ゼルエル「今……なんと言ったんだ?ハニエル」
ハニエル「ガヴお姉ちゃんが言ってたよ?下界ではクリスマスにサンタさん?って人が来てプレゼントをくれるんだって!」ワクワク
ゼルエル「へ、へえ……でもここは天界だぞ?そういう風習は人間だけのもので……」
ハニエル「あ、そっか……そうだよね、うちには来ないよね、サンタさん……」
ハニエル「……」ショボン
ゼルエル「…………」
ゼルエル(楽しみにしていたんだな、ハニエル……)
ゼルエル(こうしちゃおれん)
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~ガヴリール宅~
ゼルエル「……ということで、今年のクリスマスは君たちに協力してもらいたい」
ガヴリール「なんで私たちなんだよ……」
ゼルエル「仕方ないだろう。お前の話を聞いて、クリスマスを楽しみにしているんだから」
ラフィエル「私は構いませんが、プレゼントを渡すだけならゼルエルさんだけでも可能なのでは?」
ゼルエル「すまないが、その日は大学の研究室に用事があってな……いつ終わるかわからん」ドヨーン
ラフィエル「あー……クリスマスでも学校に行かなくてはならないんですか」
ガヴリール「大学って恐ろしいところだな」ブルッ
ゼルエル「という訳で、君たちには私たちの家でクリスマスパーティーを催してもらい、こっそりとプレゼントを置いて欲しいのだ」
ガヴリール「まあ、それはいいんだけどさ……」
ヴィーネ「……あの、どうして私たちもなんですか?」
サターニャ「そうよ!なんで私も忌々しいクリスマスを祝わなきゃいけないのよ!」
ゼルエル「ああ……君たちもガヴリールの大切な友達だろう。パーティーを盛り上げるには必要だと思ってな」
サターニャ「まあ、楽しそうだからいいけど……でも私たち悪魔よ?天界に入れないじゃないの!」
ゼルエル「ふふふ……そこは神の腕の見せ所ってことだな」ニコッ
ガヴリール「職権乱用しようとしてる……すごく下らないことに……」
ゼルエル「まあそういうわけだから、安心して堂々と入ってきて大丈夫だ」
ヴィーネ(合法的にガヴの家にお邪魔できる……)ワキワキ
サターニャ(ガヴリールの弱みを探せるチャンスね!)ワキワキ
ガヴリール「……なんか二人ほど怪しい顔の悪魔がいるんだけど」
ゼルエル「まあ、そういうことでよろしく頼む。ハニエルの笑顔を守るために!」ビシッ
一同「お、おー……」
ガヴリール(めっちゃ恥ずかしいよ、姉さん)
……
ガヴリール「……さて、早速計画立てようと思うんだけど。パーティーって何すればいいんだ?」
ヴィーネ「普通に去年やったみたいにすれば?飾り付けして、ご馳走作って、みんなで遊ぶの」
ラフィエル「たしか、去年使ったのが残ってますよね?じゃあそれを持っていけばオッケーですね!」
サターニャ「料理は今回も私に任せておけば安心よ!任せなさい!」
ガヴリール「いや、だめだ!お前絶対また変なケーキ作るだろ!」
サターニャ「変なって何よ!あのケーキは……えっと、ブラック……サタニキア……?」
ラフィエル「スペシャルサタニキアブラックスペシャルアンドスペシャルですね!」
サターニャ「そうそれ!って何でそこまではっきり覚えてるのよ!?」
ラフィエル「うふふ~♪」ニコニコ
ヴィーネ「まあ腐っても洋菓子屋の娘だし、ここはサターニャの腕を信じましょう」
ガヴリール「そだな、変なアレンジする前に取り押さえればいいし」
サターニャ「あんたたちさり気に酷いわね!」
ガヴリール「一番の問題はアレだな、誰がプレゼントを置きに行くか」
ヴィーネ「ハニエルちゃんはサンタさんを信じてるんでしょ?もし見つかったら夢を壊しかねないわね……」
サターニャ「そんなの、じんそくつーでぱぱっと移動させたらいいじゃない。始業式の時のガヴリールのパンツみたいに」
ラフィエル「神速通はそんなに単純なものではないんですよ、失敗する可能性も高いんです。ガヴちゃんのパンツみたいに」
ヴィーネ「もし失敗したら、ハニエルちゃんの用意したくつ下の中にガヴのパンツが」
ガヴリール「お前らいい加減にしろーっ!!///」
……
ガヴリール「はあ……で、誰が置きに行くか問題が残ってるんだけど」
ヴィーネ「なるべく静かに、こっそりバレないように行動できる人がいいわね」
ガヴリール「ということは……」
サターニャ「私は除外ね!」
ガヴリール「サターニャは除外……って何っ、自分から辞退しただと!?」
ラフィエル「潔すぎてびっくりしました……」
サターニャ「こっそり動くなんてしょうに合わないし、私はパスでいいわ~」ヒラヒラ
ラフィエル「あうぅ~、サターニャさんのサンタ衣装見たかったです……」ガーン
ガヴリール「絶対やりたがると思ったけど、聞き分けが良くて助かったよ」
サターニャ「……」ニヤニヤ
ヴィーネ(あれは何か企んでる顔ね……)
ガヴリール「私としてはヴィーネがいいと思うんだけど」
ヴィーネ「えっ!?私?」
ガヴリール「うん、だってラフィエルは何度もハニエルと会ってるからバレるかもしれないし、私は言わずもがなだし」
ラフィエル「あー、見つかった時のことを考えるとあまり知らない人の方がリスクは低そうですね」
ヴィーネ「でもパーティーで顔は合わせるでしょ?流石に見つかったらバレるわよ……」
ヴィーネ「はっ……もしかして私だけパーティーに参加させないようにするつもりとか……?」ガーン
ガヴリール「いやいや!そんな酷いことしないから!ヴィーネだったら見つかっても慈愛のオーラでサンタっぽく振る舞えるって!」ワタワタ
ヴィーネ「慈愛……やっぱり私って悪魔とは程遠い存在なのよね……」ズーン
ガヴリール「ああーまためんどくさいことに!」
ラフィエル「この場を収めるには、ガヴちゃん!ガヴちゃんがサンタになるしかありません!」ビシッ
ガヴリール「何故!?」
ラフィエル「考えてもみてください、もし目が覚めてプレゼントを置いていたのがよく知らない悪魔やお姉さんの友達だったらちょっと微妙な空気になりませんか?」
ガヴリール「よくわからんけど……」
ラフィエル「しかしそれがお姉さんだと知ったらどうでしょう?『私のためにこんなに頑張ってくれていたなんて……』って感動的な場面に早変わりしませんか?」
ガヴリール「サンタの夢はぶち壊してるけどな」
ヴィーネ「そうよ!ここはガヴがやるべき!」ガタッ
ガヴリール「何で元気になってんだ!?」
ラフィエル「多数決にしましょう!ガヴちゃんがいいと思う人!」バッ
ヴィーネ「!」ピシッ
サターニャ「♪」パッ
ラフィエル「三票……決まりですね♪」
ガヴリール「はあ、まあバレなきゃいいけどさ」
ヴィーネ(ガヴのサンタ衣装……!)ワキワキ
サターニャ(また弄れるネタができたわね!)ワキワキ
ラフィエル(面白いことになりそうですね~♪)
~クリスマス当日~
サターニャ「みんな、飾り付けは持った?行くわよ!」バーン
ガヴリール「なんでそんなに張り切ってるんだよ」
サターニャ「だってぇ~、せっかく堂々と天界に入れるのよ?テンション上がらないわけないじゃない!」ウズウズ
ヴィーネ「変なことすると強制送還だから、そのへん気をつけてよね」
サターニャ「は、はい」
ヴィーネ「それじゃあ行くわよ……開け、ゲートよっ!」ビシッ
サターニャ「なんだかんだでヴィネットもテンション高くない……?」
~天真家~
ガチャッ
ガヴリール「ただいまー」
ヴィーネ「お、お邪魔します……」
ハニエル「あ、ガヴお姉ちゃんおかえりなさい……と、うわあ!?いっぱいいる……?」ビクッ
ラフィエル「あ、ハニエルちゃんお久しぶりです~」ヒラヒラ
ガヴリール「今日はクリスマスだからな、ついでに友達も一緒に来てもらうことにしたんだ。クリスマスパーティー、したかったんだろ?」
ハニエル「う、うん……でもほんとにいいの?私のわがままのために……」オドオド
サターニャ「もちろんよ!この大悪魔サタニキア様が直々に来てあげたんだから感謝しなさいよね!」
ヴィーネ「こ、こらサターニャっ」
ハニエル「ぷぷっ、面白い人たちだね……!」
サターニャ「お、面白い……?」ガーン
ガヴリール「一瞬でサターニャの扱いを理解したな……流石私の妹」
サターニャ「ちょっとお!」
ハニエル「あ、ごめんなさい!皆さん初めまして、ガヴリールお姉ちゃんの妹のハニエルです、よろしくお願いします!」ニコッ
ガヴリール「さて、さっそく準備するか~」
ハニエル「あ、でも今から飾り付けとかしたら遅くなっちゃうかも……」
ラフィエル「大丈夫ですよ?実はここに……既に完成済みの装飾セットがありま~す♪」
ハニエル「わあっ、こんなにたくさん!」
ラフィエル「去年のお下がりでごめんなさいね、これをお部屋に飾り付けるの手伝ってもらえますか?」
ハニエル「うん!頑張って手伝うよ!」
ヴィーネ「じゃあその間に、私とサターニャで夕食とケーキを作っちゃいましょうか」
サターニャ「任せなさい!洋菓子屋の娘の腕がなるわ」
ヴィーネ「気合い入れすぎないようにね……」
……
ハニエル「ねえ、お姉ちゃん?」コソコソ
ガヴリール「なんだ?」コソコソ
ハニエル「あの人たちが、よく話してる悪魔の友達さん……?」
ガヴリール「ああそうだ、今日は特別に天界に来てもらってるんだけど……やっぱり怖いか?」
ハニエル「ううん!そんなことないよ、みんな優しそうだし!」
ガヴリール「そっか。まあ二人とも根は優しいし悪魔って感じもしないし、そりゃそうか」
サターニャ「ちょっと!聞こえてるわよ!」
ヴィーネ「また悪魔っぽくないって……」ズーン
ラフィエル「むしろ駄天したガヴちゃんの方が悪魔に近いかもしれませんね~」
ガヴリール「お前も人のこと言えないけどな……」
ラフィエル「何か言いましたか~?」ゴゴゴゴ
ガヴリール「こらこら、私はツリーじゃないぞ。フリフリしたの飾り付けるな!」
ハニエル「ふふっ……みんな仲良しさんなんだね、すっごく楽しい!」
ガヴリール「……ま、そうだな」ニコッ
ヴィーネ「じゃーん!夕食できたわよ!」
サターニャ「ケーキも出来たわよ!名付けてスペシャルサヤニキアアルティメット……」
ハニエル「わあー、美味しそう!」キラキラ
サターニャ「まだ詠唱中だったのに!」
ガヴリール「おい、確認するけどこれ材料は……」
ヴィーネ「し、失礼ね、ちゃんと下界から持ってきて調理したわよ!」
ガヴリール「ヴィーネはともかく、サターニャは前科があるからな……また変な魚とかじゃなくて良かったよ」
サターニャ「文句言うならガヴリールのぶんあげないからね!」
ガヴリール「あっ、ごめんごめん!私も食べるって!」
ハニエル「ふふっ……いただきまーすっ♪」
……
ガヴリール「ふう、食った食った」ポンポン
ヴィーネ「こら、行儀悪いわよ、ガヴ?」
ガヴリール「私の家なんだからいいだろ~」ゴロゴロ
ハニエル「でも、すっごく美味しかった!お姉ちゃんたちすごいねー!」
サターニャ「ふふん、私の腕前でまた一人天使を陥落させてしまったようね」
ハニエル「うん!サターニャお姉さんすっごい!」キラキラ
サターニャ「そ、そう?えへへ……」ニヤニヤ
ガヴリール「お前が陥落してどうすんだ」
……
ガヴリール「さてと……ハニエル、私たち後片付けしとくから先に寝ちゃいな」
ハニエル「ええー?私も片付け手伝うよ!」
ヴィーネ「でももう遅いし、子供は寝る時間よ?」
ラフィエル「あら……そう言えば下界のクリスマスでは、パーティーをした次の朝にはプレゼントが贈られてくるとの噂がありましたね」
ハニエル「プレゼント?!」ビクッ
ヴィーネ「あー、確か早く寝るいい子のところにだけサンタさんが来るのよね?」チラチラ
サターニャ「サタンさん!」ガタッ
ガヴリール「お前ややこしくなるから黙ってろ」ゲシゲシ
ハニエル「えっえっ、じゃあはやく寝なきゃ!もしかしたらもらえるかも!」アタフタ
ガヴリール「そーだな、ここは私たちにまかせて先に寝なー」
ハニエル「うん!お姉ちゃんたち、おやすみなさい!」パタパタ
ヴィーネ「はーい、おやすみ!」
一同「……」
ガヴリール「……よし」
~数時間後~
ラフィエル「……はい、大丈夫です。目標、ぐっすり寝てます!」(千里眼)
ガヴリール「よし……さて、いよいよ本題のプレゼントだけど」
ヴィーネ「♪」シュバッ
ガヴリール「……おう、準備が良くて助かる」
ラフィエル「はーい、じゃあ服脱ぎましょうね~♪」ワキワキ
ガヴリール「やめろーっ!普通に着替えられるから!!」
ガヴリール「…………」
ラフィエル「ガヴちゃん、とっても似合ってますよ~?」パシャパシャ
サターニャ「ちっちゃ!よくそんなサイズあったわね!」
ヴィーネ(はっ、可愛すぎて失神しそうになってた)ビクッ
ガヴリール「やっぱりお前らこれ着せたかっただけだろ……」
ラフィエル「そんなことありませんよ~?」パシャパシャ
ガヴリール「とりあえず撮るのやめろ!」
ヴィーネ「こら!大声出すとハニエルちゃん起きちゃうでしょ!」
ガヴリール「うっ、ちくしょうそれを言われちゃ仕方ない……」
ヴィーネ「はい、プレゼント持つ!ハニエルちゃんの部屋に行ってらっしゃい!」
ラフィエル「頑張ってくださ~い!」
ガヴリール「ちっ、あいつら後で覚えてろ……っと、この部屋だったな」コソコソ
ハニエル「すう、すう……」
ガヴリール(よし、ぐっすり寝てるな……枕元に置いとけばいいだろ)
ガヴリール(こっそり、気づかれないように……)
コトッ
ガヴリール(よし、無事に置けたしさっさと撤退するか)
ガッ!!
ガヴリール「いてっ!」
ガヴリール(しまった、机に足ぶつけたか……?真っ暗でよく見えなかった……!)
ハニエル「んん~?誰かいるの……?」ムクリ
ガヴリール(やべっやべっ、どうすりゃいいんだ……)
ハニエル「もしかして、サンタさん?」ボーッ
ガヴリール「あ、え、あー……」
ガヴリール(逃げるか?どうする!?)
ガチャッ
サターニャ「待たせたわね!」ババーンッ
ガヴリール「!?」
ハニエル「んん……?よく見えないけど、サンタさんが二人……?」
サターニャ「私はブラックサンタよ!こんな夜中に起きてる悪い子におしおきをしに来たわ!なーっはっは!」
ガヴリール(黒いサンタ衣装……あんなの用意してたのかよ)
ハニエル「ええっ!?ど、どうしよう」アタフタ
サターニャ「あと10秒以内に眠りにつけば何も悪さはしないわ!じゅーう、きゅーう……」
ハニエル「わわっ、早く寝ないとっ」バッ
サターニャ(今のうちよ!)
ガヴリール(すまん、助かった!)コソコソ
ハニエル「ガヴお姉ちゃんが一人、ガヴお姉ちゃんが二人……」
ハニエル「すう、すう……」
……
ガヴリール「いやあ、危ないところだったわ。サンキューな」
ラフィエル「念のため千里眼で覗いててセーフでしたね~」
サターニャ「私の見事な演技力にも感謝しなさいよね!」
ヴィーネ「まさか黒サンタなんて衣装を用意してるとは思わなかったわ……」
ラフィエル「だから最初からどこかノリノリだったんですね。これを披露したくて」ピラッ
サターニャ「ちょっと、めくらないでよっ///」バッ
ガヴリール「まあとにかく、みんなお疲れ様。もう遅いし後片付けして私たちも寝ようぜ」
サターニャ「ええ~?これからが楽しいんじゃないの!」
ヴィーネ「遅くまで起きてる子にはおしおきがあるんじゃなかったっけ?」ゴゴゴゴ
サターニャ「は、はい……早く寝ます」イソイソ
~朝~
ガヴリール「ふわあ……あー、よく寝た」ポリポリ
ゼルエル「遅いぞ、ガヴリール」
ガヴリール「姉さん!?いつの間に!?」ビクッ
ゼルエル「ついさっき帰ってきてな……みんなもう起きているぞ」
ガヴリール「そうなんだ……そうだ、ハニエルは?」
ゼルエル「ああ、プレゼントを見つけて大はしゃぎしていたよ。ありがとうな」
ガヴリール「そっか。それなら良かったよ」ホッ
ゼルエル「それにしても、プレゼントの内容は任せると言ったが……絵本を選ぶとは意外だったな」
ガヴリール「検閲が厳しいし、あんまり娯楽品は持ち込めないなと思って。あれならちょっとは下界のことにも触れられるし、いいかなと思ったんだけど」
ゼルエル「ああ、素晴らしい贈り物だと思う。きっと大切にするだろうな」
ガヴリール「……うん!」
……
ガヴリール「じゃあ、そろそろ私たち帰るけど……」
ハニエル「ええー!?もう帰っちゃうの?もっと遊びたい!」
ゼルエル「こらこら、みんな予定があるんだ……悪魔の子が長居するのも、本当はよくないことだしな」
ハニエル「むー……」
ラフィエル「まあまあ、また今度遊びに来させてもらいますから♪」
ヴィーネ「私たちも、また会えるのを楽しみにしてるからね!」
サターニャ「今度は魔界でブラッククリスマスパーティーを開くから、絶対来なさいよ!」
ハニエル「何それ楽しそう!」キラキラ
ゼルエル「……あまり調子に乗らないほうがいいと思うぞ?」ゴゴゴゴ
サターニャ「ひえっ……わ、わかったわ」ビクビク
ガヴリール「それじゃあまたな、ハニエル、姉さん」ヒラヒラ
ハニエル「ばいばーい!お姉さんたちー!」
ハニエル「……」
ハニエル「……ありがとう、サンタさんたち」ボソッ
ゼルエル「……ん?今なにか言ったか?」
ハニエル「ううん、何でもない!また会えるといいなって!」ニコニコ
~ガヴリール宅~
ガヴリール「はあ、疲れた疲れた……さ、帰ってきたし寝るか」
ヴィーネ「ちょっとだめよ!今日はクリスマスセールに行くんだから!」
ガヴリール「うええ~めんどくさ……」ドヨーン
ラフィエル「……あら?ガヴちゃん、机の上になにか置いてありますよ?」
ガヴリール「んん?ほんとだ、四人分の……プレゼント箱か?」
サターニャ「ええー!?ほんとじゃない!これ私たちにってこと!?」
ガヴリール(絶対姉さんの仕業だな……)
ラフィエル(粋なところありますね、ゼルエルさん)
ヴィーネ(ゼルエルお姉さん、すごい良い人……)
サターニャ「もしかして本物のサンタが来たっていうこと!?私たちが良い子にしてたから?やったー!」キラキラ
一同「……」
ガヴリール「いや、んなわけ……ま、それでいいか」
ラフィエル「よかったですね!これからももっと善行を積んじゃいましょう!」ニコニコ
サターニャ「うう、でもそうしたら大悪魔への道が……でもプレゼントは欲しいし……どうすればいいのー!?」
ヴィーネ「はあ……ハニエルちゃんより純粋かもしれないわね、サターニャは」
ガヴリール「じゃあ私、そろそろ限界だから……」ムニャムニャ
ヴィーネ「あっ、こら!寝てないでみんなで出かけるわよー!」
ガヴリール(……いつも以上に騒がしい朝だけど……ま、たまにはこんな日もあっていいかな!)
完!
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