ガヴリール「ヴぃぃぃぃネェぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」ニャオーン (20)


ヴィーネ「!?」

ヴィーネ「ガヴ!?」キョロキョロ

ガヴ「上だよぉ〜」

ヴィーネ「上!?」ハッ

ヴィーネ(!!!?)

ガヴ「助けてくれぇ〜」ガタガタ

ヴィーネ(…………)

ヴィーネ(ガヴリールが木の上に)


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ガヴ「ヴィィィネェェェェーー」ガタガタ

ヴィーネ「アンタ何やってんの!?」

ヴィーネ「てかなんでパンモr……」

ヴィーネ(あっ……大方察したわ)


ヴィーネ(いつも通りガヴを起こそうとしたけど中々起きないから、そんな生活続けてると留年しちゃうわよ、とちょっと脅しはかけたけど)

ヴィーネ(多少は効いたのか慌てて神足通で来ようとしたのね)

ヴィーネ(成功したのはスカート以外)

ヴィーネ「またあんた神足通使ったのね!」

ヴィーネ「自分の足で来ないとダメだって言ってるじゃない」

ガヴ「わかってるよぉぉ」

ヴィーネ「とりあえず下りてきなさいよ」

ガヴ「無理だよぉぉぉ」

ヴィーネ「えぇ……頑張りなさいよ、5mもないじゃない」


サターニャ「あ、ヴィネット」

ヴィーネ「あ、おはようサターニャ…」

ガヴ「ゲッ」

サターニャ「あ、ガヴリール!?アンタ何やって……」

サターニャ「あっふーん……」

ガヴ「何察してんだよ!どっかいけよクソ悪魔!!」


サターニャ「あら〜ガヴリールゥ!そんなとこで何シテルのかしら!パンツ丸出しでー!」

ガヴ「!?」

ヴィーネ「!?」

周囲「ざわざわ」

ガヴ「バカ!大声出すな!!」ワタワタ

サターニャ「露出狂一歩手前ねぇ〜?」

ヴィーネ「ちょ……サターニャ!やめてあげなさいよ!」

ガヴ「くっそ……お前覚えてろよ!」


サターニャ「半泣きガヴリールが見られるなんて今日はツイてるわねぇ〜」パシャパシャ

ガヴ「なっ、泣いてねーし!」


ビュオオオオ!!!

ガヴ「ああ!?風が!!!」バキッ

ガヴ「え!?あ、落ちる!」

ヴィーネ「!?」

ガヴ「アアアアアアアア…」ガクガク

ヴィーネ(別の木の枝に引っかかったわ…)


ガヴ「折角頑張って学校行こうと思ったのに…」

ガヴ「なんでこんな目に……」グスッ

ヴィーネ「ほ、ほら!サターニャがあんなこと言うからアンニュイに……」

サターニャ「あはは!ざまあないわね!」

サターニャ「あ、トンビ」

ヴィーネ「え?」

ガヴ「は?……うわっトンビ!」ガサッ

トンビ「……」バサッバサッ

ヴィーネ「あぁ……持ってかれるかと思った……」

ガヴ「小動物じゃないんだから持ってかれねえよ!」

ヴィーネ「ホント今のガヴ、ネコとかタヌキみたいよね」

ガヴ「くそっ……鳥類の朝ごはんになってたまるかよ!」


ヴィーネ「思ったより深刻ねこれ……どうすれば……」

サターニャ「飛べばいいじゃない?」

ガヴ「!」

ヴィーネ「!」

ヴィーネ「そ、そうよガヴ!もう今は周りの目なんて気にしてる場合じゃないわ!」

ガヴ「お、おお!ナイスだサターニャ!」


ガヴ「……ぅ…」

ガヴ「ふっ……ぅぅ……」

ヴィーネ「ど、どうしたのガヴ!」

ラフィエル「あらあら、恐怖で変身できないみたいですね……」

ヴィーネ「ら、ラフィ!」

ラフィエル「大変なことになってますねぇ」

ヴィーネ「そうなのよ、ガヴが神そ…」

ラフィエル「あ、もう全てわかりました」

ヴィーネ「……流石天使」


ミシミシッ

ガヴ「あっ!?」

ヴィーネ「!?」

ヴィーネ「ガヴ!?」

ガヴ「……」ウルッ

ガヴ「……ぅう……ぐすっ…」ポロポロ

サターニャ「ガヴリール……」

ラフィエル「ガヴちゃん……」

ヴィーネ「ガヴ!大丈夫!大丈夫だから!」


ヴィーネ「おいでガヴ!」

ガヴ「!?」

ヴィーネ「私が受け止めてあげるから!!!!」

ヴィーネ「はい!ジャーンプ!」

サターニャ「ちょ、ちょっとヴィネット!正気なの?」

ヴィーネ「もう飛び降りるしかないわ…!」

ヴィーネ「ガヴ!大丈夫だから!飛んで!!!」

サターニャ「こ、こっちも大丈夫よ!」

ラフィエル「私も大丈夫です!」

ガヴ「お前ら……」

ガヴ「でもやっぱ怖いわ」ガクブル


ヴィーネ「ガヴ!私を信じて!飛んで!!!」

ガヴ「うぅ……!」

ガヴ「……なるようになれ!!」ピョーン

ヒューン

ヴィーネ「!……サターニャ!!」

ラフィエル「サターニャさん!」

サターニャ「まかせなさい!」

ガヴ「……っ!!」


トスッ

ヴィーネ「!」

ラフィエル「やりました!」

ヴィーネ「ナイスキャッチサターニャ!」

サターニャ「が、ガヴリール!大丈夫?」

ガヴ「………!ああ、大丈b……」

ガヴ「!???」

ガヴ「………これって…」


ラフィエル「ナイスお姫様抱っこです!サターニャさん!」

サターニャ「!?」

ガヴ「ちょ!?は、離せよ!」バタバタ

サターニャ「あっ!?暴れたら危ないでしょ!?」

ガヴ「……」テシッ


ガヴ「ヴィぃぃぃぃぃぃネェェェェェェ!ぐすん!」タッタッ

サターニャ「あ!ちょ!?」


ヴィーネ「よしよし、怖かったわね……」

ヴィーネ「もうズルして登校しちゃダメよ?」

ガヴ「うん」

ラフィエル「まあ、学校に来ようとした地点で及第点じゃないですかね」

ヴィーネ「ラフィ!甘やかしちゃダメ!」

ヴィーネ「ほらガヴ、サターニャが助けてくれたのよ?」

ガヴ「うん………」


ガヴ「サターニャ……」

ガヴ「その…………ありがと」

サターニャ「…………」

サターニャ「あらぁ!?」ニヤァ

ガヴ「なっ!?」

サターニャ「この大悪魔様に借りが出来ちゃったわねぇガヴリール!」

ガヴ「ちょ、調子に乗るな!」ゲシッ

サターニャ「いだぁ!アンタ命の恩人になんてことすんのよ!」

ガヴ「ふんっ」ムスッ


ヴィーネ(それから、ガヴは神足通で学校に来ることはなくなった)

ヴィーネ(そもそも、学校に来なくなった)

ヴィーネ「ちょっとガヴ!起きなさい!」ドンドン


おわり 

シチュエーションをこじつけてでも半泣きになるガヴちゃんが書きたかった

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