モバP「なぁ、周子」ｶﾀｶﾀ

周子「ん、どしたん？」

モバP「ギャルって、なんだと思う？」

周子「ギャル？　美嘉ちゃんみたいなの」

モバP「具体的に言うと？」

周子「んー、派手なメイクしたり」

モバP「うん」

周子「スマホとかバッグにアクセつけたり、そんな感じ」

モバP「なるほどなぁ」

周子「……え、答えは？」

モバP「俺もよくわからん」

周子「なんじゃそら」

モバP「いやな、昨日美嘉とそういう話になったんだよ」

周子「美嘉ちゃんはなんて？」

モバP「お前と同じような答えだった」

周子「え、美嘉ちゃんもよく知らなかったの？」

モバP「まあ、そこが美嘉のいいところだからな」

周子「……わからなくもない」

モバP「でもさ、なんか気になるじゃん？　てか、気になったわけですよ定義とかいろいろ」

周子「うん」

モバP「で、『ギャル』で検索してもらったわけだよ」

周子「どうだったの？」

モバP「……ところが、だ」

周子「え」

モバP「……スマホで調べてみ？」

周子「…………」ｽｯｽｯ

モバP「……………………」

周子「…………うわぁ」

モバP「……な？」






周子「エロサイトばっかやん」

モバP「そうなんですよ周子さん」

周子「てか、普通にセクハラじゃん」

モバP「あっ。違う違う！　そういう意図じゃない！」

周子「ちひろさんの電話番号はっと……」

モバP「違うんだって！　違うんだって！」

周子「……ま、一応聞くけどそれで？」

モバP「……それで、ですね。ピュアガール美嘉が大層ショックを受けていましてね」

周子「あー、なるほど」

モバP「なんか、お前の方からフォロー入れてやってくれないかな」

周子「そういう話だったのね、りょーかい」

モバP「納得してくれてなによりだ」

周子「てか、あたしに検索させる必要あった？」

モバP「……………………ありました」

周子「なかったんだ」

モバP「や、でも俺の口から言うのも変な感じになったと思わない？」

周子「あんまり思わない」

モバP「さいですか……」

周子「……あ、そういえば結局ギャルの意味って？」

モバP「女の子。若い女性。特に、明るく社交的で、流行のファッションを取り入れるなどの行動を通じ、感覚を共有しようとする女性についていう。……だって」

周子「へぇー。wiki？」

モバP「お前、俺を橘と一緒にするんじゃない。コトバンクだ」

周子「……あんま変わんなくない？」

モバP「いや、変わるから色々！　コトバンクならレポート出せるからな。……多分」

周子「ま、なんでもいいけどさ。……はー、美嘉ちゃんになんて言えばいいと思う？」

モバP「美嘉は……そういうんじゃないよって」

周子「あのさぁ……」

モバP「仕方ないだろう。今までギャルとして売ってきてるんだから」

周子「もしギャル辞めるって言われたら？」

モバP「困るな、それは非常に……」

周子「事務所的にはそうだろうけど」

モバP「……美嘉って、ギャルなの？」

周子「うーん……」

モバP「明るく社交的で、流行のファッションを取り入れてはいるな」

周子「じゃあ、ギャル？」

モバP「ギャル、かな。とりあえず、美嘉はコトバンク的なギャルだってことを伝えといてくれ」

周子「あい、りょーかい。で、さ……」ﾁﾗｯ

モバP「……メシでいい？」

周子「焼肉ね」

モバP「焼肉かよ……ダイエットしろダイエット」

周子「……ねぇ、Pさん？　あたし、太ってる？」





モバP「………………………………太ってる」

周子「焼肉ね」

モバP「焼肉かよ…………」




おわり