ラプチャー=サンとアムニジア=サンのネンゴロSSです。
◆パイズリ・ジツ◆ ◆センノウ◆ ◆中に出す◆ 重点
「ラプチャー=サン」
攻撃的な紅蓮の装束を纏った傭兵のいる中で、リーダーのバスター・テツオは
やはり圧倒的な威厳とカリスマに充ちて立っている。
彼の前には、イッキ・ウチコワシの戦闘エージェントであるラプチャーが控えていた。
地方の戦闘支援に出向き、数日前にオムラ・インダストリ側を
ラプチャーの部隊は撤退させている。
今回はその報告に加えて次の指示を仰ぐためにアジトに戻っていた。
「今回の闘争支援の件は、御苦労だった。
例え長引いてもあの拠点を潰されるわけにはいかないからね」
二人は現場での悲惨な状況と得た物資、そしてオムラが何やら怪しげな
殺戮兵器を開発していて近々実戦に投入している旨を伝える。
「次に君に任せたい場所はトットリーヴィルだ。
あそこには強い支持基盤があるし、住民はリーダーをはじめ老人が多く
戦力としては心許ない。次に奴らが狙うとしたらあの場所に違いない」
「は。……では直ちに」
「まあ待て」
「……御用件は、何でしょうか?」
「報酬だ。この度の君の活躍とその粉骨砕身ぶりを組織としても労わせて欲しい」
「……私は、組織のために働ければ……」
「君の澄んだ忠誠心は賞賛に値する。
ただ我々はそれにいつまでも甘えてはいけない……来なさい」
奥の応接間から赤いニンジャ装束を纏った女ニンジャが出てきた。
たおやかで美しい顔立ちに一際目を引く豊満な胸。
長く美しい髪を頭頂で纏め、背中に垂らしている。
そしてそのスッとした背には大弓を携えていた。
だが、その眩い瞳はどこか空虚だった。
「彼女の名前はアムニジア。優れたニンジャだが、記憶を失っているんだ」
<<なるほど……彼女が第三の人間か……>>
ラプチャーはアムニジアを見つめながら独りごちた。
◆ ◆ ◆
殺人、放火、強姦――貧民街でのサツバツとしたチャメシ・インシデントの中で
ニンジャソウルはラプチャーに憑依した。
そんな環境で彼がバスター・テツオの気高い理想主義的思想に触れて
イッキ・ウチコワシのエージェントとして誘われたいきさつは、想像に難くない。
彼は闘争的弱者である各支部へ、戦闘エージェントとして派遣され
支援と闘争の日々に明け暮れていた。
しかし革命には忍耐がつきものである。
その布石となるこの長く辛い闘争が長引くにつれて
彼は徐々に組織の暗部を目の当たりにしていた。
堕落した資本主義思想を批判しながらも、陰で私腹を肥やす幹部たちがいた。
本来平等に分配されるはずの富は、上層部の人間がピンハネし
財産も何もない下層の仲間は闘争によって使い潰されるだけだった。
「ラプチャー=サン。帰っていたのか」
廊下を歩いていたラプチャーはすれ違った人間に話しかけられた。
顔を見ると、別の支部に派遣されていたエージェント
フリックショットだった。
ベアリングボールを親指で散弾銃のように弾くこの凄腕のエージェントは
バスター・テツオに心酔しており、彼の下で体制側の人間を始末する事に
掃除めいた快感を感じていた。
彼の後ろには数名の同志と、首輪をつけられ鎖に繋がれているうら若き女性二人がいた。
彼女たちは悲しげにうつむいて鎖の端にある男たちの硬い拳を見ている。
「フリックショット=サンか、久しぶりだな」
「ああ。お互い辛い任務だ」
そういうフリックショットの表情は穏やかだ。
体制側を一掃した後の彼はそんな表情を面頬の向こうで浮かべるのをラプチャーは知っている。
「……その女子高生は?」
「戦利品だ」
フリックショットは事もなげに言った。
「組織に忠誠を誓うと言って命乞いをした。こっちも鬼ではない。
ブッディストではないが無用な血は流れないに越した事はない」
フリックショットの口調はどこか笑っているようだ。
「組織に従うとなれば、もう仲間だ。
しかしこの無軌道高校生二人のニューロンには
忌むべき資本主義的堕落思想がこびりついている。
俺はこれから共に体制と戦う同志としてそれらを払拭する義務がある。
休憩時間を返上し、彼女たちを『再教育』する。
そして革命に相応しい人間として『革新的成長』を促す。
そうして彼女たちに闘争の果てに死んだ両親や男たちの罪まで償わせよう」
フリックショットの笑いの裏に何が隠されているのか、ラプチャーは嫌でも分かった。
イッキ・ウチコワシでは得られた富は平等に分配する思想がある。
しかし主戦力として暗躍する戦闘エージェント及び組織を運営する
上層部の人間たちには相応の報酬が別に与えられる。
そしてそれは結果的に富の偏りを産み、少なからず貧富の差を組織内で広げていた。
闘争が激化するとその報酬を払う余裕が生まれず、滞納する事も増えた。
それにつれて現場の人間は勝手に現地で自らの報酬を回収・調達するようになった。
武器調達も兼ねてパチンコ業界をフリックショットなどは次々に襲っている。
敵からの利己的回収が困難になると、彼らは味方側から略奪した。
だが各地域にいる協力者の大半は貧民だ。
余分な資金などほとんど残っていない。
そしてそのような金すらも調達困難な時、彼らは女を報酬として奪い去るのである。
オイランロイドだけでなくバストが豊満な女性はこぞって民間から拐われて犯された。
そして何人かは戦利品として持ち帰り、ネンゴロドールとして勝手な欲望の捌け口にするのだ。
唾棄すべきこの欺瞞的アンタイセイ!
これではソウカイヤやオムラをはじめとする資本主義組織と何ら変わらないではないか!
◆ ◆ ◆
「ラプチャー=サン」
ある時、バスター・テツオは戦況報告をしたラプチャーにこう漏らした事があった。
「我々の健やかな同志となるべき人間には三種類いる。まずは子供、次に貧者……」
「……。最後は……」
それを言う前に所用が出来て、バスター・テツオは幹部の下に帰っていった。
◆ ◆ ◆
<<その答えが、これか……>>
アムニジアと呼ばれた女ニンジャはまっすぐラプチャーを見つめていた。
溜め息が出るほどに美しかったが、その瞳はどこかうつろだった。
子供、貧者、そして『学習の余地のある者』――
それがバスター・テツオの言う革命に必要な人材だった。
彼らは導き方によっては強固な思想を有する革命戦士になり得る。
ましてや、彼女のように即戦力となるカラテの素質を持ち
子供のように無垢な思想の持ち主は、喉から手が出るほど欲しかったに違いない。
「彼女を正しく導ける人材は君しかいないんだよ、ラプチャー=サン」
バスター・テツオは言った。
これが体のいい懐柔だという事はラプチャーも感じていた。
ラプチャーはこれまで組織から報酬らしい報酬を受け取っていない。
実質活動資金は現地調達になっているとはいえ、組織にも矜持自体はまだ存在している。
ラプチャーとしては組織のために働く事で、組織の暗部を見ないつもりだった。
そしてその愚直さが信じられない、二心があるのではないかと疑う者も少なからずいる。
曰く、利潤を求めない人間など信じられない、と。
バスター・テツオが教育し甲斐のあるアムニジアを報酬として
ラプチャーに与えたのは、言葉どおりの意味以外に
「裏切ってくれるなよ」という牽制の意味もあった。
ここで代表の善意を断れば、組織に対して謀反の意ありとして
遠からずケジメさせられる恐れがあった。
今更死ぬのは怖くないが、仮にも忠誠を誓った組織に
つまらない言いがかりをつけられ、反乱分子として粛清されるのは好かない。
それに、ここで彼が断ったとしても、記憶喪失のこの娘にはもう帰る場所などないだろう。
きっとこの報酬は彼でない別の誰かに渡され、美女の常としてネンゴロされるに決まっている。
それでなくとも、最近は共同財産だという謳い文句を振りかざして
身請けした一人の少女を男が数人がかりで入れ替わり嬲るネンゴロ遊びも流行っていた。
「……条件がありますがよろしいですか?」
「何かな」
「彼女を――伴侶にしていただきたい」
ラプチャーは願い出た。
個人の妻にしてしまえば、うかつに他の仲間も手を出す事は出来ないからだ。
手を出せばムラハチにされてしまうからだ。
何も知らない彼女にとっては不本意だろう。
しかし、この汚れてしまった組織で彼女を守るためにはこうするしかなかった。
「思いの外気に入ってくれて何よりだ。君たちを心から祝福しよう」
バスター・テツオは拍手を打った。
「夫婦共々、組織に大きく貢献し、輝く未来を手に入れてくれる事を願っている」
彼がラプチャーにアムニジアを託したのは懐柔以外にもワケがあった。
それはラプチャーに発現したニンジャの技――センノウ・ジツにあった。
戦闘エージェントとしては凡庸の域を出ないラプチャーが
重宝されているのは、このジツが組織作りにおいてこの上なく有用だからだ。
女性にしか効果を発揮しないという制約があるが
それでも優秀な広報宣伝員を作り出せる魅力がある。
イッキ・ウチコワシにスカウトされた上京したてのオボコは
ほとんど何も分からないままに彼に回される。
そしてその洗礼を受けてからバスター・テツオによる強烈な思想を植え付けられ
忠誠心の高い人間として布教活動を担うのだ。
アムニジアにそのジツを施せば広報員としても戦闘員としても使える
優秀な手駒となる事は想像に難くない。
◆ ◆ ◆
「アムニジア=サン、私たちはこれから結納を交わす。
これは婚前に少しでも君の事を知るための
コミュニケーションであり、ワイセツは一切ない。いいね?」
ラブホテル・ゴクラクの一室で、ラプチャーは
ニンジャ装束のアムニジアを前に正座をして欺瞞めいた説明をした。
エージェントに支給される安普請のマンションでは隣の声が丸聞こえで都合が悪い。
勿論そんな事を気にせずに女を引っ張り込んで前後する人間も少なくないが。
「はい、ラプチャー=サン」
身震いするほどのアムニジアの美貌がボンボリ・ランプに照らされている。
美しくたおやかな態度でありながら、その豊満な胸元は眼前の雄の獣を挑発していた。
「服を脱いで下さい」
アムニジアは布団の上でスッと立ち上がり、ニンジャ装束を脱ぎ捨てた。
柔らかく重々しい、オモチめいた豊満な乳房がたぷんっと揺れながらまろびでる。
オイランになれば一年足らずでおそらくは巨万の財を築けるだろう。
それだけの散財に駆り立てる妖艶さが彼女にはあった。
アムニジアはラプチャーの突き刺さるような眼差しを受けて
顔を赤らめ豊乳を抱えるように隠した。
奥ゆかしみを感じさせるオボコめいた反応だったが、発育しきったその乳肉は
彼女の細腕では隠しきれず、堕肉がマフィンめいて腕の上に乗っていた。
醜くも魅力的に膨らんだ資本主義を思わせるような豊満な胸にラプチャーは思わず拝む。
イッキ・ウチコワシの連中には、資本主義の権化とも言える
この豊満な牝乳をなぶり犯す事に屈折した征服欲を燃やす者も多い。
女の同志が不美人で発育不良の平坦な胸をしている者ばかりだからだろう。
「んっ……」
面頬を取ったラプチャーはアムニジアの唇を吸った。
これから行う事は婚前交渉でも何でもない--ただの洗脳だ。
それでも哀れなこの娘に夫婦という名の幻影を見せようと努めた。
「ア――、イイ――……」
ラプチャーは唇から頬、頬から首、首から肩……
という具合に上から下に向かって彼女の全身を舐めていった。
白く艶やかな女体を彼の舌は紫陽花の上を歩く蝸牛のごとく、ゆっくりと味わい、犯していった。
乳からチキビ、チキビから臍、臍から鼠径部と、赤い蛇は下っていく。
「アッ、アアッ! ンアッ――! ……!」
アムニジアの細脚の間にラプチャーの顔がうずまる。
彼は一心不乱に乙女の潤な箇所をねぶった。
彼女は恥部を舌で蹂躙され、羞恥と喜悦の共鳴に翻弄される。
波が過ぎ、彼の舌が股から太腿、太腿からふくらはぎ、ふくらはぎから踝まで達した。
そのうち、彼女の瞳から喜悦の色すらも消え失せ、焦点が定まらなくなった。
目蓋は半分閉じて、その影から見える瞳は虚空をぼんやりと見つめていた。
いつしか声すらも消えていた。
これぞラプチャーにとり憑いたアカナメ・ニンジャによるセンノウ・ジツである。
彼に全身を舐められたものは、舌の愛撫を与えた者の言うがままに動き、従うのだ。
そのジツは定期的な舌の愛撫こそ必要になる分強力で
バスター・テツオの洗脳とタッグを組めばもう容易に呪縛から抜け出せない。
「……」
全身を舐め抜かれて照りを呈しているアムニジアは一切の感情を失ったまま
忠実なハチコー・ドッグのごとく主人の指示を正座して待っている。
「アムニジア=サン……」
ラプチャーは傍らに控えていた組織の冊子を手にして
アムニジアにそのインストラクションを一から読み聞かせた。
催眠状態に陥った彼女の白紙に近いニューロンに
イッキ・ウチコワシにおけるシキタリと忠誠が刻み込まれていく。
これはザゼン・ドリンクと生体LANケーブルを用いたタイピングと似ているが
コトダマ空間にダイブしている最中にもし脳内を上書きすれば
ニューロンへの多大な負荷により当人はまず廃人になってしまう。
一方でこのジツは特別なデバイスを必要としない上に
相手の記憶を脳裏へと追いやり、仮想メモリーを構築し
疑似的に上書きするだけである。
ゆえにこの方法はニューロン損傷という反作用もなく実際安心なのだ。
◆ ◆ ◆
インストラクションを施しているラプチャーの手が震えている。
彼の意識は自らに課せられた使命よりも、彼女の豊満なる裸体に向いていた。
ああ、なんという堕落的象徴たる女体なのだろう。
今まで彼がセンノウ・ジツを施した女体は、いずれも地方から出たばかりのオボコだった。
およそ男と縁のないオカメや体臭の酷いオールドミスをも相手にした。
たまにそこそこの器量良しが来ても、痺れ薬を盛られた女は
精一杯の憎しみと恐怖を浮かべた目だけを舐め回している彼に向けていた。
いい気分ではない、だが嫌だとは思わなかった。
自分の力が組織の、いや新世界へと変える革命の一助となるのならば
どんな汚れた事でもヨロコンデしていた。
しかし――今はもう唯々諾々と上から降るオボコにジツを施して返すだけである。
ラプチャーは怖かった。
自分にとって組織が憧れと敬意の対象でないと自覚してしまう事が。
組織の腐敗から目を逸らすために、戦いに明け暮れている自分の弱さが。
そしてその抑えていた鬱憤のカンオケが、不思議と
アムニジアの裸体を見ているうちにガタガタと揺れてきたのだ。
「アムニジア=サン……」
今年度の春闘の結果を読み終えると、ラプチャーはニンジャ装束を脱ぎ捨てた。
内へと抑えていた鬱憤は、彼のものに集中していた。
センノウ・ジツの際、彼は対象をファックする事はなかった。
これは組織のため迷える羊たちに施すジツであり、それ以上のものではなかった。
禁欲を徳とする彼を獣欲に目覚めさせるほどの女もいなかった。
しかし、アムニジアの魅惑の体つきを眺めていると
本来男が持つ生理的欲求が抑え難いまでに際限なく膨張し続けていく。
不美人や熟女相手に全く奮わず不能ではないかと疑うほど
穏やかだった彼のが、はち切れんばかりになっているのだ。
「んむ……」
ラプチャーはアムニジアのチキビをニプルごと吸った。
まるで空腹のアカチャンが母乳を求めるように。
彼の内に燻っていた負の感情が、彼女のセクシーな
ニプル・オオキイを舐め啜る度に癒され、消えていく。
頭ほどある乳房を一対両手で抱えて左右の果実を交互にむしゃぶった。
使命ではなく純粋にアムニジアを抱きたいと思った。
アムニジアという恵まれた富を独り占めしたいと思ったのだ。
「アー……イイ―……」
仁王立ちになったラプチャーはアムニジアの唇へと差し出してオーラルファックを求めた。
洗脳状態にあるアムニジアは正座を崩さずそれをむぐと頬張り、頭を前後させて慰める。
「チュバッ、チュボッ、ヂュチュウウウ……!」
端正な彼女の顔は無表情のままである。下層オイランを思わせる
醜く激しいオーラルファックで彼女の美しい頬がすぼまっている。
洗脳状態にある今の彼女なら、命令するだけで
バイオウマの汚らしいリンガムもしゃぶりつかせる事が出来るだろう。
「ああ、アムニジア=サン……!」
ラプチャーは天井を仰ぎながら、アムニジアの口に
ドブッドブッドブッ、と濃厚なカクテルを噴き放つ。
普段あまりマスターベーションをしないラプチャーのボールにそれは半年分溜まっていた。
鼻が麻痺するほどの精臭がアムニジアの鼻穴を逆流する。
さしもの彼女もつんと涙を滲ませてそのスゴイクサイミルクを無表情で飲み干していく。
これは喉が塞がって息が出来ない事態を回避する生理的反応だ。
「はぁ……! はぁ……!」
オーラルファックなど知らないオボコ妻の口に大量のエキスを放ったラプチャーは
熱にうなされているように頬を朱に染めていた。
迸った強烈な余韻にクラクラとしながら、彼女を押し倒す。
彼女の表情は変わらない。
豊満な乳房はやや横に流れて優しいラインを形作り、得難いたわみぶりを魅せている。
「イヤ――ッ! イヤ――ッ!」
ラプチャーはアムニジアの両乳房を左右から持ち上げ、その乳間に自身のを挟み込んだ。
ぬるついた白濁が潤滑油になり、乳房の圧迫の中を滑らかに前後させる。
粘り気重点な汁は、乳肌と<剛直な>に揉まれて
互いに引っ張り合い扇情的な音を乳間から漏らしていた。
ラプチャーの肥大したそれは頭までアムニジアの豊満なバストに包まれている。
男の欲望を喰らったこの白く大きな雌乳は重たそうに
たわみながら前後に揺り動かされ、男の欲望を煽り続けた。
「アー……、イイ――ッ!」
悪魔的な快楽をもたらす女神の乳肉にラプチャーは屈した。
やや後方に背を反らした後、乳圧に押し出されるようにして
ボール・ミルクをびゅぶゅっぶぴゅっ、と噴き散らした。
アムニジアは乳間で欲望が暴れる様を焦点の定まらない瞳のまま受け入れる。
やがて律動が止むと、乳を押さえていた両手を離した。
むわぁっとした濃厚な臭気と共にどろりとした白濁が
べっとりと谷間にまとわりついているのが見える。
彼女はそれを拭おうともせずに、命令を待つようにしてラプチャーを見つめた。
ラプチャーのはまだ硬度を失っていない。
鉄板をも穿つような雄々しさのままそそり立っている。
アムニジアによって目覚めた彼の獸性は一向に収まる気配がない。
自身がボンノーで動くケモノに成っていくのをラプチャーはどこか他人事のように感じていた。
アムニジアのすべらかな股が大きく左右に開かれる。
原初の泉溢れる肉門――それを両親指で開くと
穢れを知らない乙女の秘めたるローズクォーツが妖しい牝香を放っていた。
ラプチャーのはそこを無遠慮に突き入れた。
洗脳状態にあるアムニジアだったが、流石に滾った剛直が
乙女の象徴を無惨に引き千切る時には、若干眉をひそめて牝股を強張らせた。
ラプチャーのは根元まで潜り、淫欲渦巻く下腹と下腹を臥し合わせる。
やがて汁をまとった肉を捏ねるような淫靡なる音色が男女の間から流れてきた。
「イヤ――ッ!」
「ンア――ッ!」
今や完全に肉欲の虜になっている自分を、ラプチャーはどこか遠くで感じていた。
だがどうにもならない。腰に玉のような汗を滲ませながら激しく前後に動く。
熱汁を帯びたカタイ・キャノンはゲートをくぐる度に堕落的キモチイイをもたらす。
「イヤ――ッ!」
「ンア――ッ!」
気を抜けば分身は塩をかけたナメクジのようにとろけ落ちてしまいそうになる。
それが人体ドラッグによる幻覚だとしても、ラプチャーは恐ろしくなる。
このゴクラクが次の瞬間にも終わりかねない事を。
そして自身がアムニジアという同情すべき境遇の娘に夢中になる事を。
彼女の肉体によって制御出来ない己の衝動を!
「むぅぅぅぅぅ……!」
ドブッドブッドブッドブッドブッ。
歯を食い縛って限界まで堪えたものの、濃縮しきったアカチャン・エキスは
快楽に押し出されるようにしてアムニジアの子宮へと乱れ放たれていく。
ラプチャーにかかったプリミティブな快楽の霧は晴れない。
彼は汁の滴る己のウタマロを引っ提げながらアムニジアの腹に馬乗りになる。
そして自らがマーキングした汁まみれの谷間に
再度カタイ・キャノンを挟み込み、激しく前後する。
この豊満な胸はワイセツだ。そこにあるだけで男を誘う。
そんなミダラ重点な乳房は雄の欲望を慰めるために使い込むべきだ。
「イヤ――ッ! イヤ――ッ!」
乳房を性器代わりに使われてアムニジアが小さく何度も吐息を弾ませる。
ラプチャーは彼女のチキビを親指と人差し指でつまみ上げる。
釣り鐘めいた豊満はその堕肉を左右に揺らして彼のをすっぽりと包んでいる。
果たして指の汗か、彼女のチキビは彼につままれて妖しく強張り少しぬるついていた。
彼女の乳房穴をラプチャーは精力的に犯す、犯す、犯す。
狂った肉悦の中で彼に去来したものがある。
男が女体を求めるように、畢境、人は富と権力を求め続けるのではないか。
己の欲望に相応しい富を、権力を、女を。
平等な幸福など誰も心の中で求めていないのではないか。
幸福を得たら更に大きな幸福を求めていく。
それが本来の人間ではないのか。
「アア――ッ! イイ――ッ!」
一際高いアムニジアの嬌声を聞きながら、思考の定まらないラプチャーは
夢うつつを彷徨いながらも彼女の乳房へと残りの汁を汚ならしく噴き出していた。
◆ ◆ ◆
ラプチャーがアムニジアと共に派遣されたトットリーヴィルは、既に地獄絵図だった。
オムラ・インダストリは、最近ロールアウトした
ロボニンジャ・モーターヤブ数体をこの過疎地に送り込んでいた。
オムラのプロジェクトに従えば、この地帯の村落はすべて水没してしまう。
ゴウランガ! 何と非道的マッポープロジェクトか!
「今なら投降を受け付けています。オムラは寛大です」
「アイエエエエェ――!」
欺瞞的呼びかけと同時に鳴り響くモーターヤブのガトリングの嵐。
鋼鉄の身であるモーターヤブに銃は利かない。
奴らは獄吏めいたサスマタとガトリングを縦横無尽に振るって
罪のないモータルを血祭りに上げていく。
それらを従えやってきたニンジャ・エクスプロシブは更に残忍な卑怯者だった。
彼はただ反抗的な住民を殺して町を水没させるだけでは面白くないと
民間人にバクチクを放ち、次々と人間花火を上げていく。
人肉が火薬で焦げるむっとした臭いが、硝煙の中から鼻をつく。
激戦地に到着したラプチャーはその地のリーダーから指揮権を譲り受けて応戦した。
しかし、モーターヤブこそ数体倒したが、エクスプロシブが
アンダースローで放つバクチクが彼とアムニジアに執拗に襲いかかる。
やがてそのいくつかが二人に強かに巻きついた。
そこに現れた三人目のニンジャ――ニンジャスレイヤーはアムニジアに話しかける。
◆ ◆ ◆
「記憶がないのだな、ユカノ」
「お前は私を知っているのか?」
「そうだ――迎えに来たぞ」
ラプチャーは二人のやり取りを見ていた。
ニンジャスレイヤー=サン――彼はアムニジアが何者なのかを知っている。
ユカノ、その名前は聞いた事がある。
察するにローシ・ニンジャであるドラゴン・ゲンドーソーの孫娘ではないか。
それならあの高い身体能力とカラテにも納得がいくというものだ。
ラプチャーは歯噛みした。嫉妬ではない。
彼はアムニジアへのインストラクションの合間に
彼女の素性をずっと調べていたのだ。
そして彼女がニンジャとして尊敬に値するローシ・ニンジャの血縁と知り
その人間を革命の道具として洗脳した自分が急に矮小な存在に思えたのだ。
「むっ……!」
ニンジャスレイヤーはラプチャーを見た。助けるつもりなのだ。
ラプチャーはすぐに目で合図を送る。
こちらに来るな、と。アムニジアだけを助けてくれ、と。
いくらニンジャ動体視力をもってしても、エクスプロシブの監視する中で
多量のバクチクの信管を抜き切るのは確実ではない。
それならばせめてアムニジアを先に助けてほしい。
一瞬の目の合図で理解したニンジャスレイヤーはアムニジアのバクチクを取り除いた。
しかし、ラプチャーは間に合わない。
そしてラプチャーの身体能力では抜き切る前に爆発四散が関の山だ。
「俺はもうダメのようだ」
彼はそう言い高く跳んだ。
アムニジアがあのドラゴン・ゲンドーソーと深い関係にある者
そしてニンジャスレイヤーとも関係していると理解した時、己の行った事を恥じ、悔いた。
居場所である組織を愛しているがゆえにその歪みに物申す事もせず
保身のために唯々諾々と矛盾に従い、一人の罪なき女ニンジャを苦界に落としてしまった事を。
「何も話せず残念だ、ニンジャスレイヤー=サン」
もう時間がない。
彼は一足早く彼女の父にドゲザしにいこうとしていた。
肩、胸、腹に纏わりつく火薬色の死神を携えて。
いや、崇拝していたバスター・テツオの思想に疑問を持った時点で
ラプチャーという迷える子羊は既に死んでいたのかもしれない。
「エクスプロシブ=サンを倒してくれ!」
「ラプチャー=サン!」
アムニジアが叫んだ。
<<ああ、アムニジア。君には酷い事をした。
私が死ねば君にかけたあのセンノウ・ジツは徐々に効力を失うだろう。
それでも無垢な記憶ニューロンに焼きついたバスター・テツオの思想は中々消えないに違いない。
だがいつか、過去の記憶を取戻してニンジャスレイヤー=サンの元に戻る事を信じている。
そして――こんな身勝手な願いが届くかどうか分からないが――
闘争のない輪廻でまた出会ったら、その時は、本当の夫婦になってはくれないか?>>
「――サヨナラ!」
ラプチャーは誰もいない方向へ高くジャンプし、その瞬間、彼の体は無惨に爆発四散した。
以上です。オタッシャデー
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