咲「サイコロの旅、ですか?」久「ええ」 (57)

立て

久「みんな大会お疲れ様。そして全国優勝おめでとう」

咲「お疲れ様です」

和「お疲れ様です」

優希「やれやれだじぇ」

まこ「なにがや」

京太郎「みんなおめでとう!すげーよほんとに!」

久「ありがとう須賀君。ところでこれから長野へ帰るわけだけど…須賀君例のボード出してくれる?」

京太郎「あぁ、昨日渡されたやつですね。はい」

久「ありがとう」

和「なんです?これ」

久「目的地とそこへ行くまでの交通手段が書いてあるの。それと右端にサイコロの目が書いてあるでしょ?サイコロを振って出た目の通りに動くのよ」

優希「そんなことしてたら長野に帰れないじぇ」

久「あら、そんなことないわよ。サイコロの6の目を出せば新幹線で即長野行きよ?」

まこ「なにさらっととんでもないこと企画しとんじゃわりゃあ…」

久「じゃあまずは須賀君に振ってもらおうかしら」

京太郎「ええっ!?俺ですか!?」

優希「おい犬!6出さなかったら一生エサ抜きだからな!」

京太郎「俺はお前の犬じゃないっ」

京太郎「それじゃあ振りますね…」

咲「京ちゃん、お願いだから6出してね」

京太郎「そう言われてもなぁ…」

和「信じてますよ、須賀君」

京太郎「絶対6出します」

京太郎「ていっ!」コロコロ

行き先&交通手段>>10

深夜バス
金沢

コロコロ

京太郎「あ」

優希「あ?」

和「3…ですね」

咲「3だね」

まこ「ちゅうことは…」

久「さあ、これから夜行バスで金沢に行くわよ!」


京太郎「みんなの視線が痛い…」グスン

22:30 新宿駅新南口

京太郎「眠い…」

優希「誰のせいだ誰の!」ゲシゲシ

和「優希、やめなさい」

久「はーい、みんなチケット持ったー?乗るわよー」

まこ「と言いたいところなんじゃが」

久「?」


歌舞伎町

咲「ここどこ…」ポロポロ

ブロロロロ

久「なんとか間に合ってよかったわ」

咲「ごめんなさい…」

和「大丈夫ですよ。咲さんはなにも悪くありませんから」ナデナデ

優希「相変わらずのどちゃんは咲ちゃんには甘々だじぇ」

和「べ、べつに特別というわけではなくてっ…!」

まこ「夜行バスじゃけえ静かにしんさい」



京太郎「…ええ、わかってましたよこうなることくらい」(1人だけ離れてる)

優希「ちっちっち、染谷先輩はわかってないじぇ」

まこ「はぁ?」

優希「せっかくの旅行なんだし楽しまなきゃ損損だじぇ!てことでこれからみんなで指スマするじぇー!」

和「優希、指スマじゃなくていっせーのせでしょう?ね、咲さん?」

咲「え、えーと……ちっち…じゃないの?」

優希「そんなん聞いたことな
和「優希、指スマじゃなくてちっちでしょう?」

優希「ほらー!やっぱりのどちゃんは咲ちゃんに甘々スイーツだじぇー!」

まこ「だから静かにしんさい」



京太郎「…なんかすごい楽しそうだなぁ、あはは」

優希「これが静かになんてしていられまフゴゴ

まこ「わーったけぇ、だまりんさいあんたは」

久「さあ、夜は長いんだからゆっくり寝なさい?」

和「そうですね。大会疲れもないと言えば嘘になりますし」

咲「そうだね。じゃあもう寝よっか」

優希「ぶー…先輩のけちぃ…」

久「じゃあみんなおやすみなさい」

久(明日の朝のみんなの顔が見ものね)クス



京太郎「」グゴー

翌朝 早朝
金沢駅

久「みんなおはよう。よく眠れたかしら?」

まこ「まぁ…」

和「はぁ…」

咲「うぅ…」

優希「じぇー…」

京太郎「あれ??みんなどうしたんですか?」ツヤツヤ

久「まあ眠れた眠れてないはこの際どうでもいいんだけどね」アハハ

まこ「あんたほんまもんの鬼じゃな…」

優希「おにばばぁ…」

ゴッ

久「それじゃ須賀君、二枚目のボード出してくれる?」

京太郎「了解です!」


優希「ゔゔー…エニグマティックだじぇ…」ウルウル

京太郎「いっきまーす!」コロコロ

行き先&交通手段>>31

ニュージーランド 船舶

コロコロ…

『6』

京太郎「やったぁ!6だー!これで帰れるぞー!!」

久「…やってくれたわね」

咲「あ……あぁ……」ポロポロ

和「須賀君…あなたという人は……」プルプル

京太郎「え??え???」

久「須賀君、6番が常に長野行きというわけではないのよ。よく見てみなさい」

京太郎「え?は、はぁ………え?」

『ニュージーランド フェリー』

京太郎「」

まこ「このあほたれ!!」ゴッ

京太郎「ねえ部長、こんなの本気で行くわけじゃないでしょう??ね??」

久「…残念だけど、サイコロの決定は絶対なのよ」

咲「そん…な…わたし英語なんて…」ウルウル

和「だ、大丈夫ですよ、咲さん!私がついてます!」

久「とにかく、行くなら急いで行くわよ。まず釜山まで飛行機、それから貨物船に乗り換えてフィジー経由でニュージーランドのオークランドまで行くわ。全行程18日ってところかしらね」

まこ「それよか優希がさっきから息しとらんのじゃ!」

優希「」

そして授業が終わり現在は放課後、部活の時間だ

部室に行くともうすでにみんな集まり真剣にしかし楽しそうに麻雀をしていた

白望「ちょいタンマ…」

豊音「ぼっちじゃないよー」

4人で卓を囲み顧問であるトシ先生が指導する

なので初心者の俺は余った1人の先輩にいつも基礎から教わっている

塞「えっとそこは…うん!正解だよ!」

今日は塞さんだ、みんなの中で1番やさしくわかりやすく教えてくれる

ちなみに1番わけがわからないのは豊音さんだ、普通の人にできることを教えて欲しい

そうして毎日みっちりと麻雀の練習をする、目指すはインターハイだ!

部活が終わるのはいつも7時前ぐらいでそこから白望と2人で白望さんの家まで帰る

白望「疲れた…ダルい…」

家に着くと打ちつかれている白望は制服のままソファーに倒れこみなんとなくテレビの電源をつける

「ルシティア…戦闘員のご用命はありませんかー…」

そんな声が聞こえた…


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○

       O
           
           ./ ̄ ̄ ̄\
          ./   _  _ヽ と思うルシティアであった
          |   ⌒(, )⌒ |

          |   / ィ==ァヽ | 
          ヽ  .!  .!_! i/         
       /´`''" '"´``Y'""``'j   ヽ   
      { ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l   
      '、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ   
       ヽ、,  ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/   
        `''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'    
          ,ノ  ヾ  ,, ''";l      
         ./        ;ヽ 
        .l   ヽ,,  ,/   ;;;l      
        |    ,ヽ,, /    ;;;|   
        |   ,' ;;;l l ;;'i,   ;|      
        li   /  / l `'ヽ, 、;|    
       l jヾノ ,ノ  ヽ  l  ,i| 

続きはウェブでむにゅ

るし

金沢空港

咲「わわわ、日本語じゃないのがいっぱい聞こえてくるよ~…」オロオロ

和「今のは韓国語ですよ咲さん」

まこ「和は韓国語もできるんか?さすがじゃのう」

和「いえ、ただ釜山行の待合室なので聞こえてくるのは韓国語ではないかと」

久「そうね。でも釜山は経由するだけだから韓国語はあまり必要ないはずよ」

まこ「じゃとええんじゃが…おいあんたら!そろそろやめんか!」

優希「このあほ犬ー!!」ガーッ

京太郎「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

機内

『まもなく離陸致します…』

咲「わわ、動いた…うわっ、速いよ…速すぎない?ねぇ、和ちゃきゃあああああああ!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ

和「咲さん落ち着いて!大丈夫ですよ!」

咲「いやああああンムゥ!」

まこ「迷惑やから静かに、な」

咲「ムゴムゴゴ」

久「そう、咲は飛行機初めてなのね。でも落ちることはそうそうないから大丈夫よ」

優希「部長が貧乏揺りしてるの初めて見たじぇ」

京太郎「うんそうだな!なんかワクワクするな!」

優希「うっさいお前は黙れ」

釜山空港

久「着いたわ。さあ、サイコロ振るわよー…と言いたいところだけど、まだここ経由地なのよね…恨むわ須賀君」

咲「うう…ひどいよ京ちゃん…私外国なんて初めてなのに…」

和「咲さんを泣かせるなんて人として最低です、須賀君」

優希「死ね」

京太郎「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ

まこ「まあまあ、なんもかんもサイコロのせいじゃけぇ、堪忍したりや」

京太郎「そ、そうだ!なんで俺が悪いことになってんだよ!サイコロの目なんてそんなのd

優希「いいから死ね」

京太郎「はい」

久「着いて早々だけど、早速貨物船に乗り換えよ。みんな急いで」

京太郎「くそっ…俺が何したって言うんだ…」グスン

和「サイコロを振りました」

優希「6の目出した」

京太郎「」ズーン

まこ「落ち込んでんと早よう行くぞ…って咲のやつはまた迷子か!?」

和「ご心配なく。咲さんは私が責任を持って管理します」

咲「」プルプル

久「…海外で手錠付けるのは止めなさい」

メイプルストーリーなんかしてないでSSを書きなさいむにゅ

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