敵A「まあ、特殊な訓練も受けてないのにそんなマネをしようなんてバカな考えはよすんだなハハハハ」
ぼく「出来らあっ!!」
敵B「いまなんていった?」
ぼく「感度3000倍でハンバーグを作れるっていったんだ!!」
敵A「よっしゃよく言うた!」
敵B「それでこそ男の子や!!」
敵C「じゃあ準備しますねー」
……
ぼく「……」
敵B「これもう感度3000倍になってるの?」
敵C「はい、なってます」
敵A「クックック、じゃあ早速この挽肉をこねてもらおうか……」
ぼく「……」
<ニチャ……
ぼく「オ゛!」ビクウッ
敵A「……ん? あっ、やべえ!! 挽肉が冷たすぎて死んでる!!」
敵B「やっぱ特殊な訓練なしでいきなり3000倍は無理だって!!」
敵C「AED! AED持ってきて!!」
ぼく「」ビクンビクン
【数分後】
ぼく「……はっ!!」
敵A「あっ、気が付いた!!」
敵B「いや危なかったよマジで」
敵C「よかったぁ……」
敵A「仕方がない、お前は特別に感度30倍で勘弁してやろう」
ぼく「はい」
※ここからは都合により環境依存文字(unicode)をふんだんに使用してお送りいたします
敵A「クックック、じゃあ早速この挽肉をこねてもらおうか……」
ぼく「オ゛ッ♥♥ヤッベ♥♥♥」ニチニチ
敵B「ククク……さらにお前にはこの豚挽肉と牛挽肉を……自分で混ぜて合挽きにしてもらおうか」
ぼく「んほおおおおっ!!!♥♥♥ニグッッっ♥挽肉゛ッ♥♥冷たすぎでイグッ♥♥♥もう指先の感覚がに゛ゃいっ♥♥♥♥ヤッベ♥♥♥♥」ビクンビクン
敵C「わかるー」
敵A「次はタマネギを刻んでもらう」
ぼく「目があ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁっ!!! 目が痛いの゛オォ゛ォッ!! 死゛ぬゥ゛ゥッ!!」トントントン
敵B「オラオラ、まだこの辺ちゃんと切れてねぇぜぇ?」
ぼく「もう無理ィ……♥これ以上切ったら死ぬ゛ッ♥♥目が痛くて泣き死ぬゥ♥♥♥♥」ビクビク
敵C「ちなみに玉ねぎを切ったときに発生するsyn-プロパンチアール-S-オキシドは目や鼻の粘膜を刺激するので、タマネギを切るときはゴーグルや鼻栓をしておくと痛みを抑えることができます」
敵A「卵を混ぜたら次はパン粉だ」
ぼく「んほおおおおっっ!! パン粉ォォォォォッ!!♥♥」
ぼく「パン粉ッ♥パン粉……マ○コぉぉっ♥♥♥♥」
敵A「発想が中二男子のそれ」
敵B「感受性まで感度30倍かよ」
敵C「……」
敵A「さぁ……そろそろ焼いてもらおうか?」
ぼく「はぁはぁ……も、もう無理ィ♥♥立ってられにゃ゛いのぉ゛ぉぉ……♥♥♥」フラフラ
敵B「疲労度も30倍」
敵C「じゃあフライパンあっためますねー」
<ジュッ
ぼく「オ゛!」ビクウッ
敵A「やべえ!! 油跳ねて死んでる!!!」
敵B「C子、AED! AED!!」
敵C「ハンバーグ作るのにいちいちAED使うってなんなんですかこれ!?」ドタバタ
ぼく「」ビクンビクン
【数分後】
ぼく「……はっ!!」
敵A「ククク、どうやら気が付いたようだな……」
ぼく「ハ、ハンバーグは!?」
敵B「あれは油はねが危ないので我々が焼かせてもらった……」
ぼく「くっ……!」
敵C「火を使わせてもらえない小学生みたいですね」
敵A「じゃあ、そろそろいただくとするか」
敵B「ククク、文字通りメインディッシュってやつだ……」
ぼく「んほおおおおっ♥♥♥♥焼き立てハンバーグッ♥♥♥香ばしすぎて死ぬゥ゛ゥゥ゛ウゥッ!!♥♥♥」ビクビク
敵C「香ば死ですね」
敵A「それでは手を合わせてください」
<イタダキマース
ぼく「……」パクッ
敵A「クックック、どうだ? 感度3000倍(30倍)で作ったハンバーグの味は?」
ぼく「うっま……♥♥♥」ビクビク
敵A「あっ、やべえ! なんかめしぬまみたいになってる!」
敵B「殺せ!!」
敵C「もうちょっとナツメグいれたほうがよかったかもしれないですね」モグモグ
-ハンバーグ編 おわり-
-ゆでたまご編-
ぼく「え!! 今度は感度3000倍でゆで卵を!?」
敵A「いや3000倍は危なすぎることが前回分かったのでまた30倍で」
敵B「火傷して死ぬのが目に見えてるもん」
ぼく「出来らあっ!」
敵C「まあハンバーグ作れてゆで卵作れないわけないですからね」
……
敵A「クックック……では始めてもらおうか」
敵B「今朝実家から送られてきたばかりの新鮮卵だ……」
ぼく「卵ォォォ゛ッ!! 鶏さんのタマゴッ♥♥♥♥」←感度30倍中
敵B「クク、そうだ。鶏さんの卵だ。正確には烏骨鶏だがな……」
敵C「Bさんの実家農家だったんですね」
<グツグツ
ぼく「ああ……ーーーっ♥♥卵茹でられてるッ♥♥♥」
敵A「ゆで時間は12~13分……(固茹での場合)」
敵B「たまに転がすと黄身が真ん中にきれいに収まるんだぜぇ? クックック……」
ぼく「んほおおおおおおッッ♥♥♥♥タマタマコロコロしちゃうう゛うッ♥♥♥♥」コロコロ
敵C「なんで毎回ちょっと下ネタっぽい言い回しになるんですかね」
敵A「感受性がね」
敵B「中二男子のそれ」
<ピトッ
ぼく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!」ビクビク
敵A「あ、お湯はねた」
敵B「感度30倍だからえーと……沸騰してるお湯(100℃)だとしたら、体感3000℃……?」
敵A「うわマジで……? それもう溶けた金属じゃん……そんなのが腕に跳ねてくるとかかわいそう」
ぼく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!」ビッタンビッタン
敵C「結果的に今までで一番の苦痛与えちゃってますね」
【数分後】
敵A「ククク、例によってアツアツの殻を剥くのは危なすぎるので適度に冷まさせてもらった」
敵B「さぁ、剥いてもらおうか……」
ぼく「んほおおおおッッ♥♥♥剥けるッ♥剥けちゃうッ♥ズルムケたまごッ゛ッ♥♥♥♥」ムキムキ
敵C「わざわざこっちを向きながらいやらしい言い方しないでください……って、きゃあっ!!?」ビクッ
敵A「ん、どうしたの? ……うっわ! これ雛になりかけてるじゃん!!」
敵B「あーたまにあるんすよ。うち雄鶏も飼ってるから」
ぼく「」
敵A「やばい、ショックのあまり死んでる!!」
敵B「えーとAED、AED……」
敵C「ち、ちなみにこのような孵りかけの雛が入ったゆで卵はホビロンやバロットと呼ばれ東南アジアではおやつ感覚で食されているそうです……」ビクビク
-おわり-
あとなんかぼくに食べさせたいものがあったら言ってね!
-まつたけ編-
敵A「
ぼく「出来らあっ!!」
敵A「まだ何も言ってない」
敵B「めっちゃ食い気味だった」
敵C「なんか、一人暮らしだから食費が浮いて助かってるみたいですよこの企画」
敵B「切実だなー」
敵A「えー……というわけで、今日はお前にこの食材を料理してもらう」
ぼく「こ、これは……ッ!!」
敵B「まつたけじゃないっすか!!?」
ぼく「……」チラチラ
敵C「なんでそこで私の反応を伺うんですか」
敵B「こいつほんとムッツリだわー」
敵A「はい、というわけでね。今日はこのまつたけを網焼きにしていきますよ」
敵B「ちょっと土井善晴さん入った」
敵A「似てた?」
敵B「あんまり」
敵C「微妙ですね」
ぼく「似てた!!」
敵A「お前いいやつだなー」
敵A「はい、というわけで今回も感度30倍でお送りします」
ぼく「んほおッッ♥♥♥♥」
敵A「まだ何もやってねぇだろ」
敵B「まつたけに過剰反応しちゃってるっぽい」
敵C「……」
敵A「クックック……まぁ料理と言っても今回は炭火を熾してまつたけを焼くだけだがな」
ぼく「焼グゥ♥」←感度30倍中
敵B「イグゥ♥みたいに言うな」
敵C「やらせてるの私たちですけどね……」
敵A「だってやったら絶対面白いと思ったんだもん」
敵B「それじゃあ、まずはまつたけを裂いてもらおうか」
ぼく「オ゛!」ビクウッ
敵B「えっ」
敵A「まつたけを裂くというワードに股間を抑えて地面に倒れこんでしまった」
敵B「想像力豊かすぎだろ」
敵C「バカだなぁ、もー」
敵A「ちなみに香りを珍重するまつたけは水で洗わずに、濡れ布巾で優しく拭うとよいとされている……」
ぼく「はぁはぁ……うっ♥♥」ビクン
敵C「いまなんかビクッっとしましたね」
敵A(うわぁ)
敵B(うわぁ)
ぼく「……なるほど、このまつたけの香りは実に素晴らしいですね。流石は本場、京都丹波産なだけのことはある。これは食べるのがたッ♥♥楽しみッッ♥楽しみ゛い゛いぃ゛いいっ!!♥♥♥♥♥♥」
敵A「賢者モードから元に戻るのが早すぎる」
敵B「パンツガビガビだろこれもう」
敵C「やめてくださいよ……」
【数分後】
敵A「クックック……どれ、いただくとするか……あっ美味ぇ!」
敵B「うわーこれ美味いマジで美味い! まつたけ最高! 最高裁!!」
敵C「わぁ、いただきまーす」
ぼく「……オ゛ッ♥」ビクン
敵B「マジかよコイツC子がまつたけ食うとこ見て……最低だな」
敵C「なんか食欲なくなってきました……」
-まつたけ編 おわり-
-納豆編-
ぼく「出来らぁ!!」
敵A「はい、じゃあ今日は納豆ね」
敵B「前回からの落差がすごいっすね」
敵A「まつたけは高すぎた」
敵C「じゃあ30倍にしておきますねー」
ぼく「あへぇ❤︎❤︎❤︎」←感度30倍中
敵A「ひき割りと普通のどっちがいい?」
敵B「あ、俺ひき割りがいいっす」
敵C「ひき割りにするなら小松菜刻んで入れましょう」
敵A「いいね」
敵A「ククク、では早速開けてもらおうか」
ぼく「はヒィ……❤︎」ペリペリ
敵B「ごはんいくつ研ぐー?」
敵C「私ちょっとでいいです」
敵A「3合も炊けばいいんじゃない?」
敵B「うぃー」
ぼく「あっがあああああああッッッ!!!!! くっせぇえぇええええええ!!!!!!」ビクビクーン
敵A「あはは」
敵B「うける」
ぼく「小学校のころいつも生足でスニーカー履いてたH君の足の臭いがする!!!! ヴォエ!!!」
敵C「やめてください……」
敵A「どうした? まだフィルムが残っているぞ?」
ぼく「はぁ……はぁ……ヴォエエエェッ!! うぷっ、ヴォォォオエ!!!」
敵B「マジえずいてるじゃん」
敵C「私もう食べたくなくなってきました…」
【数分後】
ぼく「」グッタリ
敵A「ククク……落ちたか」
敵B「納豆にKOされた男」
https://m.youtube.com/watch?v=_YVCRhZjR-k
敵C「あ、ごはん炊けましたよー」
敵A「よっしゃー食うか」
敵B「C子、こないだ余った卵とって」
敵C「卵? なにに使うんです?」
敵B「納豆に混ぜるに決まってるじゃん」
敵C「ええっ!?」
敵A「美味いよね」
敵C「そんなの初めて聞きましたけど……」
敵B「うっそだー」
敵A「日本全国津々浦々でやってるって」
敵C「えー本当ですか……?」
敵B「マジマジ」
敵A「そいつ(ぼく)にも聞いてごらんよ」
敵C「あのー、もしもし。もしもーし」ペチペチ
ぼく「痛ァイ!!!!」←感度30倍中
敵C「納豆に生卵入れるって、本当でs」
ぼく「うわあああああくっせーーーー!!! 」バタン
敵C「ダメですねこりゃ」
敵A「うける」
敵B「C子もやってみって。絶対美味いから」
敵C「うーん、じゃあちょっとだけ……あっ! 美味しい!!」
敵A「そんでもってこれ小松菜がいい仕事してるわ」
敵B「これゴマとか海苔入れても絶対美味いっすよ」
敵A「わかる」
敵C「ひょっとするとネギはかえって入れない方がいいかもしれませんねこれ」
ぼく「」
-納豆編 おわり-
-シーザーサラダ編-
敵C「シーザーサラダ食べたいです」
ぼく「……」
敵A「ん? きょうは『出来らぁ!』言わないのか?」
ぼく「シーザーサラダのシーザーって何ですか……?」
敵B「そこかよ」
敵C「シーザーサラダのシーザーについては共和制ローマ期の皇帝ガイウス・ユリウス・カエサルが好んだという俗説がありますが、実際には考案された店の名前(シーザーズプレイス)からきているそうです」
ぼく「はぇ~」
敵A「はぇ~」
敵B「はぇ~」
敵C「一般的にはレタスの上ににんにく、オリーブオイル、レモン汁などからつくったシーザードレッシングをかけ、クルトンとチーズをかけてあるのが特徴ですね」
敵A「よく居酒屋の安いコース料理の1品目のでてくるよな。で最後に来た奴が結果的に全部食う」
敵B「飲み会あるある」
ぼく「クルトンって無限に食べられる」
敵B「絶対胃もたれするだろあれ」
敵C「じゃあ感度上げてきまーす」
ぼく「おほォォォッ❤︎❤︎れたしゅシャキシャキれしゅううう❤︎❤︎❤︎」
敵A「最近レタス高いよなあ……」
敵B「台風の影響っすね」
敵C「そしたらレモン絞っていきましょう」
ぼく「オ゛!!」ピュッ
敵A「あ、レモン汁目に入った」
敵B「はいAED」
AED「電気ショックが必要です。身体から離れてください。点滅しているショックボタンを押してください」
敵C「ポチッとな」
ぼく「~~~ッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」ビクビクン
敵A「良い子はマネしちゃダメだぞ。AED使うと警備員くるから」(マジ)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5c/Starr_070730-7911_Lactuca_sativa.jpg
敵B「なんかこのレタス白菜みたいだな」
敵C「ロメインレタスっていって、完全には結球しないタイプのレタスですね」
敵A「お前んち農家なのに知らなかったの?」
敵B「うちどっちかっていうと米とか大根とか育ててる古典的なタイプの農家なんで」
敵A「ああ、そういうタイプの方ね」
ぼく「チーズすりおろされてりゅうううううう❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵C「あとはクルトンを添えて完成です!」
敵A「うわぁすげー量……これだけ貯めるの大変だったでしょ?」
敵B「は?」
敵C「え?」
敵A「ん?」
ぼく「んほおおおおおおおおッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵B「貯めるって……どういうことすか?」
敵A「え、これコーンスープについてくるやつでしょ? それ貯めたんじゃないの?」
敵B「うわキモ」
敵C「普通にクルトンだけで売ってますよ……」
敵A「マジで!? そうなの!?」
敵B「いや、そりゃそうでしょ……貯クルトンとか完全に気持ち悪い人じゃないですか」
敵A「いや普段使わんから分からんって!! お前(ぼく)知ってた!?」
ぼく「もう何も分かりゃにゃいいいいっ❤︎❤︎❤︎アタマ馬鹿になるウッ❤︎❤︎❤︎❤︎」ダブルピース
敵A「ダメだったわ」
敵C「ていうか冷静に考えてこの状態で料理作らせるのって食品衛生法的にアウトな気がしますね」
敵B「それ言ったら感度弄る方がよっぽど人道的にアウトだろ」
ぼく「出来ましゅたぁ……❤︎❤︎❤︎」ビクンビクン
敵B「おーお疲れ」
敵A「クックック…ではいただくとするか」
敵B「ああもうそのキャラ設定半分くらい忘れてた」
敵C「いただきまーす」
敵A「……美味い!」
敵B「この味がいいねと君が言ったから?」
敵A「本日をもって『サラダ元年』とする!!」
敵B「元号作っちゃった」
敵C「俵万智先生もびっくりですよ」
ぼく「いただきます」
敵B「あ、チャーム状態解除されてる」
ぼく「……野菜を食べるの3ヶ月ぶりだぁ」シャクシャク
敵B「え、マジで」
敵A「敵ながら食事はもっとバランスよく食った方がいいぞ」
ぼく「最近野菜高くて……1人じゃ使い切れないし……」モグモグ
敵C「切実ですね」
敵B「仕方ねーなー。今度実家から届いたら少し分けてやるよ」
敵C「おー優しい」
敵A「優しい世界。野菜世界」
ぼく「マザーテレサ」
敵B「よせやい」
ぼく「抱かれてもいい」
敵B「マザーテレサ評価からのその感想はおかしいだろ」
-シーザーサラダ編 おわり-
-長芋編-
敵B「というわけで、早速実家から長芋が送られてきたのでお裾分けだ」
ぼく「最高!」
敵A「おーすげぇ」
敵C「美味しそうですね」
ぼく「最高潮!」
敵C「どうやって食べます?」
敵A「なんかオススメは?」
敵B「うちはいつも、すりおろして味噌汁と混ぜて米にかけてたっす」
敵C「トロロ汁ですか」
ぼく「出来らぁ!!」
敵A「いやー長芋感度30倍とか結果が目に見えてるな!!」
敵B「めっちゃ痒そう」
敵C「それでもやりますか?」
ぼく「これはぼくとBさんとの絆だから……」
敵B「気持ち悪い言い方すんな」
敵C「それじゃ、感度上げまーす」
ぼく「ひぎいッ❤︎❤︎❤︎」←感度30倍中
敵A「毎回思うんだけどこれどうやって感度上げてるんだろう……」
敵B「俺も気になってるんすけど、なんか怖くて聞けないんですよね……」
ぼく「山芋太しゅぎるぅぅゥ❤︎❤︎❤︎こんなの入らないッ❤︎❤︎❤︎」
敵B「山芋じゃなくて長芋な。あとどこにどう入れるつもりだ」
敵A「長芋と山芋って何が違うん?」
敵B「種類が違うんじゃないすか?」
敵C「山芋は自然薯などの古来より日本に自生する種類であるのに対して、長芋や大和芋は中国から導入された栽培種とされています」
敵B「はぇ~」
敵A「農家より農産物に詳しいC子先生」
ぼく「ああああっ!!!! か、痒いっ!!! 痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒いああーーーっ❤︎❤︎❤︎ヌルヌル痒いのっ!! 痒くておかしくなっぢゃう゛ううぅ!! うっ❤︎❤︎」ビクン
敵B「最後本当におかしいだろ」
敵A「長芋ってなんであんなに痒くなるんですかC子先生」
敵C「長芋にはシュウ酸カルシウムという針状結晶の物資が含まれており、これが手の痒みや独特のエグ味の原因となります。また他にも長芋にはアセチルコリンなどのアレルギー物質などが含まれ、これらに敏感な子どもなどに与える場合は注意が必要です」
敵A「じゃあそれを感度30倍の人に与えるのは」
ぼく「ひぎゃあああああああああああああああああッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎死ぬ゛ウゥゥッッッ!!❤︎❤︎❤︎」ビクンビクン
敵C「ご覧の通りですね」
敵A「なるほど」
ぼく「痒いッ❤︎❤︎痒い痒い痒い痒いーーーーーッッッ❤︎❤︎❤︎掻いてッッッ掻いてくだしゃいッッッ!!!❤︎❤︎❤︎❤︎痒すぎて頭おかしくなりゅううううううう❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎イグゥ❤︎❤︎❤︎」
敵B「連続アクメきめるな」
敵A「もう手ぇパンパンじゃん」
敵B「大和芋みたいになってる」
敵C「これはドクターストップですね」
ぼく「あ゛あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」ボリボリボリボリ
敵A「どうすんのこれ無限に掻いてるぞ」
敵C「長芋による手の痒みは、粗塩で手を洗うことによりシュウ酸カルシウムの結晶をこそぎ落としたり、酢で手を洗うことによって軽減されます」
敵B「とりあえず手ぇ洗えほら」
ぼく「落ちにゃ゛いッッッ❤︎長芋落ちにゃいいいいいっ❤︎❤︎❤︎死ぬっ❤︎痒死ぬッッッ❤︎❤︎❤︎」
敵A「痒死ぬってなに」
敵C「結構嫌度高い死因ですね」
敵B「とりあえずトロロゆるめる用の味噌汁作っとこ」
敵A「じゃあ俺は米炊くか」
敵C「あ、麦ありますよ」
敵A「麦トロロか、いいねえ」
敵B「こうなってくると牛タンも欲しいっすね」
ぼく「んほおおおおおおおおッ❤︎❤︎❤︎」←洗浄中
敵B「はいじゃあすり鉢に長芋入れてー」
ぼく「入っちゃっ……たぁ!!」
敵B「とはここの少しずつ味噌汁を入れながらすりこぎで溶いていきます」
ぼく「はあああぁぁぁぁぁっ❤︎❤︎❤︎」シコシコシコ
敵A「これ見よがしにすりこぎをしごくな」
敵B「中二男子ならみんなやるやつやめろ」
敵C「これもう立派なセクハラですよ」
敵A「これどれくらいにゆるめんの?」
敵B「いつも適当っす」
敵A「ああそう」
ぼく「…………」ゴリゴリ
敵C「真顔でこっち見ながらすりこぎ回すのやめてください怖いです」
【数分後】
敵B「こんなもんすかね」
敵A「よし! 米盛ろう米」
敵C「美味しそうですね」
敵A「よし! 皆箸いったか? それじゃあ手を合わせてください!!」
<イタダキマース
敵A「うーん美味い」ズルズル
ぼく「3日とろろ美味しゅうございました❤︎」
敵A「その話はガチで悲しいから茶化すのはやめろ」(真顔)
敵B「吉池重朝とかいう老害」(真顔)
敵C「うん、美味しい……ひゃっ!!」ツルッ
敵A「あ、こぼした」
敵B「うわーめっちゃ痒そう」
敵C「あーもう……服の中まで入って最悪です……」ニチャ
ぼく「うっ❤︎」ビクッ
敵A「……」ジー
敵B「……」ジー
ぼく「シャワー浴びてこいよ」キリッ
敵C「あなた達はもうほんとにもう」
-長芋編 おわる-
-かき氷編-
敵A「感度3000倍じゃないじゃん」
敵B「えっ」
敵A「感度3000倍じゃないじゃん」
敵B「そりゃ……ハンバーグの時見たっしょ。3000倍とか特殊な訓練なしじゃ無理っすよ」
ぼく「出来らぁ!!」
敵B「いや出来てなかっただろ」
敵A「そこで今回は特殊な訓練を行いたいと思う!」
敵B「一体この企画をどこに着地させたいんすか」
敵A「今日はかき氷だ!!」
敵B「この肌寒くなってきた季節に」
ぼく「メロン味以外なら出来らぁ!!」
敵B「メロン嫌いかよ」
敵A「今日はC子がいないからな。とりあえずデフォルトでコイツがどこまで出来るのか限界値を知っておこう」
敵B「つまり感度とか関係なしに今日はただただコイツにかき氷食わせるだけなんすね?」
敵A「そうだね」
敵B「もうただの我慢大会じゃないっすか」
ぼく「がんばる」
【数分後】
敵A「とりあえずラーメンどんぶり一杯にかき氷作ったぞ」
敵B「すげえ量」
敵A「じゃあ時間測るから。はいよーいスタート」
ぼく「うおおおおおおおおおおお!!!!」シャクシャクシャク
敵B「見てるこっちが寒い」
ぼく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」キンキン
敵A「ノーマル感度でもこれか」
敵B「見てるこっちが頭痛くなってくる」
ぼく「う゛う゛う゛う゛う゛」シャクシャク
敵A「頑張るなあ」
敵B「何がお前をそこまでさせるんだ……」
ぼく「食べた!!」
敵B「タイムは?」
敵A「11分25秒」
敵B「反応しづらい」
ぼく「おかわり!!」
ぼく「食べた!!」
敵A「12分45秒」
ぼく「……食べた!!」
敵A「20分51秒」
ぼく「…………食べた!!」
敵A「26分4秒」
敵B「もうやめとけって……」
【翌日】
敵C「あれ? 今日はぼくくん来てないんですか?」
敵A「昨日かき氷食べ過ぎて腹壊した後風邪ひいたらしい」
敵C「なんでこの冷え込んでくる時期にそんなことを」
敵B「感度3000倍を実現するための特訓だったそうだ」
敵C「かわいそうに……」
敵A「考えてみたら今までで一番敵らしいことしたわ」
-かき氷編 おわり-
-おかゆ編-
ぼく「ゴホゴホ」
<ピンポーン
ぼく「はーい……」ガチャ
敵C「こんにちは。生きてますか?」
ぼく「生きらぁ!!」
敵C「なるほど、風邪引くとカラ元気になるタイプですね」
ぼく「今日は感度何倍っすか!?」フラフラ
敵C「いいから寝ててください」
ぼく「あ、はい」
敵C「Aさんたちと話し合って、今日はあなたの看病をしにきました」
ぼく「えっ」
敵C「どうせ普段からまともなもの食べてないでしょうから」
ぼく「」
敵C「それに今回の風邪の原因は半分以上私たちのせいですし」
ぼく「」
敵C「とりあえず早く良くなって……どうしました?」
ぼく「ごめんなさいなんかあまりのシチュエーションで脳が情報を処理しきれなくなってます」
敵C「どういうことですか?」
ぼく「こんなエロゲみたいなシチュエーションってある?」
敵C「そういうことですか」
ぼく「これ一人暮らし男子の85%くらいが憧れるやつだよ!! ッヒョーーーーー!!!」
敵C「いいから寝てなさい」
ぼく「なに作ってくれるんですか!!!」
敵C「とりあえずお粥を」
ぼく「きた!! あーんしてもらえるやつだ!!」
敵C「しません」
ぼく「あっ、そっかぁ……」
敵C「しません」
ぼく「2回攻撃はやめて」
<ピンポーン
ぼく「誰かしら」
敵C「多分Aさんたちですね」
敵B「日本酒と卵買ってきたぞー」
敵A「玉子酒しようぜ!!!」
敵C「もうちょっと静かに」
ぼく「なんていい人たちなんだぁ……」
【数日後】
ぼく「なおった!!」
敵A「ゴホゴホ」
敵B「ゲホゲホ」
敵C「こほこほ」
ぼく「パンデミックだ!!」
敵A「やばいキッチリうつされた……」
敵B「喉痛すぎ死ぬ……」
敵C「うー……」
ぼく「よし! 今度はぼくがおかゆを作ってあげる番だ!!」
敵A「悪いけど頼むわ……ゲッホゲッホ!!」
ぼく「まかせて!! みんなにあーんしてあげるから!!」
敵C「いいです……」
ぼく「んほおおおっっ❤︎❤︎❤︎まずじゃお米研いじゃううぅぅっッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵B「感度も上げなくていいから……」
敵A「風邪ひいてる時にやられると鬱陶しいことこの上ないなこれ……」
-おかゆ編 おわり-
Bの農家の長男感すき
-シュールストレミング編-
敵A「うわぁついにきちゃった……」
敵B「確実に俺たちもダメージ受けるやつじゃん……」
敵C「シュールストレミングは世界一においがきついといわれているスウェーデンのニシンを使った発酵食品のことで、一般的には缶詰として認知されていますが、JAS法の定義では密封後加熱・殺菌をしていないので日本では缶詰扱いになりません」
敵C「そのため缶の内部では発酵が進み続け、発酵時に生じたガスにより缶の膨張・破裂が起こることもあるため保管には注意が必要です。2014年にはノルウェーで四半世紀放置されていたシュールストレミングが見つかり、爆発物処理班が出動したこともあります」
敵B「爆発物処理班が動く食べ物ってなんなんだよ」
敵A「ていうかスウェーデンとか海も近いしめっちゃニシン取れそうなのになんでこんな魔界料理生み出してんだ」
敵C「スウェーデンではニシンは大量に獲れましたが、日照不足や薪を潤沢に確保できない事情から保存のために必要不可欠な塩を大量に得ることができませんでした」
敵C「そこで塩を節約するために塩水に魚を漬けるということが始まりました。この辺の事情は塩が献上品で貴重だったため、干物用の漬け汁を使い回しすることによって生まれた伊豆諸島のくさやにも通じるものがありますね」
敵A「臭さを犠牲に保存性に全ステ振ってしまったか……」
敵C「とはいえ臭いは本当にすごいので、現地スウェーデンでも室内ではなく屋外で開封・賞味することが多いようです」
敵B「外歩いてたらたまにすげー臭いとかこれもうテロだろ」
敵C「ちなみに先ほどご説明した通り、缶封入後も発酵が続きガスが発生し続けるため、輸送時に気圧差が生じる飛行機への持ち込みは原則不可です」
敵A「およそ食品の扱いとは思えない」
敵B「完全に爆発物のそれ」
ぼく「出来らぁ!!」
敵B「お前は何だってそう蛮勇を振るいたがるんだ」
敵A「ていうかC子お前、今日は冒頭からやけに説明入れてくるけど、もしかして……」
敵C「これだけ説明しておけば当日私がいなくても大丈夫ですね」
敵A「おい!!」
敵B「裏切る気か!?」
敵C「当日の朝に私が彼の感度を上げておくんで、あとはレポートおねがいします」
A,B「やだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ぼく「出来らあっ!!」
【数日後】
<ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
敵A「ついに届いてしまった……」
敵B「オーラがやべぇ」
ぼく「ラスボス感ある」
敵C「開封の時はガスと同時に中の汁が飛び散ることがあるので、カッパを着ておくといいそうですよ」
敵A「お前そんな他人事みたいにお前」
ぼく「どこで開けるの?」
敵A「とりあえず近くの河川敷行くか……」
敵B「ていうか感度30倍状態でコイツ外連れてくのってまずくね?」
ぼく「目隠しと猿ぐつわをしてぼくを連れていけばいいのでは?」
敵A「それやったらいよいよ言い訳できねぇだろ」
敵B「出来ない提案をするな」
敵A「やっぱC子も来てよー」
敵C「いやです」
敵B「お前だけ逃げるなんてずるいずるい!!」
敵C「言い出しっぺは私じゃありませんし」
敵A「誰だよ感度3000倍にしたら面白いとか言ってたやつ!!」
敵B「あんただよ!!!」
ぼく「たった1個のニシンの缶詰で組織が崩壊しようとしている」
【さらに数日後】
敵A「……じゃあさ、臭いが漏れないように部屋かなんか作って、そこにアイツを閉じ込めた上で開けさせるってのは?」
敵B「いじめじゃないっすか」
敵C「かわいそうですよ」
ぼく「あの」
敵A「なんだ?」
ぼく「なんか、届いた時より缶が膨らんでますけど」
敵A「えっ」
敵B「うわ……もうパンパンじゃん……」
敵C「ここのところ冷え込んできたんで暖房入れてましたからね。発酵が進んだんでしょう」
敵A「なんだよこの時限爆弾!!」
ぼく「シュールストレミングです」
敵A「知ってるよ!!」
敵C「早く片付けちゃわないと、爆発して研究室がおわりますよ」
敵A「ぐう、仕方がない……クックック、喜べ、お前にこの臭い缶詰を開けさせてやる……」
敵B「久しぶりに敵キャラ感出してきた」
敵C「『臭い缶詰を開けさせてやるから喜べ』ってセリフ、シュールで面白いですね」
ぼく「出来らあっ!!」
敵B「しょうがねぇ、このままダメにするのも勿体無いしやろう。悪いけど、C子もつきあってくれよ……マジで……」
敵C「仕方ありませんね……最悪捨ててもいい服着ていきましょう」
ぼく「決戦に向けて仲間たちの絆が結ばれていく」
……
敵A「……はい、じゃあこの河川敷で開封の儀を執り行いたいとおもいます」
ぼく「やっべっぞ❤︎❤︎❤︎」←感度30倍中
敵B「ほんとにヤバい」
敵C「風向きが変わらないことを祈るばかりです」
敵A「いいか、開けるときはこの袋の中で、缶を傾けて開けるんだぞ? いいな? 俺が向こうに行ってスタートって言うまで開けちゃダメだからな? わかった?」
ぼく「わかりましゅたあああああッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵A「はーい、それじゃ3、2、1、スタート」
<プシュッ
敵B「開いたようだ」
敵C「動きませんね」
敵A「え、死んだ?」
ぼく「…………」
敵A「なんか動き完全に止まったぞ」
敵B「AEDいっときますか」
敵C「いや……ちょっと待ってください。なんか、泣いてません?」
敵A「えっ」
敵B「えっ」
ぼく「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」(慟哭)
敵A「ど、どうしたよ」
敵B「そんな泣くほど嫌だったんかごめんな……」
ぼく「このドロドロに溶けたニシンの『記憶』がぼくの頭の中に入ってくるううううううッッッ!!!!」ビクビク
敵A「どういうことだよ」
敵B「やべーやつじゃん」
ぼく「数の子だった頃から兄弟がサバに食われて捕獲されるまでの記憶が一気に流れ込んできた……」
敵A「ニシンに感情移入するな」
敵B「こえーよ」
敵C「臭いはどうです?」
ぼく「死臭」
敵B「ニシン側に感想を寄せるな」
敵A「いやでもちょっと風にのってこっちまで臭いが漂ってくるな……」
敵C「あっ、これは……」
敵A「およそ食品の臭いではない」
敵B「ニシンの終着駅」
ぼく「死臭」
敵B「ニシン側の感想やめろって」
敵A「クックック……では早速食べてもらうとするか……」
ぼく「すみません今回ばかりは……」
敵A「残念だが、最低でも完食だけはしてもらう」
敵B「ハードル高けぇー」
敵C「今までで一番敵っぽいですね」
敵A「口開けーな、ほら」
ぼく「嫌だああああ!!! 三郎と花子を食べるなんて出来ないッッッ!!!」
敵B「誰だよ」
敵C「感情移入してしまったニシンたちのことじゃないですか?」
敵B「スウェーデン産っつってんだろ」
敵C「所詮は彼の妄想ですからね」
敵A「口開けろっつってんだよ」
ぼく「らめえええぇぇぇえぇぇ!!!」
敵A「ヒヒヒヒャヒャハハハアァーーーーッ!! ほーら、口の中いっぱいにドロドロニシンぶちまけてやるぜ !!!」
ぼく「もががもご……オ゛ッ❤︎しょっぺ❤︎❤︎❤︎くっせ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵B「これもう他人のふりしといた方がよくない?」
敵C「そうですね」
【翌日】
敵A「入れてよー入れてよー」ドンドン
ぼく「寒いよー寒いよー」ドンドン
敵C『貴方たち臭いんでしばらく研究室入らないでください』←インターフォン越し
敵A「ひどいよーひどいよー」
ぼく「ゲフッ(げっぷ)……おあああああああああああああ!!!!」ゴロンゴロン
敵A「ぐあああああああああああ!! くっさあああああああああ!! モルボルかお前!!!!」ゴロンゴロン
-シュールストレミング編 おわり-
>>99
C子もお姉さん気質ではある
※感度はあくまでも個人の感想です
-ドリアン&梅干し編-
敵A「昔うちの爺さんが戦争でビルマに行ってたらしいんだけどさ」
ぼく「謀ったな!」
敵B「それはガルマ」
敵C「ビルマとは、今のミャンマーのことです」
ぼく「はぇ~」
敵A「もうなーんも食うものが無くって、歩いてる途中にぶっ倒れたんだって」
敵C「ビルマ戦線といえばイラワジ会戦をはじめとする苛烈な戦闘が繰り広げられたことでも有名ですね」
敵A「で、たまたま運良く病院に運ばれたんだけど、そこでもやっぱ食うもんがなくて」
ぼく「この間のシュールストレミングを届けてあげたい」
敵B「わざわざそのチョイスじゃなくてもいいだろ」
敵A「で、ある日病院の周り歩いてたら、現地の人にドリアン貰ったんだって」
敵B「また臭いやつっすか」
敵A「それがその時はもんのすごい美味かったらしくて、その味が忘れられないっつってずーっと食いたがってたんだよ」
敵C「事実、ドリアンは独特な匂いを除けば栄養価も豊富で果物とは思えない濃厚な味わいらしいですね」
敵A「で、こないだ爺さんの白寿(99歳)のお祝いがあったからドリアン買ってったんだよ。そしたら『くっさ!!』って言ったきり手をつけなかったのね」
敵B「そんな悲しい話ってある?」
敵A「で、勿体無いからそれを今度コイツに食わせようと思うんだけど」
敵B「会話のトスが下手かよ」
ぼく「出来らあっ!」
敵C「臭いものが続きますね」
敵B「あ……そういや俺も、実家で婆ちゃんが漬けた梅干しが大量に送られてきて持て余してるんですけど」
敵A「この際それも処分してもらおっか」
ぼく「くさすっぱそう」
敵C「もはやディスポーザーみたいな扱いになってて不憫ですね……」
ぼく「がんばる」
【翌日】
敵A「……はい、というわけでこれが噂のドリアンです」プーン
ぼく「はぇ~、すっごいトゲトゲ……」
敵B「お前この臭い平気なの?」
ぼく「うん」
敵B「この間のシュールストレミングで嗅覚が終了してしまったか……」
敵C「とりあえず換気しましょう……」ガラガラ
敵A「お前の梅干しは?」
敵B「あ、これっす」
敵A「ほほうこれは……昔ながらの遊びのない感じのタイプのやつだね」
敵B「今年は12%(塩分)で漬けたって言ってました」
ぼく「よだれあふるる」ダラダラ
敵A「さ。あとはもう分かるね?」
ぼく「うん」
ぼく「おっほ❤︎」←感度30倍中
敵A「ククク……さぁまずはこのドリアンを食ってもらおうか……」
ぼく「あれ? あんまり臭くない……」
敵A「えっ」
ぼく「普通においしい。あとドリアン食べたあと梅干し食べると桃みたい」モグモグ
敵B「マジかよ」
敵A「ちょ、もうちょっと感度上げてみて」
ぼく「お゛っ゛ほ❤︎❤︎❤︎」←感度100倍中
敵A「クックック……今度はどうかな……?」
ぼく「まだおいしい」
敵A「なにっ!? くそっ、カラダ持ってくれよ!! 感度1000倍だ!!!」
ぼく「オッホォォォォオオォッッッ❤︎❤︎❤︎くっさあああああぁぁ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ヴォエ!! ❤︎❤︎❤︎」←感度1000倍中
敵A「あぶねぇ、もうちょっとで負けるところだった……」
敵B「何にすか」
敵C「ひょっとして、耐性がついてる……?」
敵A「この間シュールストレミング食って死にかけてたからな」
敵B「死にかけて強くなるとかどこの戦闘民族だよ」
敵C「何はともあれ、もう少し様子を見てみないとなんとも言えませんね」
ぼく「ドリアンくっせっ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎んおぉ❤︎くっせ❤︎❤︎❤︎❤︎すっぺ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
-ドリアン&梅干し編 おわり-
-ペペロンチーノ&グラタン編-
<ピンポーン
ぼく「はーい」
敵B「よう」
ぼく「あっ、どうしたんですか?」
敵B「実家からまた野菜送ってきたから持ってきた」
ぼく「わーありがとうございます! まぁあがってください」
敵B「うぃーす」
ぼく「粗茶ですが」
敵B「ああ気使わなくていいよ、って本当に薄いなこのお茶!? まあいいや……あれ、なんかこないだ来た時と布団変わってね?」
ぼく「それが、シュールストレミングとドリアンを食べた体臭が布団に染み付いてしまって」
敵B「あっ」
ぼく「布団一式と服も何着か買い換えたらお金がなくなってしまいました」
敵B「おお……」
ぼく「最近朝と夜はお湯に塩と味の素入れて飲んでます」
敵B「お茶薄いとか言ってごめんな!!!」
ぼく「いいのよ」
敵B「今度は米も持ってくるから!!!」
ぼく「なんていい人なんだぁ……」
敵B「ついでにC子に言って服とかも買ってもらおう!!」
ぼく「完全にヒモみたくなってしまった」
……
敵C「ご飯が塩味のお湯って……」
敵B「なんか捨て犬見つけちゃった時の気分になったもん俺」
敵C「確かに彼を見ているとたまに昔飼っていた犬を思い出すときがあります」
ぼく「クゥーン」
敵B「駄犬ではある」
敵C「まあ、たまにはちゃんとしたものを食べないと体に悪いですからね。そもそも完全に私たちのせいですしそこはちゃんと救済してあげましょう」
ぼく「Cさんマジ女神」
敵C「何か食べられないものありますか?」
ぼく「マグマ」
敵C「じゃあグラタンとパスタでも作りましょう」
ぼく「わーい!!」
敵B「今の問答意味あった?」
敵C「えーと小麦粉は、と……」
ぼく「えっ手作り!?」
敵C「自分のを作るついでです」
ぼく「ツンデレだ!!」
敵C「違います」
敵B「小麦粉って……パスタ打つところから!?」
敵C「違います。グラタンのホワイトソース用です」
ぼく「グラタンとか料理の中でもめっちゃ女子力高くないですか?」
敵B「俺も思った。なんなら女子力通り越して星澤幸子先生とか平野レミ出てくるレベル」
ぼく「将来いいお嫁さんになりそうですね」
敵B「旦那の感度弄ってくる嫁とか完全にその業界でしか需要ないじゃん。なんの業界とは言わんけど」
敵C「聞こえてますよ」
敵B「パスタは何作んの?」
敵C「2人とも辛いの大丈夫ですか?」
ぼく「出来らあっ!!」
敵B「味覚に対する問いかけに出来らぁはおかしいだろ」
敵C「じゃあペペロンチーノにしましょう」
……
敵C「出来ました」
ぼく「すごーい!!」
敵B「へぇー、本当にすごいじゃん」
ぼく「おいしそーう!!」
敵B「ダメだ腹減りすぎてIQが2になってる」
敵C「お口に合うかどうかはわかりませんが」
ぼく「たべていいんですか…?」
敵C「冷めないうちにどうぞ」
ぼく「あっ、感度あげなきゃ」(使命感)
敵B「今日くらい普通に食えばいいじゃん……」
敵C「耐性に関するデータが欲しいんであげときましょう」
ぼく「オ゛ッッホオ゛オ゛オオッ゛❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」←感度1000倍中
敵B「マッドサイエンティストめ」
ぼく「オ゛!!」
敵B「ほーらグラタンが熱すぎた」
敵C「結果的にマグマ食べてるのと同じになっちゃいましたね」
敵B「マッドサイエンティストめ」
ぼく「すいません、グラタンはもうちょっと冷ましてからでいいですか……?」(小声)
敵C「どうぞ」
ぼく「じゃあ先にスパゲティ食べりゅぅぅううううおおお゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
ぼく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!」ビクビク
敵B「だ、大丈夫かよこれ……」
敵C「Bさんもどうぞ」
敵B「あ、うん……おっわ!! 辛っれ!!! 辛いっていうか痛ぇ!!! なにこれ!!!!!!?」
敵C「ベランダで育ててたハバネロです」
敵B「マ゛ア゛ア゛アアアアア゛アア゛ア!!!!!!」
敵C「いつもはジョロキア使うんですけどね。さすがに初心者には辛すぎるかと」
敵B「ハバネロでも十分辛いよ殺しにきてるだろこれ!!! あ゛あ゛っ!! 辛っれ!!! うわ、もう何の味もしねぇ!! ただ痛く、熱い!!!」
敵C「慣れると美味しいですよ」モグモグ
敵B「それはもう慣れじゃなく麻痺だよ!!!」
ぼく「マグマダイバァァァァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!」ビクビク
敵B「やばい牛乳が効かねぇ!! 助けてくれーーーーーーーーーーー!!!!!!」
-ペペロンチーノ&グラタン編 おわり-
マス釣りシーズンだから中の人薄くなってそう
-おでん編-
敵A「ちくしょうなんてデリカシーのない寒さなんだ……」
敵C「そりゃあ相手は地球ですからね」
敵A「この先1日でも最低気温が二桁切るような日があれば、その時は容赦なくコタツを出す」
敵B「良いっすね」
ぼく「コタツの中で無限に蜜柑食べてるだけの仕事がしたい」
【翌日】
[本日の最低気温 8℃]
敵A「はい無理ー。コタツ繰り出しまーす」
敵C「まさに昨日の今日でしたね」
敵B「あぁー、あったけぇ……」
ぼく「蜜柑はどこ……? ここ……?」
敵C「買ってこないと無いですよ」
敵A「あー丁度良いわ。買い物行くんならおでんの材料一緒に買ってきて」
敵B「おっ、今夜おでんいっちゃいますか」
ぼく「アツゥイ!!」
敵A「はえーよ」
敵B「想像で火傷するな」
【近くのスーパー】
ぼく「C子さんの家のおでんって何が入ってました?」
敵C「うちは……そうですね、普通に大根とか玉子とかです」
ぼく「オーソドックスなやつだ」
敵C「あとは……ツブ貝とかも入ってましたね」
ぼく「はぇ~聞いたことない……」
……
ぼく「ただいまー」
敵A「ちくわぶ入ってないおでんとかリーダーがいないTOKIOみたいなもんだろ!!」
敵B「何言ってるんすか。スジこそ城島ポジじゃないっすか」
敵A「くそっ! おまえ標準語喋ってるくせに関西からの刺客だったのか!!」
敵C「ちゃんと両方買ってきましたから毎年同じことで喧嘩しないでください」
敵A「よっしゃ、じゃあ茶飯炊く準備しよう」
敵B「よくおでんで飯食えますね」
敵A「バッカお前、熱燗呑んだシメにおでんの汁かけて食う茶飯がうまいんだろうが! 関西人はお好み焼きで飯でもくってろ!!」
敵B「いや、自分もその組み合わせ言うほど好きじゃないんで……」
敵A「あっ、そっかぁ……なんかごめんね」
敵C「茶番はいいから大根剥くの手伝ってください」
【その夜】
敵A「クックック……では始めるとするか……」
ぼく「やだこわい……やめてください……」←感度1000倍中
敵B「煮えたぎるおでんにめっちゃ恐怖心を抱いているようだ」
敵A「多分こいつの中の過去にダチョウ倶楽部で得た知識が全力でおでんに対する警鐘を鳴らしているんだろうな」
敵C「前にも唯一食べられないものはマグマって言ってましたからね」
敵A「で、なにから食わす? 大根?」
敵B「汁染みてる系のがんもどきとか鬼畜度高いっすよ」
ぼく「オ゛ッ!!」
敵B「だから想像で口の中火傷すんなって」
敵A「……とりあえず餅巾着あたりいっとくか」
敵C「あ、餅巾着私も食べたいです」
敵A「はい、それじゃあ手を合わせてください」
敵B「いただきます」
ぼく「いっ❤︎❤︎いただきましゅうううう❤︎❤︎❤︎❤︎」
<パクッ
ぼく「」
敵C「」
敵B「白滝うめぇ」
ぼく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
敵C「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
敵B「うわ、C子どうした」
敵A「おお、どうやらC子の巾着に当たりが出てしまったようだな……」
敵B「なんか明らかに当たりというよりは外れっぽいリアクションしてますけど」
敵A「実は1つだけ巾着の中味が辛子の『辛子巾着』を紛れ込ませておいた」
敵B「なんつー地雷仕掛けてんだサイコパスかよ。ていうか辛子巾着って江戸時代の妖怪の名前みたいっすね」
ぼく「あ゛ーーーーッッッ❤︎❤︎死ぬッ❤︎❤︎❤︎餅熱すぎて死ぬッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵C「ゲホゲホッ……み、水……」
敵B「ていうかC子お前、辛いの好きじゃなかったっけ?」
敵C「唐辛子の辛味成分のカプサイシンと、辛子の辛味成分のアリルイソチオシアネートでは作用機序が異なるので流石にこれはきついです……」(涙目)
敵B「はぇ~」
敵A「ほらみてみて! 辛子のチューブがみるみる口の中に吸い込まれていくよ!!!」ニュルニュル
ぼく「オ゛ッ!! オ゛ッ!! オ゛ッ❤︎ オ゛オ゛ッッッ❤︎❤︎❤︎」ツーン
敵B「流石はこの実験の発案者だけあってサイコなことやってやがる……というかお前もお前で新しいものに目覚めてるんじゃない」
-おでん編 おわり-
-レモン編-
ぼく「そういえばおでんの具のことばっかり考えてて蜜柑を買うのを忘れてしまった……」ションボリ
敵A「あ、レモンならあるぞ。シーザーサラダのときの残りが」
敵B「レモン丸かじりとか映画Uボートみたいっすね」
敵A「古いな」
ぼく「もうこの際柑橘類ならなんでもいい!!」
敵B「いいのか……」
敵A「えーと……あったあった。ほれ」
ぼく「すッッ……ッぱいッ!!!」
敵B「想像でカマキリと戦うやつやめろ」
敵A「ザ・テレビジョーン!!」←レモンを持ちながら
敵B「古いっすね」
ぼく「これ、感度1000倍にしたらレモン1個中に含まれるビタミンCの量がレモン1000個分になるのでは?」
敵B「言ってることがハチャメチャだぞ」
敵A「はい、あーんして」
ぼく「おっご❤︎❤︎❤︎あっが❤︎❤︎」←感度1000倍中
敵B「もうすでにヨダレベロベロじゃん」
敵C「なんかめしぬまみたいですね」
敵B「殺せ!!」
敵A「オラァ!! レモン3000個分のビタミンC食らいやがれ!!」
敵B「天童よしみ的な喉飴のやつ?」
ぼく「んあああああああああああああああああああああッッッッッッッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」ビクンビクン
敵B「見てるこっちもヨダレ出てくる」
敵C「レモン完全に傷む前に処分できてよかったですね」
敵B「この研究室にはサイコパスしかいないのか……」
ぼく「」
敵A「なんか限界通り越してミッフィーみたいな顔になった」
敵B「完全に無の顔じゃん」
敵C「情報量で言ったら3バイトくらいですね」
敵B「確かにこの表情なら半角3文字で表せそうではある」
敵A「そういえば昔、レモンに銅板と亜鉛板刺して電池作る実験やらなかった?」
敵B「あーあったっすね」
敵C「レモン果汁を電解質にしたボルタ電池実験ですね」
敵A「なんか、銀歯でアルミホイル噛むと、あれと同じことが口の中で起きるから『イ゛イ゛イ゛ッ!!』ってなるらしいじゃん」
敵B「うぁー止めてくださいよ奥歯がムズムズする」
敵A「今のコイツのレモン果汁まみれの口でアルミホイルを噛ませたらどうなってしまうのか……わたし、気になります!!」
敵B「可愛くねーえるだなあ」
敵C「あれ? ……ぼくくん、銀歯ないみたいですね」
敵A「マジかよ」
敵B「健康優良児か」
ぼく「」(曇りなき眼)
-レモン編 おわり-
>>191
4日間連続で管釣り通って初めてブラウンをゲットした
-わたパチ編-
敵A「デスク漁ってたらすげー懐かしいもん出てきた」
敵B「うわーこれわたパチじゃないっすか!? そういや最近見かけないっすよね」
敵C「どうやら製造終了してしまったようですね」
敵B「えっマジで……子供の頃あれのコーラ味狂ったように食ってたのに」
敵A「ちょうどいいからアイツ(ぼく)にくわせてみよう」
敵B「賞味期限大丈夫なんすかね?」
……
ぼく「こんにちはー」
敵A「トリックオアトリート!! お菓子を食べないとイタズラしちゃうぞ!!」
敵B「もうハロウィン終わってるっすよ」
敵C「しかも結果的にはお菓子を食べてもイタズラ(感度3000倍)されますからね」
ぼく「なんていい人なんだぁ……」
敵B「お前はもうすこし人を疑う事を知ろうな」
ぼく「ところでこれ、わたあめですか? なんか飴みたいなのも一緒に入ってますけど」
敵A「えっ、お前わたパチ知らないの!?」
ぼく「知らない」
敵A「マジかよ……ジェネレーションギャップだわ……」
敵B「じゃあC子、早速感度を上げてさしあげろ」
敵C「はーい」
ぼく「んおぉ❤︎❤︎」←感度1000倍中
敵A「ククク……それでは経験してもらおう……『わたパチの世界』をな……」
敵B「すげーことになりそう」
ぼく「あむっ………」
https://m.youtube.com/watch?v=iBCZsE2R57c
……
ぼく「……はっ!?」
敵A「あっ、気がついた」
敵B「今回のはちょっと焦ったっすね」
敵C「AED3セット目は初めてでしたね」
ぼく「なんか、すごいかった」
敵A「ずっとコイツの口から揚げ物みたいな音がしてたのはちょっと笑った」
ぼく「あの飴なんですか? 爆薬の類?」
敵B「そんなもん駄菓子に入れられてたまるか」
敵C「あれは飴の中に高圧で二酸化炭素を封入したものです。それが唾液によって周りの飴が溶けると同時に、弾けるような独特の食感となります」
ぼく「はぇ~」
敵A「はぇ~」
敵B「はぇ~」
敵A「で、食った感想は?」
ぼく「地球は青かった」
敵B「およそ駄菓子を口にした時の感想ではない」
ぼく「一回滅亡して、転生して生まれ変わってきた」
敵A「前前前世的な?」
ぼく「全然全部無くなって散り散りになった感はあった」
敵B「誰も探してくれなさそう」
-わたパチ編 おわり-
-うなぎ編-
敵A「友達からウナギが届いた」
ぼく「しゅごい」
敵B「ウナギって普通友達からもらう?」
敵C「どっちかっていうとジャンル的には実家から送られてくるものですね」
ぼく「ひょっとしたらその人の家がウナギの養殖場なのかもしれない」
敵A「いや、普通に川で釣ったって」
ぼく「しゅごい」
敵B「しかしまたなんでこんな季節に」
敵C「ウナギといえば土用の丑の日と言われるように初夏の食べ物のイメージがありますが、実際には冬に向けて脂肪を蓄える晩秋が旬とされています」
ぼく「はぇ~」
敵A「ちゃんとしたウナギ屋ってめっちゃ待たされるよね」
敵B「注文が入ってから焼くっていう。スローフードの極みっすね」
敵C「じゃ、開けますねー」
敵A「ういー」
<ニョロニョロニョロニョロロロロロ!!
敵C「ひゃわっ!?」ビクッ
敵B「活けかよ!?」
敵A「泥抜きしてないから、しばらく養生したほうが良いって」
敵B「スローフード極まりなさすぎるだろ!!」
敵C「養生って……いったいどこでやるんです?」
敵A「納戸に昔ウーパールーパー飼ってた水槽がある」
敵B「あんな小っちゃい水槽で大丈夫っすか……?」
敵A「だって養殖場とかでかい樽にウナギびっしり詰め込んでるじゃん」
敵B「足し蟹」
ぼく「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
敵B「お前はほんとに夢いっぱい詰め込めそうだな」
敵A「というわけで、お前にこのウナギの養生を任せる」
ぼく「出来らあっ!!」
敵B「久しぶりに出たなそのセリフ」
敵A「3日後に迎えに行く……それまでせいぜいウナギと仲良くするんだな」
ぼく「わかった!!」
【数日後】
<ピンポーン
敵B「おーい、ウナギの様子見にきたぞー……っていねえ。しかも鍵開いたままだし」
敵C「不用心ですね」
敵A「とりあえず上がって待ってるか」
敵B「そんなズカズカと」
敵C「無人にしておくよりは良いでしょう」
敵A「おーいたいた……ってなんか水草とか入ってんじゃん」
敵C「浄化用フィルターにエアポンプまでありますね」
敵B「完全に飼うモードじゃん」
敵A「多分愛着湧いちゃってるなこれ」
敵C「……ここ最近の彼のインスタをみるに、どうやら名前までつけて可愛がっているようですね」
敵B「マジかよ」
敵A「本当にウナギと仲良くしてどうする」
<ガチャッ
ぼく「おーいうなりんただいまー……って、あっいらっしゃい」
敵C「お邪魔してます」
敵B「鍵くらいかけろよ……ていうかうなりんて」
敵A「一昔前の売れないネットアイドル
みたいな名前をつけるな」
ぼく「ひどい」
敵C「ところで、その手に持っている金魚は?」
ぼく「うなりんのご飯!!」
敵B「おい」
敵A「養生させてるのに餌やってどうするよ」
敵C「もはや蓄養ですね」
ぼく「あれ? うなりんは?」
敵A「いま蒸してる」
ぼく「えっ」
敵A「いま蒸してる」
ぼく「」
ぼく「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ぼく「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ぼく「みんな大嫌いだああああああああああああああああああああああ!!!」タッタッタ
敵B「あっ出て行ってしまった」
敵A「やっと敵らしいことできたな」
敵B「ちょっと可哀想すぎやしませんか……」
敵A「むしろいい食育になったと褒めてもらいたい」
敵B「物は言いようだな」
敵C「私ちょっと探してきます」
【近くの河川敷】
ぼく「ぐすん……」
敵C「ここにいましたか」
ぼく「いやだ!! 来ないで!! ウナギ殺し!!!」
敵C「そんな人を秘技か何かみたいに」
ぼく「うなりんをかえしてよ!!」
敵C「はぁ……いいですか、元々はあなたもあのウナギは食べる目的で貰ったことを知っているでしょう」
敵C「感情移入していたのは分かりますが、肉や魚を食べるというのは、こうやって他の生き物を殺した上でのことですよ」
敵C「最初に作ったハンバーグだって、この河川敷で食べたシュールストレミングのニシンだってそうです。みんな元は生きてたんですよ」
敵C「あなたはそれをみてどんな反応をしていましたか?」
ぼく「パン粉をマ○コって言ったり、くっせ❤︎❤︎❤︎って言ったりしてました……」
敵C「どっちもひどいですね」
敵C「コホン……それに、あなたがあのウナギにあげようとしていた金魚だってそうです。金魚は餌にして良くて、あのウナギは食べてはいけないというのはただのエゴです」
ぼく「ぐうの音も出ないガチの説教つらい」ホロリ
敵C「分かったら帰りましょう。こうなったら、食べてあげるのがせめてもの供養です」
ぼく「……わかった」
……
ぼく「ただいま……」
敵A「骨せんべいうめぇ」ボリボリ
敵B「やっぱ1匹しかないと肝吸い一人前分しかできないっすね」ズズー
ぼく「」
敵C「文字通り骨の髄までしゃぶり尽くされてますね……」
-うなぎ編 おわり-
-カレー編-
敵C「……」グツグツ
敵B「……」
ぼく「……」
敵C「カレーをつくってきました」
敵B「マ゛ア゛ア゛アアアアア゛アア゛ア!!!!!!」
ぼく「やだああああああああああああああ!!!!!!」
敵C「人がせっかく作ってきたのに失礼な」
敵B「だってそれ絶対辛くて死んじゃうやつじゃん!!」
ぼく「色が赤いの通り越して茶色になってる!!!」
敵B「いやそれは別に普通だろ。カレーとしては」
敵C「心配しなくても今日は辛さ控えめです」
敵B「お前の辛さ控えめはアテにならないからなー」
敵C「どうです?」
敵B「あーうん……まぁこないだのよりは……? いやそれでもやっぱちょっと辛ぇよこれ」
ぼく「オ゛!」←感度1000倍中
敵C「これ以上辛さを抑えたらたらただの茶色いシチューになっちゃいますよ」
敵B「お前辛味センサーおかしいよ……」
ぼく「」
敵A「お、やってるな」
敵B「うぃーす」
AED「電気ショックが必要です。身体から離れてください。点滅しているショックボタンを押してください」
敵C「ポチっとな」
ぼく「はぅん❤︎❤︎❤︎」ビクビクーン
敵C「うーんスパイシーなカレーだ」モグモグ
敵B「ですよね」
敵C「えぇー」
ぼく「もうちょっと甘口からトライさせていただきたいです……」
敵B「感度1000倍だとバーモントカレー甘口でも辛そう」
敵A「あ、じゃあいっそ感度1000倍でカレーの王子様食べさせてみようぜ!!」
……
敵A「はい、というわけで今日はカレーの王子様食べてもらいますよ」
敵B「出た久しぶりの似てない土井善晴」
敵A「今回は器もね、わざわざサンリオピューロランドで貰ってきたキキララのプレートご用意してますよ」
敵C「使い終わったらください」
ぼく「カレー臭しゅごい❤︎❤︎❤︎」
敵B「語弊のある言い方をするな」
敵A「はい、じゃあ食べてみて」
ぼく「いただきます……ん゛っ、 ゲッホゲッホ!! かはっ、エ゛ェーッホ! エ゛ッホ!!」
敵B「カレーの王子様でマジむせててうける」
ぼく「うわこれ辛っら……こんなの食べさせたら小さい子死んじゃうよ!!」
敵A「その前にお前がS&Bに殺されちゃうよ!!」
敵B「全方位に喧嘩を売っていくスタイル」
敵C「感度1000倍でも子供用カレーならギリギリ耐えられるみたいですね」
敵A「よっしゃ、ちょっとずつ感度上げてみようぜ」
ぼく「ア゛ッ!?」←感度1500倍
敵B「まだいけそう」
ぼく「ン゛ン゛ッッッッッッ!!??!!?!!」←感度2000倍
敵A「あれ、これひょっとして3000倍いけるんじゃね?」
ぼく「~~~~~ッッッッッッッッッ!!!!」←感度3000倍中
敵A「いった!!」
敵B「耐えた!!」
ぼく「オ゛!」
敵A「あぁやっぱダメだった……」
敵B「AEDAED……」
【数日後】
敵A「こないだ撮ってた動画アップしたらランキング入りしててうける」
敵B「まじすか」
敵A「カレーの王子様を激辛カレーのように食うパントマイマーとして認知されたようだ」
ぼく「मैं मसालेदार प्यार करता हूँ」
敵B「本人は味の向こう側へ行ってしまったか……」
-カレー編 おわり-
全面的にわかった!
-コーラック編-
ぼく「無理だあっ!!」
敵A「平気平気、大丈夫だってお前なら出来るよ」
ぼく「やだーーーーー!!」
敵B「なんでこいつに下剤飲まそうとしてるんですか」
敵A「単純に面白くない?」
敵B「ガチのサイコパスかよ」
ぼく「あんなの人間の飲むものじゃない!!! 大正製薬の生んだピンクの悪魔!!!」
敵B「企業名をもろに出して喧嘩を売っていくスタイルはやめろ」
敵A「じゃあさ、こうしよう。コーラックんだ後に、正露丸のんで感度上げたらどっちが勝つか勝負しようぜ」
ぼく「やだーーーーーーー!!!!」
敵B「なんでそんなコイツに薬物を投与したがるんですか」
【数日後】
敵C「今日のおやつはたこ焼きでーす」
ぼく「わーい!」
敵B「おー美味そう」
敵A「ひとり一舟食っていいぞ!!」
敵B「多いな!!」
ぼく「いただきまーす!」
敵A「あ、お前はいつも通り感度アゲアゲでヨロシク」
ぼく「出来らあっ!!」
敵B「いいのか? たこ焼きも結構中味マグマ系食材だぞ」
ぼく「苦手なものは努力して克服する!」
敵B「克服した先に一体何があるというんだ……」
ぼく「ナカっ❤︎ナカが熱いのぉッッッ❤︎❤︎❤︎んほおっ❤︎❤︎❤︎」
敵B「頑張って食べてる」
敵C「心無しか台詞が卑猥ですね」
敵A「ちなみにあいつの分のたこ焼きには全部コーラック仕込んである」
敵B「的中率100%のロシアンルーレットかよ!」
敵C「10錠も飲んだらマズイのでは……」
ぼく「オ……」ピタリ
敵A「ククク……始まったようだな……」
ぼく「神様アァァァァアァァァァア!!!」
敵C「ものすごい勢いで神に赦しを乞いはじめた」
敵B「腹痛い時みんなやるやつ」
敵A「ちなみに研究室のトイレはこないだウナギの餌を免れた金魚ちゃんが泳いでいるから使えないぞ」
ぼく「うわああああああああああああああ!!!!!」ガクガクガク
敵B「マジかよダブルで可愛そう」
ぼく「おおおおおお…………」ブルブルブル
敵B「顔色が白通り越して青になってる」
敵C「ていうかこれ、研究室内で漏らしちゃうんじゃ……」
敵A「あっ」
敵B「後先ノープランかよ!!!」
ぼく「大丈夫……みんな人間なんだから、分かってくれるよね……」ボソッ
敵B「おい今なんか不穏なセリフ呟いたぞ!!」
敵A「耐えろ!! 耐えてくれーーーーーーっ!!」
敵C「と、とりあえず正露丸持ってきました!!」
敵A「よっしゃすぐ飲め今すぐ飲め!! そしたらすぐに感度3000倍だ!!!」
ぼく「はぁはぁ……」
敵A「耐えろ括約筋ーーーーッッッ!!!」
敵B「他人の括約筋を応援する状況ってなんだよ」
……
敵C「ぼくくん研究室来なくなっちゃいましたね」
敵B「そりゃ俺たちの面前であんな大決壊しちゃったしなぁ」
敵A「ダスキン代高いかった……」
敵B「それはアンタの自腹でしょうよ」
敵C「ですね」
敵B「どうしよう……お見舞いいく?」
敵C「今はそっとしておいてあげましょう」
敵B「そうだな……俺たちが行ってもなんか別の意味でお見舞いする感じになっちゃいそうだしな……」
敵A「コーラックには勝てなかったよ……」
敵B「飲ませた張本人が言うな」
-コーラック編 おわり-
溜めてた分一気に行くわよ
-アブラソコムツ&麻婆豆腐&えのきとトウモロコシ編-
<ピンポーン
敵C「こんにちはー生きてますかー?
<コロシテ…イッソコロシテ…
敵B「インターホン越しに聞こえる悲痛な声」
敵A「おう感度3000倍でFeel殺してやるから開けろや!!!」
<ヤダアアアアアアアアアアアアアアアア!!
敵B「Feel殺すってなに」
敵C「もー、出てこないならこっちから開けますよ」ガチャッ
ぼく「うわあああああああああああああああああ!!」
敵A「えっC子お前なんで合鍵持ってんの……」
敵B「怖……」
敵C「違います。前に風邪ひいて看病しに来た時に借りたんです」
敵A「それって……通い妻、ってこと……?」
敵C「違います」
ぼく「やめて……汚れた私を見ないで……」
敵C「別に私たちは気にしてませんよ」
敵B「むしろ謝りにきたんだよ。下剤盛ったのこっちだし」
敵A「汚れつちまつた悲しみに……」
ぼく「やめて!! 蒸し返さないで!!!」
敵B「あとここでその引用は中原中也も汚れつちまうからやめろ」
敵A「いやホントごめんな。もう一週間も顔出さないからマジで心配して様子見に来たんだよ」
敵B「ほら、実家から送られてきた野菜持ってきたぞ」
敵C「どうせまともなもの食べてないでしょうから、持ってきた食材で料理でも作りましょう」
ぼく「なんていい人達なんだ……こんなクソッタレのぼくにここまで良くしてくれるなんて……ぼくはぼくが嫌いだ……でも好きになれるかもしれない……ぼくはここにいてもいいのかもしれない……! そうだぼくはぼくでしかない! ぼくはぼくだぼくで居たい! ぼくはここに居たい! ぼくはここに居てもいいんだ!!!」
敵B「そもそもここお前んちだしな」
敵C「じゃあ台所借りますね」
ぼく「どうぞ!」
敵B「もうどっからどう見ても通い妻じゃん」
敵C「絶対に違います」
敵A「必死になって否定するところがますます怪s……あっ、やべぇ包丁もってた! ごめんなさい殺さないで!!!」ガクガク
ぼく「ぼくの部屋を事故物件にしないで!!」
敵C「殺しません。料理に集中出来ないから静かにしててください」
敵B「ところでお前んち蒸し器ある?」
ぼく「ないです」
敵B「じゃあレンジ使うか」
ぼく「それは?」
敵B「実家で取れたトウモロコシ。皮付きのままレンチンすると食える」
ぼく「はぇ~、トトロみたい……」
敵A「あの時代に電子レンジ出てこないだろ」
【数十分後】
敵C「出来ました」
ぼく「すごい豪華だ!!!」
敵B「麻婆豆腐とえのきの味噌汁に……煮魚?」
敵A「例のウナギを釣った友達から送られてきた新鮮食材だ」
ぼく「例のウナギ……? うなりんのことか……うなりんのことかーーーーーーっ!!!!」
敵B「穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めるな」
敵C「ではいただきましょう」
ぼく「あの……感度は……?」
敵B「今日くらい普通に食えばいいじゃん……」
敵A「とりあえず2000倍いってみようぜ!!」
ぼく「出来らあっ!!」
敵B「お前のその感度上昇に対するモチベーションはどこから湧いてくるんだ……」
ぼく「あっ❤︎❤︎❤︎久しぶりにきたアアァッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎脳みしょドロドロににゃるううううっっっ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」←感度2000倍中
敵C「準備OKです」
敵B(なにこれひょっとして依存性あるの……? 怖いから詳しくは聞かないでおこ……)
敵A「それでは手を合わせてください!!」
<イタダキマース
ぼく「んほおおおおおおおおッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵A「麻婆豆腐辛っれ」
敵B「案の定だわ」
敵C「辛くなきゃ麻辣になりませんからね」
敵B「こんなんカレーの王子様とは比べ物にならんだろ」
敵A「心配するな。AED一式は持ってきた」
ぼく「んおぉ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵A「あ、でもコイツ意外と耐えてるな。感度2000倍なのに」
敵B「マジで死にかけてから戦闘力(?)がインフレ起こしてるじゃん」
敵A「最終的には感度53万倍とか目指そうぜ」
敵C「ひょっとして回を重ねるごとに脳神経が焼き切れてるんですかね?」
敵B「恐ろしい推測をさらっと述べるな」
ぼく「」
敵B「あ、そうこう言ってるうちになんか止まってる」
敵A「AEDいっとく?」
ぼく「……い」
敵B「え?」
ぼく「やばい……この魚めっっっっっっっっっちゃ旨い!!」バクバク
敵A「ククク、そうだろうそうだろう。おかわりもいいぞ……」
ぼく「うめ❤︎うめ❤︎うめ❤︎」バクバク
敵C「そういえばこの魚、煮付けてるときに尋常じゃない量の脂が出てきたんですけど、なんて魚なんです?」
敵A「えーと、たしかアブラソコムツとかいってたかな」
敵B「へー」
敵A「なんでも人間が消化できない脂分がいっぱい入ってて、3切れ以上食うと腹がヤバイらしいよ」
敵B「へ……?」
ぼく「……」ポトリ
敵C「箸を落とした……」
ぼく「アカン……これはアカンやつやでぇ……」ガクガク
敵A「どうした? ん?」(ゲス顔)
ぼく「神様アァァァァアァァァァア!!!」
敵B「またこのパターンか! やめろよ! かわいそうだろ!!」
敵A「クックック……口では嫌がっているが、本当はこうして欲しかったんだろう?」ツンツン
ぼく「あひいっ❤︎❤︎❤︎お腹つついちゃらめええぇえぇぇっ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵A「おらっ!! 正直に言え!! そうしたら許してやるっ!!」ツンツンツンツンツン
敵B「この状況において何をどう許すというのか」
ぼく「わかりましたあッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎言いますッッッ❤︎本当のこと言いましゅううッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
ぼく「見られながら漏らす……なんか……イイ……」
敵B「おいバカ変なとこ行くな帰ってこい!!」
……
ぼく「もう、麻婆で尻は痛いわ、えのきとトウモロコシは混じってるわで地獄絵図でしたよね」
敵B「でしたよねって」
敵A「またコイツの頭のネジを1本吹き飛ばしてしまったか……俺たちはひょっとしたらとんでもないモンスターを生み出そうとしているのかもしれん」
敵B「生み出されるのはただの廃人でしょうよ」
ぼく「久方振りに履いたオムツの感触が僕を幼かったあの頃に誘いますよね」
敵B「遠い目をしながら都度同意を求めるなって」
-アブラソコムツ&麻婆豆腐&えのきとトウモロコシ編 おわり-
ちなみにアブラソコムツはお尻からKUREの556出ましたよね……
-流しそうめん編-
敵A「なんか年明けてない?」
敵B「明けてるわ」
敵C「明けてますね」
ぼく「なんなら明けてかつプロ野球のペナントレースまで始まってる」
敵A「今まで何してたの?」
ぼく「Cさんと秘密の特訓を」
敵A「マジかよ」
敵C「別に秘密ではないです」
ぼく「ただただ半年間感度3000倍に慣れる特訓をしてました」
敵B「それは普通は秘密にすべき事案だろ」
敵A「どうせ二人きりでイチャラブしてたんでしょう!?」
ぼく「イチャはなかった」
敵C「ラブはなかったです」
敵A「何もなかった」
敵B「こんな悲しいことってあるのかよ」
敵A「全然話変わるけど、近年季節感のギアチェンジ雑すぎない?」
ぼく「わかる」
敵C「雨が降ったときは涼しいんですけどね」
敵A「そうこうしてるうちに梅雨になるじゃん?これもう世界のバグだろ」
ぼく「我々が住む世界は誰かのプレイしているシムシティの世界なのかもしれない」
敵B「急に深い事言うな」
敵C「どちらかというとシムアースですね」
敵B「しかしまあ、こう暑いと食欲が落ちるな」
敵A「ていうか飯作るのがまずだるい。ガス使ってると暑い」
ぼく「自炊してるのえらい」
敵C「じゃあ今日はそうめんにでもしますか」
敵B「お、いいな」
敵A「あ、じゃあせっかくだから流そうぜ!」
敵C「流しそうめんですか」
ぼく「やだ素敵すぎない?」
敵B「流すったってどこで流すんすか」
敵A「こんなこともあろうかと一昨年くらいに流しそうめんセットを作ってガレージにしまっておいた」
敵B「真田さんかよ」
…
敵A「はい、というわけでね。今日はこのそうめんを流して行きますよ」
敵B「出た絶妙に似てない土井善晴」
敵C「似てませんね」
ぼく「どちらかというと土井善晴の真似をしている大泉洋の真似をしようとして失敗した感じ」
敵A「お前辛辣すぎだろ前は似てるって言ってくれたじゃん」
敵B「そういえば俺、流しそうめんって初めてかも」
敵C「イベントでもないと食べる機会も無いですからね」
敵A「クックック……ただそうめんを流すだけだと思うなよ! これを見ろ!!」
<ブシャアアアアアアア!!
敵B「水の勢いがエグすぎる」
敵C「水道代が勿体無いですね」
敵A「お前にはこの流れの中でそうめんを食ってもらう……」
ぼく「できらぁ!!」
敵B「前々から思ってたんだけどこのフリって本当に意味分からないよね」
敵A「お前急に冷静になるなよ恥ずかしいだろさては賢者タイムか?」
敵B「ちげーよ」
敵C「じゃあ流しますね」
敵A「……」ジー
敵B「……」ジー
ぼく「……」ジー
敵C「もう流しましたけど」
3人「はぇ~全然見えない……」
敵A「ちょっとこのスピードは常識の範疇を超えているだろ……」
敵B「吹っ飛んでったそうめんが向かいの家の雨樋に何本か絡まってるぞ」
敵C「実際にどれくらい出ているのかスピードガンで計測したところ、約80km/hくらいですね」
敵B「なんでスピードガンなんかあるんだよ……」
敵A「ていうかスピードガンでそうめんの速度測るって人類史上3回目くらいの出来事だろこれ」
敵C「多分人類史上初だと思いますが」
敵A「で、お前はこれ出来んの?」
ぼく「できらぁ!!」
敵B「できてなかっただろ」
敵A「クックック……C子、やれ」
敵C「はい」
ぼく「んへぁ゛❤︎❤︎❤︎」←感度3000倍中
敵C「じゃ、もう一度流しますね」
ぼく「きてぇっ❤︎❤︎❤︎はやく(そうめん)ブチ込んでぇっ❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵A「お前快楽堕ちヒロインみてぇだなぁ?」
敵B「実際気持ちいいのかこれ?」
ぼく「……」
https://m.youtube.com/watch?v=N50-S0IrQ_8
ぼく「オ゛ア゛ァ!!」バキベキボキボキ
敵A「なっ……!? この速度に反応しただと!?」
敵B「箸バッキバキに折れてんじゃん」
ぼく「中折れした」
敵B「卑猥な表現すんな」
敵C「もうもったいないので普通に食べましょう」
-流しそうめん編 おわり-
-ビール編-
ぼく「できらぁ!できらぁ!!できらぁっ!!!」
敵B「ウキウキ過ぎるだろ」
敵A「こっちは酒代がもったいないから感度3000倍で飲ませて手っ取り早く酔っぱらわせちまおうって肚だぞ」
ぼく「つまり……win-win、ってこと……?」
敵B「そこに勝者はいるのか?」
敵A「大体イマイチこいつの感度増幅の基準が分からん」
敵B「そういや当初は冷蔵庫から出したばっかの挽肉触っただけでAED出動してたっすね」 ※ハンバーグ編参照
ぼく「経験を積んだから今は大丈夫」
敵B「その経験が今後のお前の人生において何の役にも立たなそうで悲しい」
敵C「まあ本当にやばそうなら途中で解除できますから」
敵B「ていうか当たり前に他人の感度を弄ってるお前が一番やべぇよ」
敵A「クックック……では乾杯といこうか……」
敵B「知ってる? この人この企画のためだけにクックック……って悪役っぽい笑い方練習してたんだぜ」
敵C「うわ」
敵A「お前マジでこの間からたまに急に冷静になるのやめろよマジで」
ぼく「かわいい」
敵A「やめろよ!! 言うなよ!!!」
敵B「じゃ、気を取り直して……カンパーイ!!」
敵A「カンパイ!!!!」
敵C「乾杯」
ぼく「❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
敵B「せめて言葉にしろ」
敵A「あービールうっめぇ」
敵B「おっさんじゃん」
敵C「最近は若者のビール離れが著しいらしいですね」
敵A「まじ卍?」
敵B「おっさん無理すんな」
敵A「お前も俺と大して歳変わらないだろ」
ぼく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」ビクビク
敵A「おっ、やってるやってる!!」
敵C「そんな祭か何かみたいに」
ぼく「痛゛だだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!!!」ゴロンゴロン
敵B「えっ何これ痛覚伴ってるの?」
敵A「うける」
敵C「推測ですが、ビールのプリン体に反応して痛風の症状がでているのかと」
敵B「あーなるほど」
敵A「今日はそこに対する感度が上がったわけか」
敵B「毎度毎度ピーキーな特性を見せんなぁ」
ぼく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」ビクビク
敵A「これ追加でタラコとか牡蠣とか食わせたらどうなるんだろう」
敵B「口から尿酸の結晶吐き出すんじゃないすか?」
敵C「そういえば痛風鍋って言って、タラの白子のあん肝と牡蠣だけで作った料理があるとか」
敵A「何それすっごい美味そう」
ぼく「オ゛ッ!!!」
敵B「あっ、AEDいるわこれ」
…
敵A「うー、昨日は飲み過ぎたー。頭いてー」
敵B「やっぱりおっさんじゃん」
ぼく「やだ怖い……やめてください……」ビクビク
敵B「そしてお前は結局ビールがトラウマになったのか」
敵C「結果的に禁酒が出来て健康的でしたね」
敵B「あんな過程を経てなお健康的と言えるならお前はガチのマッドサイエンティストだろ」
-ビール編 おわり-
-ドライアイス編-
敵B「実家から桃が送られてくることになった」
敵A「おいおい鬼退治か?」
ぼく「きびだんごやらなきゃ」(使命感)
敵B「そんな赤子入りの桃は来ねぇよ」
敵C「元々はあの話も仙桃を食べて若返った老夫婦が子を成すところから始まるんですけどね」
敵A「お婆さんに『お前は川で拾って来た子だ』ってありのままを伝えられてもそれはそれで桃太郎グレそうだな」
-翌日-
敵B「届いた」
ぼく「いいにおい」
敵A「おしりみたい」
敵B「いきなりIQ3の会話をするな」
敵C「せっかくだから面白い実験をしてみましょう」
敵C「まず発泡スチロールの箱とドライアイスを用意します」
敵A「そこにこいつを感度3000倍にして入れんの?」
ぼく「できらぁ!!」
敵B「できてたまるかエスパー伊東でもそんな無茶しないだろ」
敵C「この中に桃とドライアイスを入れてしばらく置いておきます。密閉すると破裂するので必ず蓋は少しずらしておきましょう」
敵A「おいおいマジの実験か?」
ぼく「Eテレ感ある」
-数時間後-
敵C「出来ました」
敵A「キンキンに冷えてやがるっ……!」
敵B「これわざわざドライアイス使う必要あった?」
敵C「では、いつも通り彼の感度を上げていきましょう」
ぼく「んお゛ぉ❤︎❤︎❤︎」←感度3000倍中
敵B「これ絶対知覚過敏になるやつじゃん」
敵C「それではいただきましょう」
ぼく「いただきましゅううっっっ❤︎❤︎❤︎❤︎」
https://m.youtube.com/watch?v=5Q0Ulciz6fE
敵B「うぉ!? なんだこれ炭酸みたいになってる!」
敵A「食べるネクターサワーじゃん」
敵C「ドライアイスと一緒に果物を入れておくことで気化した炭酸ガスが染み込んでこの様な現象がおこります」
敵A「はぇ~、ガチの実験だった……」
AED「電気ショックが必要です。身体から離れてください。点滅しているショックボタンを押してください」
敵B「おらよ」ポチッ
ぼく「~~~ッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」ビクビクン
-ドライアイス編 おわり-
ここぞとばかりにカースマルツゥ?とかいうチーズをお出ししたい…
ほら、蟲にヤラれるって…良いだろう?
-カース・マルツゥ編-
敵A「>>387」
敵B「頭に蛆湧いてんの?」
敵A「ひどい」
敵C「そもそも蛆虫チーズことカース・マルツゥは原産国でも健康に害を与える可能性があるので流通・販売が禁止されているそうです」
敵B「ていうか仮に販売されてたとこで検疫通らねえだろうよ」
ぼく「なければ作ればいいじゃない!!」
敵B「ここにも頭に蛆の湧いた奴が1人」
敵C「一応、カース・マルツゥに用いられるチーズバエと同じ種類のハエが日本国内にもいるにはいるらしいですね」
敵B「いるとしたら何なんだよ言っとくけど研究室でそんな禍々しいもん作らせねえからな!」
敵A「なんだよ農家のせがれのくせに虫嫌いか?」
敵B「なんで自分の生活空間に蛆を培養してるようなチーズ設置しなきゃいけないんすか」
-数日後-
敵A「……」
敵B「……」
敵A「チーズ買ってきた」
敵B「よーしまずはそのチーズを床に置いてゆっくりその場から離れるんだ」
敵A「待って信じてこれは普通のチーズなの! いやっ! 何にも悪いことしてない!!」
敵B「やはり蟲に取り憑かれていたか……こっちへよこしなさい、蟲と食品は同じ世界には住めないのだよ……」
敵C「でもこれ、本当に普通のカマンベールチーズみたいですよ?」
敵B「……ならいいけど。あの人信用ならねえからな」
敵A「ひどい」
ぼく「カマンベールチーズすき」
敵C「これを使って何を?」
敵A「クックック……このチーズはあくまでもただの『キッカケ』にすぎない……」
敵C「というと?」
敵B「ほんとに作んのはナシだからな」
敵A「きょうはコイツ(ぼく)の意識を別の場所に移動させる……」
敵B「言ってることがサイコホラーかよ」
ぼく「こわい……」
敵A「我輩思うに、感度3000倍になってるなら多分催眠術にもかかりやすくなってるだろ?」
敵C「まあ感度上昇自体が一種の催眠術みたいなものですからね」
敵B「そうなのか……」
ぼく「こわい……」
敵A「つまりだ。このチーズを媒介に、コイツの意識だけイタリアに飛ばすことも不可能ではないということだ」
敵B「発想からしてぶっ飛んでんな」
敵C「まあ……やってやれないことはないかもしれませんが」
ぼく「出来らぁ!!」
敵B「お前さっきまで恐れおののいてただろ」
……
敵C「……ではこのチーズを見つめてください」
ぼく「すごく……メグミルクです……」
敵C「今から3つ数えると、あなたの目の前にイタリアへの道が開かれます」
ぼく「アリタリア航空……」
敵A「成田からやんのかよ」
敵B「時間かかり過ぎるだろ」
敵C「あなたはカース・マルツゥの原産地、サルディーニャに着きました……何が見えますか?」
ぼく「マルコっておじさんがしきりに話しかけてきます……」
敵B「催眠中に見知らぬおっさんに絡まれるな」
敵A「こういうおっさんに絡まれやすい観光客いるよな」
敵C「そこはカース・マルツゥが熟成されている倉庫です……」
ぼく「あががががががが……」ガクガク
敵A「なんか様子が変だぞ」
ぼく「こいつはくせえッー! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!」
敵B「まあ最初に蛆虫とチーズって予備知識があればそうなるわな」
敵C「ではそれを食べてください」
ぼく「嫌だッ!!」
敵B「お、珍しく拒否した」
ぼく「絶対にこんなもの食べ……うっ!? マルコ!? やめて!! 離して!!」
敵A「唐突なマルコ登場は草生える」
敵B「羽交い締めにされてんのかこれ」
ぼく「マルコやめ……! うわっ!! やめてそんなもの食べたくな……マルコ離して!! 後ろから抑えつつチーズ持って前から迫ってこないで!!!」
敵B「マルコの位置関係どうなってんだこれ」
敵A「2機いるのかもしれんぞ」
敵B「座標バグかよ」
ぼく「オ゛ッエ゛ッッ!! コポォッ!! クプッ!! ブシュッ!!!」
敵B「水っぽく生々しい音を立てるな」
……
敵C「どうでしたか?」
ぼく「もう怖くてちびまる子ちゃん見れない……」
敵A「チーズじゃなくてマルコがトラウマかよ」
敵B「そもそもお前そんなのみる歳でもないだろ」
-カース・マルツゥ編-
-パクチー編-
敵A「最近巷でパクチーがゴリ押しされてるらしいじゃない」
敵B「俺アレ嫌いなんすよ。カメムシの臭いして」
敵C「実際パクチーとカメムシの臭いには共通する成分が含まれているらしいですね」
敵A「後は分かるね?」
ぼく「うん」
ぼく「おっへぇ゛❤︎❤︎❤︎」←感度3000倍中
敵C「パクチー全部お皿に盛っちゃっていいですか?」
敵A「うん、あー、そっちの皿使って。そうそれそれ」
ぼく「お゛ぉん❤︎❤︎❤︎」
敵B「感度3000倍の人間が存在する風景が最早日常の中に溶け込んでしまった」
敵A「食えオラ!」
ぼく「ヒンッ!!」モゴモゴ
敵B「パクチー口から溢れてんじゃん」
敵C「冬虫夏草みたいですね」
敵B「発想がこえーよ」
敵A「どうだ? 口いっぱいにパクチーを捻じ込まれた気分は」
ぼく「おぅあいおいおいあうぅ!!」モゴゴゴ
敵A「何言ってるかわかんね」
敵B「ちゃんとのみこんでからしゃべれ」
ぼく「……ドクダミの臭いがする!!」
敵A「マジかよ」
敵C「実際に東南アジアでは生のドクダミをハーブとして料理に使うこともあるそうですね」
敵B「マジで? 実家でドクダミ茶作ってたけどあれ草刈りしてる時マジ臭ぇーんだよ」
敵A「農家のせがれらしいほのぼのコメントだな」
ぼく「慣れるとおいしい」パクパクパクチー
敵A「擬音が寒い」
敵B「息がカメムシ臭い」
-パクチー編 おわり-
猿脳
読み方は「えんのう」
名前の通り猿の脳そのまま出されてくる
生きたまま頭蓋骨を切断され脳が丸出しになった状態でテーブルに用意されるところもある
そのまま生で食うらしいが、重病などの危険性や、乱獲による個体激減により
今ではあからさまに出てくることはなくなった
-マグロの目玉編-
敵C「>>419-424」
敵A「敢えてこの中から食べたいものといったらどれ?」
ぼく「ないです」
敵B「そもそも日本国内じゃ入手できないものばかりでしょうよ」
敵A「ホンタクはエイが手に入ればワンチャンあるだろ」
敵B「あってたまるか」
敵C「これらの奇異に見られがちな料理も、元々はその地域の気候や風土に合わせて作られたものですし、未だに根強い人気もあったりしますからね」
敵A「そういえばこないだ隣町の公園に猿が出たらしいじゃん」
敵B「猿いたからって割って食べようってならないでしょ。スイカじゃないんだから」
ぼく「出来らあ!!」
敵B「それが出来たらお前はいよいよサイコパスだろ」
敵A「そういや日本じゃ脳みそ食うって話あんまり聞かないよな。内臓はほとんどモツとして食うけど」
敵C「脳食はBSEやCJDなどのプリオン起因の感染症のリスクも高いですからね」
敵A「沖縄じゃ豚の血やヤギの金玉まで食うのになぁ……金玉!?」クワッ
敵B「なんで目見開いてこっち見るんすか……」
ぼく「こわい……」
敵C「……一応調べて見ましたが、沖縄でも高齢の方を中心に、同物同治の観点から頭痛の際などに豚の脳を食べる文化はあるようです」
ぼく「……つまり脳みそを食べたら頭が良くなる、ってこと……?」
敵A「世にも奇妙な物語でそんな話あったな」
敵B「悪いことは言わないから浅草寺行って線香の煙浴びるくらいにしとけ」
敵A「まあ考えてみたら納豆も? 腐った豆を糸引きながら食うっていったら頭おかしいとしか思えないもんな」
敵B「言い方」
敵C「先に挙げた食材も、元々は食物を長期保存する際に生まれたものが少なくないですからね」
敵B「それにしたって糞尿に漬けるという発想おかしくない?」
敵C「漢方に人中黄という人糞を使った解熱・解毒剤があるので、もしかしたらそこから派生したのかもしれませんね」
ぼく「ひょっとしてまたコーラック投与されるの?」ソワソワ
敵B「ちょっと嬉しそうにするな」
敵A「というわけで、ここまでのフリで薄々気づいてると思うけど、今日はゲテモノだから」
ぼく「知ってた」
敵B「なんならタイトルに書いてある」
敵A「お前そう言う神々の視点から見たメタな表現やめろよ」
敵C「実際マグロの目玉には多くのDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれているので、記憶力の向上や視力低下の予防が期待できると言われています」
敵A「それを感度3000倍で食べたら……?」
ぼく「おい鬼太郎!!」(裏声)
敵B「そうはならねぇだろ……とは言い切れないからなコイツ」
敵C「というわけでマグロの目玉をお持ちしました」
敵A「しゃぶっていいぞ」
ぼく「おっきい」←感度3000倍中
敵A「ヒンナか?」
ぼく「ヒンナヒンナ」チュパチュパ
敵B「これやりたかっただけだろ」
敵A「どうだ? 何か変わったか?」
ぼく「見える見える……」ジー
敵A「うわガンギマリの目してんじゃん」
敵B「見えてはいけないもの見えてそう」
敵C「目の焦点が合ってないですね」
ぼく「……」ジー
【翌週】
ぼく「ピンク、黄色、水色、ピンク、白……」ブツブツ
敵B「何ぶつぶつ言ってんだ?」
ぼく「ここ一週間のCさんのローテです」
敵B「ローテ? なんの?」
ぼく「Bさんは……なるほど、今日は青い縞模様ですか」
敵B「は? ……あ、ひょっとしてパンツの話してる?」
ぼく「はい」
敵B「マジかよ……合ってるの怖……」
ぼく「あの日からずっと見えてるんです」
敵B「怖……ていうかこれもうセクハラ超能力バトルだろ」
ぼく「本気出せばもっと見えますよ」
敵B「本気出さなくていいから……あとそれ多分C子に言ったら殺されるから黙ってたほうがいいぞ」
敵A「おー何やってんの?」
ぼく「リラックマ……」
敵A「えっ」
敵B「マジかよ怖……」
-マグロの目玉編 おわり-
ぼくもマグロの目玉食べて透視目になりゅ!!!乙乙
>>446
こんなんでなれたら苦労しねぇんだよ!!!!!!
-イナゴ編-
敵C「Be The One Be The One All right 明日の地球を投げ出せないから」(迫真)
敵A「ガチの熱唱じゃん」
ぼく「予想外の声量だった」
敵B「なんか聞いたことある曲だな」
敵A「仮面ライダービルドのOPでしょ」
ぼく「ディルド?」
敵B「だとしたらニチアサで放送できないだろ」
敵C「今期のは久しぶりにいいですね……」
敵A「ていうかお前仮面ライダーなんか見てんのか。意外だな」
敵B「子持ちのお母さん疑惑だろ」
敵C「敵対組織に人体改造されてるところに惹かれます」
敵A「なるほど」
敵B「そこに意外性はなかった」
【数日後】
敵A「というわけでイナゴもってきた」
敵B「急かよ」
敵A「こないだカラオケで仮面ライダーの話したからちょうどいいやと思って」
敵B「だから急かよ」
敵C「信州や群馬あたりでわりとはメジャーな食材らしいですけどね」
敵A「こないだ公園で捕まえてきたイナゴがこのタッパーに詰めてある」
敵B「え、生の状態からやるんすか……」
敵A「ちなみに家に持ち帰った途端なんか気持ち悪くなったからその後一切触ってない」
<ガサ…ゴソ…カサカサ…
敵B「最悪だ……」
ぼく「パンドラボックスかな?」
敵C「えーと、レシピによると2、3日糞出ししたイナゴを軽く茹でてから佃煮や素揚げにすると良いようです」
敵B「俺やんねーぞ」
敵A「クックック……もちろんこれはお前の仕事だ……」
ぼく「出来らあっ!!」
敵B「部屋の中で脱走したら嫌だから外でやってくんねぇかなあ」
ぼく「とりあえず開けてみる」パカ
ぼく「」
敵B「どうした?」
ぼく「なんか生態系出来てる……」
敵B「ゲッ」
敵A「うける」
敵B「早く蓋しろ蓋!!」
敵A「じゃあ……佃煮にしよっか?」
ぼく「なんかイナゴじゃない黒い虫いたです……」
敵C「イナゴにもハリガネムシなどの寄生虫がつくことがありますからね」
敵B「解説不要案件だろ」
敵A「火通せばへーきへーき」
敵B「ていうか本当に中に入れたのイナゴだけなんすか……?」
敵A「はい、じゃあC子感度上げたって」
敵C「はい」
ぼく「んお゛ッ❤︎❤︎❤︎」←感度3000倍中
敵A「さすが現代に蘇った死神博士。仕事が早い」
敵B「したら俺らショッカー枠じゃないすか」
敵C「元々そういう設定でしたが」
敵B「そういやそうだったわ。でもコイツ(ぼく)が仮面ライダー枠ってことは絶対にないだろ」
敵A「クックック……さあこの煮えたぎる湯の中に哀れなイナゴどもをぶち込むんでやれ!!」
敵C「おーそのセリフ首領っぽいですね!」
敵B「調理過程からやらすパターン久しぶりだな」
ぼく「ぐうっ……! すまない皆……!!」ポロポロ
敵B「だからなんでお前はイナゴサイドに感情移入しちゃうんだよ」
【数時間後】
ぼく「……出来ちゃった❤︎❤︎」
敵B「孕んでしまったような言い方をするな」
ぼく「ふえ~!?❤︎ ❤︎ぼくが妊婦さんでびゅー??❤︎❤︎❤︎」
敵A「イナゴ人間生まれそう」
敵B「久しぶりにコイツに対してピュアな殺意芽生えた」
敵C「味はどうですか?」
ぼく「すごく……佃煮です……」モグモグ
敵A「まあ佃煮にしちまったら味も食感も大体みんな一緒だしな」
ぼく「強いて言うならエビ? に近いような……」
敵B「やめてくれよ……」
敵A「お前本当に実家農家のくせに虫苦手なんだな」
敵B「農家にとってみたら駆除対象でしかないすからね」
ぼく「オ゛!!」ビクンッ
敵A「ん?」
敵B「どうしたよ?」
敵C「……どうやら歯と歯茎の隙間にイナゴの脚が刺さったようですね」
敵A「痛そう」
敵B「ガチのライダーキック食らってんじゃん」
-イナゴ編 おわり-
逆に全くもって無味なものとかどうなんだろ
体温の水飲み比べとか
-水編-
ぼく「アツゥイ!!」
敵B「この暑さ尋常ではない」
敵A「これは夢なのか現実なのか・・・。蒸し暑い真夏の昼、加熱した気温は、遂に危険な領域へと突入する」
ぼく「これ以上は子供が見れなくなっちゃう……ヤバイヤバイ」
敵B「そもそもこの掲示板は子供が見に来ちゃだめだろ」
敵C「最近では熱中症による死者も相次いでいることから、メディアでも命に関わる危険な暑さであるといった旨の注意喚起がなされていますね」
敵A「マジでここ最近の太陽氏デリカシーないわ」
ぼく「普段は温厚なマサイ族でもこの暑さはゴリラに殴りかかるレベルだと思う」
敵B「お前の中のマサイ観おかしいだろ」
敵C「私たちもこまめに水分補給しましょう」
敵A「お、そうだな」
敵B「……あれ? なんか昨日買っといた飲み物が無くなってるけど」
敵C「そういえばさっきぼくくん、ジュース飲んでませんでした?」
ぼく「あっ」
敵A「は?」(威圧)
ぼく「すいません許してください!何でもしますから!」
敵A「ん? いま何でもするっていったよね」
敵B「ここまでテンプレ」
【数十分後】
ぼく「飲み物買ってきましたぁ……」ダラダラ
敵A「クックック……ご苦労だったな」
敵B「汗だくじゃん」
敵C「早速水分を取った方がいいですね」
敵A「何買って来た……っておい水ばっかりじゃねえか!!」
ぼく「すいません許してください!何でもしますから!」
敵A「ん? 今なんでもするって」
敵B「その流れはついさっきやったばかりだろ」
敵C「そういえば>>477のようなお便りをいただいていますが
敵A「おいおいウチは全国こども電話相談室じゃないんだぞ」
敵B「懐かしい」
敵A「でもまあ……夏休みに入ったちびっ子諸君の自由研究の為にコイツを感度3000倍にしてみるってのはアリだな!!」
敵B「だから子供はこの掲示板見ねーだろって」
敵A「オラッ!」
ぼく「んおおおっ❤︎❤︎❤︎❤︎」←感度3000倍中
敵B「ねえ聞いてる?」
敵A「はい、じゃあ目隠しして。これ咥えて」
ぼく「フーッ❤︎ フーッ❤︎❤︎❤︎」
敵B「ギャグボール噛ませる必要あった?」
敵A「オラッ! 残さず飲みやがれっ!!」
ぼく「フッ!! ゲッホゲホッ!! ゲホッ、ゲーッホゲホッ!!!」
敵A「気管に入ったようだ」
敵B「そりゃ咽せるでしょうよ」
敵A「気を取り直して……次はこれだ」
ぼく「ごくごく」
敵B「目隠しして水飲ませるってなんか拷問みたいだな」
ぼく「……これは、丹沢水系の味だ!!」
敵B「どういうことだよ」
敵C「あ、でも合ってますね。これパッケージに採水地丹沢山系って書いてあります」
敵B「マジかよ……」
敵A「これは?」
ぼく「六甲!!」
敵A「じゃ、これは?」
ぼく「ボルビック!!」
敵A「これh」
ぼく「小樽の水!!」
敵C「全問正解ですね……」
敵B「つうか水ばっかりこんだけの種類一体どこで買ってきたんだよ……」
……
敵A「うーん目隠ししてなくても全然違いが分からん」
敵B「硬水と軟水くらいならギリ」
敵C「厳密に味わおうとするとコップを洗った時の水道水の臭いに掻き消されますね」
ぼく「これは南アルプス!! あっ、こっちは甲斐駒ケ岳!! うおー秀峰大山まである!!」グビグビ
敵B「だんだんニッチな場所になってくな」
敵C「水分の取りすぎによる水中毒には気をつけてくださいね」
通りすがりの杜氏「素晴らしい!! なんという繊細な味覚の持ち主だ!!」
敵A「なんだこのオッサン!?」
通りすがりの杜氏「是非ウチの蔵で働かないか!!」
敵B「なんだこのオッサン!?」
敵C「本当に誰ですかこれ」
ぼく「怖い……」
-水編 おわり-
子供とかそれ以前に深夜じたい過疎ってるからなー(遠い女)
>>495
まるで2000年代初頭のメガビみたいだぁ…
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