友希那「猫可愛い」紗夜「犬の方が可愛いですが」[ガルパSS] (14)

ギスギスロゼリア

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~休日のCiRCLE~


友希那「…紗夜、いま何か聞き捨てならない言葉が聞こえたのだけれど」


紗夜「そうでしょうか?」


友希那「紗夜あなた…猫よりも犬の方が可愛いと言わなかったかしら?」


紗夜「ええ、確かにそう言いましたが、それがなにか?」


友希那「その発言を撤回してちょうだい」


紗夜「…?私は事実を言っただけですが?」


友希那「…撤回するの?しないの?」


紗夜「事実を言っただけにすぎないので、撤回する必要性が感じられません」


友希那「そう、あくまでも譲らない気ね」


紗夜「ええ、猫よりも犬の方が可愛いのは揺るぎない事実ですので」


友希那「…どうやら話し合う必要があるようね」


紗夜「…そのようですね」

リサ「友希那ー!紗夜ー!おっはよー!」


あこ「友希那さん!紗夜さん!おはようございますっ!」


燐子「…おっ、おはよう…ごさいます…」


友希那「ええ、みんなおはよう」


紗夜「皆さん、おはようございます」


友希那「3人共、丁度良いところに来たわね」


リサ「丁度良いって、いつもの練習時間に来ただけだよ?」


紗夜「実は…皆さんにも聞いてもらいたい事がありまして」


燐子「…何のお話しですか…?」


友希那「場合によってはロゼリアが解散するかもしれない重要な話よ」


あこ「何事ですかっ!?」

友希那「こともあろうに紗夜が猫よりも犬の方が可愛いと言って聞かないのよ」


紗夜「事実ですので」


友希那「ほらね」


リサ「えっ、そんな事で解散とか言ってんの!?」


紗夜「そんな事とはなんですか今井さん!」


リサ「紗夜キレないでよ!」


友希那「これは由々しき事態よ」


友希那「かくなる上は…ロゼリアで猫派と犬派のどちらが多いか確かめる必要があるわ」


紗夜「多数派が今後のロゼリアの方針となるわけですね」


燐子「…どちらも可愛いじゃダメ…なんですか…?」


友希那「ダメよ」


あこ「えぇー…」


あこ「せっかくみんな仲良くなったのに…」


友希那「ロゼリアに馴れ合いはいらないわ」


紗夜「同感です」


リサ「二人ともブーメランって知ってるかな?」

友希那「まずはリサから聞かせてもらおうかしら」


紗夜「今井さんはどうお思いですか?」


リサ「私は友希那が可愛いと思うな~」


友希那「今は、そういう答えは要らない、要らないのよリサ」


紗夜「真面目に答えてください」


リサ「あっはい…ネコの方が可愛いと思います」


リサ「欲を言えばネコの友希那が…!」ハアハア


紗夜「そうですか、もう結構です」


友希那「では次、燐子に答えてもらいましょう」


燐子「…ええっ…!」

友希那「現在ロゼリア5人中、2人が猫派、対する犬派は1人よ」


友希那「つまり燐子の答え次第でこの議論が終わるかどうかが決まるわ」


燐子「…そんな事…言われても…!」


紗夜「白金さん…信じてますよ」


燐子「…ええっ…!」


あこ「りんりんファイト!」


燐子「…あこちゃんまで…!?」


友希那「燐子…」ジー


紗夜「白金さん…」ジー


燐子(紗夜さんが捨てられた子犬のような顔で見てくる…)


燐子(友希那さんには悪いけど…)


燐子(紗夜さんの数少ない友達として紗夜さんを見捨てるわけには…!)


燐子「…わ、私は…」


燐子「…どちらかというと…少しだけ…犬の方が可愛いと…思います…」

紗夜「白金さんっ!」パアァ


友希那「燐子…」ズーン…


燐子(友希那さんごめんなさい…)


紗夜「ええ!優美な白金さんなら、もちろん犬派だと思っていましたよ!」


紗夜「あとでお茶でも飲みにいきましょうね!」


リサ「紗夜どうしたのっ!?」


あこ「テンション高いですね!」


友希那「…今のでロゼリア内の勢力図が完全に分断されてしまったわ」


友希那「…はぁ、このバンドはもう終わりね」


リサ「いやいやいや!?」


あこ「テンション駄々下がりですねっ!」


紗夜「では最後、宇田川さんに終止符を打ってもらいましょうか」


友希那「…そうね」


あこ「なんであこみたいな最年少にバンドの行く末を決めさせるんですかっ!?」

友希那「それであこはどっち派なのかしら?当然、猫派よね?」


紗夜「いいえ、宇田川さんは犬派に決まってますよね?」


あこ「あ、あこは…あこは…!」


あこ(まずいまずいまずい!)


あこ(あこが猫派を選んでも犬派を選んでもロゼリアがバラバラになっちゃう!)


あこ(一体どうしたら…!?)


友希那「あこ!」


紗夜「宇田川さん!」


あこ(考えろ!この圧倒的不利を覆す逆転の一手を頭のグリモワールからあれしてこうしてバーンするんだ!)


あこ(…!)


あこ「あこは…」


友希那「…」ゴクリ


紗夜「…」ゴクリ


燐子「…」ゴクリ


リサ「…ねぇ練習しないの?」


友希那「今はそれどころじゃないわ、リサ」


紗夜「今井さんは少し黙っててください」


燐子「…空気…読んでください…!」


リサ「泣くよ?」

あこ「あこは…!」


あこ「ミッ…」


友希那「ミ?」


あこ「…ミッシェルが可愛いかなーって!」


友希那「!」


紗夜「!」


燐子「!」


リサ「あー、あのクマ…」


友希那「確かにあの猫とも犬とも言えない存在は可愛いわ…!」


リサ「いやクマで…」


紗夜「犬と猫のどちらでもあり、どちらでもない唯一無二の存在…!」


リサ「だからク…」


燐子「…異なる二つが混ざり合う事で生まれる調和は…まるでロゼリアの奏でる旋律の如く…!」


友希那「…くだらない事で時間を取らせてしまってすまなかったわね、紗夜」


紗夜「いいえ、私の方こそ年甲斐もなく意地を張って申し訳ありませんでした」

あこ「じゃあロゼリアは…!」


友希那「もちろん解散しないわ」


燐子「…やったね…あこちゃん…!」


あこ「りんりーん!」


リサ「えぇ…」


友希那「それじゃあ練習を始めるわよ」


紗夜「議論で無駄にした時間の分も取り戻すつもりで厳しくいきますから覚悟しておいてください」


あこ「…ククク、望むところです!ねっ!りんりん!」


燐子「…うん!…頑張ろっ…!」


リサ「…まぁ、仲直りしたから結果オーライって事でいっか」


友希那「それじゃあ一曲目…いくわよ」


友希那「Re:birth day」


リサ「朝リバは勘弁してっ!?」


END

息抜きに初めてのガルパSSでした

ちなみに私は断然猫派です

普段はスクストSSを書いています

Twitter→SS書きのナツキで出てきますので、気になった方はどうぞ

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