ナウシカ「ゴホッ、ゴホッ……ちょっと熱があるみたい」
テト「キィ……!」
ナウシカ「大丈夫よ、テト。すぐ元気になるから……」
テト「キィィ……」
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ユパ「ナウシカ、熱を出したと聞いたが、大丈夫か?」
ジル「働きすぎたのだろう……あまり無茶はするな」
ミト「姫様、たっぷり養生してくだされぇ!」
大ババ「皆が心配しておる……少し休息を取ることじゃ……」
テパ「姫姉さまが休んでる間は、あたしが頑張る!」
ナウシカ「ありがとう、みんな……」
アスベル「ナウシカ、見舞いに来たよ!」
ラステル「兄さんったらナウシカさんのことを聞いたら、すぐお見舞いに行こうって……」
ナウシカ「アスベル、ラステル……二人も来てくれたのね」
クシャナ「しっかりしろ、ナウシカ!!!」
クロトワ「殿下、あまり大きい声を出しちゃいけませんよ。相手は病人ですぜ」
ヴ王「朕がわざわざ見舞いに来るなど、めったにないことだ。光栄に思うがよいぞ」
道化「ヒヒヒ、本当に見舞いが必要なのは陛下だもんねえ。あ、もう手遅れか」
第一皇子「お体の具合はよろしそうですな」
第二皇子「我々こう見えて音楽的センスはあるので、後でなにか演奏いたしますよ」
第三皇子「ホホホ、私は生意気で顔の良い女は嫌いだが、考え直すことにしますよ」
クシャナ母「あなたの体調が悪いと知ったら、なぜか驚いて正気に戻れました」
ナウシカ「トルメキアの皆さん……どうもありがとう」
ミラルパ「土鬼(ドルク)諸侯国連合を代表して、見舞いに来たぞ」
ナムリス「ククク、お前のような恐ろしい小娘でも熱を出すことがあるんだな」
マニ族僧正「とりあえず命に別状はないようじゃな、青き衣をまとう者よ……」
チクク「チククも来たぞ。ナウシカゆっくり休め」
チヤルカ「わしも来たぞ、ナウシカ。さして嬉しくもないだろうが」
ケチャ「しっかりして、ナウシカ! みんな心配してる!」
ナウシカ「土鬼の皆さんも……本当に嬉しいわ」
セルム「ナウシカ、あなたが倒れるなんてよほど無理をしていたようですね」
蟲使い「あなた、死んだらいけない。心配だから、見舞い来た」
ナウシカ「腐海に住む方たちも……ようこそ」
セルム「一族に伝わるよく効く薬を持ってきました」
ナウシカ「セルム、ありがとう」
王蟲「見舞イニ……来タ……」ウネウネ
ナウシカ「王蟲……来てくれて嬉しいわ」
王蟲「森ノ蟲タチモ、コレカラハ人ト共存シタイソウダ……」ウネウネウネ
ナウシカ「そう……よかった……」
オーマ「母さん……大丈夫……?」ズシン…
ナウシカ「あなたも来てくれたの? でもあなたが出す光って人体に有害じゃ……」
オーマ「害にならないようコントロールできるようになったから平気」
ナウシカ「コントロールできるんだ……」
オーマ「兵器だけに」
ナウシカ「……ぷっ」
庭園の主「大丈夫かね、ナウシカ? そなたが心配でね……」
墓所の主「お前は闇の子だが……体調を崩したとあらばお見舞いせねばならん」
ナウシカ「この世界の核心を握ってる人たちまで来てくれるなんて……」
新人類「こんにちは」
ナウシカ「あなたたちは……!?」
新人類「この世界が浄化されたら産まれる予定だった、音楽と詩を愛する汚れなき新しい人類です」
ナウシカ「まだ浄化されてないけど、大丈夫なの?」
新人類「根性でわりとどうにかなりました」
ナウシカ「なるんだ……」
新人類「じゃあさっそく、このエレキでロックを一曲……」ギュィィィィン
ナウシカ「うるさいからやめて!」
クシャナ「ナウシカが体調を崩し、皆が心配することで、世界が一つになったようだ」
クシャナ「よし、皆の者、ナウシカが元気になることを祈ろうではないか!」
オオーッ!!!
ナウシカ(ありがとう……ありがとう、みんな……)
ナウシカ「あ……おかげでだいぶ熱が下がってきたみたい」
ナウシカ「だけど、体がよくなったら、また風使いとして頑張らないと……」
ナウシカ「生きねば……」
~ 風邪の谷のナウシカ 完 ~
クロトワ「ひでぇオチだ……」
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