【ガルパン】ゆる森峰 (56)

※最終章ネタ若干あり

※「好きな食べ物の話。()

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513299220

※最終章ネタ若干あり

※好きな食べ物の話。(【ガルパン】好きな食べ物の話。 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1506089474/))を書く前に構想してたものなのでネタ被りあります

※短いですがお付き合いください

【好きな食べ物の話。】

「なあ、エリカ」

「はい」

「先日、高校戦車道の選手名鑑に載せるプロフィールを書いたろう」

「書いてましたね」

「あれ以降無茶苦茶カレーの人扱いされるんだが」

「それはまあ…仕方ないんじゃないですかね」

「なんでだ」

「ほら、今まで『堅い人』ぐらいのイメージしかありませんでしたから」

「それも不本意だ」

「隊長、表情少ないですからね。それはそうと、カレー好きなら別に『カレーの人』でも良くないですか?」

「やだよ」

「カレー嫌いなんですか?」

「嫌いではないよ。食べれば美味いとも思うし。普通だ普通」

「じゃあ何で好物の欄にカレーなんて書いたんですか」

「特に理由は無い。強いて言うなら美味しいからだ」

「他に何か無かったんですか?」

「無い。というかこれといった好きな食べ物が無いんだ」

「じゃあそう書けば良かったじゃないですか」

「やだよ」

「何でですか」

「なんかこう、据わりが悪いだろう。空欄とか『特に無し』ってのは」

「ほんと不器用ですね」

「うるさいな。ところでエリカは何と書いたんだ」

「ハンバーグ」

「んっふ」

「笑い堪えましたね今」

「いや、だってなあ」

「…本当、好物って人のイメージ変えますね」

「うん…そういえば、みほは何て書いてるのかな」

「マカロンですって」

「なんか、流石だな…」

「ええ…」

【あの犬】

「隊長」

「んん」

「隊長の家、犬飼ってますよね」

「うん」

「どうしても気になる事があるんですけど」

「なんだろう」

「名前です。あの子の名前、何て言うんですか」

「気にするな」

「いや、犬の名前ですよ。気にするなっておかしくないですか」

「なあエリカ」

「えっ、はい」

「また明日な」

「いやいやいや待ってくださいよ」

「なんだよもう」

「なんだよじゃないですよ。誤魔化すのヘタクソか」

「ヘタクソとはなんだ。私は帰りたいんだ」

「帰るタイミングが物凄いです」

「というかいつでも帰りたい」

「それもどうなんでしょうか」

「時々、家に居ても『帰りたい』って思う」

「疲れ過ぎですよ」

「そうかも」

「ええと、何の話でしたっけ」

「何だったかな。じゃあまた明日」

「あっ、はい、また明日」

【ときめきメモリアル2】

「あまりにナチュラルなので気付くのが遅れたんですけど」

「うん」

「隊長って家元のことは『お母様』って呼んでますよね」

「うん」

「お父様の事は何と」

「常夫」

「おかしくないですか」

「そうかな」

「そうですよ。いや、家元の事も『しほ』とか呼ぶならバランス取れるかも知れませんが」

「いやー、それは無理だ」

「でしょうね」

「お母様の事を『お母様』と呼んでる反動なのかも知れん」

「と言いますと」

「本当は普通にお父さんお母さんと呼びたい」

「ああ、でも片方が『お母様』だからその反動で」

「常夫」

「うーーん」

「そういえば、この間、常夫の小屋を漁ったら恋愛シミュレーションゲームが出てきたんだが」

「最早どこから突っ込めばいいのか」

「まあ聞いてくれ。折角だからそのゲームをやってみたんだ」

「隊長が恋愛シミュレーションゲームを」

「うん。でな、そのゲームに『美帆』という子が出てきたから落としてくれようと思って」

「え、ええ」

「そしたらその子は実は双子でな、もう片方が『真帆』という」

「あっ」

「そのゲームの発売時期を調べてみると、丁度私が産ま」

「うわああああ」

【まほチョビ】

「西住さあ、普段は私のこと安斎って呼ぶだろ」

「うん」

「時々、急に千代美って呼ぶだろ」

「うん」

「何なんだあれ、ドキッとするんだけど」

「安斉ゲージが溜まると使えるようになる」

「安斉ゲージ」

「3ゲージ技だ」

「3ゲージ」

「うん」

「えっと、そのゲージってどうやって溜まるんだ」

「安斎に関する物事が重なると溜まる。会話でも溜まる」

「今溜まってるのか」

「うん」

「それって、どのくらい溜まってるかとか分かるのか」

「示唆はある」

「あるんだ」

「よく見れば簡単だぞ」

「ええー、どういう事だろう」

「安齋」

「あっ、もしかして」

「千代美」

「トゥンク」

【ドイツ】

「そういえばドイツ行くけど」

「軽いなあ」

「そんなもんだ」

「ですかね」

「まあいつでも会える」

「会えますかね」

「LINEするから」

「繋がりますかね」

「さぎょいぷには誘うから」

「さぎょいぷとか言わない」

「まあまあ。それでも寂しいか」

「それでも寂しいですよ」

「そうかな」

「そうですよ」

「がまん」

「はい」

「土産は何がいい」

「なんでもいいですよ」

「拗ねるなよ」

「拗ねてないです」

「数日の辛抱だ」

「は、数日?」

「だって千葉だし」

「ドイツ村ですか」

以上です

最終章でまほがドイツ行っちゃったのが結構なショックで何か中和するものが書きたかった
お付き合いありがとうございました

そういえばhtml化依頼を出してなかった気がしますので
折角だから追記していきます


【細かすぎて伝わらないモノマネ】

「『細かすぎて伝わらないモノマネ』って、何だかんだで伝わるだろう」

「伝わりますね」

「いいのか、伝わっても」

「笑いに繋がってるから良いんじゃないでしょうか。知りませんけど」

「ふーん」


「興味あるんですか」

「無くはないけど、考えても思い付かない」

「まあ、やってみようと思うと難しいかも知れませんね」

「エリカはどうだ、思い付くか」


「うーん。『冬の訓練で戦車に乗ろうとしたら静電気を喰らって手を引っ込める勢いで身体ごと引っ込めた瞬間だけ見れる、隊長の女の子ポーズと泣きそうな顔とメチャクチャ可愛い悲鳴』とかどうでしょう」

「ひっぱたくぞ」

「んに゛ゃっ」

「やめろぉ!」

「あ、伝わった」


【副隊長自慢】

「この間、他の学校の隊長達との会合で副隊長自慢みたいな流れになってな」

「めっちゃ楽しそうですねそれ」

「うちのエリカは顔は怖いけど慣れると可愛いし何より強いぞと自慢してきた」

「微妙に腹立ちますね」

「可愛いぞ」

「えへへ」


「でな、安…ツィオの隊長が『エリカってどんな子だっけ』と言ってきた」

「アンツィオの」

「どう説明しようか考えてたら『分かりやすく芸能人にでも例えてくれ』という」

「ほうほう」


「芸能人ともちょっと違うが、サイコジェニーに似てると答えたら伝わった」

「サイコジェニーって何です?」

「顔は怖いけど慣れると可愛い」

「腹立ちますね」

「検索とかは帰ってからするように」

「今します」


「帰っていい?」

「だめです」

「はい」

「えーっと…ああ出た出た」

「…」

「…ちょっと似てて腹立ちますね…」

「ごめん」


【ダイエット】

「痩せたいです」

「痩せてるじゃないか」

「太ったんですよ、少し」

「そうだとしても問題視する程ではないと思う」

「そうですかね」


「うん。むしろもう少し太ったって大丈夫」

「嫌ですよ」

「ざんねん」


「そういえば、SNSとかでも最近よく『痩せたい』ってつぶやいてるんですけど」

「うん」

「そうしたら最近、表示される広告に『痩せるサプリメント』って言うのが入ってくるようになりました」

「欲しいのか?」

「ちょっと」

「やめておけ」

「えー、でも一週間で10kg痩せるとか書いてあるんですよ」

「それはサプリメントじゃなくて毒だと思う」


【まほチョビ2】

「料理とは何だろうな、安斎」

「哲学みたいに言うなよ」

「料理の出来ない者からすれば、料理も哲学も変わらん」

「上手いような、上手くないような」


「とにかく、少しは覚えたいという話だ」

「丸っきり出来ないのか?」

「料理のラリルレロくらいは知っている」

「それは初めて聞いたけど」


「ラー油」

「う、うん」

「料理酒」

「意外にマトモ」

「ルー」

「カレー限定か」

「レトルト」

「やっぱりカレーか」

「ローリエ」

「玄人か」


【つけめん】

「エリカ、つけめんって好きか」

「いえ別に好きでも嫌いでもありませんが、どうかしましたか」

「いや、私はどうにもつけめんが苦手でな」

「へえ、何でまた」


「つける必要性について考えてしまう」

「必要性ですか」

「ラーメンじゃ駄目なんだろうか」

「そう言われるとまあ、うーん」

「同じ理由でざるそばも苦手だ」


「じゃあ、そうめんもですか?」

「そうめんは何故か許せる」

「ああ、まあ、なんか分かります」

「つける必要性って何なんだろうな」

「うーん、過程を楽しむ食べ物って事なんじゃないですか」


「ねるねるねるねみたいなものか」

「もうちょっと良い例えは無かったんですか」

「食べたくなってきた」

「ねるねるねるねを」

「ねるねるねるねをだ」


【カラオケ】

「という訳でカラオケにやって参りました」

「なんでちょっとロケ風に言ったんですか」


「さて。いたたまれない気持ちという言葉がある」

「はい」

「漢字にすると『居た堪れない』だ」

「はい」

「要するに、『ここに居るのがしんどい』という意味だ」

「あの、なんでそんな話を」


「エリカがV系ばっかり歌うから…」

「い、いいじゃないですかあ!」

「もっとこう、無いのか」

「いや、隊長も曲入れましょうよ。ワンマンショー状態の私だって居た堪れないんですよ」


「最近の曲とかあんまり知らない」

「最近のじゃなくてもいいですよ。何か知ってる曲とか好きな曲とか」

「ニュ」

「三幕からなるオペラは駄目ですよ!あれ四時間半あるじゃないですか」

「四時間二十分だ」

「持ち時間は残り一時間切ってるんですよ!」

「延長しないか」

「オペラのために!?」

今回ここまで
また溜まったら放流に来ます。お付き合いありがとうございました。よいお年を

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