双葉杏「美由紀とクリスマス」 (11)
杏と美由紀のクリスマス前のお話です。
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美由紀「~♪~♪」
杏「ご機嫌だね」
美由紀「だって、もうすぐクリスマスだよ?」
杏「そっか、もうそんな時期だっけか」
杏「今までのクリスマスってさ、家族と過ごしてたの?」
美由紀「うん! お父さんたちと一緒にパーティーしてたんだ」
杏「やっぱりそういう感じだよね」
美由紀「でも、今年はお父さんやお母さんと一緒に過ごせないんだよね」ションボリ
杏「あー……ここから北海道までは遠いもんね」
美由紀「うん……」
美由紀「でもね、寂しいくないんだよ?」
杏「どうして?」
美由紀「だって、事務所のみんなと一緒に過ごせるからだよ!」
美由紀「それだけで寂しいとは思わなくなったんだ」
杏「でもさ、集まるかな?」
美由紀「大丈夫だよ、Pさんができる限りみんなを集めるって言ってたし!」
杏「……そうだね、プロデューサーなら何とかしそうだね」
美由紀「あとお父さんたちにね、事務所のみんなと過ごしたことを手紙に書こうと思うんだ」
美由紀「みゆきは楽しいよって」
杏「……」ナデナデ
美由紀「なんで無言で撫でるのー!?」
杏「ごめんごめん、ついね……」
杏「そういえば美由紀ってさ、サンタに何頼んだの?」
美由紀「何も頼んでないよ?」
杏「えっ……そうなんだ、意外だね」
美由紀「意外ってなんでなの!」
杏「いやだってさ、サンタに手紙書いてそうじゃん」
美由紀「むー……」
美由紀「そんなこと言ってるけど、みゆきはサンタさんの正体知ってるんだよ!」
杏「へぇ~サンタって誰なの?」
美由紀「お父さんやお母さんでしょ?」
杏「本当に知ってるんだね」
美由紀「えっへん」ドヤァ
杏「てっきりサンタを信じてるタイプだと思ってたよ」
美由紀「あーっ、またみゆきを子ども扱いしてるー!」プンスカ
杏「杏からしてみればまだまだ子供だよ」
美由紀「むぅー……」プクー
杏「ほら、そうやってすぐに頬を膨らますところが子供なんだよ」
美由紀「……今日の杏ちゃんの晩御飯抜きにしよ」
杏「待って待って、それはやめて」
美由紀「……」ツーン
杏「ごめんって」
美由紀「知らない」ツーン
杏「飴あげるから機嫌直してよ」
杏「ほら、ミルキーあげるから」
美由紀「……」ツーン
杏「イチゴ味だぞー」
美由紀「……」ピクッ
杏(もう一押しかな)
杏「今ならなんと! もう一個おまけにつけちゃおかっな」
美由紀「えっ、ホント!?」
杏(釣れた)
杏「ホントだよ、ほら」
美由紀「わーい……でもこれだけじゃダメかなー」
杏「なっ……まだなにか要求するのか!」
美由紀「ダメ……? じゃあ晩御飯は……」
杏「わかった、要求を聞こうじゃないか」
美由紀「クリスマスプレゼント欲しいなー」
杏「……なにが欲しいの?」
美由紀「えっとね、まだ秘密♪」
杏「それだったらなにをあげたらいいかわかんないじゃん」
美由紀「えへへー、だからね一緒に買いに行こ!」
杏「そうきたかー……」
美由紀「そこで欲しいもの言うし、杏ちゃんの欲しいものみゆきが買ってあげる!」
杏「なるほどね、杏の欲しいものはそう簡単に買えないよ?」
美由紀「なにが欲しいの?」
杏「休み」
美由紀「えー! そんなの無理じゃん!」
杏「冗談だよ、杏の欲しいものも買い物に行ってから教えるよ」
美由紀「絶対だよ?」
杏「絶対教えるから大丈夫」
美由紀「あっ、そうだ!」
杏「どうしたの?」
美由紀「今度のパーティー用のプレゼント買ってない!」
杏「ならそれもついでに買っちゃうか。杏も買ってないし」
美由紀「そうだね!」
杏「それじゃあ支度しようか」
美由紀「うん!」
-おわり-
以上で終わりになります。
前作
柳瀬美由紀「お兄ちゃんとお姉ちゃんたち」
柳瀬美由紀「お兄ちゃんとお姉ちゃんたち」 - SSまとめ速報
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