双葉杏「美由紀とクリスマス」 (11)

杏と美由紀のクリスマス前のお話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514090111

美由紀「~♪~♪」

杏「ご機嫌だね」

美由紀「だって、もうすぐクリスマスだよ?」

杏「そっか、もうそんな時期だっけか」

杏「今までのクリスマスってさ、家族と過ごしてたの?」

美由紀「うん! お父さんたちと一緒にパーティーしてたんだ」

杏「やっぱりそういう感じだよね」

美由紀「でも、今年はお父さんやお母さんと一緒に過ごせないんだよね」ションボリ

杏「あー……ここから北海道までは遠いもんね」

美由紀「うん……」

美由紀「でもね、寂しいくないんだよ?」

杏「どうして?」

美由紀「だって、事務所のみんなと一緒に過ごせるからだよ!」

美由紀「それだけで寂しいとは思わなくなったんだ」

杏「でもさ、集まるかな?」

美由紀「大丈夫だよ、Pさんができる限りみんなを集めるって言ってたし!」

杏「……そうだね、プロデューサーなら何とかしそうだね」

美由紀「あとお父さんたちにね、事務所のみんなと過ごしたことを手紙に書こうと思うんだ」

美由紀「みゆきは楽しいよって」

杏「……」ナデナデ

美由紀「なんで無言で撫でるのー!?」

杏「ごめんごめん、ついね……」




杏「そういえば美由紀ってさ、サンタに何頼んだの?」

美由紀「何も頼んでないよ?」

杏「えっ……そうなんだ、意外だね」

美由紀「意外ってなんでなの!」

杏「いやだってさ、サンタに手紙書いてそうじゃん」

美由紀「むー……」

美由紀「そんなこと言ってるけど、みゆきはサンタさんの正体知ってるんだよ!」

杏「へぇ~サンタって誰なの?」

美由紀「お父さんやお母さんでしょ?」

杏「本当に知ってるんだね」

美由紀「えっへん」ドヤァ

杏「てっきりサンタを信じてるタイプだと思ってたよ」

美由紀「あーっ、またみゆきを子ども扱いしてるー!」プンスカ

杏「杏からしてみればまだまだ子供だよ」

美由紀「むぅー……」プクー

杏「ほら、そうやってすぐに頬を膨らますところが子供なんだよ」

美由紀「……今日の杏ちゃんの晩御飯抜きにしよ」

杏「待って待って、それはやめて」

美由紀「……」ツーン

杏「ごめんって」

美由紀「知らない」ツーン

杏「飴あげるから機嫌直してよ」

杏「ほら、ミルキーあげるから」

美由紀「……」ツーン

杏「イチゴ味だぞー」

美由紀「……」ピクッ

杏(もう一押しかな)

杏「今ならなんと! もう一個おまけにつけちゃおかっな」

美由紀「えっ、ホント!?」

杏(釣れた)

杏「ホントだよ、ほら」

美由紀「わーい……でもこれだけじゃダメかなー」

杏「なっ……まだなにか要求するのか!」

美由紀「ダメ……? じゃあ晩御飯は……」

杏「わかった、要求を聞こうじゃないか」

美由紀「クリスマスプレゼント欲しいなー」

杏「……なにが欲しいの?」

美由紀「えっとね、まだ秘密♪」

杏「それだったらなにをあげたらいいかわかんないじゃん」

美由紀「えへへー、だからね一緒に買いに行こ!」

杏「そうきたかー……」

美由紀「そこで欲しいもの言うし、杏ちゃんの欲しいものみゆきが買ってあげる!」

杏「なるほどね、杏の欲しいものはそう簡単に買えないよ?」

美由紀「なにが欲しいの?」

杏「休み」

美由紀「えー! そんなの無理じゃん!」

杏「冗談だよ、杏の欲しいものも買い物に行ってから教えるよ」

美由紀「絶対だよ?」

杏「絶対教えるから大丈夫」

美由紀「あっ、そうだ!」

杏「どうしたの?」

美由紀「今度のパーティー用のプレゼント買ってない!」

杏「ならそれもついでに買っちゃうか。杏も買ってないし」

美由紀「そうだね!」

杏「それじゃあ支度しようか」

美由紀「うん!」



-おわり-

以上で終わりになります。


前作
柳瀬美由紀「お兄ちゃんとお姉ちゃんたち」
柳瀬美由紀「お兄ちゃんとお姉ちゃんたち」 - SSまとめ速報
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