【安価】記憶が無くなる病 (87)



ゲームブックをイメージして下さい。

番号に沿って読み進めると穴に落ちたり、14へ行ったりすると思います。

そんな感じのスレです。


デスペナルティは殆どありません。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1510188930



貴方は”記憶”を「15個」持っています。

”全てを失う前”に病を克服して下さい。



貴方の街は数年前から奇病が蔓延している。

自身の”記憶が何時の間にか消える”病だ。


最初はただの”加齢によるもの”や”健忘症”だと思われていた。

病に罹った者は皆、医者からそう診断を受けていた為に……。


しかし、それは時が経つに連れて酷くなっていった。

病に罹った”友人や家族”達。

親しかった者全てが”君の顔を忘れてしまった”からだ。



君は恐怖した。


――こんな場所にいられるかっ! はやく、はやく何処かへ逃げないと……!


痛ましい声音で叫んだ君は、今居る建物から飛び出るように駆けた。

降りかかる苦難があるとは知らずに……。



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↓1町の中央        2集団埋葬地



選択 下1



2集団埋葬地


ここには人として死んだ者の亡骸が眠っている。

立ち並ぶ墓石を見た君は深い悲しみにとらわれた。


――死んだ人達にこの世界の事を言っても解ってはくれない。


……苦しくなった胸を抑えながら君はその場を離れた。


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↓5視線を感じる地下         6土



選択 下1



5視線を感じる地下


君は集団埋葬地の地下へと降りた。

光を持たない君は周囲に何があるかが解らない。

だが奇妙な事に視線を感じる。生き物の気配だ。


――ドクッ……ドクッ……ドクッ。


鼓動の音がうるさい。


……君は暗闇を壁伝いに伝う。


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↓9目                10腕




10腕


何故こんな所にまで来てしまったのか。

気を病んでいる君にそれを考える術は無かった。


――ボギッ!

――あ”あ”あ”あ”!


最後に見たのはバールを振り下ろそうとしている何かの姿だった。


記憶を一つ失い1へ戻る



君は恐怖した。


――ハッ!? こ、こんな場所にいられるかっ! はやく、はやく何処かへ逃げないと……!


痛ましい声音で叫んだ君は、今居る建物から飛び出るように駆けた。

降りかかる苦難があるとは知らずに……。



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↓1町の中央        2集団埋葬地



選択 下1



1街の中央


かつての活気は鳴りを潜めている。

ここには誰も居ない。

居たとしてもそれは虚ろな瞳で地面に座り込んでいる人間もどきの姿だけ。


――気持ちが悪い。自分はああなりたくない。


……”人間もどき”は絶え間なく動く君を”じっと”見つめている。


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↓3街外れ             4人形売り場



選択 下1



4人形売り場


人形売り場には精巧な作りの人形が所狭しと並んでいた。

彼、彼女等の目は”人間のそれ”と遜色無い色をしている。

君は何故ここに来たのだろう。然したる記憶がある訳でもないのに。


――自分の幼馴染が気に入っていた場所だから。


幼馴染の現状を思いかえすと涙が溢れて来たので、君はついに考える事を止めた。

そして君はずっと人形遊びをして、息絶えるまで生活を送る……。



記憶を一つ失い1へ戻る or 記憶をすべて失い物語を終わらせる



選択 下1



1街の中央


かつての活気は鳴りを潜めている。

ここはもう誰も居ない。

居たとしてもそれは虚ろな瞳で地面に座り込んでいる人間もどきだけ。


――気持ちが悪い。自分はああなりたくない。


……”人間もどき”は絶え間なく動く君を興味深そうに”じっと”見ている。


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↓3街外れ             4人形売り場



選択 下1



3町外れ


死肉を漁っているカラスが居る。

おそらく、いや間違いなく人間もどきの肉だろう。

君は嫌悪感を露わにして肉の残骸を蹴り飛ばした。


――靴が汚れてしまった。後で綺麗にしないと。


……君は眉を顰め歩き続けた。


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↓7迷いの森            8川



選択 下1



8川


君は川で溺死した。

自分が金槌な事を忘れて泳ごうとした為に。

同情する者は居ない。

憐れなり。


記憶を一つ失い3へ戻る



3町外れ


死肉を漁っているカラスが居る。

おそらく、いや間違いなく人間もどきの肉だろう。

君は嫌悪感を露わにして肉の残骸を蹴り飛ばした。


――靴が汚れてしまった。後で綺麗にしないと。


……君は迷いの森へと足を向けた。



7迷いの森


手を伸ばした先が見えない程に周囲は霧で覆われている。

この場所に自生する薬草が以前は万病に効くと言われていた。


――医者は金を毟るだけで一向に病気は良くならなかった。医者なんて皆うそつきだ。


あの時の事を思い出すだけで怒りが湧いてくる。


……霧深い森を大股で歩き続けた。


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↓11木漏れ日            14迷いの森



選択 下1



11木漏れ日


霧が薄くなった。

木々の合間から暖かい日差しが差し込んでいる。

地面に色鮮やかな草が生えていたので引っこ抜いて食べてみた。


――ペっペっ。美味しくない。


……草を幾つか懐にしまいこみ、木漏れ日を歩き続けた。


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↓12切り株             13綺麗な泉



選択 下1



12切り株


人の手があまり入ってない狭い場所に出た。

目の前に大きな切り株がある。君は仰向けに倒れ込んだ。


――はぁ、はぁ、疲れた。休もう。


……自然と瞼が落ちる。君は少なくない時間をココで過ごした。


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↓15夢を見る           17狼



選択 下1



15夢を見る


目の前に誰かが居る。

君は眼をこすり目を凝らした。

しかし相手が何なのかよく解らなかった。


――だ、誰!?

――聞け。憐れな人間よ。

――お前の記憶は”あと12個”残っている。

――全て無くなるまでに”水と草、生物の肝”を集めるのだ。さすれば皆が救われるだろう。


……目の前が真っ白になった後、君は森の入口に立っていた。


11へ戻る



11木漏れ日


霧が徐々に消えてゆく。

この場所は木々の合間から暖かい日差しが差し込んでいた。

地面に色鮮やかな草が生えていたので引っこ抜く。


――これ……万病に効く薬草だ。


……草を幾つか懐にしまいこみ、木漏れ日を歩き続けた。


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↓12切り株             13綺麗な泉



選択 下1



13綺麗な泉


水が湧き出ている場所に出た。

喉の渇きを覚えた君は湧き水を一口含む。


――スッとした清涼感を感じる。冷たい水だ。


……君は暫くその場所にとどまり、水の入れ物を作ろうとした。


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↓16水筒



16水筒


ようやく水筒が完成した。

口が当たる部分に溝があって飲みやすい。


――自分て結構やれば出来るのかも。


……君は立ち上がりその場から離れた。


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↓14迷いの森



14迷いの森


さっきから同じ光景が続いている。

ぐるぐる、ぐるぐる……そして目も回る。


――バタリ。


君は森の一部と化した。



記憶を一つ失い7へ戻る



7迷いの森


手を伸ばした先が見えない程に周囲は霧で覆われている。

この場所に自生する薬草が以前は万病に効くと言われていた。


――えっ。


何時の間にか君の手に水筒が握らされている。


……疑問に思いながらも霧深い森を君は歩き続けた。


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↓11木漏れ日            14迷いの森



選択 下1



11木漏れ日


木々の合間から暖かい日差しが差し込んでいる。

地面に色鮮やかな草が生えていたので引っこ抜いた。


――これ……見覚えがある。


……草を幾つか懐にしまいこみ、木漏れ日を歩き続けた。


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↓12切り株             13綺麗な泉



選択 下1



12切り株


人の手があまり入ってない狭い場所に出た。

目の前に大きな切り株がある。君は仰向けに倒れ込んだ。


――はぁ、はぁ、疲れた。休もう。


……自然と瞼が落ちる。君は少なくない時間をココで過ごした。


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↓15夢を見る           17狼



選択 下1



17狼


腹部に何かが乗っている。

意識が戻って来た君は”それ”に驚いた。


――狼だ…!


狼は鼻を鳴らして何かを確認している。

こちらへ危害を加える様子は今のところ無い。


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↓18首を絞める          19頭を撫でる



選択 下1



19頭を撫でる


何を考えたか君は狼の頭を撫でた。

毛皮から掌に伝わる体温はとても温かい。


――クゥーンーァオー。


狼は鳴き声を上げて君の突き出した手を舐めている。

心がほっこりした。


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↓20狼の顎を掴む          21狼に水をあげる



選択 下1



21狼に水をあげる


上体を起こした君は、水筒を開けて水を手に注ぐ。

狼は尻尾を振って手に近づいた。


――ペロペロ。


君の手は狼の涎まみれだ。

そんなに喉が渇いていたのか。


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↓22水を全部あげる          23狼に草をあげる



選択 下1



22水を全部あげる


水筒の水を全て与えてみた。


――ペロペロ。ペロペロ。


あっと言う間に水を飲み干す狼。

狼は尻尾を振って走り去って行った。


君の手は狼の涎にまみれている。

……結果に落胆した君は溜息を吐き、この場を立ち去った。


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↓14迷いの森



14迷いの森


さっきから同じ光景が続いている。

ぐるぐる、ぐるぐる……そして目も回る。


――バタリ。


君は森達の一部と化した。



記憶を一つ失い17へ戻る



17狼


腹部に何かが乗っている。

意識が戻って来た君は”それ”に驚いた。


――狼だ…!


狼は鼻を鳴らして何かを確認している。

こちらへ危害を加える様子は今のところ無い。


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↓18首を絞める          19頭を撫でる



選択 下1



19頭を撫でる


君は狼の頭を撫でた。

毛皮から掌に伝わる体温はやや温かい。


――クゥーン。


狼は鳴き声を上げて君の突き出した手を舐めている。

心がむずむずした。


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↓20狼の顎を掴む          21狼に水をあげる



選択 下1



21狼に水をあげる


上体を起こした君は、水筒を開けて水を手に注ぐ。


――どうして僕は水筒を持っていたんだろう。


狼は尻尾を振って手に近づいた。


――ペロ。


狼は控えめに舐めた。

まるで、君が持っている水を把握しているかのようだ。


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↓22水を全部あげる          23狼に草をあげる



選択 下1



23狼に草をあげる


懐に入れていた草を取り出す。

なんとなく狼に与えてみた。


――アグアグ……ドサッ。


草を飲み込むと狼は動かなくなった。

地に伏した身体が激しく痙攣している。


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↓24捌く          25土葬する



選択 下1



24捌く


両手を合わせて狼の冥福を祈る。

君は生き物の身体を捌き始めた。


――ザクッ、ブシュゥー。


道具はもちろん殆ど無い。

時間をかけて君はゆっくり狼の皮を剥いだ。


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↓26肝臓          34疲れたから止める



選択 下1



26肝臓


ようやく内臓まで到達した。

両手は血と脂に塗れている。


――肝臓、肝か。


まだ温かい臓器を君は丁寧に切り離す。

……手が何かの拍子で滑ってしまいそうで怖い。



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↓33手が滑る          27調合



選択 下1



33手が滑る


――あっ。手が滑った。

――ザクッ!


君は自分の手首を深く切ってしまった。

意識が遠のく……。


記憶を一つ失い26へ戻る



26肝臓


――ウッ……!?


嫌な想像をしてしまった。

うっかり手を滑らせて自分の手首を……。

洒落になってない光景だった。


――肝臓……ここまで進んでたっけ?


まだ温かい臓器を君は慎重に切り離す。

……脳裏に何かがチラつく。



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↓33手が滑る          27調合



選択 下1




27調合


捌き終えて一息。

君の両手は真っ赤に染まっていた。


――まだだ。まだ終わりじゃない。

――僕はコレをどうするか夢で見た筈だ。


獣臭い臭気に包まれながらの調合。

草を磨り潰し、肝を磨り潰し、水を加えて混ぜ合わせる。

出来上がったそれを君は一口飲み込んだ。


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↓28記憶が……          35記憶は……



選択 下1



35記憶は……


胃酸の臭いが鼻を刺す。

薬の壮絶な味に君は嘔吐した。


――ゲッ…ボォ。ゴボッゴボォッ。


こんな物で記憶が戻るなら苦労はない。

君は全身の力が抜けていくのを感じた。

……意識が薄れていく。


記憶を一つ失い27へ戻る



27調合


獣臭い臭気に包まれながらの調合。

草を磨り潰し、肝を磨り潰し、水を加えて混ぜ合わせる。

出来上がったそれを君は一口飲み込もうとした。


――本当に飲んで大丈夫か。

――吐いたりしないか。


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↓28記憶が……          35やはり記憶は……



選択 下1



28記憶が……


全てを思い出した。


――僕は医者だ。……あの街で奇病の近くに居た1人だ。


自分は誰で、何処で何をしていたのか。


――こうしちゃいられない! 街へ……街へ早く帰らないと!


混ぜ合わせた液体を君は水筒へ詰め込む。


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↓30妙薬



30妙薬


君はついに完成させた。

奇病を治す薬を。

君が忘れていた人や物も全て思い出した。


――幼馴染も家族もこれでみんな助かる!


君は生まれ育った街へと疾走した。


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↓31街                32帰れない



選択 下1



31街


斯くして記憶が消える病は死滅した。

街は元々の活気を取り戻してきている。

幼馴染や家族は君の隣で楽しく談笑をしている所だ。


――助かったよ! でも、あなたがやったって本当?

――本当だよ。大変だったんだからね。

――お前が私の子供で良かったよ。立派な息子だって周りに自慢出来る。

――ハッハッハッ、ふふふっ、あはは……。


皆が幸せそうに笑っている。

おめでとう。君は幸せな結末を迎える事が出来た。

君が知らない世界は知らないままの方が良いだろう。



end 幸せな日々

ご参加いただきありがとうございました
HTML化依頼をする前に没ルートを投下して終わりたいと思います



32帰れない


君は帰路を忘れていた。

行動力はあっても記憶力が残念だったようだ。

ここまで来たというのに。

なんとむなしい事か。


記憶を一つ失い30へ戻る



34疲れたから止める


全身から汗が吹き出る。


――はぁはぁ、疲れた。泉で顔を洗ってこよう。


君は狼をそのままにして泉へと向かった。

……幾ら歩けど景色は変わらない。


――うん? ……もしかして道に迷った?


君は森の一部と化すまで彷徨い続けた。



記憶を一つ失い24へ戻る



6土


君は生きる事を放棄した。

この変わり切った世界で生きるのが辛くなった為に。

君を咎める人間はいない。

この世界にはもう。


記憶を一つ失い1へ戻る



9目


何故こんな所にまで来てしまったのか。

気を病んでいる君にそれを考える術は無かった。


――ガスッ!

――うあ”あっ……。


最後に見たのはバールを持った”人間もどき”だった。


記憶を一つ失い1へ戻る



18首を絞める


君は狼の目を凝視して首を絞めようとした。

狼は激しく暴れ出し君の拘束を振りほどく。

そして君の喉へ鋭く噛みついた。

見るも無残。

鮮血が周囲に舞った。


記憶を一つ失い17へ戻る



20狼の顎を掴む


上顎と下顎を掌で掴み込む。

狼はじっと我慢している。

手を離してやると、君から離れてお座りの姿勢を取った。

どうやら君を自分より下と見ていないようだ。


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↓29ここで狼と生活する          14迷いの森



29ここで狼と生活する


不自由ばかりだが幸せな日々だった。

狼は君が人として亡くなるまで君に寄り添っていた。

だが最初の頃を思えばこの結末も悪くないだろう。

迷いの森は今日も霧に包まれている。



記憶を一つ失い17戻る or 物語を終らせる



25土葬する


おお。何という事だ。

君は罪の無い動物を殺してしまった。


――もう耐えられない。土に埋まろう。


思い詰めた君は穴を掘り、狼と同じ方法で息絶えた。


【説明】
人間もどき……”自分に無いもの”へ異常なほど興味を示す。奇病に罹った者の末路。

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