王様「何じゃ?申してみよ」
家臣「はい、実は・・・王様の・・・」
王様「ワシの?」
家臣「王様の、、、足が臭いのです・・・」
王様「お主、自分が何を申しておるのか分かっているのか?」
家臣「理解した上で充分に思考した上でのご申告であります・・・」
王様「ううむ。して、どの程度の臭みなのだ?」
家臣「は、はい。ハッキリ申しますと、剣道部の胴着レベルであります」
王様「なんと!それほどであったか!」
家臣「なんとか、匂いを緩和して頂く事はできないでしょうか?」
王様「ううむ。では検討してみようではないか」
家臣「ありがとうございます!!!」
王様「うむ。下がってよい」
家臣「ハッ!」ギィイバタンッ
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翌日
家臣「王様、折り入ってお話が・・・」
王様「何じゃ?またか?申してみよ」
家臣「はい、実は・・・王様の・・・」
王様「ワシの?」
家臣「王様の、、、口が臭いのです・・・」
王様「お主、昨日に懲りず今日までもか!?」
家臣「はい、充分に思考した上でのご申告であります・・・」
王様「ううむ。それで、どの程度の臭みなのだ?」
家臣「は、はい。ハッキリ申しますと、牛乳を拭いた雑巾の匂いであります」
王様「なんと!それほどなのか!」
家臣「なんとか、匂いを緩和して頂く事はできないでしょうか?」
王様「ううむ。では検討してみようではないか」
家臣「ありがとうございます!!!」
王様「うむ。下がってよい」
家臣「ハッ!」ギィイバタンッ
そのまた翌日
家臣「王様、折り入ってお話が・・・」
王様「・・・・申してみよ」
家臣「はい、実は・・・王様の・・・」
王様「うむ」
家臣「王様の、、、脇が臭いのです・・・」
王様「ワシは臭さしか無いのか・・」
家臣「申し訳ございません・・・」
王様「ううむ。それで・・・どの程度なのだ?」
家臣「おっさんの寝た枕の香りの30倍程度の匂いであります」
王様「ええい、分かりづらいではないか!」
家臣「なんとか、匂いを緩和して頂く事はできないでしょうか?」
王様「検討はしてみようぞ・・・」
家臣「ありがたき幸せであります!!!」
王様「。。。下がってよい」
家臣「ハッ!」ギィイバタンッ
そのまたそのまた翌日
家臣「王様、折り入ってお話が・・・」
王様「待て」
家臣「・・・?どうされました?」
王様「今、ワシはミントのガムを噛み、シーブリーズを脇に染み込ませ」
王様「足が蒸れぬ様にサンダルを履いておる」
家臣「はい!理解しております」
王様「理解しておるなら良い。申してみよ」
家臣「王様の、、、顔が臭いのです・・・」
王様「いっそ隠居してしまおうか・・」
家臣「それは、なりません!王様は国民から絶大な評価を受けております!」
王様「家臣から超絶的なクレームを受けているのだが?」
家臣「申し訳ございません!」
王様「それで、顔が臭いとは一体どういう事だ?」
家臣「間近で見るとむず痒い見た目をしているのです」
家臣「大臣やその他の役職からも同じ報告が・・・」
王様「」
家臣「なんとかして頂く事はできないでしょうか?」
王様「」
家臣「それでは失礼いたします」ギィイバタンッ
王様「」
そのまたそのまたそのまた翌日
王様は寝室で首を吊って亡くなられました
どうして王様は亡くなられたのでしょうか?
家臣であり、王様の右腕として長年、傍に
寄り添わさせて頂いた私としては理解しようにも
理解しがたい事実でございました。
どうして王様は亡くなられたのでしょうか?
完
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