吹雪「艦これ勘違い…?」 (40)
暇なときに電車の中で書いてたやつ。キャラ崩壊あり、吹雪がおバカです。たまに百合。
【本当に怖いのは…】
吹雪「天龍さんの剣ってカッコいいですよね!」
天龍「ん、なんだ、オレの剣の良さが分かるとは…駆逐艦にしてはいい目を持ってんじゃねぇか」フフッ
吹雪「それって、どこか独特な形状をしてますが、どこで手に入れたんですか?」
天龍「ん、これか?」
天龍「…これはな、オレの先代が贈ってくれたもの(という設定)なんだ」
吹雪「お、オレの川内…ですか?」(て、天龍さんと川内さんってそういう関係だったんだ…///)
天龍「そうだぞ…この剣はどんな敵でも一刀両断…」ブンッブンッ
天龍「フフフ、怖いだろ?」ニヤッ
吹雪「カッコいいです!」キラキラ
天龍「…」(怖くないのか)
吹雪「それにしても、天龍さんと川内さんがこ、恋人同士だったなんて驚きです…!」
天龍「は、恋人同士?」
龍田「…」ジー
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龍田「あら~、こんにちは~天龍ちゃん、吹雪ちゃん♪」
吹雪「あっ、こんにちは龍田さん!」
天龍「おぉ、龍田」
龍田「うふふ~、なんだか二人とも楽しそうね~。それで吹雪ちゃん?」
吹雪「はい、なんでしょうか?」
龍田「さっき言ってた天龍ちゃんと川内ちゃんが恋人同士って言うのはどういうことかしら~?」ニコッ
吹雪「え、えっと、さっき天龍さんが川内さんの事を『オレの川内』って言っていたので…」ガクブル(う、有無を言わさぬ迫力…!)
天龍「は、何言ってん…」
龍田「て・ん・りゅ・う・ちゃん~?」ニコッ
天龍「お、おい、龍田、待て! なんか目がやばいぞ! それにオレと川内は恋人なんかじゃ」
龍田「まぁ、いいわ~。お話なら私たちの部屋でしましょ、ね?」ニコッ
龍田「それじゃあ、吹雪ちゃん、またね~」
吹雪「あ、は、はい」
吹雪「…龍田さんの笑顔、怖い」ブルブル
【人の話はちゃんと聞きましょう】
夕立「もうー、今日のテストまずいっぽいー!」テクテク(教科書見ながら)
睦月「もうっ、普段からちょっとずつやらないから直前で慌てちゃうんだよ!」プンスカ
夕立「今そんなこと言われても遅いっぽい! とにかく、なんとか覚えないとっ!」ブツブツ
深雪「夕立っ!」
夕立「ぽわひっ!?」ビクッ
夕立「あ、深雪ちゃん、急に大声出されたら驚くっぽい!」
吹雪(あれ、曲がり角の所に深雪ちゃんと睦月ちゃんと夕立ちゃん?)
吹雪(声をかけようかな。でも、どうしたんだろ、なんだか雰囲気が…)
夕立「それで何っぽい?」
深雪「夕立、ながら歩きはやめろ、危険だろ!」
吹雪(な、長良歩き? なんだろ、それ…?)
夕立「ご、ごめんっぽい‥‥ちょっと切羽詰まってたから」
深雪「まぁ、次から気を付けてくれればいいぜ! さぁ、そんじゃあ早いとこ教室行って勉強しないとな!」
夕立「うん! 早く行くっぽい!」
睦月「あ、深雪ちゃん、夕立ちゃん、睦月を置いて行かないでよぉ!」
吹雪(長良歩き…長良さんの歩き方だよね? …何だろう、気になる)モンモン
吹雪(って、ダメダメ、私もとりあえず教室行って勉強しないとっ!)テクテク
~テストが終わって放課後~
吹雪「よしっ、日直の仕事も終わりっ!」ノビー
吹雪「けど、日直のお仕事があったから、深雪ちゃんたちに長良歩きが何なのか聞けなかった…」
吹雪「…」
吹雪「気になるし、本人に聞いてみよっ! 長良さんは…あっ、校庭で走り込みしてるっ」
~校庭~
吹雪「長良さーん」オーイ
長良「あれ、吹雪ちゃん? どうしたの?」
吹雪「トレーニング中すみません! あの、長良さんに聞きたいんですけど…長良歩きって何ですか?」
長良「…! ど、どうして吹雪ちゃんがその名を?」
吹雪「いえ、たまたま聞いて、どんなものか気になっちゃって」
長良「そっか。それで…気になるの?」(私の妹達…由良あたりから聞いたのかな? 由良と吹雪ちゃん仲いいみたいだし)
吹雪「はいっ!」
長良「それなら一緒にどうかな? 昔は妹達とやってたんだけど、今は一人でやってるからちょっと寂しかったんだ」
吹雪「あ、一緒にやりたいです!」(まさか、体験できるなんて! でも、長良歩きって本当になんだろう?)
長良「あ、でも、軽巡の娘でもきついって言っていたから駆逐艦の娘だとかなりきついかも…それでもやる?」
吹雪(歩き方だよね? でも、多分、普通の歩き方じゃないよね? うーん…)モンモン
長良「吹雪ちゃん…?」
吹雪「ほぇっ!? は、はいっ!」(何か言ってたのかな? 違うこと考えながら聞いてたから生返事しちゃったよ…)
長良「やるんだね? 分かったよ、でもやるからには途中でやめるのは無しだよ!」ニコッ
吹雪「は、はいっ!」
長良「はい、じゃあこれつけてね?」ニコッ
吹雪「え、こ、これは…」
長良「タイヤだよ? あと、足につける重りと、ダンベルと長良特製ギプス」
吹雪「え、えっ」
長良「長良オリジナルウォーキング…通称『長良歩き』!」
長良「ギプスとタイヤを5つ付けて、片足ずつに50㎏の重りを付ける。そして、手にも50㎏のダンベルを持って歩くだけのトレーニングだよ! あっ、もし走れるなら走ってもいいよ?」
長良「ちなみに校庭10周歩くまではやめさせないからね?」ニコッ
吹雪「む、無理ですよ!」
長良「大丈夫だよ、人間には無理かもしれないけど私たちは艦娘だから」ニコッ
吹雪「で、でも…」
長良「…ねぇ、吹雪ちゃん、さっきかなりきついからやるかどうか聞いたときやるって言ったよね?」
吹雪「えっ…」(わ、私が他のこと考えてた時にそんな話をしてたんだ!)
長良「とにかく、やるって言ったんだから、お尻叩いてでもやらせるからね!」
吹雪「ひ、ひえーっ!」
吹雪(私は一つ学びました。乍ら(ながら)は危険…二つの意味で)
【一度は試しますよね?】
吹雪「はー、面白かったー!」パタッ(読了)
吹雪「主人公かっこよかったなぁ…特にあのシーン! 気合というか…威嚇しただけで相手がバッタバッタ倒れていくシーン…!」
吹雪「はぁ、私にもああいうことが出来たらなぁ…」
吹雪「…!」フンッ‼‼
吹雪「そりゃ、無理だよね…」
吹雪「…でも、もしかしたら私が鍛錬不足なだけであって、加賀さんとかなら出来るのかも!」
吹雪「…一応、聞いてみようかな」テクテク
~弓道場~
吹雪「うぅ…さすがに駆逐艦一人で来るのは緊張するなぁ…」
吹雪「あ、加賀さん、ちょうどいるみたいだね。えっと、他の空母の方は居ないみたい」
加賀「…」シュッ
吹雪「…やっぱり、加賀さんかっこいいなぁ」ホレボレ
加賀「…そこから覗いているのは誰かしら」
吹雪「ひっ、ご、ごめんなさい! 別に覗くつもりでは…」ビシッ
加賀「こんな所に駆逐艦一人で…何か用?」
吹雪「あっ、えっと、加賀さんに少し聞きたいことが…でも、急ぎじゃないので別に今じゃなくても」
加賀「…いいわ。入って来なさい、ちょうど休憩しようとしていたところよ」
吹雪「あ、ありがとうございます!」
加賀「それで、聞きたいこととは何かしら」
吹雪「は、はい。あの、加賀さんって…威嚇だけで敵を倒せたりしますか?」
加賀「威嚇?」
吹雪「はい! 漫画でのキャラが睨んで威嚇しただけで敵を倒してるシーンがあってですね…」
加賀「はぁ、下らないわね…そんなの無理に決まってるでしょう?」
吹雪「そ、そうですよね、すいません…もしかしたら次の出撃に役立つかなって思って」
加賀「そういえば次の出撃は同じ部隊でしたね、確か五航戦の子が初めての旗艦…心配だわ」
瑞鶴(あれ、加賀さんと…吹雪? 五航戦が旗艦とか何とか聞こえたし…次の出撃の話をしているのかしら?)
吹雪「はぁ、でも残念です。本当にできたらすごい事なのに」
加賀「そんな甘い考えは捨てなさい。まず威嚇なんかでは敵を殲滅できないわ」
瑞鶴(なっ…! 『ま、瑞鶴なんかでは敵を殲滅できないわ』ですって!)ムッカー‼
加賀「仮に敵に感情があるのなら気迫で圧倒することはできるかもしれませんが、そもそも敵に感情があるのかどうか…」
瑞鶴「ちょっと加賀さんっ!」ツカツカ
加賀「あら、瑞鶴」
瑞鶴「さっきの言葉を訂正しなさいっ! そのくらい、私にはできるわよっ!」
吹雪「えっ、瑞鶴さんできるんですかっ!?」キラキラ
瑞鶴「出来るわよ、そのくらい!」
加賀「…ちょっと、駆逐艦に嘘をつかないで」ボソッ
瑞鶴「なによ、本当のことを言ったまでよ」
加賀「本当の事…?」ボソッ(…実力や精神面はまだまだだけど、そんな冗談をいうような子ではないわ)
瑞鶴「そうよ、今度の出撃で私が敵を殲滅できるかどうかの話でしょ?」ボソッ(加賀さんが小声だから私までつられて小声になっちゃうわね)
加賀「はぁ…何を勘違いしているのか知らないけどそんな話はしてないわ」ボソッ
瑞鶴「そんな話はしてないって…だって『ま、瑞鶴なんかでは敵を殲滅できないわ』って…」ボソッ
加賀「…『まず、威嚇なんかでは~』よ…」(はぁ、あの子、どうしようかしらね)
瑞鶴「えっ、そんな話してたの…?」ボソッ
吹雪「瑞鶴さんすごい…」キラキラ
瑞鶴「…」ダラダラ
瑞鶴「ど、どうしよう加賀さん、吹雪がすごい羨望の眼差しを私にっ!」ボソボソ
加賀「…はぁ、本当のことを言うしかないわね」
その後、本当の事を言われた吹雪は精神論を捨て、ひたすら練度を上げたという…
【時雨ちゃんと叢雲ちゃん】
時雨「やぁ、叢雲」
叢雲「ん、時雨じゃない…って、その目の下の隈どうしたのよ?」
時雨「あぁ、昨日は夕立のせいであまり寝られなくてね」
叢雲(ここらへんじゃ、昨日は夕立が降ったのね。遠征に行ってたから気づかなかったわ)
叢雲(それにしても、さすがボロ鎮守府…きっと時雨の部屋は雨漏りしちゃったのね。この鎮守府は屋根裏にスペースがあってそこに水が溜まってなかなか雨漏りがやまないのよね)
叢雲(私も、去年の冬、吹雪のせいで窓が取れちゃって眠れなかったことがあったわね…)
叢雲「そうなの…まぁ、私も吹雪のせいで眠れなかったことがあったし、こればっかりはしょうがないと諦めるしかないわね」(こんなボロ鎮守府じゃ自然現象には勝てないものね)
時雨「ふ、吹雪かい…?」(ま、まさか叢雲が吹雪と恋仲だったとはね…ボクはそういうのを隠さないタイプだけど、彼女はそういうのは隠すタイプだと思っていたよ)
時雨(でも、嬉しいな。ボクと夕立以外にも艦娘同士のカップルがいるなんて)
叢雲「ん、それじゃあ、今も時雨の部屋はびしょ濡れ?」
時雨「き、キミはなかなか直接的な言い方をしてくるね…」(昨日は、ボクが夕立に攻められて部屋をかなり濡らしちゃったんだよね…///)
時雨(昨日だけじゃなくて夕立が改二になってからはほとんどボクが攻められている気もするけど…とりあえず質問に答えないとね)
時雨「まぁ、後片付けはしっかりしたから、今はもう濡れてないよ」
叢雲「まぁ、夕立ならそんなものよね。吹雪だと部屋中びしょ濡れになるわよ…。はぁ、苦い思い出だわ」
時雨「へ、部屋中びしょ濡れになるのかい…///」(ふ、吹雪と叢雲は一体どんな夜を過ごしているのかな…)
叢雲「あの日の吹雪は激しかったわね…」シミジミ
時雨「そ、そう…」
叢雲「あっと、この後の予定に遅れちゃうわ。それじゃ」
時雨「あ、あぁ、それじゃあまた…」
時雨(はぁ、なんだかとんでもないものを聞いてしまったな‥)
時雨(叢雲たちはいつから恋仲だったんだろう?)
時雨(…ボク達はまだ付き合って1か月くらいだけど、日が経てばボク達も部屋中をびしょ濡れにするようなことをきっと…///)
時雨(いや、もしかしたら叢雲たちに負けないくらいの…///)
吹雪「あれ、時雨ちゃん?」
時雨「ふ、吹雪っ!?」ビクッ
吹雪「う、うん、吹雪だけど…どうしたの、なんだかボーっとしてたみたいだけど」
時雨「吹雪、キミはすごいね…。でも、ボクと夕立もキミたちに負けないように愛を深めるよ…!」
吹雪「え、あ、うん…」(なんのことだろう?)
【幽霊って本当にいるんでしょうか…?】
吹雪「曙ちゃん…だよね?」
曙「えぇ、そうよ。ということはあなたが吹雪ね」
吹雪「うん、吹雪型一番艦の吹雪です! よろしくね!」
曙「曙よ。よろしく」(まさか、ここまで着任が遅れるなんてね…)
吹雪「えっと、曙ちゃんも特型なんだよね? えへへ、私は特型の長女だから広く見れば曙ちゃんは私の妹だね」
曙「そうなの? ま、どうでもいいけど」
吹雪「そ、そっか」(うぅ、サバサバだなぁ…)
吹雪「それじゃあ、着任したてで何も分からないだろうし、軽く鎮守府を案内するね」
曙「分かったわ、ありがとう」
吹雪「うん!」
‥‥‥‥‥
吹雪「えっと、それでここが…」
ナッカチャンダヨー
曙「ん? ねぇ、あれは何をやってるの?」(あれは確か…那珂さんよね? その隣の銀髪の子は誰だろ)
吹雪「あぁ、那珂ちゃんさんね。きっとアイドルのレッスンをしてるんだと思うよ」(あっ、また野分ちゃんが那珂ちゃんさんの練習に付き合わされてる)
曙「ふーん…那珂さんの脇にもう一人いるけど…あれは誰?」
吹雪「えっ、那珂さん、野分にもう一人…? えっと、ごめん、どういう事だろう?」(曙ちゃん、着任したてなのに、那珂ちゃんさんと野分ちゃんの事知ってるんだ。きっと前世で関わりがあったんだね)
曙「だから、那珂さんの脇にもう一人いるでしょ? その子が誰かって聞いてるの」
吹雪「那珂さん、野分にもう一人…? そんな人いないと思うけど…」
曙「はぁっ!? いるじゃない、ほら!」
吹雪「わ、私には見えないけど……ま、まままさかゆ、ゆゆゆ幽霊っ!?」
曙「そ、そんな訳ないじゃないっ!」(えっ、ま、まさかあの銀髪の子は私にしか見えてない…とか?)
那珂「あっ、吹雪ちゃーん! おっはよーう☆」キャピッ
吹雪「おはようございます、那珂ちゃんさん」
那珂「あれ、吹雪ちゃんの隣にいるのは…曙ちゃんだよねっ!」
曙「え、えぇ、そうよ」
那珂「やっぱりそうだー! 着任したんだ、よろしくねっ!」
那珂「あっ、せっかくだし二人も一緒にレッスンする? 二人が良ければ一緒にライブしようよー!」
吹雪「い、いえ、私は遠慮します…」
曙「私も遠慮するわ…えっと‥‥那珂さんはそのライブのレッスンを何人でしてるの?」(さりげなく、あくまでさりげなく)
那珂「ん、那珂ちゃんたちは三人で練習してるんだー! トリオだよっ!」(那珂ちゃんとー野分ちゃんとー、今はいないけど舞風ちゃんの三人組なんだよね!)
吹雪「さ、三人っ!?」(や、やっぱり、那珂ちゃんさんと野分ちゃんのほかにも…)ガタガタ
曙「さ、三人っ!?」(ぎ、銀髪の子以外にももう一人いるの!? 私見えてないんですけどっ)ガタガタ
吹雪「あ、曙ちゃん…時間もあれだし、も、もう行こっか?」ガクブル(こ、怖いし早くここから離れたい…)
曙「そ、そうね、まだまだ鎮守府を案内してもらわないとだし…」ガクブル(こ、この鎮守府、やばいんじゃないのっ!?)
吹雪「じゃ、じゃあ那珂ちゃんさん失礼します…」テクテク
那珂「うん、まったねー!」
曙「…」テクテク
吹雪「曙ちゃん…手、繋ごっか?」
曙「そ、そうね…ま、まぁアンタが繋ぎたいならいいわよ」
吹雪「…」ギュッ
曙「…」ギュッ
那珂「わー、二人ともとっても仲良しだねー! うんうん、仲良しを見ると私も機嫌がよくなるなー! 那珂、良し! なんてねっ☆」キャピピピーン
その後、誤解が解けるまで、曙は野分を見るたびにがくぶるっと来たのだった…
コメありがとうございます。残り投下していきます
【トレーニングは地道にコツコツです!】
吹雪「はぁ、なんだか最近練度が思うように上がらないなぁ…」
吹雪「早く改二になりたいのにな」
摩耶「ん、吹雪じゃねえか」
吹雪「あっ、摩耶さんっ!」
摩耶「深刻な顔してどうしたんだ?」
吹雪「えっとですね、私、早く改二になりたいんですけど、なかなか練度が上がらなくて…」
吹雪「そういえば摩耶さんってすごい練度高いですよね! もしよろしければトレーニング方法とか教えてくれませんか?」
摩耶「ふむふむ、つまり練度を上げるトレーニング方法を知りたいってことだな! そういうことならアタシに任せなっ!」
摩耶「ついてこいっ!」
吹雪「はいっ!」
~トレーニングルーム~
摩耶「トレーニングルームに来たわけだが‥‥この摩耶様が見た限りだと吹雪、お前には圧倒的に足りないものがある!」
吹雪「足りないものですか?」
摩耶「それは…筋力だ! 吹雪はランニングとかはしっかりしてるから基礎体力はそこそこある。だけど筋トレはあまりしてないだろ?」
吹雪「確かに…ランニングはしっかりこなしてますけど筋トレはあんまりしてないかも…」
摩耶「そうだろ? そこで、今からこの摩耶様が筋トレの方法を教えてやる!」
吹雪「ありがとうございます!」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
摩耶「…ま、こんな感じかな。どうだ、練度は上がりそうか?」
吹雪「はい! 勉強になりました、ありがとうございます!」
摩耶「よし、それじゃあ最後にもう一個重要なことを教える。それは…超回復だ」
吹雪「えっ、ちょ、鳥海服ですか…? でも、それをどうやって…」(ちょ、鳥海さんの服?)
摩耶「簡単なことだ。しっかり筋トレをしてしっかり休んで超回復! これだけだ!」
吹雪「そ、それだけでいいんですか!?」(筋トレの後に鳥海さんの服を着ればいいのかな?)
摩耶「あぁ、それだけだ! アタシはそれをうまく使って改二になった。ほら、この筋肉触ってみろ」スッ
吹雪「い、いいんですか? それじゃあ…失礼します」ギュッ
吹雪「わ、わぁ…引き締まっててスベスベサラサラで気持ちいいです…」モミモミ
摩耶「そうだろ!」(なんか触り方がねちっこいな、こいつ)
隼鷹「おーい、摩耶ー! やっと見つけたぞ。お前、今日は酒を買いに行く約束だったろ!」
摩耶「ん、あぁ、そうだったな! それじゃあ吹雪、超回復の時間は1日~2日だからな、しっかりやれよ!」
吹雪「なるほど…け、結構長いんですね…。ありがとうございました!」ペコリ(よし、早速、鳥海さんの所に行こうかな!)
~摩耶・鳥海部屋~
こんこん
吹雪「こんにちは、駆逐艦吹雪です。鳥海さんいらっしゃいますか?」
がちゃ
鳥海「吹雪ちゃん? いらっしゃい、どうしたの?」
吹雪「えっとですね」
鳥海「あ、ごめんね。とりあえず上がって?」
吹雪「あ、失礼します!」
鳥海「それで改めて…どうしたの?」
吹雪「実は…カクカクシカジカで鳥海さんの服が欲しいんです!」
鳥海「…吹雪ちゃん、それは勘違いよ。全く摩耶ったら中途半端な説明をするから…」
吹雪「か、勘違いって…」
鳥海「摩耶が言いたかったのは…文字に書くと、『鳥海服』じゃなくて『超回復』よ」
吹雪「えぇっ!?」
鳥海「それで正しい超回復って言うのは…」
~超回復の説明中~
吹雪「そうだったんですね‥‥ありがとうございました鳥海さん!」
鳥海「吹雪ちゃん、一つアドバイスよ。いい、私の服を着れば練度が上がるとかそんな楽をして練度が上がるなんて言うのはまやかしよ。練度を上げるにはコツコツと努力をするのが一番の近道なのよ」
吹雪「はい! 吹雪、頑張ります!」
鳥海「ふふっ、応援してるから頑張って改二になってね」
吹雪「はい! それじゃあ失礼しました!」ペコリ
鳥海「まやかしか…」
鳥海「まったく、これは摩耶に一つ貸しね」フフッ
※超回復理論には諸説あります。トレーニングは無理のない範囲でやりましょう。
【イタズラはほどほどにしましょう…】
吹雪「わぁ、一面の銀世界だぁ! 昨日、初雪が降ったんだね! あー、あんなに真っ白で綺麗だとなんだか足跡つけたくなるよね!」
叢雲「はぁ…全く、初雪くらいで興奮しちゃって」ヤレヤレ
初雪「足跡つけたくなるって…私、踏まれる…?」
深雪「吹雪、そういう趣味があったのか…」
白雪「吹雪ちゃん、初雪ちゃんをそういう目で見てたの…?」
吹雪「違う違う! 初雪ちゃんの事じゃなくて初雪、雪の事だよ!」
初雪「知ってる…。冗談…」
白雪「ごめんね、吹雪ちゃん。なんだか流れ的に…」
吹雪「良かった…」
吹雪「それよりも、せっかくだしみんなで外で遊ぼうよ!」
白雪「そうだね、結構積もってるし雪合戦とかもできるかも」
叢雲「そうね、たまには付き合ってあげるわ!」
初雪「…」モゾモゾ(布団にもぐる音)
深雪「初雪、行くぞっ!」グイッ
初雪「さ、寒いっ」ブルブルッ
~外~
吹雪「うわわっ、ひざ下まで足が埋まっちゃうね!」
白雪「本当だね、結構降ったんだね」
キャーキャーワーワー
深雪「他の駆逐艦たちもみんな出てきてんな…ってうわっ!?」ドンガラガッシャーン
深雪「いたた…」
電「はわわ、ご、ごめんなさいなのです!」ペコリ
深雪「ったく…気を付けろよなー」
初雪「叢雲、鎌倉を作るの手伝ってほしい…」
叢雲「鎌倉作るの? いいわよ」
初雪「中でお餅食べよう…」ワクワク
吹雪「私も雪だるまでも作ろうかな…って、ちべたっ!?」ビクッ
卯月「ぷっぷくぷ~、油断してたらだめぴょんっ!」ピョンピョーン
吹雪「う、卯月ちゃん、急に背中に雪入れないでよっ!」
卯月「悔しかったら、仕返ししてみるぴょーん!」ダダダ
吹雪「うぅぅ…待てー!」ダダダ
卯月「ふ、吹雪、足速いぴょんっ!」
吹雪「ふふふ、島風ちゃんには負けるかもしれないけど、他の子には負けないよっ!」ダダッ
吹雪「えいっ! 捕まえたっ!」ギュッ
卯月「つ、掴まっちゃったぴょん、うーちゃんだって足速いのに~」
吹雪「ふふふ、卯月ちゃん覚悟はいいね…それーっ!」
卯月「うぴゃぁぁっ!? 冷たいぴょんっ!」ジタバタ
吹雪「あははっ」
長門「ふっ…やはり寒さに負けずに走り回っている駆逐艦を見ると、こちらも元気が出るな。うんうん、大いに結構だ」シミジミ
卯月、吹雪「「えっ…」」
長門「ん、吹雪に卯月、どうした?」
吹雪「う、卯月ちゃん、今長門さんが『大井に決行だ』って…」ボソッ
卯月「きっと、長門さんはうーちゃんたちの度胸を試してるぴょん」ボソボソ
吹雪「という事は…」ボソボソ
卯月「行くしかないぴょんっ!」
卯月「長門さん、うーちゃんと吹雪の勇気を見てるぴょん!」
吹雪「ふ、吹雪頑張ります!」
長門「う、うむ…?」(何を言っているんだ?)
卯月「吹雪、行くぴょんっ!」ダダダッ
吹雪「う、うんっ!」ダダダッ
長門「あっ…」(行ってしまったか…)シュン
吹雪「…あっ、大井さんベンチにいたよ。で、でも本当にいいのかなぁ…」ヒソヒソ
卯月「今更、怖気づいてもダメぴょん! ここまで来たらやるしかないぴょんっ!」ヒソヒソ
大井「はぁ…一面の銀世界、すごくロマンチックなのに…。北上さんが遠征でいないなんて…」
大井「私は、ここで北上さんの帰りを待つ事しかできない…」
卯月「吹雪、大井さんはぼーっとしてるぴょん!」ヒソヒソ
吹雪「じゃ、じゃあせーのでいこっか…!」ヒソヒソ
卯月「分かったぴょん!」ヒソヒソ
吹雪卯月「「…」」ヌキアシサシアシ
吹雪卯月「「せーのっ!」」どさー
大井「きゃぁぁっ!?」ビクッ
卯月「せ、成功ぴょんっ!」
吹雪「う、うん…だけど…」ゾクッ(ただでさえ寒いのに、さらに寒くなったような…)
大井「…」ユラリ
吹雪「あ、あの…」
大井「…覚悟は、できているわね?」ニコッ
卯月「ぷ、ぷっぷくぷ~! ……に、逃げるが勝ちぴょ…」
がしっ
吹雪「う、卯月ちゃんっ!」
大井「逃がさないわよ」
がしっ
吹雪「きゃっ!?」ジタバタ
卯月「が、がっしり掴まれて逃げられないぴょん」ジタバタ
大井「ねぇ二人とも? 私ね、今、北上さんがいなくてすっごくムラムr…イライラしてるのよ?」ニッコリ
吹雪卯月「「ひっ」」ゾクッ
大井「お仕置き、ね?」
卯月…大井…電球…うっ、頭が…。
~とある部屋~
吹雪「あっ‥‥大井さん、もう無理ですっ…/// 疼きが…もうっ///」
大井「なに、卯月さんがほしいの?」
大井「それなら、卯月さん、出番よ?」ニコッ
卯月「うぴっ!? ご、ごめんぴょん、吹雪…うーちゃんはまだ沈みたく無いんだぴょん…」ガクブル(す、すごい…笑顔なのに、目は笑ってないぴょん…)
卯月(それに吹雪は苦しそうだし…せ、せめて…!)
卯月「う、うーちゃんは沈まないけど、吹雪の疼きはちゃんと鎮めてやるぴょん…!」
吹雪「あ、あっ…卯月ちゃんそこダメッ…///」
吹雪「あ、あ、あ…あーっ!!」
…その日、私と卯月ちゃんはほんの少し大人になりました。
>>32 pixivでちょっと覗いたけど、この二人が絡んでるのあったんだな。
全然知らずに、いたずらといったらうーちゃんだっ! って感じで軽く書いちゃってたわ…許してちょんまげ…
後、ストック吐き出したんでこれで終わりです。
依頼してきます。
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