源内あお「フレームアームズ・ガールになったお話」 (16)


アニメ版フレームアームズ・ガール第9話以降のお話です
パワードガーディアンとイノセンティア、ウドラが分からない人は画像検索してみてください



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*轟雷のアパート

轟雷「お父さんからの入学祝い、ですよね……?」

轟雷「玩具? どうやって遊ぶのでしょうか?」ピピピッ

轟雷「わっ、わっ!?」カロウジテキャッチ

あお「あれー? ここどこ?」キョロキョロ

あお(気が付くとみりたりー? な感じのでっかい建物の中に私は居た)

轟雷「なるほど。喋る玩具なのですね」

あお「え、轟雷!? なんかすっごいおっきくない!?」

あお(私の何倍もの大きさの轟雷が私を見下ろしていた! 怪獣ってこんな感じに見えるのかもしれない)




轟雷「私の名前をご存じなのですか?」

あお「ご存知って……あ、これ、轟雷がおっきいんじゃなくて私がちっさいのかぁ。うんうん、覚えがあるよ。夢オチのやつだ」

あお(勢いで卒業までしちゃったあの時の夢)

轟雷「夢落ち、ですか?」

あお(このおっきな轟雷も前に夢で見たことある姿だしね)

あお「夢オチでもせっかくだから、いつもの轟雷たちの気分を楽しむのも良いかな」

轟雷「?」

あお(こうして私は自分の夢に少しだけ付き合うことを決めた)




轟雷「あおはFAガールと呼ばれる玩具なのですか」

あお「うん、多分そうだよ」

あお(人間サイズの轟雷に自分のことを適当に説明してみた。メンドクサイところは結構省いちゃったけど、夢だから良いよね?)

轟雷「それでこちらのパーツを組み立てて戦ったりするのですね」

あお「うん。作るのってチョー大変なんだよ。しかも、私の武装ってやたらとパーツがいっぱいだし」

轟雷「説明書を読んだところパワードガーディアンと呼ばれる武装のようです。身長だけでもあおの二倍くらいの大きさがありますね」

あお「へー、そんな名前なんだ。作るの時間かかるだろうから作らなくても良いからね」

轟雷「え、何か言いましたか?」パチパチ

あお「……なんでもない」

あお(轟雷、ニッパー使ってもう作り始めているし。しかもやたら手際よくない? みりたりーな部屋に住んでいるからかな)




轟雷「コトブキニッパーでパーツを切り離して、アルティメットニッパーでゲート処理をしたおかげで二時間ほどで完成しました!」

あお「ふわぁ……。もう、完成したの? すごいね、轟雷」

轟雷「FAガールも眠るのですね。熟睡でしたよ、あお」

あお「えへへ。それにしてもおっきいね、これ。武器って言うより立派なロボットじゃない?」

轟雷「ええ! 分離合体まで出来る凄いロボットです! ……正直、私も乗ってみたいくらいですね」

あお「今の轟雷だと流石に無理かな」

轟雷「分かっていますよ……」シュン

あお「もう、そんなに落ち込まないでよ。夢から覚めたら乗せてあげるから、ね?」

轟雷「ほんとですか!?」パァッ

あお「う、うん」

あお(いらんこと言ってしまった……。夢から覚めたら私がこの大っきいの作らないといけないんだよね?)




スティレット「轟雷居る?」バタン

あお「あ、スティ子だ」

スティレット「……なに、このちっさいの?」

轟雷「スティレット。いつも言っていますが、せめてノックをしてから部屋に入ってきてください」

バーゼラルド「ふむふむ、これはFAガールですな」

轟雷「バーゼラルド! ここは日本です! 土足厳禁です!」

バーゼラルド「はーい」

あお「やっぱりバーゼも居るよね」

轟雷「まったく……。ところで、あおはスティレットとバーゼラルドのことも知っているのですか?」

あお「んー、まぁね」

あお(前に夢で見た時同様、背が高い巨乳お姉さんスティレットと見た目小学生のバーゼが目の前に居た)




スティレット「あ、分かったわ。それが轟雷のガンプラなのね。そうと分かったらガンプラバトルよ!」

あお「がんぷら?」

轟雷「受けて立ちましょう、スティレット!」

バーゼ「よーし、ガンプラバトルすたーとだー!」カチャカチャ

あお「あ、バーゼがいつも轟雷たちが使っているベース? を勝手に準備し始めた」

プリーズセットユアガンプラ!

あお「あれ? いつもこんな音声だったっけ?」

スティレット「スティレット、スタービルドウドラ行くわよ!」

轟雷「轟雷、あおリベイクフルシティ行きます!」

あお「私の名前長くない? って、わわっ!」

アオイキマス!

あお「なんだかよく分からないけど武装が装備されて戦闘が始まっちゃったよ!?」




バーゼラルド「さぁさぁ始まりました、スティレットVS轟雷のこの一番」

バーゼラルド「スティレット選手の愛機は三話『学校に行こう』でバーゼと間違われたソフビ人形のウドラにバーゼのバックパックを付けただけのやつ」

バーゼラルド「対する轟雷選手の愛機はアニメ未登場イノセンティアボディのあおをでっかいパワードガーディアンに乗せた一品」

バーゼラルド「バーゼ、どっちが勝つか全然想像できないよ!」ニシシ




あお「ほんとよく分からないけど、このごっついぱわーどがーでぃあん? も自分の手足を動かすように動かせるみたいだね」

スティレット『よし! スタービルドウドラ、先制攻撃よ!』ビー

あお「わっ、いつも私の部屋にいつの間にか居るウドラ人形がビームを撃ってきた!」

轟雷『あお、回避です!』

あお「言われんでも逃げるわい! ととっ、バトルってチョー迫力あって怖かったんだね……。おや?」

スティレット『そ、そっちは卑怯よ!』

バーゼラルド『ウドラ人形の可動部分って尻尾くらいなんだよね。だから、真後ろに立たれるとスティレットの視界には入らなくなってしまうのだ』

轟雷『今です、あお!』

あお「オッケー。とりあえず、ロボットパーンチ」ドカン

ポテ

倒れたスタービルドウドラ「……」

スティレット『あぁっ!? あたしのスタービルドウドラーがっ!!』

バーゼラルド『倒れたら立ち上がれないよ、だってソフビ人形だもん』

バトルエンディット! ウィナーアオ!




轟雷「やりましたね、あお!」

あお「あはは……こんなんで良いのかな?」

スティレット「くー、よくもやってくれたわね!」

あお「いや、あれスティ子の自爆と言うかウドラを選択したのが間違いと言うか」

スティレット「あたしのスタービルドウドラが勝つまで勝負よ!」

あお「えぇ……めんどい」

バーゼラルド「そんなわけで第七回ガンプラバトル選手権世界大会優勝は轟雷・あおコンビに決定しました! いえーい!」

あお「え、これってそんな大層な大会だったの!?」

スティレット「あんたたちには負けたわ。おめでとうチャンピオン」

轟雷「私とあおの絆が優勝を導いたのです!」

あお(轟雷とスティレットが抱き着いてきて、私の小さな身体は二人に挟まれる)

バーゼラルド「あ、バーゼも!」

あお(その上バーゼも加わって何やらよく分からんことに。でも、まぁ)

あお「皆が楽しそうならそれで良いか」




*源内あおの部屋

源内あお「……うぅ……もみくちゃ……でも賞金、欲しい……」

轟雷「あお、起きてください、あお」

あお「……うーん。あれ、轟雷? なんか小さくなっていない?」

轟雷「私はいつもこの大きさですよ? それよりも、あおの看病のおかげで私たちの風邪もすっかり良くなったようです」

あお「あ、そっか。皆して風邪ひいて寝込んでいたんだったね。……やっぱり夢オチじゃん」

スティレット「……あ、あたしの……スタービルドウドラ……むにゃむにゃ」スピー

バーゼラルド「……バーゼはウドラじゃないよー……むにゃむにゃ」スピー

あお(ええと、また皆で同じ夢見ちゃったのかな?)




轟雷「あお。約束覚えていますか?」

あお「約束? ああ、遊園地行くやつだね」

轟雷「そっちではありません」

あお「他に何かあったっけ?」

轟雷「パワードガーディアン、乗せてくれるんですよね?」

あお(私の時間はピキリと動きを止める)

轟雷「今から私、とっても楽しみです!」ニッコリ

あお(本日の教訓。例え夢でも軽はずみな約束をしちゃ駄目だね)

あお(もうプラモデルなんて作りたくないよぅ……。ぐすん)

轟雷「行けー! ダークネスガーディアン!」キャッキャッ



                           おわり



*ギガンティックアームズ01EX ダークネスガーディアンはAmazon限定で発売中!




こういう話今後原作でもありそうですが、とりあえず簡単に書いてみました

FAガール系の関連作
グシオンリベイク「フレームアームズ・ガールだと……?」
グシオンリベイク「フレームアームズ・ガールだと……?」 - SSまとめ速報
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