熊野「花火大会…ですの?」 (85)
キャラのコレじゃない感は許してください。
遅筆&書き溜めを投稿する形になります。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503383529
提督「あぁ、お前の名前の付いた花火大会が開催されているんだ」
熊野「はぁ?それがどうかなさいまして?」キョトン
提督「いや、さ。ここ最近お前も頑張ってるし、一緒に花火大会行かないかって」
熊野「そうですか…」
提督「あ、別に嫌なら…無理しなくて良いんだぞ?」
熊野「別に一言も嫌とは言っていませんわ!わたくしの名前の付いた花火大会ですね?是非行かせて貰いますわ!」
熊野「それはそうと、それはこの鹿屋から近いのでして?」
提督「そこが問題なんだよ!」
熊野「何故威張るんですの…?」
提督「ここ鹿屋は九州の南部鹿児島県に位置している、因みに熊野大花火大会は三重県の熊野市で行われる」
熊野「凄く遠いですわね…わたくしは海からでも行けますが提督はそうもいきませんわね」
提督「それに数日とは言え鎮守府を開けることになる、勿論休みにする予定だが敵は休みなど関係なしにやってくるしな」
熊野「もっと近くの花火大会ではダメですの?確かにわたくしの名前の付いている花火大会は気になりますわ、でもそこまで無理していく必要ありませんのよ?」
提督「いいんだよ、ここで」
熊野「そう…わかりましたわ」
提督「じゃあ3日後に出発するから、数日分の衣類とか準備しておいてくれ」
熊野「了解ですわ!」
―13:39―最上型の部屋―
熊野「ふんふふん~♪」
鈴谷「ん~ぁ、ねっむーい」
熊野「あら、鈴谷」
鈴谷「ちぃーっす、熊野は何してるの?」
熊野「準備ですわ」
鈴谷「あー昼寝の準備ね」
熊野「それだけでは無いのだけれど…まあいいですわ」
鈴谷「ん~鈴谷もねっよかな~」
熊野「それが良いと思いますわよ、仮眠も美容には必要ですわ」
鈴谷「じゃあ寝るね~おやすみ、熊野」
熊野「えぇ、お休みなさい鈴谷」
熊野「っと…どうせですし浴衣も持って行きましょうか」ブツブツ
ガチャリ―。
最上「熊野はいるかい?」
熊野「どうかしたんですの?熊野に何かご用?」
最上「提督が伝え忘れたことがあるって言ってたよ」
熊野「あら…そうですか、ありがとうですわ」
最上「うん!ってそこで寝ているのは鈴谷かい?」
熊野「えぇ、眠たかったようですわ」
最上「んーじゃあボクもちょっと寝るね、熊野が帰ってきたときにまだ寝ていたら起こして欲しいな」ノビ-
熊野「わかりましたわ、それではおやすみなさい」
最上「うん!お休み熊野」
―13:42―執務室―
熊野「それで伝え忘れとは何ですの?わたくし14:00位から食事の後の仮眠を取るのが日課なので早くして欲しいですわ」
提督「あぁ、すまんな。色々と考えたんだがな、新幹線でちょくちょく降りて色んな所観光しながら行きたいんだがそれで問題ないか?」
熊野「別に良いですわよ、わたくし以外に他に誰かいらっしゃるんですの?」
提督「え?お前と俺の二人だけど?」
熊野「えっ?二人きりですの?」
提督「ああ、お前を労うためだしお前だけで良いかなって。本当は間宮さんも誘いたかったけどな」ハハハ
熊野「そう、二人きりですのね」
提督「嫌だったか?」
熊野「い、いいえ!提督が折角!わたくしの為に企画してくださったんですから行かせて頂きますわ!」
提督「そう言ってくれて嬉しいよ」ニコ
熊野「ふふ、ではわたくしはそろそろ仮眠を取らせていただきますわね」
提督「あぁ、変に呼び出したりしてすまなかったな」
熊野「あなたは提督でわたくしはあなたの部下ですわ、謝ったりしてほしく無いですわ」
提督「ははっ、確かにその通りだ」
熊野「ではこれで、失礼しますわ」
提督「おう、おやすみ」
バタン―。
提督「…っと…青葉」
青葉「はいはーい青葉です!」スッ
提督「やっぱり居たか…」ハァ
青葉「提督が青葉をこんな体にしたんですよ?」ウルウル
提督「誤解を招くようなことを言うな…誰もお前に忍者みたいな潜伏スキルを持たせた覚えは無い」
青葉「まあそれは置いておいて何かご用ですか?」
提督「どうせ知ってると思うが花火大会に行くんだよ」
青葉「要するに青葉に花火を見る二人を撮れってことですね???」
提督「よく分かったな」
青葉「アレ?マジですか?冗談のつもりだったんですけど」
提督「…すごいな、お前」
青葉「えへへ、それほどでもです」
提督「因みに旅費は取材費として俺がなんとか工面してやるから最高の1枚を撮れよ?」
青葉「了解!」
提督「あと"ついで"に言っておくが新聞には旅が終わってから書けよ??もし先に書いたら…その時は分かるな?」ニコニコ
青葉「…い、いやだなぁ、て、提督は青葉を疑うんですか??」
提督「うん、一番しそうだし」
青葉「酷い!!!!」
提督「さあ散った散った」
青葉「むぅ…(´・ω・`)」
とりあえず一旦ココまでで。
書き溜めがある程度出来れば投下しに来ます
青葉は司令官呼びですよ
>>12
指摘ありがとうございます、確かにそうでしたね…
この鎮守府の青葉ちゃんは提督呼びと言うことでお願いします!
今から投下していきます
―3日後―10:36―鎮守府入り口―
熊野(提督遅いですわね…この熊野を待たせるなんて)
提督「…ハァハァハァ、待ったか?」
熊野「えぇ、待ちましたわ。すごーく待ちました」
提督「因みにどれくらい待った?」
熊野「レディは遅れてくるものですから、せいぜい20分位ですわね」
提督「そっか…すまん」
熊野「いいですわ、別に怒ってなどいませんし……それでも罪悪感を感じるなら、楽しい旅にしてくださいね?」
提督「!? ああもちろんだ!」
熊野「それで最初はどうなさるおつもりで?」
提督「ん?あぁ、タクシーがそろそろ来るはずだからそのタクシーで駅まで向かおうと思う」
熊野「え?駅ってもしかして鹿児島中央までですの?」
提督「うん、まあ」
熊野「そうですか、わかりましたわ」
熊野(提督と狭い車内で密着…照れますわ///)
熊野「そ・れ・で?何か言うことはありませんの?」
提督「ん?……あぁ、その服凄く似合ってるよ。なんか珍しいなお前がそういう格好するの」
熊野「…20点ですわね」
提督「採点式かよ…一応聞くけど何点満点中?」
熊野「1000点ですわ!」ドヤァ
提督「マジかよ…」
熊野「マジもマジ、大マジですわよ?」
提督「じゃあ満点目指せるように頑張るわ」
熊野「せいぜい頑張って欲しいですわね」クスクス
ブロロロロ。
提督「っと、このタクシーだ」
運転手「いやぁ、すいませんね。ウチの若いもんが色々迷惑掛けたんでしょう?」
熊野「…?」
提督「あはは、別に良いですよ。今こうして来て貰ってるわけですし」
運転手「そうですかねぇ…あ、お荷物はトランクにどうぞ」
提督「ほら、熊野荷物寄越しな」
熊野「あ、はい分かりましたわ」
運転手「…どちらまで?」
提督「鹿児島中央まで」
運転手「分かりました、助手席に座られます?」
提督「あぁ、お気遣いありがとうございます。じゃあお願いします」
熊野(提督と密着じゃないのですわね…よかった)
―11:54―タクシー内―
運転手「そういえばどこにご旅行に行かれるんですか?」
提督「三重県の熊野大花火大会を見に行くんですよ」
運転手「三重県ですか、いいですねぇ。こういう職業をしてるのでやっぱりこの地を離れることが出来ないんですよね」
提督「奇遇ですね、私も出張以外であんまり離れられないんですよ」
運転手「もしかして軍人さんですか?」
提督「えぇ、まあ」
運転手「やっぱり!鎮守府前と言われたので軍人さんなのかなと思っていたんですよね」
提督「あはは、バレてましたか~」
運転手「後ろの可愛らしいお嬢さんは彼女さんですか?」
提督「! まさか、ただの…友人ですよ」
運転手「あ、着きましたよ」
提督「ありがとうございます」
運転手「8700円ですね~」
提督「はい、これで…あ、領収証貰えます?鹿屋基地で」
運転手「はい、っとこれですね。私は荷物出しておくのでお嬢さん起こしてあげてください」
提督「おーい熊野、起きろー」ペシペシ
熊野「んぅ…提督?…もう着いたんですの?」
提督「あぁ、次は新幹線だぞ」
熊野「ん~~~」ノビ-
運転手「じゃあお荷物ですね。ありがとうございました」
提督「こちらこそ じゃあ行こうか」
熊野「ええ」
―12:38―新幹線内―
提督「そういえば熊野は新幹線初めてか?」
熊野「ええ、すごくわくわくしますわ」
提督「博多まで一時間とちょっとで行けるんだから驚きだよなぁ」
熊野「そんなに早く着くんですの?!」
提督「俺も最初乗ったときは驚きだったよ」
熊野「わたくしが35.36ノットが最速ですのよ?それにしたって早すぎじゃありませんの?」
提督「そんなに顔赤くするなって、こっちは陸でお前は海だろ?大きさだって違うし仕方ないじゃないか」
熊野「そ、そうですわよね…」
提督「そうだ、これ買っておいたから食べな」っ駅弁
熊野「これは駅弁というやつですわね?灰干し…とは何ですの?」
提督「火山灰を使って魚の水分やアンモニアなどを抜くんだよ、そうすることで時間が経っても魚の嫌な匂いがしないんだ」
熊野「…スンスン、確かに生臭さはありませんわね」
提督「フフフ、美味いか?」
熊野「………それ天龍さんの真似ですの?全く似てないですし、少し…いえかなり気持ち悪いですわ」
提督「泣きそう」
熊野「知りませんわ!」
―13:20―熊本辺り―
提督「うーん、熊本は地震があったから少し様子とか気になってたけどそこまでなのかな?」
熊野「単純に被害が少ない地域を見ているだけなのではなくて?」
提督「そうか…確かにそうかもしれない」
熊野(提督の目…凄く真剣ですわ)
提督「あ、そうそう。今から30分位したら一度乗り継ぎのために博多で降りるぞ」
熊野「了解ですわ」
―13:58―博多駅構内―
熊野「んん~、暑いですわね」
提督「とか言いながら日傘取り出すところは流石だな」
熊野「紫外線はお肌を傷めますわ、対策するのは当たり前でしょう?」
提督「お、おう…」
熊野「提督、わたくしショッピングに出掛けたいですわ」
提督「ん、じゃあ行こうか」
熊野「え、付いて来られるんですの?」
提督「お前が一人で迷わずここまで帰ってこられるなら一人で行かせるんだが…」
熊野「…返す言葉もありませんわ」
提督「それで行きたいところに目星は付いてるのか?」
熊野「天神へ!!」
提督「ほいほい、じゃあバスで行くか」
熊野「へぇ、一律100円ですのね」
提督「良心的だよな」
熊野「提督のお財布に…ですわね?」フフッ
―14:12―福岡PARCO―
提督「ほえー、パルコなんて初めて来た」
熊野「わたくしもあまり来たことはありませんわ」ドヤァ
提督「ドヤるなドヤるな」
熊野「もう…少し位良いじゃありませんか」
提督「そういえば福岡と言えば軍艦防波堤と呼ばれるやつがあったな」
熊野「なんですの?それは」
提督「旧海軍の駆逐艦3隻が防波堤になってるんだよ『桃』型駆逐艦の『柳』と『秋月』型駆逐艦の『凉月』『冬月』の3隻で防波堤が作られているんだ」
熊野「いい話ですわね」
提督「ああ、軍艦としての役目を終えてからも国のために尽くしてるっていい話だよな」
熊野「あ、提督。この服を頂きますわ」
提督「それ俺が出すの…?」
熊野「ダメですの?」ウルウル
提督「うっ…いいけどさ…」
熊野「ありがとうですわ」
提督「てか、そろそろ戻らないと新幹線間に合わないし行こうか」
熊野「んっ、もう少し見たかったですが仕方ないですわね」
―14:33―新幹線内―
熊野「それで?次はどこで降りるおつもり?」
提督「広島駅だ、今日はここで一泊するからな」
熊野「そうですの。どこか行きたいところでもあるんですの?」
提督「大和ミュージアムって言えばわかるか?」
熊野「…ええ、なんでも色々わたくし達が軍艦だった時代のものがあるとか」
提督「まあそういうことだ」
熊野「…んぅ、わたくし眠くなっちゃいました、寝てもよろしくて?」
提督「ああいいよ、着いたら起こす」
熊野「ありがとう、ございます…提督」
―15:38―広島到着―
提督「おーい、着いたぞ」
熊野「ん…ふぁあぁ…おはよう…ございます」
提督「このあと呉まで電車で行くから」
熊野「わたくし少し緊張しますわ」
提督「へぇ、熊野でも緊張することあるんだな」
熊野「なんですの?そのわたくしは緊張しないみたいな物言い」ムス-
提督「いやさ、凄い意外だったからさ」
熊野「むぅ…」
提督「あんまり怒らないでくれ」
熊野「別に怒ってなんか居ませんわ!」
提督「えぇ…」
―16:02―大和ミュージアムチケット売り場―
熊野「ここが大和ミュージアムですのね」
提督「ああ、来てみてどうだ?」
熊野「なんか凄く…力強い力を感じますわ」
提督「中に入ったら多分もっと凄いと思うぞ」
熊野「では、入りますわね」
熊野「!! これは戦艦大和…」
提督「10分の1で再現した模型だそうだ」
熊野「やはり大きいですわね…」
提督「俺がお前をここに連れてきたのは、この大和の模型を見るためじゃないんだ」
熊野「他に何があるのですの?」
提督「ここだよ、大型資料展示室」
熊野「あら、零式艦戦六二型ですわね」
提督「これを見て欲しいんだ」ユビサシ
熊野「これは?」
提督「人間魚雷『回天』」
熊野「…っそんな…」
提督「旧日本海軍は不必要に多くの命を奪った。それは紛れもない事実だし、決して変わることの無い不変の歴史だ。この人間魚雷『回天』もそうだし、人間ロケットの『桜花』もだが…様々な特攻兵器を作り出した」
提督「『桜花』なんて駆逐艦を一瞬で沈められる兵器だ。それでも…どんなに優れた兵器でも人間の命を使ってまで使用してはいけないだろう?でも、したんだよ俺たち人間の先祖は…。軍艦の魂を有す艦娘のお前達からすれば憎いかもしれない」
提督「熊野、お前と共に日本に帰りたいと願った乗組員は犬死にだったと思うか?言い方は悪いが様々な船に見捨てられたと言っても差し支えのないお前は、それでも共に戦った乗組員の死は犬死にと言えるか?」
熊野「………わかりませんわ…そんなのわかりません…わたくしは確かに日本に帰りたかったですわ…でも…わかりませんわ」ポロポロ
提督「っす、すまん!泣かすつもりは無かったんだ」
熊野「だ、大丈夫ですわ…」
提督「今日はもう旅館に行こう、疲れてるだろ?」
熊野「少し回らせて欲しいですわ…ここにはわたくしが知らなくてはならないことが多い気がするので…」
提督「……熊野…」
とりあえずここまでになります。
因みに私自身大和ミュージアムに実際足を運びましたが回天を見たときの衝撃は今でも覚えています。
大和ミュージアムに16:00着……
その上で、右奥のあのブースから見るんだったら、他を回っている時間がほとんどなくなるぞ?
ましてや、旧日本海軍の軍艦の魂と記憶を持っているのなら一つ一つの展示品が心に突き刺さってくるだろうから。
>>29
確かに18:00までしか見れないので無理かなとは思いましたが進行上次の日に回すことも出来ずじまいでした、ご指摘ありがとうございます。
少しだけですが投下していきます。
―18:18―旅館に向かう道中―
提督「熊野、あのさー」
熊野「?」
提督「どうだった?大和ミュージアムは」
熊野「……正直見ていて辛かったですわ。もちろん面白いところもありましたが…」
提督「旅館に行ったら飯食ってそのあと少し散歩しないか?」
熊野「えぇ…わたくしも少し提督と落ち着いて話したいと思っていましたので」
提督「そうと決まれば旅館に早く行って飯食おうぜ」
熊野「あの…その、こちらのご当地の料理を頂きたいですわ」
提督「何が食べたいとかはあるか?」
熊野「お好み焼きを!」
―19:49―散歩中―
提督「ふぅ…食べたな」
熊野「美味しかったですわね、わたくしには少し量が多かったですが」
提督「俺が食べるハメになったしなぁ」
熊野「あら?美味しかったでしょう?」
提督「まあそうだけどさぁ」
提督(熊野と事実上間接キスしててそんなのどうでもいいくらい恥ずかしいわ)
熊野「ところでどこに向かっているんですの?荷物を旅館に置いてすぐ出掛けましたが」
提督「この近くに公園があるんだよ」
熊野「公園にわざわざこの熊野を連れてくるためだけに散歩を?」
提督「ただの公園じゃ無いさ、この長迫公園は」
熊野「知りませんわよ、わたくしに関係などないでしょう?」
提督「あるよ」
熊野「え?」
提督「ほら、これを見てくれ」
熊野「これは…」
提督「熊野、お前の軍艦だったときの慰霊碑だ」
熊野「……っ」
提督「なあ、熊野。もう一度聞いて良いか?お前は、『熊野』に乗って共に戦い日本に帰れぬまま死んでいった乗組員を犬死にだと思うか?」
熊野「…っずるいですわよ…提督は…わたくしがここで…こんなところで答えないなんて出来ないじゃありませんか」
提督「すまない…だがそれでもお前には答えて欲しいんだ」
熊野「負けると分かっていて戦争に行き、戦死する…確かに後世の人間から見れば愚かですわね。ただそれでも…『至烈ノ闘魂、至高ノ練度』の身を挺した行動を『犬死に』『無駄死に』なんてわたくしは思いませんわ」
提督「そうか…ありがとうな」ギュッ
熊野「て、提督!?」
提督「…俺の爺さんはな『熊野』に乗っていたんだよ」
熊野「そう…でしたのね」
提督「あぁ、お前に犬死にじゃないと言って貰えて嬉しかった」
熊野「そんなの…わたくしじゃなくても艦娘なら誰でもそう言いますわよ」
提督「…でも俺はお前に言って欲しかったんだ」
熊野「案外提督も甘えん坊ですのね」ナデナデ
提督「っこ、こら何をする!」
熊野「今位は気張らなくて良いですわ、自然なあなたで居てください」
提督「…ぅう…」
―21:57―旅館―
提督「今日は楽しかったか?」
熊野「そうですわね…確かに楽しかったですがそれ以上に考えてる気がしますわ」
提督「確かにそうかもしれないな…明日も多分そんな感じだけど大丈夫か?」
熊野「またわたくしに関係のある場所へ?」
提督「お前の艦内神社はどこが分霊元か知っているか?」
熊野「確か…熊野大社だった気がしますわ」
提督「そうだな、だから明日はその熊野本宮大社に行こうと思う」
熊野「参拝ですわね!」
提督「そういうことだ、もう明日も早いし寝ろよー?」
熊野「あら、提督はどちらへ?」
提督「流石に艦娘と二人きりで寝る度胸は持ち合わせてないよ」
熊野「ふふ、わたくしは別によろしいのに」
提督「あんまりからかうなよ?」
熊野「わかりましたわ、ではおやすみなさい」
バタン―。
提督「…ふぅ…青葉、どうせ見てるんだろ?」
青葉「あはは、バレてました?」
提督「付いてこいって言ったの俺だしな」
青葉「それで何かご用ですか?」
提督「少し外で話さないか?」
青葉「了解でーす」
―22:02―旅館外―
青葉「それで青葉に何かご用ですか?」
提督「ここはお前にとっても思い入れのある地だろう?」
青葉「そうですねー、呉軍港で空襲によって沈んじゃいましたし」
提督「それでもお前を庇って沈んだ古鷹の名前の付いた山は拝めただろう?」
青葉「…そうですね…」
提督「お前にも考えて欲しいんだ、お前と共に沈んだ乗組員達のことを…そしてお前の腕で伝えて欲しいんだ」
青葉「…わかりました!青葉頑張ります!」
提督「引き受けてくれて嬉しいよ」
青葉「そりゃぁ…まあ記者ってのは伝えることが仕事ですし」
提督「ははっ、そりゃそうだ」
青葉「なので提督、早く熊野さんのところで一緒に寝てきてください」
提督「えぇ…それ絶対記事にするよな?お前」
青葉「あったり前じゃ無いですかー」
提督「いや、でもなぁ」
青葉「知ってますよ?提督が手違いで一部屋しか取れてないこと」
提督「…わかったよ、ただ何も無いからな?」
青葉「流石に何かあっても困りますよー、行為を激写するわけにもいきませんし」
提督「ん、まあ熊野が寝る前に一応事情話しに行くわ、じゃあおやすみ」
青葉「はい、おやすみなさい!」
とりあえずここまでです~。
伊58特定のニコ生見てて休憩時間に書いた分だけになりますが投下します
―07:34―旅館部屋内―
熊野「…んんぅ…ふぁぁあぁ…」
熊野「ん~~」ノビ-
熊野「…あ、てい…とく…」
熊野(そうでした、提督と同じ部屋で寝ていたのですわ)
熊野「ふふ、起きない提督には悪戯しちゃいますわよ?」
熊野(そうですわね…ここにあるお湯を提督のこ、股間に垂らしておきましょうか)
熊野(人肌くらいの温度にして…ふふっ)
熊野「さて、顔を洗いに行きましょうか」
―08:12―
提督「んぁ~…ん?」
提督(この股間に感じる湿り…もしかして俺…失禁してる?)
提督(熊野は…いないな、よし)ヌギヌギ
提督(マジでこの歳になって粗相をすることになるとは…)
ガチャ―。
熊野「………すいません…」
提督「ちょ、ちょっと待って!熊野!」
熊野「…いえ、あのせめてズボンを…」
提督「あっ、す、すまん…」
熊野「お漏らし提督…」ボソッ
提督「はぅっ…」
熊野(どうしましょう、悪戯って言いだし辛いですわ…)
提督「と、とりあえずだな…そのごめんな?」
熊野「別に良いですわよ、その…ノックしなかったわたくしも悪かったので」
提督「あ、ありがとう」
―10:36―新幹線内―
熊野「そうそう、提督」
提督「ん?」
熊野「朝の失禁の件ですが…気にしないでいいですわよ?」
提督「ごっふごほんごほん」
熊野「誰しも生理現象に逆らえないことだってありますわ」
提督「お、おう…」
熊野「その…わたくしは気にしてませんわ」
提督「まあ気にしないようにするよ」
―12:04―新大阪到着―
提督「そういえば神戸の造船所には行かなくてよかったか?」
熊野「そうですわね…確かに行ってみたい気がしますがわたくしだけ行くのは違うでしょう?他にも色んな軍艦があそこで生まれましたから」
提督「そうか…」
熊野「なのでいつか連れて行って欲しいですわ」
提督「おう、任せとけ」
熊野「それで提督、わたくしたこ焼きが食べたいですわ」
提督「たこ焼きか…うん、いいな」
熊野「じゃああちらで売ってるものを頂きましょう」
―16:19―本宮大社前―
提督「なんてこった…」
熊野「時間がびっくりな時間ですわね…」
提督「どうしてこうなった」
熊野「提督がしっかりとシュミレーションしないからですわ」
提督「だよなあああああああ」
熊野「もう…しっかりして欲しいですわ…まあいつか来ることがあるでしょうし別に今参拝しなくても良いですわよ」
提督「ほんとごめんな」
熊野「確かにしっかりとした計画は大事ですが、ハプニングがあるのも楽しいじゃありませんか」
提督「そう言ってくれると助かる…」
熊野「ということで本日は早めに旅館に行きましょう?」
提督「あぁ」
とりあえず本日分はココまでで
少しだけですが投下します
―18:26―旅館内―
熊野「わぁ、凄い…露天風呂付きのお風呂ですわ」
提督「少し奮発したからな」
熊野「でも奮発しすぎて一部屋しか取れてないんですよね」ジトッ
提督「そ、それは悪いと思ってる」
熊野「まあこの露天風呂に免じて許して差し上げますわ」
提督「よかったよ」
熊野「それで提督?何故あなたは服を脱ごうとしているのかしら?」
提督「そりゃもちろん露天風呂に入るからだが…?」
熊野「レディーファーストって言葉をご存じ?」
提督「知ってるぞ」
熊野「では露天風呂に入るのはレディのわたくしが先ということで」
提督「だが断る」
熊野「なんでですの!?」
提督「俺はお前の上官だ、上官が先だろう」
熊野「こんな時だけ上官ぶらないで欲しいですわ」
提督「じゃあお前こそレディぶるなよ」
熊野「わたくしはいつだってレディですわ!」
提督「俺だって上官だから!」
熊野「どうしても譲る気はありませんの?」
提督「ない!」
熊野「では提督こういたしましょう、わたくしも提督も同時に入るということで」
提督「なるほど!その手があったか…ってそれはないわ~」
熊野「じゃあわたくしがお先に入らせて頂きますわね」
提督「ちょっと待て…お前に先に入られる位なら一緒に入ってやる」
熊野「じゃあ提督、お先に入っていいですよ、わたくし少し時間がかかりますので」
提督「わかった……せめて体にタオルは巻いてくれよ?」
熊野「あ、当たり前ですわ!」
提督「それならいいんだが」
―18:58―露天風呂―
提督「ふぅ…自然に溢れてると癒やされて気持ちが良いな」
ガララララ―。
熊野「す、少し恥ずかしいですわ…」
提督「お-、熊野来たか~」
熊野「て、提督!?こっち見ないでくださいまし」
提督「あ、すまん…」
熊野「わたくし体を洗いますからこちらを見ないでくださいね?」
提督「あ、あぁ…」
熊野「そういえば提督ー」
提督「どうした?」
熊野「ここ数日鎮守府を留守にして大丈夫だったんですの?」
提督「あーそれなー長門に任せてきたけど大丈夫かな?」
熊野「少し駆逐艦の子達が心配ですわ」
提督「んー確かにそうだよなぁ…」
熊野「まあ信じて差し上げたらどうですの?」
提督「そうするわ」
提督「それで熊野、俺はいつまでこうしてればいいわけ?」
熊野「………わたくしの裸を見たいのですか?」ドンビキ
提督「どうしてそうなる!」
熊野「だってわたくしの体を見たくて聞いたのでしょう?」
提督「断じて違う!」
熊野「あら、そこまで全力で否定されると流石に傷つくのですが…」
提督「いや俺はお前のことを凄く魅力的に…ってあぁあぁあああああなんでもない忘れてくれ」
熊野「わ、忘れること何て出来ませんわ…」
提督「く、熊野?」
熊野「わたくしも湯船に入れて頂いても?」
提督「あ、ああじゃあ俺は上がるから…」
熊野「待ってくださいまし」ギュッ
提督「熊野…?」
熊野「少しだけ…こうさせて貰ってもいいですか…?」
提督(なにこの状態、あすなろ抱きって言うの?控えめな胸が押しつけられてるしなんか色々と下半身的にやばい)
熊野「てい、とく…?」
提督「あ、あぁ。はい提督は大丈夫です」
熊野「次は榛名さんの真似ですか…?少し似てたのがイラッときますわね」
提督「いや別に真似したつもりは無いんだがな…」
熊野「こうやって提督とお風呂に入るなんて旅行に行く前のわたくしに伝えてみたいですわ」
提督「そう…かもな」
熊野「ふふ、提督は温かいですわね」
提督「そんなことないさ…」
熊野「…ずっと一緒に居てくれますか?」
提督「あぁ、俺はお前達艦娘とずっと一緒に居るさ、提督になった日からそれは変わらないよ」
熊野「そういうことじゃないのですが…」ボソッ
提督「なんか言ったか?」
熊野「逆上せたのでそろそろ上がろうかと思いまして、あ、こちらを見ないでくださいね?」
提督「分かってるよ」
―22:37―部屋内―
熊野「あら、提督…どこへ行かれてたので?」
提督「少し売店に飲み物を買いに行ってただけだよ」
熊野「なにか面白いものは売ってまして?」
提督「んーアイス売ってたぞ、一応買ってきたけどいる?」
熊野「頂きますわ!」
提督「ほい」
熊野「んっ…甘くて美味しいですわね」
提督「それにしても熊野は浴衣も似合うんだな」
熊野「…少し照れてしまいますわ」
提督「俺こっちの端っこで寝ていいか?」
熊野「あら、わたくしと一緒のお布団でもよろしくてよ?」
提督「それは遠慮しておくわ!」
熊野「(´・ω・`)」
とりあえず本日分はココまでになります。
さて投下していきます
―08:47―部屋内―
熊野「んっ…あら、おはようございます提督」
提督「おう、起きたか」
熊野「今日はお早いですわね」
提督「まああんまり眠れなくてな」
熊野「どうかなさいましたか?」
提督「いや別に少し今日の花火大会が楽しみでな」
熊野「少年ですわね」クスクス
提督「少年の心を持ち続けるのは大事なんだぞ」
熊野「ええ、わかっていますわ。勿論褒めているのですわよ?」
提督「あ、そうなの?」
熊野「わたくしはレディですわ、それくらいわかっております」
提督「わーすごいレディって言葉すげぇ便利」
熊野「もうっ、馬鹿にしないでくださいまし」
―12:21―会場近く―
提督「ふぅこの辺だな」
熊野「結構皆さん位置取りをされているのですわね」
提督「相当大きい花火大会だしな~」
熊野「わたくし達は場所取りをしなくてもいいので?」
提督「安心しろ、事前に有料スペースを確保している」
熊野「そこまでしているなんて結構前から準備していましたわね?」
提督「まあな、だから一緒に来てくれて嬉しいよ」
熊野「別に…少し気になったからですわ。色んなこともしれましたし悪くない旅行でしたわ」
提督「そう言ってくれると勇気を出して誘った甲斐があるよ」
熊野「あら、勇気を出すことですの?」
提督「出すから!めちゃくちゃ必要だから!」
熊野「ふふっ、いつでも誘ってくれて構いませんわよ?」
提督「そんなずっと鎮守府を開けるわけにもいかんだろ」
熊野「いいえ、そうではなく…お買い物でも雑用でもなんでもばっちこい?ってやつですわ」
提督「およそその言葉はレディの使う言葉じゃ無いけどな…まあ今度色々頼むよ」
熊野「えぇ!」
友人「お、提督来てたか」
提督「おー、久々だな」
熊野「提督…このお方は?」チョンチョン
提督「そっか熊野は初めてだよな、俺の士官学校時代の友人だよ」
友人「君が提督のお気に入りの艦娘かい?こいつ変なところでヘタレで鈍感だけどよくしてやってくれな」
提督「おう、どういうことだよそれは、熊野気にしなくて良いからな?」
熊野「いえ、提督はわたくしが確りと支えますわ」
友人「良い娘じゃないか、提督お前この子とケッコンカッコカリしろよ」
提督「いや、流石にそういうのはもっと練度が上がってからの話だろ」
熊野「……///」
友人「あーまだ練度足りてないのか」
提督「とりあえずお前はどっか行け」
友人「ひでぇ…」
提督「これくらいの扱いの方がお前にお似合いだよ」
友人「言ってろ…じゃあな提督と…えっと…」
熊野「最上型重巡洋艦4番艦熊野ですわ!」
友人「熊野ちゃんね、ばいばい~」
熊野「失礼しますわ」
提督「変な奴だろ?」
熊野「いえ?結構いい人だと思いますが?」
提督「まあ良い奴なのは違いないけどなぁ」
熊野「そんなことより提督、わたくし屋台を見て回りたいですわ!」
提督「お、じゃあ行くか」
―15:57―射的屋―
熊野「提督、わたくし自信があるのですがやってもよろしくて?」
提督「お、おう…ただあんまり本気だすなよ?」
おっちゃん「おっ、お嬢ちゃんやるかい?5回200円だよ」
熊野「ではこれで」っ200エン
おっちゃん「はいよ~、じゃあこの銃を…」
熊野「要りませんわそんなの」ガチャン
おっちゃん「…えっ」
熊野「安心してくださいまし、空砲で撃ちますわ」
ドゴーン。
提督「お前は…なんで艤装を今ここで装備できるんだよ!」
熊野「妖精さんにお願いしたら普段は見えない艤装を作って頂きましたの」
提督「妖精さんを不当に使ったらいけません!!!それにどうやってここまで持ってきたんだよ!見えなくても相当重いだろ」
熊野「妖精さんが運んでくださいましたわ!」
提督「妖精さんが過労死しないか心配になるようなことさせるなよ…」
おっちゃん「あんちゃんがこの嬢ちゃんの保護者か?お前どうしてくれるんだよこれ…」
熊野「あら?わたくしの20cm主砲の放つ力が何か問題でも?」
おっちゃん「おおありだわ!」
提督「まあまあ彼女はお嬢様で全然世間を知らないのでどうか許してあげてください」
熊野「提督、そのような失礼な方に頭を下げる必要はありませんわ。確かにわたくしも"少し"やり過ぎてしまいましたが」
おっちゃん「少し…だぁ?」
熊野「あら、少しではないと?なら今ここで実弾による弾着観測射撃でもして差し上げましょうか?」
おっちゃん「……」ブルブル
熊野「分かればよろしいですわ、ふふっ提督行きましょう?」
提督「あっ、ちょっ…熊野待ってくれよ」
―19:05―有料浜席―
提督「ほら早く来いよ」
熊野「ここに座るんですの?」
提督「なんか不満か?」
熊野「いえ、そうではなくて…」
提督「?」
熊野(この狭さだと自然と体が触れてしまいますわ…ってよく見ると周りは良い雰囲気…もしかしてカップル席?)
熊野「提督、ここはカップル席だったりいたしますの?」
提督「あー確かにカップル多いな、まあ気にしないで良いだろう」
熊野「そ、そうですわよね」
ヒュー―――ドン。
提督「ほら始まったぞ」
熊野「綺麗ですわね、こんなに海を近くに感じながら花火を見られるなんて思っても居ませんでしたわ」
提督「帰ったら鎮守府のみんなで花火でも買って遊ぶか」
熊野「えぇ、みんな喜びそうですわね」
―20:40―三尺玉海上自爆―
熊野「綺麗……」ウルウル
提督「…熊野?泣いているのか?」
熊野「な、泣いてなんかいませんわ…」
提督「いやでも…泣いてるじゃないか」
熊野「…ダメですわね、好きな殿方の前で涙を見せるなんて」
提督「…えっ」
熊野「この際だから言っておきますがわたくしは提督のこと異性として好きですわよ」
提督「…熊野」
熊野「別に返事は要りませんわ、わたくしは艦娘。あなたは提督。身分不相応ですもの」
提督「俺も…お前のこと凄く魅力的に思ってるよ」
熊野「……返事は…グスッ、聞きたくありませんわ…」
提督「熊野、大事な話だから聞いて欲しい。俺はお前達艦娘の提督だし部下に恋なんてしたらダメだと思ってた」
提督「それでもな、やっぱり抑えられないよ…好きだもん、お前のこと好きだもん。他の誰にも渡したくないよ」
熊野「てい…とく…」
提督「俺と…一緒の道を歩んでくれるか?」
熊野「……はいっ!」
提督「…熊野」
熊野「提督……」
チュッ―――。
青葉(はわわ、青葉見ちゃいました!これはシャッターチャンスです!)
青葉(…いえ、やめておきましょう、流石に無粋ですね。それに記事にするにはページが足りません)
青葉「さて青葉もこの花火を楽しみましょうかねぇ」ボソッ
とりあえず本編はここまでになります。
この話を書くに当たって
「帝国海軍と艦内神社 神々にまもられた日本の海」(著 久野潤 祥伝社刊)
「帝国海軍の航路-父祖たちの証言-」(著 久野潤 青林堂刊)
を参考文献として活用しました。
続編に関しては需要があるようならば後日談を書きます。
少しだけ書いた後日談がありますのでそれだけ投下してhtml化依頼出します。
後日談1
鈴谷「おかえりー熊野」
熊野「あら、お出迎えなんて嬉しいですわ」
鈴谷「一刻も早く熊野に逢いたかったからね~」
熊野「わたくしも鈴谷に逢いたかったですわ」
提督「仲良いなお前ら」
鈴谷「あったり前じゃん!」
鈴谷「それよりも提督!これ!どういうことさ!」
提督「なにそれ」
熊野「なんですの?」
鈴谷「熊野は見なくてもいいのー」メカクシ
熊野「もぅ…なんなんですの」
提督「あーぁあ…俺と熊野なぁ付き合ったんだよ」
熊野「………///」
鈴谷「むぅ…それは見れば分かるの!熊野が提督のこと好きなのも知ってたの!」
熊野「え…?バレてましたの?」
鈴谷「うん、多分鎮守府のみんな結構気がついてるし」
熊野「…///…うわああああああああああああ」ガンガン
鈴谷「ちょっ…熊野…」
熊野「恥ずかしすぎて死んでしまいたいですわ!」
提督「それは困る!」
熊野「じゃあ提督も一緒に死にましょう!」
提督「鎮守府の指揮は誰が執るんだよ!」
熊野「鈴谷にでもさせておきましょう!」
鈴谷「鈴谷はやんないよ?」
後日談2
電「あ、熊野さん。おめでとうなのです」
暁「流石、一人前のれでぃね!」
響「…ハラショー」
雷「司令官と付き合っても雷を頼ってくれて良いのよ?」
熊野「あら、ありがとうございますわ」
熊野(青葉さんの新聞でわたくしと提督のことが載ってからというものの会う人会う人に祝福の言葉を言われるのにも慣れましたわ)
熊野「でも……耐えられませんわ!」
提督「お、おう…いきなりどうした」
熊野「実は…」カクカクシカジカ
提督「あー確かになぁ…でも俺の場合よく会う度に涙流されることの方が多いんだが…」
熊野「知りませんわ、そんなの。おおかた提督の顔が怖いのでしょう」
提督「え、俺ってそんなに顔怖い?」
熊野「まず目の下にある隈ですわね」
提督「隈なんて出来てるか?」
熊野「いえ、全然」
提督「平然と嘘をつくな!嘘を!」
熊野「だってそういった方が提督は面白いですもの」フフッ
提督「~~~ッ!あー、もう我慢ならん」
熊野「どうか致しまして?」
提督「キスしたい」
熊野「え?何ですって?」
提督「キスしたい」
熊野「聞き間違いじゃなかったですわね…」
提督「ダメか…?」
熊野「もぅ…ずるいですわ提督。そんな聞き方されてわたくしが断れないの知ってる癖して…」
提督「まあまあ」ナデナデ
熊野「少しだけですわよ?」チュッ
明石(うわぁ…この二人ここが執務室なことも私が居ることも忘れてるよ…)
後日談3
熊野「鎮守府納涼祭?」
提督「あぁ、開きたいんだけど」
熊野「却下ですわね」
提督「なんで!?」
熊野「予算が足りません」
提督「どうして予算が足りないんだ!」
熊野「今回の旅費を経費で落とそうとしたからでしょう!?バカなんですの?」
提督「バカとまでは言わなくて良いだろう!」
熊野「いいえ、この際ですから言っておきますが提督はバカですわ、バカもバカ、大馬鹿者ですわ」
提督「ちょっと提督怒ったんだから!」
熊野「……わたくし今からでも遅くない気がしてきましたわ」
提督「何を?」
熊野「こうしてこうすることですわ」サスモーション
提督「多分それされた提督死んでるよね?流石に刺されたら死ぬよ」
熊野「……ダメですの?」
提督「ダメだよ?!可愛く言ってもダメだよ?!」
熊野「可愛いだなんて…そんな…///」
提督(ちょろい)
さて多分きっとこの二人はこんな風にイチャイチャしながら笑って過ごしてくれるだろうと私は信じています。
HTML依頼出してきます
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