説明しやがれ!」

『もう…能海クンはせっかちだなあ…まあいいでしょう!ボクのキュートな姿をご覧あれ!』

そう言って壇上に現れたのは…




『ボクはモノクマ』




半分は凶悪で、半分はどこか人懐っこい…




『この学園の』




白黒のグラデーションをした…




『学園長なのだー!』




クマのヌイグルミだった。

石山「は、はぁ?クマ?」

川上「違う!あんな形態のクマ、アタシの家の周りには一匹もいなかったよ!」

加藤「あのさあ、あれが生物なわけないでしょ。ヌイグルミ…いや、操作されてるからラジコンって言った方がいいのかな?」

モノクマ「ボクはラジコンなんかじゃない!正真正銘のモノクマなのです!」

江頭「そんなの俺の知ったことか!早く学園長を出せ!」

モノクマ「え、言ったじゃん。ボクが学園長だけど?」

江頭「おのれ…俺が誰だか分かっておちょくっているのか?」

山本「落ち着け、江頭。まずはあいつの話を聞こう」

外原「まあ、それがいいだろうねえ」

モノクマ「さすが!賢明な人たちがいると、スムーズに進むよ。さあさあ、どこから話しましょうか」

能海「この訳の分からねえ状況はなんだ!何で窓や扉が封鎖されている?」

モノクマ「あ~やっぱりそれかあ…いいでしょう!それはオマエラ新入生を歓迎するための準備なのです!」

能海「歓迎?監禁の間違いじゃねえのか」

モノクマ「人聞きの悪いこと言わないでよ!いいかい?全国の高校生の中でも特に希望に満ち溢れた才能を持つオマエラが将来、社会で大活躍できる人間になれるように、皆さんで共同生活を送ってもらうことになりました!」

大武「…共同生活、か」

川上「なんだい、面白そうじゃないか!それで、どのくらいここで過ごすんだい?」

モノクマ「いい質問ですねぇ!な、な、なんと!期限なんてものはありません!つまり一生この学園の中で過ごしてもらうのです!」

古坂「え、それって…」

石山「そんなバカな!話が違うぞ!ここから出せ!」

細川「こいつの言う通りよ!私がどんな家の娘が知ってるの!早くしないとあんたこそ痛い目に合うわよ!」

モノクマ「はあ…これだから最近の若者は…いい、細川さん?君が一体誰の子供だとかそんなのは関係ないんだよ」

細川「ど、どういうこと…」

モノクマ「巨大財閥の主だけじゃない。もっといえば警察でも政府高官の子供だとしても…オマエラが助けられることはないんだよ」

細川「一体何を…」

モノクマ「この学園は今や鉄壁の要塞なのだ!嘘だと思うなら暫くここで過ごしてみればいい。きっと何日、何か月…いや、何年経っても、何も起きない。オマエラはここで死んでいくのです!」

細川「そ、そんな…」

梶矢「待ってちょうだい」

モノクマ「ん、なんだい?梶矢さん…じゃないや、梶矢クン?」

梶矢「今のあなたの言い方…まるでここで過ごす以外に選択肢があるかのようだったわ。まだ何かあるんでしょう?」

モノクマ「流石、探偵やってるだけのことはあるね。その通り!なんと、たった一つだけ、ここから出る方法があるのです!」

森崎「なんだびっくりさせて…早くそれを教えなさいよ」

モノクマ「それは…」

牧野「それは?」








モノクマ「この中の誰かを殺すことです!」

牧野「なんだってえええええええええええええええええええええええええ!!!」









モノクマ「うぷぷ…牧野クン、君面白いよ!リアクション芸人になれるよ!」

牧野「俺はそんなの興味ねえ!俺はフットサルに人生をささげたんだ!」

江頭「そんなことはどうでもいい!モノクマ、今お前なんて言った?」

モノクマ「ん?聞こえなかったのかな?じゃあもう一度だけ言うね」

モノクマ「コロシアイです!この中の誰かが、他の誰かを殺すことです!殺し方は問いません!」

江頭「ふざけるのもいい加減にしろ!」

沢村「そ、そんなのって…」

山本「…嫌な予感が当たってしまったな」

加藤「へぇ…」

外原「全く、こんなバカげた話、古今東西の伝承を探しても見つからないよ」

石山「そ、そんな…」

古坂「人を…殺す…?」

モノクマ「うぷぷぷ…みんないいよ、その表情!あとこれで入学式終わりだから。早速殺すもよし、暫く様子見するもよし、ま、せいぜい疑いあってくださいな!」









能海「…待てよ」





モノクマ「ん?」

能海「全く…黙って聞いてりゃ好き放題言いやがって…」

そう言って能海はゆっくりと壇上にあがり、モノクマに詰め寄った。

モノクマ「能海クン、どうしてそんなに怒ってるのかな?」

能海「どうしてもクソもあるか!思い知れ!」

能海はこぶしを握り締め、思い切りモノクマの顔面を殴った。

モノクマ「」

能海「へっ、くだばりやがったか。俺に指図するなんて100年早いんだよ。おい、本体はどこに隠れてるんだ?茶番は終わりだ。とっとと俺らをここから出せ!」

モノクマ「」ピコンピコン

能海「ん?なんだこの音は…」

直観的にヤバイと感じた僕は能海に向かって叫んでいた。

戸叶「能海、早くそれを上空に投げるんだ!」

能海「ああ?なんで俺がそんなこと…」

戸叶「いいから早くしろ!」

能海「チッ、分かったよ!」

僕の表情と声から何かを察したのか、能海はモノクマを力いっぱい上へ投げつけた。

ドカーン


それと同時に巨大な爆発音が響き、モノクマが投げられた場所を煙が包む。

能海「ば、爆発…?」

本当に間一髪だった。幸いにも能海は無傷で済んだようだ。

川上「な、なんだい、これは?アタシさっきから全然ついていけてないよ」

沢村「で、でもこれでモノクマは…」

モノクマ「いなくなったとでも言う気かい?」

沢村「えっ、えっ?」

牧野「お前、木っ端みじんになったんじゃないのかよ!」

モノクマ「残念ながらボクは何度でもよみがえるのです!能海クン、学園長への暴力は校則違反だからね。初犯だから見逃してあげるけど、次はないよ!」

能海「こいつ…どこまでも人をイライラさせやがる…」

モノクマ「まあでもこれで皆分かったよね、僕が本気だって事。あと、生徒手帳に校則事項は書いてあるから確認しといてね、木っ端みじんになりたくないなら!それじゃ、ばいばいき~ん」

大武「…いなくなった」
石山「…何が希望ヶ峰だ!俺の行く先は結局地獄だっていうのか…?」

森崎「全く…詐欺もいいところよ…」

江頭「この野郎!こんな事が許されてたまるか!俺は絶対に死なねえぞ!」

沢村「殺し合いだなんて…許されるはずがないよ…」

古坂「まさか、こんなことになるだなんて…」

モノクマが残していった重い雰囲気は、この後の絶望を予感させるには十分すぎるものだった…







PROLOGUE【絶望のマウンド】完





今度こそ以上です。

進めていきます。
少ししたら安価も入ってきます。









Chapter1【マーダーの条件】(非)日常編





川上「もう、なにがなんだか…」

牧野「もう訳がわかんねーよ…」

細川「あのヌイグルミ…ふざけるにもほどがあるわ!」

橋本「みんな、一度落ち着いて」

細川「こんなこと言われて誰が落ち着いていられるのよ!」

橋本「ごめんなさい、無神経だったわ。でも今やるべきことは嘆くことじゃない」

細川「ッ!!…それもそうね」

山本「橋本の言う通りだ。今やらなくちゃいけないのは今度の対策だ。とりあえずそれを話し合おう」

加藤「いいこというじゃん。それで、何を対策するわけ?」

山本「俺たちはこの学園について何も知らなすぎる。まずは探索だ」

加藤「ふぅん、そんなんで殺人が防げるのかなあ…?」

山本「何が言いたいんだ、加藤」

加藤「ぶっちゃけさ、こんな所に一生閉じ込められるくらいなら、一人くらい殺してでも外に出たいってやつ結構いるんじゃないの?俺達会って間もないしさ」

加藤の発言に対し、沢村が真っ先に反応した。

沢村「殺人なんて、起こらないよ」

加藤「ん?お前…じゃあ聞くけどさ、あんたはここに居る奴ら信じられる?何考えているか分かる?もしかしたら仲良くなるふりをして自分を殺すチャンスをうかがっているのかもしれない…そんなこと考えたりしない?」

沢村「そんなこと…」

加藤「言い切れないならそれが答えなんじゃないの?まあ気にしなくていいよ、多分これ、全員が思っていることだからさ」

橋本「あなた、場の雰囲気を悪くして何がしたいわけ?」

加藤「別に?俺は忠告しただけだよ。事件が起こらないようにね」

山本「それならもう用は済んだはずだ。一度黙ってもらおうか」

加藤「はいはい、分かりましたよ」

森崎「フン、何よあいつ、感じ悪い」

山本「沢村もあまり気にしないでくれ。真に受ける必要は全くない。さて、本題に戻ろうか」

梶矢「確か、探索するって話だったわよねえ、山本ちゃん」

山本「ああ、それで、ここにいるのは16人だから、ちょうど4人ずつの4グループに分けて行動したい。それでいいか?」

森崎「異議なーし!」

外原「それが手っ取り早いだろうねえ」

牧野「えーと、4人が4グループで、4+4にあと1,2,3、回4を足して…あれ?」

能海「お前、掛け算もできないのかよ」

石山「俺もそれでいい。3人もいればこいつも変な事出来ないだろうからな…!!」

そう言って石山は加藤を睨みつけた。加藤はそれに対し、涼しい表情で返す。

加藤「俺が?一体なにをやるわけ?」

石山「とぼけるなよ!どうせ今誰を殺すか考えてたんだろ!」

加藤「はっ、馬鹿馬鹿しい。あんた、かなりおめでたい頭してるね」

石山「何だと!?」

石山は怒りのあまり、加藤に詰め寄る。今にも殴りかねない様子だ。一方の加藤は、相変わらずすまし顔をしているが、一触即発であることは間違いない。

戸叶(まずいな…石山を止めないと…)

沢村「ストップ!そこまで!」

石山「さ、沢村…」

沢村「どんなことがあったって喧嘩は良くないよ」

戸叶「沢村、お前…」

沢村「よし、収まった!飛雄馬君、話の続きお願い」

山本「悪いね、沢村。それじゃあ公平にクジで決めようか」

江頭「ったく…無駄な時間使いやがって…」

橋本「まあ無理もないわね。この状況で平然としていられる方がおかしいわ」

牧野「よっしゃ、チーム分けの時間だ!俺からくじを引くぜ!戸叶や沢村あたりと同じチームなら最強だろうなあ…」

古坂「彼、すっかりフットサルするつもりでいますけど?」

能海「反応するな。馬鹿が移るぞ」

細川「ていうか、チームメートに関わらず牧野のチームが最強なんじゃ…」

牧野「よし、1だ!おい、俺のチームメートは誰だ?」

森崎「あんたがいの一番に引いたんでしょ」

そうして、一人ずつくじを引いて、僕の番がやってきた。


戸叶(さて、誰と一緒になるかな…)



↓3まで、戸叶と同じグループになったのは?

人物が被る等した場合は安価下





>>48
梶谷なんていないんだけど…
キャラ参考は>>23,>>24

>>51
恐らく梶矢だと思うので、それで進めます。


戸叶「3番か…同じ番号の人は…」

沢村「私と一緒ね。戸叶君、よろしく!」

戸叶「沢村か、さっきはありがとう。石山達を止めてくれて」

沢村「ううん…大したことじゃないよ」

大武「…私も3番」

戸叶「大武も一緒なんだね。よし、楽しみながら回っていこう!」

大武「…」コクッ

戸叶(割と良い班かも…ん?誰か一人忘れてるような…)

梶矢「戸叶ちゃあん♡私も3番よ♡」

戸叶「あ、はは、これはどうも…」

戸叶(いや、最悪の班だ…)

~1班~

牧野「よっしゃ早速2対2に分かれてフットサルだ!」

能海「バカ野郎、探索するって聞いてなかったのか」

細川「そもそも4人でフットサルって…」

外原「世の中にはいろんな人間がいるんだねえ」

~2班~

石山「クソッ、なんでよりによってこいつと一緒なんだよ!」

加藤「仕方ないじゃん、クジなんだから。俺だって本当は単細胞の相手なんてしたくないよ」

森崎「二人とも、やめなさいよ!はあ、何でこんな班に…」

橋本「森崎さん、頑張って。私も手伝うから」

~4班~

江頭「どうだ、驚いたか?俺は新事業として、通販サービスにも参入し…」

古坂「なるほど、すごいですね」

川上「次から次へと専門用語を言わないでおくれ。もう何が何だか…」

山本「江頭、そのへんにしておけ。みんな聞き飽きてる」





戸叶(…前言撤回。うちは比較的マシだったな)

戸叶「とりあえず、班は決まったみたいだね。それじゃ、さっそく探索に出ようか」

梶矢「ちょっと待って」

古坂「どうしたんですか?」

梶矢「知らず知らずのうちに能海ちゃんみたいに校則違反をして、殺されたらひとたまりもないわ。一度全員で校則を確認しておきましょう」

能海「ケッ、悪かったな」

山本「それもそうだな。それじゃ生徒手帳を開こうか」

川上「これ、どうやってページめくるんだい?」

古坂「これ、本じゃないんですよ。貸してください、私がやります」





1 生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。

2 夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

3 就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

4 希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

5 学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。

6 仲間の誰かを殺したクロは"卒業"となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

校則は順次、増えていくことがあります。

外原「全く、ろくでもないルールばかりだねえ」

石山「最初から期待なんてしてねえよ」

大武「…校則が増えていくっていうのが気になる」

江頭「どうせ下らんことだろ。考えたところで時間の無駄だぜ」

山本「みんな確認し終えたな?それじゃ各班、探索に向かってくれ」


飛雄馬の言葉を合図に、僕達はそれそれ、探索に向かっていった。

~保健室~

戸叶「保健室か。小学生の頃よくお世話になったなあ」

大武「…野球の練習で?」

戸叶「いや、単純に昔ちょっとヤンチャでさ…」

沢村「へえ、一体どんなことがあったの?」

戸叶「え、い、いや、まあ…鬼ごっこして転んだりとかかな…ははは…」

沢村「それなら私もやったことあるよ。結構痛くて、泣いちゃったなあ…」

戸叶「そうそう!結構痛いんだよね、薬も傷にしみるしさあ…」

戸叶(危ない危ない…まさか、映画に憧れて全身で窓ガラス突き破ったなんて言えるわけないもんな…)

梶矢「…」ニヤニヤ

戸叶(それにしても、一体なんなんだ、あいつは)

戸叶「そろそろ、次行かないか?」

大武「…待って」

戸叶「どうしたんだ?」

大武「…毒薬がある」

戸叶「えぇ!?」

沢村「本当に!?」

大武「…うん、種類は少ないけど」

戸叶「どうする、隠そうか?」

梶矢「いや、やめときましょう。他の班も探索してるはずだし、アタシ達が使おうとしてると思われたら面倒くさいわ。定期的にチェックするしかないんじゃないかしらね」

大武「…それもそう」

戸叶「そうだね。じゃ、気を取り直して次行くか」

~視聴覚室~

戸叶「視聴覚室か、色々映画とか見れるのかな」

能海「それ以外に使用用途ねえけどな」

戸叶「の、能海…なんでここにいるんだよ!君、1班だろ?」

能海「なんでって、お前達が遅いからだろ?他の連中もいるぜ?」

牧野「はあ…こんなところじゃフットサルはできないなあ…」

外原「全く、さっきから馬鹿の一つ覚えだねえ…」

細川「あんたそれ以外の事考えられないの?…あっ、戸叶君!サインの話忘れてないよね?」

戸叶「も、勿論!ファンは大事にする主義だからね!」

能海「まだ大してファンいねえくせによく言うぜ。じゃ、俺たちは先に行くからな」

戸叶「うるさい、余計なお世話だよ!」

すぐに、1班の面々は行ってしまった。

沢村「あれ、抜かされちゃったね」

梶矢「別に慌てることないわ。自分のペースで周ればいいのよ、沢村ちゃん」

沢村「うん、そうだね」

大武「…ここには危険なものはなさそう」

戸叶「本当?それは良かったよ、さて、景気づけに1本映画でも観てから…」

梶矢「そんな時間があると思ってるの?戸叶ちゃん」

戸叶「分かったよ、行けばいいんでしょ。というかいちいち名前呼ぶな!」

大武「…そもそも、肝心のDVDが一本もなかった」

戸叶「ええ…そんなぁ…」

沢村「生きてればこういうこともあるよ!ほら、次行こう?」

大武「…駄々をこねる子供に言い聞かせれいる様」

~玄関ホール~

戸叶「ここが開いていればなあ…」

橋本「あり得ない仮定をしても仕方ないでしょう」

戸叶「うわ、何でここにいるんだよ!2班じゃないのか?」

橋本「追いついちゃったのよ。あなた達、1番に出ていったくせにトロいんだから。ほら、他の3人もあそこにいる」

石山「お前って奴は…さっきからムカつくことばかり言いやがって…」

加藤「あんたが一々絡んでくるのがいけないんでしょ。むしろ俺は被害者。馬鹿は死ななきゃ治らないって言うし、いっそのこと殺されてみれば?」

石山「なんだと…」

森崎「いい加減にしなさいよ!石山は喧嘩を吹っ掛けない!加藤はそれを買わない!お互い気に入らないのなら、なんでほっとくことができないのかしら?」

戸叶「…森崎も大変だな」

橋本「まあ喧嘩で済んでいるうちはいいけどね。それじゃ、私たちは先に行くから」

2班の面々は行ってしまった。その方がありがたかったけど。

沢村「はあ…礼ちゃんも大変そうだな…」

戸叶「まあ、あの班になったのが運の尽きだね」

大武「…お気の毒に」

梶矢「アタシ達も行くわよ。ここじゃ特に発見もなさそうだから」

~食堂~

戸叶「へえ、食堂もちゃんとあるんだな。ん?食料はどうするんだ…?」

山本「その心配はない。モノクマによれば、絶えずあいつが供給してくれるそうだ」

戸叶「ふうん、それは良かった…って、なんで山本がいるんだよ!」

山本「追いついただけだ。奴らもそこにいる」

川上「広い…こんな建物があるなんて、本当に驚きだよ」

江頭「まあ俺の会社の社員食堂に比べれば、全然狭いけどな。どうせ、安っぽい食材しか供給されないんだろ?はぁ…」

古坂「まあまあ江頭さん。こんな状況で食べ物にありつけるだけ良しとしましょう」

戸叶「あれ、意外と上手くいってる…?」

山本「ああ、思ったよりみんな落ち着いてくれている。あまり心配することもないかもしれないな」

4班の面々は行ってしまった。

戸叶「よし、ここも特に何もなさそうだし次の場所へ…ってあれ?大武と梶矢は?」

沢村「厨房の方へ行ったよ」

戸叶「え、僕達をおいて?」

沢村「戸叶君、飛雄馬君と話し込んでたから。因みに私は戸叶君が迷子になるといけないから残っただけで、置いていかれたわけじゃないよ」

梶矢「あら、山本ちゃん達はもう行っちゃったみたいね」

沢村「あ、帰ってきた。どうだった?」

大武「…包丁をはじめ、凶器は多い」

梶矢「まあ、かと言ってどうすることもできないし、これも定期的にチェックが必要ね」

沢村「そっか、ありがとう!じゃあ食堂出ようか」

戸叶「…もしかしてハブられてる?」








…その後、ランドリーやそれぞれの個室があることを確認し、集合場所へ戻った。



集合場所に戻ると、他の班は既に集まっていた。

能海「全く、おせえんだよ」

外原「まあいいじゃないか。そう怒りっぽくてもいいことはないよ」

橋本「これで全員集まったわね」

山本「それじゃあ念のためだ。1班から順に結果を発表してくれ」

その後、4つの班は順番に発表をしていった。特に真新しい情報はなかったが、凶器などについて、全員で認識を共有する出来た

橋本「最後に確認したいころがあるわ」

江頭「なんだよ、俺そろそろ寝たいんだけど」

橋本「まあ、そうかからないから。まず、出来るだけ夜間は出歩かないでほしい。何があるか分からないから」

山本「…そうだな、夜間の出歩きは禁止しようか」

橋本「それと、殺人を防ぐためにも、友好関係を築く場が欲しいわ。朝食は全員一緒に食べるということでどうかしら」

加藤「…フン」

戸叶「問題ないよ、そうしよう」

橋本「じゃ、反対意見がなければ決まりでいいかしら。私からは以上

山本「全体としてもこれでお開きにしようか」

牧野「待ってくれ!」

山本「どうした?」

牧野「友好を深めるんならイイ方法があるぜ!」

橋本「へえ、なにかしら」

能海「耳ふさいどけ、聞くのも馬鹿馬鹿しい」

牧野「オールナイトフットサル大会だ!」

山本「却下だ」

牧野「そんなあ…」

そんなわけで、圭は結局フットサルが出来ないまま、今日を終えることになってしまった。



さて、少し誰かと話してから帰るかな…
↓1 話す相手(2人まで)

戸叶「外原、少し話さないか」

外原「いいよ、今日は色々あったしねえ」

戸叶「ホントだな」

外原「ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかい?」

戸叶「ああ」

外原「戸叶って、そのまま高校卒業してもプロ入り間違いなしだったんだろう?何でわざわざここに来たんだい?」

戸叶「…!それは…」

外原「どうやら、あまり言いたくない事情みたいだね。悪かったよ、こっちも無神経に聞いてしまって」

戸叶「いや、いいんだ」

戸叶(なんか気まずいムードになっちゃたな…こっちから話題ふるか…)




1外原の才能について
2コロシアイについて

↓1 

戸叶「そういや、外原って超高校級の吟遊詩人だったよな?どんな事してるのさ」

外原「特に特別なことはしてないよ。ただ、世界中を旅して歌っているだけさ」

戸叶「それ特別な事なんじゃないのか…?でも、そういうのってなかなか高校生がなろうと思うモノじゃないと思うんだけど」

外原「まあ、小さい頃からあらゆる地域の伝承や神話を読み漁るのは好きだったけどねえ。なんで吟遊詩人になったかって聞かれても、いつの間にかなってたって感じだねえ」

戸叶「だからなんでそうなるんだ…」

外原「特殊に見える人間ほど案外普通だったりするものさ。戸叶、割と細かいことを気にするタイプだろう?」

戸叶「まあ、そうかもしれないけど…」

外原「頭をスッキリさせれば大したことなかったりするものさ。ともかく、これからよろしく頼むよ」

戸叶「ああ、ありがとう」






戸叶「もしかしたら野球を選んだことが間違いだったのかもしれないな…」

今日はここで終わりです。
ご参加、ありがとうございました。

始めます。

さあ、そろそろ自室に戻ろう。

戸叶(えーと、僕の部屋は…ここか)

僕は『戸叶』と書いてあるネームプレートの貼られたドアを開けた。

戸叶「ふぅん、流石希望ヶ峰なだけはあるな。かなり快適そうだ」

部屋には机や椅子はもちろん、ベッドなども配置されていた。個室の割には広さもある。

戸叶「シャワールームなんかもあるんだな」

モノクマ「そうです!これが日本最先端の学校なのです!すごいでしょ?」

戸叶「うわっ、いきなり出てくるなよ!驚くじゃないか」

モノクマ「いや~失敬失敬~」

戸叶「全く…あれ?机の上に乗ってるのは…ワープロ?日本最先端じゃなかったのか?」

モノクマ「いや、ホントはさ。パソコン置いてあげたかったんだけど、加藤君あたりが何を仕出かすかわからないからね」

戸叶「でもワープロなんて置く意味あるか?」

モノクマ「大いにあるよ!自分の筆跡をバラすことなく呼び出し状を作れるじゃないか!ほら、そこのコピー機で印刷してね」

戸叶「結局それか…で?こんな事言うために不法侵入したのか?」

モノクマ「も~不法侵入だなんて人聞きの悪い。まあでも、他に用があって来たのは
事実だよ」

戸叶「じゃあそれを早くいってよ」

モノクマ「はい、これ」

それだけ言ってモノクマが渡してきたのは何かの鍵だった。

戸叶「???なんだこれ。まさか凶器とか言い出したりしないだろうな…?」

モノクマ「さすがのボクでも凶器ならもう少しまともな物を渡すよ!そうじゃなくて、これ、とラッシュルームの鍵!」

戸叶「トラッシュルーム?」

モノクマ「そうです!ここで暮らすんだから当然ゴミを捨てる場所が必要でしょ?そこで、今日のゴミ捨て当番を君にお願いしたいのです!」

戸叶「ここの管理者なんだろ?そこのくらいやってくれよ」

モノクマ「残念ながら君に拒否権はないよ。それじゃ、さよなら!」

そういうとモノクマは消えてしまった。

戸叶「全く、最後の最後にこれかよ…まあ初日だし今日はやらなくてもいいよな?」

僕はベッドに身を投げ出すと、意識を失ったかのように眠りについた。










【1日目終了】





【2日目】

~戸叶の部屋~

戸叶「」ムクッ

戸叶「…」

僕は頭を起こすと周囲を見渡し、そしてため息をついた。

戸叶「はぁ…やっぱり悪夢とかいうオチはなかったか」

戸叶(いや、これが夢だったとしても決して手放しで喜べるわけじゃないな)

戸叶「とりあえず、事件が起きないようにしながら突破口を探してくしかないか…えっと今は…5時半…」

戸叶「ちょっとランニングしてから食堂に向かうかな。それでも早いとは思うけど、まあ誰かしら来るだろ」

そう考えた僕は、着替えると個室の扉を開けた。

~食堂~

戸叶「ふぅ…やっぱりまだ誰もいないな。早すぎたか」

戸叶「まあ、のんびり待つとするか…あれ?」

戸叶(そういや、朝食って誰が作ってるんだ?食材ならたくさんあるって聞いたけど…行ってみるか)

そう思った僕は厨房へ入っていった。

戸叶「あれ、どうして君がここに…」

完全に一番乗りだと思っていたが、違ったようだ。そこには先客がいた。


↓1 厨房にいたのは

戸叶「…古坂か?」

古坂「あら、戸叶さん起きてたんですね。おはようございます」

戸叶「おはよう、早起きなんだな」

古坂「今日は目が覚めてしまっただけです。昨日あんな事がありましたから」

戸叶「そうか…やっぱり現実なんだな…」

古坂「ええ。残念ですが…」

戸叶「ところで、こんなところで何やってるんだ?」

古坂「料理ですよ。私たちの中にはそっち系統の才能の方もいないし、誰が朝食作るか決めていなかったので」

戸叶「なるほど…なんか悪いな。僕も手伝うよ」

古坂「本当ですか?ありがとうございます」

戸叶「それで作ってるものは?」

古坂「アンモナイトパンです」

戸叶「…は?」

古坂「あ、いや、別にアンモナイトを食材にしているわけじゃなくて、パンをアンモナイト型にしているだけですよ」

戸叶「別にそんなことは聞いてない。君はそれでいいとしても、嫌がる人とかいるんじゃないか?」

古坂「…!それは失念していました。そうですね…そんな方にはアンモナイトパンの代わりに、アノマロカリスパンを、実物大で」

戸叶「考え直せ!それだけはやめるんだ!」

僕は暴走しかけた古坂を全力で止めた。

古坂「すみませんでした。つい…」

戸叶「はぁ…代替品は僕が作るから君はアンモナイトパンに集中してていいよ」

古坂「ありがとうございます…」

戸叶(全く、礼儀正しい子だと思って油断してたよ…そういや、まともに古坂と話すの初めてだったな…)




1古坂の才能について
2コロシアイについて

↓1

戸叶「なあ、古坂…」

古坂「どうしたんですか?」

戸叶「一体なんで高校生にして、学者やってるんだ?そりゃ、古代生物が好きな事はさっきの事で分かったけどさ」

古坂「…」

戸叶「古坂?」

古坂「私、初めはそんなに好きじゃなかったんですよ。そもそも、勉強自体嫌いでした」

戸叶「え、古坂が?だったらなおさらどうして…」

古坂「姉がいたんです」

戸叶「え、古坂に?」

古坂「ええ、最初考古学にハマっていたのは、その姉で…」

戸叶「…」

古坂「でも、亡くなったんです。病気で。それで私は姉の夢をかなえるために…」

戸叶「…そうか、悪いこと聞いちゃったな」

古坂「いえ、もう過去の事ですから。それに、さっき言ったように今では好きでやってることです。そうじゃなけりゃここにスカウトなんてされませんよ。戸叶さんだって、そうでしょう?」

戸叶「…まあね」

古坂「ムードが重くなってきてしまいましたし、この話は終わりにしましょう。ところで戸叶さん、何であなたもアンモナイトパンを作ってるんですか?」

戸叶「ん?あっ…」

古坂に指摘されて手元を見た僕は驚愕した。普通の丸いパンを作っていたはずの僕の手は、いつの間にかアンモナイトパンの製造手順を覚えてしまっていたようだ。

古坂「でも、結構上手ですよ?」

戸叶「…それはどうも」

そうこうしているうちに、朝食は完成した。僕の活躍もあり、アンモナイトパンの割合は50%くらいに抑えられていた。

牧野「あ~腹減った~」

橋本「どうやらフットサルに勝る欲求があるときは静かになるみたいね」

加藤「よくもまあ、集まるもんだ」

細川「ふぁ~あ、よく寝た。いつもの暑苦しいベッドより、全然寝やすいわ~」

そして、続々と人が集まってくる。

山本「さて、朝食は…しまった!誰が作るのか決め忘れてた…!」

沢村「そういや、そうだったね。今から作ろうか…」

古坂「その必要はありませんよ。山本さん、沢村さん」

沢村「あれ?快永ちゃん?」

古坂「私と戸叶さんでパンを焼いておきましたから」

山本「そうだったのか。すまないな、古坂、戸叶」

沢村「二人ともありがとう!」

江頭「あのなあ、俺が誰だか分かってるか?食材的にフランス料理のフルコースや最高級中華料理が出来ないのは仕方ないとして、もう少し工夫の使用があっただろ」

能海「一々うるせえな、お前は。胃に入れば全部同じだろ。黙って食えねえのか」


森崎「それで、どんなパンなの?私お腹すいたわ」

古坂「はい、アンモナイトパンです!」

森崎「…は?いやいやいや…アンタ感覚おかしいって!」

古坂「…そうでしょうか」

石山「間違いないな…」

大武「…」モグモグモグ

石山「…って、大武、お前食べてんのかよ!」

大武「…味に変わりはない」

森崎「まあそりゃそうだけど…」

梶矢「あら、結構キュートじゃない。何が悪いのかしら?」

外原「わたしゃ、こういうのが好きだねえ」

森崎「えええ…」

戸叶「あっ、因みに普通のパンもあるよ!」

石山「早く言えよ!」

川上「それで、お箸はどこにあるんだい?」

戸叶「…」

↓3まで 食べる相手

外原さん
あと、更新するとき通知しておくとひとがくるかも

≫89
ありがとうございます。
次回から10分前くらいに通知するようにしてみます。

>>89
間違えました
こうですね

戸叶「ここで食べようかな」

細川「あっ戸叶君!サイン書いてくれた?」

戸叶「もちろんだよ。はいこれ」

細川「やったー!家宝にするわね!代々通じる掛け軸に代えて!」

戸叶「それはやめた方がいいんじゃないかなあ…」

戸叶(ランニング出る前に思い出してよかった…)

外原「女子3人のところに割り込むなんて随分と勇気あるんだねえ。それとも下心かい?」

戸叶「え?いや、そうじゃなくて、見えざる手みたいなものに押されて…」

大武「…別に構わない」

戸叶「そ、そう…?それはありがとう…」

細川「それにしてもさあ、細川さんと大武さんって落ち着きあるよね。私とは真逆って感じ」

大武「…細川も令嬢としてどうかと思う」

外原「ホントだよ。まあ元気があるのはいいことだけどねえ…」

細川「いっそのこと私の代わりにそこで暮らさない?養子になるとかしてさ」

外原「遠慮しておくよ。私にはさすらいの旅が似合っているからねえ…」

大武「…同じく、今くらいがちょうどいい」

細川「ええ…残念だなあ」




戸叶「…蚊帳の外」

【自由行動・朝】

戸叶「朝食も食べ終わったし、どこか行こうかな…?」


1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)

↓1

沢村「あ、戸叶君」

戸叶「調子はどう?」

沢村「寝たら疲れもなくなったし…ノープロブレムだよ。みんな和気藹々としてるし、殺し合いさせられてるなんて、今でも信じられない」

戸叶「そうだな。でもまだ誰も死んでない」

沢村「…そうだね。みんなで脱出すればいいだけだよね」

戸叶「ちょっと空気が重くなっちゃったかな。関係ない話に変えよう」

1沢村の才能について
2橋本との接点について
3誰か乱入(人物指定)

↓1

石山「よう、なんか楽しそうじゃないか」

沢村「石山君」

戸叶「どうしたんだ、こんなところで」

石山「うろついていただけだよ。特に面白い場所はないけど、部屋に引きこもってるのもアレだしな」

沢村「…加藤君とは仲直りできたの?」

石山「俺がアイツと?するわけねえだろ、元はと言えば悪いのはアイツじゃねえか」

沢村「それはそうだけど…」

石山「まあでも、森崎にキレられて少しは頭が冷えたよ。似た様な事があっても今度は血が上らねえようにするよ」

沢村「それならよかった…でも、いつかちゃんと仲直りしてよ?」

石山「分かった分かった。いつかな」

戸叶(…する気ないな)

沢村「そういや、石山君って超高校級の幸運だったよね?」

石山「そうだけど?それがどうかしたか?」

沢村「それって、いきなり案内がお家に届くんだよね?どんな反応だったの?」

石山「…」

戸叶(あれ、今一瞬、石山の表情が強張ったような…気のせいか)

石山「そりゃ驚いたよ。でも俺はすぐに入学を決めた。俺みたいな人間が成功を掴める最初で最後のチャンスだったからな。…まさか、こんなことになるとは思いもしなかったけど」

沢村「そ、そうだよね…でも、みんなで協力すればきっと…」

石山「うるさい!お前なんかに何が分かる!?」

戸叶「お、おい石山!」

石山「…」ハッ

沢村「ごめん、無神経だったよね…」

石山「いや、俺の方こそ怒鳴って悪かった。じゃあ、俺はそろそろ行くわ…」

沢村「石山君…」

戸叶「沢村、大丈夫か?」

沢村「私は全然。ただ…」

戸叶「…」

【自由行動・昼】


戸叶(まずいな…まあどうしようもないけど…切り替えるか)



1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)

↓1

戸叶「…!飛雄馬か…」

山本「どうしたんだ?顔色が優れないように見えるんだが」

戸叶「やっぱりこういう時って顔に出るのな…飛雄馬、みんな大丈夫だと思うか?」

かなり抽象的な質問だったが、飛雄馬は僕の考えていることを察し、答えてくれた。

山本「何とも言えないな。だが、俺も含めてみんな根本は普通の高校生だ。そう簡単に間違いを犯すとは思っていない」

戸叶「…そうか」

山本「もっとも、モノクマがこのまま傍観しているだけとは思えない。あいつはどうしても俺たちに殺し合わせたいみたいだからな」

戸叶「おい、それって…」

山本「…俺は超高校級の脚本家だ。他人の脚本に踊らされるわけには行かない。あいつが何を企んでいるか知らないが、俺はこの物語を、俺の運命を必ず書き換えてみせる」

戸叶「飛雄馬、そんなことを考えていたのか」

山本「いずれにしても、今はお互いの友好を深めるべきだ」

戸叶「…そうだな」



1飛雄馬の才能について
2飛雄馬という名前について
3誰か乱入(人物指定)

↓1

戸叶「そういや、飛雄馬って名前、やっぱりあれからなのか?」

山本「あれからだ」

戸叶「う~ん、やっぱりイメージと合わないなあ…」

山本「まあ、そうだろうな。親は俺にスポ根的な人間になってほしいという意味でつけてくれたらしいが」

戸叶「スポ根的ねえ…」

山本「どうやら正反対の人間になってしまったようだ」

戸叶「むしろ、スポ根的な飛雄馬は見たくないかな…」

山本「まあ脚本家という仕事に熱中できているからな。その意味では名前通りになったんじゃないか?」

戸叶「ま、そんなもんか」


・・・

モノクマ「うぷぷ…戸叶クン達、ボクのアレがアレな話題並みにアレな話をしてるね…それにしても『運命を書き換える』ねえ…やれるものならやってみなよ…山本クン…」

・・・

戸叶「ん?今なんか嫌な声が聴こえたような…」

山本「幻聴だろう。睡眠はちゃんと取った方がいい」

戸叶「昔っから早寝早起きだよ!」

今日はここまでです。ご参加、ありがとうございました。
影の薄いキャラとかいれば、教えて欲しいです。善処します。

アドバイスありがとうございます。
全員が生存しているうちに、一人一回は見せ場を作りたいものです。
今日は22時頃始めようと思っています。

あと被害者とクロについて。
クロはこっちで選んだ何人かの候補から最終的にはコンマで決めようと思います。
被害者は決まったクロに合わせて選びます。

はじめます

【自由行動・夜】


戸叶(…何か、仕掛けてくる?…まさかね)


1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)

↓1

~視聴覚室~

戸叶「はぁ…やっぱりDVDは置いてないなあ…全く、モノクマはいったい何考えているんだ?」

牧野「あれ、戸叶じゃねえか。どうしたんだ、こんなところで?」

戸叶「圭か。映画観たいんだけどさ、一本も置いてないんだよな」

牧野「え、マジか。スポーツ番組とかは?」

戸叶「それどころか、DVD自体がないよ」

牧野「ウソだろ!?誰もフットサルしてくれないから、せめて試合のビデオ見ようと思ったのに…」

戸叶「しかし、この事といい、何考え居るのか分からないな」

牧野「ホントだよな。そもそも、いきなり殺しあえっていうのも意味分からねえし」

戸叶「全く…あれ、これはなんだ?」

僕は地面にキラキラ光る宝石のようなものを見つけた。

牧野「なんだこれ、DVDの破片か?」

戸叶「そんなわけないだろ…一応持っておくか…」



【輝く石】を手に入れた!
【輝く石:持っていると特定のコンマ判定でいいことがあるかも…?】

戸叶「ん…もう9時か…そろそろ自室に…あれ?」

川上「はぁぁ…」

戸叶「どうしたんだ、川上」

川上「ん?戸叶か…今日1日眠くてな…」

戸叶「それまた、どうして…」

川上「いや、机に訳分からんガラクタが置いてあったからモノクマを6時間くらい問い詰めたんだけどさ…結局最後まで何言ってるか分からなかったよ」

戸叶(ワープロの事だな…モノクマも楽じゃないな…)

戸叶「ははは、それ別に必要な物じゃないから気にしなくていいよ」

川上「そうなのかい?ま、いいや。お陰様で今日は熟睡できそうだからね…」

戸叶(僕もそろそろ戻ろう)

昔から習慣にしていた早寝早起きはこんな状況でも役立ってくれ、今日も快適に眠ることが出来た…












【2日目終了】




【3日目】
~戸叶の部屋~

戸叶「よし、今日も早起きで来たぞ」

戸叶「昨日と同じく、ランニングしてから朝食作りに行こう」

戸叶「まさか、また古坂が変なもの作ってたりしないよな…?」

~厨房~

戸叶「よし、今日は一番n…」

ガチャガチャ

戸叶(また、誰かいるのか…)

能海「どうした、一番乗りだと思い込んでぬか喜びしてたか?」

森崎「あら、戸叶じゃない。どうしたのよ、こんな早朝に」

そこに居たのは、料理をしている能海と森崎であった。

戸叶「それを聞きたいのはこっちだよ。何で2人がこんなところに…」

森崎「昨日アンタ達が朝食作ってくれたじゃない?そのあと飛雄馬の提案で決まったのよ。当番制にして負担を減らそうって」

戸叶「…知らなかった」

森崎「例によってクジ引きで決めたわ。それで今日は私の能海ってわけ」

戸叶「なるほど」

能海「森崎、喋っている暇があるなら手動かせよ。間に合わねえぞ」

森崎「うるさいわね!ちゃんとやってるじゃない」

能海「それでも遅いって言ってんだ。…そういうわけだ、戸叶。お前は用済みだから、とっとと消えろ。目障りだ」

戸叶「分かったよ。仕方ないな、トレーニングでもしてくるか…」

戸叶(それにしても能海、いつでも誰かに喧嘩売ってるな…)

~食堂~

牧野「腹減ったなあ…」

大武「…そろそろ時間」

森崎「あっ、みんな来てるね。もう出来てるよ!」

古坂「ええ、今日は…牛乳に目玉焼きに…中華風チャーハン!?どなたですか、これを作ったのは」

能海「…俺だ、なんだその目は」

古坂「…いえ、失礼ながら、ちょっと意外なきがしまして」

能海「日本のスターが朝食も作れなくてどうするんだよ。おい、江頭。これなら文句はねえな?」

江頭「チッ、分かったよ」

細川「あれ、チャーハン?やった、久しぶり!」

戸叶(今日は誰と食べようかな…)



↓3まで一人ずつ

戸叶(今日はここで食べよう。…それにしても何だろう)

江頭「ったく、能海の奴、完全に俺への当てつけじゃねえか」モグモグ

加藤「アンタさ、口に物いれながら喋るのやめなよ。そんなんでも一応社長でしょ?」

江頭「ああ?俺の実力にケチ付けるのか?」

加藤「むしろ、その程度でなんで威張った態度取れるのか俺には分からないよ。いや、その程度だから威張るのか」

橋本「朝っぱらからよしなさいよ、2人とも。まあ、江頭君の行儀が悪いって事に関しては私も賛成ね」

戸叶(この組み合わせは…)

橋本「あら、戸叶君。あなた、こんな修羅場でご飯食べたいのかしら?」

戸叶「あ、ああ…出来れば混ぜて欲しいなって…」

加藤「好きにすれば?こんなのと一緒のテーブルでいいなら」

江頭「お前、どれだけ俺を侮辱すれば気が済むんだ!?」

加藤「まあまあ、怒るなよ。そのキャラはどこぞの幸運さんだけで十分だぜ」

橋本「あなた、一昨日からずっとそんな態度だけど、あまり敵増やさない方がいいんじゃない?」

加藤「そりゃどうも。でも、普通に過ごしてるだけじゃどうもこの環境は退屈でね。まあ恨みたい奴には恨ませておけばいいよ。俺は死なないから」

橋本「…いつかしっぺ返しを食らっても知らないわよ」

加藤「うるさいなあ。カルシウム足りてないんじゃない?どうせ出られないんだし、楽しもうよ」

戸叶「加藤!どういうことだ」

橋本「待って、戸叶君。朝食くらい平和に食べましょう」

江頭「…チッ」

戸叶(なんだこの空気は…)

【自由行動・朝】

戸叶(朝からなんだったんだ…)



1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)

↓1

橋本「ご苦労様、戸叶君。朝から大変だったでしょ」

戸叶「一体なんだったんだ…」

橋本「まあでも、彼らがどういう人間なのかは良く分かったでしょう?」

戸叶「なあ、加藤はまさか…」

橋本「それ以上は言わないで。彼の思うつぼよ」

戸叶「…え?」

橋本「加藤君はああやって、雰囲気を悪くしているだけ。彼に殺人をする度胸はないわ」

戸叶「いや、だったらどうして…」

橋本「そういう人間なのよ。ところで本当に取材以来ね。まさかこんなところで会うなんて」

戸叶「ホントだな。まあ橋本がここに選ばれるのは全然おかしくないけど」

橋本「むしろ予想外だったのは戸叶君の方よ」

戸叶「…!」

橋本「わざわざこんな所こなくても、十分成功出来るのにね。…ま、私には関係ないけれど」

戸叶「…」

橋本「…戸叶君?…ちょっと話題を変えましょうか」

戸叶「…悪い」




1橋本の才能について
2沢村や圭との接点について
3誰か乱入(人物指定)

↓1

戸叶「そういや、一昨日沢村や圭にも会ったことがあるって言ってたよな?やっぱり取材か?」

橋本「そりゃあね。ご存知の通り、私スポーツ界が専門だし」

戸叶「そういや、そうだったかな…どんな取材だったんだ?」

橋本「沢村さんは普通にゴルフ界のホープみたいな感じね。ほら、ゴルフって割とメジャーな方だから、若手の有望株が出てくれば、注目されやすいのよ」

戸叶「なるほど」

橋本「牧野君は個人の取材というよりは、フットサル界全体についてって感じだったわ。確か牧野君がここに入学したのも、より有名になってフットサルを広めるためだったはずよ」

戸叶「…圭も色々考えてるんだな」

橋本「ええ、致命的に思考回路が単純だけどね」

戸叶「それは…否定できないな」

【自由行動・昼】


戸叶(圭も沢村も橋本も…いや、みんなそれぞれの目標のためにここに来たんだな…)


1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)



↓1

牧野「クソッ…なぜ誰も俺とフットサルをしないんだ…!」

戸叶「…圭!」

牧野「戸叶!なあ、聞いてくれよ…俺はもうダメだあ…死んじまう…」

戸叶「落ち着けよ、人はそう簡単に死なない」

牧野「いいや、死ぬ!間違いない!あぁ…三途の川が見える…」

戸叶「お、おい!」

戸叶(こんな時は…)



1圭の才能について
2PK戦だ!
3誰か乱入(人物指定)


↓1


戸叶「よし、圭、体育館行くぞ!」

牧野「…え?」

戸叶「PK戦だよ。相手は僕だ」

牧野「…そうか、戸叶。お前、実はフットサル選手目指してたんだな?」

戸叶「…は?」

牧野「そのために、はるばる俺に教えを請いに来たのか。いいだろう、その挑戦受けてやるぜ!」

戸叶「いや、あの、ちょっと…」

牧野「そうと決まれば直行だああああああああああああ!」

戸叶「置いていかないで…」

戸叶(さっき、少し見直した僕が馬鹿だったよ…!)

牧野「さあ、俺が先攻だ!ああ、やっとボールが蹴れる…」

戸叶(…恐らく圭が蹴ってからじゃ間に合わない。それなら…)

牧野「行くぜ!ファイヤー〇〇〇ード!!」
戸叶(…直感で飛ぶだけだ!!)

バシッ

戸叶(…え?)

牧野「と、止めた…?」

僕は一瞬何が起こったのか分からなかったが、数秒すると、転がっているボールが目に入ってきた。どうやら止めてしまったようだ、手がヒリヒリ痛む。

牧野「クソッ、素人だと思って油断したか…!戸叶!次は容赦しないからな!」

戸叶「その前に僕の番だよ」

牧野「そうだったな」

戸叶(…ここだ!)バシィ

牧野「…」スポッ

戸叶「キャッチされた…!?」

牧野「やっぱりキックはまだまだだな。コースも威力も全然甘いよ」



↓1 結果(コンマ)

7…惨敗(牧野4-0戸叶)

戸叶「ダメだ…歯が立たない…」

牧野「そう落ち込むなって、俺の一本目止めただけでもすげえよ!流石プロ志望なだけあるな!」

戸叶「志望してるのはそっちのプロじゃない!」

牧野「よっしゃ、俺と一緒にフットサル界を盛り上げていこうぜ!!」

戸叶「勝手に選手にしないでくれ!!」

戸叶(変な誤解されたのは解せないけど、圭が元気になってくれてよかったな…)

【自由行動・夜】


戸叶(久しぶりにスポーツ出来て楽しかったな)


1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)


↓1

~保健室~

戸叶「いてて、さっき飛んだ拍子に膝をすりむくとは…ええと、薬は…」

森崎「何してるの?」

戸叶「…!って、森崎か…いきなり声かけるなよ」

森崎「別に驚かしたつもりはないわよ、こんな所来る人珍しいから」

戸叶「いや、圭とPKしてた時に怪我してさ…」

森崎「あのバカ、結局フットサルする相手見つけたんだ。良かったじゃない、今日からあんたは牧野係よ」

戸叶「変なもの作るな!あいつの相手は妙に疲れるんだよ…」

森崎「まっ、そうでしょうね」

戸叶(…そういや、前同じようなシチュエーションで何か見つけたよな。今回も何かあるかも…)

森崎「何やってんの、挙動不審よ」

戸叶「いや、ちょっとね…」

戸叶(おかしい、何も見つからない…?)

森崎「…類は友を呼ぶってことか。あんたも牧野の同類だったのね」

戸叶「え?いや、誤解だ…!待ってくれ、森崎!」

結局何も見つけられなかった…

戸叶「今日は何かとハプニングの多い1日だった気がする…」

梶矢「それは災難だったわね、戸叶ちゃん」

戸叶「…って、おい!なんでここに…それに距離が近い!」

梶矢「アタシも自室に帰る途中よ。それよりどうなの、ここの生活は」

戸叶「別に悪くはないかな。不穏な雰囲気もあまりないし」

梶矢「そう、てっきり精神崩壊して殺人計画でも練ってるのかと思ったわ」

戸叶「あのなあ、冗談にしても言っていいことと悪いことが…」

梶矢「まあ、そんなに怒らなくてもいいじゃない。せっかくのハンサムなお顔が台無しよ?」

戸叶「梶矢に言われても何も嬉しくない!」

梶矢「あら、残念…じゃあアタシそろそろ帰るわね…」

戸叶(なんか最後の最後で疲れが3倍になったな…)










【3日目終了】






モノクマ「うぷぷぷぷ…案の定まだ誰も動かないですねえ…!」

モノクマ「そろそろ爆弾投下しちゃおうかな?」

モノクマ「あっ、動機発表からすぐに事件発生するわけじゃないから安心してね!上手くいけば数日間平和なままかも…」

モノクマ「とりあえず、コンマで決めるよ!40以下で動機発表…」

ピカーン

モノクマ「うわっ、眩しい!なんだよこれ!」




【輝く石】が発動した!



↓1 コンマ20以下で動機発表

動機発表決定!

モノクマ「あらまあ、変な力に邪魔されちゃったけど、結局動機発表だね!」

モノクマ「誰が動いてくれるか楽しみだなあ…」

モノクマ「ちなみに動機発表当日はいつも通り、3回の自由行動が行えます!」

モノクマ「よ~し、さっそく準備準備~」

【4日目】

戸叶「…ん?変な夢を見た様な…」

戸叶「ま、いっか。今日も一走りして気持ちよく朝食食べよう!」

~食堂~

戸叶「…みんな、集まってるな…」

細川「どうかしら?長年培ってきた私の料理技術は!」

牧野「おお、すげえ美味そう!」

細川「でしょ~?」

山本「9割方俺がやったんだがな。もっとも、お前に任せていたらみんな飯抜きだっただろう」

細川「ちょっと!ばらさなくてもいいじゃない!」

『え~、校内放送校内放送。支給体育館にお集まりください』

石山「な、なんだ…?」

大武「…どうせろくなことじゃない」

山本「せっかくの料理が冷えてしまう。下らない話ならここでしてもらいたいものだが」

『全部聞こえてるよ!!とりあえず体育館に集まれ!来なかった奴はオシオキだからな!!』

橋本「どうやら拒否権はないみたいね」

能海「とっとと終わらせて飯食おうぜ」

森崎「それが賢明ね。私も早くいこ」

沢村「ちょっと待って、礼ちゃん。私も行くわ」

加藤「…少しはこの退屈な生活をマシにしてくれるかな?」

みんな続々と体育館に向かっていく。

戸叶(なんだ…?何か嫌な予感が…)

~体育館~

モノクマ「やあやあ、オマエラおはよう!非常に目覚めのいい朝だね!」

能海「ケッ、こちとらお前のせいで最悪の気分だぜ」

モノクマ「あっ、また反抗的な態度とる!もしかしてもう1回ボクを爆発させちゃう~?…今度は逃さないけどね」

梶矢「下らない事言ってないで早く要件を済ませてちょうだい」

細川「そうよ、ご飯まだなんだから!」

モノクマ「全く、せっかちだなあ…いいでしょう、まずはこの映像をご覧ください!」

そう言ってモノクマはスクリーンをおろす。そして、映像を付けた。

石山「あ?なんだこれ」

そこに映ったのは…

橋本「良くわからないわね」









歴史の教科書で見慣れた様な景色…田んぼと竪穴住居が並び、毛皮をまとったまとった人々が行き来している遥か昔の時代の風景…




そして、そのすぐ側に建っている希望ヶ峰学園だった

牧野「…なんだこれ、江戸時代か?」

森崎「そんなわけないでしょ」

古坂「…弥生時代ですね」

モノクマ「大当たり!稲作が伝来した弥生時代にボク達はいるのです!」

能海「…馬鹿じゃねえの。おい、お前ら、帰るぞ」

外原「こりゃまた随分と丁寧な合成写真を作ったもんだ」

川上「合成写真?なんだいそれは。活動写真とは違うのかい?」

モノクマ「あ!信じてないな!これは正真正銘のホンモノ!合成写真なんかじゃありません!」

細川「…こうやって人は嘘を重ねていくのね」

大武「…人じゃなくてクマだけど」

加藤「あ~あ、期待して損しちゃったよ」

モノクマ「…まったく、こんな生徒をもってボクは悲しいよ…こうなったら…開け、ハチミツ!」

そうモノクマが叫んだ瞬間、体育館の窓を封鎖していた鉄板がはがれた。



そして、そこに現れたのは映像と同じ小さな村だった…

戸叶「なっ…」

モノクマ「どう?信じてくれた?」

森崎「ど、どうせ何か仕込んでるんでしょ…?」

石山「そうだ、そうに決まってる!」

モノクマ「お望みとあらばちょっとだけ外に出してあげてもいいけど?…そのまま逃げようとしてもどこかで飢え死にするだけだけどね」

江頭「バカな!そんなことが出来るわけ…」

モノクマ「ところが出来ちゃうんだよ…いわゆるタイムマシンがあればね…」

能海「ハッ、そんなもの空想の産物だろ?」
モノクマ「オマエラの記憶の中ではね」

能海「…なに?」

モノクマ「知っての通り、オマエラの時代に本来タイムマシンはないよ。でも、科学技術はどんどん進歩しているんだよ。…あの日からどれくらい経ったかなあ…」

梶矢「つまり、モノクマちゃんは、アタシ達が記憶を失っているといいたいのね」

沢村「…!!」

能海「なっ…」

古坂「そんな…」

石山「はぁ?」

突然の梶矢の発言にほかのメンバーは言葉を失った。

モノクマ「さすが梶矢クン、探偵やっているだけはあるね。オマエラはある一定期間の記憶を奪われているんだよ」

川上「話が飛びすぎて…」

石山「信じられるか!そんなこと!そうだ、お前未来人とかだろ?遥か未来から俺らをさらって…」

モノクマ「石山クンがそう思うんならそれでいいんじゃない?でもこれだけは覚えておいてよ。コロシアイ以外にここを出る方法はないんだ…」

石山「…!!」

沢村「そんなのって…」

モノクマ「ちなみに、この学園は弥生人からは見えていないので歴史にはなんの影響もありません!それじゃあバイバイ~」

川上「ちょっと、待ちな!」

外原「とんでもない話だったねえ」

江頭「認めねえぞ…俺は…」

山本「…やはり動いてきたな」

加藤「ふぅん、やっと面白くなってきたかもね…」

みんなの反応は一部を除いてほとんどがマイナスだ。
戸惑い、怒り、そして絶望…


戸叶(これは、やばいな…)

…この時、すでに一人の高校生の中に、どす黒い殺意が芽生え始めていたことに僕はまだ気づいていなかった

今日はここまでです。
ご参加、ありがとうございました。
クロ決定までまだ猶予があります。
次回も是非、ご参加ください。

10分後くらいから少し進めます

~食堂~

森崎「はあ…何よあいつ、朝っぱらから…」

牧野「俺らってやっぱり、昔にいるのか…?」

江頭「出鱈目に決まってるだろ!不愉快だ!」

外原「けどあれだけ自信満々に言ってたしねえ…」

石山「畜生!なんでこうなるんだよ…」

細川「みんな、取り敢えずご飯食べない?」

川上「なに呑気なことを言ってるんだい、あんた!?」

山本「細川の言う通りだ。それに落ち着かなければ話は始まらない」

川上「…悪かったよ」

沢村「じゃあ、食べ始めようか!」

能海「…」

戸叶(やっぱり、雰囲気が暗いな…)



↓3まで 一緒に食べる相手1人ずつ

沢村「あっ、戸叶君!一緒に食べる?」

牧野「飛雄馬の料理、うまいぜ」

戸叶「ああ、ありがとう。…2人は大丈夫なのか?」

沢村「…怖くないって言ったら嘘になるけどね。でも私は誰かを殺したくないし、誰もそんな事しないって信じている」

牧野「俺も殺人なんてしようと思わないな。第一、何が何だかサッパリなんだ」

戸叶「…そうか。安心したよ」

江頭「フン、馬鹿は気楽そうでいいな」

戸叶「え、江頭!いつからここに…」

江頭「最初からだ。お前気付くのが遅いんだよ」

戸叶「いや、悪い…」

江頭「…まあいい。お前達は楽観主義でいいかもしれないが、ここには16人もいるんだぞ?誰が何を仕出かすか分かったものじゃない」

沢村「江頭君!そんな言い方…」

江頭「お前だって初日に加藤に聞かれて答えに詰まってたじゃねえか。そうだ、加藤の野郎だって…」

沢村「もうやめて!」

江頭「うるせえな!俺はお前らとは違うんだよ!」

戸叶「江頭…!」

牧野「いい加減にしろよ」

江頭「…!なんのつもりだ」

牧野「そんなの全部お前の妄想じゃねえかよ!沢村に八つ当たりすんな!」

江頭「八つ当たりだと…?お前…!!」

戸叶「あ~もう、やめやめ!ほら、飯食うぞ」

江頭「チッ」

沢村「圭君…ありがとう」

牧野「いやあ…はは、それほどでもあるよ!」

戸叶「…最後で台無し」

【自由行動・朝】

戸叶(みんなピリピリしはじめてるな…沢村と圭は普通にふるまってるが…)

1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)

↓1

安価ありがとうございます。
一旦中断します。続きはまたあとで

19時ごろから再開します

PCがちょいあれなので少しお待ちください

はじめます

大武「…」

戸叶「…ん、あれは…お~い、大武!」

大武「…戸叶」

戸叶「…相変わらずポーカーフェイスだな。大丈夫か?」

大武「…私はね。…心配なのが何人かいる」

戸叶「まあそうだよなあ…」




1大武の才能について
2動機について
3誰か乱入(人物指定)


↓1 

戸叶「なあ、今回の動機についてどう思う?」

大武「…というのは?」

戸叶「あれ、本当なのかな」

大武「…おそらくね」

戸叶「…!」

大武「…モノクマは嘘はつかない。…嘘ならもっといい方法があるはず」

戸叶「まあ、そうだよな」

大武「…問題はこれに慌ててしまう人がいるか」

戸叶「…」

大武「…私は問題ない」

戸叶「…分かった。信じるよ」

【自由行動・昼】


戸叶(慌ててしまう人間か…そんな事で殺してしまうなんて思いたくないけど…)



1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)

↓1

すみません、プールはまだ開放されていないので別の場所でお願いします

現時点では>>59~>>62が選べます

>>59 >>60 >>61 >>62ですね

~食堂~

戸叶「…人がいないと、この広さも寂しいだけだな」

古坂「あれ、どうしたんですか」

戸叶「ふ、古坂!」

古坂「驚きすぎですよ」

戸叶「ご、ごめん…ところで何でここへ?」

古坂「特に理由はありませんよ。戸叶さんだってそうでしょう」

戸叶「…まあね」

古坂「そういえば、こんなものを見つけました。私はいらないので差し上げます」

戸叶「ありがとう…って、ヌイグルミ?いや、そういう趣味ないんだけど…」

古坂「そんなつもりはないですよ。ただ、戸叶さんが持っているのがいい気がしまして」

戸叶「じゃあ受け取っておくよ…」




【ヌイグルミ】を手に入れた
【ヌイグルミ:女子からの評価があがりやすくなります】

【自由行動・夜】

戸叶(もう夜か…今日は1日が早いな)


1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)

↓1

石山「ああ、クソッ!なんだってんだよ!」

戸叶「石山!大丈夫か?」

石山「戸叶…冷やかしか?」

戸叶「そんなんじゃないよ。僕はただ…」

石山「殺しは良くないって言うんだろ?分かってるよ、そんなこと」

戸叶「…」

石山「でもよ、誰かが俺の事狙ってるかもしれねえだろ」

戸叶「そんなことは…」

石山「無いとは言い切れねえよ。それに俺、才能ないし誰よりも狙いやすそうだろ?」

戸叶「…」

石山「ああ、またイライラしてきたぜ…」



1石山の才能について
2動機について
3誰か乱入(人物指定)


↓1

戸叶「…石山、動機についてはどう考えているんだ?」

石山「あぁ?あれだけ言われたら信じないわけにいかねえだろ。あれは嘘じゃねえよ」

戸叶「…そうか。急にあんなこと言われて気が動転したりしていないか?」

石山「動揺しない方がおかしいだろ。一気にあれだけのこと言われたらな…それともお前は大丈夫なのか?」

戸叶「いや、僕も動揺はしている」

石山「だったらなんで平常を装って、俺に話しかける?本当は殺す隙を伺ってんじゃねえのか!?」

戸叶「違う、そんなことはない!」

石山「…また怒鳴っちまったな。悪い、戸叶」

戸叶「いや、いいんだ」

石山「…一晩寝れば頭も冷えるだろ。じゃ、また明日な」

戸叶「…ああ」

戸叶「石山は…あれで良かったのか…?」

戸叶「…もう祈るしかないな」

戸叶「今日はもう寝よう」







【4日目終了】






モノクマ「うぷぷぷぷ…」

モノクマ「いい感じにみんな疑心暗鬼になってますなあ」

モノクマ「さあ、今日は運命の事件発生判定です!コンマ40以下で…」


ピカーン

モノクマ「ああもう、またかよ!いいよ、もう!コンマ30以下で事件発生です!どうぞ!」


↓1 

モノクマ「クソッ、そんなばかな!」

モノクマ「いいよ、せいぜい最後の悪あがきをするんだね!」

【5日目の事件発生を回避しました】

【5日目】
~戸叶の部屋~

戸叶「ん?また変な夢を見た様な…」

戸叶「まあいいか」

~食堂~

加藤「はぁ…」

戸叶(加藤がめずらしくしょげてるな…何があったんだ…?)

橋本「随分とお疲れの様ね、加藤君」

加藤「そりゃあ疲れるよ。料理当番のペアがあんな奴じゃね」

川上「包丁しかアタシがつけるもんなかったから、ひたすら切りまくっといたよ!ついでに包丁も全部研いだよ」

加藤「尻拭いをさせられる身にもなってくれないかなぁ」

橋本「それはお気の毒に」

森崎「…全然気の毒に思ってないわね」

細川「まあ、加藤だし。自業自得じゃない?」

能海「ったく、朝から騒がしいったらありゃしねえ」

外原「でも、何も起きなくて良かったじゃないか」

沢村「そうそう、平和が一番だよ」

江頭「…ケッ」

牧野「…まだ拗ねてるのかよ」

動機発表から丸一日が立ち、皆いくらか落ち着きを取り戻してきたみたいだ。

戸叶(さて、誰と食べようか)




↓3まで 一人ずつ

戸叶(今回は割と新鮮なメンバーだな)

古坂「川上さんって、何でもお箸で食べるんですね」

川上「ん?ああ、殆ど和食しか食べたことないからね。箸は必需品だったよ」

能海「だからといって、パンを箸で持つのはおかしいだろ」

川上「そうかい?アタシはあまり違和感ないけど」

能海「お前が違和感持たないのは当たり前だわ、アホか」

戸叶「ははは、まあ個性って事でいいんじゃない?」

能海「そんな個性があるかよ」

古坂「そういう能海さんも、この前スプーンの持ち方おかしかったですよ?」

能海「…あぁ?食えればいいんだよ、食えれば!」

川上「だったらアタシだって別にいいだろ」

能海「知るか、勝手にしろ」

戸叶(久しぶりに平和に朝食を食べた気がする…)

【自由行動・朝】


戸叶(なんだ、誰も何もしないじゃないか。…杞憂だったかな)


1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)

↓1

森崎「ふぅ…」

戸叶「あれ、森崎じゃないか」

森崎「あら、戸叶じゃない。どうしたのよ」

戸叶「元気そうだな」

森崎「なに妙なこと言ってんのよ」

戸叶「いや、昨日の事があったからさ」

森崎「…もう1日たったのよ。誰も何も起こさないわ」

戸叶「…そうだといいね」

1森崎の才能について
2仲の良い人物について
3誰か乱入(人物指定)


↓1

細川「ふんふ~ん♪あれ?戸叶君に礼じゃない!どうしたのよ、こんなところで」

戸叶「ちょっと立ち話をね」

細川「へえ、礼も戸叶君のサインが欲しくなったの?」

森崎「違うわよ。何も起こらなくて良かったって、そういう話」

細川「…そうね」

戸叶「ん?なんか元気ないな…」

細川「昨日1日でみんな忘れてくれてればいいんだけどね」

森崎「アンタ、まだ心配してんの?」

戸叶「大丈夫だろ、忘れるとまでいかなくても、もう落ち着いてるだろうし」

細川「…そうだね!私としたことが、どうしたんだろう、あはは」

森崎「そうよ、元気すぎるくらいがちょうどいいわ」

戸叶「そうだな」

【自由行動・昼】


戸叶(細川ちょっとらしくなかったな…)


1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)


↓1

山本「…」

戸叶「飛雄馬、何やっているんだ?」

山本「ああ、ちょっとね」

戸叶「…?」

山本「ボケっとして過ごしたって脱出なんて出来ないだろ?だから少しでも手掛かりを探していたんだ」

戸叶「…どうだったんだ?」

山本「…さっぱりだ。やっぱり黒幕もこんな事やるだけはあるね。一筋縄ではいかなそうだよ」

戸叶「…そうか」


1動機について
2飛雄馬の才能について
3誰か乱入(人物指定)


↓1

戸叶「…飛雄馬、あの動機どう思う?」

山本「…まず間違いなく本物だと思っている。あの時のモノクマには有無を言わせない何かがあった」

戸叶「…やっぱり。でも、もう大丈夫だよな?1日たったし」

山本「…油断するにはまだ早い」

戸叶「え?」

山本「逆に時間が経つことで決意が固まることもある。それにそういう感情は簡単に隠すことが出来るからな」

戸叶「誰かが、人を殺すかもしれないって言うのか!?」

山本「そういうわけじゃない。でも警戒はしておくべきだ。…全員で脱出するためにもね」

戸叶「…もう一つ、いいか?」

山本「?」

戸叶「動機が本物だと思っているのは分かった。それでも何でまだ脱出を諦めずにいられるんだ?」

山本「言っただろ、シナリオを書き換えるって。このくらいの事は最初から覚悟していた」

戸叶「…そうか」

【自由行動・夜】


戸叶(まだ事件が起こる可能性があるって…?だったら僕は、どうすればいいんだ?)

1誰かと話す(人物指定)
2探索(場所指定)


↓1


~玄関~

戸叶「…あの時はここが開いていればって思ったんだよな」

戸叶「まさか、開いても逃げ出すことが出来ないなんてね」

外原「一人で何ブツブツ喋ってるんだい?」

戸叶「と、外原…何でこんなところに」

外原「聞きたいのはこっちだよ。なんの意味もないだろうに」

戸叶「…なんか、最初の日を思い出してね」

外原「フッ、そういうこと言ってると死ぬよ?近いうちにね」

戸叶「へ、変な冗談はよせよ!」

外原「…相変わらずだねえ。まあ無駄に神経質になることもないんじゃないかい?前にも言ったけれど」

戸叶「そうだな、ありがとう」

外原「そうだ、これ拾ったんだけどいるかい?」

戸叶「これは…ゲームか」

外原「わたしゃ興味ないからねえ」

戸叶(しかし、時々変なものが落ちてるよな)



【ゲーム】を手に入れた
【ゲーム:男子の評価が上がりやすくなります】


戸叶「…もう、寝る時間か」

戸叶「…何も起きないよな…」







【5日目終了】









モノクマ「さあ、やってまいりました!事件発生判定の時間です!」

モノクマ「じゃ、ちゃちゃっと行っちゃおうか60以下で事件発生!あっこれ、石の効果含めた数値ね」

モノクマ「それでは、どうぞ!」


↓1 コンマ60以下で事件発生

モノクマ「おお、アブナイ、アブナイ…」

モノクマ「まあ、ここまで引き延ばせただけでも御の字だったんじゃない?」

モノクマ「じゃあ続いてクロ決め行きましょう!」





↓1 コンマの結果で???

クロ決定!


モノクマ「これはこれは…」


モノクマ「…」ニヤッ

クロと被害者が決定しました。
事件が発生します。

【6日目】
~戸叶の部屋~

戸叶「は~あ、ん?まだ5時か…」

今日はいつもより早く目が覚めた。何か、嫌な予感がした。

戸叶「何も起きてなければいいんだけどな...」

顔を洗い、着替えている最中もなんだか落ち着かない。

戸叶「ああ全く!ランニングすれば吹き飛ぶだろ」

僕は自分に言い聞かせるように叫ぶと、逃げるように自分の部屋を出た。


~???の部屋~

戸叶「あれ、このドア少し空いてる…」

僕はランニングを始めたものの、すぐにそれを中断することになった。ある人物の個室のドアが少し空いており、そこから光が漏れていたからだ。

戸叶「いくらなんでも不用心じゃないか?」

不審に思った僕はお咎めを受けることを承知で、その部屋に足を踏み入れていることにした。

戸叶「起きてるのか?まだ朝の5時…!」

そういいながら部屋をのぞいた僕は言葉を失った。

戸叶「お、おい...」

何故ならそこには

戸叶「嘘だろ…」

昨日まで間違いなく生きていたはずの









【超高校級のゴルファー】沢村巽が頭から血を流して、うつぶせに倒れていたのだから…




今日はここまでです。
第一の犠牲者となってしまったのは沢村さんでした。
ご参加、ありがとうございました。

それと、裁判の参考にマップです

学園エリア
http://gamers-high.com/danganronpa/map1.html

寄宿舎エリア
http://gamers-high.com/danganronpa/map2.html


部屋番号は10戸叶 11橋本 12加藤 13森崎 14梶矢 15細川 16能海 17沢村 18川上 19江頭 20山本 21外原 22石山 23古坂 24大武
それと、原作より一人多いので、10番の上に一個部屋があり、そこには牧野が寝ています

さっと、捜査のパートナー決めるとこまで進めて、そこから書き溜めたいと思います。











Chapter1【マーダーの条件】非日常編







戸叶「さ、沢村…」

モノクマ「やあ、戸叶クン。早起きだね」

戸叶「…!お前…」

モノクマ「そんな睨みつけないでよ。それより、沢村さんなら既に死んでるよ」

戸叶「…それで一体なんの用だ」

モノクマ「まあ、このままいても何も始まらないじゃん?とりあえずみんな呼んできてよ」

それだけ言うとモノクマは消えてしまった。

戸叶「沢村…」

僕はもう一度倒れている沢村を見て、それからすぐに部屋を出た。

ピンポーン

能海「ったく、うるせえな。何時だと思ってやがる!」

戸叶「…それどころじゃない、事件が起きたんだ」

能海「…!どこだ!?」

戸叶「…すぐ隣だ」

能海「…まさか!」

能海は表情を変え沢村の部屋に飛び込んだ。






ピンポンパンポーン!
『死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!』






能海「畜生!…戸叶、全員起こしに行くぞ!」

戸叶「…ああ」

放送が流れたこともあり、みんなはすぐに集まった。

細川「ま、まさか…」

古坂「本当に事件が起こるなんて…」

牧野「沢村…嘘だろ?」

山本「みんな、気持ちは分かるが一度落ち着いてほしい。まずはこいつに聞かないといけないことがある」

そう言うと飛雄馬はそいつを睨みつけた。

山本「学級裁判とは何のことだ。説明してもらおうか」

モノクマ「はい、そのために僕はここにいるのです!まずは皆さん、生徒手帳を開いてください!」

この場に全く合わない軽快な口調で奴は話し出す。





7 生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

8 学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

9 学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。

川上「はぁ?なんだい、これは」

モノクマ「見てのとおりだよ!これからクロとそれ以外のみんなで命がけの熱い戦いが始まるのです!クロは自分が犯人だとばれないように、シロは真犯人を暴けるように頑張ってね!ちなみに犯人は多数決で決まるよ」

江頭「馬鹿馬鹿しい、やってられるか!」

石山「処刑だって…?冗談じゃねえよ!」

モノクマ「別に捜査しないのは、勝手だけどね。無条件で死ぬよ?」

牧野「待ってくれ!これじゃあまるで…」

彼はここにいる全員が信じられずにいたことを口に出す。

牧野「俺たちの中に犯人がいるみたいじゃないか…」

モノクマ「そりゃそうだよ!そういうルールなんだから!それとも、仲間を疑いたくないなんてありがちな泣き言を飛ばす気かい?」

牧野「マジかよ…」

モノクマ「それと素人のオマエラじゃ検死なんてできないだろうから僕がある程度情報を用意してあげるよ。詳しくはモノクマファイルをみてね」

モノクマ「それじゃ!健闘を祈るよ!グッドラック!」

それだけ言うとモノクマは去っていった。この場に重たい雰囲気を残して。

梶矢「…とりあえず捜査をはじめましょう。それが沢村ちゃんの為にもなるわ」

が…

森崎「巽ちゃん…!」

森崎「ねえ、冗談でしょ?もういいから、目覚ましなよ!」

この状況を受け入れられない人物が一人いた。

当然だ、森崎はこのメンバーの中でも特に沢村と仲が良かったのだから。

森崎「ねえったら…」

加藤「やめてくれない?そういうの。うざいから」

そこに、今まで黙っていた加藤が割り込んできた。とてつもなく大きな悪意を持って。

能海「加藤、何のつもりだ?」

加藤「はっきり言って興醒めなんだよね、そういうの。あっ、もしかしてアンタが犯人とか?容疑から逃れるためにこんな茶番やってんの?」

山本「よせ、加藤」

森崎「なるほど、よく分かったよ…」








森崎「加藤、アンタが犯人だね?」






大武「…!」

戸叶「森崎…!」

加藤「へえ、言ってくれるじゃん。まあ何でもいいけど邪魔だけはしないでよ。俺、心中の趣味はないからね」

森崎「アンタ、タダで済むと思うんじゃないわよ…」

橋本「森崎さん、落ち着いて」

森崎「…!!」

橋本「気持ちは分かるけど今は我慢して。恨みや先入観は思わぬ落とし穴になるわ」

森崎「…」

梶矢「落ち着いてきたころで捜査についての話をするわね。捜査は基本的に2人1組でやってちょうだい。それに死体の見張りが必要ね。最低2人は欲しいところねえ」

牧野「じゃあ一人が俺がやるよ。正直頭使うの苦手だしさ」

大武「…私も」

牧野「おっ、大武もやってくれんのか?よっしゃ、これで百人力だぜ!」


戸叶(ペアね…誰と組もうか…?)




↓1(牧野、大武以外)捜査パートナー

ありがとうございます。森崎に決まりました。
準備して、捜査編と学級裁判編を投下したいと思います。
また予告します。

とりあえず捜査を開始します。
安価はないので始めますね。

戸叶「森崎、大丈夫か?」

森崎「…なんとかね」

戸叶「僕と捜査しないか?」

森崎「…いいわ、始めましょ」

戸叶「…無理はするなよ?」

森崎「…大丈夫よ」


戸叶「…まずは、モノクマファイルでも読もうか」

森崎「…そうね、情報があるらしいし」

僕らは、それぞれ電子生徒手帳を開いた。

【モノクマファイル1】
被害者は【超高校級のゴルファー】沢村巽。
死体発見場所は沢村の部屋。
死因は撲殺。
死亡推定時刻は22時~23時半の間

森崎「…何も新しい情報がないじゃない」

戸叶「推定時刻が書かれてるのはありがたいよ」

森崎「そうかしらね、夜時間だし誰もアリバイなんてないんじゃない?」





【モノクマファイル1】を入手
被害者は【超高校級のゴルファー】沢村巽。
死体発見場所は沢村の部屋。
死因は撲殺。
死亡推定時刻は22時~23時半の間

戸叶「部屋の中を調べよう。…ほとんどの証拠はここにありそうだからね」

森崎「…私もそれがいいと思うわ」

戸叶「辛かったら外で待っててくれていい」

森崎「…別に。逃げるわけにはいかないし」

戸叶「…」

~沢村の部屋~

牧野「…戸叶、森崎!」

森崎「…」

戸叶「少し、調べさせてほしい」

牧野「ああ…そうだ、そこにゴルフクラブが落ちてるんだ。もしかしたら沢村はそれで…」

圭の指さす方を見ると確かにそこにはゴルフクラブがあった。

僕はそれを手に取ってみる。

戸叶(これが凶器なのか…?いや…これには血痕が全くない…)

牧野「どうなんだ…?」

戸叶「多分これは凶器じゃないよ。他に何かあるんだ」

牧野「え、そうか…」





【ゴルフクラブ】を入手
沢村の遺体のそばにはゴルフクラブが落ちていた。

大武「…」

戸叶「大武、何かあったのか?」

大武「…ポケットにこれが」

そういって大武が差し出したのは紙切れだった。

戸叶「…!これは…」

そこにはワープロ打ちの文字が並んでいた。



『夜10時頃に私の部屋に来て。大事な話があるから。 沢村』



牧野「なあ、これ…まさか沢村の方が殺そうとしたんじゃ…」

戸叶「いや、まだ結論付けるには…」

森崎「そんなわけないでしょ!」

牧野「…!い、いや、悪かったよ…」





【沢村の呼び出し状】入手
沢村のポケットには呼び出し状が入っていた。内容は『夜10時頃に私の部屋に来て。大事な話があるから。 沢村』

【ワープロ】入手
呼び出し状はワープロで打たれたようだ。

梶矢「…」

戸叶「梶矢、なにか分かったか?」

梶矢「アタシは検死なんてものはできないわ。ただ、即死ではなかったようね…」

戸叶「…どういうことだ?」

梶矢「頭にはいくつもの傷があったわ。一つ一つの傷は浅くてとても致命傷にはならないけど、これだけ殴られたらひとたまりもないでしょうね」

森崎「…!」

牧野「ひでえ…」





【遺体の状況】入手
頭部には複数の傷跡があった。一つ一つの傷は浅く、それだけでは致命傷にはならないらしい。

戸叶「…ここで調べられることは、こんなものか…?」

森崎「…!…待って」

戸叶「?どうしたんだ、森崎」

森崎「…これ」

僕は森崎に渡されたハンカチを見て息をのんだ。

そのハンカチにはS・Kと縫ってあったからだ。

牧野「なんだこれ…象形文字か?」

戸叶「…英語だよ。イニシャルだな、これは…」

戸叶(でもイニシャルがS・Kの人物ってこの中じゃ…)

森崎「…やっぱりね」





【S・Kのハンカチを入手】
沢村の部屋にはハンカチが落ちていた。それにはS・Kと縫ってあった。

森崎「…」

戸叶(森崎、本当に大丈夫かな…)

戸叶「部屋で調べられることはこんなものか?じゃあ次に…」

梶矢「戸叶ちゃん、ちょっと待って」

戸叶「え、まだなにか…」

梶矢「森崎ちゃんはこの部屋で待ってて。ちょっと外出るわよ」

戸叶「いきなりどうしたんだよ」

廊下に出ると梶矢は小声で話し始めた。

梶矢「アタシ以外気付いていないと思うけどね、沢村ちゃんネックレスかけていたのよ」

戸叶「今までかけたっけ」

梶矢「…かけたことないわ。断言できる」

戸叶「じゃあなんで…」

梶矢「戸叶ちゃんには乙女心が分からないのね」

戸叶「あんたも乙女じゃないだろ!」

梶矢「ま、不安だったんじゃないかしらね。それで気を紛らわそうとした。そんなところだと思うわよ」

戸叶「…」

梶矢「…これ、アタシ達だけの秘密よ?」





【梶矢の証言】
梶矢によれば、沢村は今日に限ってネックレスを付けていたらしい。このことは梶矢と戸叶しか知らない。

森崎「…話ってなんだったのよ」

戸叶「そんな大事な話ではなかったよ」

森崎「…そう」

古坂「戸叶さんに森崎さん?」

戸叶「古坂か…夜時間って何をしていた?」

森崎「アリバイなんてあるわけないでしょ」

古坂「ありますよ」

森崎「…え?」

古坂「昨日は9時半頃から大武さんのお部屋に行っていたんです」

戸叶「ずっとか?」

古坂「ええ」





【古坂の証言】入手
古坂は21時半頃から大武の部屋で過ごしていたらしい。

能海「…」

戸叶「能海!」

能海「戸叶か」

戸叶「どうしたんだ?」

能海「実はな、気になることが一つあんだよ」

戸叶「というと?」

能海「俺が現場に行ったときふざけたアナウンスがなっただろ?あれ、なんでお前が見つけた瞬間にならなかったんだろうな」

モノクマ「それについてはボクがお答えしましょう!」

能海「お前…!」

モノクマ「あれは死体発見アナウンスと言って、3人目が死体を発見した瞬間に流れるのです」

戸叶「その3人に犯人は含むのか?」

モノクマ「状況によるよ!殺した直後の場合は勿論含まないけどね」

能海「なるほど、よくわかったぜ。とっとと失せろ」

モノクマ「あ~もう分かったよ!」





【死体発見アナウンス】入手
3人目が死体を発見した瞬間に流れる。発見者に犯行直後のクロは含まないようだ。今回は能海が見つけた瞬間に流れた。

江頭「クソッ、なんで俺がこんなことを…」

戸叶「江頭、何かわかったか?」

江頭「分かるかよ、この学園どんだけ広いと思ってるんだ」

森崎「アンタそれでも社長なわけ?」

江頭「…なんだと?」

戸叶「よせ、森崎。江頭、夜時間は何をしていたんだ?」

江頭「ふん、アリバイ検証ってやつか。アリバイ証明にはならないかもしれないが、俺は寝る前に牧野と話してたぜ」

戸叶「それ、どのくらいの時間だ?」

江頭「30分くらいは話してたんじゃねえか?部屋戻って時計観たら10時半くらいだった気がするな」

戸叶「参考になった、ありがとう。それにしても圭と何話してたんだ?」

江頭「ああ?喧嘩だよ、喧嘩。牧野の部屋の前でな」

戸叶「全く…またかよ。その時誰か見なかったか?」

江頭「いや、誰もいなかったな」





【江頭の証言】入手
江頭と牧野は、牧野の部屋の前で22時頃から30分ほど口喧嘩をしていたらしい。その間、江頭は誰も見なかったようだ。

川上「はぁ…アタシには荷が重すぎるってんだい」

戸叶「川上」

川上「あっ、戸叶じゃないか。何かわかったか?」

戸叶「ああ、色々とね。そっちは?」

川上「アタシは何が何だかさっぱりだよ…こんなんで乗り切れるのかね」

戸叶「あまり不安になりすぎない方がいい。…それと、夜時間は何してたかな?」

川上「夜時間かい?昨日はずっと外原の部屋にいたよ」

戸叶「…ずっとか?」

川上「いや、一回自分の部屋に忘れ物をして10分くらい戻ったんだ。何時かは覚えてないけどね」

戸叶「それ以外には?」

川上「一歩も出てないよ」





【川上の証言】入手
事件当日は外原の部屋で過ごしていたらしい。一度だけ10分ほど忘れ物を取りに、自室へ帰っていたそうだ。

戸叶「…!」

森崎「…どうしたのよ、いきなり」

戸叶「こんなところに血痕があるんだ」

僕が血痕を見つけたのは、廊下から沢村の部屋に向かって右側の壁だった。

森崎「…ちっちゃ。こんなところに血なんてつくわけないし、何かの間違いでしょ」

戸叶「いや、確かにとてつもなく小さいけれど、これは間違いなく血だよ」

森崎「…そう。まあ犯人はもう決まってるけどね、いいんじゃない?」

戸叶「森崎…」





【壁の血痕】
廊下から沢村の部屋に向かって右側の壁にはとても小さな血痕があった。

外原「はぁ…全くどういうことかねえ…」

戸叶「外原!どうしたんだ?」

外原「凶器らしきものが全く見つからないんだよ」

戸叶「…本当か?」

外原「ああ、学園エリア寄宿舎エリア全部探したんだけどねえ…」

戸叶「…さらっと凄いこと言わなかったか?」

外原「こう見えても、物探すのは得意なんだよ」

戸叶「個室もか?」

外原「ああ、くまなく探したよ」

戸叶(…凶器がない…?)





【見当たらない凶器】入手
外原によれば、凶器はどこからも見つからなかったらしい。


キーンコーンカーンコーン

『そろそろ始めるので集合してください!』

戸叶(ついに…裁判か…)

戸叶(最後にアリバイ証言をまとめておこう)





【アリバイ証言】入手
古坂、大武は21時半頃から一晩中一緒に居た。江頭と牧野は22時から22時半まで口喧嘩をしていた。川上と外原も一晩中一緒に居た。なお、川上は途中で10分ほど自室に向かっていた。

~エレベーター前~

モノクマ「全員集合したね、それじゃあこれに乗ってください!」

ついに始まるのか…


梶矢「全く…クロもとんでもないことしてくれたわね…」

橋本「覚悟を決めるしかないわね」

牧野「一体何がどうなってるんだ…?」

石山「畜生…!こんなところで死ねるかよ…」

大武「…行くか」

古坂「…おぞましいところですね」

加藤「…面白いじゃん?」


この中に…


山本「ついに始まるな」

能海「…ぜってえ突き止めてやる」

川上「はあ、大丈夫かねえ…」

江頭「どこまでもふざけてやがる…」

外原「さて、行こうかねえ」

細川「こんなことになるなんて…」

森崎「…絶対に許さないよ」


沢村を殺した犯人がいる…


15人を乗せたエレベーターは裁判場へと急降下していった。

というわけで、捜査編終了です。
今の時点で、犯人&トリックは推理できると思います。
書くの初めてなので難易度が高いのか低いのかは知りません。

最後に、席順を。名前順で、
石山→江頭→大武→梶矢→加藤→川上→沢村→戸叶→外原→能海→橋本→古坂→細川→牧野→森崎→山本
です。

9時半頃に始めたいと思います。

コトダマ一覧

【モノクマファイル1】>>246

【ゴルフクラブ】>>247

【沢村の呼び出し状】
【ワープロ】    >>248

【遺体の状況】>>249

【S・Kのハンカチ】>>250

【梶矢の証言】>>251

【古坂の証言】>>252

【死体発見アナウンス】>>253

【江頭の証言】>>254

【川上の証言】>>255

【壁の血痕】>>256

【見当たらない凶器】>>257

【アリバイ証言】>>258




マップ>>228

はじめます

~裁判場~

モノクマ「さあさあ、はじめましょう!ルールは…大丈夫だよね?」

森崎「…待ちなさいよ」

モノクマ「はて?なんでしょう?」

森崎「…あれは、どういうつもり?」

森崎が指さしたのは本来沢村が立っていたはずの場所にある遺影だった。

それには大きく×印が書かれている。

モノクマ「ああ、死んだからって仲間外れは可哀そうでしょ?」

森崎「…!!」

橋本「森崎さん、落ち着いて」

モノクマ「森崎さんも静かになったところで、早速いきましょう!」

【学級裁判、開廷!】

細川「って言っても何から話せばいいのか…」

能海「基本的なことから追っていけばいいんじゃねえか?」

山本「それがいいだろうな。全員で情報を共有しながら進めるべきだ」

加藤「それは流石に難しいんじゃない?」

牧野「おい、何でこっち見るんだよ」

大武「…じゃあまずモノクマファイルの情報から」

橋本「そうね、早速確認しましょうか」

【議論開始】

コトダマ>>264
【モノクマファイル1】
【死体発見アナウンス】
【見当たらない凶器】


川上「え~と、ファイルは…あれ、また開け方分からなくなっちゃったよ」

加藤「そんなのも覚えられないの?」

橋本「はいはい、もういいから」

古坂「確か、【被害者は沢村さん】…」

石山「見つかったのは…【沢村自身の部屋】だな」

牧野「死因は…え~と、なんて読むんだこれ?【こう殺】か?」

外原「死亡推定時刻は【22時から23時半の間】だねえ…」



↓1 【】を論破しろ

戸叶「そいつはどうかな?」論破!



戸叶「圭、それはぼく殺って読むんだ」

牧野「えっ、そうなのか?俺国語苦手だからさ…」

能海「お前は何なら出来るんだ」

細川「まっ、これで情報は共有できたわね?」

石山「じゃあ次はどうすりゃいいんだ?」

橋本「凶器じゃないかしら。うまく行けば犯人が特定できるかもしれないし」

【議論開始】
コトダマ>>264
【ゴルフクラブ】
【遺体の状況】
【壁の血痕】


大武「…凶器ね」

梶矢「【そんなものあったかしらね】」

川上「人を【殴れるものなんてそう多くはない】だろ?」

江頭「確か【ゴルフクラブ】が落ちてたよな?あれだろ」

牧野「いや、それは戸叶が…」

森崎「…」


↓1【】を論破しろ

不正解!

戸叶(壁の血痕…いや、それは今は関係ない)

戸叶(『あれ』自体にその証拠があったはずだ!)


↓1

戸叶「そいつはどうかな?」論破!



戸叶「江頭、ゴルフクラブは凶器じゃないんだ」

江頭「はぁ?」

戸叶「あのゴルフクラブには血痕がついてなかったんだ。凶器だったとしたら、それはおかしい」

梶矢「そうね。犯人が適当にそれっぽいものを置いといただけじゃないかしら?」

江頭「チッ、屁理屈ばかりこねやがって」

川上「で、でも…だとしたら一体何が凶器なんだい…?」

牧野「そうだよ!おかしいじゃねえか!」

戸叶(…凶器か。取り敢えず今は分からないという事を示すべきだな)

↓1 コトダマ>>264を提示しろ

戸叶「これだ!」



戸叶「外原、さっきの話をもう一度してくれないか?」

外原「あのことだね。実はすべての部屋を調べてたんだけどねえ、どこからも凶器は出て来なかったんだよ」

牧野「…は?なんじゃそりゃ」

山本「見落としはないのか?」

外原「わたしゃ物探しには自信があるからねえ。そうじゃなくてもこんな大勢で捜査して何も出て来なかったじゃないか」

古坂「言われてみればそうですね…」

石山「どうするんだよ!じゃあ何も分からないじゃねえかよ!」

橋本「落ち着いて、石山君」

能海「仕方ねえ、他の観点から話してくしかないみたいだな」

【議論開始】
コトダマ>>264
【モノクマファイル1】
【沢村の呼び出し状】
【梶矢の証言】

細川「そんなこと言われても他に情報なんて…」

山本「冷静に探してみよう。何か見落としがあるかもしれない」

大武「…もう少し<死亡推定時刻絞れたり>とか」

川上「…まさか。<殺害現場が違ったり>とかしないのかい?」

加藤「どう考えても沢村の部屋でしょ。もしかして<被害者からして違う>とか?」

戸叶(…!!そうだ、あれさえあれば…)


↓1 <>に同意しろ

戸叶「それで間違いない!」



戸叶「死亡推定時刻はかなり絞れるはずだ」

川上「はぁ?どうして…」

大武「…あれ」

戸叶「多分君の思ってる通りだ、大武。これを見てくれ」

森崎「…!」

山本「これは…」

牧野「さっきの呼び出し状じゃねえか!」

戸叶「そうさ。ここに書いてあるよな?『夜10時頃に私の部屋に来て』。そしてモノクマファイルの記述は22時から23時半頃。この2つを合わせれば…沢村が殺されたのは22時ちょっと過ぎのはずなんだ」

梶矢「あらぁ戸叶ちゃん。探偵向いてるんじゃない?」

細川「で、でもさぁ…」

橋本「どうしたの、細川さん」

細川「それって夜時間でしょ?みんな寝ててアリバイなんてないんじゃない?」

石山「そ、そうだよ!俺だってずっと一人だったぜ?」

戸叶「そうでもないさ。確かに数は多くないが、容疑から外れる人間は何人かいる」



↓1 コトダマ>>264を提示しろ

不正解!

戸叶(確かに江頭の証言であの2人のアリバイは証明できる…)

戸叶(でもアリバイがあるのは彼らだけじゃない。それを一気に示したい…)


↓1

戸叶「これだ!」




戸叶「古坂、大武、江頭、牧野、川上、外原。この6人は犯行時刻に人と話していた。つまり、彼らに犯行は不可能なんだ…」

外原「確かにそうだったねえ…」

川上「なるほど」

牧野「そういや江頭に絡まれてたな、俺も」

江頭「あれはお前が悪いんだろ!」

古坂「私たちは無罪なんですね」

大武「…」

石山「ん?でもよ、呼び出し状って沢村が書いたんだろ?そしたらあいつが誰か殺そうとしてたってことにならねえか?」

森崎「そんなはずない!!」

石山「も、森崎…!」

加藤「あれえ、そんな証拠あるのかな?」

森崎「あ、アンタ…!」

能海「加藤、待てよ」

加藤「アンタに用はないんだけど。何よ」

能海「沢村が殺人計画立ててたって言うなら自分の部屋に呼び出すのはおかしいだろうよ」

加藤「殺人なんて異常な奴がやることだろ?そんなこと考えずに呼び出したのかもしれないぜ」

能海「お前…!」

森崎「能海、もういいよ。犯人は分かっているから」

能海「…本当か?」

戸叶(森崎の言う犯人…それは恐らく…)




↓1人物指定

森崎「犯人は加藤、アンタだよ!」

牧野「ま、マジかよ…!加藤、お前が…!?」

加藤「やれやれ…根拠もなしにまたそんなことを」

森崎「根拠ならあるわ」

加藤「…?へえ、何よ?言ってみてよ」

森崎「いいわ。戸叶、あれを見せてやって」

戸叶(恐らくあのことだろうな…)



↓1コトダマ>>264を提示しろ

戸叶「これだ!」



戸叶「加藤、このハンカチ君のかい?」

加藤「…!そ、それは…」

森崎「そうよ。そのハンカチにはイニシャルが書いてある。S・Kってね」

山本「…確か加藤の下の名前は秀悟だったな?」

江頭「加藤、やっぱりお前が…!」

橋本「待って。S・Kの人物ならもう一人いるわ。ねえ、川上さん?」

細川「そ、そういえば…」

川上「アタシがやるわけないだろ!」

石山「どうだかねえ…」

加藤「…そのハンカチは俺のだよ」

外原「…」

森崎「ふん、自白したわね。さあ早く投票に移りましょう?」

加藤「自白…?そんなわけないでしょ」







加藤「言わなかったっけ?俺、心中の趣味ないんだよね」






森崎「アンタ、この期に及んで…!」

牧野「そうだ、見苦しいぞ!」

川上「さっさと認めて楽になっちまいな」

戸叶「…待て。加藤は犯人じゃない」

梶矢「同感ねえ」

加藤「へえ、アンタ達が俺の味方してくれるとはね。じゃあ、俺の代わりに無罪を証明してよ」

【議論開始】
コトダマ >>264
【遺体の状況】
【古坂の証言】
【江頭の証言】


森崎「犯人は絶対に加藤よ!」

梶矢「森崎ちゃん、そうだと仮定して加藤ちゃんの行動を追ってみてくれないかしら?」

森崎「…!いいわ」

森崎「まず加藤は巽ちゃんに呼び出されて【巽ちゃんの部屋】に行った」

森崎「そして、凶器は知らないけど【巽ちゃんを殴り殺した】のよ」

森崎「その後、何食わぬ顔で【自室に戻って】朝になるのを待った」

森崎「でも残念ね、アンタの思わぬ不注意がその首を絞めたのよ!」

戸叶(…そうだ、この中であれは加藤には不可能なはずだ)


↓1【】を論破しろ

戸叶「そいつはどうかな?」論破!



戸叶「森崎、やっぱり加藤は犯人じゃない」

森崎「ど、どうして…!」

戸叶「江頭、22時から22時半まで圭の部屋の前にいたんだよな?」

江頭「…ん、ああ。でも、それがどうした?」

戸叶「その時、誰か見たか?」

江頭「いや、誰も」

森崎「それが何か関係あるの!?」

戸叶「大アリだよ。寄宿舎の部屋割りを見てくれ。圭の部屋は通路の最奥。この部屋の前にいたなら、10番~14番の部屋に出入りする人間は見えるはずなんだ。もちろん、12番の加藤もね…」

細川「た、確かに…」

牧野「そういや俺もだれも見なかったな…」

加藤「そういうわけだ。残念だったね、森崎さん?」

森崎「…まだよ、まだ加藤がシロになったわけじゃない!」

森崎「その推理、引っこ抜いてやるわ!」反論!

反論ショーダウン開始!
コトダマ>>264
【S・Kのハンカチ】
【死体発見アナウンス】


森崎「結局加藤が巽ちゃんを殺せないわけじゃない!」

森崎「確かに加藤は自室に戻らなかったのかもしれない」

森崎「でも、いくらでもやりようがあるわ。もしかしたら他の場所に潜んでいたのかもしれないしね」

森崎「ともかく!あそこにハンカチが落ちていた限りこれは絶対なのよ!」

森崎「【加藤が犯人じゃない証拠】を出しなさい、証拠を!」



↓1 【】を論破しろ

戸叶「これで、打ち取ってみせる!」



戸叶「…証拠ならある」

森崎「な、なによ…」

戸叶「今朝、アナウンスがなったよな?あれは死体発見アナウンスと言って3人目が発見した時に鳴るものなんだ。そして、それに犯行直後のクロは含まれない」

森崎「…それがどうかしたの?」

戸叶「…沢村を発見した僕は、いち早く隣の部屋の能海を起こした。僕と能海で、まだ2人目だったはずだ。それなのにアナウンスは流れたんだ」

能海「…!そういうことか…」

戸叶「気付いたみたいだな、能海。そう、ここから考えられることは一つしかない。加藤、君が一人目の発見者だったってことだよ」

大武「…!…加藤が」

細川「一人目の発見者ですって?」

加藤「ふぅん、ばれちゃったか」

牧野「じゃ、じゃああのハンカチは?」

加藤「偶然落としちゃったんだよ。その時にね」

橋本「凄い怪しいわね」

外原「なんでその時に誰も呼ばなかったんだろうねえ」

加藤「パニックだったんだよ。あんなの見るの初めてだったから」

山本「そうは見えないが」

森崎「…!そんな…」

加藤「ま、そういうこと。ちゃっちゃと続きやっちゃおうよ」

能海「お前、何がしたいんだ?」

戸叶「待て、能海。今はそれより犯人を暴かないといけない」

能海「…分かった」

細川「なんか色々あった気がしたけど、振出しに戻っただけじゃない?これ」

江頭「とんでもない茶番に付き合わされたな」

古坂「これ以上話すことあるんでしょうか?」

梶矢「いえ、あるわ」

古坂「…!本当ですか?」

梶矢「ええ、しかもそれは犯人を突き止める突破口になるものよ」

石山「な、なんだよ…それは…?」

梶矢「そうね、まずは今まで判明しているクロの行動をおさらいしてみましょうか」

戸叶(…?何をするつもりなんだ…?梶矢は…)

【議論開始】
コトダマ>>264
【沢村の呼び出し状】
【梶矢の証言】
【川上の証言】


牧野「クロの行動だって…?」

川上「今更話すことでもないだろ?【沢村に呼び出された】犯人は部屋に行って…」

橋本「口論になったか何か知らないけれど、沢村さんを【撲殺した】のよね」

能海「そのあとは良く分からねえな。部屋に戻ったのか、どこかに隠れていたのか…」

古坂「【加藤さんのせいで状況がややこしくなった】んでしたね」

戸叶(…!まさか、梶矢が言いたかったのは…!)



↓1【】を論破しろ

戸叶「そいつはどうかな?」



戸叶「沢村は誰かを呼び出してなんていなかったんだ!」

石山「…は?」

川上「いきなり何言ってんだい?」

森崎「ほ、本当?」

牧野「で、でも…あの呼び出し状が…」

梶矢「あの呼び出し状にはいくつか疑問があるわ」

牧野「…え?」

梶矢「まずはあれがワープロ打ちであること。筆跡を誤魔化すためのものなのに、最後に自分の名前を書くのはおかしくないかしら?」

江頭「それがどうしたんだ、几帳面だったのかもしれないだろ」

梶矢「…問題はもう一つの方よ」







梶矢「何で呼び出し状は沢村ちゃんのポケットに入っていたのかしらね」




能海「…!そういうことか」

橋本「なるほど、せこい真似するものね」

山本「そうか、そう考えれば…」

梶矢「そう、あれが沢村ちゃんの書いたものであれば、呼び出された方が持っているはず。つまり、あれは今回のクロが書いたものなのよ」

細川「で、でもそんなことして何のメリットが…」

梶矢「あるものを偽装できるのよ」

細川「…あるもの?」

戸叶(梶矢の言うあるものって…)



次の選択肢から選べ!
・殺害現場
・犯行時刻
・殺害方法

↓1

戸叶「…そうか!本当の犯行時刻は22時じゃない。もっと後だ」

梶矢「その通りよ、戸叶ちゃん。アタシ達はあの呼び出し状を読んで犯行時刻が22時だと錯覚していたけれど、本当はそうじゃない。犯人の偽装だったのよ」

大武「…そんなことが」

川上「…なんてこったい」

橋本「モノクマファイルに大雑把な時間しか書かれていなかったのも、それを誤魔化すためだったのね」

牧野「でもよ、それで何が分かるんだ?」

梶矢「犯人よ?」

牧野「へ?」

戸叶「梶矢の言う通りだ。これによってアリバイの崩れる人間が出てくる」

戸叶(そしてそのアリバイが作為的なものだとしたら犯人は…)


↓1怪しい人物を指名しろ!

戸叶「犯人はアンタだろ?江頭崇光!」

江頭「…!!」

石山「え、江頭が…」

森崎「…巽ちゃんを殺した犯人?」

江頭「…馬鹿馬鹿しい、なんで俺が犯人なんだ」

戸叶「これによってアリバイが崩れるのは江頭と圭、22時から22時半の30分間しかアリバイがない2人だ」

江頭「なら牧野の可能性だってあるじゃねえか!」

戸叶「口論は圭の部屋の前でしてたんだろ?それならアンタが喧嘩を吹っ掛けた可能性が高い。アリバイ作りのためにね」

牧野「た、確かに俺は江頭に絡まれたな…」

江頭「言いがかりだ!俺は犯人じゃない!」








【学級裁判、中断!】



今日はここまでです。ご参加、ありがとうございました。
裁判はまだ終わっていませんが、今回の事件どうでしたかね?

9時過ぎくらいから始めます。

はじめます


加藤「へえ、アンタだったんだ」

川上「もう言い逃れはできないよ。観念しな!」

江頭「うるせえな!お前らは引っ込んでろ!」

江頭「大体、お前が言ったことは俺にも犯行が可能だったってだけの話だろ?」

細川「た、確かにそうね…」

江頭「川上や外原のアリバイだって完璧じゃなかったはずだ!それに元々アリバイがなかった連中の犯行じゃないとは言い切れねえだろうよ!」

戸叶「…もう一つ、アンタが犯人であることを示す状況証拠があるんだ」

江頭「…なんだと?」




コトダマ>>264を提示しろ
↓1

不正解!

戸叶(死体発見アナウンス…いや、それでは江頭を追いつめられない…)

戸叶(『あれ』は犯人が江頭でなければ付く事がないはずだ…!)

↓1

戸叶「これだ!」


戸叶「廊下から沢村の部屋に向かって右側の壁に小さな血痕があったんだ。そうだよな、森崎」

森崎「…ええ、確かにあったわね」

江頭「…だったらなんだっていうんだ」

戸叶「まだ気づかないのか?沢村の部屋より右側にあるのは江頭と川上の部屋だけだ。つまり、他の人間が犯人だとしたら、そんなところに血痕が付くわけがないんだよ」

江頭「お、俺に罪を擦り付けるためにわざと付けたのかもしれないだろ!」

戸叶「それならもう少し分かりやすくつけるか、誰かが発見するように誘導するはずさ。僕が今回これを見つけたのは単なる偶然だ」

江頭「それなら川上でもおかしくねえだろ?え?」

戸叶「残念ながら川上には今回の犯行は不可能なんだよ」

戸叶(川上は『あれ』は使えないと言っていた…それは…)


コトダマ>>264を提示しろ
↓1

戸叶「これだ!」



戸叶「あの呼び出し状はワープロで打たれたんだ」

石山「いや、今更何言ってんだって」

江頭「へっ、遂に無理が出てきたみたいだな!」

戸叶「…まあ、最後まで聞けよ。川上、君ワープロは打てたかい?」

川上「打てるわけないだろ…そもそも機械の類は全然さ」

江頭「…!」

戸叶「そういうことだ。これは入学時から言っていたことだからね。犯行のために縁起しているってことはないだろうね」

江頭「貴様…言わせておけば…!!」




江頭「推理が破産してるぜ!」反論

【反論ショーダウン】
コトダマ>>264
【梶矢の証言】
【江頭の証言】


江頭「さっきからごちゃごちゃ言っているが…」

江頭「結局のところ憶測ばかりじゃねえか!」

江頭「沢村だって【センスの欠片もないネックレス】をつけるような気取り女だったんだ!川上が根っからの嘘つきである可能性も否定できないだろ?」

江頭「これだから理屈っぽい奴は嫌いなんだよ!」


↓1【】を論破しろ

戸叶「これで、打ち取ってみせる!」



戸叶「なあ江頭…どうして沢村がネックレスを付けていたことを知っているんだ?」

江頭「何?」

梶矢「沢村ちゃんは事件当日の夜時間まで一度もネックレスを付けていなかったわ。…間違いなく、ね」

江頭「見たんだよ!死体を見つけた時にな!」

梶矢「あの角度からじゃ見えないと思うけれど?他に気付いた人はいたかしらねえ?」

加藤「俺は見てないなあ。二度もチャンスがあったはずなのにね」

古坂「わ、私も初めて知りました…」

戸叶「…ということだ。もう言い逃れはできないぜ」

江頭「…ま、まだだ!諦めてたまるか!」

外原「…往生際が悪いねえ」

江頭「いいか、今までは全部ただの状況証拠だ!俺がやったっていう証拠にはならねえだろ?え?」

能海「…見苦しい」

江頭「どうしても俺を犯人にしたいのなら物的証拠をあげてみろ!」

牧野「そ、そんなものあるのか…?」

戸叶(…確実とは言えないが可能性はある。捜査で分かった2つの根拠…これらを合わせれば沢村を殺した凶器が見えてくるはずだ!)


コトダマ>>264を二つ提示しろ
↓1

不正解!

戸叶(この2つは今は関係ない…)

戸叶(沢村の頭部の傷と凶器の場所…それについての根拠はあれだ!)

↓1

【遺体の状況】【見当たらない凶器】

戸叶「これだ!」



戸叶「…証拠なら、あるはずだ」

細川「え、マジで!?」

戸叶「ああ、さっき凶器が分からないまま終わったよな?」

古崎「どこからも見当たらなかったっていう話でしたね」

川上「でもそれが一体…」

戸叶「一つだけ凶器の隠し場所があるんだよ」

石山「ど、どこなんだよ?」

山本「…!服の中か」

戸叶「ああ。ポケットかどこかにいれておけば見つかるわけがない。誰もそんなところにあるなんて思ってもいなかっただろうからな」

外原「でも凶器がポケットなんかに入るのかい?」

江頭「黙れ!こんなに不愉快なのははじめてだ!」





※だいぶ時間が経ってしまったので進めます

【パニックトークアクション開始】

江頭「バカも休み休み言え!俺がポケットに凶器を隠していただって?」

江頭「いい加減にしろよ?ここを出たら名誉棄損で訴えてやるからな?」

江頭「ポケットなんかじゃ何も入らないぜ?俺が何を隠してるっていうんだよ!」




戸叶「確かにポケットじゃ、そう大きなものは入らない…」

戸叶「でも一つだけあるんだよ。ここにいる誰もが常に携帯しているものがね…!」



1生徒 2江頭の 3手帳 4電子

↓1並び変えろ!

戸叶「ゲームセットだ!」


戸叶「そこまで無罪を言い張るならアンタの生徒手帳を見せてくれないか?」

江頭「な…」

戸叶「これなら『服に隠せる』『一撃では致命傷を与えられない』という二つの条件にピタリと合うんだ」

橋本「何もやっていないなら見せられるはずよね?」

江頭「こ、断る!なんの権利があってこんなことを…!」

能海「ちょっと、失礼するぜ?」

江頭「…貴様!」

能海「あ~あ、なんだこれは?これでも自分はやってないと言い張るつもりか?」

そういって能海が裁判場のど真ん中に投げたものは、血塗れの電子生徒手帳だった。

モノクマ「あ~もう、せっかくの生徒手帳をこんな使い方して!いくら丈夫とはいえ…」ブツブツ

江頭「…!」

山本「…終わったな」

戸叶「最後にこの事件をまとめる。江頭、アンタも最後くらいは男らしく罪を認めるんだな」

【クライマックス推理】
Act1
まず、犯人は【A】と23時頃に【A】の部屋で会う約束をしたんだ。
なんらかの口実をつけてね。


Act2
そして、22時ごろ犯行の前にアリバイ工作を開始した。
部屋に帰ろうとする【B】をつかまえて喧嘩を吹っ掛けたんだ。


Act3
そして約束の時間…【A】の部屋に上がった犯人は隙を見て【C】で撲殺した。
その後、偽装工作を始めたんだ。
まず、遺体のそばに【D】をおき、凶器に見せかけた。
さらに、ポケットに【E】を入れて犯行時刻を偽装したんだ。


Act4
一連の犯行を終えた犯人が去った後、第一発見者となったのは【F】だった。
何を思ったのか知らないが、【F】は現場に自分の【G】をわざと落として、この事件を分かりにくくしたんだ。


Act5
これが今回の事件の流れだ。【A】を殺した犯人は、超高校級の【H】である【I】。アンタだよ!



↓正解が出揃うまで

正解!


Act1
まず、犯人は【沢村巽】と23時頃に【沢村巽】の部屋で会う約束をしたんだ。
なんらかの口実をつけてね。


Act2
そして、22時ごろ犯行の前にアリバイ工作を開始した。
部屋に帰ろうとする【牧野圭拓郎】をつかまえて喧嘩を吹っ掛けたんだ。


Act3
そして約束の時間…【沢村巽】の部屋に上がった犯人は隙を見て【電子生徒手帳】で撲殺した。
その後、偽装工作を始めたんだ。
まず、遺体のそばに【ゴルフクラブ】をおき、凶器に見せかけた。
さらに、ポケットに【呼び出し状】を入れて犯行時刻を偽装したんだ。


Act4
一連の犯行を終えた犯人が去った後、第一発見者となったのは【加藤秀悟】だった。
何を思ったのか知らないが、【加藤秀悟】は現場に自分の【ハンカチ】をわざと落として、この事件を分かりにくくしたんだ。


Act5
これが今回の事件の流れだ。【沢村巽】を殺した犯人は、超高校級の【起業家】である【江頭崇光】。アンタだよ!

江頭「…」

梶矢「もう反論はないみたいね?」

江頭「反論だって?あるに決まってるだろ!全部戸叶の陰謀だ!みんなあいつに投票するんだ!じゃないと死ぬことになるぞ!」

能海「何言ってんだ、馬鹿馬鹿しい」

外原「見てられないねえ」

江頭「ふざけんな!俺は無実だ、あいつに嵌められたんだよ!」

山本「…真に受けることはない。みんな、投票するんだ」

森崎「…」

モノクマ「はいはーい!議論も終わったみたいなので、そろそろ投票行っちゃいましょうか!」

モノクマ「オマエラのお手元のスイッチを押して、クロだと思う人に絶対に投票してください!」

モノクマ「果たして、オマエラの投票は正しいのか……クロは誰なのか……」

モノクマ「それでは!発表しまーす!」





              VOTE
         【江頭】【江頭】【江頭】





【学級裁判、閉廷!】



モノクマ「大正解!今回【超高校級のゴルファー】沢村巽さんを殺したのは…」

モノクマ「なんと!【超高校級の起業家】江頭崇光クンなのでしたー!」

橋本「ほら、投票も終わったわ。いくら悪あがきしても何も覆らない。いい加減認めたら?」

江頭「…認めりゃいいんだろ?…そうだ、俺が殺したんだよ…」

江頭「俺が沢村を殴り殺したんだ!」

細川「で、でもどうして…」

梶矢「動機はやっぱりあれでしょ?」

江頭「…そうだよ。俺の会社が今どうなっているか気になったんだ」

牧野「そ、そんなことで…沢村を…」

江頭「そんなこと?ケッ、あんたらにとってはそうだろうよ。でも俺にとってあの会社は人生を賭けた俺の全てだったんだよ!」

江頭「数年間の記憶を奪われている?ふざけるなよ、だったら俺の会社はどうなっているんだ?俺以外の人間は全員ポンコツだったんだ、俺は一刻も早くここを出なきゃダメだったんだよ!」

能海「いい加減にしろよ、お前」

江頭「何が間違ってるんだ?ここにいる奴らより俺の方が100倍世の中の役に立っているんだ。お前らを切り捨てでも帰りたいと思うのは当然だろ?」

川上「な…」

森崎「…一つだけ聞かせて。なんで巽ちゃんだったの?」

石山「理由なんてねえだろ。誰でも良かったんじゃねえの?」

戸叶「…そいつはどうかな?」

石山「…え?」

戸叶「こんな状況の中で部屋に上がらせてほしいなんて言えば誰でも警戒する。ところが沢村はそうじゃなかった。あいつはずっと人を信じようとしていた。それに付け込んだんじゃないのか?」

江頭「チッ、これだからお前みたいな奴は嫌いなんだ。お前の言う通りだよ。いつか朝食の時にあいつに怒鳴ったことがあっただろ?その謝罪をしたいって言ったら『こっちも謝らなきゃいけない』なんて言って部屋に上げてくれたぜ?殺されるとも知らずにな。馬鹿な奴だ」

古坂「…!なんてことを…」

森崎「…」

戸叶「アリバイ作りの時も、その時の圭との喧嘩を利用したんだな?」

江頭「そうだよ。怒鳴られたときはイラっときたけどよ、俺にとっちゃ好都合だったぜ?」

牧野「なっ…」

モノクマ「あのぉ…盛り上がってるところ悪いんだけどそろそろいいかな?」

牧野「い、一体なんだよ今度は!」

モノクマ「忘れたなんて言わせないよ?オシオキだよオシオキ!」

その一言で全員の表情が一気に強張る。

江頭「ふ、ふざけるな!俺を殺してただで済むと思うなよ…?」

モノクマ「それがただで済んじゃうんですよねえ…」

江頭「クソッ、こんなところで死んでたまるか!」

だが逃げようとした江頭をどこからか飛び出してきた首輪がしっかりととらえる。

江頭「…!おいお前ら!何見てるんだ!早く俺を助けろよ!俺はお前らとは違う、俺は…ウグッ」

首輪は容赦なく江頭を引きずってゆく。










江頭「…やめろ…やめろ!やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!」






      GAME OVER

  エガシラクンがクロに決定しました
     オシオキを開始します

『思い出せない忠誠』


『超高校級の起業家 江頭崇光処刑執行』



引きずられた江頭が連れていかれたのはオフィスっぽい一室。
その中で最も高い椅子に江頭は縛り付けられる。

部屋の中には無数のモノクマ達。
どうやら社長である江頭の指示を待っているようだ。

不意に江頭の頭上で物音がした。
江頭が見あげると、そこに吊り下げられていたのは鉄筋コンクリートの束。
吊り下げている縄はボロく、今にも落ちてきそうだ。

慌てた江頭は部屋中のモノクマ達に指示を出す。
彼の指示は的確で、モノクマ達は江頭を助け出すために動き始めた。

しかし、段々と声を荒げる江頭に嫌気がさしたのか、モノクマ達は作業をやめてしまう。
ついに怒鳴り出した江頭。
自由な足で目の前にあったデスクを思い切り蹴り飛ばした。

その瞬間、鉄筋コンクリートの束が落下し、江頭を潰した。
後に残されたモノクマ達はそれぞれの作業へと戻っていったようだ…

今日はここまでです。
ありがとうございました。

10分後くらいからはじめます。
今日で1章は終わりです、多分

はじめます。

モノクマ「エクストリーム!」

細川「嘘でしょ…」

牧野「え、江頭が…死んだ…?」

古坂「…そんな」

山本「…悪趣味だ」

モノクマ「じゃ、以上解散ってことで!もう帰ってもいいよ?」

加藤「そうだな。俺も帰るとするか」

能海「おい、まだ話は終わってないぜ、加藤」

加藤「…今度は何?」

石山「なんであんな事をしたんだよ!下手したら俺達全員死んでたじゃねえか!」

加藤「さすがにそこまで馬鹿じゃないでしょ?俺はただ、ちょっとでも面白くしようとしただけだよ」

細川「…面白く?どういうことよ」

加藤「俺が犯人だと思われたらどうなるのかなあって思ったんだよね。森崎なんかは、あんなに面白い反応を見せてくれたし、まあ成功だったんじゃないかな」

大武「…最悪」

牧野「な…」

川上「一体人の命をなんだとおもってるんだい?」

加藤「そんなに怒らないでよ。ま、楽しくやろうよ。所詮ゲームなんだし」

石山「おい待て!どこに行く気だ?」

石山の制止もきかず、加藤は去って行ってしまった。

石山「クソッ、加藤の奴なんなんだよ一体!」

森崎「…」

橋本「森崎さん…」

山本「今日はもうみんな帰った方がいい。整理する時間も必要だろう」

外原「そうだねえ…今日は色々ありすぎたからねえ…」

~体育館~

飛雄馬の合図で解散して、それぞれ自分の部屋に戻っていった。

僕は、無意識のうちに体育館に来ていた。ここは江頭、そして沢村と最初に出会った場所だ。



江頭「チッ、これだからお前みたいな奴は嫌いなんだ。お前の言う通りだよ。いつか朝食の時にあいつに怒鳴ったことがあっただろ?その謝罪をしたいって言ったら『こっちも謝らなきゃいけない』なんて言って部屋に上げてくれたぜ?殺されるとも知らずにな。馬鹿な奴だ」



戸叶「朝食、か」

あの場には江頭、沢村に圭、そして僕がいた。

戸叶「あの時、僕がもっと上手くふるまえていたら事件は起きなかったのか…?」

戸叶「クソッ!」

僕は悔しさのあまり、体育館の壁を力の限り殴ろうとした。



↓1 そこに現れたのは?

…だが、拳は壁まで届かなかった。腕を何者かに掴まれたのだ。僕は思わず振り向く。

戸叶「お、大武!どうして…」

大武「…それは殴るためじゃない。…投げるための腕」

戸叶「…放っといてくれ。こうしないと気が済まないんだ」

大武「…自分を傷つけたからと言って沢村や江頭が帰ってくるわけじゃない」

戸叶「だったらどうしろって言うんだ!?あの朝食の時の会話のせいで2人が死んだのは事実じゃないか!」

大武「…江頭ならそれがなくても、どこかで口実を作ってた。…少し冷静になるべき」

戸叶「…」

大武「…その左腕にはたくさんの人の希望が詰まっている」

戸叶「悪かったよ…少し頭を冷やさせてくれ」

大武「…分かった。…私はもう行く」

・・・

戸叶「…希望が詰まっている、か。はは、この腕はもう…」

戸叶「…なんか一気に疲れてきたな。もう寝よう…」

裁判後のそれぞれの様子

↓3まで人物指定

~森崎の部屋~

森崎「巽ちゃん…」

今日は本当に色々な事があった。最初は受け入れられなかった巽ちゃんの死も捜査、学級裁判を進める中で、受け入れてしまっていたみたいだ。

加藤を犯人だと思い込んでいた時には、加藤への憎悪が湧いていた。しかし、加藤の無罪が証明され、江頭が犯人だと暴かれたとき、自分の中に怒りはなかった。

怒涛の展開についていけなかったこともあるが、それ以上に理解が追い付かなかった。加藤がなぜ、大した理由もなく捜査を攪乱したのか。そして、江頭がなぜ、あの程度のことで巽ちゃんの命を奪ったのか。

全員が解散し、自室に戻る前、巽ちゃんの部屋に寄った。最期の別れを告げるために。
その時、直感した。自分の心はまだ死んでいない、まだやれると。たった数日間を共に過ごした親友の遺品達がそう言っていた。

森崎「…これ以上、誰も死なせはしない」

でも、とりあえず…

森崎「疑ったこと、加藤に謝らないとね…」

~加藤の部屋~
~加藤の部屋~

加藤「…全く、あいつらピリピリしやがって。誰のお陰で裁判が盛り上がったと思っているんだ?」

沢村の死体を最初に見つけたのは本当に偶然だった。最初、発見した時は流石に少し驚いたが、沢村が極度のお人好しであることを思い出し、納得した。

加藤「本当に馬鹿だよな。あんな態度とってりゃ、誰かに狙われるのも当然でしょ」

自分のハンカチを落としたことに大した意味はない。森崎のように、これに真を受けて自分を弾劾する人物を見て楽しみたかった。それだけだ。攪乱することによって、本当に犯人が暴けなくなるという心配もしていなかった。最悪、梶矢あたりがどうにかしてくれるはずだと読んでいた。

加藤「しかし犯人が江頭だったとはね。大した頭もないくせに、自分を過大評価してるからそうなるんだよなあ」

まあ、いいや。アイツもまだまだ、このサバイバルゲームを続けるつもりらしい。『超高校級』の割りに退屈な奴らばかりだった時はどうしようかと思ったが、これでしばらくは楽しめそうだ…

~石山の部屋~

石山「畜生!何が希望の学園だよ!」

俺は部屋に戻るなり、生徒手帳をベッドに投げつけた。「この学園を卒業すれば、将来の成功が約束される」そう言われ、スカウトされたから入学したのに、これじゃ話が違う。

石山「…思えば俺の人生、こんなことばかりだったよな。流石にコロシアイは初めてだけど」

不意に呪うべき俺のこれまでの人生がよみがえってくる。生まれてから今日にいたるまで、楽しかった時期なんて全くなかった。ある時は輝かしい未来を信じ、ある時はその日を死に物狂いで生きてきた。

石山「超高校級の幸運…俺みたいな奴がこんな称号持ってるなんてな…はっ、馬鹿馬鹿しい」

俺は苦しいだけの回想をやめ、未来に目を向けた。死ぬような経験なら幾度もしてきた。これだって同じことじゃないか。そう言い聞かせる。

石山「モノクマだかなんだか知らないが…見てろよ、俺は必ず生き残って見せるからな!」













???「宣戦布告…確かに受け取ったよ…」











chapter1【マーダーの条件】END






【超高校級のサウスポー】戸叶 麗児(とかの れいじ)
【超高校級のアクション俳優】能海 影高(のうみ かげたか)
【超高校級の起業家】江頭 崇光(えがしら たかみつ)【DEAD】
【超高校級のフットサル選手】牧野 圭拓郎(まきの けいたくろう)
【超高校級のハッカー】加藤 秀悟(かとう しゅうご)
【超高校級の探偵】梶矢 三次(かじや みつぐ)
【超高校級の幸運】石山 達郎(いしやま たつろう)
【超高校級の脚本家】山本 飛雄馬(やまもと ひゅうま)
【超高校級のゴルファー】沢村 巽(さわむら たつみ)【DEAD】
【超高校級の栽培委員】森崎 礼(もりさき れい)
【超高校級の考古学者】古坂 快永(ふるさか かいえい)
【超高校級の吟遊詩人】外原 稔(とのはら みのる)
【超高校級のドラマー】大武 相樂(おおたけ さがら)
【超高校級の令嬢】細川 智恵(ほそかわ さとえ)
【超高校級の刀鍛冶】川上 実巳(かわかみ さねみ)
【超高校級の記者】橋本 昌子(はしもと しょうこ)









chapter2【怪奇クビ人間】(非)日常編




今日はここまでです。
ありがとうございました。

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