凛「誠意は言葉ではなく金額っていう言葉もあるしね」

友紀「長野の年俸から払うよ」

凛「現金はいらない」

モバP「一瞬で矛盾してるじゃねえか」

凛「友紀が昨日プロデューサーに連れてってもらったお店に連れてってくれればいいよ」

友紀「え゛、何故それを」

凛「友紀が昨日Twitterに写真上げてたじゃん。やけ酒だぁぁぁぁぁ！！ってコメントと一緒に」

友紀「いや、だってあれは1人で行って」

凛「ないよね？ 友紀寂しがり屋だから誰かと一緒じゃなきゃ最近行けなくなっちゃったもんね。Twitterでわざわざ1人アピールするってことは1人って言っとかないとやましい相手と行くからだよね？ ね？」

友紀「全部バレちゃってるよ。いや、でも居酒屋に未成年のアイドル連れてくわけには行かないし……」

凛「大丈夫、楓さんと響子とまゆと加蓮も一緒だから」

友紀「二重の意味で大丈夫じゃないよ、死んじゃうよ。凛ちゃんの世間のイメージと私が心中しちゃうよ」

凛「大丈夫、村上組と桜井財閥がそこの店買い取ったから大丈夫」

友紀「私だけ助からないじゃん！ 孤独死じゃん！」

凛「大丈夫、奈緒と未央も同じ罪状だから一緒に送ってあげるから大丈夫」

友紀「もう後は処刑台に立つだけじゃん。やだよあたし、今日こそ巨人の勝つところを見届けるんだ！」

友紀「てことでユッコちゃん、お願い！」

ユッコ「りょーかいです！ サイキックゥゥテレポォオオオト！！」ﾋﾞｭﾝｯ

モバP「ついにエセサイキックが本物のサイキッカーになってしまったか……」

凛「あれ？ でもユッコも一緒に行っちゃったよ」

ﾄｯﾃｵｷﾉｴｽﾊﾟｰﾃﾞ♪
モバP「はいもしもし」

ユッコ『テレポォオオオトの難点は飛ばす相手と私が別々の場所にテレポォオオオトしちゃうところなんですよね」

モバP「ほう、それでお前は今どこにいるんだ」

ユッコ『えっとですねぇ～、なんか木で出来たおっきな橋がありま』ﾋﾟｯ

モバP「あのやろう山口にまで飛びやがった。凛、後は任せた。俺ひとっ飛びしてくるよ」

凛「任せて、プロデューサーのスーツは死んでも私が守り切るよ」

モバP「頼んだよ。じゃ、行ってくる」ﾋﾞｭﾝｯ

凛「プロデューサーのテレポォオオオトもどこに飛べるかわかんないのになぁ……」

巨人言うなし

>>4
も、もう巨人呼びで2つ書いちゃったし……この世界線では巨人ってことで許してくださいなんでも島村

時子「で、どういうことかしらこれは」

友紀「い、いやぁ……テレポォオオオトの転送先がまさか時子様の家とは思わないじゃん？ ごめんねっ♪」

時子「豚に回収に来させるわ。それまでにミンチになりたいかハムになりたいか選びなさい」

友紀「わああぁぁぁぁ待って待って待ってこれあげるから許して時子様！」

時子「何よこ……はあ！？ ちょ、あなたなんでこんなもの持ってるのよ！！」

友紀「アイドル界随一の野球界とのコネを持つあたしのなせる技だね」

時子「し、仕方ないわね。少し暗い目を瞑ってあげるわよ」

友紀「よかった……亀梨くんに頼んで山岡くんのサインもらっておいて本当に良かった」

時子「コネの使い道が違うんじゃないのそれ」

友紀「あたしアイドルには興味ないから」

時子「誤解を招く表現はやめなさい。他のアイドルにはでしょ」

友紀「…………そ、そうそう。他のアイドルには興味ないの」

時子「マジっぽい間をしないで、地雷踏まれたみたいな嘘を交えるのはやめなさい」

友紀「イタタ……さ、BS朝日つけよっか」

時子「なんで試合も始まってないのに巨人戦に合わせてテレビつけなきゃいけないのよ」

友紀「じゃあ6時まではBSジャパンでいいよ」

時子「代わりが遊戯王ってどういうことよ」

友紀「いいじゃんケチ、つけてくれないと法子ちゃんのスカート持って帰「もしもし凛？ ちょっと話が」すみません調子乗りましたおとなしくするんでこのことは黙っておいてください」

大田の恩返しグラスラ見たい、見たくない？

ｱｸｾｽ ｶｹﾀﾞｾﾃﾞｰﾀｽﾄｰﾑ♪

友紀「今日も厳しい戦いになるからね。これ見て勝つビジョンを養うんだ」

時子「ついにアニメにまですがり出すとはね……」

友紀「勝つためにはなんでもしなくちゃ。ファンのあたしたちができることは限られてるから、こんなことしかできないけど」

時子「できることならあるでしょ、現地に行って応援しなさいよ」

友紀「無理、昨日それやって胃腸炎になったから」

時子「坂本とリンクするまで入れ込んでどうするのよ……ってそんな状態で豚と飲んでたの(困惑)」

友紀「あたしを見かねたプロデューサーが付き合ってくれるって言うから奢ってもらったんだ。会計の時にだけ法子ちゃんが来て支払い済ませてて引いたけど」

時子「豚の財布は法子の所有物だからしょうがないじゃない」

友紀「色々おかしいんだよなぁ……」

友紀「>>10 見たいけどそれ死亡宣告だから、恩返しで死んだら元も子もないから」

友紀「昨日の解説前田さんは終始巨人の現状にどうコメントするか迷ってたからね。今日の稲葉さんにも迷惑かけるかもだけどお願いするしかないよ」

時子「あんた現地で見てたのになんで昨日の解説を知ってるのよ」

友紀「現地にいながらワンセグで見てたに決まってるじゃん！！」

時子「意味がわからないわ(困惑)」

友紀「今日は解説の稲葉さんと一緒にお届けするよ」

時子「誰に向かって言ってるのよ」

友紀「1人じゃ無理でもみんなと一緒なら耐えられるからね！」

時子「みんなに私を入れないで。みんなに入るのは凛とか加蓮様とか響子とかだから」

友紀「そのみんなは寄ってたかって私を打ち取りにくるからやだ……ちょっと待って加蓮様ってどういうこと」

時子「言い間違えよ、何でもないわ」

友紀「嘘じゃん！ プルップル震えてるじゃん！！ 本当にどうしたの！？！？ どんな弱みを加蓮ちゃんに握られたの！？！？」

時子「何でもないわ。これ以上言わせないで」

友紀「本当に大丈夫？ あたしならいつでも相談に乗るからね？ とりあえず膝貸そうか？」

ここからは試合見ながら書いていきます。

結局前回書いてからも一回も勝てませんでしたね。今日は勝てるよう応援していきます。


さて、ここで今日の先発を見ていきましょう。

日ハム:高梨
巨人:マイコラス

勝てる…………………………うん。きっと

友紀「どっちのベンチを見ても知った顔だらけって気分いいよね」

時子「そう」

友紀「高梨くんいいストレート投げるね。うちに欲しいなぁ」

時子「そう」

友紀「……もしかして時子様、この試合興味ない？」

時子「あるわけないでしょ」

友紀「今何見てるの？」

時子「一球速報。チッ、京田にヒット打たれたようね」

友紀「いいよねー京田くん。うちにも生きのいい新人上がってこないかなー」

時子「吉川(新人の方)をあげて一瞬で落としたのはどこの球団だったかしら？」

友紀「さ、さあ？ そんなこともあったようななかったような」

時子「長野は我慢出来て吉川は我慢出来ないのね」

友紀「チョウノユルサナイドマンナカストレートバントカラブリアリエナイ」

時子「……1番の禁句が長野なのね」

友紀「マイコラスいいじゃん！ これは7回2失点HQSコース！」

時子「もう少し高望みしたら？」

友紀「いや、どうせ守備で誰かがやらかすからこれくらいは覚悟しとかないと」

時子「十分高望みしてこれなのね……」

友紀「阿部にタイムリーが出始めたのはいいけどいけると思ったからって盗塁死はどうしようもないよ」

時子「あれはいただけないわ」

友紀「細かいミスを数えてくと本当に気が遠くなっちゃうんだけどね。アレは現地で見てて絶望しかなかったよ」

友紀「チャンス！ しかとゲッツーはない！ 一点はもらったね！！！」

時子「さて、どうなるかしら……」

ほーん
http://i.imgur.com/CO7r0y3.jpg

友紀「や、やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！」

時子「チッ、中島三振……もう一回アメリカ旅行にでも行って来なさいよ」

友紀「時子さん、すこしはこっちを気にして。なんか1人で騒いじゃってバカみたいじゃん」

時子「安心しなさい、もう手遅れよ」

友紀「バカ確定みたいに言わないで！」

時子「……一点入ったのね。珍しい」

友紀「先制点だよ！ 嬉しすぎて泣いちゃう！！」

時子「ちょっと前に先制したけど思いっきりやり返された試合なかったかしら」

友紀「外崎怖い……栗山怖い……源田怖い……」

友紀「>>22 仕事とプライベートは分けるのがプロだよ」

友紀「時子様、あのシェアなバッティングしたイケメン誰？」

時子「大田泰示」

友紀「それは白米を頬張る無邪気な子供の名前だよ？ あたしはあのイケメンのことを聞いてるの！」

時子「現実を見なさい。あれは大田泰示、そちらがトレードで出した男よ」

友紀「?だぁ！！ 太田がただの長髪イケメンになっちゃった……」

時子「その太田のヒットでピンチになったわね」

友紀「マイコラス……お願い……！」

時子「願いは届かないから儚いのよ」

書き込んでる間に追いつかれたんですが……

友紀「 」

時子「あーあ……」

友紀「ま、まだ同点だから」

時子「あ」

友紀「クルゥウウウウウウズウウウウウウウウウウウ！！！！！！！！」

時子「なんとか踏みとどまったわね」

友紀「やっぱりクルーズを上げる判断は間違ってなかったよ！ 最初は確かに打ててなかったけど、脇谷とか中井みたく守備でやらかさないってことがどれだけあたしの心を癒してくれたか！」

時子「長野今日はいいじゃない」

友紀「まだ負債を返済できてないから。1試合3本ホームラン打ってようやくちゃらだから」

時子「恨みが深い……」

友紀「シングルにソロムランも出たかもしれないけど、1アウト13塁で代打で出て来てゲッツーとか見せられたらそうなるよ」

時子「ネガるのはあとにしてポジりなさい。石川はどうだった？」

友紀「ダイナマイト慎吾最高！ 名誉生え抜き！！」

時子「それでいいのよ」

友紀「サーカーモートー！！！！ さすがキャップ！！ 調子が悪いながらでもこのバッティング！ 」

時子「流石に去年の首位打者ってところかしら。詰まりながらも持って行ったって感じね」

友紀「点の取り合いが出来てる……？ これは現実？」

時子「取り合いってことはこの後も取られるのかしら」

友紀「フラグ立てるのやめて」

友紀「やった……やったよ！！ 勝った！！ 勝ったんだ！！！」

時子「ええ、そうね」

友紀「2週間、長かったけど、勝てたよぉ」

時子(負けてた時は号泣だったのに勝った時は頬を伝う程度の涙なのね)

友紀「これで事務所で顔を合わせるたびに紗枝ちゃんときらりちゃんに鼻で笑われなくてすむね」

時子「きらりは完全にブーメランなのにそんなことやってんのね」

友紀「まあその度きらりちゃんが標準語になるまでヤ戦病院の現状を耳元で呟き続けてるけど」

時子「あんた意外と元気じゃない」

友紀「そんなこと……どうなんだろう。最近は無理にでも元気出そうとしてるってプロデューサーに怒られちゃったからなぁ」

時子「今の気持ちは？」

友紀「すっごく嬉しい！ これで明日から心機一転頑張れるし、選手のみんなも切り替えられると思う。負け込んじゃったけど、一つ一つの試合を選手のみんなが精一杯勝っていけるようにあたしも応援しなくちゃね！」

時子「そう、ならもうここにいる必要はないわよね」

友紀「え？」

時子「あなたを必要としてる豚どもが他にもいるでしょう？」

友紀「……そうだね。あたしはアイドル。ファンのみんなも笑顔にしなくちゃね！！！」

時子「よし、芳乃やりなさい」

芳乃「了解でしてー」

友紀「えっちょっ」ﾋﾞｭﾝｯ

友紀「アタタ……ここは？」

？「友紀、待ってたよ」

友紀「あっ凛ちゃ……凛ちゃん！？！？」

凛「試合勝ったね、おめでとう。みんな主役を待ってたんだよ」

加蓮「うん♪」
まゆ「はぁい」
響子「そうですよ！」
楓「フフーン」

未央「あぁ……揃っちゃった……」
奈緒「もう駄目だぁ……おしまいだぁ……」

凛「さて、罪人が揃ったところで始めようか」

凛「友紀、今日勝てたし、思い残すことはないよね？」


友紀はこの日人生で初めて、巨人が負けてればよかったかもしれないと思ってしまった、と反省の弁を述べていた。芳野は時子から交通費として法子のお手製ドーナツを受け取り満足そうに帰っていった。モバPは山口にテレポォオオオトで向かうも当然たどり着けるわけもなく、ユッコがテレポォオオオトで先に事務所に帰り着いてしまった。奈緒と未央の罪状も軽くなかったようで、友紀を含めた3人は1ヶ月事務所内で幼稚園児のコスプレをすることを確約された。法子は加蓮から「次のコスプレ?」としてブルマを受け取った。時子の夜は今日も長い。


おしまい

長かった……本当に長かった。勝利は選手とファンにとって一番欲しいものと改めて認識致しました。心も何度か折れましたが、諦めずに応援してきてよかったです。

読んでいただき誠にありがとうございました。次に書くことがあればこれの続きか物語シリーズになるかと思います。その時は、またのおつきあいをお願いします。