コンマと安価を使いながら、色々危険に溢れた幻想的な世界を生き抜くお話。
やりたい事は決まっていますが、どうやればいいかはまだ試行錯誤中。
途中ルール変更やらシステム変更やらが挟まるかもしれませんが、生暖かい目で見てやってください。
後、某ファンタジー系安価・コンマSS様に多大な影響を受けており、システム面で何箇所か、類似している点が出て来ます。
丸パクリにはならないように、改造は加えてありますが、参考にさせて頂いたということで、一応追記しておきます。
ひとまず、簡単なルールと世界観の説明を加えてから、キャラメイクに入ります。
ぼちぼちやっていきますので、どうぞ宜しくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506846813
まずは、ルールの説明から。
基本となるシステムには、コンマ二桁を用います。
この内、00以外のゾロ目を「スペシャル」とし、通常よりも良い効果を。
00を「エクストラ」とし、特別な効果を付与します。
それ以外の数値の扱いは、数値自体の大小を除けば全て同じ扱いです。値が大きい程良好な結果となります。
また、特定の数値とコンマ値を競わせる場合も、コンマ値が大きい程良好な結果となります。
これ以外のルールの元でコンマを判定する際には、それと分かるように情報を追記します。
安価については自由記述と選択式の二つがあります。
選択式の場合は、間違えないように確実に番号及び記号を選択してください。
自由記述については、あまりにその場にそぐわないと考えられるものは、安価下として扱います。
尚、分からないことやご質問等あれば何時でもお書きください。なるべく早く対応させて頂きます。
次に、主人公とおおまかな流れについてです。
主人公は、さる未知に溢れた世界の探険家ギルドに加入した新人探険家です。
ギルドからの依頼を受けて、或いは、情報屋の売っている情報を得て、世界の未知領域、または其処にある遺跡を探険。
調査に対する報酬を得て、経験を積みながら、更なる未知を探求する。この繰り返しが基本です。
また、彼・彼女は、その心の中で、「何か」を求めて生きていきます。
求めている「何か」によって、彼・彼女の目的・目標も変わります。
冒険を続ける傍ら、一つずつそれらを達成していきましょう。
また、目標を達成する為には、自身の能力を磨くことは必須です。
鍛錬に励み、次々と現れる試練を乗り越えましょう。
次に、簡単な世界観を。
何時か、何処かの世界のこと。
嘗て栄えた文明が滅び去って数百年。再興してきた人々が切り拓き直した世界には、様々なものが溢れていました。
文明の痕跡を覆い隠すほどの深い森。未だに遺されている旧世界の遺跡。
森が生み出す魔術の力。遺跡で見つかる科学の力。
そして、エルフやドワーフ、ケモミミという、新たなる人類の眷属。
斯くも混沌としたこの世界は、長い年月を経て、幾つかの戦いを終えた後、三つの国家によって分断され、統治されています。即ち、
科学文明圏国家「連邦」。
旧文明を再建し、世界に技術の光を取り戻すことを旗印とする、企業複合体。
魔術文明圏国家「帝国」。
新たなる力、魔術によって、人類の繁栄を齎さんとする、専制君主国家。
融和文明圏国家「同盟」。
魔術と科学を融和させ、平和裏に今この世界を生きていこうとする、複数の国家からなる共同体。
以上の三つです。
北東の大陸を「連邦」が。南の大陸を「帝国」が。北西の大陸を「同盟」が。
三つの国家は、丁度鼎の様な安定を保ちながら、中央の大洋を囲む様にして存在していました。
http://i.imgur.com/VmQcslx.png
(簡易な地図です)
しかし、現在の所、人間同士の争いは起こっていないものの、
世界には「悪魔」や「魔物」、「魔人」といったもの達が跋扈し、決して安全であると断言出来るような状況ではありません。
各国は、主に、これらの存在に対処する為に活動を行っています。
さて、この様な状況の世界のある所に、一人の人間が居ました。
その人間は、何かしらの目的を胸に秘め、探険家となろうとしています。
その人間こそが、今まさに我々が創り上げようとしている主人公です。
……と、これを以て、取り敢えずの説明を終了とし、キャラメイクに移ります。
まずは、以下を御覧ください。これがキャラシートになります。
名前:ご覧の通り。性別も併記のこと。
種族:この世界には、通常の人間=通常種以外に、エルフ種、ドワーフ種という人間の眷属と、
更にもう一種、ケモミミと呼ばれる獣人がいます。これらから一つを選んでください。
尚、ケモミミを選択する場合は、どの様な動物の獣人なのかを併記してください。脊椎動物なら大体OKです。
文明圏:自身が生まれた文明圏です。世界観の所で触れた三つから選択してください。一部のデータや進行に関わってきます。
体力:所謂HP。ゼロになると死亡です。高いに越したことはありません。
膂力;肉体的な力。直接攻撃力の他、弓などの間接攻撃にも影響を与えます。
器用:身のこなし。おまけ程度に素早さの要素も入っていたり。物理攻撃にも関係します。
理知:知性。知恵や洞察力を内包します。知識の想起にも使用されます。
耐久:忍耐力。物理的な防御力として機能する他、我慢強さとしても働きます。
魔力:魔力の強さ。MPの役割も果たします。魔術の判定は粗方これ。
魅力:人間としての魅力。対人交渉時等に作用する能力値です。
運命:自身の持つ運勢。基本的に上下させることは不可能。
種族能力:種族固有の特殊な能力。実際の内容は後述。
技能:各個人が習得している、特殊なスキル。同じく、後述します。
求めるもの:キャラクターが達成する事を望む目標・夢。安価次第で何にでもなります。
さて、此処から具体的なキャラメイクの開始です。
まずは、種族と文明圏の選択から。
選択の前に、簡単な説明です。各種族の特徴は、以下の通り。
『通常種』
万物の霊長。理知、運命に補正。ゲーム内時間で一日一回だけ、コンマの数値を改竄出来る「観測者」スキルを持つ。
『ドワーフ』
耐え抜くもの。膂力、耐久に補正。特殊環境への耐性を一時的に引き上げる「適応体」スキルを持つ。
『エルフ』
マナの民。魅力、魔力に補正。魔力を大幅に増やし、魔術への抵抗力を上げる「魔力腺」スキルを持つ。
『ケモミミ』
人を宿した獣。獣の種類に応じたステータス補正。原型となった動物との会話が可能になる「獣の遺伝子」スキルを持つ。
次に、文明圏について。
『科学文明圏「連邦」』
かつて存在した高度科学文明の後継者。
世界各地に点在する旧世界の遺跡から、そのテクノロジーの産物を発掘・回収し、研究することで、恩恵を得ると同時に旧世界への回帰を目指します。
多数の企業が複合することで形成された、歪な産業連合体でもあります。
イメージは、「アメリカ・ロシアの様な現実的超大国」です。
『魔術文明圏「帝国」』
文明崩壊後、新たに世界に誕生した魔術を中心とする文化世界。
科学を蛇蝎の如く嫌う彼らにとっての遺跡とは、「帝国」成立以前の旧い国家の残した、ファンタジックなダンジョンに近いものです。
勢力の傘下には、多数の小規模国家が存在します。
イメージは、「ファンタジー世界に於ける大国家」です。
『融合文化圏「同盟」』
ある程度旧世界からの技術や伝統を受け継ぎながらも、魔術を取り入れ融合させた人々の国の複合体。
科学遺跡も魔術遺跡も、双方を適宜に利用しています。弱小な国家群の連合体、という側面が他国よりも強く、
勢力は小さいながら、内部の結束には一定の強度があります。
イメージは、「EU宜しく、大小複数の国家が集まって出来た連合体」です。
以上からそれぞれ一つずつ、選択していただきたいと思います。
二つワンセットで記入してください。
種族・文明共に、>>6->>9の内、最高のコンマ値のものを採用します。
『エルフ』 『融合文化圏「同盟」』
通常種 連邦
種族:通常種
文明圏:『科学文明圏「連邦」』
以上で決定しました。次いで、キャラクターの能力を設定します。
種族は「通常種」なので、理知と運命に補正が加わります。
各々の能力は、安価先のコンマ値を参照して決定します。
体力と幸運のみ二桁、他は全て一桁目の数字を採用します。
体力:>>11
膂力;>>12
器用:>>13
理知:>>14
耐久:>>15
魔力:>>16
魅力:>>17
運命:>>18
尚、体力・運命以外の能力値については、以下の様に簡単な判断基準を設けています。
05=通常種の平均値
10=通常種の最高峰
20=人類属の限界値
100=人外の最高値
あ
あ
は
あは
そい
(安価先形式にすると書いてる途中に感想レスとかでズレる可能性があるから↓2とかそんな感じの方がいいぞ)
てい
えい
なかなか来ないから踏む
連取り無しなら安価下
連取りありかどうか書いて欲しいな。
安価なら下
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:2+1=3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:50+20=70
以上で決定しました。
魔力なし、人としての魅力も知性もないが、やたら器用で耐久力もあり、幸運に恵まれやすい……
何やら盗賊っぽい能力値となりました。
尚、人の密度を考えていなかったので、今回は連続取りありとさせて頂きます。
続いて、技能を設定致します。
これについては、以下からの選択安価とさせて頂きます。
↓1~↓3の内、最高のコンマ値のものを採用します。
1.探険の心得……幅広く、冒険に際して必要な様々な知識を持つ。
2.狩猟術……獣を狩る術を知る。戦闘の他、食料獲得などに有用。
3.学術知識……特定分野の学問に深い造詣を持つ。これを選ぶ場合は、学問の種類も選ぶ。
4.舌鋒……弁舌において一角の才を持つ。対人交渉時に有利を取れる。
5.科学技術……科学に関する技術について詳しい。旧世界の遺跡探索に有用。
>>15さん
有難うございます。これから気をつけます。
>>19さん
失礼。コンマ安価については、連続取りありとさせて頂きます。
それ以外については、基本的には無しの方向で行きたいと思います。
当レスは安価下とします。
技能:科学技術 Lv.1
以上で決定しました。
いよいよ、キャラクターの名前を設定いたします。
決め方については、性別を併記する他には特に制限などありません。
常識と良識に外れていないのであれば、日本語だろうと中国語だろうと英語だろうとドイツ語だろうとラテン語だろうと構いません。
↓1~↓3の内、最高のコンマ値のものを採ります。
無いとは思いますが、あんまりにあんまりな名前の場合は、次点を採用することになるかもしれません。
キャラクター名:アルジール(性別:女)
以上で決定しました。
……該当の安価のコンマ、99のゾロ目ですね。これは……少しオマケを考えます。
最後に、彼女の「求めているもの」を決定致します。
これは要するに、アルジールの最終目標です。
彼女は、これを探し、あるいは達成する為にこそ、危険の少なくない探険家という職を選びました。
では、其処まで彼女を駆り立てているものとは、何でしょうか。
ぱっと思いつく例としては、
「有名になって人を探したい」「単純に冒険が好き」「学者として研究したいものがある」などが挙げられます。
↓1~↓3の内、最高のコンマ値のものを採ります。此方も、基本的にはどのような内容でも構いません。
それが本当に危険を冒すに足るだけのものならば、問題はありません。
また、理由の説明に必要であれば、細々とした経歴等を書き添えて頂いても結構です。
ただ、進行の都合上、余り人倫から外れたものは、次点採用などでスルーすることになるかもしれません。
古代文明と魔術、あらゆる種族が共存していたという伝承のあるかつての王国の痕跡を発見する
↑ミス
新世界の神になるため
求めるもの:行方不明の冒険家の姉を探す為。また、冒険をする事が好きだから。
判定は>>33、>>34、>36から判定させていただきました。
以上で決定しました。上記を統括し、キャラクターの初期設定を確定します。
名前:アルジール(性別:女)
種族:通常種
文明圏:科学文明圏「連邦」
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:「観測者」
……任意のタイミングに於いて、一日一回だけ、コンマの数値を最大+-50する事が可能。
但し、使用時に特殊なコンマ判定があり、この際にある条件を満たすと……?
技能:科学技術 Lv.1
求めるもの:行方不明の冒険家の姉を探す為。また、冒険をする事が好きだから。
以上が、最終的なキャラクターシートとなります。
さて、キャラクターが完成した所で、ちょっと時間を頂いて導入部を書き上げてきます。
次に更新が始まったときが、物語の始まりです。
頑張ってね
冒険 探検 探険
この3つは意味が違うからどれかに統一した方がいいと思うよ。
所要で少し抜けます。20:30までには戻る予定です。
取り敢えず、書き上がった分だけ投稿して離席します。
>>39、>>40
レス、またご指摘、有難うございます。
このスレでは、基本的に「探険」で通そうと思います。以降、改訂致します。
栄華を誇った文明が、嘗て在ったと伝えられている。
大地はおろか、遥かな大洋を踏破し、無限の空を支配し、剰え、天の星々をも掌中に収めんとする程の、偉大なる繁栄であったとも。
しかし、全ての繁栄はやがて滅び去るものだという決まりは、この時代から存在していたようだった。
天から降り注いだ禍によって、世界は灼かれ、人々は病魔の餌食となった。
やがてそれは全てを侵し、後に残されたのは、僅かな自然と、荒廃した世界だけだった。
生き残った人々は、長い年月をかけて、世界を再生した。再び繁栄の兆しが訪れ、文明の息吹は、力を増し始めた。
それでも、まだ足りない。嘗てのような厄災が再び起ころうとも、それを跳ね除けるだけの力が、人類には必要だ。
その為には、旧世界の遺物をより多く集め、その科学技術を再興せねばならない。その旗印の元、「連邦」は探険家を募った。
そうして、彼女は、探険家となる切っ掛けを得た。彼女自身の目的を果たす為の手段として。
今まさに、彼女は、危険と神秘に満ちた世界に飛び込もうとしていた……
「連邦」首都、魔都メルシュテル――
十二の区画から成るこの地の玄関口。第十二区画、巨大港湾都市「トラムツキー」に、それはあった。
世界の三大勢力、「連邦」「帝国」「同盟」から共通の認可を受け、全世界に人を派遣し、未知の情報を一手に握るもの。
探険家ギルドである。
連邦が掲げる、旧文明の復興。その為の尖兵として目下活動している探険家達は、皆、此処を最重要の拠点としている。
今や探険家という職は、知る者ぞ知る、一攫千金の手段であった。
野に転がる旧世界の痕跡……遺物などを発見し、それを報告するだけでも、連邦は大枚を叩いてそれを買い取る。
ましてや、遺跡そのものを発見し、その情報を詳細に集めるものがあれば、一生を安泰に暮らせるだけの報酬を得ることも、有り得ない話ではなかった。
野望を追い、或いは、夢を求め、欲望と熱気が渦巻く。
この場所は、それらがすべて集まる、人々の坩堝であった。
そして、その混沌に、身を投じようとするものが、この日も一人。
その姿は、未だ若い少女のもの。
その瞳に映るのは、強い意志。
彼女の名前は、アルジール。新たなる探険家となるものであった。
安価・コンマのTRPG初めてなんだけど、
アルジール以外にも名前のある冒険者か登場人物って作れるの?
遅れました。そろそろ再開しようと思います。
>>44
そうですね。名前を募ってキャラクターにつけることはする予定です。
そのあたりは、ある程度慣れてきてからにしようかと思います。
「凄い……」
幾本も空へ伸びている、天を摩するように聳える楼閣。
尽きることがないように思われる、街の光。
最近増えてきた、化石燃料を用いた自動車の群れ。
アルジールは、片田舎である故郷で見たこともないような色々のものを、港を降りてからギルドに来るまでに幾つも見て、ため息をついた。
余りに驚いて、疲れたのだ。
彼女の生まれは、連邦のあるエントロフィア大陸、その南部の村であった。
中央の掲げる文明再建のお題目からは遠く離れた、長閑な農村。
村全体で代々引き継ぐ遺物、機械を使って、広がる大地を耕し、牛や羊を育てる……そんな穏やかな暮らしをしていた。
そんな彼女にとって、魔都とまで呼ばれる大都市、メルシュテルの風景というのは、想像すら出来ないものだった。
しかし、そんな事にばかり、気を取られるわけには行かない。
何しろ、今日という日は、彼女にとって、何よりも大切な第一歩を踏み出す為の日だからだ。
ぱちり、と、アルジールは顔を叩く。そして、目の前の建物を見上げる。
それは、彼女が目指して歩いてきた目的地、探険家ギルドの入ったビルそのものであった。
(お姉ちゃん……見守っててね)
一言、胸の中でそう呟いて彼女は、街の様子に似つかわしくない、重厚な木の扉を押し開いた。
「ようこそ、探険家ギルド『連邦』支部へ。ご用件は何でしょうか?」
目に入ったのは、随分殺風景な部屋だった。
一つだけ据えられた高級そうな木製の机と、部屋の隅の階段以外には、何も置かれていない。
妙にピカピカとした石材の様な床は、うっすらと白い光を照り返していた。
そんな無機質な部屋に面食らったアルジールに声をかけてきたのは、例の高級机で、筆を取って何かを書いていた、一人の女性だった。
白い肌、豊かな金髪、ガラスの様な瞳、そして整った顔立ち。
美しいと思う一方、何故か、その姿からは、生気が感じられなかった。
「あ……と。今日此処に来ると手紙を出した、アルジールです」
戸惑いながらも返事をするアルジールに、女性は、暫く顎に手を当て思案する素振りを見せた後、軽く頷いた。
「はい、確かに。一ヶ月ほど前に、南部の村から届いていますね」
そして、ゆっくりと立ち上がった女性は、つかつかと、踵の高い見慣れない靴で床に音を響かせながら近づき、アルジールの前に立った。
少しの沈黙。一体何事か、とまた戸惑うアルジールに向けて、女性は、無表情のまま、手を差し出した。
「ようこそ、アルジールさん。新たなる探険家様。当支部の運営を担当する、『管理者』と申します。どうぞ、宜しくお願い致します」
「あ……はい。よろしくお願いします」
おずおずと手を差し出すアルジール。
ただの挨拶だったと気付き、そして相手が、このギルドの偉い人だとも気付き、驚きながらも、管理者と名乗った女性の手を握った。
何故か、その手は、陶器の様な肌触りで、人肌よりも冷たかった。
「さて、アルジールさん。既に此方では、貴方を探険家として登録する準備が完了しております。煩雑な書類手続きは、もう残っておりません。
また、先払いでお支払い頂いた契約代も確認しておりますので、当方の用意した宿舎も自由にご利用頂けます」
「はい。それは分かってます」
その後、管理者は、アルジールを伴って階段を登り二階へ上がった。
其処は、待合室のように見えた。複数人が座れるソファと机が何セットか。
上がった部屋の壁際には、文字を浮かび上がらせている、見慣れない黒い板がかけられていた。
彼女たちは、ソファと机のセットを一つ借り、其処で、向かい合うような形で話をしていた。
探険家として活動するにあたっての、諸々の最終確認のようなものだった。
「結構。しかし貴方は、探険家としての経験は全くないとお書きになっていましたね?」
「う、はい。そうです」
「其処で、我々は貴方に対し、幾つかの支援を行う用意があります」
そういった管理者は、何処から取り出したのか、自分の未熟を口に出されて少しバツの悪そうなアルジールの前に、一枚の紙を置いた。
それを覗き込む彼女に、紙に書かれた要項を一つずつ差しながら、管理者は説明を始めた。
「まず、第一に、基本的な活動です。探険家とは、その名通り、探険することを以て家業とする人々の総称です。
従って、その仕事というのは、未開地域へ出向き、各種遺跡を探索・その情報を持ち帰ることと言えます」
「我々ギルドの役割は、こうした探険家の方に対し、その力量に合った未開地域の情報を提供する他、
その地域の危険性や天候不順をお知らせすること。そして、集めてこられた情報を買い取り、
正当な報酬をお支払いすることです」
「えっとえっと……ギルドから貰った情報に従って、探険をして、その情報を報告する。これが基本の流れ、ってこと。ですか?」
「その通り」
元来頭の回転が良くないアルジールは、ゆっくりと管理者の説明を咀嚼しながら、その内容を追っていく。
「尚、此方が買い取るのは基本的に情報ではありますが、それ以外にも、旧世界の遺物の買い取りも行っています。
また、新人の方が行ける範囲では珍しいことですが、遺跡を発見した場合でも、この情報を買い取る準備があります」
「成る程……」
「因みに、ギルドでは、必要な物品を購買する為の系列店舗を展開しております。
各文明圏の中枢エリアには、必ずギルドの支部と共に存在しているので、ご入用のものがあればそちらでどうぞ」
「……はい。わかりました」
「後、お伝えすべき事は……」
その後、アルジールと管理者の会話は暫く続いた。
細かい確認事項の群れを前に、アルジールは焦れた。彼女は、一刻も早く、探険に出たい理由があった。
それを邪魔するものに、長々と付き合う事は避けたかった。が、これを聞き漏らして自分に不利益が出るのも面白くない。
結局、そうしたすべての確認が終わったのは、三十分程後のことだった。
同盟や帝国での手続きはもっと楽だと、風の噂に聞いていただけに、我が祖国のことながら、
「発展した文明というのも、ファジーさが欠けてしまうのは良くない点だ」と、内心愚痴を零していた。
「……お疲れ様でした。これで最終確認も終了です。先程頂いた印鑑を以て、完全に手続きは終了致しました。
これから探険家として、頑張ってください、アルジールさん」
「……ふぁ? あ、はい。どうも」
漸く確認が終了したことに、普段使いもしない頭をフル回転させた事で疲れ果てたアルジールは、心の其処から安堵を示す。
それを余所目に、てきぱきと後片付けをして、管理者は立ち上がり、丁寧に一礼する。
慌てて頭を下げれば、そのまま管理者は一階へと降りていってしまった。
説明の最中、ギルドの設備についても説明を受けたから、何処で何が出来るかは分かる。
しかし、何も放ったらかしにすることはないじゃないかと、憮然として管理者を見送りながら、アルジールは思った。
説明している間も、眉一つ動かさなかった管理者の顔を思い出す。
あの顔は鉄か何かで出来ているのではないかと思うほど、色の無い顔。
説明を聞くのに必死だったから何とも思わなかったが、何やら、自分のことなどどうでも良いと思われている様な気がして、今更だが少し機嫌が悪くなる。
とまれ、これで全ての準備は終わった。ビルの上層階にある宿舎に、既に荷物は運び込まれ、
何なら今からでも其処へ出向いて、仕度をし、探険に発つことも出来る。
ギルド店舗の使い方も承知しているし、不足があれば其処で買える。
準備は出来た。後は、自分が頑張るだけ。
よし、と小さく掛け声を出し、ソファの傍らに置いた荷物を持つ。
これから、私の探険家としての生活が始まるのだ。立ち上がったアルジールは、心持ちを新たにし、これからの予定を考え始めた。
=====此処まで=====
という事で、導入です。自分が遅筆という事に気付いて、こういう形式のSSって向いてないような気が今更ながらしてきました……
明日が早いので、今日はこれで終了としたいと思います。
その代わり、次回以降の進行の仕方について、説明をしておきます。
まず、アルジールが今居るメルシュテルの様な、拠点での行動について。
この期間の行動については、一日を三分割し、時間単位ごとに行う行動を選択安価で決定する、コマンド選択方式を取ります。
拠点内コマンドについては、以下の通り。
1.自室……拠点にある自室に戻り、休息します。出先では此処が「宿屋」等に切り替わります。
2.商店……ギルド系列店舗等を利用します。複数候補がある場合は併記しますが、現状ギルド店舗しか存在しません。
3.調査……特定の物事について、情報を集めます。これから行く地域についての更なる情報を集めるなどです。
4.散策……ぶらぶらと拠点を歩きます。何が出るかはお楽しみ。
5.訪問……特定の人物に会いに行きます。対象は、管理者の様な、固有の人物のみです。
6.受領……ギルドの窓口等で情報を集め、探険場所を設定します。探険の前に、まずはこれです。
7.探険……実際に探険に出向きます。出発前に、荷物等の確認を行えます。
8.移動……今居る拠点から別の拠点へ移動します。連邦の首都から同盟の首都へ、というような感じです。
一日三回、こうしたコマンドを選択し、準備が終わったら探険へ。大体こんな感じです。
実際に探険に出た時、若しくは戦闘時のコマンドについては、その時にお知らせします。
後、こうして地の文たっぷりめで書いてみましたが、この書き方は見づらくないでしょうか……?
自分ではちょっとアレかな、と思ったので、意見があるようでしたら次から書き方を変えます。
また、その他指摘・疑問等あれば、お教え頂ければ、なるべく対応致します。
それでは、今日はこれで。明日の九時頃を目処に再開したいと思います。
お疲れ様でした。
ちょっと早めに時間が出来そうなので、八時から八時半の間に始めようと思います。
おつ
書き溜めてるのね
こんばんは。そろそろ始めようと思います。
次のレスからスタートです。
ご意見頂いた皆さん、有難うございます。これから書き方の参考とさせて頂きます。
>>57さん
普通のSSなら書き溜めも出来たのでしょうが、安価を挟まないで終わると書けないですねこれ……
次回以降気をつけます。
後、今気づいたんですが、名前と性別決定の時に決めていただいた方、名前を書いたレスと性別を追記したレス、両方ともがゾロ目ですね……
昨日言ったオマケ、更に追加しておこうと思います。
=====此処から=====
4月1日 1/3
「さて、どうしようか?」
アルジールはどうする?
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動
安価:↓2
「……うん。早速、探険先を紹介してもらおう。少しでも多く経験を積まなきゃ」
アルジールは、直ぐに答えを出した。元々、その為に此処まで来たのだ。早速探険に出たいと思っていた所でもある。
此処は、情報をさっさと貰って、探険をしに行ってみようと思い、ビルの一階へ向かった。
「……おや。先程ぶりです、アルジールさん。もうお出かけですか?」
先程別れたばかりの、管理者。無表情な顔のままで、もう机に向かって、先程のデスクワークの続きをしているようだった。
先程管理者から聞いた説明を、もう一度思い出す。探険先の情報提供要請は、基本的にはギルド支部の長に願い出ること。
では、それを今から試してみようじゃないかと、アルジールは切り出した。
「いえ。出かけるんじゃなくて、早速探険を紹介してもらいたいんです」
「早速ですか。成る程、熱心な方です。それでは、貴方に適した場所を探してみましょう」
そう言うと、管理者は筆を置いて目を閉じ、そのまま固まってしまった。
一体何をしているのだろうか? 不思議に思い、目の前で手を振ってみるなどするが、うんともすんとも言わない。
まさか居眠りか、と思い始めた頃、ゆっくりと彼女は目を開き、アルジールに告げた。
「お待たせしました。貴方に今回ご提供させて頂く場所は……」
コンマ安価:直下
探険先を決定する為のコンマです。難易度は変わらないので、気楽にどうぞ。
「……『霧の高原』ですね」
「『霧の高原』……」
そう言うと、管理者は、何処からともなく紙を一枚取り出した。『霧の高原』について、どうやら書かれているもののようだった。
「霧の高原は、このトラムツキーから西方、大陸西岸へ向かう大鉄道の線路の途中通過する地点です」
「鉄道敷設の為に一部分だけを切り開いてから、小規模な職工の為の村が出来ましたが、それ以降、大きく発展していないエリアです。
資源が多くないこともあり、開発の手も伸びていない。従って、未踏地域も広い」
「ただ、近隣で魔物や悪魔の発見情報はありません。魔人の縄張りからも離れていますので、安全なことは間違いないと思われます」
「鉄道による交通の便、安全性などを鑑みて、この地は貴方に適切な場所かと思います」
説明を聞きながら、手渡された紙を読む。確かに、大きな危険もなさそうであり、これなら新入りのペーペーにも探険ができそうである。
「わかりました。有難うございます」
「頑張ってください。報告、お待ちしていますよ」
=====INFO=====
探険先に『霧の高原』が追加された。
4月1日 2/3
「霧の高原……か。どんな所なんだろう」
「さて、どうしようか?」
アルジールはどうする?
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
(1)霧の高原
8.移動
安価:↓2
「……ちょっと、調べ物でもしてみようかな」
「何を調べようか……」
何について調べる?
安価:直下
「職工……要するに、鉄道工事をする人、ってことだよね。その村が向こうにはある」
「……多分、暫くの拠点にする場所だろうし、少し調べてみよう」
そう思い立ったアルジールは、ビルの中に併設された図書館へ向かい、情報を調べてみることにした。
普段使いもしない頭を使って知恵熱を出しかけたものの、時間をかけて探した結果、村の事を取り上げた、少し古い新聞の記事を見つけた。
「何々……鉄道工事中、旧世界遺物を発見? 時価にして……えっ、2000ドラール? すっごい」
「現地の職工に曰く、辺りに似たようなものが転がっていたが、遺物とは思わず無視していた。これからはどんどん集めたい……へぇ」
どうやら、職工の村では過去に、多数の遺物が発見されたとのこと。昔のことだから、もうそれらは全て回収されているだろうが、
もしかしたら、おこぼれにくらいは預かれるかもしれない。彼女はそう思った。
4月1日 3/3
「いい情報を手に入れたわ……」
「さて、どうしようか?」
アルジールはどうする?
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
(1)霧の高原
8.移動
安価:↓2
「……調べるのに夢中になってた。もう夜だ」
伸びをしたアルジールは、図書館の窓から、沈む夕日の陽射しを浴びた。
メルシュテルの夜は、夜ではない。そんな話を、此方に出てきた人間に聞いたことがある。どういうことなのか、前々から気になっていたことだった。
「……どうしよ。ちょっと、街を見て回ってみたりしようかな」
思い始めると、早い。元々、考えるより身体が先に動く質だ。
そのまま彼女は、一度部屋に戻り、服などの仕度をしてから、街へ繰り出した。
「ほわぁ……」
結論から言えば、驚き。その一言に尽きた。
夜がない、とは、夜が来たと思えないほど、街全体が明るいことを指していた。
曰く、これは電灯という遺物の技術を再現した結果らしい。
太陽の光ではなく、蒸気機関などを使って、機械を動かすエネルギー(電気というらしい)を作り、それで以て闇夜を照らす。
田舎娘には、想像もつかないほど、連邦という国の技術の復興は進んでいたようだ。
こんな、魔法の様なことが起こせるなんて。ただただ、呆然と光を放つビルを眺めるアルジール。
大通りの隅に佇みながら浮かべた、ぼんやりとした表情は、彼女の心情を良く表していた。
「やはり、珍しいかな」
「――え?」
そんな時、突然、そんな声が聞こえた。自分の直ぐ後ろである。
振り返ってみるが、誰もいない。聞き間違いかと思うが、また声が聞こえてくる。
「お嬢さん、下だ下だ」
「し、下?」
言葉どおり、下を見てみる。
すると、其処には奇妙なものがあった。
いや、居た。
とても小さい、手のひらに乗りそうな程の、人らしい何か。
「……!?」
「おぉ、やはり驚かせてしまったか。済まないね」
「こ、こ、こび、小人……?」
驚きながら、それを指差す。
小人。古い本やおとぎ話に出てくる、不思議な存在。それが、此処に?
思わず、自分の頬をつねるが、現実は変わらない。確かに、目の前のそれは、そこにいる。
「そうとも、私はゆめまぼろしではない。君の見た夢という訳ではないから、安心なさい」
「あ……は、い」
小人から、深みのある落ち着いた声で宥められ、少し落ち着く。
よく見てみると、その小人は、幾らか歳を取った老人の様な出で立ちだった。
その人好きのする赤ら顔についた、真ん丸の団子鼻が、柔らかい印象を与えていた。
アルジールは、腰を下ろして、なるべく小人と視線を合わせて、尋ねた。
「その、貴方は?」
「これは失礼。私はしがない小人。まぁ、『団子鼻』とでも呼んでおくれ」
「はぁ、団子鼻さん。あの、団子鼻さんは、私に何か用なんでしょうか?」
「うん、そうだなぁ。用というか、自己紹介をしておこうかと思ってね」
団子鼻を名乗った小人は、アルジールに言った。
「実は私は、情報屋みたいなものをやっていてね。特に、ギルドの手の届かない、僻地の集落なんかの情報に詳しい。
それで、新しい探険家の君に、自分を売り込んでおこうと思ったんだ」
「情報屋……いや、その前に、なんで私が探険家だと? 今日初めて此処に来たのに」
「ふふ。私はなんでもお見通しなんだよ」
はぐらかすように笑う団子鼻に、アルジールは、怪しく思っている事を隠そうともしない、渋い表情を向けた。
それでも、その小人は何も言わない。これは付き合っても仕方がないと、彼女自身の感覚に従って、それは止めた。
「はぁ。それじゃあ、貴方は情報屋で、商売の話をしに来た。そういうことですね?」
「そうだとも。まぁ、無理に、とは言わない。私はいつも、この辺りにいる。もし何か知りたいことがあったら、此処に来ておくれ」
(……まぁ、ギルドが知らない事を聞けるのはいいかもしれないけど)
決して悪人ではないということは感じているが、どうにも胡散臭さが拭えない小人である。
イマイチ団子鼻の話は信じきれなかったが、取り敢えずアルジールは、そういうものがこの辺りに居るということは、記憶に留めておくことにした。
「……じゃあ、夜も遅いから、私はそろそろ帰りますね」
「おお、引き止めてしまったかな。それでは、さようなら。また会えるのを楽しみにしているよ」
「はぁ。さようなら」
と、軽く会釈をして、少し目線をそらし、また元に戻す。すると、団子鼻はもう其処には居なかった。
気配が動いた気配など、何もなかった。だというのに、その跡には、痕跡一つ残っていない。
何やら、ペテンにかけられたような、不思議な感覚を覚えたが、夜が遅いのは本当である。
首を傾げながら、アルジールは、帰路についた。
4月2日 1/3
「……何だったのかな、あの小人」
「さて、どうしようか?」
アルジールはどうする?
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
(1)霧の高原
8.移動
安価:↓2
=====INFO=====
訪問先に「団子鼻」が追加されました。
=====此処まで=====
ということで、今日はこのあたりで。一日進めるのに時間が掛かりすぎる……
今からでも台本形式にした方が内面描写とか楽な気も……どうするか
明日も出来るかは微妙な所ですが、取り敢えず、安価だけは設定しておきます。
明日やる場合は、九時からになると思います。
それでは、今日はこれで。お疲れ様でした。
今日はやれそうです。9時から再開いたします
書き方については、台詞形式に寄せて書こうと思います
それと、一ヶ所訂正です
>>77
「気配が動いた気配など、何もなかった。」
↓
「気配が動いた様子など、何もなかった。」
遅れました。再開致します。
=====此処から=====
「……よし。一日休んで元気にもなったし、探険に行こう」
(となると、準備だけど……通り一遍、田舎で用意はして来たし……)
(今回行くのは高原だから、『縄』と『鉈』、保護用の『手袋』、『ランタン』と『マッチ』くらいがあればいいかな)
(後は……何か、持っていくものでもあったかな?)
何か特別に持っていくものはあるか?
無ければそのまま出発することになります。
安価:↓2
(……うん。大丈夫。多分何とかなる)
「……じゃ、準備して出発しよう」
アルジールは、宿舎の自室に戻って準備をし、そのまま出発した。
霧の高原まで、汽車に乗って3日の道のり。使える交通機関は使うのが、良い探険家のやりかたである。
車窓を流れる景色を楽しみながら、アルジールは目的地にたどり着いた。
=====INFO=====
三日間が経過しました。
アルジールは『霧の高原の村』に移動しました。
=====INFO=====
さて、いよいよ探険が始まりますが、此処で、探険の進め方、また探険中の行動について説明させて頂きます。
探険は、ギルド等から得た情報を元に、対象の地域へ向かって、初めて開始されます。
進行方法としては、
1.後述する選択安価で行動を決定
2.安価のコンマ一桁に、選択安価ごとに決められた数値を加算し、「探険達成値」としてカウントする
*安価とコンマ値次第でイベントが発生します
3.「探険達成値」が200になるまで、若しくは中断を決めるまで、同様の事を繰り返す
4.200になった、若しくは中断を決めたら、拠点へ帰る
と、この様になります。
次に、選択安価について説明します。
この期間の行動については、一日を六分割し、時間単位ごとに行う行動を選択安価で決定する、コマンド選択方式を取ります。
探険中コマンドについては、以下の通り。
1.探索……広域を大雑把に探る。コンマに+1
2.調査……「探索」済みのエリアを細かく調査する。コンマ+2
3.休息……休息し、体力を回復する。
4.移動……「調査」等で発見した特別なポイントへ行ったり、探険を中断して拠点に帰ります。
一日六回、こうしたコマンドを選択し、探険を進めていきます。
では、探険スタートです。
4月5日 1/3 霧の高原の村 達成値:0/200
アルジールは、汽車の駅から村に降り立って背伸びをした。
「到着。うーん、確かにこれは霧の高原ね。随分霧が濃いわ」
(此処まで来れば、後は自分の足で行くだけね)
(直ぐに出発しましょうか。初めての探険よ)
そうして、アルジールはそのまま、霧に覆われた村の外へ、身一つで歩んでいった。
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
3.休息
4.移動
あ、安価指定を忘れていました……
↓1ということでお願いします。
アルジールは探索を行った。
「……霧の濃さは変わらないけど、村の明かりから離れた分、見えにくいわ」
「……うーん。見たところ、普通の高原って感じ」
「村に近いってこともあるだろうけど、特に何も見つからなかったな」
探索達成値が3上がった。3/200
4月5日 2/6 霧の高原の村 達成値:3/200
「ふぅ。さて、どうしようかしら」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
3.休息
4.移動
またやらかした……
↓1でお願いします
アルジールは探索を行った。
「……おっ。何かあるなぁ」
その途中、草原の中で、煌めく何かを発見した。
「これは、何だろう。懐中時計かな?」
「でも、その割りには小さいし、変な輪っかに繋がってるし」
「……まぁいいや。貰ってこう」
アイテム『懐中時計?』を手に入れた。
探索達成値が3上がった。10/200
4月5日 3/6 霧の高原の村 達成値:10/200
「よっし。早速成果ゲット。落とさないようにしなきゃ」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
3.休息
4.移動
↓1
=====此処まで=====
今日は此処まで……後から後から書かないといけないことが湧いてくる……
見切り発車並みにグダグダに……申し訳ないです
明日はこの続きから。今度こそサクサク進めたいです
本日はお休みで……
明日の夜9時から再開します
こんばんは。そろそろ再開致します。
=====此処から=====
アルジールは探索を行った。
「む、またまた発見」
その途中、草原の中で、煌めく何かを発見した。
「……? 小さい黒い箱、かな」
「金属と、見覚えのない材質の黒い覆い……」
「全然見当がつかないな……」
アイテム『黒い箱?』を手に入れた。
探索達成値が7上がった。17/200
4月5日 4/6 霧の高原の村 達成値:17/200
「凄いな。どんどん見つかる」
「この分だと、探索し終える頃には小金持ちかも……うへへ」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは調査を行った。
「もしかしたら、これまで見たところにも何か見落としが……?」
彼女は、そう思いそれまで探索した辺りをもう一度調べなおしてみた。
しかし、どれだけ入念に調べてみても、特に何も見つからなかった。
「まぁ、そう何回も上手くいかないよね」
探索達成値が3上がった。20/200
4月5日 5/6 霧の高原の村 達成値:20/200
「まだまだ、探険は始まったばっかりだしね」
「張り切っていこう」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは探索を行った。
「……特に何も見当たらないなぁ」
うろうろと辺りを見渡すアルジール。
その時、霧に覆われた彼女の視界に、ふと、黒い影が入る。
「……?」
目を凝らしてみてみれば、どうやら、疎らに木々が生えている、林のような場所があるようだ。
背の高い木が、天を衝くように伸びている。農村の彼女の故郷でも、都会のメルシュテルでも見なかった光景だ。
「林、かあ」
調査エリア『疎らな林』を発見した。
探索達成値が5上がった。25/200
4月5日 6/6 霧の高原の村 達成値:25/200
「あの林、気になるなぁ。『調査』してみてもいいかもしれない」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは調査を行った。
「背の高い木ばっかり……人の手が入ってないんだろうなぁ」
疎らな林に近づいたアルジールは、付近を調査した。
幼年からお転婆娘であった彼女には、不思議と、様々なものを見つけ出す、優れた直感の様なものがあった。
今回も、その直感は充分に生かされたようだった。
「……あっ」
立ち止まる。彼女の見つめる先には、野ざらしにされた、巨大な機械。
何処かで見たような気もするそれは、全身に赤錆を浮かせ、静かに眠っていた。
「……大当たり!」
調査ポイント『巨大な機械』を発見した。
探索達成値が9上がった。34/200
「……ん。もう遅い時間か」
ふと、アルジールは気付く。辺りが、暗くなってきている。
霧と雲に遮られていても、太陽の光がなくなってきたことは、容易に知れた。
「今日は、此処までかな」
そういうと、アルジールは林の中で、野宿の準備を始めた。
やがて日が暮れると、持ってきた缶詰を開けて夕食を済ませ、彼女は、熾した焚き火に、集めてきた薪をくべて、眠りについた。
……夜が来た。獣が目を覚ます夜だ。
二桁コンマ安価:↓1 100-運命(30)以下が出ると……
4月6日 1/6 霧の高原の村 達成値:34/200
……夜は静かに過ぎていった。アルジールは、安寧の内に夜を過ごした。
「……おはよー。さて、今日も頑張りますか」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)巨大な機械
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは調査を行った。
「……うーん、この機械。何なんだろうなぁ」
昨夜見つけた、巨大な機械。それが何なのかということについて、彼女は気になっていた。
其処で早速、彼女は、機械を調べてみることにした。
「さて、田舎で機械いじりはしてたけど、どうかなーっと」
二桁コンマ安価:↓1 100-(理知*5+器用*5+「科学技術」Lv*10)【45】以上で、調査成功
アルジールの調査は成功した。
大した器具も持ってきていなかった為、軽く見聞した程度だったが、これが何なのかを理解することは出来た。
(これ……自動車だ。でも、化石燃料を使うタイプじゃない)
(それに、ただの自動車じゃないな。多分、何か作業に使う奴だ)
(何となく、田舎の畑で使ってた自動車を思い出すな。トラクター、だったっけ?)
「ふぅ。これの情報も、多分買い取ってくれるよね……ちゃんとメモしておかなきゃ」
「でも、道具が無いと辛いなぁ。次からは、機械がありそうな場所には『工具を持ってきてもいい』かもしれない」
『巨大な機械』の調査を完了した。
探索達成値が12上がった。
調査ポイント完遂ボーナス。更に10上がった。56/200
4月6日 2/6 霧の高原の村 達成値:56/200
「うーん、時間かかっちゃったなあ」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは探索を行った。
「一度林から離れて、少し探索を……」
その途中、草原の中で、煌めく何かを発見した。
「おぁ、まただ。これは……線?」
「ゴム、かな。何かで覆われてるみたいだけど」
「何に使うものなんだろう」
アイテム『ゴム線?』を手に入れた。
探索達成値が7上がった。63/200
4月6日 3/6 霧の高原の村 達成値:63/200
「妙なものばっかり見つかるなぁ」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
↓1
=====此処まで=====
今日は此処まで。こういう感じで、楽しんで貰えてますでしょうか?
こなれてきたら、もっとイベントを増やしたりもしたいと思います。
明日も夜九時くらいから開始する予定ですが、ちょっとまだわからないので、七時頃に一度書き込ませてもらいます。
お疲れ様でした。
こんばんは
七時の報告をし損ねましたが、本日もやろうと思います
……書き込む時間もないとは思わなかった
=====此処から=====
アルジールは調査を行った。
「……流石に、さっきみたいな大当たりはないか。林に戻ろう」
林の周囲の探索を終え、再び林に戻ったアルジールは、その中をまた調べてみることにした。
しかし、ぶらぶらと、その辺りを歩き回るが、特に収穫はない。
昨日の様に、サクサクとそう簡単に遺物の類が見つかる訳ではないのだと、若干落胆しながらも、彼女は自分を納得させ、一息ついた。
「まぁ、まだ探険は終わらないし。何事も経験経験」
背嚢から出した水筒から水を飲み、腰を下ろした岩から立ち上がる。
と、その拍子に、彼女の手から水筒の蓋がこぼれ落ち、その岩に当たった。
コンッ。軽くて高い、間の抜けた金属音が響く。
「……あれ?」
振り向き、今の今まで座っていた『岩』を見る。
握り拳でそれを軽く叩いてみれば、やはり、軽い音が返ってくる。
「……あっれー。もしかして、また当たり?」
調査ポイント『金属の岩』を発見した。
探索達成値が9上がった。72/200
4月6日 4/6 霧の高原の村 達成値:72/200
「私、もしかして滅茶苦茶ツイてるのかな」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)金属の岩
3.休息
4.移動
↓1
=====システム=====
ゾロ目!素晴らしい!
=====システム=====
アルジールは調査を行った。
「金属の岩……いや、多分、何か大きな機械の一部が地表に出てるのかな?」
良くわからない、その『岩』を手で触って調べる。一体これは何なのか、このままでは調べる事もできない。
さて、どうしたものか、と考える内、アルジールは閃いた。要するに、全貌が分かればいいのだ。
それなら、「岩を引き抜いてしまえばいい」。
「そうと決まれば……」
アルジールは、持ち込んだ『縄』を背嚢から取り出し、岩に括り付けた。
そして、その端を自分の手に巻きつけて、しっかりと握る。
「せー、のー……よっいしょー!!」
二桁コンマ安価:↓1 100-(膂力*10+ゾロ目ボーナス30)【20】以上で、岩が引っこ抜ける。
すぽん、と、思った以上に軽い感触と共に、金属の岩が引っこ抜ける。
どうやら、そもそも大して深く埋まっていなかったことと、岩自体が軽かった事が影響したようだ。
「わひゃっ」
力みすぎてそのままひっくり返ったアルジールは、打った頭を手で抑えながら立ち上がった。
引っこ抜いた岩を見てみれば、それは、どうやら「凹んだ金属板のようなもの」だったようだった。
「……何だろ、これ」
アルジールは、じっとそれを見つめてみるが、その正体にはとんと思い当たらない。
暫く思い悩んだ挙句、それが思いの外小さい事から、そのまま持ち帰って、鑑定を願うことにした。
「当たりなのか、外れなのか……」
『金属の岩』の調査を完了した。
アイテム『凹んだ金属板』を手に入れた。
探索達成値が6上がった。
調査ポイント完遂ボーナス。更に10上がった。
ゾロ目ボーナス。更に6上がった。94/200
4月6日 5/6 霧の高原の村 達成値:94/200
「うーん……気になる。この板何なんだろう」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
↓1
テスト
=====システム=====
ちょっと失礼、どうも通信状況が良くないようです。
おかしな書き込みになってしまったら済みません。
=====システム=====
アルジールは探索を行った。
「今のツキが残ってる内に……」
先程から、何度も良いものが見つかっている。幸運に恵まれているならその間に、と、辺り一帯を片端から調べた。
結果としては、その幸運はまだ続いている、と言える成果を挙げることが出来た。
「……崖の下に穴。洞窟だ」
霧で見えなかった、切り立った崖。林の木々よりも更に高いその崖の根本に、洞窟が口を開けていた。
決して背の高くないアルジールが、何とかしゃがまず通れる程度の、さして大きくないものだった。
「やったね。まだまだツキは続くんじゃないこれ?」
探索エリア『崖下の洞窟』を見つけた。
探索達成値が11上がった。105/200
4月6日 6/6 霧の高原の村 達成値:105/200
「まだまだ稼ぐぞぉー」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは調査を行った。
「ふむ、洞窟か。探険家っぽくていいなぁ」
元々、アルジールは探険というものが好きな性質である。幼年のお転婆が長じた、と言ってもいいかもしれない。
だから、好奇心を掻き立てるものであれば、彼女は何にでも興味を持つし、それを調べようとする。
こんな洞窟は、丁度、彼女の好奇心の対象として、最適であった。
「さて、何があるかな」
油に火を付けた『ランタン』を片手に、彼女はぐんぐん洞窟へ入っていく。
仄暗い暗闇さえ、彼女を留めるだけの恐怖を齎すことはなかった。
そして、そのまま暫く分け入っていくと、彼女は、足に何かが当たったことに気づいた。
「……?」
ランタンを近づけてみると、それは、緑に苔むした、軽石の様な何かだった。
「これ、何だろう……?」
二桁コンマ安価:↓1 100-(理知*10)【70】以上が出ると……
暫く、その軽石の様なものに触れていたが、一向に正体には思い当たらない。
単に軽石に苔が生えただけのものかとも思ったが、近くに、それらしい小石は見当たらない。
これ一つだけ、ぽつんと此処にあることが、何となしに不思議に思えた。
しかし、とは言っても、これが何かなど、アルジール自身の乏しい知識では分からなかった。
「遺物っぽくはないんだよね……これ、どうしよう?」
自由安価:↓1 この『苔むした軽石?』をどうする?
「まぁ、持っておこうかな。別にこれくらいは何でもないだろうし」
アルジールは、それを持っていくことにした。嵩張るものでもないし、気になるものは気になる。
後々、調べる機会もきっとあるだろう。それを懐に入れながら、彼女はそう思った。
アイテム『苔むした軽石?』を手に入れた。
探索達成値が7上がった。112/200
「……ふわぁ。今日はこれでおしまいかな」
そして、夜が来た。
アルジールは、今日一日で探険出来た場所を思い返しながら、ゆっくりと眠りに就いた。
……夜が来た。獣が目を覚ます夜だ。
二桁コンマ安価:↓1 100-運命(30)以下が出ると……
4月7日 1/6 霧の高原の村 達成値:112/200
……夜は静かに過ぎていった。アルジールは、安寧の内に夜を過ごした。
「うん。いい朝。今日も頑張ろう」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは調査を行った。
「今日も潜るぞぉ」
再び、昨日見つけた洞窟に潜り込むアルジール。
昨日引き返した辺りを通り過ぎ、更に奥へ進んでいく。
すると、暫く歩いた先に、またしても見覚えのあるものを見つけた。
「……あれ、まただ」
其処にあるのは、昨日見つけた『苔むした軽石?』とそっくりな、しかしそれよりは大きい何か。
そして、その直ぐ傍らで、地面に半ば突き刺さるように転がっている、薄っぺらな板のような何かだった。
「……何なんだろう、この石みたいの」
自由安価:↓1 アルジールはどうする?
ランタンを一度地面に置き、まずは、薄っぺらな板を調べる。
地面から取り上げてみると、どうやらそれは、何かしらの金属で出来たもののようだった。
角の丸い長方形型。恐らく表らしき面が真っ黒になっていて、光をよく反射している。
そのほかには、側面に一つボタンがあるばかりで、特にこれといった特徴もない。
「見たこともないなぁ。何だろうこれ」
疑問を頭に浮かべるばかりのアルジール。ともあれ、どうやら人工物らしいのは間違いない。
一応、成果として頂いておこう、と、それを持っていくことにした。
『薄っぺらな板』を手に入れた。
自由安価:↓1 アルジールはどうする?
さて、板の方を調べ終えると、その直ぐ側にある軽石らしいものも気になってくる。
昨日のそれと比べて、これは幾らか大きい。形も細長く、ちょっとした棒の様な形をしている。
手にとって見れば、やはり軽い。大きさに対して、軽すぎる感じもする程だった。
「……あれ?」
ふと、その時、アルジールの頭の中で、ひっかかるものがあった。
そう言えば、こんなものを何処かで見たような……?
あれは、確か故郷の村で……
二桁コンマ安価:↓1 100-(理知*10+連続補正5)【65】以上が出ると……
=====此処まで=====
今日は此処まで。流石に時間が遅いようなので、安価を取ったところで終わらせて頂きます。
明日の夕方頃、続きを書ければと思います。大体、六時~七時くらいになると思います。
因みに、此処まで発見してきたものは、一部を除いて現代社会で見かけるものです。
時間がある方は、それが何なのか、予想してみても面白いかもしれません。
お疲れ様でした。
乙
とりあえず板はタブレット端末かな?
こんばんは
ちょっと時間がずれましたが、ぼちぼち始めていこうと思います
……ずだ袋が足りない。リンゴもっと配ってくれないかしら
=====此処から=====
「……あ」
思い出した、と、アルジールは零した。
あれは、何時のことだったか。祝い事に必要と言って、牧場に肉を貰いに行く親に、一度だけついていったことがある。
その時に、確かに見て、そして確か、触れることもした。
親と牧場の旦那が、牛小屋の前で何かを話し合う。そして、話がまとまると、旦那は一度、牛舎に入っていった。
出てきた時には、育てていた牛を一頭、連れていた。
彼はそのまま、その牛を密閉された部屋へ連れていき、扉を閉めた。
そして、牛の絶叫が聞こえてくる。
彼が部屋から出てきた時、着ていた作業服には、血しぶきが飛び散っていて。
その手にぶら下げられていたのは、色鮮やかな赤い肉と、わずかに飛び出た骨。
そうだった。あの時見た骨の形に、この緑のものはそっくりなのだ。
苔のせいで手触りまでは分からない。しかし、重さも、良く思い出せば、これほどの重さだったように思う。
「……骨、かぁ」
少しだけ、唸るような声をあげて、アルジールは眉を顰めた。
ということは、きっと、彼女が懐に入れた小さい方も、多分骨なのだ。
嫌なものを思い出しもしただけに、余り、良い気分のするものではなかった。
しかし、さて、どうしよう……であった。
こうして正体に推定がついた今、これを態々持ち帰ることもあるまい、と思う。
しかし、一度それと気づいたなら、放置しておくことも、何だか収まりが悪い。
「この骨、どうしようか」
自由安価:↓1 アルジールはどうする?
――結局、アルジールは、その苔むした骨を、土に還すことにした。
流石に本格的なものというわけにはいかなかったが、墓を作り、供養する。
どんな動物かも分からないが、しかし、野ざらしにするのも、忍びなかった。
(……どうぞ、安らかに眠ってください)
古い言葉、旧世界から伝わるとされる鎮魂の言葉を語り、彼女は、墓の前で祈った。
探索達成値が12上がった。124/200
4月7日 2/6 霧の高原の村 達成値:124/200
鎮魂を願った後、彼女は一度洞窟から離れた。
「どうしようかな……」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは探索を行った。
「……心機一転、ちょっと周りを探索してみよう」
先程の事が頭にこびり付いて離れず、些か呆としているアルジール。
気分を晴らす為、という事で、洞窟からも林からも離れ、辺りを探索した。
「霧、濃いなあ」
ぽつりと呟くアルジール。この高原の様子は、来た時と同様、一向に変わらない霧に覆われていた。
探索達成値が6上がった。130/200
4月7日 3/6 霧の高原の村 達成値:130/200
「ふぅ……」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは休息することにした。
「……ちょっと、休憩しよう」
流石に、衝撃が強かったのか。アルジールは、気分が一向に晴れない事に気づいた。
このまま探索など続けては、危険が伴う。ということで、寝床にする焚き火の直ぐ側で、一度横になることにした。
「……少しだけ。少し、だけ」
うとうととするアルジール。薄い毛布に包まり、寒さに耐える様に、身を縮こめる。
次に目覚める時には、少しは気が晴れているだろうか。そう思って、微睡みに誘われた。
二桁コンマ安価:↓1 100-運命(30)以下が出ると……
4月7日 4/6 霧の高原の村 達成値:112/200
……暫く後、アルジールは目を覚ました。
体調は、何も問題ない。気分も、少しは晴れた。これなら、探険に復帰しても問題ないだろう。
「……さて、どうしようかな」
アルジールはどうする?
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓2
アルジールは休息することにした。
「……まだ、少し」
確かに、寝て少しはスッキリした。だが、念の為という奴だった。
この辺りに、危険な魔物などは出ない。もう少し寝ても、獣に襲われたりはしないだろう。
「おや、すみ……」
再び、彼女は毛布に包まり、寝息を立て始めた。
二桁コンマ安価:↓1 100-運命【30】以下が出ると……
=====システム=====
おふ。引き当てちゃいましたか。
では……
=====システム=====
がさり。直ぐ近くの草叢が音を立てたのを、アルジールは聞きつけた。
ゆっくり、静かに瞼を上げ、身動ぎを見せないように、目だけで周りを見回す。
夕刻が近づき、太陽が中天を通り過ぎた頃の空。白い光の珠は、世界の全てを照らしている。
彼女に近づきつつある、獣の姿も。
(……しまった)
油断した――。
そう思い、しかし、咄嗟に動き出さなかったのは、彼女の肝が座っているからか。それとも、恐怖が彼女を縛り付けたからか。
大失態であった。確かに、魔物や悪魔は居なかったのだろう。しかし、こうした普通の獣がいないとまでは、ギルドの管理者は言わなかった。
それに対する対策を、つまり焚き火を怠り、そのまま眠ってしまったのは、明らかに此方の落ち度である。
獣は、微かな呼吸音だけを周囲に響かせながら、近づいてくる。
静かな林の中、木立が擦れ合い、ざわめく音だけが、やけに煩く聞こえている。
(……どうしよう)
自由安価:↓1 アルジールはどうする?
尚、大まかな選択肢としては
1.戦う準備をする
2.逃げる
3.アイテムを使う
4.種族能力『観測者』を発動し、コンマを改竄して事実をなかったことにする
5.その他
などが考えられます。
=====システム=====
失礼、こういう安価の場合は少し猶予を持たせたほうが良かったですかね
このレスから↓2の方で安価を取ります
=====システム=====
戦う他、ない。アルジールは、腹を括った。
元より、探険とはこういう事が起こるものであることは、先刻承知であった。
それに、相手は凶悪な魔物でも、況してや悪魔でもない。
悪魔祓いや魔物狩りではなくとも、猟師程度であれば相手取れなくもない獣のハズだった。
背嚢に差した『鉈』の存在を確かめながら、彼女は、飽くまでも冷静に、まずは獣の様子を観察した。
二桁コンマ安価:↓1 100-(器用*10)【20】以上で、獣の種類判明。
100-(理知*10)【70】以上で、獣の詳細判明。
(……! 狼。それもオオキバオオカミだ)
彼女は、たまさか、その獣の正体を知っていた。
オオキバオオカミ。同種の中でも牙が特に大きく発達した、山岳地帯に棲む狼。
人の生活圏と生息地域は重ならない為、人に害は及ぼさない。しかし、高地帯で牧畜を営む村では、放牧の際にこの狼を特に警戒するという。
他の同種と比べ、気性は激しくはないが、餌と定めたものを逃さない執念深さを持つ。
狼としては珍しく、一生を通じて単独行動を貫くというから、群れで襲われる心配がないのが幸いか。
(村の情報を調べた時に、偶々この狼のことも出てきたんだよね。ツイてたって言うべきかな)
相手がどんな存在なのかは、分かった。彼女は、密かに、相手に気取られぬ様、戦う為の準備を始めた。
自由安価:↓2 何を準備するか。
二桁コンマ安価:↓3 100-(器用*10)【20】以上で、準備成功。
彼女は、この狼が危険なことも、真正面から戦うには手強い相手だということも知っていた。
なので、まず、自分に有利になるように、仕込みをしようと考えた。
(罠なんて初めて仕掛けるけど……)
即席で『縄』で輪を作り、もう片端を木の枝に渡す。相手が縄の輪に足を踏み入れた瞬間、引っ張り上げてしまう。
こういった罠を構想し、実際に作ってみようと試みた。
しかし、幾らなんでも、何も知らない段階からそうしたものを作るのは無謀だったと見え、敢えなく失敗してしまう。
(うー。こりゃダメだ。仕方ない、こうなったら身一つでやってやる)
慌てて、鉈を背嚢から引き抜き、狼の来る方を見据える。
最早、打てる手は打った。これ以上は、ぶっつけ本番だ。
どんどんと、狼は近づいてくる。
そして、此方が気づいていることに勘付いたのか、ある程度の距離になると、一気に走り、距離を詰めてきた!
=====戦闘開始!=====
まさかもうやることになるとは思っていませんでしたが、ともあれ、戦闘が始まります。
此処で、戦闘の進め方、また探険中の行動について説明させて頂きます。
戦闘は、完全相互ターン制です。例外的な状況を除き、アルジール→敵→アルジール……を繰り返します。
また、戦闘中の行為については、コマンド制です。
攻撃時には、
1.攻撃……装備(この場合鉈)に依拠する能力値を参照して、攻撃を繰り出す。
2.技能……戦闘に利用可能な技能を利用する。今回は事実上無意味。
3.道具……所持する道具を使う。
4.その他……自由記述と共に選択。そのほかの行動を行う。
5.逃走……戦闘から逃走する。器用の値を参照する。
から選択。
防御時には、
1.回避……コンマの値を参照して回避を試みる。
2.防御……耐久の値を参照して防御を試みる。
3.技能……攻撃時の技能と同じく。
4.その他……同上。
から選択します。
「攻撃」については、鉈の様な直接攻撃武器を用いる場合は、『膂力*3+器用*1』をダメージ値とします。
「防御」は、『耐久*2』を参照し、敵のダメージ値からこの数値分だけを減算します。
この他、細かい事については、ご質問頂ければお答えします。
では、戦闘スタートです。
戦闘 ターン1 味方フェイズ
「うわっ、来たっ」
アルジールはどうする?
1.攻撃
2.技能(利用不可)
3.道具
4.その他
5.逃走
↓2
=====ゾロ目ボーナス!=====
=====確定ヒットです!=====
「こ、のおぉぉぉ!」
豪快に、アルジールは鉈を振るう。一見、何の考えもなく、無軌道に振るわれた様に見えるそれは、しかし、間違いなく狼を捉えていた。
それが偶然なのか、それとも、意図してのものなのか。ともあれ、鈍く光る鉄の刃は、襲いかかろうと走り来る狼を確かに薙いだ。
〈████████!?〉
回避する素振りすら見せなかったのは、意表を突かれたからか。
首から前脚にかけての身体の前面を横薙ぎに切り裂かれ、狼は苦悶の叫びを上げた。
23のダメージ! 残り体力:██/██
=====フェイズチェンジ=====
戦闘 ターン1 敵フェイズ
しかし、狼は即座に体勢を立て直し、一度地面に着地。
その後、短い距離を全速力で走り、アルジールに飛びかかってきた!
アルジールはどうする?
1.回避
2.防御
3.技能(利用不可)
4.その他
↓2
アルジールは、素早く身を躱そうとした。
しかし、狼の一撃はそれよりも早い!
「いっ……ッ」
鋭い爪が、アルジールの腕を切り裂いた。
23のダメージ! 残り体力:25/48
=====ターンチェンジ=====
戦闘 ターン2 味方フェイズ
「痛い……これ、ヤバイかも……」
アルジールはどうする?(25/48)
1.回避
2.防御
3.技能(利用不可)
4.その他
↓2
=====システム=====
間違えた……防御時のコマンドのママ……
済みません、攻撃時のコマンドとしてもう一回安価を取らせてください……
1.攻撃
2.技能(利用不可)
3.道具
4.その他
5.逃走
↓1
=====システム=====
「これ以上、時間かけてられない……!」
狼の爪を受け、酷い怪我を負ったアルジール。
最早、戦いを長引かせる訳にはいかない。直ぐにでも終わらせなければ、生命に関わる。
必死の形相で繰り出した鉈の一撃は、攻撃を終えて着地し、隙を晒した狼に直撃した
〈████████!??〉
今度は、背中に斬撃。先程よりも更に強く、大きな叫びを上げる狼。
確実に、ダメージを与え、追い詰めている。アルジールは確信した。
23のダメージ! 残り体力:██/██(瀕死)
=====フェイズチェンジ=====
戦闘 ターン2 敵フェイズ
狼は、斬られた勢いのままもんどり打って地面に落ちた。
しかし、その次の瞬間には起き上がり、四肢で以て大地を踏みしめ、アルジールを睨みつける。
そのまま、狼は動こうとしない。
アルジールはどうする?
1.回避
2.防御
3.技能(利用不可)
4.その他
↓2
アルジールは、咄嗟に身構えた。
先の様な強烈な一撃は、そう何度も貰えるものではない。次に喰らえば生命が危ないことを、彼女は直感で理解していた。
「……?」
しかし、一向に狼は動く様子を見せない。
低く唸りながら、じっとしている。
……いや、違う。彼女は気づいた。狼は、少しずつ、後ずさっている。
これは、逃げるつもりだ。
=====ターンチェンジ=====
戦闘 ターン3 味方フェイズ
「……逃げられたら、また追いかけられる事になるかもしれない」
「でも、これだけ痛手を与えれば、狼も諦めるかもしれない」
「参ったな……」
アルジールはどうする?(25/48)
1.攻撃
2.技能(利用不可)
3.道具
4.その他
5.逃走
↓2
(……よし)
アルジールは、道を決めた。後顧の憂いを絶つと。
今にも逃げようとする狼。ジリジリと、少しずつ、その身体が後ろへ下がっていく。
そして、距離が離れ、一気に振り向いて逃げようとした瞬間。
「――御免ね」
ぞぶりと、明確に肉を貫く嫌な感覚が伝わる。
絶命の断末魔を上げることもなく、狼は倒れ伏した。
その身体に突き立てられた鉈を抜き取れば、濃密な血の臭いが、辺り一帯に充満する。
「……ネマ・シューシャ」
弔いの言葉。瞑目したアルジールは、狼を前に、立ち尽くしていた。
23のダメージ! 残り体力:0/██(死亡)
=====戦闘終了!=====
=====此処まで=====
今日は此処まで。明日は少し微妙ですが、恐らく九時からになるかと思います。
戦闘については、かなりざっくりと決めたルールでしたが、如何でしょうか?
色々と問題点もわかったので、次回以降改良していければと思います。
何かご不満やご意見等ありましたら、是非とも仰ってください。
それでは、お疲れ様でした。
こんばんは
遅刻しましたが、始めます
早めに切り上げるかもしれません
=====此処から=====
「……た、すかったぁ」
アルジールは、地に座り込んでいた。元々、探険家とは戦う事を任された職ではない。
野生の獣とはいえ、これと戦って退けることは、彼女にとって、恐ろしく骨の折れる事だったと言っても良い。
生命を繋げたのは、運が良かったというべきだろう。
「……うっ。血まみれ」
ふと気づけば、自分自身も、また狼の亡骸も、血だらけである。
このまま放置しておけば、他の獣を呼び寄せることにもなろう。
亡骸のことも含め、どう処理したものだろうか。
自由安価:↓2 狼の亡骸と血の処理をどうするか。
高原の村で体を洗えるなら洗ってから、狼の血抜きをする
↑で
高原の村に人は住んでるよね?
=====システム=====
>>221
はい、今でも村に人は居ます。では、>>220を安価とします
=====システム=====
「ん!? お、おい、あんたどうした?!」
「あ、驚かせてごめんなさい。私、探険家なんですけど……」
アルジールは、一度、村へ行くことにした。
血を洗い流す為というのが一つ。狼の血抜きをする為というのがもう一つ。
確かに、小さい獣を捌く方法くらいは知っていたが、幾らなんでも、狼の死骸を処理することは初体験だった。
迂闊に触って死骸を無駄に傷つけるよりは、村に一人は居るであろう猟師に、後始末を頼む方が、妥当の様に思われた。
「オオキバオオカミを一人で! はぁ、こりゃまたとんだ娘っ子だ。ま、事情は分かったよ」
「済みません、お願いします……あ、後、近くに川とかは」
「川? あぁ、その服か。確かに、そのままじゃ獣が寄ってくるな……。川なら、向こうの方だよ」
「有難うございます……」
その後、猟師は無事に見つかり、ついでに、身体についた血を洗い流せる水場も発見。
これで、差当り、探険に差し障りはなくなっただろう。
オオキバオオカミを討伐した。
時間が二行動分経過した。
4月8日 1/6 霧の高原の村 達成値:130/200
「結局、手間取って日をまたいじゃったな」
「猟師さんには感謝しないと……」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは探索を行った。
「昨日の跡は……もう残ってないな。安心」
昨日争った痕跡は、もう殆ど残っていなかった。血は大地に吸い込まれ、跡形もない。
この分ならば、探険に影響が出ることはまずないだろう。
一安心して、アルジールは辺りを探索した。
探索達成値が6上がった。136/200
4月8日 2/6 霧の高原の村 達成値:136/200
「さて、どうしようか」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓2
アルジールは調査を行った。
「林、もう一回調べてみよう」
苔むした骨を見てから、正直、洞窟に行くのは気が進まない。
なので、アルジールはもう一度、林を調べ直すことにした。
その途中、草原の中で、煌めく何かを発見した。
「あ、何か……これは、何だろう。ガラス球?」
「中に、金属の線みたいのがある。螺子、かな。ぐるぐる渦巻いてる」
「遺物、っぽくはないけど、貰っていこう」
アイテム『ガラス球?』を手に入れた。
探索達成値が8上がった。144/200
4月8日 3/6 霧の高原の村 達成値:144/200
「ふう。大分、調査は進んだかな」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓1
「……もうちょっと、詳しく調査したいかな」
ふと、アルジールはそう思った。
これまで探索・調査してきたエリアへは、深く踏み込んでいる訳ではない。
あくまで、外から其処へ、一時的に立ち入っただけのこと。
しかし、此処まで来たら、もっと詳しく調べてみたいとも思う。
なら、其処まで行って、拠点とまでは言わずとも、調査の起点としても良いのではないか。
「じゃあ、どっちに行こうか?」
選択安価:↓1
1.疎らな林
2.崖下の洞窟
=====此処まで=====
今日は此処まで。明日が早いので、休日ですがもう終わりたいと思います。
人の集中度合いを見て安価を設定しないと、上手く進行できませんね……
基本的に↓1で統一した方がよさそうです。次からは調整致します。
それでは、お疲れ様でした。
おつ
最近の楽しみになってる
済みません、今日はお休みで……
明日はやります、はい
済みません、十時から今日は始めます
一時間前後しか出来ないと思います……
こんばんは。そろそろ始めます
早めに切り上げます、済みません……
=====此処から=====
4月8日 4/6 霧の高原の村 達成値:144/200
「……ついた」
結局、アルジールは、あの崖下の洞窟に戻ってきていた。
探険家として、全てを知らないまま、こんな場所を放ったらかしにしておくのは、如何にも勿体無いように思われた。
此処に感じる気疲れが消えた訳ではないが、それでも、好奇心はそれを抑える働きをしてくれた。
「……どうしようか」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
(2)崖下の洞窟
3.休息
4.移動
↓1
アルジールは調査を行った。
「……今度は、骨が見つからないといいな」
独り言ち、少しだけため息をついてから、彼女は再び洞窟に潜っていった。
苔むした骨を見つけた辺りを越え、更に奥へ進んでいく。
入り口からの明かりはすっかり細くなり、最早、頼りになるのは手元のランタンだけ。
いよいよ探険らしくなってきた、と心弾む一方で、些か、不気味な感じが漂っていることは、否めなかった。
おっかなびっくりしながら、少しずつ進むアルジール。
しかし、その腰の引けた歩みは、突然中止されることになった。
「……行き止まり?」
其処は、確かに行き止まりであった。
先細った洞窟は、目の前で完全に窄みきり、とても先に進める状況ではなくなっていた。
「うぇ。此処まで来て、もうおしまいか……」
自由安価:↓1 アルジールはどうする?
いや、この洞窟まだ続きがある筈だとりあえず持って来たロケットランチャーで洞窟穴開けて奥に進む
しかし、どうにも諦めきれないアルジール。
未練がましいとは承知の上で、その辺りを少し調べてみることにした。
「見た感じ、自然に細くなっていってるし……これで本当に終わりっぽいんだけど」
行き止まりあたりの壁を触りながら、ブツブツと愚痴る。
ぽんぽんと、手に土が付くのも構わず、所構わず触りまくる。
……その時。
二桁コンマ安価:↓1 100-(器用*10)【20】以上が出ると……
=====システム=====
残念……
>>246 うぇ!? ロケランなんて持ってきてないハズですが
=====システム=====
「……うーん。駄目だ、何もない」
結局、彼女は、其処で何を見つける事もなかった。
仕方なく、とぼとぼと洞窟から出ていく。
「まぁ、こんな事の方が多いだろうし。へこんでちゃ駄目だよね」
探索達成値が10上がった。154/200
4月8日 5/6 霧の高原の村 達成値:154/200
「ふう……」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
済みません、↓1でお願いします
アルジールは探索を行った。
「もう、あの洞窟はもう収穫ないだろうし……よし、次だ次ーっ」
先程の失望から、僅かな時間しか経っていない。しかし、アルジールは、もう次の事を考えていた。
気持ちの切り替えが早いのは、この少女の長所の一つ。
駄目なら駄目で、次がある。それが、彼女の考えだった。
探索達成値が6上がった。160/200
4月8日 6/6 霧の高原の村 達成値:160/200
「特に何も見つからなかったけど、まだまだ!」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
=====システム=====
あぁ、また↓1入れ損ねた……
=====システム=====
アルジールは探索を行った。
「獲物は何処だ―ッ」
多少、やり過ぎな程に張り切り、気炎を上げるアルジール。
しかし、そのやる気は実を結ばず、特に何も見つからなかった。
探索達成値が6上がった。160/200
「……駄目だぁ」
とすんと、地面に敷いた寝袋に腰を下ろし、空を仰ぐアルジール。
今日は、何やら成果が一向に上がらない。
これまでが全く以て順調に進んできただけに、どうにも悔しい気分がこみ上げる。
「……何の、まだまだ。今からが本番さ」
負け惜しみのようだな、などと、そう思いながらも、彼女は自分のモットーを思い出す。
明日は明日の風が吹くだろう。それまで、ゆっくり休もう。
ごそごそと、寝袋に入り込む。
おやすみ、と、誰からも返事がないのに言ってしまうのは、故郷での癖が抜け切らない証拠だった。
……夜が来た。獣が目を覚ます夜だ。
二桁コンマ安価:↓1 100-運命【30】以下が出ると……
=====システム=====
おっと……
では、もう一度判定です
一桁コンマ安価:↓1
ふぇあ!?
……はい、分かりました。では、続きを……
と行きたい所ですが、済みません、今日は此処までです。
続きは……明日は大丈夫かな。九時頃から再開すると思います。
という訳で、お付き合い、有難うございます。
お疲れ様でした。
=====システム=====
こんばんは。そろそろ始めます
=====此処から=====
「……」
一人、眠るアルジール。霧に満ちた世界で、時間だけが流れる。
輝く月だけが、夜を照らす。音のない闇は、穏やかに、少女を包んでいた。
しかし、その静けさは、突然に破られることになる。
「っ」
ぞわりと、アルジールの背筋を冷たいものが奔る。
寝袋を直ぐに這い出、背嚢から鉈を背負う。そして、それを構えて、彼女は目を凝らした。
霧の向こう。それは、確かに存在していた。
林の若木と見紛う程、巨きなヒトガタ。
それにまとわり付き、不気味に月光を照り返す、粘着質の液体。
頭と思しき所から垂れ下がった、異様に長い舌。
その頭の殆どを覆う、余りにも大きな口。
異形。アルジールは、思わず声を漏らした。
「……あ、くま」
そんな馬鹿な、と、乾いた喉を唾で濡らし、早まった呼吸を抑えようとしながら、思う。
人を襲い、喰らい、恐怖させるモノ。探険家にとって、絶対に回避せねばならない厄災の一つ。それが、悪魔であった。
極限の修練を積んだ武人か、完全に武装した正規軍一個小隊。
さもなければ、悪魔祓いと呼ばれる、”教会”の私設部隊でも無ければ、例え最弱の個体であっても、対抗は不可能。
そんな化物が、それだった。
しかし、探険家は、それの恐怖をよく知るが故に、ギルドという組織を通して、徹底的にその情報を集めている。
特に、各地の支部が受け持つ地域においては、それら「らしい」というだけの、噂話の様な情報であっても、一つ残らず集め、確認する。
そして、もし本当にそれが居たのならば、即座に軍に通報し、これを討伐する。
連邦という国に於いてこの方針は、他の安全策を一段上回る重要性を以て認識され、実際に徹底されている。
そのギルドが、居ないと言った。その地域に悪魔が出ることなど、有り得ない筈なのだ。
だが、現に、それはそこにいる。
アルジールの目線の先、その巨体であれば、五秒あれば此方に辿り着く、という、至近の距離に。
このままでは死ぬ。アルジールは、確信した。
(にげなきゃ)
(はやく、にげなきゃ)
二桁コンマ安価:↓1 100-運命【30】以下が出ると……
乾いた音。瞬間、アルジールの身体が固まる。
足元を見下ろせば、無意識に後退っていた足が、小枝を踏み折っていた。
(あ)
形振り構わず、逃げ出す。鉈も振り捨て、脇目も振らず、霧の中を走る。
ちりちりと背筋に感じる嫌な感覚。それを振り切ろうとして、必死に。
だが、悪魔と呼ばれるそれは、逃走を許さなかった。
一つ、二つ、三つ。その歩みは、僅か三つで、彼女が離した距離を無にした。
四つ、五つ、六つ。その歩みは、僅か六つで、彼女が持った距離を無にした。
逃げるその背は、悪魔の目の前にあった。
「ひっ」
二桁コンマ安価:↓1 100-運命【30】以下が出ると……
「あっ……」
霧が、彼女の敵となった。
湿った空気を身に纏った草原は、露を含む。それが彼女の足を滑らせた。
転げ、大地に身を伏せる。
慌てて立ち上がろうとして、アルジールはそれを見た。
目の前に迫る、醜悪なるモノ。
己を喰らわんとして、その顎を開くモノの姿を。
「や……」
選択安価:↓1
1.叫ぶ
2.助けを呼ぶ
3.祈る
「誰か、助けて――」
最早、意味を為さないであろう、人に聞き取れない程の声。
それでも、アルジールは声を上げた。
自身を助ける事を望む、その声を。
「――伏せるんだ」
故にこそ。
意味を為さぬと考えながらも、それでも上げたその声は、彼女自身を救う切っ掛けになった。
「――――」
突如、閃光が煌めく。咄嗟に伏せた顔にまで届くその光は、直接見ていない筈のアルジールの視界をも遮った。
しかし、それより影響が大きかったのは、悪魔の方であった。
恐らくは、光に弱い種類だったのだろう。閃光が止み、視界が戻ったアルジールは、苦悶の咆哮を上げ、逃走していく悪魔の後ろ姿を見た。
「……た、すかった?」
呆然と、その場で立ち尽くす。
自分の生命が助かったのだという、その事実。それを咀嚼するまでは、もう暫くの時間を必要とした。
そして、この生命を救ってくれた何者かが存在している事へ思い至るまでは、更に少し。
「ふむ。ようやく落ち着いたと見える」
「あ……」
その声の主は、彼女の背後から姿を現した。
擦り切れきった外套。土気の色をしたそれは、すっかり草臥れきっている。
目深に被った鍔広の帽子が落とした影は、月を隠し、人影の顔を隠していた。
「さて、立てるかな。お嬢さん」
=====此処まで=====
今日は此処まで。
取り敢えず、新キャラ登場です。登場自体は予定通りですが、こんな形になるとは予想外……
時の運といえばそうなんですが、実はあと少しでバッドエンドに成りかけてたり。
回避出来てひとまず安心です。
明日も九時頃から出来ると思います。
お付き合い、有難うございました。お疲れ様でした。
こんばんは。そろそろ始めます
=====此処から=====
「……えっと、はい。立てます」
「結構」
戸惑いながら、アルジールはその人影を見やる。
ひとまず、立てる。抜けたかと思いきや、自身でも意外なことにしっかりとしている腰を上げる。
さて、これはどうしたものだろうか。彼女は、混乱の内に、人影と相対した。
自由安価:↓1 アルジールはどうする?
「えと、助けて頂いて、有難うございました。私、アルジールです。探険家をしてます」
何はともあれ、人に助けられたなら感謝を。そして、初めて会った人間には自己紹介を。
骨身にまで染み付いたその行動は、彼女の親に叩き込まれた習慣だった。
「ほう、探険家。同業だったか。とまれ、感謝の言葉は有難く頂戴しよう」
二桁コンマ安価:↓1 (魅了*10)+20+コンマ値で、「初期好感度」を決定
「しかし、中々礼儀の成ったお嬢さんだ。好ましい人間の様に見える」
「え? あ、有難うございます」
自己紹介しただけで、高評価。少し、背筋が痒くなる。
アルジールは元々、愛想が無い。ぶっきらぼうな物言いをしてしまう性分で、人からよく見られることが少なかった。
一応、探険家として活動するにあたり、必要最低限のマナーというものは身につけたが、所詮付け焼き刃だ。
それだけに、こんな風に言われると、面映い……というより、自分の事を言っているように思えず、実感がなかった。
「さて、礼儀を受けてはこれに応えるのが筋だろう。私も、自己紹介させてもらおう」
それから、その人影は、鍔広の帽子を取り、それを胸に当てて、軽く一礼した。
「私は、そうだな。イーゼル。イーゼル・バックスだ。君と同じ、探険家だ。宜しく頼むよ」
影が消え、漸く月明かりに照らされたその顔は、壮年を迎えた年頃の、男性のものだった。
イーゼル・バックスの初期好感度が67に設定されました。
「ふむ……所で、お嬢さん。君は、どうやら見たところ、駆け出しのようだが」
「えぇ、はい。実を言うと、つい一週間ほど前に活動を始めたばかりで」
「ほう。これは驚いた。そんなルーキーが、悪魔を相手に逃げ出す根性を持っているとは……」
顎に手を当てながら、目を細める。
イーゼル・バックスを名乗るその男は、どうやら、アルジールよりは遥かに、探険家としてのキャリアが長いようだった。
その体験からだろうか。彼は、彼女の今日の行為について、高い評価を下していた。
「……どうだろう、アルジール君。私の勝手な見立てによれば、君には、何か良いものがあるように見受けられる」
「もしよければ、だが。先達として、君の成長を手伝おうかと思っているのだが」
「手伝い……?」
「そう。具体的には、私が持つ技術・知識の伝授だ」
「この歳になるとね。未来ある若者を育てる事に、大いに楽しみを覚えるように成っていてね」
「出来れば、受けてもらえると、私にとっても良いのだが……さて、どうだろう?」
「えっと……」
アルジールは、この突然の申出を、頭の中で吟味した。
突然現れた、見知らぬ人間。これが故郷なら、怪しいと言って断る所だが。
受けようか、受けまいか。どうしようか?
自由安価:↓2 バックスの申出を受ける? 受けない?
「……いえ。結構です」
暫く考えて、アルジールは、それを断ることにした。
返事を聞いて、イーゼルの顔は、少し曇る。
「そう、か。要らぬお節介、という奴だったかな」
「あ、いや。そうじゃなくって」
「ふむ?」
沈黙。
決して、不満がある訳ではない。
その様子からして、アルジールがこの男性から学ぶ所は大であるのは、明白だ。
身なり、装備、立ち居振る舞い。少なくとも、駆け出しの探険家とは比べ物にならない経験を、彼は積んでいる。
その教えを請うことが、マイナスになる筈はなかった。
ただ、
「その。自分で、色んな物を体験してみたくて」
「――――」
イーゼルは、幾つか皺の刻まれたその顔に、曖昧な表情を浮かべる。
郷愁、だろうか。何かを懐かしむ様に、目を細める。
「そうか。未知の探求こそは、我々探険家の本領だ。それを遮るわけにはいかないな」
そして、彼は首肯し、断りを受け容れた。
「……まぁ、しかし。それにしても、全く何もしない、という訳にもいかないな」
「え?」
「これは、私の我儘だと思って聞いてほしいのだが」
「折角こうして出会えた縁というものが在る。このまま別れるというのも、勿体のない話だ」
彼はそう言うと、アルジールを誘い、近くの倒木に座った。
「贈り物、として考えてほしいのだが。何か、君が聞きたいことがあれば、これに答えようと思う」
「聞きたいこと……?」
「そうとも。私の遍歴も長い。君にとって、どうしても知りたいことがあるのなら、私の知る限りを教えよう」
「無論、私の勝手な物言いだ。これも不要というなら、無理に押し付けるつもりはないが」
「此方は、どうかね?」
選択安価:↓2 バックスに何を聞く?
1.姉の事
2.バックスの事
3.助けた時の「閃光」
4.悪魔の事
5.その他(自由記述)
6.何も聞かない
=====此処まで=====
安価、了解です。今日は此処まで。
すみません、本当ならもっと早く進行出来た筈なんですが……
色々、面倒がありまして、遅くなった割に進みが悪く、お待たせしてしまいました……
暫く、これくらいのスローペースで進むことが多いかと思います。ご迷惑をおかけします。
では、お付き合いいただき、ありがとうございました。
お疲れ様でした。
必要になったら色々教えてもらおう
>>274で2を選ばなかったらBADENDだったとしたら、アルジールは本当にギリギリの生還という事か
こんばんは
ちょっと面倒がありましたので、9時半までお待ちを
最悪、今日はお休みかもしれません
何とか出来そうなので、開始します
>>297
其処の選択肢も確かに大事なポイントだったんですが、それ以上に運命の失敗が大きかったですね……
此処まで連続してとは正直思っていなかったので
=====此処から=====
「じゃあ、その。バックスさんの事を聞きたいです」
「私の、かね」
それは、探険家としての経歴を? そう尋ねられるが、アルジールは首を振る。
「私以外の探険家って、お姉ちゃ……姉以外に知らなくて」
アルジールには、探険家として家を出た姉が居た。
時折、家に帰ってきては、自分と遊んでくれる、優しい姉だった。
しかし、何故そうした道へ進んだのか、とか、探険とはどんなものだったか、とか、そうした体験は、余り話してくれなかった。
だから、そうした辺りの事情がどうなっているのか、ふと気になったのだ。
しかし、よく考えれば、出会って直ぐの相手に聞くことではなかっただろうか。
そこに思い至り、慌てて訂正しようとしたが、バックスは、何処か納得した様に頷いていた。
「そういう事なら、話すに吝かではないよ」
「ほ、本当ですか?」
「無論だとも。虚偽は罪。これでも私は、意外と信心深くてね」
「一度言ったことを、覆しはしない?」
「然り。まぁ時には、我らの主にお目こぼしを願うこともあるが」
そういって、彼は、彼自身の物語を語り始めた。
「とは言っても、そう珍しいものではない。私自身も、父親が探険家だったのさ」
「昔から、彼は多くの探険をし、多くの物を見つけ、多くの事を書き記した。無論、人の知識を得ることにも貪欲だった」
「その蓄積が、私の家には山のように積み上がっていた訳だが。それを見る内に、影響されて……といったところさ」
「そうだったんですか……」
彼の語ったのは、アルジールの理由に、極似通ったものだった。
こういう理由で始める事って、案外多いのかしらん……と、彼女がぼんやり思っていると、バックスは、言葉を続ける。
「意外かもしれないが、この家業は、親の跡を子が継ぐ事が珍しくない」
「そもそも、全くのゼロから探険家を志す者の方が、圧倒的に少数派だ。何しろ、未知の領域を踏破していく、とても危険な職だから」
「だが、もし一人がそうして探険家となると、縁者が続いて探険家になる可能性が高まる。何故か分かるかね?」
「えっと……探険の話を聞かされて、興味が出るから?」
「探険の話を聞かされて、というのは間違っていない。しかし、興味をひかれる以上に、それは『ノウハウの継承』になる」
「ノウハウ……」
「つまり、探険家としての経験の一部を、体験談として引き継げるわけだ。こうすると、探険家としての活動中に、無為に生命を落とす可能性が下がる」
「危険を回避出来るなら、探険家という職業は、とても稼ぎの良いものと言える。君も、旧世界の遺物の価値は知っているだろう?」
「はい。確かに、モノによっては凄い値段が付くみたいで……」
「となれば、一攫千金を狙う人間が、これに倣う可能性が高まる。こうして、探険家を担う人間はどんどん増えていく、という訳だ」
「成る程……」
その後、彼女は、探険家という職に纏わる彼の過去について、幾つかの話を聞くことが出来た。
今の今まで、終ぞ姉から聞くことの出来なかった、探険家についての知識。
これを知れば、姉に近づくことが出来るだろうか。バックスの話を聞きながら、彼女はそう思った。
……気がつけば、空が白み始めている。
アルジールは、自分が随分長い間バックスと語らっていた事に気づいた。
「あの、お話、有難うございました。とても勉強になりました」
「何、私も、久々にこうして楽しい時間を過ごせた。礼を言うよ」
微かに、口の端を上げるバックス。皺が刻まれ始めたその顔は、少しだけ、笑っているようだった。
「これからも、何処かで会うことがあるかもしれない。その時には、またこうして語らえればいいな」
「はい。また、その日が来たのなら」
それからふと、彼はかがみ込むと、自身の履く靴から、一つの鋲を取り外した。
立ち上がると、彼はアルジールの手を取り、その中に鋲を握らせる。
「危難無き旅路を願って、泡沫の縁を此処に結ぶ。君の未来に、幸あらんことを」
幸せを祈るまじない。昔話で見た、古めかしい験担ぎだった。
どうやら、彼が信心深いというのは本当らしい、と思い、アルジールは微笑した。
「有難うございます。貴方の未来にも、幸せがありますように」
イーゼル・バックスと知り合った。
好感度が上がった。67→70
こういう語らいすき
4月9日 1/6 霧の高原の村 達成値:166/200
それから、アルジールはバックスと別れ、自分が寝床としていた場所に戻った。
幸いというべきか、置いていた荷物に特に欠けはなく、悪魔の痕跡もない。
安堵のため息を付き、そして、自分が悪魔に出会って生き延びた幸運に感謝する。
暫く、そうして祈った後、彼女は自分の頬を軽く叩いた。
「さて、これからどうしようかな」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
=====システム=====
↓1ェ……
何だってこう物忘れが酷いのか
=====システム=====
アルジールは調査を行った。
「……そういえば、昨日の悪魔」
彼女は、まさに昨日、自身の身に降り掛かった災いを思い出す。
悪魔というのは、基本的に夜行動するとされている。理由は不明だが、実際、昼間に被害が出ることは少ない。
だから、まさか今襲われることはあるまい……と思うが、どうにも、あの恐怖を思い出すと不安になる。
其処で、彼女は、自分が調査したエリアをもう一度調査し直した。
「……ふぅ。痕跡は無いみたい」
結果としては、当座の心配はなさそうだ、という所だった。
それを理解し、彼女は少し、自分の中の恐怖が薄まるのを感じた。
探索達成値が4上がった。20/200
4月9日 2/6 霧の高原の村 達成値:170/200
「よし……」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
↓1
=====システム=====
うわぁまた抜かった……
ワンテンポ確認してから投稿しないと……
=====システム=====
アルジールは探索を行った。
「じゃあ、後少し、此処を探険しきっちゃおう」
周りへの警戒は怠らず、注意深く探索を行うアルジール。
残念なことに、特に何かを見つけることはなかったが、注意深い観察のおかげで、地形の探索はとても良く進んだ。
探索達成値が10上がった。180/200
4月9日 3/6 霧の高原の村 達成値:180/200
「この分だと、もう少しで終わるかな……」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
↓1
2(1)
安価入れ忘れた時は自動的に↓1って事でどうだろう?
=====システム=====
>>313
それが良さそうですね……これからはそうさせて頂きます。
ご意見、有難うございます。
=====システム=====
アルジールは調査を行った。
「そういえば、まだこの林。調べきってないんだよね」
様々なものが見つかったので、そういえば手付かずの部分があった……と、彼女は、林を調べ直した。
見てみれば、どうやら、林を作っている木々は、皆同じ種類であるらしい。
それも、建材などによく利用される種類であることも、何となく知れた。彼女の故郷には、未だ木造りの家も多い。
「……もしかして、木材の為に植えられたのかな?」
探索達成値が6上がった。186/200
4月9日 4/6 霧の高原の村 達成値:186/200
「態々木を植えるってことは、昔はこのあたりも、荒れた土地だったのかな」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
↓1
4
=====システム=====
>>316
済みません、4を選択する場合は、何処へ行くのかを併記してください。
=====システム=====
アルジールは、拠点を村の傍に移すことにした。
昼間であれば安全性は保証されるが、夜は話が別だ。
それまでに、村の様な、安全な場所に移るべきだと考えたのだ。
幸い、昨日の悪魔は特に光に弱い様子だった。
まだ街灯の普及は充分ではないが、その分、村の警備はしっかりしており、篝火の類も多い。
明かりさえあれば、そう襲われることもないだろう。
一先ず、荷物などは全て村の外れにまで引き上げ、其処を仮の拠点に定める。
その後、村の有力者に話を通し、悪魔の出現を、情報として伝える。
これだけで、大分危険は減る筈。
「いやはや、しかし、悪魔に出会ってよく生き残ったものだ」
「あぁ、助けてくれた人がいたので」
「おや、そうだったか。では、その御仁にも、謝辞の一つでも送らなければならないな。そうでなければ、我々は悪魔の事を知らずにいたのだから」
「そうですね……」
拠点を村外れに移した。
夜の運命判定がなくなった。
4月9日 5/6 霧の高原の村 達成値:186/200
「一先ず、安心かな……」
アルジールはどうする?(体力:48/48)
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
↓1
=====此処まで=====
今日は此処まで。ぼちぼち進んだかな……
ところで、皆さんにお聞きしたいのですが、現状のこのシステム、不便ではないでしょうか?
私としては、種族能力の「観測者」によるコンマ値の改竄等、
能動的に使用可能な技能の類を使う、という選択肢がないのが、少し分かりにくいかと気づいたので、これについて追加しようとは考えています。
その他、何か改めた方が良い、というものがあれば、ご指摘頂ければと思います。
頂いたご指摘を参考に、この探険が終わった後、諸々を改良して行きたいと思います。
それでは、お疲れ様でした。
こんばんは
今日はおやすみという事でお願いします。明日も出来るかちょっと微妙です
ご意見、有難うございます。適宜対応していきたいと思います。
済みません、木曜日までちょっと書けそうにないです
お待ち頂いている方には申し訳ありませんが、暫くお休みということで……
こんばんは……昨日は出来ませんでしたが、今日はやります
九時過ぎ頃から始めます
そろそろ始めます。
達成値については、減らす方向で考えていこうと思います。
=====此処から=====
アルジールは探索を行った。
「さて……」
安全の確保、そして悪魔発見の連絡。
一通り行うべき事を行ってから、彼女は再び探索に戻った。
とはいっても、もうこの近辺の調査はかなり進んでいる。
調べきれていない範囲を総ざらいするようにして、虱潰しに歩き続けた。
探索達成値が7上がった。193/200
4月9日 6/6 霧の高原の村 達成値:193/200
「もう少し。今日中に終われるかな……?」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
5.技能
(1)観測者(1/1)
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
アルジールは探索を行った。
「~~~♪」
もう、この霧の高原は、彼女にとって庭も同然と言っても良かった。
大体、何処にどんなものがあるかは頭に入っている。
引き続き探索を続け、もう少しで完了、というところまで漕ぎ着けた。
探索達成値が5上がった。198/200
4月10日 1/6 霧の高原の村 達成値:198/200
「ふぅ……眠るのに安全を気にしなくていいのは、いいなぁ」
村の近くは、夜も明かりが灯っていた。
こうしている分には、悪魔も獣も寄ってはくるまい。
アルジールは、その安心感に浸っていた。
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.探索
2.調査
(1)疎らな林
3.休息
4.移動
5.技能
(1)観測者(1/1)
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
「観測者」の能力って、使った次の安価のコンマを変動させるの?
=====システム=====
>>338
あー……そうか、先に使用を宣言しても、改変すべきコンマが出てないから意味がないですねこれ。
済みません、一回撤廃します。次の更新の時までにエラッタします。
=====システム=====
アルジールは調査を行った。
「最後に、此処の全体を見回ってみよう」
いよいよ以て、最後の探索・調査である。
最初の探索ではあったが、様々な事があったのを思い出す。
獣、悪魔、遺物、骨、そして同業者。
それと出会った場所を巡りながら、未調査のエリアを探索した。
探索達成値が7上がった。205/200
探索達成! 『霧の高原』の探険が完了した。
=====システム=====
十分程離席します、済みません
=====システム=====
「ふぅ……これで、未踏領域は大体埋めたかな」
霧の高原自体は、実の所、完全に人跡未踏の地であるという訳ではない。
其処に村が存在し、人が暮らしている上、直ぐ側を鉄道が通っているのだから、ある程度、その地勢については調査も行われた。
しかし、それでも尚探索の手が及ばない領域というのは存在している。
主に、アルジールの様な探険家が出向くのは、そうしたエリアだった。
それは俗に「未踏領域」と呼ばれているが、アルジールは、彼女に割り当てられたこの未踏領域について、探険を完了した。
探険が終われば、次に来るのは、その情報の報告である。
その為には、一度トラムツキーのギルドに戻らなければならない。
となると、此処に設置した拠点は、完全に引き払う必要がある訳で。
一息つき、彼女は、自分の前に鎮座している自分の拠点を片付け始める。
極短い間とはいえ、自分の家であった場所というのは、意外と愛着が湧くものだと、そうしている内に、彼女は発見した。
初めての探険というのは、大変だったが、自分にとって良い経験になったのではなかろうかと、そう思う。
探険家として、姉に近づき、そしてその痕跡を追う。彼女の目的に、また一歩近づけた。
「これからも、頑張らないとね」
ぽつりとつぶやいて、彼女はまた、引き払いの為の片付けを続けた。
=====此処まで=====
済みません、今日はこれ以上続けられないので、此処で切り上げます。
明日以降、探険から帰ってきた時の処理を行ってから、拠点行動に移ろうと思います。
……ところで、このスレの世界観には、実はドマイナーな元ネタが存在しています。
幾つかネタは仕込んでありますが、お気づきになった方、いらっしゃるでしょうか。
もしいらっしゃったら……ちょっと嬉しいですね。
では、短いながらお付き合い頂き、有難うございました。
お疲れ様でした。
音沙汰なく済みません……アレコレ面倒があったもので
今週末、多分金曜日まで更新はできません。お待たせしてしまって申し訳ないです
システム面へのご指摘、有難うございます
こんばんは
今夜の九時半頃、再開したいと思います
ようやく時間が出来た……
今日も無理っぽい?
>>351
やれることはやれますが、開始は九時半からなので、もう少しお待ち下さい
そろそろ始めます。
観測者スキルについて、改訂を加えました。今日の更新の終了時に、内容を紹介します。
後、ステータス表示も少しいじります。
=====此処から=====
暫くして、彼女は探索の拠点の引き払いを終えた。
そろそろ、此処からも離れる頃合いだ。
「戻ろう」
背嚢を背負い上げ、駅へと向かう。
鋭い汽笛が、彼女の立ち去った後の高原に響き渡る。やがて、それは霧に吸い込まれて、少しずつ消えていく。
村から離れた、切り立った崖の下。石を突き立てただけの粗末な墓が、静かに、それを聞き届けていた。
=====INFO=====
三日間が経過しました。
アルジールは『トラムツキー』に移動しました。
4月13日 1/6 魔都メルシュテル・トラムツキー
「帰ってきた……」
三日後。アルジールは、トラムツキーへと戻っていた。
長い列車旅を終え、暫くぶりに戻ってきた大都会の空気は、淀んで濁っていた。
「えっと……確か、探索が終わったら」
客車から降り、荷物を背負い直して、懐から紙片を取り出す。
それは、初日に管理者から渡されたもの。細則について、全てを記憶しておける程頭の働きが良くないアルジールは、それを常に持ち歩いていた。
紙片を広げ、確認する。曰く、
「探索から帰還したものは、探索したエリアについて情報をまとめ、これをギルドの長に提出。
同時に、発見した遺物等があれば、ギルドに引き渡して鑑定を行う。
遺物の扱いは、発見者に一任する」。
「今回は、情報のまとめはもう終わってるから、モノを引き渡せばいいのかな」
やることが分かったなら、行先は決まっている。
彼女は、足早にギルドへと向かった。
「ようこそ、探険家ギルド『連邦』支部へ。ご用件は何でしょうか?」
久し振りに聞いた管理者の声は、初めて聞いた言葉と一言一句違わず、その調子まで全く変わらなかった。
「こんにちは、アルジールです」
「おや。お帰りなさい、アルジールさん。悪魔発見の報、受け取りました。良く生き延びて、帰ってきてくださいましたね」
驚いた。探険家と距離を置きそうな印象がある彼女が、労いの言葉を掛けてくれたこともそうだが、
ほんの数日前に伝えたばかりの悪魔の情報を、もう知っている。
どうやって知っているのだろうか。疑問に思うが、それはさておき、まずは報告だった。
「はい。帰ってこれました。それで、今から霧の高原について報告したいんですが、大丈夫ですか?」
「結構。では、お伺いしましょう」
それから、彼女は、初めての探険についての報告を始めた。
其処がどのような場所だったか。どのような発見があったか。其処からどのような事実が推測されるか。
ゆっくりと、辿々しくも確実に、それを伝える。
知らず、彼女の語りには、熱が入っていく。管理者は、その様子を、静かに見つめていた。
「……えっと……うん。これで、報告はおしまいです」
「はい、確かに。探険家アルジール、貴方の探険報告を受領しました」
暫くして、報告は終わった。
額に汗さえ浮かべ、精神の興奮を隠そうともしないアルジールは、達成感に満たされていた。
しかし、彼女にはもう一つ、やることが残っている。
「……あ、そうだった。後、発見した遺物の鑑定をお願いしたいんですが」
「わかりました。では、お見せください。此方で一度預かり、翌日にお伝えいたしましょう」
アルジールは、彼女の背負った背嚢を開き、その中から遺物を取り出し始めた……
=====システム=====
此処で、発見した遺物の鑑定について解説します。
今回アルジールが発見した遺物は、以下の通りです。
・懐中時計?
・黒い箱?
・巨大な機械の情報
・ゴム線?
・凹んだ金属板
・薄っぺらな板
・苔むした軽石(骨)の情報
・ガラス球?
これらの内、どの情報を提供し、どの情報を提供しないかを選べます。
基本的には全てを提供するものですが、極稀に、
『それを発見された時点で、連邦政府がそれを奪っていってしまう貴重品』等、それを人に知らせる事自体が危険を伴う品が存在します。
こうした情報まで提供してしまうと、以降、『何か』があるかもしれません。
この為、時には、意図的な隠蔽も必要になることがあります。
因みに、今回も一つだけ、こうした『特別な品』が存在しています。
よく考えた上で、選択してください。
記述安価:↓1 何を見せるか、何を見せないか。
……済みません、よく考えろって言っておきながら↓1はないですね。
条件を訂正します。『22:15分に最も近い有効な安価』を採用するものとします。
はい、了解しました。
これが『特別な品』なのかどうかは……お楽しみです。
=====システム=====
(……あ、そうだ。あの大きな機械、私がちょっと調べてみたいんだよね。これは後にしておこう)
アルジールは、全てを提出する前に、そう思い立ち、『巨大な機械の情報』だけを出さないことにした。
「確かに、受け取りました。また明日、お越しください」
「明日ですね。分かりました」
「報奨金については、探険の調査報告に対するものと一纏めに、明日お支払いするということになります」
「はい」
「結構。では、お疲れ様でした。探険の疲れも残っているでしょう。ゆっくり休憩することも、考えてくださいね」
「有難うございます」
こうして、彼女の初めての探険は、完全に終了した。
まずまず、生命はしっかりと持って帰り、それなりの成果を挙げた。
彼女の探険家としての生活は、一先ず、良好な滑り出しを切った。
これから、彼女がどうやって生きていくのか。それは、彼女の選択次第である。
=====INFO=====
『霧の高原』の探険を完遂した。
『技能学習点』を1点獲得した。
=====此処まで=====
きりが良いところまで来たので、今日は一旦此処で止めます。明日は、多分昼過ぎあたりから出来るかと。
人がいるようなら、大体15:00くらいから始めようと思います。
では、此処までやってきて、皆さんから頂いた意見や自分で気づいた点に基づき、幾つかのエラッタや表記改訂を行いたいと思います。
・探索達成値は、200では多すぎるということなので、基本的に100に下げます。
但し、『ストーリー上重要な場面』を含む探険先では、また200に戻したいと思います。
・種族技能「観測者」の効果を、以下のように変更します。
種族能力:「観測者」
……任意のタイミングに於いて、一日一回だけ、直前に行ったコンマ判定時の数値を最大+-50する事が可能。
使用する際は、コンマ判定が確定した後、筆者が続きを記入するまでの間に使用を宣言し、どういった数値へ変更するかを併記してください。
宣言と改変先数値を確認し次第、それに合わせて、それから先の記述は書き換えられる。
また、致命的な状況に追い込まれた時、『使用回数が残っていなくとも』自動で発動して危機を脱することが出来る。
但し、後者の効果の発動時には特殊なコンマ判定があり、この際にある条件を満たすと……?
・行動の安価を取る際、【コマンド】欄及び【ステータス】欄を併記します。
分量が多くて読みにくい、という風になるまでは、この表記を維持します。
・【ステータス】欄に、「所持アイテム」及び「装備」の項目を追加します。
見たままの内容です。此処に含まれていないものは、アルジールは持っていないものと考えます。
・現地での探険を「完了」した後、その成果をギルドに報告し、探険の全行程を「完遂」することで、『技能学習点』を獲得します。
この点数を、習得したい技能Lvと同じ値だけ使うことで、新しい技能を習得したり、既に習得した技能のLvを高めたり出来ます。
詳しくは次回の更新時にお伝えします。
・拠点での行動時、【ステータス】欄に「所持金」の項目を追記します。
それと、此処までで幾つか頂いたレスに対して、勝手ながら返信を……
>>164
遺物の正体については、次回の更新で明らかになります。
見た目の情報だけで色々と考えて頂けると、此方も楽しいので、お付き合い頂いて嬉しいです。
>>235
有難うございます。そう言って頂けると、幸いです。
>>296
ふむ……。その案、頂きます。その内実装してみます。
>>303
良かった。この語らいの所は力を入れたので、評価してもらえると嬉しいです。
>345
Elona……やった事はありませんが、知っているだけは知ってます。
あのゲームとはまた違いまして、あれよりも更にマイナーです、多分。
元ネタが気になるな、という方は、『ソレグレイユ』でググってみると出てきます。
この他、何か質問や疑問があれば、お書きいただければ返信致します。
では、今日もお疲れ様でした。
>>364
ああ、やっぱ違ったか。ソレグレイユは知らんなあ。
マイナーネタを同じく元ネタにしてる身なので、お互い頑張りましょう。
ちょっと用事が入ったので、開始時間をずらします
5時とか6時とかからになります
(`0言0́*)<ヴェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
済みません、宣言しておきながらまた出来ませんでした……
明日は少し微妙なので、早くても月曜日になります……
>>367
声援、有難うございます。そちらも頑張ってください
こんにちは
ようやく時間が取れそうです。今日の九時あたりからやります
こんばんは
予定通り、九時頃から開始したいと思います
これで少し息抜きが出来る……メカエリチャンかわいいなぁ……
では、始めます。
尚、所持金の項目ですが、大雑把に、切り詰めていけば100ドラールで一日過ごせる程度の価値と考えてください。
=====此処から=====
4月13日 1/3 エリア
「うーん。ベッドが柔らかいって、いいなぁ」
持ち帰った遺物を鑑定に預けた、その直ぐ後。
探険家ギルドの用意する宿舎へ、アルジールは戻ってきていた。
久し振りの寝床は、安物のはずだと言うのに、随分と心地よく感じられた。
「さーて。『明日の朝、動く前に鑑定の結果を聞きに行く』けど、それ以外は特に何も問題ないな……」
「今日一日は、少し休もうかな」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
所持金:500ドラール
装備:平服(服装)
所持アイテム:『巨大な機械の情報』
「特に、これといってほしいものは無いんだけど……」
そういう彼女が立っているのは、ギルドの建物――聞くところによると、「ビル」と呼ぶらしい高層建築の、中頃の階層である。
前にあるのは、ギルドのシンボルを掲げた、階層一つを占める巨大な商店。
管理者が言っていた、ギルドの系列店舗、という奴だった。
「一度くらい、見ておいたほうが良いよね」
前回の探険で、彼女が発見した巨大な機械。
それというのは、構造としては其処まで複雑なものではなく、もし彼女が工具を持っていれば分解して、更に詳しく情報を知る事が出来たものだ。
そうした、何時何処で必要になるか分からない「備え」も、此処では扱っていると聞く。
見ておいて、損はない。そういいながら、彼女は店に入っていった。
自由安価:↓2 店舗の中で、何を探す? 或いは、何を見つけた?
大雑把な記述だと、此方で独自解釈をする事になります。
「傷……」
ふと、アルジールは、自身の探険を思い出す。
あの時、彼女は狼に襲われ、大怪我をした。
偶然、あの時は直ぐ近くに町があったから生き延びられた。
しかし、もしあれが秘境であれば。駆け出しの自分が、傷を負ったまま生きていられただろうか……?
そうした事態を避ける為にも、薬を常備しておくのは、よい事だろう。
そう思った彼女は、店員を捕まえた。
「あの、済みません」
「はい? どうしましたか?」
「その……」
選択安価:↓1
1.薬はありますか?
2.薬品はありますか?
3.薬……
「薬……」
ぴたり。店の棚を整理していた店員の手が止まる。
そして、アルジールの顔を横目で見やる。
表情は、良く読み取れなかった。
「えと……その。探険の時に使える、傷薬みたいなものがないかな、と」
戸惑うアルジールがそう続けると、途端に、店員の顔に微笑みが戻る。
「傷薬、ですね。それでしたら、あちらの方にございます」
そういって、彼はアルジールを案内した。
その先の陳列棚にあったのは、彼女も生家で見たことがある軟膏だった。
至極安物らしいが、少なくとも、傷を早く癒やす効果はある。
元お転婆娘の実体験だった。
「此方にあるものですと、こういったものになります。より専門性の高い薬をお求めなら、『薬局』をお探しになった方がよいかと思います」
「有難うございます」
さて、値段を見てみると、成る程、10ドラール。至極安い。これなら幾つか買っても良いかもしれない。
「買おうかな……」
自由安価:↓1 買う? 買う場合、幾つ買う?
アルジールは、その傷薬を三つ買う事にした。
大した効果はないが、無いよりは有る方がいい。
一つの容器に使い切りの量しか無い。三回切りではあるが、治療の手段が出来た。
「使うような場面がなければ良いんだけどね」
=====INFO=====
『傷薬』を三つ手に入れた。
傷薬……使用すると、拠点なら『1行動単位』、探険先なら『2行動単位』後、傷が癒える。
体力が5回復する。
=====INFO=====
4月13日 2/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
「取り敢えず、傷薬は仕舞っておこう。いつでも使える方がいいよね」
「さて、そろそろお昼か……」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
所持金:500ドラール
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
ぶらぶら、ぶらぶら。
日が中天に昇った頃、アルジールは、ギルドのビルの周囲を宛てもなくうろついていた。
何と言っても、大都会である。
元々田舎娘のアルジールには、珍しいものばかり。
歩いているだけでも、案外面白かった。
とはいえ、そろそろそうして歩いているのも疲れてきた。
そろそろ、何処かへ入るなり何なりして、休憩したいものだ……と、辺りをキョロキョロと見渡してみる。
すると、彼女の目に、ふと止まるものがあった。
「……あれは」
二桁コンマ安価:↓1 数値次第で……?
=====此処まで=====
今日は此処まで。もうちょっと長く出来れば良いんですが……
さて、大幅にインターフェースを改訂してみましたが、どうでしょう。
特に差支えないようなら、これを基本ベースにしていこうと思います。
因みに、新しく追加した所持金の概念ですが、連邦国内では、通貨単位は『ドラール』です。
大体の貨幣価値は、今日の更新の頭のところにも載せていますが、今後の注意点として、
『ある国の通貨は、そのままでは他国で使えない』という点があります。
先々、国をまたいで探険するようになった時には、要注意ですね。
あ、それと改訂を……
>>385
【ステータス】の所持金の部分
×500ドラール → ○495ドラール
それでは、お疲れ様でした。
音沙汰ないなー
管理者さんってロボットとかの人間じゃない類だよねたぶん
予定が空いたと思ったらこれだよ!
一向更新が出来ていませんが、明日辺りやろうと思います……
後、お金の所にミスがあったので改訂します。改訂したのを更に間違えるってどうなの……
>>385
【ステータス】の所持金の部分
×500ドラール → ○470ドラール
十時まで待って下さい
Undertale……こんな時間からやるんじゃなかった……
ちょっと落ち着く時間をください……
どのルートでエンディング迎えたの?
ごめんなさい、泣きすぎて頭痛がしてきたので、今日はお休みします……
>>396
調べてみたら、Nルート→TPルート、らしいです
事前情報通り、何も見ないで進めて良かったと思えるゲームでした……
もちろんlove上げまくったよなぁ?
さあ、次はGルートにいこうか
そろそろ始めます。
=====此処から=====
彼女の目に入ったのは、ビル群の間にちょこんと収まっている、小さな建物だった。
少し古めかしい感じのする、小洒落た様子のレンガ造り。ちょっと近づいてみると、良い匂いがしてくる辺り、どうやら料理屋かなにからしい。
「……うん」
腹の虫は正直なもので、大層立腹しながら餌を寄越せと唸っている。
その欲求に逆らわず、彼女はその店に入ってみることにした。
周りの通行人が、店の方に歩いて行く彼女を奇妙な目で見ていた事には、気が付かないまま。
「うわぁ……」
小洒落た様子、と外観をアルジールは形容したが、どうやらそれは、中も同じ様だった。
落ち着いた色の照明。どうやら、都会を眩しく輝かせている電気の光ではなく、彼女にも見慣れたランプの火によるものらしかった。
時々、炎のゆらめきに合わせて、温かみのある木製の調度品が、その影法師の形を変える。
幾つか据えられたテーブルと椅子は、ほんのりと明るく照らされていた。
「いらっしゃい」
そして、店内の壁際には数脚の椅子が置かれたカウンターがあり、その奥に立つ男性は、皿を洗う手を止めて、歓迎の声を掛けてくる。
金属の縁で出来た眼鏡が、ランプの明かりで煌めく。
白いものが混じる、切り揃えられた髪など、見た目からは清潔感が漂っている。
どうやら、この男性が店主のようだ。
自由安価:↓1 アルジールはどうする?
「ど、どうも。あの、此処って、料理屋みたいですけど、何のお店なんでしょうか?」
バックス氏といい、ギルドの管理者といい、どうも年上と接する事ばかりである。
少しは馴染んできたものの、相変わらず慣れない敬語を使って、店について聞いてみる。
美味しそうな匂いに釣られてはきたが、何の匂いかは今一良くわからなかったのだ。
「何のお店か、と言われると困りますね。一応、個人でやっている食堂ですから、『お望みのものをお出しします』、とでもしておきましょうか」
少し微笑みながら語るその姿は、如何にも、「歳を重ねた大人」という感じで、好感の得られる態度だった。
成る程、と頷いて、ちょっと納得する。色々作っているから、何の匂いか分からなかったのか。
「さて、まぁ、まずはお掛けください。どこでも構いませんよ」
しかし、そう言われて、アルジールは少し慌てる。
最初は軽く覗いてみるというだけのつもりだったから、此処で食べるかはまだ決めていなかった。
迷って、えっと、と声を出そうとする。しかし、自分のお腹から大きな文句が聞こえてくるのに気づいて、彼女は赤面して黙った。
(自分の身体に正直に。うん)
そうして、彼女は店を見回し、折角だから、ということで、カウンター席に座った。
「ご注文は、どうされますか?」
店主は、此方を見ながら言ってくる。
しかし、どうすると言っても、見るべきものがない。
どんなものなら出せるのか、どれがどれほどの値段なのか。そういうものを知る為のものが、何もない。
「えっと、お値段の方は……?」
持ち合わせは少ない。余り高価なものだと、何も食べられなくなってしまう。
少なくとも、値段だけは知っておかないといけない。
しかし、そう思って投げかけた問いには、奇妙な答えが返ってきた。
「あぁ……お客さんは、初めての方でしたか。では、説明しないといけませんね」
「え、あ、はい」
「此処の食事は、どんなものを、どれだけの量頼んでも、一人30ドラールで提供しています。
ですので、お客さんは、今何が食べたいか、だけを仰って頂ければ大丈夫ですよ」
「……ほえー」
何とも、奇妙なシステムである。都会ともなると、こんなやりかたもあるのだろうか。
少し奇妙には思うが、しかし、30ドラールでお腹一杯食べられるというなら、悪くない。
「では、どうしましょうか」
「えっと、それじゃあ……」
自由安価:↓2 アルジールは何を頼む? 尚、曖昧に、例えば「懐かしいもの」というふうに頼んでも問題ありません。
*この安価、その後の展開にちょっとだけ影響します。
「えっと、じゃあ、何か『スタミナのつきそうなもの』を……」
「『スタミナがつきそうなもの』、ですね。畏まりました」
少しお腹も減っているし、何か腹持ちの良いものを、と思った結果、こんな頼み方になった。
しかし、店主は曖昧な注文にも文句一つ言わず、あっさりと頷いて了解してくれた。
更に驚いた事には、そうして了解した後、店主がどこからか、一つのコップを出してきたのだ。
「此方、飲み物の水です。此方は無料なので、どうぞご自由に」
「えっ、水が無料なんですか?」
「はい。当店自慢のサービスですよ」
至極軽い様子で言う店主を尻目に、信じられない、という面持ちがつい顔に出る。
人が飲める水の確保というのは、とても面倒だ。これは探険家だけの問題ではなく、社会全体の問題でもある。
嘗ての文明は、極めて高度な水道システムを有していたらしく、蛇口をひねって出てくる水をそのまま飲めたというが、
そんなのは現在、『夢のシステム』といって差し支えない代物だ。
今の社会で同じことをしようものなら、たちまち飲んだ者は腹痛に襲われることだろう。
ということは、水を客に提供するには、少なくとも煮沸して消毒するか、既に消毒してあるものを買ってくるしかない。
どちらも手間がかかる。対価を頼むのに充分だ。だというのに、無料。しかも、幾らでも飲んで良いときた。
訳の分からないまま、出された水を飲んでみる。仄かに、柑橘の香りと風味がした。
端的に言って、旨い。そのまま一杯を飲み干してしまうと、店主は笑って、新しい一杯を注いでくれた。
この世界、どの程度の文明レベルなんだろう。現代くらい?
そうして、水を飲んでいると、目の前で店主が料理を始めた。
考えてみると、こうして調理している場面を見ながら食事を待つのは、始めてな気もする。
少し楽しみにしながら、アルジールはそれを見物した。
まずは、年季の入っていそうなガスコンロに火を掛け、底の深い鍋を出す。
それを加熱して温めている間に、カウンターの奥の方にある、鉄製の箱
……冷気が漏れ出たのを見ると、どうも冷蔵庫らしい。随分な高級品を置いているものである
……から、幾つかの野菜を出してきた。見れば、ニンニク、タマネギ、ニンジン、ピーマンである。
ニンニク。成る程、確かにこれが食事に入っていると食欲が湧く。結果的に体力は付くだろうが、少し臭いが気になるところである。
どう料理するのやら、と眺めていると、さくさくこれをカットしていく。ニンニクは微塵切り、そのほかは角切り。
そうしてすっかり切り終わると、熱された鍋に軽く油を敷いて、其処にトマト以外の野菜類を順番に入れる。
暫くそれらを店主が炒めていると、油の香ばしい匂いが漂って来た。如何にも料理をしている、という感じである。
そうやって炒めた後、店主は後ろの冷蔵庫らしい箱をまた開いて、赤い肉の塊を出した。
牛肉らしい。脂身がなく、肉そのものが少し薄いのを見ると、頬肉だろうか。
それを細かく、サイコロ状にカットすると、少ししゃがんで、どうやら切ったじゃがいもらしいものを出してくる。
此処まですると、彼は、切ったトマトと牛肉、そしてじゃがいもを鍋に入れ、調味料らしい粉を振りかけてから、また炒め始める。
尚々、ますますもって良い匂いである。アルジールの腹の虫が、少し騒がしくなってきた。
少しして、炒め終えたものを見ながら、店主はまたまた鉄の箱を開き、何かの汁らしいものが入った器から、その中身を鍋に全て注いだ。
そのまま鍋を煮てしばらくすると、レードルで掬い上げた汁を味見して、塩コショウ、それとハーブで味を付ける。
また味見をして少しだけ頷くと、彼はその中から煮込んだものを少し小さな皿に盛った。
「お待たせしました。これが、『スタミナのつきそうな料理』ですよ」
ことり、と、アルジールの前に置かれたそれからは、湯気と一緒に、何とも芳しい香辛料の匂いが漂ってきていた。
少しだけ、唾を飲み込む。空腹にこの匂いは溜まらない。
彼女は、いつもは欠かさない食前の短い祈りもおざなりに、一緒に出されたスプーンを取り上げて、早速食べ始めた。
彼女が食べてみて感じたのは、まず、ほんの少しの懐かしさだった。
何というべきだろうか。故郷でよく母が作ってくれたチリ・スープと、何処かしら似通った風味がする。香辛料が同じものなのだろうか。
次いで、味そのもの。間違いなく、旨い。どうやら、煮込む前に入れた汁は肉汁であったらしい。肉の味が、野菜にまで染みている。
少し懸念していたニンニクの強い臭いは気にならないが、香辛料の辛味と香りのお陰で、全く空腹感に歯止めがかからない。
ガツガツと、行儀が悪かったのではないかと後から恥ずかしくなるほどの勢いで食べ始め、あっという間に皿は空になった。
「おかわりもありますが」
「……お願いします」
そういって皿を差し出すと、ちょっとした肉と野菜の山がその上に出来る。今度は自制し、少しずつ、味わいながら食べた。
結局、その二杯目も全て平らげてしまったが、その頃には、彼女は充分に満腹になっていた。
微笑ましいものを見る店主の目線を注がれるのは、少し居心地が悪かった。
=====此処まで=====
今日は此処まで。
料理と食事の描写は迂闊に出すべきじゃありませんでした。
滅茶苦茶書きにくい……せめて別のメニューで書けばよかったかな……
調べてると自分で飯テロ状態になるし……
後は、幾つかコメントに返信しておしまいにしたいと思います。
明日は……ちょっとだけならできるかな。土日は出来ないので、あしからず、ご了承ください。
それでは、お疲れ様でした。
>>391
その辺りは、ご想像にお任せということで。
然るべきタイミングがあれば、分かることと思います。
>>409
文明レベルとしては、18世紀~19世紀頃を基軸に考えて頂ければと思います。
但し、断片的に21世紀までの技術や物品が混じっている感じです。
こんばんは
十分後くらいから始めようと思います
NGHAAAAAAAAAAAAA! また遅くなってしまったぁ!
とまれ、始めます。
=====此処から=====
「ご満足頂けましたか?」
「はい。お腹一杯です」
皿が下げられ、グラスに水がまた注がれる。それを飲めば、少し残っていた後味を、柑橘の風味が流し去っていく。
爽涼。口の中もすっきりとして、後に残ったのは、心地よい満腹感だけ。昼寝の一つでもしたくなる様な、穏やかな気分だった。
「あの、美味しい食事、有難うございました。これ、お代です」
「いえいえ。楽しんで頂けた様で、何よりです」
ぱさりと、紙幣を手渡す。相変わらずの微笑みを浮かべてそれを受け取った店主は、それを勘定し直すこともなく、そのままカウンターの後ろの金庫に入れた。
ちょっとばかり、不用心な気もする。
これをちょろまかしてしまう様な不届き者も場所によっては居ると聞くが、そんなことも必要ないほど、客への信頼があるのだろうか。
そうだとすれば、その客として扱われているアルジールにとっても、嬉しい話である。
「また、お伺いしますね」
「えぇ。またのご来店、お待ちしています」
ちょっと食べすぎたかしら、お腹が重いかも、と、そんな心配をしながら席を立つ。
外の明かりの様子を見れば、昼を過ぎた頃だろうか。そろそろ、帰るによい頃合いである。
会釈して、扉を開ける。さて、今日はあと何をしよう。次の予定を考え、扉を抜けた。
「あぁ、そうそう。一つアドバイスですが」
「『団子鼻さんに会いに行ってみてください』。きっと、お役に立つと想いますよ」
「えっ?」
去り際に掛けられたその声に振り向くだけの時間は、彼女にはなく。意味を問おうとした時には、扉は閉まって―――
4月13日 3/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
気がついた時、アルジールは、何故かギルドの自室にいた。
行儀よく寝床に腰掛け、くつろいでいる格好をしている。
「……?」
白昼夢でも見ていたものか。しかし、あの心地よい満腹感は、確かに今も感じている。
「一体何だったんだろう……」
「……あれっ、太陽がもう暮れかけてる……」
「?????」
何だか、良くわからない。
一体あの店は何だというのだろうか。
「……『団子鼻さんに会いに行ってみて』、か」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
所持金:440ドラール
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
あの店主に掛けられた言葉。こんな不可思議を引き起こす人物の言葉が、気にならない訳はなかった。
アルジールは、そのまま直ぐに宿舎を出て、小走りに目的地へ向かった。
つまり、団子鼻を名乗る、あの小人の所である。
少し表通りから入った辺り。人からはよく見えないであろう、入り組んだ路地の入り口。
其処に辿り着いて、彼女は、声を掛けた。
「こ、こんにちは……? 団子鼻さん……?」
「やぁ、君か。早速来てくれたとは、嬉しいね」
「うひゃっ」
声を掛けたのとは全く逆方向の足元から、声が響く。
思わず飛び上がって、声の方を向いてみれば、あの人好きのする顔の小人が、其処に立っていた。
「おっと、また驚かせてしまったね」
「あぁ、いや。大丈夫です、はい。こんばんは、団子鼻さん」
「はい、こんばんは」
相変わらず、なりの大きさからは考えがたい、深みのある声は、しかし、その年老いた姿には、よく似合っている。
一先ず、挨拶をしてから、彼女は早速、彼に話を尋ねることにした。
「えっと、ですね。実はついさっき、こんなことがあったんですが……」
「ふむ?」
=====此処まで=====
ごめんなさい、今日は此処までということで……。
予定もあるので、早くても次は月曜日です。
楽しみにしていただいている方には、申し訳ありません。
取り敢えず、今回のこの団子鼻のイベントを経由することで、新しいコマンドを一つ解放するつもりです。
詳しいことは又次回、お話しようと思います。
いつでも疑問等お書き頂いても大丈夫ですので、何か分からない事があればお気兼ねなくどうぞ。
それでは、お疲れ様でした。
一週間ぶりでしょうか、皆様お久しぶりです
今日の夜くらいから、再開しようと思っています
取り敢えず、次に実装するのは『技能の獲得』に関するものです
結構大規模に安価で募集を掛ける予定なので、ご興味の有る方は是非ご参加を
済みません、今度は三週間も空いてしまいました……
前回の連絡からお待ちいただいている方、申し訳ありませんでした……
今日の夜こそは問題なくやれる……筈なので、参加して頂ければ幸いです……
そろそろ始めます。
前回言った安価を取る予定です。
=====此処から=====
「成る程。あの店だったか」
「ご存知なんですか?」
「そうだね。よく知っている」
顎に手をやって話す団子鼻に、あの男性の正体を尋ねるアルジール。
案の定、団子鼻は彼の正体を知っていた。しかし、どうもそれ以上の事を述べる気配がない。
「まぁ、何れわかる時が来るかもしれない。安心しなさい。彼は悪い人ではないから」
ころころと笑うが、しかし、悪い人ではなくとも得体の知れない人ではあるのではないか……と、密かに思う。
例えば、目の前の小人の様な。正直、怪しすぎる。
暫く、そうして笑った後、小人は改めて呟いた。
「しかし、彼が私の所に探険家を寄越す、という事は……ふむ」
「……な、何でしょう」
そう言って見つめられているアルジールは、居心地が悪いばかりである。
目を背けて、意識をそれとなくそらす。
女性をジロジロ見つめるとは、少しデリカシーがない様である。文句の一つでも言ってやろうかと思っていると、その内、団子鼻がこんなことを言った。
「アルジール君。君は、どうやら探険を一つ熟してきたようだね」
「え? えぇ、はい」
「であれば、恐らく、探険に際して、自分の技量に不足を感じる事があったのでは?」
ふむ、と思う。確かに、色々大変な事はあった。
悪魔の様な例外はさておき、獣を追っ払えなかったり、或いは調査が上手くいかなかったり。
もう少し、何かしら身についた技能でもあれば、上手く切り抜けられたのではないか、という瞬間は、幾つか思い当たる。
「それについて、私が提供出来る事がある」
「……というと?」
「つまり、君に対して、何かしらの技術や知識を伝える手段を紹介できる、という事だね」
成る程。それは、有難い話である。
少しでも自分の技を磨いていけば、探険をできる場所も増えていくことだろう。
その手段の提供とあれば、これは嬉しい限りである。
「勿論、私も情報を商っているからね。それなりの代金はもらうけれども」
「逆に言えば、お金で経験を買える、ってことですよね」
「……ふむ。確かにそうだ」
先人曰く、時は金なり。金で経験を積む時間を短縮出来る、購入出来るという僥倖。見逃すことは出来ない。
「じゃ、じゃあ、お願いしてもいいですか?」
「勿論だとも。では、契約成立だね」
お互い、良い結果になればいいが。そう言いながら、団子鼻は手を差し出す。
握手の為に手を差し出そうとするが、手の大きさが違いすぎる。どうしようか悩んだ末、指を一つ握ってもらうことで代用とした。
何だか赤ちゃんをあやしているような、と、団子鼻の体温が意外と高いことに驚きながら、確かに、アルジールは彼と不思議な握手を交わした。
「……さて、早速だが、アルジール君。君はどんな技能を身に付けたいと思うかな?」
「えーっと……そうですね……」
折角の機会である。何かしら、役に立てやすい技能の方が良いだろう。
しかし、それはそれとして、幾つか興味のある事柄もある。
どんなものを学ぶべきか。アルジールは、暫く考え込んだ。
=====システム=====
さて、早速ですが安価です。
今回アルジールは、どんな事を学ぼうとするでしょうか。
投稿時間から20分後まで、自由記述で投稿してください。
投稿の仕方としては、①技能名 ②大まかな効果、あるいはイメージ の何方かをお書き頂ければ大丈夫です。
例:機械技術を更に学ぶ(①パターン)
例:戦う技術を習得したい(②パターン)
例:交渉時に補正を得られる様な技(②パターン)
=====システム=====
>>20の1 っていけるかな
範囲が広すぎるとかで駄目なら探索前の調査(調べもの)時に使える能力
>>433
問題ありません。効果については、実装時に適宜エラッタをかませる予定ですので、ご自由にどうぞ
しかし、ちょっと安価の参加者数を多く見積りすぎてたかな……
後二つくらいは欲しいので、もうちょっと待ちます
WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
やっと面倒が終わりました。明日あたりから、ぼちぼち更新が出来ると思います
前回の安価以降、音沙汰なく済みませんでした
こんばんは
九時頃から始めたいと思います
では始めます。
=====此処から=====
「とりあえず、もっと基本的な、探険家としての心得を学び直したいです」
「ふむ。成る程、それは確かに大事なことだ」
「後は……人と、もう少し上手く話せるようになりたいのと、遺物を自分で調べられるようになったら、面白いかなぁ、とか」
「ほうほう。中々面白い着眼点だ。成る程、成る程」
差し当たって、頭に浮かんだ三つを並べてみるアルジール。どれをとっても、決して損にはならない筈。そういう能力や技能を、意図して選択した。
「と、なると……少し待っていて欲しい」
「あ、はい」
断りを入れた団子鼻は、一度物陰に入ると、何やらガサゴソと漁り始める。何を、と思って見てみるが、どうも影が濃くて、見えにくい。
そのまま少し待っていると、やがて、彼は物陰から、その体躯からすれば大きいであろう、本らしいものを持ち出してきた。
古めかしい、革の装丁。高級そうな本だった。
「これだね。この三冊の内から、一冊を選んで欲しい」
「えっと……」
表紙を見てみると、こんなことが書いてある。
『探険の心得 初級』
『交渉術 初級』
『遺物の知識 初級』
何だか変な題名だが、どうやら、これが、団子鼻の提供する「金で買える経験」、ということらしい。
本を読んだくらいで、とも思うが、例のバックス氏も、父親の残した本から学んだという。
読むこと自体は無駄ではあるまいし、この不思議な小人のすることだ。きっと何かしら効果はあるだろう。
「それじゃあ……」
自由安価:どれを習得する?
先着で2票集まったものを習得します。尚、効果は以下のINFOの通り。
=====INFO=====
・探険の心得……探険中、あらゆるコンマ判定について、Lv*2の補正を与える。
・交渉術……対人交渉時に行われる判定について、Lv*5の補正を与える。
・遺物の知識……理知判定により、遺物が何であるかを自分で鑑定出来る。
=====INFO=====
=====システム=====
「遺物の知識」で決定しました。
では、早速書いていきます。
=====システム=====
「じゃあ、『遺物の知識 初級』をお願いします」
「了解したよ。では……」
選択された本を器用に差出し、残りの本を元の物陰に戻す。
団子鼻が戻ってきた時、アルジールは、まだその本の表紙を見つめていた。
「どうしたんだい?」
「あ、いえ。まだお代も払ってないのに、読めません」
おやおや。思わず団子鼻は苦笑する。それを見て不思議に思うのは、アルジールの方であった。
買ってもいないものを利用するのは、泥棒と同じではないのだろうか。
何がそんなにおかしいのかしら?
実は、彼女は、未だ本屋というものに立ち入ったことがない。
だから、立ち読み、などどいう概念も、それをやっている人間が少なくないことも、知らないのだ。
微かな笑いを湛えたまま、団子鼻は続ける。
「いや、失礼。そうだね、確かにそうだ。しかし、まぁ、此処では代金を払わなくても、本を読んでもらって構わないよ」
「え、でも」
「そうだね。食事をしに店に入ったら、大体は食べた後で会計をするだろう? それと同じと思って欲しい」
「あぁ……。そういうことなら」
ようやく納得がいったアルジール。それでは、お言葉に甘えて、と、彼女は本の表紙を開き、早速読み始め
――――――――――
最早、文明は失われて久しい。
ものも、名前も、概念も、何もかも、忘却された。
しかし、残滓は残っている。
忘れてくれるな。
確かに、我々は此処に居たのだ。
「……あれ」
気がつくと、アルジールは、本を片手に立ち尽くしていた。
おかしい。確かに自分は、今さっき本を読み始めたばかりなのに。
そう思って、本の表紙を見ようとして、気付く。題名が、消えている。
ぱらぱらと、ページをめくる。白紙。何も、書いていない。
「いやはや。まさか、此処までとはね」
「え……」
足元では、団子鼻が、その細い目を大きく見開いていた。
「君は……そうだね、運命に愛されている。これは驚くべき事実だ。ヒトという種族が到達し得る、ある一つの極点に既にいるということだからね」
「運命、に?」
「君のような人間が探険家になるのは、さて、何時振りか。これは先が楽しみだ」
其処まで言って、団子鼻の目は、いつものように柔らかく閉じられた。
先程までの驚愕は、もう見えない。しかし、その目に映る色は、これまでとは少し違って見える。
「……さて。君の頭には、もうしっかりと知識が刻まれている筈だ。だが、少し疲れているようだからね。もう今日は帰って、休んだ方がいい」
「ああ、お代のことだが、君からは取らないことにしたよ。その代わり、探険が終わって、何か技能を覚えたいと思う時は、是非此処に来て欲しい」
「理由は、まぁ、色々あるが。君という人間に、私は興味を抱いたんだ。だから、より多く、君と話をしたいんだよ」
「さ、今日はこれでおしまいだ。早く帰って、横になりなさい」
それから先のことを、アルジールはよく覚えていない。
昼に食事を取った後の時のように、気がついたらギルドに帰り着いていて、気がついたらベッドに寝ていて。
気がついたら、深い眠りに落ちていた。
=====INFO=====
技能「遺物の知識 Lv.1」を習得しました。
技能学習点を1消費しました(1→0)。
=====INFO=====
4月14日 1/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
「……」
ガンガンと、頭を殴られた様な痛み。それと同時に、アルジールは最悪の目覚めを迎えた。
むくりと起き上がってみれば、自室である。
「……痛っ」
頭の中に、情報が流れる。それは、無数の『遺物』に関する知識であった。
これが、技能の獲得。団子鼻が齎した、知識。
「……うん」
何はともあれ、約束通り、自分を鍛えることには成功した。なら、それでいい。
あの時起こった諸々については、確かに気になる。しかし、あの時の様子を見ると、聞いてもごまかされそうだ。
なら、話してくれるようになるまで、待つだけ。その間、探険家として修行を積まなければ。
アルジールは、頭痛が収まるのを待ってから、行動を開始した。
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
(1)管理者〔遺物鑑定の結果を聞く〕
(2)団子鼻
(3)不思議な料理屋
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
遺物の知識Lv.1
所持金:440ドラール
装備学習点:0
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
まずは、昨日頼んだ遺物の鑑定結果を聞きに行かなければ。いつまでも管理者を待たせるのも悪い。
そう思ったアルジールは、諸々の身支度を整えてから、一階に降りた。管理者の定位置がそこなのは、数回しか顔を合わせていなくても、もう分かっていた。
案の定、彼女は、執務机で作業に勤しんでいた。いつも通り、無表情のままだ。
「おはようございます、管理者さん」
「ああ、アルジールさん。おはようございます」
昨日と同じように、声を掛ける。挨拶は大事。親の教育は、アルジールの骨身に染みている。
一方、その後には、世間話をするでもなく直ぐに本題に入るのは、彼女自身の口下手が原因である。人とあまり長く話すのは、彼女も得意ではなかった。
「あの、昨日頼んだ遺物の鑑定なんですけど」
「ええ、既に完了しています。報酬の用意もありますので、少しお待ちを」
そういうと、管理者は執務机の引き出しを開け、中から、書類と封筒を取り出した。
書類の方が、鑑定結果と領収書。封筒の方が、現金らしい。
「ああ、鑑定結果については、具体的な内容をお伝えすることも出来ますが、どうされますか?」
「具体的な内容、というと?」
「この遺物はこんなもので、希少性がどの程度だから、報酬はこれだけだ、というような説明ですね」
「あぁ、成る程」
聞いても聞かなくても、一応探険家としては大きな問題はない。時間を取ると言っても、少しだけだろう。
本当に何方でも良いようだが、どうしようか。
選択安価:↓2 1.鑑定結果を聞く? 2.聞かない?
=====此処まで=====
今日は安価を取っておしまいです。
ようやく時間も取れるようになったので、今後はある程度は安定して更新出来るかと思います。
……しかし、何というか、思いもよらない隠しフラグを片っ端から回収して、ガンガンストーリーが進んでいるなぁ。
悪いことではないのですが、話の筋立てをちょっと変えないといけないかもしれない。
本当はもっと沢山探索をこなしてから色々イベントを挟むつもりだったんですが。
安価とコンマで進めると、本当に先がわからない。それが面白いんですが。
では、お付き合い頂いて有難うございました。
明日も……多分同じくらいの時間帯でできるかな。
お疲れ様でした。
こんばんは
ごめんなさい、少し遅れます
大変お待たせしました、始めたいと思います。
=====此処から=====
「じゃあ、聞かせてもらってもいいですか。やっぱり、遺物がどんなものなのかは気になるので」
「承りました。では、お聞かせ致します」
アルジールの返事を聞いて、管理者は、領収書と封筒を一度机に置いてから、鑑定結果を読み上げ始めた。
「提出頂いた順番に、説明致します。まず、懐中時計らしいものですが、これは見た目通り、時計でした。
しかし、とても高度な技術が使用されているらしく、ネジを巻く必要がなく、また時間を極めて精密に刻みます」
「ネジを巻かなくていい、懐中時計……」
「次に、小さな黒い箱。これはどうやら、情報を内部に格納出来る機械の類のようです。
『連邦』でも、軍の一部以外ではまだ普及していない、かなり希少な物体です」
「えっ。そんなすごいものなんですか」
「そんなすごいものですね。報酬も高くなります」
「おぉ……」
「次に、ゴム皮膜に覆われた線。比較的単純な構造をした金属線が内包されていました。
調査の結果、何かしらの電気信号を受け取り、音に変換して出力するものと分かりました」
「信号を、音に。蓄音機みたいなものなんでしょうか」
「おや、アレをご存知ですか。その通り、原理は違えど、引き起こされる結果は同じです」
(使えるようなら、使ってみたいかも……)
「次に、凹んだ金属板。これはどうやら、『飛行機』を構成するパーツらしいようですね」
「……飛行機? っていうと、最近都会で作られたっていう、空を飛ぶ乗り物の?」
「そうなります。旧世界では、現在よりも遥かに多く飛行機が飛んでいたといいます。
それが壊れた時に外れた、機体の一部なのでしょう」
「空を飛ぶ、か……」
「次に、薄い金属質の板。此方も希少品です。先の小さな黒い箱と同様、情報を格納出来る機械のようです。
しかも、これは軍でも研究段階にある、更に複雑で小型のもののようですね」
(また希少品! 何だか幸先がいいなぁ)
「次に、ガラスで出来た球。現在トラムツキーでも使用されている、電気による照明
……電灯の、実際に明かりを発する部分と、構造的な類似が見られます」
「あの、明るい奴のですか?」
「はい。ただ、利用されている原理についてはかなり相違が見られます。
こうした物品は珍しい為、少し報酬が上乗せされています」
「成る程……」
「あれ?」
管理者の言葉は、そこで止まった。
アルジールは、戸惑った。確かもう一つ、向こうで見つけた、苔だらけの骨らしいものについて、鑑定を依頼したのだが。
「済みません、管理者さん。まだ鑑定を依頼したものがあったと思うんですが」
「はい?」
「いや、あの。苔むした骨、みたいなものの鑑定を」
「……はい?」
「えっ、と……」
「……はい?」
「……」
「……はい?」
はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。
蓄音機の針を何度も戻して、同じところだけを聞いているような。
管理者は、同じ言葉を繰り返し続ける。
ガラスの様に透き通った瞳には、何も映し出されていなかった。
(……何、これ)
二桁コンマ安価:↓1 100-幸運【30】以下が出てしまうと……
「……」
ふと、思い出す。そういえば、実家に居た頃に、似たような光景をみた様な。
あれは、そう、確か、家の小屋で、機械をいじっていた時に……
「……あ」
その光景をはっきりと脳裏に思い浮かべた時、アルジールは、一つだけ管理者を元に戻す方法を考えついた。
普通は、こんなことはしない。が、どうもこんな様子を示すものには、その手段が有効なことが多いというのは、経験則でもあった。
小さく、ごめんなさいと呟く。そして、彼女は、まだ同じ言葉を繰り返し続ける管理者に向けて―――
思い切り手を振り上げ、そして振り下ろした。
頭に向けて。大体大雑把に斜め四五度程の角度で。それは勢い良く。
ゴイン、と、重い音。感覚をなくしたかと思うほど強い痺れが、アルジールの手を襲う。
どう考えても、人間の頭からする音ではない。が、痺れの強さに悶えるアルジールは、そのことには気づかない。
そのままアルジールがバタバタと慌てていると、やがて、一撃を呉れたきり、前のめりの姿勢になったまま動かなくなった管理者が、再び動き出す。
大丈夫かしら、と見つめるアルジールをよそに、管理者は、いつもの直立姿勢に戻り、いつもの無表情で、アルジールを見つめ返した。
暫く、視線を交わす。また妙な状態になるのでは、という心配を抱えたアルジールとしては、気が気でない時間。
しかし、そんな心配は無用であると、管理者が告げた言葉で知ることになる。
「……おはようございます、アルジールさん。どうされましたか?」
結論から言ってしまえば、管理者は、先程あった諸々のやり取りを覚えていなかった。
どうやら、自分の経験則……「壊れたものには斜めに手刀を呉れれば結構直る」というのは、人間にも適用されるらしいと、妙な確信をアルジールは抱く。
実際の所、それがどの程度正しいかなど、分からない。
しかし、それはそれとして、確かにおかしくなっていた管理者は戻った。だから、それで良かった。
ただ、先の様に、苔むした骨のことには一切触れないように、同じ話題を聞き直すのは、少し骨が折れたが。
ともあれ、その結果として、アルジールに与えられた報酬も判明した。
410ドラール。郷里の近くの鉱夫が一日に貰う額と、殆ど変わらない。
自分の年若さからすれば、信じられない程の高収入だった。
また、鑑定された現物は、一度アルジールの手元に戻された。売却を望むなら、管理者に話を通せば、然るべき筋へ売却可能だという。
今のところ、金には困っていない。必要ならば手放す、という方針で差し障りはないだろう。
「……はぁ。昨日から、疲れることばっかり」
一旦自室に戻って、ベッドでため息を吐く。一体、何度私は驚かされたり変な体験をすればいいのだろう。
探険をしに私は田舎を出てきたのであって、都会の真ん中で、こんな不思議なことにばかり出会しても、こう、何か求めているものとは違う。
それに、姉を探す目的に資することは、何も起こっていない。
人見知りのするアルジールは、赤の他人が絡まなければ、意外と前向きな根っこを持っている。
しかし、それを踏まえても、何度も重なる不思議な出来事は、彼女の精神に負担を掛けていた。
4月14日 2/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
しかし、何時までもぼんやりしていると、折角の時間が勿体無い。
アルジールは、ベッドの上で、考え始めた。
「ふう。どうしようかなぁ」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
(1)休息
(2)所持品整理
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
(1)管理者
(2)情報屋の団子鼻
(3)不思議な料理屋
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
遺物の知識Lv.1
所持金:850ドラール
装備学習点:0
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
=====此処まで=====
今日はこのあたりで……
大分前になりますが、アルジールが鑑定を依頼したものの内、まずかったのは『苔むした軽石の情報』でした。
何がどうまずいのか、とか、管理者が一体何者なのか、とか、そのあたりは、進行の中でわかる、かも?
後、質問なのですが、此方で提示するコンマ安価の時、
『コンマが幾らの時どうなる』
という条件も示したほうがいいでしょうか。それとも、今のままマスクデータにしておいても大丈夫でしょうか。
必要そうなら、今後は提示する方針にしたいと思います。
明日も同じ時間か、もう少し早く出来るかもしれません。
では、お付き合い頂いて有難うございました。
皆様、お疲れ様でした。
あ、安価は↓のものを取ります
ゴメンナサイ、今日はおやすみにします
少し疲れました……
お久しぶりです
これだけ放置しておいて、今更どの面下げて、という感じですが、>>1です
年始以降諸用で忙殺されておりまして、更新は当分できそうもないのが現状なのですが、ご報告までに
此処をエタらせるつもりはありませんが、8月前後までは手をつけられそうにありません
保守して頂いた方、またご期待頂いている方には申し訳ありませんが、そこまでお待ち頂ければと思います
時々、此方を覗きに来ますし、書く時間がある程度確保出来るようでしたら、安価一つ分だけ物語を進める、ということは出来るかもしれません
が、基本的には8月まで待っていただくことになると思います
お詫びというか、こういった世界観が楽しい、という方に向けて、元ネタへの直接案内をしようかと思います
以下のURLのアンダーバーの後に、全半角小文字で「ワールド」と打ち込んでみてください
ttps://www46.atwiki.jp/fantastical_/
お久しぶりです、>>1です。
ぼちぼち目処がついてきました。お盆休み前後には再開できそうです。
開始する前にはもう一度お知らせしますので、その折には是非ご参加頂ければと思います。
お待ちいただいている方には申し訳ありませんが、今しばらくお待ち下さい。
ふ、復活していた……
駄目かと思っても待った甲斐があった
今後折を見て続けていくつもりです
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