蘭子「わがともー!わがともー!」武内p「はい。」(80)

※武内pです。

※投下は不定期。

※蘭子語分からないけど頑張ります!

武内p「神崎さん、おはようございます。」ペコリ

蘭子「うむ!煩わしい太陽ね!(はい!おはようございます!)」

武内p「さきほど私のこと呼んでおられましたが…」

蘭子「我とわがともとの契約について審判をする!(私とプロデューサーとの友情について言うところがあります!)」

武内p「……」ノートペラペラ

武内p「わ、私たちの関係に何か問題が……?」

蘭子「然り!(その通りです!)」

武内p「では…何が問題だったでしょうか?」スッ

蘭子(目線合わせてくれた…)トゥクン

武内p「神崎さん?」

蘭子「あ……うむ!我とわがともの契約の鎖は深く誰にも腐食することは断じて許さん!(あ…はい!私とプロデューサーは凄く仲が良いと思うんです!)」

武内p「…はい、私もそのつもりです。」

蘭子「だが!その硬い鎖であっても我々の契約に不満がある者が多々おるのだ…。(だけど、私とプロデューサーの関係に不満を持つ人がいっぱいいます…。)」

武内p「そうなのですか?」

蘭子「然り!故に、我とわがともの硬い友情でつながる契約を第二形態に移さねばならない!(その通りです!だから、私とプロデューサーとの関係を深くしたいんです!)」

蘭子「だ、だから……そのぉ」

武内p「はい…。」

蘭子「わ、わわわ、私と……!」

ガチャ!

みりあ「おはよー!」

城ヶ崎「おはよー☆」

きらり「あれぇ?蘭子ちゃんとプロデューサーだけぇ?」

蘭子「ぴぃ!」ビクッ

武内p「赤城さん、城ヶ崎さん、諸星さんおはようございます。」スッ

武内p「そうなのですか?」

蘭子「然り!故に、我とわがともの硬い友情でつながる契約を第二形態に移さねばならない!(その通りです!だから、私とプロデューサーとの関係を深くしたいんです!)」

蘭子「だ、だから……そのぉ」

武内p「はい…。」

蘭子「わ、わわわ、私と……!」

ガチャ!

みりあ「おはよー!」

城ヶ崎「おはよー☆」

きらり「あれぇ?蘭子ちゃんとプロデューサーだけぇ?」

蘭子「ぴぃ!」ビクッ

武内p「赤城さん、城ヶ崎さん、諸星さんおはようございます。」スッ

莉嘉「あ!P君!」ギュー

武内p「じょ、城ヶ崎さん…こいうことは…」

蘭子「むぅ!」プクー

みりあ「あー、ずるいー!みりあも!みりあも!」ギュー

武内p「赤城さんまで…」

蘭子「むぅううう!」プクー

きらり「莉嘉ちゃんー?みりあちゃんー?Pちゃんを困らせたらメッ!だよぉ?」

みり莉嘉「「はーい!」」

武内p「ありがとうございます。諸星さん…」

きらり「えへへぇ」テレテレ

蘭子「わがとも!」

武内p「は、はい!」

蘭子「刻限が近づくとき再び審判をする。(また、あとでお話ししましょうね?)」ニコッ

武内p「は、はい…」ビクッ

連投すいません。

武内p「では、11時から新田さんのグラビア撮影となっていますので…」

蘭子「…」ジィー

未央「お?らんらん今日はいちだんとプロデューサーのこと見てるね?」

蘭子「ぴぃ!だ、だからその名で呼ぶなと…」

凛「たしかに、いつもはチラチラ程度なのにね」

みく「うん、嫌でも目にはいるほどににゃ」

蘭子「わ、私そんなにチラチラみてないもん!」ブンブン

莉嘉「えー☆うそだー!いつもいつも、P君のことを……ねー?みりあちゃん!」

みりあ「うん!蘭子ちゃんはプロデューサーのこと好きなんだね!」

蘭子「す、すきぃ!?ち、ちがう…ちがくないけど…」

武内p「みなさん…そろそろ時間がくるので…」

蘭子「わ、わがともちがうの!私…」

武内p「いえ、分かってますので…」

蘭子「……む、むぅ……」

武内p「グラビア撮影の時間は一時間程度になっています。」スタスタ

美波「……はい」スタスタ

武内p「次のバラエティー番組の出演は、その30分後とかなりのきついスケジュールになっています。」スタスタ

(車のドアを開ける)ガチャ

美波「あの……」

(車の助手席に座る)ストン

武内p「何でしょうか?」

(車の運転席に座る)ストン

美波「今日の蘭子ちゃん変でしたよね?」

武内「……はい」

美波「なにか…あったんですか?」

武内p「いえ、特に変わったことはありませんでしたよ。ただ……」

美波「ただ?」

武内p「彼女の言葉をいまだに理解できないことを情けないと思いまして…」

美波「普通の言葉で喋れと言わないんですか?」

武内p「それは……ダメです。それは、私の問題の解決であって彼女の問題の解決になっていません。」

美波「…そうですね」ニコッ

武内p「出発します。」

美波(……蘭子ちゃんはどうしたいのかしら……あぁ、私もみりあちゃんみたいに翻訳ができたらなぁ…)

美波「なにか…あったんですか?」

武内p「いえ、特に変わったことはありませんでしたよ。ただ……」

美波「ただ?」

武内p「彼女の言葉をいまだに理解できないことを情けないと思いまして…」

美波「普通の言葉で喋れと言わないんですか?」

武内p「それは……ダメです。それは、私の問題の解決であって彼女の問題の解決になっていません。」

美波「…そうですね」ニコッ

武内p「出発します。」

美波(……蘭子ちゃんはどうしたいのかしら……あぁ、私もみりあちゃんみたいに翻訳ができたらなぁ…)

トレーナー「1、2、3、4!」

蘭子「いち、にぃ…あ!」ステン

トレーナー「神崎…今日で転ぶのはなんどめだ?」

蘭子「じゅ…十の数がこの我に…」

トレーナー「ん?」ギロ

蘭子「じゅ…十回…です」ビクッ

トレーナー「まったく…休憩をとろう…」スタスタ

ガチャ

アナスタシア「Все в порядке(大丈夫ですか?)ルァンコ」

蘭子「いな…われに対抗できる者はいない…(大丈夫です…)」

アナスタシア「え、えっと……大丈夫なんですね?」

蘭子「しかり…」ズーン

アナスタシア(Все в порядке(大丈夫)に見えないです…)

蘭子「わがともぉ……」

アナスタシア「?プロデューサーのこと…ですか?」

蘭子「え?……うん…」

アナスタシア「プロデューサールァンコにこんな顔させる…わるいです!」

蘭子「ええ!ちが、ちがうよ!プロ…我が友はなにも…」

アナスタシア「でもルァンコとっても…かなしいそうです」

蘭子(かなしい?……いや、かなしいと言うより)

蘭子(もっと…もっと…プロデューサーに構ってもらいたい遊んでほしい…)

蘭子「はぁ…わがともぉ…」

アナスタシア「?ルァンコどっち……」

ガチャ!

トレーナー「休憩は終わりだ!続きやるぞ!」

蘭アナ「「は、はい!!」」

アナスタシア(きき…そびれましたね…)

蘭子「……」

カメラマン「もうちょっと膝をおとして…そうそう!いいよ!」パシャ

美波「はい!」

武内p「……」

美波(プロデューサーさん…また、ボーとしてる?やっぱり蘭子ちゃんのこと気になるのかな?)

カメラマン「横顔もいいけど今は正面撮りたいなぁ」

美波「あ!すいません!」

ー30分後ー

カメラマン「撮影終了ですー!お疲れ様でした!」

美波「ふぅ…」スタスタ

武内p「お疲れ様です。新田さん」

美波「……」ムッ

武内p「あ、あの?ど…うしました?」

美波「気になるんですよね?」

武内p「え…」

美波「蘭子ちゃんのことです」

武内p「いえ……まぁ、はい。」

美波「…行ってもいいですよ?」

武内p「ダメです…私の事情で新田さんに苦労をかけるのは…」

美波「プロデューサーだけの事情じゃないですよね?そ、れ、に!タクシー代はプロデューサーに送っておきますから安心してください」ニコッ

武内p「………ありがとうございます!…」スタスタ

美波(ファイトですよプロデューサーさん)

トレーナー「今日のレッスンはこれで終了だ。明日は今日よりもきついレッスンが待っているから体を休めておくようにな」

トレーナー「特に神崎…おまえだ。」

蘭子「ぴぃ!…しゅ、すみません!」ビクッ

トレーナー「何があったかはしらんが明日のレッスンに響かんようにな」

蘭子「は、はい…」

バタン

アナスタシア「トレーナーさんもルァンコのことбеспокоиться(心配)?してたんですね」

蘭子「うん…」

アナスタシア「ダー♪そろそろお昼…です!ルァンコどこかに食べに行きませんか?」

蘭子「すまぬ我が同心よ。刻限の果実を喰すことができるのは我のみそれにより我は、同行することは叶わん(ごめんねアーニャちゃん?私お弁当持ってきてるから一緒にいけないや)」

アナスタシア「??」

蘭子「あ、えっと…お弁当ね…持ってきてるんだ」

アナスタシア「ダー!すみません…ルァンコわたしまだまだ…日本語?むずかしいです」

蘭子「心配するな我が同心……い、いや心配しないで…いいよ…」

アナスタシア「一人で…食べるんですか?」

蘭子「うぅん…」

蘭子(きっと)

蘭子「わがとも食べるんだ…」

↑を修正

アナスタシア「一人で……食べるんですか?」

蘭子「ううん……」

蘭子(きっと)

蘭子「わがともと食べるんだ」ニコッ

蘭子「フーフフーン♪フーフフーン♪」

蘭子「…………」

蘭子「おそいなぁ…」

蘭子「まだかなぁ…」

蘭子「今日は…むりかなぁ」

蘭子「この頃プロデューサーと二人きりになれてない…」

蘭子「みんなといるのは楽しいけど…やっぱりダメ……プロデューサーと二人きりでお話や…おさんぽとかしたいなぁ」

蘭子「そのために、口実を作ってお弁当を一緒に食べようとしたのに…また、邪魔されちゃったし…」

蘭子(プロデューサーと私の同じハンバーグ好きって知ったとき本当に嬉しかった…)

蘭子(私の言葉をなんとか理解しようと頑張るプロデューサーにはドキドキして…)

蘭子(もぉ…!もぉ!もぉ!)

蘭子(だいすきぃ…!プロデューサーだいすき!)

蘭子「でも…勝ち目ないよね…」

蘭子(凛ちゃんとか美波ちゃんとか…魅力的な大人の女性が多い…私みたいなお子ちゃまじゃ…相手なんてしてくれないよ)

蘭子「…………もうたべよ…さめちゃう…よ」シュルリ

蘭子「…」パクパク

蘭子「おいしく…ない…」

蘭子「初めてだからかな…?しょっぱい…」

蘭子「あ」ポロポロ

蘭子「は…はは…泣いてたんだ…」ポロポロ

蘭子「拭かなきゃ…また、迷惑かけちゃう」ゴシゴシ

蘭子「……うぇ……うぐぅ……」ポロポロ

蘭子「なんでぇ…なんでぇ…」ゴシゴシ

蘭子「なんで、とまらないのぉ…!…うぇ」ポロポロ

蘭子「…」パクパク

蘭子「おいしく…ない…」

蘭子「初めてだからかな…?しょっぱい…」

蘭子「あ」ポロポロ

蘭子「は…はは…泣いてたんだ…」ポロポロ

蘭子「拭かなきゃ…また、迷惑かけちゃう」ゴシゴシ

蘭子「……うぇ……うぐぅ……」ポロポロ

蘭子「なんでぇ…なんでぇ…」ゴシゴシ

蘭子「なんで、とまらないのぉ…!…うぇ」ポロポロ

蘭子「とまってよ………迷惑…」ポロポロ

「迷惑なんてかけていません!!」

蘭子「ふぇ!?」ビクッ

武内「驚かしてすいません」

蘭子「な、ななな、なんで!」

蘭子「あ!…いや、これはちがうの!その…そ、そう眠くて…その…」

武内「すいませんでした…」ペコリ

蘭子「え……」

武内「約束の……いや、刻限の時に遅れてしまった件です。」

蘭子「あ、あああ!あんずることなかれ!それごときで我の瞳は曇らないわ!(気にしないでください!プロデューサーが忙しいこと分かっていますから!)」

蘭子「更に言うなれば、前世の我の言葉には少々陰りがあったゆえ…(それに、用件も言わないで呼び出した私も悪いですし…)」

武内「優しきお言葉ありがとうございます。ですが、遅れは遅れ……ですので…」

蘭子「わがとも…それはまことか?(プロデューサー…それ本当ですか?)」

武内「はい……許してくれますか?」

蘭子「わがともには罪はないが…(プロデューサーはわるくないですけど…)」

武内「だめ……でしたか…」

蘭子「行く!い、いや我も同行しよう!」

武内「ありがとうございます…あと…」スタスタ

蘭子「?何か不満が?(なんですか?)」

武内「涙を…このハンカチで…」スッ

蘭子「……感謝する…と同時に一つ、頼みがある(ありがとうございます…ありがとうついでに一つ頼みがあります)」

武内「え……」

蘭子「我が涙をぬぐうこと許可しよう(涙吹いてくれますか?)」

蘭子「では、頼むぞ(じゃあ、お願いします)」スッ

武内「…は…はい」フキフキ

武内(顔が近い……!)フキフキ

蘭子「プロデューサー…」

武内「……」フキフキ

蘭子「プロデューサー?」

武内「…………」

蘭子「プロデューサー…?」パチ

蘭子「あ……」

武内「……///」

蘭子(顔が…真っ赤だ…)

蘭子(私も…きっと真っ赤になっているんだろうな…)

武内「お、おわりました…///」

蘭子「う、うむ…ご苦労///」

蘭子「あ…布は我が清水をかけておこう///(あ…ハンカチは私が洗っておきますね)」

武内「い、いや大丈夫です。私がやっておきますので///」

蘭子「いや、我が」

武内「いや、私が」

蘭子「いや、いい…」

プルルルル

蘭子「ん?我の携帯から…誰だ?」ピッ

小梅『あ……でた…』

蘭子「小梅か…どうした?」

武内(神崎さんはもう、帰宅でしたね)

小梅『今日…一緒に見るって……ホラー』

蘭子「ホラーぁあ!!」ビクッ

武内「!?」ビクッ

蘭子「うむ…承知した…うむ…では……」カチッ

武内「お帰りですね」

蘭子「あ。は、はい…」

蘭子(もう少し一緒にいたかったんだけど…)

武内「では、お送りしますね」

蘭子「え!?」

武内「迷惑でしたか?」

蘭子「!!」(左右に)ブンブン

武内「では、行きましょう」スタスタ

蘭子「う、うむ!」スタスタ

蘭子(え……忙しいんじゃ…)チラッ

武内「……」

蘭子(えへぇ♪まぁ、いいか!)

キッ!

武内「ここでしたね」

蘭子「うむ、ご苦労であった!わがとも」

武内「はい…では…」

蘭子「少し待たれよわがとも」ゴソゴソ

武内「?」

蘭子「これ!」⊃弁当

武内「これは…今日の…」

蘭子「食べてくださいね!では、闇にのまれよ!」タタタタ

武内「……」シュルリ

武内「!ハンバーグ……ですね」

武内「いただきます」パク

武内「…………」モグモク

ゴクン

武内「……美味しい…」

蘭子「入るわ」ガチャ

小梅「あ…おかえり蘭子ちゃん…」

蘭子「むふふ♪我が城に魔具を置いてくるわ!(部屋に荷物おいてきますね!)」

小梅「……すごく嬉しそうだ……ね?何かあったのかな」

蘭子「……」ガチャ

パタン

蘭子「くく…クックックッ!あははは!」

蘭子「明日は~♪明日は~♪」クルクル

蘭子「プロデューサーとお出かけだぁ~♪」ボスン

蘭子「えへへ♪まさか、プロデューサーが…」

武内『ですので……明日私のお気に入りのハンバーグのお店に一緒に行こうかと思いまして…』

蘭子「えへへ♪」マクラスリスリ

蘭子「もう、プロデューサーだいすき!」パタパタ

ガチャ

蘭子「!?」ガバッ!

小梅「あ……ご、ごめん…ごゆっくり……」パタン

蘭子「あ…違うのこれは!」

蘭子「違うのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ピィィィィィィ

まだ、続きます

蘭子「…………」ボスンボスン

蘭子「いいもん……いいもん…我には明日ご褒美があるもん」グスン

プルルルル

蘭子「………だれだろ…」パカッ

わがとも

蘭子「プロデューサーだ!」ガバッ

蘭子「も…もしもしぃ…?」ピッ

武内『すいません。神崎さん明日の件でお話が…』

蘭子「え……まさか、ちゅ、中止……」

武内『い、いえ!明日は、12時そちらにお迎えに行きますのでそれまでに外出の準備をしておいてください。』

蘭子「は、はい!」(なんかお仕事のお話ししてるみたい)

武内『それと…』

蘭子「?」

武内『ハンバーグ……とってもおいしかったです。』

蘭子「」

武内『では…』ブツッ

ツーツーツー

蘭子「」

蘭子「………ぴぃ…///」トゥクゥントゥクゥン

蘭子「わ、われを……ころすきかぁ…!!///」ボスンボスン

11時32分

蘭子「そ、そろそろ刻限の時間だ…」

蘭子「ふ、服が!服が決まらない!」バサバサ

蘭子「ど、どどど…どうしよぅ…」

小梅「どうしたの?」ヒョコッ

蘭子「あ!小梅今こそ召還せし時!(あ!小梅ちゃんたすけてぇ~!)」

小梅「えっと…着ていく服が決まらない…の?」

蘭子「うむ…(うん…)」

小梅「…………」

小梅「……どこに行くか…誰と行くか……は分からないけど…」

小梅「変にこだわるより…いつも通りの方が…きっとその人もいいと思って…くれるよ」

蘭子「……小梅ちゃん…」ジーン

蘭子「よ、よし!我が魂の赴くままに!(私がんばります!)」

小梅「うん……頑張って…ね」スタスタ

コレカナウーンコレダ!イヤ…

小梅「まぁ…あの人な…ら何でもいいと言ってくれるけど……ね?」

蘭子「つ、ついに刻限の時がきた…(ついに、約束の時間です…)」ドキドキ

蘭子「き、緊張するでない我!これごときの難儀に侮られるな!」

蘭子「深呼吸をし…我の心を癒すのだ…」スーハースーハー

武内「神崎さん」(イケメンボイス)

蘭子「ぴゃああああああああああああああああああ!!?」ビクッ

武内「うぉ…」ビクッ

蘭子「の、ののの!ノックくらいしてください!」アワワワ

武内「落ち着いてください…ここは部屋ではないのでノックができません…」

蘭子「わ、わわわ煩わしいたいにょう…ね!?」

武内「はい、おはようございます。」ペコリ

武内「では、さっそく向かいましょう。」ガチャ

蘭子「む、む…失礼する」

武内「はい。」ガチャ

蘭子「……」

武内「では、出発しますのでシートベルトをお願いします。」カチッ

蘭子「こ、心得た!」カチッ

蘭子「……///」

武内「……」

蘭子「……///」

武内「……」

武蘭「「あの!」」

武蘭「「は!先にどうぞ!」」

武内「…」

蘭子「…フフ♪」

武内「いい笑顔です…」

蘭子「ぬ…わがともは同様の言霊を使うようね(もう、プロデューサーってそればっかりですね♪)」

武内「そ、そうですか?以後気をつけます…」

蘭子「わがともよ!心して聞け!」

武内「はい。」

蘭子「前日のわがともの言霊は我の冷えきった心を溶かしたのだ…(昨日のプロデューサーの言葉は私の不安だった想いを変えてくれました…)」

蘭子「プロデューサー…ありがとうございます。」

武内「いえ…///」

蘭子「む!わがともの顔に火が灯されておる!(あ!プロデューサーの顔まっかかです!)」

武内「ご、ごほん!で、では次は私が!」

蘭子「我の言霊をかわしたな(話そらしましたね)」ニヤニヤ

武内(神崎さんが今まで見たことないような小悪魔の顔をしている…)ウゥ…

武内「まず、私は神崎さんの言葉を直そうなどと思っていません。私は…神崎さんの言葉を直すのではなく神崎さんの言葉を知ることの方が大事だと思っています。」

武内「だから、神崎さんの刻限の時という言葉を理解していれば神崎さんがあんなことを思うことはなかったのです…」

蘭子「それは…!」

武内「いえ…!これだけは…これだけは…私の責任です!元はこんな形で神崎さんとハンバーグを食べに行くとは考えていませんでした。」

蘭子「こんな形?」

武内「いつかは神崎さんと二人でハンバーグ店に行きたいと思っていたんです。ですが、なかなか…時間が…」

蘭子「えぇ!?そ、そうだったんですか!」

武内「はい。」

武内「あなたと打ち合わせの件でハンバーグ好きと言うことを知ったとき本当に嬉しかったのです。」

蘭子「…わ、わたしも…」

武内「え…?」

蘭子「私も同じです!私もあのときプロデューサーと本当に繋がった気がして……私……嬉しかった…!」

武内「神崎さん…」

蘭子「おたがいさまです!」フンス

武内「……ですね」フフ

蘭子「!!?」ドキンッ!!

蘭子(わ、わわわ笑った!?い、いや…微笑んだといった方がいいのかな…凄い、初めて見たかもしれない…)

武内「…神崎さん…?」

蘭子(それに今までのとは違うときめきが…すごいこんなときめきも初めて…顔が前より暑くて…でも温かくて…優しくて…)ドキドキ

内「神崎さん?」

蘭子「もぉ!プロデューサーのばかぁ!」ポカポカ

武内「えぇ!?神崎さんどうしたんですか?」

蘭子「プロデューサーはずるいです!」

武内「ずるい……?」

蘭子「プロデューサーは……なんで私の初めてばっかり取っていくんですか…///」プクー

武内「えぇと…そ、その…す、すいません///」

武内「あ…。ここです」

蘭子「あれ?小さいですね…」

武内「はい。夫婦二人だけで経営しているので…」

蘭子「え!?」

武内「では、行きましょう。」ガチャ

蘭子「う、うむ…」

ガラガラ

武内「すいません」

蘭子(引き戸だ…)ポカーン

おばあさん「あらあら、武内くんじゃない…こんなところまでよう来たね」

武内「お気に入りの店なので…」

おばあさん「見たところ……彼女さんの二人だけだね」ニコニコ

蘭子「か、彼女!?」

武内「いえ、私の仕事関係の人です。彼女じゃありませんよ」

蘭子「!」キッ

武内「?」ビクッ

おばあさん「あら、そうだったかい…まぁ、狭いところだけどゆっくりしておくれ」ニコニコ

武内「はい。」ペコリ

武内「やはり、ここは落ち着きます」ストン

蘭子「我の知らぬ領域があったとは情けないわ(こんなところがあったんですね…知りませんでした。)」

武内「そうでしたか…」

蘭子「我はこの場所を前(ぜん)の時から知ってる(私なぜか懐かしさを感じます…)」

武内「懐かしい…のでしょうか?」

蘭子「うむ」

おばあさん「お嬢ちゃんは難しい喋り方をするんだね」ニコニコ

蘭子「のわぁ!?」

蘭子「汝の言霊は我の瞳を曇らせる…強敵の匂いがするわ(いきなり話しかけるからび、ビックリしました…)」

おばあさん「んー?ごめんねぇ…こんな年になると耳が遠くなってね」

武内「い、いえあまり気にしないでください。そう言えばおじいさんは…」

おばあさん「おじいさんかい?私なんかよりずっと元気だよ」ニコニコ

武内「そうですか…」ホッ

おばあさん「それはそうといつものでいいのかい?」

武内「はい。お願いします」

おばあさん「じゃあ、少し待っててねお嬢ちゃん」ニコニコ

蘭子「う、うむ!」

蘭子「いつもの…と言っておったが、わがともはこの領域に何度も踏み入れるのか?(いつものってプロデューサーはここの常連さんなんですか?)」

武内「はい…神崎さん…いえ、私がプロデューサーをやる前からです。」

蘭子「な、なんと!我の想像の遥か上とな(そ、そんな時から…)」

武内「はい…私の両親は共働きで二人とも帰るのはいつも深夜か朝でした。晩飯、昼飯のお金だけをもらいコンビニで買った物を食べていました。」

武内「ある日…私はたまには外食にしようかと出掛けました…ですが、なかなかこれだと言うところがなく…しょうがないからコンビニでまた済ませようとしたら…」

蘭子「果実の匂いか…(ハンバーグの匂いですか…)」

武内「そうなんです…ここのハンバーグの匂いにつられて…それから…」

蘭子「クックッ!言わんでも分かるわ!この領域は我の心をくすぐるところ…わがともが何度も踏み入れるのが理解できる…(常連さんになったんですね!でも、わかります!私もひかれちゃいます!)」

武内「……」

蘭子「?何か良きぬ顔つきだが?」

武内「……昔はここは繁盛していたんですが…ちょうどです…ちょうど…cpを立ち上げたときでした…」

武内「ここの主人が老衰による衰弱で…倒れたんです…」

蘭子「ッ!?」

蘭子「それから!それからどうなったのだ!」

武内「今も病院なんです…寝たきりで…」

蘭子「……」

武内「一ヶ月後…店を畳むそうです…やはり一人では限界があるんでしょう…」

蘭子「……」

武内「畳む前に来たかったんです…貴女と…神崎さん」

蘭子「そ、そんな……わ、わたし…」

おばあさん「あらあら…どうしたの…」スタスタ

蘭子「!」

武内「おばあさん……例の話を…」

おばあさん「……あぁ…おじいさんのことかい…気にしなくていいのにねぇ」ニコニコ

蘭子「……ぁあ…」

おばあさん「わたしはね…信じているんだよ…だから大丈夫」

蘭子「……うん…」

おばあさん「さぁ!たんとおたべ!」

武内「それでは食べましょう…」

蘭子「……はい……」

武蘭「「いただきます。」」

パクっ

蘭子「…」モグモグ

蘭子「…!」パァァァァァ

蘭子「おいしい!!すごくおいしい!!」ワァァ

武内「はい…とっても…流石です。」

蘭子「んー♪」モグモグ

蘭子「ム、ムグー!」ジタバタ

武内「詰まりましたか!水を!」スッ

蘭子「ング…ング」ゴクゴク

蘭子「ぷはぁー!」

武内「気をつけて食べましょうね?」

蘭子「は、はぁい///」テヘー

~そして~

武蘭「「ごちそうさまでした!」」

武内「では、会計を済ませて来ますね。神崎さんは車で待っていてください」

蘭子「うむ…」スタスタ

ガラガラ

蘭子「…………」

蘭子「……」

蘭子「…」

蘭子「うん!」

武内「お待たせしました。神崎さん…では…」

蘭子「プロデューサーちょっと待って下さい!」タッタッ

武内「あ…神崎さん…」

ガラガラ

蘭子「失礼する!」

おばあさん「んー?なんだい忘れ物かい?」

蘭子「……」

蘭子「おばあちゃん……見てて!」

おばあさん「?なにをだい?」

蘭子「私ね!アイドルなの!でも、まだまだ卵で他の人より魅力なんて無いけど…」

蘭子「私がトップアイドルになったの絶対におばあちゃんのおじいさんに見せて上げる!だからずっと……ずっと……」

蘭子「絶対に見てて!」

タッタッタッタッタッタッ

ガラガラ

おばあさん「あぁ…絶対にみるよ…絶対にね…」ニコニコ

ガチャ

武内「何を話していたんですか?」

蘭子「禁忌よ♪(ヒミツです♪)」ニコッ

武内「いい笑顔ですね……では、行きましょう。」

蘭子「はい!」

キッ!

武内「今日はお疲れ様でした神崎さん…もうすっかり夕方ですね…」

蘭子「わがともは次の難題をこなすのであろう?(プロデューサーはまだ、お仕事あるんですよね?)」

武内「はい。」

蘭子「じゃ…じゃあ…」

武内「?」

蘭子「……わ」

武内「はい」

蘭子「わ、わがとも…今日はありがとうございました…プロデューサーと二人でお出かけできて嬉しかったです…」

武内「はい」

蘭子「それに、いつも私の言葉を理解しようとしてくれてありがとうございます。」

武内「はい」

蘭子「だから…」

チュッ

武内「なぁ///!?」ガタッ!

蘭子「フフ♪こんなんじゃお礼にもなりませんけど…///」

蘭子「プロデューサー…///」

蘭子「大好きです♪」ニコッ

タッタッタッタッ

武内「」ポカーン

武内「な、な…なんてことを…///」

武内「仕事…仕事にイカナケレバ…///」

武内「あぁ…」

(柔らかかったなぁ…)

武内「あ!ああ!ああああ!///」ガンガン

ガチャ

蘭子「今、帰還したわ!(ただいまでーす♪)」

小梅「あ……お帰り…」

輝子「うへ……お、お帰りー…今のはこのしめじ君が言いました…うへへ」

蘭子「クックッ!さぁ、我が友たちよ心して聞け!」

諦めていた私の心は

また、火がついた

とても、消すことができない

想いとなって…

…見てて下さい!

我が魂の赴くままに!

短いけど終わりです。ここまで見てくださった方ありがとございます。

次回作も投稿しますので、そちらも是非見て下さい! では!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年09月02日 (土) 01:16:34   ID: d4b0udKy

おぉ…ええやん(恍惚) 投げ出し逃亡兄貴じゃない事を願いつつ待つから体に気を付けて毎秒投稿しろ

2 :  SS好きの774さん   2018年03月09日 (金) 00:48:23   ID: awz_yaKp

2828していまう

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom