鷺沢文香(サキュバス)「淫夢を見せてあげます・・・」 (87)

気がつけば暗闇の中に横たわっていた。

今何時だ?ここは何処だ?仕事はどうしたんだった?
ゴチャゴチャとした思考が浮かんでは消えて行く。

辺りを見回す。
どうやら事務所の中らしい。ソファーの上で眠っていたようだ。

「お目覚めですか。」

鈴のように美しい声。

P「文香か?」

鷺沢文香。
俺が担当しているアイドルの一人だ。
よく知る人物がいることを知り少しだけ安心する。

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P「今何時だ?皆は?」

文香「皆さんは居ません。私たち二人きりです。時間は・・・そうですね、そんなことどうだっていいじゃないですか」

クスクスと文香が笑う。

妙だ。
彼女は静謐という言葉がよく似合う人物で、こんな話し方しない。
こんな、男をからかうような、誘うような。

今話している相手は本当に彼女なのか?
そんな不安が湧いてくる。
急いで起き上がろうとしたが、体がうまく動かず、ソファーから転がるように落下する。

文香「どうなさったんですか?そんなに焦って」

文香が近づいてくる。
先ほどから事務所に漂って居た甘い匂いが濃くなる。
発生源が彼女であることは、今の錯乱した頭でも容易に想像できた

近づいてる足音が妙に響く。静寂のせいだろうか。

文香「ずっと我慢して居たんですよ?こんなことはいけないって。」

P「何の話をしているんだ?悩みがあるなら相談にのるし、俺にできることがあるなら言ってくれ」

文香「お優しいんですね。そんなだから皆さんも・・・。」

少し苛立ったような、興奮したようなそうな口調だ。
やはり彼女らしくない。

そんなことを考えていたら姿を認識できるくらい、すぐ側まで彼女は近づいていた、

彼女の姿を見てギョッとした。
これももう妙なんて言葉では言い表せない。
異常だ。

まず服装からして変だ。
文香はいつかのオフショルダーのセーターに似た服を着てる。
しかしそれより明らかに布地面積少ないし、サイズが一回り小さい。
そのせいで、ただせさえ豊満な彼女の胸が更に扇情的に強調されてしまっている。

次に眼だ。
彼女の美しい青い眼は暗闇の中で光っていた。比喩表現でなく文字通り。まるで獲物を狙う夜行性の捕食種だ。

そして何よりわかりすい異常点。
彼女の背中にはコウモリのような黒い羽が生えいてた。

文香「悩みなら今から解消します。Pさんにできることは、ただじっとして下さい。もちろん積極的に動いてくれても嬉しいですが、多くは望みません」

動けないまるで金縛りにあったようだ。
いや蛇に睨まれたカエルか。

文香の顔が近づいてくる。
強烈に匂い立つ甘い匂いに、頭の中をかき乱される。

彼女の光る瞳が俺を捉える。
目を逸らすことなど考えることすらできなかった。

文香「いただきます・・・」

ニヤリと淫靡に微笑んだ彼女は俺の下腹部に手を伸ばした。

本能的に理解したこれは淫魔だ。
そして俺は今から食われるのだ。

事務所の窓から見える赤い月が俺たちを照らす。
これから起こることを盛り立てるミラーボールのように。

文香「そんなに怖がらないでくだ「・・・さん!」」
文香「痛くしませんし、とっても気持ちい「・・・デューサーさん!」」

「プロデューサーさん!!!」

その言葉に飛び起きた。

目の前には魔が笑って立っていた。
ただし淫魔なんてものではなく、もっと巨大で、邪悪な緑色の魔。

ちひろ「仕事中に居眠りとはいいご身分ですね?」

辺りを見回す。いつもの事務所。
外に赤い月は浮かんでいないし、時刻も昼だ。

ソファーの上では文香が本を読んでいる。
こちらの目線に気づいたのか文香と目が合った。
いつもと同じ美しい青い瞳だ。
今まで見た夢を思い出して、慌てて目を逸らす。

気まずい。

なぜあんな夢を見てしまったんだ。
下世話な話最近忙しくて抜いてない。
夢から覚めた今も、股間が熱を帯びているのがわかる


意図的に目をそらされたとわかったのだろう。
文香はキョトンとした表情をしている。
悪いことをした

ちひろ「聞いていますか?」

P「いやすみません。昨日徹夜で書類を上げていたんでつい」

ちひろ「ついじゃありませんよ全く。今忙しい時期で大変なのはわかりますが、業務時間内はしっかり仕事してくださいね」

P「気をつけます」

ちひろ「お疲れだというのでしたら、お得なショップのご利用はいかかでしょうか?」

金満スマイルで同僚に営業にかけてくる悪魔のささやきを躱していると事務所の扉空いた。

「おはようございます!」
「おはようございます」

P「美波・美優さんおはよう」

入ってきたのは担当しているクールアイドル
新田美波と三船美優だった

今更ですが、エロはないです。
お兄さん許して

エロなんて書いたら運営に怒られちゃうだろ!
R板なんてものがアールの知らなかったんだよなあ

再度と立てるめんどいのでこのままエロなしverで進めます

ぶっちゃけエロ考えてなかったですよね。
物語構成も非エロだったんで。

一旦エロ入れらるか考えて、思いついたらRに立て直します。
ここは落としてどうぞ

>>25
依頼出さないと落ちたりはしないよ

>>26
あっそうか(池沼)
忘れてました、ご指摘どうも。

とりあえず非エロで描きます。

エロ希望ので方はブラウザバック推奨ということで。

美波「何か有ったんですか?」

ちひろさんが俺に詰め寄っている姿を見て美波が言う。

ちひろ「誰かさんが事務所で居眠りしていたんです。今の今ままで」

P「面目無いです」

美波「もうだめですよ。プロデューサーさん。」

メッというような表情で美波が俺に詰め寄る

美優「まあまあプロデューサーさんも連日の激務でお疲れでしょうから、でもこんなところで寝ても疲れは取れませんよ?せめて仮眠室で寝たほうが」

P「いえ本当に大丈夫です。美波もすまなかった。これじゃアイドルたちに体調管理について言えないな」

まずい、下半身をいきり勃たせたまま担当アイドルと話している言うシュチュエーションはどう考えても尋常じゃない。
早く納めなければ。

文香「ナルコレプシー」

いつの間にか文香がすぐ側まで近づいてきていた。
自分のエロい夢にゲスト出演させてしまった負い目から顔を直視できない。
努めて冷静に文香に聞き返す。

P「ナルコ・・・なんだ?」

文香「ナルコレプシー。日中に場所・状況を選ばすいに耐え難い眠気が襲ってくる睡眠障害の一種です。」

P「さすがに物知りだな。今度オフの時に医者に行ってみるよ。すまなかったな。読書にも取ってもらって構わないぞ?」

オフの予定など向こう2ヶ月はないが、一刻も早く話を切り上げてたくて、少々雑に返事をする。

文香「書物で聞きかじった程度ですがナルコレプシーに少々知見があります。よかったら話を聞かせていただけませんか。」

文香がずいっと顔を近づけてくる。
いい匂いだ。甘い香りがする。どこかで嗅いだことあるようなきがする。

美波「そういうことなら私も大学で心理学の講義をとっているので力になれるかもしれません!」

美優「普段の睡眠不足が原因かもしれません。アロマの香りは安眠効果があるのでいくつか試して見ませんか?」

2人も負けじと身を乗り出してくる。
なんだか3人とも瞳が熱を帯びているように見える

勘弁してくれ。
3人の美女に囲まれてますます下半身が元気になっていくのがわかる。
早く処理しなれば。ただ今立ち上がると勃ち上がっていることがバレてしまう

ここで俺に閃光走る

P「あーあー。・・・あっ!痛った!」

ちひろ「ちょっとどうしたんですか?急にお腹押さえて?」

我ながら妙案だ。
腹痛を装えば違和感なく前かがみになりながらトイレに駆けこめる。

P「申し訳ないお手洗いに行ってきますl。それでは」

前かがみの上、腹をあっためるふりを上着で下腹部を隠しながら、席をたつ。
俺は強引に4人を押しのけてトレイに走る。
完璧だ。これなら絶対にバレてない。

ささっと処理して仕事に戻ろう。
戻ったらさっきの態度、文香に謝らなきゃな。

Pがいなくなった後の事務所を包んでいた数秒の沈黙を美波が破る。

美波「文香さんどういうことでしょうか?説明していただけますよね?」

文香「なんのことでしょう?」

美波「とぼけたって無駄ですよ。約束破りましたね」

美波が憤りを抑えきれないとった様子でまくし立てる。

美波「これは重大な協定違反です。」

文香「私はプロデューサーさんの為を想ってやっただけです。最近お忙しくて溜まってるようでした。美波さんと違って、つまらない協定より彼のことを第1に考えているので」

美波「なっ!?言うに事欠いて!!」

美優「2人とも熱くなりすぎよ。冷静になって」

文香「すみません・・・言葉が過ぎました」

美波「いえこちらこそ・・・」

美優「でも文香ちゃん、美波ちゃんの言う通りよ。Pさんには力を使わないって約束よね?ちひろさんあのどうしましょうか?」

美優は不安げな表情でちひろの顔色を伺う。

美優「でも文香ちゃん、美波ちゃんの言う通りよ。Pさんには力を使わないって約束よね?ちひろさん・・・あのどうしましょうか?」

美優は不安げな表情でちひろの顔色を伺う。

ちひろ「どうしたんもんですかね。文香ちゃんがしたのは違反は違反です。これは処罰しないと示しがつきませんね」

文香「ちひろさん。お願いが、いえ取引があります」

美優「ちょっと文香ちゃん!?ちひろさんに向かってそんな口の聞き方は!!」

ちひろ「いえいいですよ。面白いじゃないですか。なんでしょう?」

文香「仕事のギャラの半分の差し上げます。ですので私を規約の対象から外してください」

美優「何を言い出すの文香ちゃん!?」

美波「そうですそんなのめちゃくちゃです。ちひろさんまさか了承しませんよね?」

ちひろ「そうですね。魅力的な取引ではありますが、それでプロデューサーが壊れてしまっては困ります。私もそれなりに彼の好きなんですよ?」

文香「私は彼を愛しています。壊すなんてことは絶対にしません。それにプロデューサーさんが消耗すれば、それだけドリンクに頼らざるを得なくなります。」

それを聞いた、ちひろは目を見開き、大口を開けて笑った。
その顔に魔なる存在であるはず3人も戦慄した。
しかし文香は下がらない。

文香「ちひろさんにとっては良いことづくめだと思いますが?いかかでしょうか」

ちひろ「んー私をコントロールしようとする態度は気に入りませんが。まあいいでしょう。随分上手になりましたね。びっくりです。」

美波「ちひろさん!?まさか!!」

ちひろ「ギャラの2/3で手を打ちましょう。あと行為の内容も詳細に報告してくださいね。くれぐれも彼を壊さないように。もしそんなことになったら・・・わかりますよね?」

文香「わかりました。その条件でお願いします。」

文香は迷わずに答えた。

ちひろ「承りました」

美波「ちょっと正気ですか?美優さんも何か言ってください」

わずかに逡巡した後決意を固めた美優は言った。

美優「ちひろさん。それは文香ちゃんだけの特例と言うわけではありませんよね?」

美波「美優さん!?」

ちひろ「そうですね。この事務所の治安を預かるものとしては、誰かを特別扱いするなんてことはしませんしできません。それがなんですか?」

美優が何を言いたいか解っているのは明らかな、白々しい態度だった。

美優「私も同じ条件の取引をお願いしたいです」

ちひろ「どうしましょうか。確かに誰かを特別扱いする気はありませんが、それではプロデューサーさんの体力が持つかどうかわかりませんし。」

美優「先ほどの条件の他にドリンクを月100本ほど購入させていただきます。」

美波「気は確かですか!?そんなのって」

ちひろ「美優さんのプロデューサーさんを思う気持ちに胸を打たれました。涙を飲んでその条件で承ります!」

美波「いくらちひろさんが言うことでも納得できません!もしプロデューサーに何かあったらどうすんですか?そんなことになったら私。」

少し言い淀んだあと強い決意と憤りを込めた表情で美波は言った。

美波「あなたを許しません!たとえ刺し違えてでも!!」

滅多に見せない美波の激情。
しかしちひろはまるで鼻歌でも歌い出すかのような表情で言った。

ちひろ「今のは聞かなかったことにしてあげます。大丈夫ですよ。あの人のタフさはこの事務所の中でもずば抜けてます。私が言うのもなんですがあの人本当に人間なんですかね?」

美波「でも!!」

ちひろ「近くで見てきた美波ちゃんもそれは解っているでしょう?それでも彼が心配。泣かせますね。」

納得できない表情を崩さない美波に対してちひろは耳打ちをした。
その時の表情は魔も裸足で逃げ出すくらい邪悪ば笑みだった。

ちひろ「大丈夫です。私が保証します。この魂をかけたっていいくらいですよ。彼なら淫魔3人の相手をするくらいわけないです。」

その言葉に美波が固まる。

美波「3人・・・?」


ちひろ「はい。あと1人ほど枠が空いております。今なら美優さんと同条件プラスドリンクたったの50本となっております。我ながら自分のお人好しさが少し哀れになります。」

美波はちひろを睨みつけた。
「お断りまします!!」そう毅然と反論したかった。
しかし言葉が出ない。

自分の中の本能が言葉を押し止めているのが解った。

美波「(ダメよ美波こんな誘いに乗っちゃ!プロデューサーさんは私の大切な大切な人なんだから!その人を傷つけるようなこと絶対に・・・!!)」

美波は物心着いた時から自分が男を欲情させることを知っていた。
それは淫魔の中でも飛び抜けた才能の持ち主だった。

最初はそれに悩まされもしたし、危険な目にも会いそうになったが、人間をいなすことなど魔翌力の才能に満ちた彼女にとって容易なことだった。

思春期を過ぎる頃にはすっかり慣れて諦めていた。自分にも男という生き物にも。彼女にとって男はただの利用するべき道具という認識だった。

だから最初彼にスカウトされた時も、自分の力にあてられた哀れな男なのだと思った。

暇つぶしに彼の事務所まで足を運んで見て驚いた。
あの千川ちひろが事務員として働いていたのだ。
他にも自分と似たような存在が何人もアイドルとして所属していた。

P「ビックリしただろう?この事務所で男は俺だけなんだ。両手に花畑だな、なんて言われるけど肩身がせまいよ。」

それはそうだ普通の人間がこの事務所で1日と持つわけがない。

彼はどこからどう見ても普通の人間だ。
こんな場所で正気を保っていられる男に興味を持って申し出を受けることにした。

ちひろには人間用の他にもう一つ契約書を書かされた。
それは概ね人間に対する力の行使を細かく規定するものだった。

美波が彼に恋心を抱くのにそう時間はかからなかった。
無理もない。黒い劣情のこもった目で自分を見る、それが彼女にとっての男だった。

でも彼は違った。どこまでも美波の才能と可能性を信じるキラキラとした純粋な目。
多くの男を欲情させた汗ばんで頬が赤くなった自分を見ても、真剣な目でアドバイスや励ましの言葉を送ってくれる。

胸が高鳴る。彼を見ていると嬉しいけど切ない。その初めての感情に翻弄されながらもやっと彼女は自分が生きている実感を得ていた。

初めてのライブを大成功に収めた後、彼は真剣の顔で言った。

P「美波。一つだけ約束して欲しいんだ。これからは今までよりもっと困難な事があるだろう。」

P「泣いてもいい、弱音を吐いてもいい。でも、もし辛いこと悲しいことがあったらなんでも言って欲しい。俺に迷惑だなんて絶対に考えるな。何も言われずに一人で苦しまれる方が俺にとってずっと辛い。」

美波は心臓が弾け飛びそうだった。彼と一緒ならどんなことも乗り越えられる。そう確信していた。

P「俺にできることがあるなら言ってくれ。俺美波のためなら・・・なんでも・・・ ちひろ「なんでもするからさ」」

ちひろが耳元で彼の代わりに囁いた。



美波は悔しさで顔が真っ赤になった。
自分にとって宝石のように大切な思い出を土足で踏みにじらたのだ。

ちひろ「いい話ですね。淫魔がいだく最初で最後の真剣な恋。でもいんですか?見てください、美優さんと文香ちゃんを。あの二人に迫られて落ちない男の人がこの世界にいると思います?」

美波はふと目をやる。女の自分から見ても綺麗だと思える二人はもうすっかり準備万端と言った顔をしている。

ちひろ「美波ちゃんとっても苦しそう。そんな顔プロデューサーさんも望んでいませんよ。なんでもする。彼はそう言ったじゃありませんか。むしろこうして我慢してることの方が彼との約束を破っていることになるんじゃないですか?」

美波「(やめて!お願い!!)」

ちひろの言葉に聞くたびに本能が理性を制圧していく。

そうこれは約束を守るだけ。これはプロデューサーさんも望んでる。
ついには理性すらもそんなことを言い始めた。

不意に扉の開く音がした

saga着けると妙な変換起きなくていいぞ

>>58
教えていただきありがとうございます。
実はこれが初投稿なので勝手がよくわからないです。

変な投稿の仕方してたらご指摘いただけば嬉しいです。

読み返して見ると誤字脱字ひどいですね。申し訳ないです。以後気をつけます。

続き書いてきます。

P「いやーすみません。文香もすまなかった。変な時間に居眠りしたせいか腹がすこぶる、ご機嫌斜めで」

呑気で哀れな男が入ってくると部屋の空気が変わる。
本人は誤魔化せている気になっているのであろうが、コレに関しては淫魔を欺くことなどできない。
彼がトイレで何をしていたか3人の鼻は敏感に捉えていた。

美優と文香は思わず生唾を飲み込む。
これからは、ちひろ公認でこのご馳走にありつけるのだ。

文香「勿体無い・・・」

文香がボソッと呟く。

P「なんだ?」

文香「いえお気にならさらず、それより大丈夫ですか?」

美優「そうですよ。ご馳・・・、プロデューサーさんに何かあったらと思って心配したんですよ?」

P「もう大丈夫です。これからバリバリ仕事しますよ」

プロデューサーは美波が一言も発さず虚ろな目でこっちを見ていることに気づいた。

P「美波どうしたんだ!何かあったのか?」

しかし、愛しの彼が自分を心配する声も今の美波には届いていなかった。

アレの匂いを漂わせている男はこれまで何人もあったことがある。
そしてそれが自分にとって貴重な栄養なのもわかっていた。

しかしいくら栄養満点でも美波にとってそれはグロテスクな昆虫食のように見えて全く食欲がわかなかった。幸い人間と同じ食事で栄養をまかなえることができたので、問題はなかった。

それだけにこの香り衝撃的だった。

例えるなら眼前広がる満漢全席。
こんなものを食してしまえば、自分はこの先それ以外は口にできなくなってしまうのではないか。
そんな予感すらした。

体が震える。口の中が唾液で満たされていく。目の焦点が定まらない。
自分の欲望を抑えていた最後の理性が臨界点を迎えているのがわかった。

ちひろは確信したように呟く。

ちひろ「最初は夢の中だけですけど、プロデューサーさんの体が慣れてきたら、それ以外の場所でも許可しますよ?」

最後の一押しというにはあまりにも凶悪な一言だった。

美波「ちひろさん」

ちひろ「はい?」

ちひろは小首を傾げて聞き返した。仕草だけ見れば実に可愛らしい。

美波「お願いします」

美波はプロデューサーからわずかも視線を切らずに言った。
虚ろにぎらついたその目は、彼女の理性が淫魔の食欲と女の情欲によって焼き尽くされてしまったことを雄弁に語っていた。

そんな美波を見てちひろ満足げに答えた。

ちひろ「承りました」


P「美波?ちひろさんと何の話をしてるんだ?」

心配そうにプロデューサーが近づく。

ちひろ「もう変な勘繰りやめてくださいよ。ただ3人とそろそろお昼にしましょうかって話をしてただけです」

美波「ええごめんなさい。お腹すいちゃって」

美波はすぐいつもの笑顔をつくる。

P「ああ。もうそんな時間ですが。どうします?出前でもとりますか?」

ちひろ「私は今日お弁当です。美波ちゃんたち3人の分はもう用意してあるんですよ」

P「3人って、当然俺の分はないんですね。解ってましたけど」

プロデューサーは少しいじけた顔で言った。

ちひろ「まあまあプロデューサーさんにはこれです!」

そういうとちひろはいつものドリンクと違うパッケージのビンを手渡した。

P「これは?」

ちひろ「新作ドリンクの試供品です。これまでのものより濃くて効き目も2倍です」

P「でもお高いんでしょ?」

ちひろ「それが何とお値段据え置きです!!」

P「本当ですか!?」

ちひろ「はいプロデューサーさんに喜んでいただきたくて頑張りました。それは試供品なので無料で差し上げます」

ちひろ「あとそのドリンクには軽い睡眠導入剤のようなものが入っています。最近お疲れのようなので、それを飲んだら仮眠室でお休みになってください。目を覚ましたらスッキリしてるはずですよ。・・・色々と」

P「でも仕事が・・・」

プロデューサーが戸惑いながら答える。

ちひろ「仕事のことなら任せてください。プロデューサーさんにいつもの感謝を込めたちょっとしたプレゼントだと思ってください」

プロデューサーはわずかに涙ぐむ。ちひろにこんな言葉をかけられたのは始めてだったからだ。

P「天使!女神!ではお言葉に甘えて失礼します!」

P「美波、美優さん、文香、悪い!何かあったらすぐ起こしてもらって構わないからな?」

美波「いえいえ!そんななことするわけないじゃないですか。ねえ?」

美優「当たり前です。ゆっくりおやすみなさってください」

文香「起こしませんよ。・・・何があっても」

美優と美波は笑顔だった。しかしその笑顔はどこか不自然で、何かを隠すために仮面をかぶっているかのようだった。

文香は俯き加減になりながらいつもより荒い呼吸を口に手を当ててごかしているように見えた。

P「それでは!」

そういいながらプロデューサーはドリンクを一気に飲み干した。
浮かれながら部屋を後にする彼は気づかなかっただろう。
猛禽類のように鋭く光る6つの瞳が待ちきれないとばかりに自分を見つめいた事に。

プロデューサーが出ていってしばらくたった後3人いや3匹は確認するようにちひろの方を向く。

ちひろ「はいどうぞ。お腹いっぱい召し上げってください」

その言葉を聞いた3匹は我先にと服を脱ぎ捨て自分の魔性を解き放った後、煙のように消えた。
どこに行ったかなんていうまでもないだろう。

ちひろ「ちょっとまずかったかもしれませんね。今までお預けを食っていた分、加減がきかないかもしれません」

ちひろ「まあでもプロデューサーさんなら大丈夫でしょう。それよりこのことがバレたら他の子も黙っていませんよね。まあ淫魔程度なら物の数ではありませんが、芳乃ちゃん、こずえちゃん、楓さん辺りに知られてたらちょっと厄介ですね」

ちひろ「あーー折角のビックビジネスチャンスなのに!!何とかうまい方法はないもんですかね。お金儲けって本当に難しい。・・・でもだからこそ楽しいんですよね」

ちひろは一人残された部屋で心底楽しそうにケラケラ笑った

気がつけば暗闇の中に横たわっていた。

今何時だ?ここは何処だ?仕事はどうしたんだった?
ゴチャゴチャとした思考が浮かんでは消えて行く。

辺りを見回すと赤い月と、じわじわと近づいてくる6つ光る何かが目に入った。

終わり

以上です。

読んでいただきありがとうございます。

行き当たりばったりで書いたせいで、趣旨や主役がコロコロ交代してしまいました。
文章書くのって難しいですね

処女作(意味深)なんで許してください。

エロはどう書いたいいか検討もつかないのですが、要望が多かったのでちょっと勉強してみます
何かおすすめありました、教えていただきたいです。

設定的な話をすると、この事務所はPと幸子以外は全員人外です。魔とか神が入り混じり大変カオスな事になっています。

次がありましたら、またお付き合いください。

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