※時系列は夕張に着く前辺り
――深夜
白石「…………」こそこそ
杉元「……ん? オイ白石ッ、こんな夜中にどこ行くつもりだ?」
白石「ただの小便だけどよ……何で銃を構えてるんだよ?」
杉元「いや~てっきり白石が刺青人皮を持ってどっか逃げるつもりだと思ったからよ」
杉元「もし逃げるつもりならブチ殺して皮を剥いでいたぜ」
白石「もぉ~杉元ったらぁ~」
白石(危ねぇ危ねぇ……俺が土方と内通しているのバレて無いよな……?)
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杉元「……あ? オイ白石ッ」
白石「今度は何だよ? 外に鹿でもいたか?」
杉元「いや……脚の所破けてるぞ」
白石「あっ!? やだぁ~気づかなかった~」
白石「……って杉元、お前も肩の部分千切れてるじゃねえか」
杉元「あっ!? 嘘ぉ~今気づいた~」
白石「せっかくだし今直しちまおうぜ。朝になると狩りにいくだろ?」
杉元「そうだな……白石、針と糸持ってるよな?」
白石「おう。いっそ着てるモン全部修繕しちまうか?」
杉元「そうだな……」ぬぎぬぎ
白石「んじゃ、そうと決まればさっそく縫っちまうか」ぬぎぬぎ
白石「…………」ちくちく
杉元「…………」ちくちく
白石「なぁ……アシリパちゃんって裁縫出来るんだっけ?」
杉元「出来ると思うが……アシリパさんは刺繍が好きじゃないみたいからなぁ」
白石「へぇ~珍しいな。あれ位の女の子なら大体の子は好きなものなんじゃないか?」
杉元「アシリパさんは父親と山で暮らしていた。だから狩りの方が好きなんだってよ」
白石「へぇ~……」
杉元「…………」ちくちく
白石「…………」ちくちく
白石「……まぁ、今アシリパちゃんが起きていなくて良かったなぁ」
杉元「何で?」
白石「だってよ……俺達今裸だぜ?」
杉元「あぁ~……」
白石「杉元は辺見の時に全部見られてるけどな!」アッハッハ
杉元「白石だって刺青写した時に全部脱がされた癖にぃ~」アッハッハ
白石「でも男同士の裸は絵的にマズイでしょお~」アッハッハ
アシリパ「誰に見られるとマズイんだ?」
杉元「そりゃアシリパ、さ……ん……」
アシリパ「……………………」
白石「……………………」
アシリパ「……………………」変顔
杉元「……………………」
杉元・白石「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?」
キロランケ「どうした!? 何が……」
キロランケ「…………あっ(察し)」
杉元「何を察したキロランケぇ!」
白石「いや、違うんだ。これは……」
アシリパ「キロランケニシパ……」
キロランケ「お前ら……遂にアシリパに手を出したのか……」
杉元「違うッ、誤解だッ」
白石「アシリパちゃん頼む! このままだとキロちゃんにゴミを見るような目で見られちまう!」
アシリパ「そうだキロランケニシパ……私は二人に襲われたんじゃない」
アシリパ「杉元が白石を襲っていた」
杉元「アシリパさん!?」
キロランケ「杉元……お前、故郷にいい女がいたんじゃ無かったのか……?」
杉元「違うからッ間違えてもこんなヤツを襲わないから!」
アシリパ「男二人……密室……何も起きないはずがなく……」
杉元「アシリパさんその知識絶対にアイヌ関係ないよね? どこで知ったの?」
アシリパ「白石の持ってた春画」
杉元「し゛ら゛い゛し゛い゛ぃ゛!!」
白石「えぇ!? 知らねえよ俺、そんなの持ってねえよ!?」
――――――――――――
牛山「……あ? 何探してんだ家永」
家永「いえ……ちょっと……」
家永(無い……まさか白石の荷物を漁った時に混ぜてしまったか……?)
家永(いや、そもそもあの惨事。あの春本はもう瓦礫の中か……)
家永(まあ、あの後にホテルが大破したのだから読めたのは数時間のみか)
家永「牛山様。練習後にお粥等いかがでしょうか?」
牛山「そうしてくれ。練習の後の飯は消化のいいものに限る」
白石「痛い痛いッ、首の骨が折れるッ」
アシリパ「もうその辺にしておけ杉元」
キロランケ「そうだぞ。幾ら欲求不満だからって白石なんかを襲うなよ」
杉元「全く良くないッ!」
白石「そういうキロちゃんはどうなんだよ。欲求は溜まらないのかよ!」
キロランケ「俺か? 俺には妻子がいるからなぁ……お前達と違って」
杉元「そういやそうだったな……」
キロランケ「確かにそういう感情が沸かないかと言われたら嘘になるがな」
キロランケ「だからって誰彼構わず襲うのは、女房に対する裏切りだろ?」
キロランケ「……お前達と違って」
白石「いちいち強調するなよウザッてえな!」イラッ
アシリパ「どうしてだ? 杉元……男同士でオチウしても子供なんて出来ないのに……」
アシリパ「ましてや白石なんかとオチウする意味がわからない……男は女とオチウするのが普通なのに……」
アシリパ「男同士でオチウするなんて……」
キロランケ「全くだ。理解できないな」
※当時の日本には男色文化が浸透していたが、アイヌには男色文化は無かったとされている
杉元「いやいやッ違うってッ!」
白石「そもそも男同士でヤるヤツなんかいないだろ絶対!」
――――――――――――
姉畑支遁「……くしゅんっ!」
姉畑「ふぅ……風邪でも引いちゃいましたかね……やはり下半身を露出して走るのは止めるべきか……」
姉畑「あっ! あそこに可愛い鹿の親子が! 待って~ッ!」
アシリパ「もうこの話は終わりにしようか。二人とも服を着ろ」
杉元「は~~~い……」
白石「チェッ、納得いかねぇ……」
キロランケ「もうそろそろ朝じゃねえか。下らない時間かけさせやがって……」
アシリパ「……なぁ、杉元」
杉元「ん? 何? アシリパさん」
アシリパ「も……もし、私が杉元と……」
アシリパ「お…………おち…………」
杉元「おち?」
アシリパ「……~~~! 何でもない!」
杉元「アシリパさーん!?」
白石「ぐわーっ!」
キロランケ「杉元ッ白石がキツネに頭を噛まれたッ」
杉元「本当に役に立たねえな白石!」
アシリパ「…………」
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――『江渡貝剥製所』――
江渡貝「鶴見さん!鶴見さん!鶴見さん!鶴見さんぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!鶴見さん鶴見さん鶴見さんううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!鶴見中尉たんの頭の額当てをクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!額額モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
漫画四巻の鶴見さんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ決まって良かったね鶴見さん!あぁあああああ!かわいい!ッさん!かわいい!あっああぁああ!
コミック12巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
鶴 見 さ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!夕張ぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵の鶴見さんが僕を見てる?
表紙絵の鶴見さんが僕を見てるぞ!鶴見さんが僕を見てるぞ!挿絵の鶴見さんが僕を見てるぞ!!
アニメの鶴見さんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には鶴見さんがいる!!やったよ月島さん!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックの鶴見さああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ母さんぁあ!!つ、月島!!前山ぁああああああ!!!センター分けの猫ぁあああ!!
ううっうぅうう!!僕の想いよ鶴見さんへ届け!!小樽の鶴見さんへ届け!」
前山「江戸貝くん。そんな事やってないで仕事してよ」
終われ
息抜きのつもりで書いたら最後の最後で思いっきり体力を使い果たしました
口調やキャラの崩壊や適当知識は無視オンカミでお願いします。依頼だしてきます
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