社長「う、うおっほんっ。とにかく、まずは君がプロデュースするアイドルを」

平野レミP「えーとね、そうね、そうね、そこ！そこの！」

春香「え？　え？」

平野レミP「そう！　そこのリボンの子！　えーとそうね、あなたはね、ジャガイモ！」

春香「じゃ、じゃがいも？」

平野レミP「ええと、そうね、えーとね、あんまり時間がないから、時間が～ない～あっ！　そこのあなた！」

やよい「わ、私ですかぁ？」

平野レミP「ニンジン！」

やよい「ニンジンですかぁ？」

平野レミP「そうニンジン！　ニンジンはね、ニンジンはそう、お馬さんも好きなニンジン」

やよい「は、はい？」

平野レミP「1本でも～ニンジン、10本でも～♪　あっ！　えーとあとね、そう、そうあなた！　あなたにしよう！」

あずさ「わ、私ですか？」

平野レミP「あなたね、あなた。あなたは、ナス！」

あずさ「ナス……ですか？」

平野レミP「このユニットは夏野菜のカレーだから！」

春香「意味が分かりませんけど？！」

やよい「うぅ……お肉が欲しいです」

あずさ「そういう問題なのかしら……」

平野レミＰ「あーっ！　そう、そうね、カレーなんだからカレー粉がね、カレー粉！　あっ」

響「？！」

平野レミＰ「よし！　キミだ！　インド人、インド人を入れよう！」

社長「あのー、平野君、最初は３人まで――」

平野レミＰ「やっぱりカレーは具沢山がいいわよね！　私の孫もね、カレーにたくさん具が入ってるとすっごい喜ぶの」


平野レミP「ここにね、この子が加わることで3＋１が100にも1000にもなっちゃくらい魅力的になっちゃうんだからね」

響「あの、インド人じゃなくて」

平野レミP「どおしようかなー、次はー次は誰をー」

響「はいさーい？　聞いてる？　自分沖縄で」

平野レミＰ「あーっ！　ほら！　そこ、そこのあなた！」

響「聞いてないし」

小鳥「え？！」

平野レミＰ「お肉！　豚肉ね！　夏はやっぱりスタミナつけなきゃ」

小鳥「わ、私は事務員で」

平野レミP「よし！　これで材料は揃った！」

社長「じゃあユニット名を」

平野レミP「ゴロゴロ夏野菜のスタミナたっぷりカレー！」

社長「いや、料理名ではなくてユニット名を」

平野レミＰ「えーと、ほら！　早速レッスン、レッスンしないと！」

あずさ「こ、ここで、ですか？」

平野レミＰ「ほら、サンハイ！　ら～らら～らら♪アイドルはやっぱりね、声が大事。　はい！　大きく息を吸ってー！」

春香「あ、あの私たちまだ何歌うか聞いてない」

平野レミＰ「アッハッハッハｗｗｗｗｗ私ったら、ごめんごめん！！！」



平野レミＰ「えーとね、じゃあ仕切り直し」

春香「先行き不安だよ……」

やよい「春香さん、元気出してください！」

平野レミＰ「そう！　元気、元気元気でもりもり行くから！」

小鳥「あの、そろそろ仕事に戻っても」

平野レミＰ「こうなんかさ、やっぱり元気に行くのっていいよね！　もうわーーーーーーーーーっって感じで！」

あずさ「あのー、デビュー曲は、結局どれに……？」

平野レミＰ「あっ、そうだったそうだった。ちょっと待ってね～……これだ！これこれ、これにしよう！」

【おはよう！　朝ごはん】

やよい「あーっ！　それ私の持ち歌なんですよー！」

平野レミP「そうなの？　それじゃぴったりじゃなーい。まーぶたをあけてーさわやかーおっはよー！！！！！！！！」

やよい「うう……凄い適当です」

平野レミP「衣装！　あっ、いいのがあるじゃなーい。果物だけど、野菜はないの？」

あずさ「衣装も野菜にするんですね……」

響「もう帰っていい？」

春香「もう何でもありって感じだね」

平野レミP「あっ！！！！！！！！！！！！！！！」

春香「ど、どうしたんですか？」

平野レミP「このあとね、私ＮＨ〇でね『今日の料理』の収録あるから」

春香「え？」

平野レミP「いっけなーい私としたことがすっかり忘れてた。それじゃあまたねー」

社長「あっ！　どこに行くんだね！　我が７６５プロは、いつでも君を待っているぞー！！」


やよい「行っちゃいましたね」

春香「何だったんだろう」

響「台風かなにかだったんじゃないか」

あずさ「すごい勢いだったわねぇ」