【艦これ】秋月姉妹と真夜中のお手洗い (24)

イベントの息抜きに書いた妄想SSです

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照月「秋月姉、秋月姉…」ユサユサ

秋月「むにゃ…なぁに照月…」

照月「おトイレ行きたいの…ついてきてぇ…」

秋月「ええ…?もう子供じゃないんだから一人で行ってよ…」

照月「だってぇ、おトイレまで真っ暗なんだよ?怖いよう…」

秋月「私だって眠たいの…一人で行きなさいってば…」

照月「そんなぁ、秋月姉、秋月姉ってば…!」ユサユサユサユサ

秋月「んん…っ!照月うるさいっ!」ガバッ

照月「ふぇぇん、秋月姉…」

照月「秋月姉が布団の中に潜っちゃった…」

照月「うう…朝まで我慢しようかな…ちょっと心配だけど…」

照月「こうなっちゃったら仕方ないし…くすん…」モゾモゾ

初月「…いや、待ってくれ」

初月「隣で寝てるの僕だぞ…。おねしょでもしたらどうする気なんだ」

照月「うひゃぁぁ!?」ビクッ

初月「なんだそんな情けない声を出して」

照月「初月!?起きてたの!?」

初月「そりゃああんなにきゃんきゃん泣かれたらうるさくてな」

照月「そ、そんなに泣いてないもん!!大げさに言わないで!!」

初月「まぁまぁ。とにかく小便を我慢したまま寝るのは体にも良くない」

初月「お手洗いには僕がついていってあげるさ。さぁ照月姉さん、さっさと行ってしまうぞ」

照月「ええっ!?」

初月「?どうしたそんなに驚いて」

照月「いや、初月のことだからてっきり一人で行けって言うと思ったから…」

初月「失礼な、僕はそんな薄情じゃないぞ」

初月「善は急げと言うだろう。さ、早くお手洗いに行こう!」

照月「う、うん!」

スタスタ…スタスタ…

照月「ごめんねぇ、ほんとにありがとね、初月!」

初月「別にいいさ。姉さんのピンチなんだからな」

初月「ならば僕が姉さんを助けてあげなくちゃ。僕たちは姉妹艦だろう?」

初月「危ないときはいつだって僕に頼ってくれ。困ったことがあったらすぐに駆けつけるさ」

照月「わぁい、私の妹がイケメンで頼もしいよぉ…!」

初月「だいたい秋月姉さんも姉さんだよ。こういった時に限ってちょっと厳しすぎる」

初月「お手洗いくらい一緒に行ってくれればいいのに。本当に融通が利かないんだから…」

照月「だよねー。私も秋月姉のああいうところ嫌い!」

初月「はは、全くだ」

スタスタ…スタスタ…

照月「もうすぐだよ、初月」

初月「よし。なんとか耐えられたようだな…」

照月「私も初月がいなかったらダメだったかも。今度お礼に昼ごはんのおかずちょっと分けてあげる!」

初月「いや、これくらいいいよ別に…」

初月「とにかくこの角を曲がればすぐにお手洗いだからな…早く…」

阿賀野「…!」

阿賀野「わぁーっ!!」バッ

照月「きゃっ!?」ビクッ

初月「うわぁぁぁあああああああーーーーーーーーっ!?!?」ビックゥ

阿賀野「やっほー。2人ともー」

初月「あ、阿賀野…っ!」

照月「ちょ、なんですか…ほんとに怖かったんですけど…」

阿賀野「何って、見回りよ?こんな夜中に出歩いているから何事かと思っちゃって」

阿賀野「ギンバイとかされちゃ困るからね。悪いこととかしてない?そんなことしたらダメなんだから!」

照月「いや、ギンバイなんてしませんよ…」

初月「僕たちはお手洗いに行こうとしていただけだ!こんな変なことは二度としないでくれ!」

阿賀野「えっ、怒らせちゃった…?ご、ごめん…」

阿賀野「えと…それじゃ明日も朝早いから、じゃあね」

照月「うん。阿賀野さんもおやすみー」

初月「…」

照月「びっくりしちゃったね、初月」

初月「…」

照月「でも初月もそんなに怒ることはないでしょ。阿賀野さんは仕事をやってるだけなんだから」

初月「…」

照月「まぁ阿賀野さんも阿賀野さんだけどね。ちょっと心臓に悪くて…」

初月「…」グスッ

照月「…初月?泣いてるの?」

照月「……えっ?」

チョロ…チョロ…

初月「ごめん…姉さん…」グスグス

初月「漏れた…漏れちゃったよぉ…」

照月「えっ…!?なんで!?初月は…」

初月「ごめん…本当は僕も暗いのが怖くて…お手洗いに行くの我慢してたんだ…」グスッ

初月「暗いところで独りぼっちは嫌だから…そんな時に照月姉さんもお手洗いに行きたそうにしてたから、それで見栄を張って一緒に行こうと…」グスン

初月「けど最後の最後で阿賀野が…!驚いちゃって、我慢できなかったんだぁ…!」グスグス

照月「な、泣かないで初月!大丈夫だから!」

照月「今おしっこを拭くタオルとか持ってくるからちょっとだけそこにいて!」

初月「待って、一人にしないでくれ照月姉さん…!心細いよ…」

照月「ええ!?そんなこと言われても…この水たまりはどうするの?」

初月「嫌…嫌だよ…行かないで…」

照月「けど初月っ…」オロオロ

照月「でも、でもどうしたら…」

初月「照月姉さん…なんとかして…」グスグス

照月「だけど無理だよ、私じゃ…」

??「…」

??「もう、世話の焼けるんだから」

??「帰りが遅いと思って来てみたけど、何やってるの」

初月「…?」

照月「この声は…?」








照月「秋月姉!」

初月「あ、秋月姉さん!?」

秋月「全く…」

秋月「タオルね、今持ってくるから。」

秋月「照月、まだおトイレ我慢できる?ちょっとだけ待っててほしいんだけど」

照月「うん!まだ大丈夫!」

秋月「じゃあその間初月のことよろしくね。できるだけ急いで取ってくるから」

初月「…!」

照月「ありがとう秋月姉!」

秋月「いいよ、姉妹艦なんだし。本当に困ったときは助けるのが当たり前でしょ?」

初月「秋月姉さん…!」

秋月「はい、お待たせ」

秋月「下着も持ってきたからとりあえず初月はパンツ履き替えて」

初月「あ、ありがとう…」

秋月「照月は今のうちにお手洗いに行って来てね。よいしょっと…」フキフキ

初月「ちょっ!?秋月姉さん!それは僕の汚い…!」

秋月「こんなの他の人に見られたら大変でしょ。なら早く拭いてしまわなくちゃ」

秋月「さ、そのパンツもこっそり洗濯機に放り込んでおきましょう。夜中のうちに入れとけばきっとばれないから」

初月「うう…ありがとう、秋月姉さん」

秋月「拭き終わったし、パンツも洗濯機に入れたし手を洗っておきましょうか」

秋月「初月も一緒についてきて」

初月「わ、わかった…」

秋月「…」ジャバジャバ

初月「…」ジャバジャバ

照月「終わったよ、秋月姉!すっきりした!」

秋月「ん、わかった」

秋月「いま手を洗ってるからもうちょっとだけ待っててね」

照月「はーい!」

初月「…」

秋月「じゃあ、ひと段落着いたし部屋に帰りましょうか」

秋月「手を出して。怖くないようにみんなで繋いでいきましょう!」ギュッ

照月「うん!」

初月「…」

スタスタ…スタスタ…

秋月「…」

初月「…」

照月「なんとかなって良かったね、初月!」

初月「ああ…そうだな…」

初月「あの…すまん、秋月姉さん。僕が不甲斐無いばかりに手間をかけさせて…」

秋月「ううん、私の方こそごめんなさい。2人がそんな困ってるなんて知らなかったから…」

秋月「さっきも照月のこと邪険に扱っちゃって。その結果こんなことになっちゃって、謝るのは私の方だよ」

初月「そんな!それだったら元々は僕が…」

照月「じゃあ私も初月も一人で夜におトイレ行けるように頑張ろう!それでいいよね秋月姉!」

秋月「うん!少しずつ頑張っていけば問題ないから、ゆっくりと行きましょう」

初月「…」

初月「そうだな、僕も頑張るよ…すまない、秋月姉さん」

秋月「うん!二人とも偉い偉い!」

初月(やっぱり秋月姉さんは姉さんだ)

初月(僕たちの自慢の長女。困ったときはいつだって助けに来てくれる)

初月(…やれやれ、本当に)

初月「本当に姉さんには敵わないな。融通が利かないなんて言ってごめんよ」

照月「うん!秋月姉大好きだよ!」

秋月「えっ?何のこと?」


おしまい

イベント期間が残り2日なんて信じられない。
依頼行ってきます

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