【グラブル】グラン「あれがグランサイ……え?」(14)


ラカム「おおよ」

ラカム「あれが俺の自慢の騎空挺」

ラカム「グランサイファー号だ」

グラン「…………」

カタリナ「…………」

ビィ「…………」

ルリア「…………」

ラカム「どうした? お前ら?」

グラン「え!?」

グラン「あ……その」

グラン「り、立派な……船……ですね」


ビィ「お世辞はよそうぜ、グラン」

ビィ「悪いけど、赤錆スクラップの山にしか見えねぇぜ?ありゃ」

グラン「ビィ!」

ラカム「ははは、やっぱりそう見えるか」

ラカム「正直で結構なことだぜ!」

グラン「す、すみません……」

ラカム「いいって事よ」

ラカム「そういうのには慣れているからな」

カタリナ「でも……ずっと修理していると聞いているが」

カタリナ「あの巨大さ……どう見ても一人の手に余るのでは?」

ラカム「……いいんだよ」

ラカム「俺が好きでやっている事だからな」



     そうだ、まさにその通りだ。

     夕日を浴びて死んだように沈黙する騎空挺グランサイファー号。

     しかし、その中では、着々と……


グラン「……なぜか荘厳なBGMとナレーションが聞こえるんですけど」

ラカム「空耳だろ」

ラカム「さ、気が済んだのなら宿に帰って」

ラカム「明日の計画でも練るんだな」

グラン「はあ……」

グラン「…………」


―――――――――――

グラン「ラカムさん!」

グラン「この島から脱出したいので手を貸してください!」

ラカム「……すまんが」

ラカム「俺にも事情があってな……俺はあいつと飛びたいんだ」

カタリナ「しかし……こう言っては失礼だが」

カタリナ「あのようなサビだらけで動きそうも無い騎空挺では……」

ラカム「あいつは俺がガキの頃からあそこに落ちててな」

ラカム「誰にも持っていかれない様に偽装を施してあるんだよ」

カタリナ「な……では、グランサイファーは飛べる状態だと?」

ラカム「……のはずなんだが」

ラカム「なぜか動力に火が入らなねぇ」

ラカム「昔風に言えば……『船に認められてない』って事なのかもな」


     ゴー!

グラン「うわっ!?」

カタリナ「な、なんだ、この風は!?」

―――――――――――

フュリアス「これでポート・ブリーズはお終いだァァァッ!」

フュリアス「あと他の騎空挺はぶっ壊してやったからな!」

フュリアス「ぎゃはははは!」

―――――――――――

ティアマト「あんぎゃー!」

―――――――――――

ラカム「あのハゲチビメガネ! なんてことしやがる!」


ラカム「くそっ……こうなったら!」

カタリナ「飛ばすのか!?この騎空挺を!?」

ラカム「へへ……もしかしたらよ」

ラカム「コイツには飛ぶ時ってのが、分かっていたのかもな……!」

ラカム「さあ……飛ぼうぜ!」

     ……ゴゴゴゴゴゴゴゴ

グラン「!」

ルリア「う、動き出しました!」

カタリナ「行けそうか!? ラカム殿!?」

ラカム「ああ……今までに無かったくらいご機嫌だぜ!」

ラカム「偽装解除!」

     ガガン! バラバラバラ…

ラカム「抜錨!」


     ドドドドドドドドド… ババン!

ビィ「信じらんねぇ……あの鉄くずが飛んだぜ!」

グラン「な、なんか……全然釈然としないんですけど」

カタリナ「まあいいではないか、グラン」

ルリア「これで何とかなりそうですね!」

グラン「これがグランサイファー……」

ラカム「そうだ、ヤm……グランサイファーだ」

ラカム「うt……騎空挺グランサイファー号だ!」

グラン「今ヤ○トとか言いかけた!」

グラン「これ騎空挺じゃ無いでしょ!?」

グラン「ガ○ラ○と戦うやつでしょ!?」


ルリア「まあまあグラン」

ルリア「とりあえずティアマトとお話しないといけませんから」

グラン「……妙になじんでるね、ルリア」

ラカム「よっしゃ!」

ラカム「なんか分からんけど、うえに行けばいいんだな!」

―――――――――――

ティアマト「あんぎゃー!」 ビーム乱射

―――――――――――

カタリナ「うわあああっ!」

グラン「くっ!今の攻撃、かなりやばくないか!?」

ラカム「大丈夫だ」

ラカム「波○防壁、展開!」

グラン「」


カタリナ「おお!光の攻撃が弾かれていく!」

ビィ「すげぇな!グランサイファーは!」

グラン「確かにすごいけど!助かってるけど!21○9版だけど!」

グラン「おかしいから!」

ルリア「あ!ティアマトが見えます!」

―――――――――――

ティアマト「あんぎゃー!」 ビーム乱射

―――――――――――

ルリア「きゃあああっ!」

ラカム「ちっ……聞く耳持たずって感じだな」


ルリア「いいえ!」

ルリア「私の声は届いてます!……でも」

ルリア「何かが……何かがティアマトを操ってるんです!」

カタリナ「何だと!?」

ラカム「あのハゲチビメガネ!本当にろくでもねえな!」

グラン「何か……何か方法は!?」

ルリア「あそこ……ティアマトの首の根元くらいにある水晶」

ルリア「あれを壊せば!」

ラカム「よし!グラン!」

ラカム「ちょっとそこの席へ座れ!」

グラン「へ?」

ラカム「いいから座れ!」

グラン「は、はい」


グラン「で、何をすれば……」

ラカム「そこに1番2番4番砲塔の照準機がある」

ラカム「簡単に言えば、そこの数字が全部9ゾロになるように動かして」

ラカム「ショッ○カ○ンをティアマトの水晶に向かってぶっ放せ!」

グラン「言った!今言った!」

グラン「それって○マトの武器だよね!?間違いなく!」

ラカム「いいから早くやれ!」

グラン「もうやけくそだ!」

     ドギュウウウウウンッ!!×3

ティアマト「あんぎゃー!?」

カタリナ「目標消滅!」


グラン「消滅しちゃダメでしょ!?」

ルリア「あ……大丈夫みたいです、グラン」

―――――――――――

ティアマト「ありやとー」

―――――――――――

グラン「……いいのか……これで本当に良かったのか……」

ビィ「深く考えないようにしようぜ、グラン」

ラカム「さあ、凱旋だ!」

―――――――――――

グラン「……という訳でして」

グラン「操舵士になってくれませんか?」


ラカム「星の島イスカンダ……イスタルシアで待つか」

グラン「うん。 絶対に言いかけると思った」

ラカム「いいじゃねぇか。 乗ったぜ、その話」

グラン「ですよねー」


     こうして……はるか16ま……

     グランの長い旅は始まったのでした。


     おしまい


グラン「やっぱり納得いかなーい!!」

夕日に眠るヤ○トを聞いてたら、こんな話を思いついちゃった。
ほぼ出オチなので続きません。お粗末~

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