【モバマスSS】最愛の我が息子へ (34)

性格改変注意。

俺史上最胸糞しぶりん。

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最愛の我が息子へ

お前がこの手紙を読んでいると言う事は、
そう言う事なのだろうな、大変残念だ。

コレは遺書、と言う事になる。
急に弁護士からこんな物を手渡されて、戸惑っているとは思うが、心を落ち着けて読んで欲しい。

お前は、父さんが急に自殺なんかして戸惑っていると思う。悲しんでもくれているだろうか??
きっとそうなのだろう。お前はとても優しい子だから。

実は父さんの自殺には原因がある。


母さんの浮気だ。

最近、母さんの深夜の外出が増えた事を、お前も不審に思っていたのではないだろうか?

同窓会で再開した友人との付き合いとか、昔の職場から頼まれた仕事、と私達には説明していたが、
実は、昔交際していた、アイドル時代の担当プロデューサーと寄りを戻していたらしい。

夜の外出は、そのプロデューサーと密会をしていた、と言う訳だ。

興信所に依頼して確かめてもいる。
残念ながら、事実だ。

それが原因の一つ。

だが、私が死を選んだのはそれだけではない。

死を選んだことにはもう一つ、理由がある。


――息子よ、お前は私の実の息子ではない。

実はお前は、母さんとそのプロデューサーの息子なのだ。

万が一の間違いが無いように念のため、お前の枕元に落ちていた毛髪と私の毛髪を使ってDNA検査をしてみた。


99、9パーセントの確率で、親子関係は無いそうだ。


流石に先方のプロデューサーのDNAまでは入手出来なかったが、お前との親子関係を疑う余地は無い。

それ程にお前そっくりの顔で長身だから、お前も一目見ただけで血縁を確信できると思う。



母さんが私をアイドル時代の同窓会に頑なに私を同行させなかった理由は、きっとそれだろうな。

それほど、一目見ただけで分かるくらい、お前にソックリだ。

思えば、いくら母さんが女性にしては長身だからと言って、
こんな短身の私から、お前のような長身の子供が出来るのはおかしいな、と、思ってはいた。

今ではすんなり理解できる。
血が繋がってなかったのだと――


思えば母さんはきっと、私に出会う前に既にお前を身籠っていたのだろう。

しかし、当時母さんはアイドル。そして相手はプロデューサー。

妊娠が発覚すれば双方ともに無事に済む訳がない、禁断の関係だ。

悩んだのだろう。

堕ろせば済む話だ。

だが、愛する人との間に出来た命を殺すなんて――

悩んで悩んで憔悴しきった所に、私が声を掛けたのだろう。

彼女からしてみれば恰好のスケープゴート、生贄の羊が自分から飛び込んできた様に見えた、と思う。

そして、彼女は私を利用するため、私の拙い誘いに乗り、恰好の身代わりを手に入れたのだ。


当時私は美しい看板娘が店番をする花屋の常連だった。

最初は社長の思い付きで部署ごとに花を飾る事になり、
上司に言われて渋々近所の花屋に花を買いに行ったのが切っ掛けだった。

一目見て彼女に惹かれた。 一目惚れだった。 

それが母さんだった。

決して愛想が良いわけでは無いが、その切れ長の瞳、美しい長い髪、全てが私の理想だった。

その後は用も無いのに花屋に通い続けた。

社長が花を飾る事に飽きて、他の部署から花が無くなっても私の部署だけには花が有り続けた。

私が通い詰めていたからだ。

その内、目ざとい同僚が私の花屋通いに気付いた。

彼はからかい半分に、私が花屋に通い詰めてる理由を言い当てて来た。

お前、あそこの看板娘が目当てだろう、と。

返答に窮する私に彼はにやけ顔で、彼女が元アイドルだと言う事、文字通りの高嶺の花だと言う事、を教えてくれた。

彼女が元アイドルだと言う事はその時に知った。

そう聞いても私は、
『彼女ほどの美人ならそう言う事もあるのだろうな』
と、ぼんやりと考えていた。

高嶺の花だと言う事は、同僚に言われるまでも無く百も承知だった。

元々、私が一方的に彼女に惚れ込んでるだけで、彼女とどうこう成りたいと思った事など一度も無かった。

それに、彼女ほどの非の打ち所が無い程の美女が私の様な男とつり合いが取れる訳もないではないか――

第一、同年代の男性と比べてもチビの部類に入る私は、身長ですら彼女に及ばないのだから――


しかし、つり合いが取れぬからと言って、私の想いは消える事が無かった。

ただ、彼女の顔が見れればいい。その想いだけで私は彼女の居る花屋に通い続けていた。

そして、同僚のひやかしも呆れ顔と共に収まりを見せる頃、店番をしている彼女の表情に陰りが見えはじめた。

最初はただの体調不良かと思っていた。

しかし、一月を過ぎても消える事の無い彼女の暗い表情に、私の心は掻き乱された。

笑顔を見せてくれなくても良い、せめて何時もの表情を取り戻してくれれば――

そう思った私は、思いつめた余り、遂に彼女に初めて声を掛けた。

「最近、思いつめた顔をしてますね、何かお困りのことがあるのですか??」と――

急に、ただの常連なだけの客にそんな事を言われて、彼女は随分驚いただろう。

その後不審そうに私の顔を眺めて――

「そう見える? なら、そうなんだろうね…」

とだけ呟いて、溜息をついた。

そして、少し悩みを抱えている事、そしてそれが原因でふさぎ込んでいることを教えてくれた。

そこから先、私は必死だった。 
貴方の力に成りたいという事を必死に彼女に説明し、訴えた。

彼女は黙って私の言葉を聞いていたが、

「じゃあ、力になって貰おうかな……」
と、告げ、その内に飲みに行く事になった。

それからの私は有頂天だった。

彼女との関係が一歩前進した事に感激し、何も考えてはいなかったのだ。



彼女との飲みは他愛もない会話が中心だった。

その中で私は、彼女に血液型を聞かれて、「私と愛称が良いね」などと言われ、幸福の絶頂になったりもしていた。

既に蟻地獄の巣の中に足を絡め捕られていた事にも気づかずに…。

余りにも順調な交際、その夢のような日々にふわふわと過ごしている内に彼女との関係は深まり、
遂に彼女と身体を重ね、そして妊娠を告げられた。

幸せの絶頂だった。

すぐに彼女に結婚を申し込み、花屋のご両親に挨拶に行った。

お二人は複雑な顔をしていたが、私が彼女目当てに熱心に店に通っていたことを知っていたので、
それほどまでに娘を想ってくれるなら、と、何とか結婚を認めて頂いた。

それからは毎日が夢の様に過ぎた。

お前が生まれる時は予定より二か月ほど早い早産になり、母子共々の無事を心配したりもしたが、
幸いお前は健康に生まれ、彼女の身体にも危険はなく、ほっと胸を撫で下ろしたりもした。

それからは会社を辞め、婿養子に入り、花屋を手伝いながら日々を過ごした。

美しい妻、素直に育ってくれる可愛い子共、日々やりがいのある仕事、毎日が新鮮で幸せだった。

お前は身体を壊すことなく、スクスクと成長してくれた。

覚えているだろうか??
お前が中学生になる頃、既に身長で私を追い抜いていた事。

中学ではバスケ部に入りたいと言うお前に、バスケットシューズをプレゼントした事。

お前は目を輝かせながら受け取り、室内でバスケットシューズを履き、ジャンプを繰り返して彼女に叱られていた事……。

今ではすべて、遠い日の懐かしい思い出だ。



そしてある日、彼女がアイドル時代のプロダクションの同窓会に出席すると言ってきた。

紹介状を一目見ると、既婚者はパートナーの同伴も可、と書いてあった。

それを見て、「時間を作ろうか??」と、彼女に尋ねると、彼女は思ったより強硬に同伴を断って来た。

それを聞いて私はそれを了承しながらも、強い失望を覚えた。

やはり彼女と私は釣り合わないのだろうか…。
冴えない見た目のチビでは、彼女の様なアイドルには――

私がそう思い落ち込んでいると、彼女は慌てて、
「違うの、周りに冷やかされたりするの苦手だし――、
何より、アイドル時代の同僚って、本当に素敵な子が多いから、貴方に目移りしてほしくないの……」

そう言ってギュッと抱きしめられた。

現金なものだ、そう言われて私はすっかり機嫌を直してしまった。

その日、彼女は帰りが遅かった。

私はその日に起こった事も何も考えず、上機嫌に、ただ呑気に、
昔の仲間と楽しんできたのかな、等と考えていただけだった――

そしてお前が高校生になる。

既に身長は私が見上げる程になり、バスケ部のエースとして活躍していた。
反抗期も無い優しい性格に育ってくれた、自慢の息子だ。

正直助かってもいた。体格も違いすぎるし、お前が荒れてしまったら正直止めようがない、そんな事を考えたりもしていた。

そして彼女は度々出かけ、帰宅が遅くなっていた。

その度にお前と親子二人で話したりもしたな?

父さんは母さんに甘すぎる、と。

私は笑って世界で一番大事な人だからな、と答えたよな。

ところでももう一人の世界で一番大事なお前は最近どうなんだ?
バスケ部のエースなら大層モテるだろう?と誤魔化したりもした。

お前は照れ笑いを浮かべながら、身体がデカくて目つきが鋭いからモテないと嘆いていた。

そんな事はないだろうと思いながらも私は、お前の優しさや誠実さをきっと愛してくれる人が居るさ、と慰めた。

今でもあのことを思い出すと笑みがこぼれる、幸せな思い出だ。


しかし、その翌日、その全てが壊れる最悪の出来事が起こった。

今思い出しても人生で最悪の日だ。

とある会社からCMでお世話になっている演歌歌手に花束の注文を受けた。

そのお届けにテレビ局までの配達を指定されたのだ。

一般市民の私にはテレビ局に出入りした経験などない。

彼女が居てくれれば話は早かったのだが、別の配達でしばらく戻りそうもなく、私が届ける事になった。

そして、彼に出会ったのだ。

始めは、息子が、お前が廊下の先から歩いて来たのかと思った。

それほどにお前に似ていた。

しかし、お前より少しだけ高い身長、着ている所など見た事もないスーツ、
何より、顔に刻まれた深い皺がお前ではない事を証明していた。

慌てて周りの局員に、あれは誰だと尋ねてみた。

ああ、あれは346プロの部長さんですよ、と、局員は教えてくれた。




346プロ――

妻が昔、所属していたプロダクションだ――

私はその時、何もかもが繋がり、そして音を立てて崩れていく得体の知れない感情に包まれていた――


それからは眠れない日々が続いた。


総てが繋がったのだ。

彼女が私の様な冴えない男の急な誘いに乗った理由も…。

彼女からしてみれば恰好のスケープゴート、生贄の羊が自分から飛び込んできた様に見えた、と思う。

そして、彼女は私を利用するため、私の拙い誘いに乗り、恰好の身代わりを手に入れた。

浮かれていた私は、その過程で血液型を聞かれた事の意味や、
お前が二か月早く生まれて来た事の意味など何も考えていなかった。


お笑い草だ。私は何も気づかずにこの二十年近くを過ごしてきたのだ。

そう思うとただただ、辛い。

酒の量も増える。


それでも尚、彼女を憎み切れない――



深酒で体を痛めつければつけるほど、お前は私の体調を気遣ってくれる。

その優しさがまた、辛い。

そして彼女は、私のそんな様子にも気づきもせず、今日も楽しそうに出かけて行く。

今ではその理由の全てがわかる気がした。 


――それが、一番、辛い。



今にして思えば、血液型を聞かれたは相性占いなどではなく、プロデューサーとの間の子供との齟齬を無くすための調査だろうし、
二か月早く生まれた事も早産などではなく、ちゃんと十月十日掛けて産まれて来た健康優良児だったと言う事だ。

しかし、私は彼女を憎んでいる訳では無い。

今、こうなっても悲しいくらい彼女を愛しているし、お前の事も、血が繋がってないと判明した今でも、
私には勿体ない位出来の良い、最愛の息子だと思っている。

だが、私と結ばれた理由が托卵で、今、またプロデューサーの元に戻られてしまったら、
彼女にとって私は一体何だったんだろうか??

都合の良いただの身代わりに過ぎなかったのだろうか??


そこに愛は無かったのだろうか――


その事を思うと、ただただ辛くなり、次第に酒量も増えて来た。

そんな私を気遣う、お前の優しさも私には辛いだけだった。

そして、そんなお前に申し訳なく思いながらも、煩わしさとやり場のない憤りを感じる――

そんな自分が一番辛かった――


結果、私は死を選ぶことにした。

何より、このままでは愛した彼女とお前に、辛く当たる事になる未来に耐え切れなかったから――

このまま死のう、死んで総てを抱えたまま永遠の眠りに付こう、死ぬ間際まで、そう考えていた。

しかし、父さんは聖人ではなかった。

総てを抱えたまま、ただ死ぬことに我慢が出来なかったのだ。

だから、私は死ぬ前に一つの賭けをした。

生前、興信所に依頼しておいたのだ。

彼女が私の死を悼み、プロデューサーとの関係を改める―― 
せめて、一年くらいは彼との関係を断つかどうか――、調査をしてほしい、と。

もし、改めるなら、それで良し。

もし、気にもせず、ただ関係を続けるならば――


前もって用意していた遺書と、その調査結果を、息子、相手のプロデューサーの会社、そしてマスコミ各社に送ってほしい、と、
弁護士共々に依頼をしておいたのだ。

こうしてお前がコレを読んでいると言う事は、もうマスコミも346プロ等に押しかけている頃だろう。

お前の周辺も騒がしくなることだろうと思う。

お前には迷惑を掛ける。 こんな事を仕出かした父さんが言える台詞ではないが、お前の幸せを心から祈っているーー

大学受験の忙しい時に本当に申し訳ないと思う。
せめてお前の受験合格までは耐えようと思っていたのだが、もう、私の精神が持ちそうになかったのだ。

我慢が出来なかった父さんを恨んでくれても構わない。ただただ申し訳なく思う。


最後に一つだけ言い残す事を許してくれ。

本当にお前の事を愛していた。

器の小さな父さんを許してくれ――


【完】

多くの方がこのSSを誤解されているようなので、感動した身としましては居ても立っても居られず、無粋と知りつつも投下させていただきます。

ただしネタバレになると思いますので、未読の方は先に本文をお読みください。



////////以下(たぶん)ネタバレ///////////








このお話を深く楽しむには、まず次のポイントことを押さえておく必要があると思います。

 ☆ポイント:この手紙は息子への悪意に満ちている

といいますのも、いくら文中で息子を大切に思うようなことを言っていたとしても、この手紙を息子が読んだ場合、精神的ダメージを受けることは確実であるにもかかわらず、大学受験間近に手元に届くと確信もしくはそうなるように仕組んでいる(レス14番の『大学受験の忙しい時に本当に申し訳ないと思う』から)しているからです。

つまり、この手紙は息子に精神的ダメージを与えるのが目的であり、だから「必ずしも真実だけが書いてあるとは限らない」。
いやむしろ「息子は凛と元担当Pの子供」ということ以外、書いてあることのほとんどは信じるに値しないと言ってもいいかもしれません。

これに気付くための作者( ◆Q/Ox.g8wNA 氏)からのわかり易いヒントとしては、レス5とレス6における矛盾ではないかと思います。
レス5では『当時母さんはアイドル』としておきながら、レス6で『彼女が元アイドルだと言う事はその時に知った』という、わずか1レスでの矛盾。
執筆ミスとは到底考えられません。
これは「男の文章には嘘があるぞ」という作者からの大きなメッセージなのだと思います。
その他にも、作中に散りばめられた似た言い回しの繰り返しや些細な矛盾(例えばレス12と13ではそれぞれ違うことについて「一番辛い」としている)もあって、手紙を書いている男の状態が正常でないことを全編にわたって教えてくれています。(どうやら裏設定では男は飲酒していたらしいですが、そうでなくても自殺寸前なのでまともじゃなくても何らおかしくありません)

おそらくは男としては息子の精神的ダメージが最大になるように都合のいい嘘を使いながら書いたつもりが、飲酒のために微妙におかしな文章になっているのです。
また、すべてが嘘だと当然息子にも気付かれてしまうので、真実も織り交ぜながら書いている、というのはある意味当然かと思います。


つまりは【手紙の中の何を真実と捉えるか?】これが本作の一つの核心であるのだと考えます。

そしてもう一つの核心が【どういう渋谷凛像を採用するか?】です。

この二つの設定の仕方で、推測される実際の経緯は180度変わってくる。
これが本作の真の狙いなのだと思います。



////次レスに続く////

////前レスから続き////


例として、私の設定とそこから推測できる経緯を書いてみます。
つまりこれが私にとって最もしっくりくる経緯です。

 【手紙の中の真実】…レス12の『私は何も気づかずにこの二十年近くを過ごしてきた』

 【渋谷凛像】…Pを一途に思い続けているが基本的には善人(勢いあまって逆レすることもあるが、托卵までのド下衆行為は考えない)


手紙の中の真実については少し説明する必要があります。
手紙の文脈的には、この時初めて息子の本当の父親が自分ではないことを知ったととれますが、何を知ったかはおいておいて「20年間気付かなかったことに初めて気づいた」ということだけを真実とします。
以下はそれを基にした推測になります。
「この20年」というのが気付いた時点において20年なのか、手紙を書いている時点で20年なのかは明確ではありませんが、どっちにしても矛盾はないので深くは考えないことにします。
ただ、気付いた時点で二十年とした方が分かり易いのでこちらで考えます。
もし気付いたことが息子の本当の父親が誰かということであれば、この二十というのは正確には息子の年齢になるはずなのですが、この時期は息子が高校のバスケ部でエースになったとのことなので、長身であることを考慮すれ高2(17歳)の頃でしょうか。
17年を「20年近く」というには大事なことなのに大雑把すぎるように感じます。
そのため男が初めて気づいたというのは息子の本当の父親が誰かではなく、「凛の想い人が誰だったのか」なのではないか?
じゃあ、17と20の差の3年というのは何なのか?これは男が凛を一方的に見続けていた期間であり、それはTVを通していた期間も含んでいる。
つまり、男は花屋の看板娘が元アイドル渋谷凛であったことも知っていたし、そもそもはアイドル渋谷凛のファンだったのではないか?


以上を踏まえて、時系列を妄想すると次のようになりました。


[21年前]
 男が渋谷凛のファンになる

[20~19年前]
 凛引退。Pにアプローチするも受け入れられず。だが想い続ける。
 男が偶然花屋で凛を見つけ、常連になる。

[18年前]
 アイドルとして世間から忘れられ始めた頃、凛がPへ再アプローチ。
 受け入れられなかったが、肉体関係を持ち息子を身ごもる(ひょっとしたらPは既婚で、薬で眠らされ逆レだった可能性もある)
 凛は一人で育てるつもりだったが、悲壮な決意を男に気付かれる。
 飲みで一緒になれない人の子を妊娠したことを男に聞き出されてしまうが、それがPであることは伏せていた(元アイドルとして当然)
 男としてはただ凛が傍にいてくれるだけで満足だったし、いつかは男に振り向いてもらえる可能性もあると考えて、凛の夫というよりは息子の父になることを申し出る。(ひょっとすると凛の気持ちが整理できるまで肉体関係は無くても構わない、もしくは想い人と一緒になれる日が来たら男の元を去っても構わないとまで言ったかもしれない)
 凛の両親に結婚の承諾を貰う(両親が複雑な表情をしたのは男が凛と息子を支えるためだけに結婚しようとしていることを聞いたから)
 息子誕生

[6~3年前]
 息子中学生
 凛プロダクションの同窓会でPに再会。Pと不倫関係になる(Pがフリーになっていたのかもしれない)
 男は薄々気付いていたが、凛が傍にいることで満足していた。

[2~1年前]
 息子高校生
 男、凛の想い人が元担当Pであったことを初めて知り、自分がファンであったときから凛に裏切り続けられていたことを知り絶望(男は凛の想い人は自分と同じ一般人であると思い込んでいたのかもしれない。運命の巡りあわせによってはそれが自分であった可能性もあり、だからこそ、凛の気持ちが自分に向くことあり得ると賭けていたのに、それがすべて無駄だったと知ってしまった)

[1~0年前]
 男自殺。凛がPとの逢瀬をやめないことは知っていたので、Pによく似た息子を傷つけるため、大学受験の間際に手紙が届くように仕組む。(レス15の「愛していた」(過去形ェ…))

[現在]
 大学受験前の息子が手紙を読む


ちなみにこの妄想はかなり凛寄りになっています。
私の凛像としては、そもそも息子は一人で育てるつもりだったのに、男があまりに食い下がって来るからしょうがなく結婚することにした。
でも、前もって男に対して想い人が誰なのか以外は全て伝えていたし、Pと一緒になれる時が来ればそうするつもりであることと男と肉体関係を持つつもりもないことも伝えていたと思います。
つまり、世間一般から見れば凛の選択はあまり褒められたものではないかもしれないが、フェアではある。
男はただ賭けに負けて逆上しているだけ、となります。


もし凛を托卵上等なキャラにするとかなり変わるでしょう。


つまり本作は読者の持つ凛像を映す鏡なのだ…なんつて。



もっとわかり易く書くこともできるだろうに、私にはこれで限界です。
乱文すみませんでしたぁっ!!

あえてageました。ごめんなさい。

ただ、冒頭に「俺史上最胸糞しぶりん」とあるので、凛は悪いキャラに設定するのが正道なのかもしれないですね。。。

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