加蓮「あぁぁぁぁぁぁああ！！！！？」

未央「どうしたのかれかれ…いきなり大きな声だして」

幸子「加蓮さんが大きな声出すのめずらしいですね、どうしたんですか？」

加蓮「夏休みの宿題が終わってない…」

幸子「えぇ！？それやばくないですか！？」

未央「…ウン、ヤバイネ」

加蓮「ごめん…二人とも遊びに行く予定だったのに…」

幸子「まぁここしばらく忙しかったから仕方ないですね」

未央「…ウン、シカタナイネ」

加蓮「それでお願いなんだけど…二人ちょっと手伝ってくれない？」

幸子「できる範囲なら…」

加蓮「幸子はもう終わってるんだ」

幸子「当たり前ですよ！ねぇ、未央さん？」

未央「ウン、アタリマエダヨネ」

幸子「未央さん？」

加蓮「未央…？」

未央「ナツヤスミノシュクダイナンテナカッタンダヨ」

幸子「その反応は…もしかして未央さんも終わってないんですか？」

未央「…………」

加蓮「未央…白状しなさい、終わってないの？」

未央「私も…終わってない」

加蓮「未央もかぁ…」

未央「でもでも読書感想文とかは終わってるんだよ？」

加蓮「アタシもそこらへんは終わってる」

幸子「何でそんな時間のかかりそうなものが終わってるんですか…」

加蓮「移動中とかにさくっと本を読んじゃったら書くだけだし…」

未央「右に同じ…」

幸子「逆に何が残ってるんですか？」

加蓮「自由研究」

未央「日記」

幸子「なんで二人とも小学生みたいな宿題が出てるんですか？」

加蓮「アタシは生物の課題が自由研究なんだよねー、お花って今からでも間に合うかな？凛に聞いてみようかなぁ…」

未央「私も国語の宿題なんだけど毎日は書いてる暇が無くってさ…」

幸子「植物って…さすがに間に合わないでしょ」

加蓮「だよねぇ…どうするかなぁ…」

幸子「生物の話なら別に動物でも良いんじゃ無いですか？」

未央「確かに」

幸子「動物の話ならこの間お仕事で行ったふれあい動物園からうまく動物の生態とかにしたらできるんじゃ無いですか？」

加蓮「幸子って天才？」

幸子「カワイイボクにかかればこんなの朝飯前ですよ！」

未央「さっちー、私のも一緒に考えて！！！」

幸子「なんで中学生のボクが高校生の二人に勉強のことで頼られてるんですか…？」

未央「そこのところ頼むよー！」

幸子「仕方ないですね…」

未央「やったー！それで日記なんだけど…」

幸子「そんなのスケジュール見直して当日のこと思い出したら良いじゃないですか、ボク達はアイドルなんですから普段のお仕事のこととか書くことはたくさんあるでしょ？」

加蓮「未央…がんばろ？」

未央「うぅ…めんどくさい…」

幸子「それじゃあボクは用事も無いのでこの辺で失礼しまーす」

加蓮「えぇ！？幸子帰るの！？」

幸子「だってボクは宿題終わってるんですから」

未央「手伝ってよさっちー！」

幸子「宿題は自分でやるものですよ」

加蓮　未央「そんなぁ…」

加蓮「ねぇ未央…どれ位終わった？」

未央「後半分くらい…？かれかれは？」

加蓮「使う資料はPさんにネットから出してもらったから後はまとめるだけ…」

未央「あと少しだ…がんばろ」

加蓮「おー…」

ガチャ

幸子「進捗はどうですか？」

未央「さっちー！？」

加蓮「帰ったんじゃ無かったの！？」

幸子「二人が頑張ってるのに帰れるわけないじゃないですか」

未央「さっちー…」

加蓮「幸子…」

加蓮「ん？あれ？じゃあ今までどこ行ってたの？」

幸子「ちょっとコンビニにいって頑張ってる二人に差し入れをですね…」

加蓮「幸子！好き！！！」

未央「さっちー！！！そういうところカワイイ！！！」

幸子「フフーン！！カワイイボクに任せてください！」

加蓮「差し入れはなんだろなぁ…」

幸子「プリンとかですね、疲れた頭には甘いものが一番ですよ」

未央「あー…たまりませんなぁ…」

幸子「じゃあ食べ終わったらちゃんとやりきりますよ！」

加蓮　未央「はーい…」