友人「お前、わかってたろ」
男「なにをだよ」
友人「後輩のこと」
友人「お前、わかってて、フラれたろ」
男「何のことだよ」
友人「お前がフラれたこと」
男「あっそ」
友人「そりゃ美人だったもんな、お前の好きなロリ系なのに」
男「そうだな」
男「思わせ振りだったんだよ」
友人「なんで告白しちゃうかなー」
男「そりゃ好きだったからだよ」
男「だってサシ呑みだぞ?」
男「気分上がっちゃうだろ」
友人「そりゃそうだけど」
友人「それ以外何か合ったか?フラグとか」
男「んー海水浴行った」
友人「同僚とでしょ?」
男「お前も居たしな」
男「俺が友達とハートマーク作ったら中に入ってきたわ」
友人「ただ単に写真に写りたかっただけだろ」
友人「大体人間カメラ向けられてたら一緒にでも良いから入りたくなるだろ」
男「せやね」
友人「あとはー…車の中の会話とか?」
男「恋愛トーク振ってきた」
友人「そりゃ会話の定番だしな」
男「女子に告白したことあるか、されたことあるか聞かれたりするの初めてだわ」
友人「童貞やね」
男「うっせうっせ」
友人「どんな会話だったん?」
男「そりゃ後は気になる人居るかとかよ」
友人「お前、タイプの子見たら直ぐに好きになるからな」
男「それ言ったわ」
友人「マジかよ」
友人「それで?」
男「面食いかって笑われたわ」
友人「お前の話はどうでもええねん」
男「アッハイ」
友人「後輩に好きな子は居ないのかとか聞かなかったん?」
男「自ら話してたわ」
友人「んで?」
男「もうあきらめたってさ」
友人「もうあきらめた?」
男「そう」
友人「好きな人を?」
男「いや、そういう訳じゃないらしい」
友人「要点を得ないな」
男「…想像してってさ」
友人「お前、想像力豊かだからな」
男「うるせえ」
友人「なぜお前を諦めたと考えたんだ…」
男「ほら、他の人と仲が良いのを見てるからかなって」
友人「えぇ…」
男「…」
男「だってさぁ…」
友人「馬鹿かな」
男「あ、後は…」
友人「なによ」
男「うーん、カメラ好きって言って媚びうってきた」
友人「売ってねえよ考えすぎだよ」
友人「てかさ、お前のこと信頼してるからそんな会話になるんじゃね?」
男「そうそれ」
男「それなんですよ」
男「私は後輩の信頼を踏みにじってしまったのです!」
友人「声でけえわ」
男「うん」
友人「で?」
男「えっ」
友人「それで?」
男「キヅヲエグラナイデクダサイ」
友人「いいから」
男「」
男「後輩がさー」
男「好きな人いるかって聞いたらさー」
男「もう諦めましたってさー」
男「どっちかは想像してってさー」
友人「で、想像して?」
男「いや、他の人と仲良いですねーって言われてたからさ」
友人「自分だと思っちゃったかー」
男「思っちゃったのですよー」
友人「ラインで聞けよ」
男「」
友人「聞けよ」
男「」
あー何書いてるんだろう俺
男「だってラインの仕方わかんねえから!」
友人「お前ほぼ全てのライン5分以内に返すだろ!」
男「うるさいうるさい!」
男「ああああああ!」
友人「はいストップ」
男「」ピタッ
(実話じゃ)無いです
男「いや女子ラインしたことないし」
友人「いやたまにしてるだろ」
男「女子じゃないから」
友人「さいで」
男「さいです」
友人「乙女か!」
男「やかましいわ!」
男「ほぼ童貞やぞ!」
男「生中追加ぁ!」
友人「やめろぉ!」
男「てかさ」
男「サシ呑みの時点であれだよね」
男「てかちがうん?」
男「誘ってるのとちがうん?」
友人「そりゃ普通の関係ならそうだろうが、信頼できる先輩だぞ?」
友人「信頼できるさ」
男「ぐっ…」
男「信頼できる…」
男「呪いかよぉ…」
友人「んだね」
友人「でも信頼っていいじゃん」
男「信頼と信用両方されてる気がするンゴ」
友人「今じゃどっちもないけどな」ヘッ
男「うっせぇ」
うーん他人事だが辛くなってきた
男「はぁ」
男「勘違いしちゃうよなあ」
友人「ん、まあ確かに分からなくもない」
男「?やさしいじゃん」
友人「まあ童貞は引っ掛かるよなってはなしよ」
友人「確かになついてたもんな」
友人「ノリも良かったしさ」
男「…まあ引っ掛かる俺が悪いのよ」
そういえば放置してる「男「日記を始めて五年が経った」安価」とかも動かしたほうが良いのかしら
友人「んー」
友人「正直ね?」
友人「無理とは思ったのよ」
男「でも止めないと」
友人「楽しかったからな」
男「やかましいわ」
友人「うーん。何だろうな」
友人「決め手になる好意ってこれまでの会話で出てきてないよね」
男「そうかなぁ」
友人「そうだよ」
友人「ラインとかで会話する訳でもないし」
友人「普通に仲の良い先輩後輩だよね」
友人「まあ少し向こうはガード薄いけど」
男「まあ…舞い上がってたのかもな」
友人「いや、舞い上がってたよ」
男「あー…」
友人「…」
男「…後悔はしてないのよね」
男「…まあしゃーない」
友人「…だからさ、お前わかってたでしょ?」
男「…」
友人「呑みに連れてってください!なんて社交辞令な訳でないけどさ」
男「…」
友人「別に、後輩の事裏切ったなんて正直思ってないしね」
男「あー、リア充になりたい」
友人「それなー」
男「地面から生えてこないかな、美少女」
友人「大根かよ」
男「えっろい大根」
友人「太ももが大根の間違えじゃね?」
男「うっせうっせ」
友人「…それで?」
男「…まだ話さなきゃだめ?」
友人「別に話さなくても良いけどさ」
友人「んー、まあ今日はトコトン付き合うって決めたしね」
男「男が良ければってことか」
男「いかに後輩が素晴らしいかって話になるぞ」
友人「そんなのわかってるぞ」
友人「てか延々とそれだし」
男「しょうがないだろ」
友人「そうね」
男「…」
友人「…」
男「…」
友人「いやなんか喋れや」
男「まあ、いいかなもう」
男「お前の言う通り最初からわかってたから」
男「俺なりのケジメだったんだよね」
男「俺はもう良い先輩でいれなくなったんだよ」
男「だって屑だろ、後輩を女として見るなんて」
男「ありえないって」
男「良い先輩でいれなくなって」
男「でも後輩は慕ってくれて」
男「耐えられなくなった」
男「俺は疲れたんだよ」
男「良い先輩でいるのに」
男「だって後輩を後輩として見れなくなったから」
男「…ほんと俺最低」
友人「…」
男「…」
友人「いやお前そんな高尚なこと考えてないだろ」
男「最初からめっちゃタイプでした!」
友人「てかよく一年半持ったな!」
男「ほんとな!」
男「いつから後輩を後輩としてみてなかったって?」
男「馬鹿め!あった瞬間からだ!」
友人「知ってるわ!」
友人「めっちゃ知ってるわ!」
友人「お前の会ったときの後輩への目線」
友人「キモすぎだから!」
男「やかましいわ!」
男「だってタイプだから仕方ないじゃん!」
あかん、読んでる人おるんか?
辛くなってきた
嬉しい…
(しかしこれを後輩が見てたらやばいことになるのでは?)
友人「ケジメはついて?」
男「ついた!」
友人「どうする?これから」
男「どうもこうもない」
友人「というと?」
男「いや、俺自身にもう信頼無いし」
男「信用もない」
男「だけど、先輩後輩は続く訳でしょ?」
男「だから俺は信頼も信用もない、ただの屑な先輩で行くよ」
友人「それで良いのか?」
男「他に何があるんだよ」
男「まあ、少しゆっくりしてさ」
男「腰を落ち着けるさ」
男「どうせ何もないからな」
友人「…ん」
友人「そうだな」
男「…まあ次は手綱を握ってくれよ」
友人「しょうがないなぁ」
男「フラれたのはお前のせいでもあるんだしな!」
友人「私のねぇ…」
友人「でも私が居なきゃ、相談できる女友達は消えるぞ?」
友人「そんなこと言って良いのか?」
男「お前と俺の仲だからな」
友人「そんな関係やめたいよ…」
終わり
ん?これもしかしなくとも、この友人が裏から手回しして(ウワナニヲスルヤメ
はい、フラれたりしてませんし、こんな女友達は居ませんがほぼ実話です。
後輩を好きになったりしたら録な事にならないね。まあ惚れやすいのが悪いんだけどね。
ここで自分にこんなに後悔するぞ!と書き込んで耐え、取り合えずこの想いは心の中に閉まっていきたいですし、後輩に見せることは無いでしょう。
>>44
多分この文の中での後輩は察してるんじゃないかなぁ…こんな友人欲しい
あ、完結したのでまとめお願いします。
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