ラフィエル「ガヴちゃん、私たち体力測定再テストですって」 (67)

ラフィエル「知ってましたか?」

ガヴリール「知ってる…はぁ、めんどくせぇなぁ…」

ラフィエル「そうですね~…あまりに結果が悪いから、真面目にやってないと思われたみたいですね」

ガヴリール「ホントやだ…しかも放課後って…」

ラフィエル「仕方ないですよ、一緒に頑張りましょう?

ガヴリール「はぁ…」

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ガヴリール「あのさ」

ラフィエル「はい?」

ガヴリール「ラフィはブラの事があったけどさぁ…」

ラフィエル「!!、もう!//その話はやめてくださいよ!
私たち2人だけの秘密ですよ…?」

ガヴリール「わかってるって。まぁラフィはそういう事故があったけどさ、私はあれで本気なんだよね」

ラフィエル「またまた~ガヴちゃんがあれで本気なわけないじゃないですか!」

ガヴリール「ほんとだよ!私はあれが全力だ」ポリポリ

ラフィエル「その頬をかく仕草…嘘をついていますね」

ガヴリール「うっ…」

ラフィエル「ほんとのことを言ってください」

ガヴリール「…ラフィにはバレるかぁ~」

ラフィエル「当たり前ですよ~。もう何年ガヴちゃんと一緒にいると思ってるんですか」

ガヴリール「それもそうかぁ」

ラフィエル「で、どうなんですか?」

ガヴリール「まぁ…前の体力測定は、正直言ってやる気なかった。ヴィーネの焼肉につられて一応したけどさぁ…」

ラフィエル「やはりですか…やる気の問題ですか…」

ガヴリール「そうだな、やる気さえあれば私の圧倒的天使力で余裕よ!」

ラフィエル「じゃあ、本気でやればどれくらいいけますか?」

ガヴリール「私が本気を出しちゃったらサターニャにもラフィにも勝って全部1位かな。まぁ出さないけどね」

ラフィエル「なるほど…」

ガヴリール「さて、今回はどう乗り切ろうかな」

ラフィエル「ふふふっ、待ってくださいガヴちゃん、今回はとってもいい話があるんですよ!」

ガヴリール「いい話?」

ラフィエル「はい!ちょっと耳かしてください」

ガヴリール「なになに~?」

ラフィエル「ごにょごにょ…」

ガヴリール「……ん?」

ガヴリール「何だと!それは本当か!」

ラフィエル「はい!」

ガヴリール「マジか…ふむふむ…それなら…」

ラフィエル(わくわく)

ガヴリール「よしっ!たまにはやる気出してあげますか!」

ラフィエル(やった!)

ラフィ「うふふ~、頑張りましょうね!」

ガヴ「ああ、天使学校主席の本気、久しぶりに見せてやるよ!」ウキウキ

ラフィ「やったー♪」

ラフィエル(ガヴちゃんにやる気を出させる作戦、成功です~♪)

ヴィーネ「おーい、二人ともどうしたの?」

ガヴリール「ああ、ヴィーネか」

ラフィエル「放課後に私たち体力測定の再テストがあるんです」

ヴィーネ「ええ?どうして?」

ガヴリール「あまりに結果が悪すぎてさ…真面目にやってないと見なされたんだ」

ラフィエル「そうなんですよ~」

ヴィーネ「そうなの。まぁ…確かにあれは酷かったもんね…ガヴはやる気ないし、ラフィもなんか様子がおかしかったし…」

ラフィエル「う、うふふ…」

ガヴリール(大丈夫だ、バレてねーよ)

ラフィエル(そ、そうですよね…ふぅ…)

ヴィーネ「でもガヴが嫌がってないなんて珍しいじゃない」

ガヴリール「まあね。ふふっ、今の私は凄いぞ、やる気に満ち溢れているんだ!」

ヴィーネ「どういう風の吹き回しよ」

ラフィエル「これでいい結果を残したら、とてもいいことがあるんですよね♪」

ガヴリール「ああ!前の焼肉どころじゃないぞ」

ヴィーネ「ちょっと!あの時はそんなにやる気出さなかったじゃない」

ガヴリール「だってさ、あの時は結果は出さなくてもやるだけで良かったじゃん?でも今回はいい結果を残せば残すほど良くなる。だからすごくやる気なんだ!」

ヴィーネ「結局物なのね…」

ラフィエル「うふっ、ガヴちゃんの扱い方は私のほうが上手ですね♪」

ヴィーネ「ムッ…」

ガヴリール「ところでヴィーネ?放課後にやるんだけど、一緒に残って見てくか?」

ヴィーネ「もちろんよ。ガヴのこと…ちょっと心配だし」

ガヴリール「なんだよそれ…私は子供か」

ラフィエル「ふふっ、ヴィーネさんはガヴちゃんが本当にお好きですね~♪」

ヴィーネ「なっ…//す、好きとかそういうんじゃなくて…//」アセアセ

キーンコーンカーンコーン

ガヴリール「おっ、早いな…もう鳴ったか」

ヴィーネ「ホント!急いで戻らないと!」

ラフィエル「そうですね!」

ガヴリール「じゃあなラフィ、また後でな」

ヴィーネ「またね!」

ラフィ「はいぃ~それではまた」

ガヴ「じゃあ私たちも戻るか」

ヴィーネ「ええ、急ぐわよ!」



サターニャ「ちょっと!!あんたたちどこへ行ってたのよ!」

ガヴリール「別にどこにも行ってねーよ、話してただけだ」

サターニャ「話ってなんの話よ!」

ガヴリール「お前には関係ねーだろ」

ヴィーネ「サターニャ、もう授業なんだから座りなさい」

サターニャ「ぐぬぬ…ガヴリール!覚えときなさいよ!次の休み時間、勝負してもらうからね!」

ガヴリール「分かったから早く座れ」

サターニャ「ふんだ!」スタスタ

ガヴリール「うっせえやつ…」

ヴィーネ「ほんとね…」

放課後

まち子(私は1年B組のクラス委員長、趣味はクロスワード)

まち子(今日は体力測定の再テストの測定をしなければいけない…委員長なんてなるもんじゃないわね…)

ガヴリール「でさ~あいつがさ~」

ラフィエル「ふむふむ」

ヴィーネ「もうっ」

まち子「あっ、天真さんたち来たのね」

ガヴリール「あれ、委員長も再テスト?」

まち子「違うわよ、私が測定するのよ」

ガヴリール「委員長ってそんなこともすんの?大変そうだな~」

ヴィーネ「そうね…手伝ってあげようかしら」

ラフィ「ふふっ委員長さん、よろしくお願いしますね♪」

まち子「え、ええ…」

まち子(この3人をまとめるのは大変そうね…まぁ…胡桃沢さんがいないだけまだマシか…)

まち子「えっと…する競技は前の体力測定と同じで、50m走、ハンドボール投げ、反復横とび、上体反らし、握力、1000m走の6種類ね」

ラフィエル「アニメでダイジェストでしてたやつですね!」

ガヴリール「ヴィーネだけ全カットされてて、ちゃんとやってたのかも分からなかったやつだな」

ヴィーネ「おい!やめなさい!」

まち子「???」

まち子「じ、じゃあ早速50m走から測りましょう」

ガヴリール「よっしゃ!ヴィーネ、頑張るよ!」

ヴィーネ「ええ!頑張ってね!ガヴ」

まち子「ど、どうしたの天真さん?ずいぶんやる気ね?」

ラフィエル「今日のガヴちゃんは本気ですよ、委員長さん!」

まち子「え?でも天真さん、前回はあれで本気って…」

ガヴリール「やる気の差だよ委員長。前はやる気なかったからあれが本気。今はあるからすごい本気なだけだ」

まち子「そ、そうなの…」

ヴィーネ「いつも本気出しなさいよ」

ガヴリール「やだ!めんどくさい!」

まち子(天真さん…極端だなぁ…)

ラフィエル「ガヴちゃんが本気出した時はすごいんですよ~!前回と全然違いますからね!」

ヴィーネ「ガヴの本気…見たことないわね…」

まち子「そ、そんなにすごいの…?」

ラフィエル「はい!」

ガヴリール「おいおいラフィ、そんなに褒めるなよ」

ラフィエル「ホントのことですから!」

ガヴリール「へっ、まぁな」

ヴィーネ(ラフィは私の知らないガヴを知ってる…なんかすごいむかむかする…)

ラフィエル「うふふ~」ニコニコ

ガヴリール「ところで委員長、50mの前の1位は誰だ」

まち子「えっーと…胡桃沢さんね」

ガヴリール「やっぱあいつか」

ラフィエル「サターニャさん、人間界の女子高生の中ではかなり速い方なんですよ」

ガヴリール「ふーん…あれでそうなのか」

まち子(人間界って…何よ!?他に天界や魔界でもあるっていうの!?)

ヴィーネ「私、何秒だったっけ…あんまり運動得意じゃないのよね…」

ガヴリール「ふーん、前の私は51秒60か…おっそ!50mでこれ!?」

まち子「だってほとんど歩いてたもの…」

ラフィエル「私は42秒87ですか…」

ラフィエル(まぁあの時はそれどころじゃなかったのですが…)

<50m走>


ガヴリール「おいラフィ、負けないぞ…主席の力、見せてやる!」

ラフィエル「私もです!負けませんからね!ガヴちゃん!」

まち子「じゃあ始めましょう。私は測るから、月乃瀬さん、スタートお願い出来るかしら」

ヴィーネ「ええ、わかったわ」

ガヴリール「私の天使的底力、見せてやるよ!なーっはっはっは!」

まち子「て、天真さん…?」

ラフィエル「うふふ~」

ヴィーネ「それじゃあ位置について!」

ガヴラフィ「「……!」」ザッ

まち子「すごい気迫を感じる…!」ビリビリ

ヴィーネ「よーい……ドンッ!」パンッ!

ガヴリール「おらぁ!」ダッ

ラフィエル「ふっ…!」

ヴィーネ「ちょっ!速っ!?」

ガヴリール「うぉぉぉ!」ギュイーン

ラフィエル「……んっ!」ビューン

ガヴリール(勝てる…!)

ラフィエル(流石…速いですね…!)

シュパッ

ガヴリール「ゴール!やったぜ!ラフィに勝った!」

ラフィエル「あらぁ、負けちゃいました~」

まち子「ち、ちょっと二人ともめちゃくちゃ速いじゃない!」

ラフィエル「流石です…やりますねぇ、ガヴちゃん」

ガヴリール「へへ~ん。まっ、こんなもんかな」

ヴィーネ「ガヴ、すごいじゃない!」

ガヴリール「でしょ~!」

ラフィエル「ヴィーネさん、ガヴちゃんはやれば出来る子なんですよ、やらないですけどね♪」

ヴィーネ「それは知ってるわよ…普段からやる気出せればいいんだけどね…」

ガヴリール「それは無理!」

まち子(白羽さんも凄いけど…)

まち子(天真さん、一体何者なの?)

まち子(…そういえば前、月乃瀬さんが天真さんにその気になれば何億人もの人を救えるって言ってたわね…)

まち子(あの時は言い過ぎだと思ったけど、やる気さえあれば本当に出来るって思っちゃうかもしれない…)

まち子(天真さん、実はすごい才能の持ち主?)

ガヴリール「えへへ~」

まち子(なんか…さっき走ってる時、光ってる様に見えたし、まるで人間じゃないみたい…)

まち子(って何思ってるのよ!私は!)

ガヴリール「いいんちょ?どうした、そんなに考えこんで」

まち子「い、いや、何でもないわ」

まち子(あなたのことよ!)

ガヴ「そうか?じゃあ他の競技もさっさとやろうぜ」

まち子「そうね…どんどんやっちゃいましょうか…」

ガヴ「フッ…私の本気にビビるんじゃねぇぞ、委員長!」ビシッ

まち子(今日の天真さん…ノリがなんか胡桃沢さんみたい…案外似た者同士なのかな…)



まち子(その後も二人の快進撃は続いた…)

<ハンドボール投げ>


まち子「胡桃沢さんの記録は27mくらいよ」

ラフィエル「ちゃんとアニメで目測しましたよ!」

ガヴリール「なんだ、大したことないな」

まち子「アニメって…何の事…?」

・・・・

ガヴ「おらぁ!」バシュ-ン

ラフィ「てーい!」ヒューン

ヴィーネ「飛んだわね~」

まち子「すごい…二人とも50mは飛んだ…」

・・・・

ガヴ「また私の勝ち!」

ラフィ「あらら…」

ヴィーネ「接戦だったわね!」

まち子(天真さんが55mで白羽さんが54m…飛ばしすぎでしょ…)

<反復横跳び>


ヴィーネ「そういやなんで前、寝っ転がってやってたの?」

ガヴリール「めんどいから」

ヴィーネ「転がるほうが難しいと思うけど…」

まち子「確かに…」

・・・

ガヴ「ふっふっ…」シュイン

ヴィーネ「すごい!残像がみえるわ!」ピッピッ

ラフィ「あはは~」シュンッ

まち子「…測るの大変ね、これ」ピッピッ

まち子(やっぱり今日は二人とも様子が変ね…なんというか、眩しい…)

・・・・

まち子「二人とも90回よ」

ガヴ「同じかぁ~」

ラフィ「引き分けですね」

まち子(90回…平均が42回ぐらいだから大体倍以上…すごいわ…)

<上体反らし>


ガヴ「ふんっ!」クイッ

ヴィーネ「ガヴの体、柔らかいわね」モミモミ

ガヴ「おい、どさくさに紛れて胸を触るな」

ヴィーネ「いいじゃない別に。はい測ったわ、67cmね」スチャ

ガヴリール「これ苦手~」

・・・

ラフィ「はーい」ボインッ

まち子(こう見ると白羽さんの胸、大きすぎない?邪魔になりそう…)

まち子「はい、75cmね」スチャ

ラフィ「ありがとうございます~」

ラフィ「ガヴちゃん、これは完全に私の勝ちですね!」

ガヴ「負けは認めるよ…それよりブラは大丈夫か?」ムニッ

ラフィ「んもう//、大丈夫ですよぉ!」

<握力>


ガヴリール「んっ!」ギリリッ

ラフィエル「はっ!」ギュッ

ピカッ

まち子(ん!?今、二人の頭の上が光ってなかった!?)

ヴィーネ「okよ。お疲れ様」

ガヴリール「ちっ、100キロいけなかったか」

ラフィエル「以外といかないものですねぇ」

まち子(気のせい…?いや、でも確かに見えたわよね…)

ガヴリール「サターニャに勝てなかったか、くやしー」

ラフィエル「200キロはなかなか出せませんねぇ」

まち子(天真さん達、やっぱ何か変…なんだろ…この違和感…)

ガヴリール「委員長?どうした?」

まち子「うーん…」

ガヴリール「まち子!!」

まち子「うわっ!」

ガヴリール「どうしたんだよ、ぼーっとして」

まち子「な、なんでもないわ、ちょっと考え事を…」

ガヴリール「そうか?気をつけろよ」

まち子(やっぱ気のせい…よね?)

<1000m走>


まち子「最後の競技は1000mよ」

まち子(やっと最後ね…)

ガヴリール「とうとう来たか…この時間が」

ラフィエル「そうですね。最後まで頑張りましょう!」

ヴィーネ「ガヴー、ファイトよー!」フリフリ

まち子(一時はどうなるかと思ったけど、なんとか無事に終われそうね…)

ガヴリール「これに勝って、完全勝利といこうか」

ラフィエル「今の所ガヴちゃんに負け越していますから、これは勝たないといけませんね」


まち子「じゃあ、始めるわよ。位置について!」

まち子「よーい、スタート!」

ガヴラフィ「「はっ!」」ダッ

ピカッ

まち子「うっ!」

まち子(また…光?)


ガヴリール「ラフィ!勝負だ!」

ラフィエル「50mのようにはいきませんからね、ガヴちゃん!」


まち子(まただ…一体なんなのかしら…)

まち子(………)

まち子(まっ、いっか!もう気にしないことにしましょう)

まち子「にしても、相変わらず二人とも凄いペースね…」

ガヴリール「はぁ…はぁ…!」

ラフィエル「ふぅ…ふぅ…!」

ヴィーネ「ガヴぅー!いけーっ!頑張れー!」

まち子「うおっ!」

まち子(月乃瀬さん、すごい応援ね…)

ヴィーネ「負けちゃダメよー!」

まち子(なんか、天真さんのお母さんみたいね)


ガヴリール(ここまではほぼ同じ速さ…勝負が決まるとしたら最後の直線…!)

ラフィエル(そこで勝負を決めます!)


ガヴリール「ラフィぃぃ!」ダダダッ

ラフィエル「ガヴちゃぁぁん!」ズダダッ

まち子「手に汗握る熱戦ね…!さぁ、どっちが勝つか……!」ギュウ

ヴィーネ「ガヴぅぅぅぅっ!頑張れぇぇぇ!」

ガヴリール「くっ…!」ダラッ

ガヴリール(くそっ、体力が…もう…普段運動してないツケがここで来たか…!)

ラフィエル(ガヴちゃんは疲れてます!今です!ラストスパート!)クワッ

ガヴリール「っ…はぁっ…はぁっ…!」ダッダッ

ラフィエル「はあぁぁぁ!!」ズダダダダッ

パンッ!

まち子「ゴール!この勝負、白羽さんの勝ち!」

ヴィーネ「あぁ…ガヴ負けちゃった…でもよく頑張ったわ…」グスッ

ガヴ「ぜえっ…ぜえっ…負けたよ、ラフィ…完敗だ…」

ラフィ「ふぅっ…ふぅっ…ガヴちゃん、速かったですよ」

ガヴ「…体力、落ちたなぁ~、私」

ラフィ「そうですねぇ、昔のガヴちゃんならあのまま引き離されてたかもしれません」

ガヴ「だろ?運動全くしてないからなぁ」

まち子(二人とも凄いわね…同じ人間とは思えないわ…)

ラフィエル「でも、ガヴちゃん今日はよく頑張りましたね!」

ガヴリール「そうだな…こんなに動いたのは久しぶりだ」

ヴィーネ「ガ~ヴ!」ギュッ

ガヴエル「おーヴィーネ。どうだった?私の走りは」

ヴィーネ「すっごくかっこよかったわ!」

ガヴリール「ほんと?負けたのに?」

ヴィーネ「勝ち負けなんていいのよ、よく頑張ったわ、ガヴ…」ナデナデ

ガヴリール「んっ…ありがと」

ラフィエル「うふふ~」

まち子(ほんとに親子みたいね)

―――――――――

まち子「天真さん、白羽さん、今日はお疲れ様。二人とも、凄かったわよ」

ガヴリール「まあな…あぁ~つっかれた~」

ラフィエル「私も少し疲れましたね…」

ヴィーネ「よく頑張ったわね、二人とも」

まち子「私は結果を先生に渡しにいかないといけないから…じゃあね、天真さん。また明日」

ガヴリール「バイバイ。委員長」

・・・・・

まち子「どれもすごい記録ね…」ペラペラ

まち子(今日の天真さん達、様子は変だったけど…)

まち子(いつもと違う姿が見れたし、来れてよかったわね)

ヒラッ

まち子「ん…?グラウンドに何か落ちてる…」

まち子「これは…羽?綺麗ね…鳥のかしら?」

まち子「でもこんな綺麗な羽の鳥いたっけ…」

まち子「…せっかくだし貰っておこうかしら」

帰り道


ヴィーネ「そういえば、貰えるものってなんだったの?」

ガヴリール「ん?あぁ…それは…ねぇ?」

ラフィエル「秘密ですよ♪ヴィーネさん」

ヴィーネ「えぇ、教えてよ~」

ガヴリール「今はまだ言えない、今度また言うよ」

ヴィーネ「ふうん…ガヴがあんなにやる気になるもの…何かしら…」

ラフィエル(大体想像がつくと思いますが)

ヴィーネ「じゃあ私こっちだから」

ガヴリール「バイバイ、また明日」

ヴィーネ「ちゃんと学校に来るのよ!」

ガヴリール「へいへい、ちゃんと行くよ」

ラフィエル「さようなら、ヴィーネさん」

ヴィーネ「じゃあね、さよなら~!」

・・・

ガヴリール「…行ったな」

ラフィエル「ええ、ガヴちゃん頑張りましたね~」ムギュ

ガヴリール「んっ…だろ?ちょっと頑張りすぎたよ」

ラフィエル「えへへ~」ムニュムニュ

ガヴリール「…なぁラフィ」

ラフィエル「なんですか?」

ガヴリール「危なかったな…バレそうだったぞ」

ラフィエル「そうですね~、なるべく抑えたんですが」

ガヴリール「あんなに光が漏れるとはな…」

ラフィエル「羽も出てしまいそうでしたね…」

ガヴリール「委員長かなり怪しんでたし…ちょっと興奮しすぎたな…」

ラフィエル「大丈夫ですよ、怪しんでましたけど、気付いてはなかったですから」

ガヴリール「そうだけどさ…」

ラフィエル「そんなことより、ガヴちゃん!約束のご褒美、たくさんあげますからね!」

ガヴリール「ほんとか!」

ラフィエル「うふふ、何に使うんですか?」

ガヴリール「そりゃもちろん…」

次の日


ガヴリール「あー…いってえ…筋肉痛…やばい…」

ヴィーネ「もう…大丈夫?」モミモミ

ガヴリール「マジやべえわ…これ…」

ヴィーネ「普段運動してないのにあんなに動いたらそりゃ筋肉痛にもなるわよ…」グイッ

ガヴリール「んっ…そうだけど…」

ガラッ

グラサン「ホームルーム、始めるぞ」

・・・

グラサン「………ということだ。あと体力測定の学年順位が出ているから、気になるやつは見にいけよ」

ガヴリール「よし、見に行こうぜヴィーネ」

ヴィーネ「そうね、私何位かしら…」

サターニャ「なーっはっはっ!とうとう私の実力を見せつける時がきたわね!」

ガヴリール「うるさっ」

サターニャ「ガヴリール!私の1位を目に焼き付けなさいよね!」タッタッタッ

ヴィーネ「サターニャ…そういや何も知らないのね…」

ガヴリール「私たちも行くぞ、ほら」

―――――


体力測定総合順位


同率 1位 天真=ガヴリール=ホワイト


同率 1位 白羽=ラフィエル=エインワーズ


3位 胡桃沢=サタニキア=マクドウェル




45位 月ノ瀬=ヴィネット=エイプリル

―――――


ヴィーネ(45位…ちょうど真ん中くらいね…よかった)

サターニャ「な、な、なぁによぉぉぉ!これぇぇぇ!」

ガヴリール「うっさいな大声出して、どうしたんだよ」

サターニャ「体力測定の結果!握力以外、総合でも全部3位ってどうゆうことよ!」

ガヴリール「ふーん」

サターニャ「っていうかあんたたちどんな手使ったのよ!ガヴリールとラフィエルだけ結果が違うじゃない!」

ヴィーネ「サターニャは知らなかったものね。昨日ガヴとラフィは再テストがあったのよ」

サターニャ「なにそれ!?」

ガヴリール「知らなかったのか、残念ながらサターニャは私の勇姿を見れなかようだな」

ヴィーネ「ガヴは昨日すっごく頑張ってたのよ!」

サターニャ「なによそれ!最初から本気でやりなさいよ~!私ガヴリールと勝負したかったのにぃ~!」

ガヴリール「私は別に勝負したくねーもん」

ラフィエル「うふふ~、サターニャさんも頑張りましたけど今回は私たちの勝ちですね」ヌッ

ヴィーネ「わっ、ラフィ!今どこから出てきたのよ…」

サターニャ「ラフィエル!あんたもよ!なに私を差し置いてガヴリールと勝負してんのよ!」

ラフィエル「昨日のガヴちゃん、とても凄かったんですよ~」ムギュ

ガヴリール「胸押し付けんな」

ラフィエル「じゃあ乗せちゃいまーす♪」ムニュ

ガヴリール「ころちゅ…」

サターニャ「ガヴリール!次は私と本気で勝負しなさい!」

ガヴリール「やだよ。それに私はもう本気を出すつもりはない」

サターニャ「なんでよ!そもそもなんで昨日は本気出したのよ!」

ガヴリール「お前には関係ないだろ」

サターニャ「関係あるわよ!」

ガヴリール「しつこいなぁ…」

ヴィーネ「ねぇ、そういえばあれが何かまだ教えてくれないの?」

ラフィエル「それは…うふふ、まだ言えないんですよね、ガヴちゃん♪」

ガヴリール「そうだな…今その話はやめよう」

ヴィーネ「どうして?」

ガヴリール「べ、別に、なんとなく…!」

ラフィエル(えへへ~ガヴちゃん、可愛いですね♪)

サターニャ「お願いよぉ~ガヴリール、勝負してよ~!」グイグイ

ガヴリール「やだ」

――――――――――――

ある日

ガヴリール「はいラフィ、これやる」

ラフィエル「これは…下着ですか?」

ガヴリール「そう、ちゃんとサイズも合ってるからな」

ラフィエル「ホントですねぇ、ガヴちゃん、なぜ私のブラのサイズを…」

ガヴリール「よく胸押し付けてくるじゃん。大体分かるよ」

ラフィエル「そうですかぁ…」

ガヴリール「それを着ければ、ブラが外れることはもうないぞ~」ニヤ

ラフィエル「もう!//ガヴちゃんったら、意地悪ですよ!」


ガヴリール「へへっ」

ラフィエル「でも、ありがとうございます!」

ガヴリール「あと…これは別に気まぐれで、感謝とかそんなんじゃないからな」

ラフィエル(あら~、そんなこと言っちゃって)

ラフィエル「うふふ、分かってますよ」

ラフィエル(嘘ということが、ですけどね!)

ガヴリール「それと、このことはみんなに内緒だからな」

ラフィエル「なんでですか?」

ガヴリール「別に…なんとなく…」

ラフィエル「分かりました、内緒にしますよ♪」

ガヴリール「絶対にだからな」

――――――――――――

またある日


ガヴリール「おいサターニャ、開けろ」ドンドン

サターニャ「んん…なによぉ…こんな朝早く…誰ぇ…?」ガチャ

ガヴリール「なに寝ぼけてんだ」

サターニャ「ってガヴリール!?なんで私の家に!?」

ガヴリール「別にいいだろ、それより…ほら、これ受け取れ」ポイッ

サターニャ「なによこれ?」パシッ

ガヴリール「いいから受け取れ」

サターニャ「んっ、プレゼント?あんたが私に?」

ガヴリール「勘違いするなよ、たまたまそんな気分だっただけだ」

サターニャ「なによその下手なツンデレ!」


ガヴリール「…っ!もういいだろ!私は帰るぞ!」ガチャ

サターニャ「あっ、ちょっと!」

ガヴリール「あと、それ皆には内緒だからな!もしバラしたら覚えとけよ!」バタン

サターニャ「なんなのよ、もう」

サターニャ「……」ガサゴソ

サターニャ「これ…髪飾り?」

サターニャ「なんか高そうね…でもすごくかっこいい…」

サターニャ「たまにはガヴリールもいいことするじゃない!」

サターニャ「…ありがと、ガヴリール」

――――――――――――

またまたある日


ヴィーネ「ガヴー、入るわよ」ガチャ

ガヴリール「おおヴィーネ。来たか」

ヴィーネ「どうしたのよ、急に来てって」

ガヴリール「ヴィーネ!これ!」

ヴィーネ「これって…プレゼント?」

ガヴリール「開けてみて」

ヴィーネ「え~っと…」ガサゴソ

ヴィーネ「これって…」

ガヴリール「ど、どうかな…」モジモジ

ヴィーネ「これすっごい高い服じゃない!」

ガヴリール「前にヴィーネが欲しがってたけど、高くて買えなかったやつ」

ヴィーネ「どうして急に…」

ガヴリール「別に…ただそんな気分だっただけ…」


ヴィーネ「もう、無理しちゃって。素直じゃないんだから」

ガヴリール「ほ、ホントに何もないから!」

ヴィーネ「はいはい…ありがとうね、ガヴ」

ガヴリール「…どういたしまして」

ヴィーネ「じゃあ早速着てみるわね」ヌギヌギ

ガヴリール「わくわく…」

ヴィーネ「どう?似合ってる?」ピシッ

ガヴリール「すっごく似合ってる、可愛い…」

ヴィーネ「ありがとねガヴ。この服、大事にするわ!」

ガヴリール「…うん!」


ガヴリール「あと…みんなには内緒だぞ…」モジモジ

ヴィーネ「うふふ、分かったわよ」

――――――――――――

後日


ラフィエル「ヴィーネさんもガヴちゃんから何か貰ったのですか?」

ヴィーネ「以前、私が欲しいって言った服、ガヴったら覚えててくれたのよ!」

ラフィエル「そうですか~!」

ラフィエル(ガヴちゃん、やっぱりプレゼントしてたんですね!)

ヴィーネ「すっごく高いのにガヴったら無理しちゃって…」

ラフィエル「サターニャさん、ガヴちゃんから何か貰いましたか?」

サターニャ「え、えーっと…」

サターニャ(内緒って言われてるから…言っちゃダメよね……うー、言いたい!)

ヴィーネ「サターニャは別に何も貰ってないんじゃないの?」

サターニャ「そ、そうね…」


ラフィエル「おや?サターニャさん、髪飾り変えましたか?」

ヴィーネ「ホントだ、変わってる」

サターニャ(もう我慢出来ないわ!言っちゃいましょ!)

サターニャ「私もガヴリールから貰った物があるわ!」

ヴィーネ「サターニャもあるの?」

サターニャ「そうよ!見なさい、この髪飾り!どう?すっごくかっこいいでしょ!」

ヴィーネ(ちゃんとつけてるのね)

ラフィ「サターニャさん、すごく嬉しそうですね!」

サターニャ「なあっ!?そ、そんなこと…まぁ…ちょっと嬉しいけど…」

ラフィ「ちなみに私は新しい下着を貰いましたよ!」

ヴィーネ「え?下着?」

サターニャ「なんでそんな物…」

ラフィエル「ま、まぁいいじゃないですか!」


サターニャ「しかしガヴリールは何でプレゼントなんてしてくれたのかしら?」

ヴィーネ「そうよね…高いのもあるし、お金はどうしたのかしら」

ラフィエル(もう言っちゃってもいいですよね)

ラフィエル「それはですね…体力測定ですよ」

ヴィーネ「え?」

ラフィエル「ヴィーネさんが気になってた、いい事とはですね…」

―――――


ラフィエル「もし、この再テストでいい結果を残しましたら、なんでも好きなものをあげちゃいますよ!」ゴニョゴニョ

ガヴリール「……ん?」

ラフィエル「しかも、よりいい結果を出せば出すほど、たくさんあげます!」

ガヴリール「何だと!それは本当か!」


―――――


ラフィエル「ガヴちゃんはお金に困っていたようで、金がたくさんほしい!とお願いしてきました」

ヴィーネ「なるほどね…やっぱお金か…」

サターニャ「ちょっと何それ!私も欲しい!」

ラフィ「あれはガヴちゃんにやる気を出させるための物なので…残念ながらサターニャさんにはないんです」

サターニャ「そんな!」

ラフィエル「ごめんなさいね~」

ヴィーネ「ラフィはお金大丈夫なの?」

ラフィエル「私は白羽家の者なので、お金なんていくらでもありますから!」

ヴィーネ「そ、そうなの…」


サターニャ「で、でもガヴリールがそれでお金が増えても、何でプレゼントなんかしてくれたのよ!」

ヴィーネ「確かに…お金に困ってたんでしょ?プレゼントなんてしたら、またすぐに無くなっちゃうんじゃないの?」

サターニャ「んー!よく分かんないわ!」

ラフィ「そんなの、みなさんのために決まってるじゃないですか!」

サターニャ「ふぇ?」

ヴィーネ「私たちの?」

ラフィ「はい、ガヴちゃんはこんな事を言っていました」

―――――


ラフィエル「うふふ、何に使うんですか?」

ガヴリール「そりゃもちろん課金とか、新しいゲームとか色々…」

ラフィエル「なるほど~」

ガヴリール「あと…さ、せっかくだからあいつらに、何か買ってやろうかなって…」

ラフィエル「あら!ガヴちゃん、日頃の感謝ですか?」

ガヴリール「ち、違う!そんなんじゃない!ただ、いっぱい貰えるんなら何か買ってやってもいいかなって…」

ラフィエル「つまりプレゼントですね!」

ガヴリール「そうだな…そんなところだ」

ラフィエル「へぇ~」

ガヴリール「まぁ…あいつらには…感謝してるけど…」ボソボソ

ラフィエル「え?なんですか?」

ガヴリール「な、なんでもない!いいだろ、もう!」

ラフィエル(聞こえてましたよ~)

ガヴリール「…何がいいかなぁ」ボソッ

ラフィエル(もうガヴちゃんったら、素直じゃないんですから!)

―――――


ヴィーネ「へぇ~そんなとこが…」

サターニャ「あ、あのガヴリールが…//」

ラフィエル「うふふ、ですからそのプレゼントは、ガヴちゃんなりの、みなさんへの感謝の気持ちですよ!」

サターニャ(私、ガヴリールに嫌われてなかったんだ…!やった!)

サターニャ「えへへ~」ニヤニヤ

ヴィーネ「嬉しそうね、サターニャ」

ラフィエル「ガヴちゃんはみなさんのことが大好きですからね」


ガラガラ

ヴィーネ「あらっ、おはようガヴ!」

サターニャ「あっ、ガヴリール…」

ガヴリール「おいラフィー!お前、何てこと言ってくれてんだ!」スタスタ

ラフィエル「聞こえちゃいましたか~♪」


ガヴリール「お、おいみんな!そんなんじゃないからな!//」

ラフィエル「ガヴちゃん素直になりましょうよ♪」

ガヴリール「ち、違う!あれは気まぐれなだけで…」

ヴィーネ「ガヴ、えっと、その//…私も大好きよ!」

サターニャ「わ、私もよ!」

ラフィエル「私もです!」

ガヴリール「だーもう!//だから違うって!恥ずかしいだろ!//バカッ!バカッ!//」バタバタ

ヴィーネ(か、可愛い…)

サターニャ(なにこの可愛さ…やばいわね…)

ラフィエル(可愛いです~)


ガヴリール「ていうかお前らも!あれは内緒って言ってたのに!」

ヴィーネ「ごめんなさい、つい」テヘペロ

サターニャ「ご、ごめん…」

ラフィエル「私が内緒にすると思いました?」

ガヴリール「…思わなかった」

ラフィエル「ですよね♪」

ガヴリール「もういいよ…ホームルームが始まるぞ」

ヴィーネ「ほんとだ!早く座りましょう!」

サターニャ「ま、また後で話しなさいよ!」

ラフィエル「それではまた~」


ラフィエル(ガヴちゃん、可愛かったですねぇ)

ラフィエル(みなさんも、あんな大胆に好きと言うなんて…)

ラフィエル(うふっ、これからが更に楽しくなりそうです!)

―――――

おまけ


ガヴリール「んっ?委員長、それって…」

まち子「どうしたの?」

ガヴリール「そのお守りみたいなの…」

まち子「ああ、これ?羽よ。この前拾ったんだけど、何か不思議な感じがしたのよ。だから、なんとなくお守りにしてるの」

ガヴリール「そ、そうなんだ…」

ガヴリール(あれって、私の羽じゃん…)

まち子「見て!ほら、綺麗じゃない?」

ガヴリール「う、うん…綺麗だな…」

まち子「どうしたの?天真さん。なんか様子が変よ?」

ガヴリール「な、なんでもないよ…それ、大事にしろよ」

まち子「?ええ、大事にするわよ」

ガヴリール(参ったなぁ…)


終わり

終わりです。

初めてssを書いたので、おかしい所があると思います。
すいません。

お目汚し失礼しました。

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